2024年12月31日火曜日

2024年の十大事件

 1位:母の骨折、入院!(10月~)

 2位:借金完済!(4月)

 3位:機種変した! (10月)

 4位:身分証の再発行に苦労した!(1月~5月)

 5位:警察を呼んだ!(10月)

 6位:法事の施主になる!(6月)

 7位:土地の売買を経験した!(7月)

 8位:ネズミを駆逐する!

 9位:太田光さんにサインをいただいた!(8月)

 10位:日本喜劇人協会の一般会員になった!(12月)

 次点:石破政権発足!(9月)

◆ 2024年に読んだ本・十選

 ウディ・アレン「唐突ながら ウディ・アレン自伝」(2022/河出書房新社)(1月28日)

 若杉実「Jダンス JPOPはなぜ歌からダンスにシフトしたのか」(2021/星海社新書)(3月7日)

 阿部昭「新編 散文の基本」(2022/中公文庫)(3月18日)

 ニコ・ニコルソン 佐藤眞一「マンガ 認知症」(2020/ちくま新書)(3月31日)

 清水ミチコ「カニカマ人生論」(2022/幻冬舎)(5月29日)

 小林信彦「決定版 世界の喜劇人」(2024/新潮社)(6月11日)

 本橋信宏「出禁の男 テリー伊藤伝」(2021/イースト・プレス)(6月17日)

 中島岳志「ガンディーに訊け」(2018/朝日文庫)(8月1日)

 中村計「笑い神 M-1、その純情と狂気」(2022/文藝春秋)(12月20日)

 太田光「芸人人語 旧統一教会・ジャニーズ・「ピカソ芸」大ひんしゅく編」(2024/朝日新聞出版)(12月31日)

(読んだ順)

今年は101冊の本を読んだ。→ 読書メーター

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◆ 2024年によく聴いた音楽・五選

 TOWA TEI feat. 石野卓球「TYPICAL!」(2024)

 1999 WRITE THE FUTURE「hella (˃̣̣̥╭╮˂̣̣̥) ✧ ♡ ‧º·˚」 (2024)

 Bolis Pupul「Letter To Yu」(2024)

 芸能山城組「AKIRA REMIX」(2024)

 木梨憲武「木梨ソウル」(2024)






◆ 2024年・ベストライブ

 ギターウルフ VS 永野@下北沢 SHELTER(5月5日)

 クレイジーケンバンド@山下公園「ハマフェス」(5月26日)

 レッツゴーよしまさ@滝野川会館大ホール(9月15日)

 チャラン・ポ・ランタン@あつぎ国際大道芸(11月10日)

◆ 2024年・ベスト演劇

 日本喜劇人協会「シン・おんな剣劇 仇討ち道中」@銀座・博品館劇場(11月28日)

◆ 2024年・ベスト映画

 「ナミビアの砂漠」(監督・山中瑶子)(9月11日)

◆ 2024年・ベストドラマ

 「不適切にもほどがある!」(TBS)

 「地面師たち」(Netflix)

 「極悪女王」(Netflix)

◆ 2024年・ベストテレビ

 「M-1グランプリ2024」(テレビ朝日・ABCテレビ)

◆ 2024年・ベストラジオ

 「土曜朝6時 木梨の会。」(TBSラジオ)

◆ 2024年・ベストタレント

 とんねるず

◆ 2024年・ベスト漫才師

 エバース

◆ 2024年・ベスト獅子舞

 深川バロン倶楽部

◆ 2024年・ベストご飯

 東戸塚・オリンピックのフードコート「ピッコリ―」の羽根付き餃子定食

・・・そのほか、忘れてしまったことも多数。

 

(注:有料部分にはなんにも書いてありません。)  

Remaining:
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2024年の十大事件
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2024年6月20日木曜日

6月20日木曜日/酸素が足りないせいか

◇ 生活

 朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「虎に翼」を観ると、ついに石田ゆり子も亡くなってしまった。火曜に放送された「#バズ英語」は韓国カルチャーの特集。森迫永依がゲスト。「sped up」という言葉を初めて知った。コロッケが昔からやってるやつだ。「Balletcore」というトレンドも知らなかったな。

 午後から外出。横浜に出て、昼食にする。つけ麺を食べたくなり、ラーメン屋に入ることは少ないのだが、探し歩き、ムービルの先にあった松壱家という店に初めて入ってみた。950円のつけ麺を食べる。スープはぐつぐつ煮立った小さな鉄釜で出される店。

 横浜駅から歩き、市民病院まで、3ヶ月に一度の呼吸器内科の検診。今日はわりと涼しいかと思っていたが、病院まで歩いたらさすがに汗をかいた。予約時間よりも、20分ほどの遅刻。1時間ほど待たされ、そのあいだにぐったりと眠ってしまった。診察自体はすぐに終わる。体内の酸素の数値が、いつもよりやや低い。処方箋をもって、近所の薬局に行くと、実習生がきてるんですけどというようなことを言われ、実習生の女の子からクスリの説明を受けた。毎度使っているクスリだから説明されなくてもよくわかってるのだが、どんなふうに聴いていればいいのかがよくわからなくなった。酸素が足りないせいか、どうもぼんやりしていて、返事をするにも声がうまく出ない。

 病院までの行き帰りは歩きながらラジオを聴いた。タイムフリーで、先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、剛が中森明菜のライブの抽選に当たった話をしている。しかし、酸素が足りないのにこんなに歩いていていいんだろうか。まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとエクレアを買って食べておく。ビブレのブックオフに寄り、110円の文庫本を1冊と、めったにチェックしないDVDの棚を見て、550円のDVDを1枚買う。「サボテン・ブラザース」を見つけ、配信でもなさそうだから買っておきたくなった。

◇ 読書・テレビ・雑誌

 横浜から二俣川に移動し、ドトールに入り、読書をしていく。図書館で借りている、橋本治「熱血シュークリーム」をようやく読み終えた。2019年刊、毎日新聞出版。1982年に北栄社から出版された「熱血シュークリーム」上巻に、あちこちに書かれた原稿を加えた橋本治の少年マンガ論。中条省平による解説も収録されている。上巻とはいうものの、「熱血シュークリーム」の下巻は予告はされていたが出版されなかったのだ。加えられた原稿もおもに80年代に書かれている。30代の橋本治による、ちばてつや論、大友克洋論、その他のマンガ論。最後は望月峯太郎「バタアシ金魚」で終わり、表紙にも「バタアシ金魚」の絵が使われている。橋本治の本はそれなりに読んではいるものの、どれを読んでもなにを言ってるのかよくわからないのだが、この本もやっぱりわからない。この時代にはおそらく、このようなマンガ語りそのものが新しかったのだ。

 夜に帰宅し、夜もまた、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は香西かおりがゲスト。1993年放送、30歳のときに出演した回の映像が流されたが、演歌界も落語家なんかと一緒で、それから30年以上経とうがいつまでも若手のような感じがある。香西かおりの YouTube で、吉幾三、山本譲二、堀内孝雄と鍋を食べている動画も流された。

 昨日の「NHKニュース7」を観そびれていたが、都知事選の共同記者会見というのをやっていたのだな。小池百合子、蓮舫、石丸伸二、田母神俊雄の4人がそろう。今日の「ニュース7」でも都知事選のニュースを扱っていた。過去最多の56人が立候補。掲示板が足りないぶんはクリアファイルで自分で貼ってくれってことにしたようだ。ついでに政見放送も枠を決めてしまえばいいんじゃないだろうか。枠から漏れた連中は YouTube で勝手にやってくれってことにすれば。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊文春WOMAN」は90年代特集。野宮真貴と小室哲哉の対談、桜沢エリカのインタビュー、岡村靖幸と鈴木おさむの対談などを読んだ。太田光のインタビューは連載なのか、ここでも話題は90年代だが、この時代はそのまま、爆笑問題の歴史と重なる。ダウンタウン一色ではない90年代史。とんねるずとテリー伊藤、そして、高田文夫。

2024年6月19日水曜日

6月19日水曜日/座席が振動するんかい

◇ テレビ・ラジオ

 早朝、ゴミを出しに行ってから、ブログの更新をひとつ。それから眠ろうとするが、どうも興奮してしまい、あまり眠れなかった。深夜にスレッズの投稿をしたのがいけない。午前中に起きあがり、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「虎に翼」を観ると、石田ゆり子が婆ちゃんと呼ばれる役をやっていることに少し驚くのだが、その石田ゆり子が倒れたところで今日は終わり。昨夜の「ワルイコあつまれ」は「慎吾ママの部屋」に木村多江が登場、推古天皇を演じる。

 昨夜の「アンタウォッチマン!」は「15秒後に分かる!ハッとする名言」という企画。ゲストは伊集院光。伊集院から、山崎を始め、アンタッチャブル、サンドウィッチマン、それぞれのエピソードがつぎつぎに飛び出す。「新しい学校のリーダーズの課外授業」は、ファンクラブツアー初日の福岡に密着していた。ライブはもう大きな会場でしかやらないのかと思えば、ファンクラブツアーではいいサイズの会場でやってるんだな。

 今日の「徹子の部屋」は傑作選「生誕100年の名優たち」。越路吹雪、京マチ子、三木のり平、高峰秀子が同い年ということか。越路吹雪の出演回は、テレビ局に保存されていたものではなく、以前にも説明されていた本人の遺品のなかから発見されたという映像だ。

 タイムフリーで聴いた先週水曜の「ビバリー昼ズ」は、石塚英彦がゲストだった。横浜の桜丘高校の出身だそうで、先輩にはおすぎとピーコがいるという。ウィキペディアにあたると、おすぎとピーコは保土ヶ谷の出身なんだ。おすぎとピーコがどこの出身かだなんて今まで考えたことがなかった。今日の「ビバリー昼ズ」は三遊亭遊雀がゲスト。この番組には初登場だとは意外だった。

◇ みなとみらい

 午後から外出。今日は暑くなる。まず、かつやに入り、まぐろカツとささみカツの合盛り丼を食べる。869円。二俣川に寄り、ジョイナステラスの行政サービスコーナーに図書館の本を3冊返却。それから、横浜に出て、東口から日産ギャラリーを抜け、みなとみらいに進む。グランモール公園のドトールに入り、読書をしたかったが、音楽を聴きながらぐったりと眠った。

 マークイズみなとみらいに新しくできたローソン・ユナイテッドシネマを初めて利用する。この建物の上階にあがるのもひさしぶりだった。観る映画は「関心領域」。19時半ちょうどの回。チケットを買おうとすると、どうやらこじんまりした劇場で、2列目の席をとってみたが、実際に座ってみるとスクリーンをだいぶ見上げるかたちになった。利用するまで知らなかったのだが、この劇場はすべての座席が音響と連動して振動する仕掛けになっている。その説明が予告編の最後に映されたのだが、それまでは、やけによそのスクリーンの振動が伝わってくるような錯覚をしていた。知らないと、うまく理解できないもののようだ。このアミューズメントパークのような仕掛けに、この映画はふさわしいだろうか。映画は真っ暗な画面から始まる。不穏な音響。幸せな家族たちの生活。そのすぐ隣りにはアウシュビッツの強制収容所があった。この映画はあとで批評を読まなければならないなと思ったが、この家族たちをこの映画は批判的に描いているわけではないだろう。凡庸な悪、あるいは、これも悪は存在しない映画ではないか。映画の語り口はひたすら美しい。


 夜遅くに帰宅し、録画していた「水曜日のダウンタウン」を観る。まずは「電気イスゲーム」の後編。みなみかわと三四郎小宮の対決は小宮が勝ち、小宮と岡野陽一が対決した。後半は「病院で目覚めたとき誰もいなくなってたらだいぶおっかない説」。仕掛けられたゴスケが、笑ってしまう謎のリアクションをする。この番組だけ観て、今夜は早めに眠る。今日はSNSから、たけしがアマゾンで新作映画を撮るとのニュースもあった。とても嬉しいニュース。

2024年6月18日火曜日

6月18日火曜日/日本の歪み

◇ ラジオ・テレビ・雑誌

 朝、目が覚め、つけっぱなしにしていたラジオを聴いていると、パンサー向井の「#ふらっと」の生放送にビビる大木が乱入し、テレビで生放送中の「ラヴィット!」と中継がつながる。今日のパートナーのココリコ田中とスタッフは知っていて、向井だけに仕掛けるドッキリだったのだが、ビビる大木は「ジョン万次郎」として出演している。向井は意味がわからなかったようだが、ラジオだけで聴いているリスナーも同じように意味がわからない。

 ラジオを消して、ブログの更新をひとつ。外は大雨。今日は寒くなった。録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「虎に翼」を観て、それから、昨夜の「キョコロヒー」を観る。以前もやったエレベータートークの第2弾、今回は、河合郁人、平野ノラが挑戦する。そのあとにはもうひとつ、世間でいろいろ言われがちなひとを庇えるか庇えないかをジャッジするという企画。ヒコロヒーが電車で会った痴漢の話をした。

 昨夜の「バカリヅカ」は「釣りのいいとこどりをしよう」という企画。釣りがしたい飯塚のために、釣り名人が釣れたところから代わってもらう「いいとこどり」の釣りをする。釣れるまでの待機中には、ゲストの板倉俊之とともにファミコンで遊ぶ3人だったが、そのあとはスーパーカー消しゴムで遊ぶ時間になり、趣旨とは違う部分が長い。20分経って初めて、ようやく板倉担当の名人が釣れるが、結局、この1回だけで収録時間が終わってしまった。

 観そびれていた「ガキの使いやあらへんで!」を数回、3月放送の「クイズ郷ひろみの100のコト」では、松本の代わりに千原ジュニアが出演していた。4月放送の「なんやったっけ?部」では、レギュラーチームの対戦相手に、蛍原徹、原田龍二、TKO木下、錦鯉まさのりが登場した。この企画は観ていて、他人事ではないくらいに思い出せない。

 日曜の「週刊さんまとマツコ」は TVer で観る。ローカルスター特集の特別編として、ゴリけん、カンニング竹山、タイムマシーン3号の関太が出演し、それぞれの事務所の地方進出戦略を語る。ブッチャーブラザーズのリッキーさんがサンミュージックの社長になったことを、さんまはここで初めて知った様子だった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FLASH」では、小池百合子の不仲の兄が取材に応え、なんと、学歴詐称疑惑を否定している。そのほか、5ページにわたる「爆笑オンエアバトル」が特集があり、テツandトモ、ハマカーン、マシンガンズ、U字工事のインタビューが載っていた。

◇ 読書

 今日は外出せず、部屋で読書をしていた。養老孟司・茂木健一郎・東浩紀「日本の歪み」を読み終える。2023年刊、講談社現代新書。近代以降の日本社会の歪みを主題にした鼎談。養老孟司と東浩紀の顔合わせが珍しいと思い、読んでみたくなったのだが、ここに茂木健一郎がいないほうが売れる本になったんじゃないかという気もした。以下、気になった箇所を引用。

P23-24 東「僕もここニ、三十年の日本の空気の変化には戸惑います。天皇制にしても、平成期は日本人の天皇に対する感覚が大きく変わった時期で、多くの人が天皇や皇室に親近感をもつようになりました。(略)むしろ安倍政権期に入ってからは、天皇のほうが政権よりも「リベラル」で、左派は天皇に頼るべきという言説すら出てきた。内田樹さんなんかは「天皇主義者」と自身を評しています。加えて、昔は右派といえば保守でナショナリズムを大切にし、左派のほうがグローバリズムだったのが、いまは右派こそ新自由主義でグローバリズムを謳い、左派のほうが国民国家の利害を大切にしろと訴えるようになっている。そういう歪みもあります。」

P40-42 茂木「東日本大震災の被害と空襲の被害が似ていたと伺いましたが、日本人は空襲による焼け野原も、人災ではなく天災のように捉えてしまうと言われます。」(略)養老「受けた側からすると同じですからね。結果的には同じです。」 東「ドイツの哲学者のギュンター・アンダースも、日本人について同じような観察を残しています。彼は一九五八年に広島に行くのですが、当時すでに人々が原爆を地震や洪水のように語り、原爆を投下したアメリカに憎悪を持たなくなっていたことに驚いている。だから、日本人全体にそういう傾向があるのかもしれません。けれど、僕はやはり人間がやったことと人間がやっていないことは分けるべきだとも思います。養老さんの考えでは、一緒くたになるのは仕方がないということでしょうか。」 養老「それは「考え」ではないですね。印象です。そこらへんがたぶん「日本」流の思考の根源にあるという気がします。人為と自然を強いて分けないというか。他人のせいにしても、仕方がないことがある。そういう態度は長い目で見て、自分の為にならない。どうせまた来ますしね。」

P47 東「(略)ただ、繰り返しになりますが、いま僕たちが直面しているのは、加害と被害の関係をはっきりさせることが戦略的に有利になる世界です。たしかに現実は養老さんのおっしゃる通りで、どんな事件でも加害者と被害者が簡単に明確に分かれることはあり得ない。しかし、それでもあえて「被害は絶対だ」と言うことが、大きな政治から小さな政治まで、戦略的に非常に強くなっている時代です。そういう世界で、すべては成り成りて成った、とか言っていると防衛力が低く、大きなところから小さなところまで全てで負けていくことになります。そういう意味では日本のその感覚はあまり役に立たない。これは日本の戦争責任や慰安婦問題に限った話ではなくて、あらゆるところで起きている話だと思うのです。」

P48-49 茂木「脳の研究をしている立場からすると、そもそも人間には「自由意志」は実体としてはなく、すべては幻想であるとも言えます。(略)もちろん、刑事法など、人間の文化は自由意志という「フィクション」に基づいて運用されているわけですが。」 東「僕も究極的には自由意志はないと思っています。」 茂木「養老さんは自由意志はあると思いますか?」 養老「ないない。」(略)東「僕の考えでは、自由意志というのはレトロスペクティブ(遡行的)にしか現れないものなんじゃないかと思います。これは素人の推測でしかないのですが、進化の過程において、意識というのはそもそも、過去の行動で失敗したときに、それを捉え返すプロセスにおいて生じたものではないかと思うのです。何かを決定して行動するという前向きなものではなく、何かを後悔し、「あのとき別のことができたかもしれない」という後ろ向きの働きが、意識というものの基本的な構えなのではないか。」

P51 東「後付けがなくなったら主体性も何もかもなくなってしまう。その点において、さきほど茂木さんはアイデンティティ・ポリティクスは科学的世界観と整合していないとおっしゃったけど、僕はちょっと意見が違う。僕たちは自由意志とか主体とか責任というフィクションを、社会秩序を作るために必要としている。だから一周して、後付けでいいから責任は問うべきだし、自由意志もあると考えるべきである、というのが僕の主張で、同じところに戻ってくる。」

P95-96 養老「僕は、死というのは二人称しかないと思っています。死を悼むことは、二人称の誰かを悼むことです。反対意見があるとか、そんなの雑音ですから、それに気を取られているうちは本気でやっていないだけだと思います。慰霊ってそういうものでしょう。」 東「死は二人称しかないというのは重要なことだと思います。ヨーロッパの哲学には、死について語る言葉が一人称か三人称しかない印象があります。なぜ二人称がないか。これはぼくの直感ですが、ヨーロッパの哲学において二人称的な「親密さ」があまり重視されていないからじゃないでしょうか。(略)このように二人称的な親密さをなるべく消すことがカント的な倫理学の方向性です。これに対して実存主義は一人称を入れたわけですが、いずれにせよヨーロッパの哲学は二人称で考えることが苦手だという印象がある。「近い他者」という問題について考えるのが苦手なんですよ。ちなみに、その傾向はいまの日本のリベラルにも流れ込んでいて、たとえば日本人と外国人を区別するのはおかしい、というよくある議論がその一例です。普遍的な制度設計としてはその通りではあるんだけど、現実には、なにか問題が起きたとき、実際には自分の家族と知らない他人だったら家族のほうを助けてしまうのが人間というものですよね。それは避けられないと思うんだけど、断固そんな贔屓をやってはいけないと言い続けるのがリベラルの立場です。」

P102 東「人間関係を学ぶところが学校しかないことも問題でしょうね。日本では家も地域コミュニティも解体されて、残っているのは学校だけです。僕は、いま日本で起きているさまざまな問題は、子供時代に経験した学校だけが人間関係や上下関係のモデルになっていることに起因していると思います。たとえば日本の社会運動は、基本的には「先生に言いつけてやる」モデルです。運動が自立していない。キャンセルカルチャーだって、大学に手紙を出す、企業に電話をするなど、批判対象の所属する組織の「先生」に言いつける形です。」

P113 東「さきほどのカントの話にもつながりますが、このところ僕が考えているのは、「人間はあらゆるものをゲーム化するけれど、他方でルールは必ず変わるし破られるので、それを絶対化すると長期的には負ける」ということです。人間はたいへんクリエイティブなので、ルールが作られると、必ずその穴を突こうとする。(略)本当に重要なのは、ルールはたえず破られるという前提で、ルールをどんどん変えていくことなんです。」

P118-119 養老「「戦後の平和主義はなんの力も持っていない」と言われますが、そもそも平和主義なんて本当にあったのか。ただみんな戦争が嫌だと思っただけです。」(略)養老「憲法についても、問題はそこにあると思います。言葉で書かれたことでこの国はどのくらい動くのかと考えたとき、この国は言葉では規定できないのではないかと思うのです。」

P136-137 東「僕はゲンロンカフェを一〇年以上やって、たくさんの人の話を聞いてきましたが、そこで気付いたのは、日本のアカデミシャンは聞く力が弱いということです。自分の主張ばかりする。話し相手がいつも生徒や同僚なので、自分の研究の内容を「教える」という関係性しかもったことがなく、対等な対話の訓練を受けていないように思います。(略)だから僕は、書く日本語と話す日本語が違うことを教育課程できちんと教えるべきだと、昔から思っています。しゃべるように書いてはだめだし、書いたまましゃべってはだめなんです。意識的に使い分けられるようになると、みんなもっと日本語がうまくなるはずです。」

P168-169 茂木「西洋の自伝では「私はこういう意思をもち、こういうことを成した」というスタイルで書かれることが多いですが、日本では開戦の言葉すら「やむを得なかった」と、消極的であることは面白いなと思います。これは、繰り返しになりますが、現代の科学における「自由意志」は基本的に存在しないという認識とは実は整合的ですが、社会的、文化的にはポピュラーであるとも、正統であるとも言えない。」(略)東「近代化に成功した国ではめずらしいかもしれません。専門家に尋ねてみたわけではありませんが、僕はそういう「なりゆき」の世界観や主体観は辺境の国に多い思考パターンではないかと思うんです。(略)それはたいへん原始的で、たいていは小さな部族のものでしかないのに、日本はたまたまそういう古い思考パターンを保ったまま大きくなってしまった。本当は少数民族に向いているメンタリティなのだと思います。」

P188 養老「日本の法律っておもしろくて、現状が違法になるように作っている。現状よりも厳しいルールを作ることで、何か引っ掛けようと思えばいつでも引っ掛けられるような状況にすることで権力を維持している。」

P210 茂木「ロシアとウクライナも隣国同士の戦いですが、プーチンが一部で「歴史過剰」だと言われていて、その意見に僕は賛成です。「歴史に学ぶことが大切」と言っても、立場によって何が「正しい」歴史認識なのかは変わります。「正しい歴史」があるとか、精査すれば一つの正しい歴史観に収束するとか、そういう前提で過度に歴史に依拠することで今回の事態が招かれた。ウクライナ東部がロシアのものだとする根拠を歴史に求めるのは、過去の履歴を引き受けることである一方、歴史過剰でもあって、ウクライナ侵攻はまさにその弊害だと思います。」

P224 東「僕は抽象的な政治参加にはあまり興味がないんです。社会が複雑系だという話と関係すると思うのですが、ある理念のもとに知識人が大衆を導いて、それで成功した例しはない。」

P234 茂木「三島由紀夫の割腹自殺事件はどうご覧になりましたか。」 養老「司馬遼太郎が、あの演説を見ていた自衛隊の反応に対して、日本の社会は健全だと書いていましたが、同じような反応でした。僕も含め、いわゆる普通の人は「変な人だな」くらいに見ていたように思います。あれを大きな問題と捉えて騒いだのはインテリ層だけだったのではないでしょうか。」 東「三島由紀夫は日本近代の歪みを正そうとした作家だと言われます。しかし所詮はインテリのあいだのゲームでしかなかったと。」

P248-249 東「人のトラウマへの接し方には、「抑圧する」と「解離する」の二つのモデルがあると言われます。ヨーロッパ人は抑圧し乗り越えるタイプの処理が好きです。ヘーゲルの弁証法というのは、要は「友がいて、敵がいる、だから戦ってどっちかが勝利者になる」というモデルです。勝者は敗者を抑圧し、その傷を乗り越えることでいっそう強くなる。けれど、「友がいて、敵がいる、だから関わらないようにする」という解離による処理もあり得るわけです。いずれにせよ、いまはなにか問題にぶつかると、「なかったことにはしない」乗り越え系の発想を取る文明が強い。だからそちらがグローバルスタンダードに見えますが、巨視的に見れば、「なかったことにする」解離系の文明もいろいろあったのではないか。」

◇ テレビ・ラジオ

 夜にもまた、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「さんま御殿」は「子育てに奮闘するパワフルママ」の特集。谷亮子、澤穂希、安藤美姫が並ぶ。peco をひさしぶりにバラエティで観た気がするが、今年のベストマザー賞に選ばれていたのか。

 放送されたばかりの「家事ヤロウ!!!」3時間スペシャルも観てしまう。この番組自体、一度も観たことがなかったが、黒柳徹子がゲストと知り、これは録画せざるをえなかった。いきなりバカリズムと並び、マイクを手にした徹子さん、「人生のベストテンレシピ」をランキング形式で発表していく。バカリズムと共演したことはあるんだろうか。そのほか、中丸雄一、カズレーザー、平野レミが出演。「徹子の部屋」のセットを使い、「徹子の部屋」の過去の映像もたくさん出された。「徹子の部屋」全面協力。この番組、まさか、徹子さんは3時間ぜんぶ出てるのかなと心配になったが、後半には唐沢寿明が出演するホームセンターのロケが1時間ぐらいあった。後半のこの部分は観ないで消去する。

 聴きそびれていた先週の「伊集院光のタネ」をタイムフリーでまとめて聴いた。先週火曜水曜は特別パートナーに山瀬まみが登場した。伊集院にとってはホリプロの先輩なのだが、年齢は伊集院のほうが2歳上という関係。「いいとも」で共演してたんだっけ。火曜のテーマは「昭和あるある令和ないない」、水曜のテーマは「イチオシ調味料」。そして、先週木曜金曜のパートナーには春風亭一之輔が登場。木曜のテーマは「徳積んだ!」、金曜のテーマは「聞き間違い言い間違い見間違い」。「毎度あり」を「マイダーリン」と聞き間違えたという投稿に、一之輔さんが「前田隣かもしれない」と言ったら、伊集院は前田隣がわからないような反応だった。一之輔さんは「出来心」を習ったときに、五代目小さんの系統の師匠に習ったら、小さんは「金の茶釜」を「金のちゃまが」と言い間違えているのだが、そのまま教えるといって習ったという。

 深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで聴く。このオープニングトークを聴くまでぜんぜん知らなかったが、鶴光の番組が炎上していたようだ。検索してみると、ピンク・レディーの替え歌があまりにも低俗な内容だったとかで、ニッポン放送が謝罪をしたということか。しかし、より詳しい原因を探してみると、どうやら権利者からのクレームらしく、すると、阿久悠の関係者ということなんだろうか。かつて、「北野ファンクラブ」でやっていた亀有ブラザーズをCD化しようとしたら、阿久悠が激怒してCD化をあきらめたという話があるのだが、そうであれば、コンプライアンスとか時代にそぐわないという問題ではなく、単に、阿久悠だからそりゃ怒られるよという話じゃないのか。

 SNSから、立川流が一般社団法人になったことを知った。中日新聞の記事が出ていて、それによると、志の輔が代表、談春、志らくが副代表だそうで、議員連盟の会合に出席した談春がそれを明かしたようだ。

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日本の歪み (講談社現代新書) [ 養老 孟司 ]
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2024年6月17日月曜日

6月17日月曜日/水道事務所を訪ねる

◇ テレビ・雑誌

 朝、ゴミを出しに行ってから、もう少し眠りなおす。少々眠りすぎた。録画していたテレビ番組をあれこれ。今朝の「虎に翼」は、かつてのカフェの場に寅子が「轟法律事務所」を見つける。よねさん、轟のその後は、視聴者にはわかっていたが、寅子とはここで初めて再会することになる。轟を演じる戸塚純貴のコメディセンスがいい。

 土曜に放送された「さんまのお笑い向上委員会」は、先週に引き続き、「ゲスト向上芸人」は真空ジェシカ。川北は今週は吉本新喜劇のハッピを着用している。さんまは「早坂営業」を認識している。今週はここに、同じ人力舎の岡野陽一とザ・マミィが加わった。錦鯉のまさのりさんによると、真空ジェシカのほうが話しかけやすく、マミィのほうがとっつきにくいという。そこからの会話の実演が真空ジェシカの真骨頂。代わるマミィをすぐに打ち切ったさんまがシビアだ。

 楽天マガジンのチェックをする。「週刊ポスト」の横山剣さんの連載は野口五郎「私鉄沿線」を取り上げていた。ダックテールズの時代に、野口五郎をメインとしていた事務所と業務提携していた時期があった。芸能人大運動会などに出演していたことがあったのはそのためだったのか。40年ぶりに会った野口五郎は、クレイジーケンバンドは認識していたが、ダックテールズのボーカルと同一人物とは知らずに驚いたという。たけしの連載では亡くなった中尾彬を追悼していたが、都知事選の蓮舫にも少し触れていた。「週刊プレイボーイ」にも都知事選の記事がたっぷりと載っている。過去の都知事選のデータが面白く、猪瀬直樹が400万票もとっていたことに改めて驚いた。小池都政の8年間の仕事も細かくふり返られている。ほかのページでは、「THE SECOND」の準優勝同士、マシンガンズとザ・パンチが対談をしている。オール巨人の連載も「THE SECOND」について語っている。

◇ 三ツ境・瀬谷

 午後から外出。外に出てみると曇っていて、意外と涼しい。三ツ境にある水道事務所まで、歩いたことのない道を歩き、そう遠くはないのだが、初めて訪れた。料金が未払いだったため、振り込み用紙をもらう必要があった。事前に電話をしていたから、きちんと用意されていた。一応、受付のようにはなっているが、普段はここはあんまり利用者がやってくるようなところではなさそうだ。外に出ると、近くのローソンですぐに支払った。

 中原街道を進んでいくと、よく知る道に出る。この道をさらに進んでいくと、ブックオフにたどりつく。ひさしぶりに寄ってみたが、たいした本はない。110円の文庫本を1冊だけ買う。瀬谷駅まで歩き、図書館に寄れるかと考えていたが、そういえば、今日は月曜だから閉まる時間が早いんだった。水道事務所の時間しか気にしていなかったが、図書館は間に合わず、せっかく瀬谷まで歩いたのにあきらめることになる。

 瀬谷駅北口の壱角家に入り、冷やし中華を食べた。850円。この店に入ったのは初めてかもしれない。南口のイオンにドトールがあるのをグーグルマップから見つけ、行ってみると、ひっそりしていて居心地がいい。ここでしばらく読書をしてから帰る。行き帰りはラジオを聴きながら歩いた。今日の「ビバリー昼ズ」(ゲスト・U字工事)と、先週の「伊集院光のちょいタネ」をまとめ聴きする。

◇ テレビ・読書

 夜に帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」(ゲスト・石川さゆり)を観て、それから、放送されたばかりの「しゃべくり007」を観た。こちらのゲストは上戸彩。光が丘団地の出身であることも知らなかったが、なかなかプライベートなことに踏み込む番組だった。仲がいい実の兄が別室から声だけの出演をする。小中高時代の同級生たちも登場した。最後には、上戸彩がファンだというミラクルひかるも登場。せっかくのミラクルひかるの時間が短く、もっと観たいと思った。

 夜、読書の続きをして、図書館で借りている、本橋信宏「出禁の男 テリー伊藤伝」を読み終えた。2021年刊、イースト・プレス。これも読みたかった本だったのだが、図書館で借りられるとは助かった。本橋信宏は別の本でもテリー伊藤のことを書いていたのをずいぶん昔に読んで、関係性がよくわからなかったのだが、知り合ったのは本橋信宏が大学生の時代、IVSテレビの若いディレクターだったテリー伊藤が大学生を主役にした特番を作ることになり、そのときに出演した早稲田大学の学生のひとりが本橋信宏だった。大学卒業後、本橋信宏はIVSテレビで働いていた時代があるのだ。だから、この本は単に他人が取材して書いた評伝ではなく、著者が関わり、体験したことが含まれている。その点では、小林信彦の一連の著作とも似ている。それにしても、ここに記録されている狂気の企画の数々、稲川淳二がソープ嬢になってニシキヘビにボディ洗いをしてくる、ヨネスケは恩師にボディ洗いを、あるいは、ある特番では動物プロダクションからアヒルと山羊とドーベルマンを借りてきて、「伊藤さんはどうもブレーメンの音楽隊をやりたかったみたいなんですよ」という証言など、声を出して笑う箇所がいくつもあった。そして、なによりも面白いのは、そんなテリー伊藤が「元気が出るテレビ」によってテレビに革命を起こしていく経緯だ。それ以前に、日本テレビには正力松太郎の死後に発覚した粉飾決算スキャンダルにより、大卒採用を中止にし、そのため、日本テレビは80年代に低迷することになった。そこにチャンスがめぐってきたのがテリー伊藤だったのだ。「元気が出るテレビ」を始めるときには、じつは、たけしはコントをやりたがっていたんだそうで、だからあのキャスティングだったのだと謎が解ける。コントができる野口五郎がいたのはそのためだったのか。しかし、テリー伊藤はコントには乗り気ではなく、番組はテリー伊藤好みのドキュメンタリータッチに方向転換していく。また、「たけしメモ」に関するテリー伊藤の証言もとても興味深い。「たけしメモ」のネタは作家たちではなく、たけしがひとりで作っていたというもので、収録1回目では、「たけしメモ」だけでじつは1時間やっていたという。伊藤「収録一回目で、たけしさんすごくいれこんでいて、たけしメモだけで一時間やったんですよ。おれも面白くてね。なんんか鬼気迫るものがあった。圧倒的に面白かった。これだけで十分。(略)プロデューサーに、『これは面白いから全部流しましょうよ』って言ったんだけど、局のほうは『いや、コーナーいろいろないと』ってことでだめだった。(たけしメモで)全部やってもいいくらいだったな。たけしさんもオンエアを見て、自分がやったやつ使ってくれるのが六分程度だから、何回かやっていくと、どうせ使ってくれないんだろうってなったのかなあ。だからおれも葛藤があったよね。(たけしメモが)絶対面白いのに、『これ八分でまとめて』とかなっちゃうんだから。おれは『面白いからCMまたいで2ロールで』って言うんだけど、それは日本テレビが許してくれなかったね。」 そしてもうひとつ、「ねるとん紅鯨団」および、とんねるずとの関係も興味がある部分だった。「元気が出るハウス」では儲けが入ってこなかったが、そのあとの「バレンタインハウス」ではきちんと契約を結んで大儲けをする。この事業を手がけていたのがのちの高橋がなり。「浅草橋ヤング洋品店」からは、テリー伊藤の演出はリアルタイムで意識して観ていたが、本橋信宏も思い入れが強いのか、「江頭グランブルー」の記述はやや美化しすぎではないかという気もした。その時代にはテリー伊藤は出版界にも進出し、「お笑い北朝鮮」や「お笑い革命 日本共産党」を著す。そして、「ビデオ安売り王」にも触れられていたが、どんなソフトが作られていたかの詳細は書かれていない。「テリー伊藤」と名乗るようになったのは「DIME」の連載からだったというのも知らなかったが、こうしてたどってみると、「テリー伊藤」になるまでが気が狂ったように面白いのだった。80年代から90年代にかけて、テリー伊藤の笑いがもたらしたものの重要性。良い面も悪い面も、もっと語られるべきではないか。

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2024年6月16日日曜日

6月16日日曜日/怒りに震えたコーナー

◇ テレビ・ラジオ

 朝、ブログの更新をようやくひとつ。前回の更新からまただいぶ間が空いてしまった。録画していたテレビ番組をあれこれ。昨夜の「Nキャス」を観ると、小池百合子が都知事選に出馬表明したニュースのなかで、「AIゆりこ」というのをここで初めて知った。面白いんだけど、この予算、どこから出てるんだろうな。

 今朝の「サンデージャポン」は、田原俊彦が生出演のほか、今井アンジェリカ、成田悠輔らが出演。まずはバレーボールの話題から始まり、栗原恵がスタジオで解説をする。続いて、都知事選の話題。この番組でも「AIゆりこ」を紹介する。過去の都知事選の名場面集のようなVTRが面白かった。立花孝志が掲示板ジャックなんということをやっているのを初めて知ったが、細野弁護士によると、公職選挙法が想定していない事態ではあるが、税金によって得られたスペースを転売していることにあたるのではないかと解説する。スタジオには舛添要一も登場した。舛添は選挙ポスターの掲示板は不要という立場をとる。選挙ポスターは候補者が自分たちで貼るんだということは、以前、野末陳平先生のトークライブで知ったが、舛添によると、これが新人つぶしに使われているという。杉村太蔵によると「ポスターも貼れないやつが立候補なんかできるわけないだろ」ということがよく言われてるんだそうだ。そのあとには旧文通費問題を扱い、宮沢博行が取材に応えていた。スタジオでは、舛添に太田が反論する場面があった。番組終盤には TARAKO のお別れ会の様子を伝える。爆笑問題も光代社長とともに出席していた。

 午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」を聴くと、こちらにも田原俊彦が登場。トシちゃんに中森明菜から「サンジャポ観てました」とLINEがきてたって。冗談かと思ったらマジなのか。14時台ゲストには、新刊を発売した中山秀征が登場。太田が、松野大介の小説「芸人失格」に触れると、中山「結婚式の日に発売だったんだよ。(笑)日を改めろと思いましたよ。」 太田「ちょっと説明すると、このひとの相方さんが松野ダイサク…、ダイスキ? 誰? 大介さんつって、あのまあ、わりと芸人芸人したかった…。だけど、ヒデちゃんのほうが圧倒的人気で、要するに、自分のやりたいことできなくて、ヒデちゃんのせいで自分はこう、ちょっと、うまくやれなかったっていうのを、のちに文学作品として、「芸人失格」っていう小説を出したの。それを俺は当時読んで、「いや、こんなこと言うことないじゃん!」っていうのもヒデちゃんに伝えたよね。覚えてる? 「あれはないと思う、俺は」って。だけど、松野さんもけしてね、悪いひとじゃなくて、太田プロライブで一緒になったりしてね、けっこう面白いネタやってんだよ。」 新刊にも書かれている「殿様のフェロモン」の話になると、太田もその当時は「今田、なんだこのやろう」と思って観ていたという。そして、これも新刊に書かれているナンシー関について、「殿様のフェロモン」でのナンシー関との電話対決を観ていた太田は、からだが震えるほど怒ったという。太田「俺はこいつ許せないって、俺はナンシー関を読みながら、ヒデちゃんのやってることをこういうふうに書くやつは、いくらなんでも許せないって俺は思ってた。」「「殿様のフェロモン」の、ナンシー関との直接対決、電話…、あれも俺、観てんだから。観てて、俺ね、テレビ観てて、からだが震えるほどね、怒りを感じたのはあれですよ、最初に。あの電話のやりとりね。ナンシー関がヒデちゃんを批判してるのわかってるわけ。で、フジテレビの連中は、全員吉本班なの。ほかの出演者も全員吉本なの。たったひとりヒデちゃんがいて、あんなアウェイないわけ。そいでナンシー関はボロクソ言うわけ。「あんた、なんですか、ダウンタウンより面白いんですか?」なんか言って、それをヒデちゃんが必死に笑いにもってこうとすんだけど、もっていけるわけないじゃん。俺は別にね、ナイナイも、今田も、別に嫌いじゃないですよ。加藤やなんかも嫌いじゃないけど、あのときのフジテレビの番組の、あの作りかたは、これはないだろ、いくらなんでもヒデちゃんメインでやっといて、こんな負け試合を仕込んどくかっていうのは、俺、からだが震えるほど…。あのときね、テレビの前でね、俺、出てないのに。ほんっとに怒りに震えたの、俺!」 太田はその当時にナイナイや吉本印天然素材に毒づいていたこともふり返る。太田はテレビを観ていて怒りに震えたことが過去に2回あるそうで、もうひとつは、「大石恵三」が終わったつぎの週に「大石恵三」の4人を「電波少年」がゲストに呼んだときだった。太田「それでいうと、俺、さっきね、テレビの前で怒りに震えたってのが「殿様のフェロモン」ていうのが1個あると…。俺、2回だけあるんですよ、怒りに震えた…、もうひとつあるんです。それは、ホンジャマカと、今でいうさまぁ~ず、バカルディが、「大石恵三」ってやったの、深夜に。それが日テレの「電波少年」の裏だったの。松本明子さんと松村くんが出て、「電波少年」の裏で、これがもう「電波少年」が圧勝したんですよ。で、フジテレビで「大石恵三」が始まったんだけど、撃沈したんですよ。(略)そしたら、つぎの週に、「電波少年」が「大石恵三」の4人をゲストで呼んだの。で、どうもお疲れさまでしたってやったわけ。別に松村くんと松本明子にはなんの恨みもないけど、土屋さんのその日テレのその…。」 中山「遊びごころ。」 太田「遊びごころと、俺、思えなかったの。俺、やっぱり、恵は嫌いだけど、当時は芸人としてやっぱり一緒にやってきたのがあって、あんなの失敗しろとは思ってたけど、じゃあ、失敗して負けたのを、つぎの週呼んできて、なんか馬鹿にすんなよって思って。俺は「殿様のフェロモン」とあのときだけ、テレビの前でほんっとに震えたの。2回震えたの、俺。」 田中「お前がテレビ観て怒りに震えたコーナーじゃないんだから、これは。」

 夕方から外出。遅い時間になってしまい、今日は外出はやめようかとためらうくらいだったが、星川まで行ってくる。イオン天王町のフードコート、牛角焼肉食堂にて、豚カルビ丼を食べる。825円。そのまま、フードコートでしばらく読書をしていく。なんの計画性もなしに星川にきてしまったが、星川だったら、図書館に返却する本をもってくればよかったとあとから気がついた。閉店間際のコーナンに寄り、買いものをしてから帰る。

 夜遅くに帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「ワイドナショー」は、田村淳、安藤優子、マキタスポーツ、フットボールアワー岩尾というメンバー。再登場のマキタさん、「グッディ」を降板させられた真相を当の安藤優子にぶつける。都知事選の話題では、スタジオには伊藤惇夫が登場した。淳が、蓮舫は公職選挙法違反に引っかからないのかと選挙管理委員会に電話をしたら、個別にジャッジはできないからと警察の電話番号を知らされた。それで、警察に電話をしてみると、選挙管理委員会は毎回こっちにまわしてくるんですよねとこぼしていたって。

 今日の「TVタックル」は「日本の防衛問題を考える」という特集。軍事ジャーナリストの井上和彦、古田貴之、石田健、眞鍋かをりらが出演。東国原が「宇宙人が攻めてきたら世界はひとつになるんじゃないか」と言ったら、「いや、宇宙人と組もうとするやつが出てくる」と言ったたけしがさすがだった。まるで、北野映画的な発想だ。

 昨夜の「ゴッドタン」は恒例企画の「腐り芸人セラピー」。おなじみ、ハライチ岩井、インパルス板倉、ノブコブ徳井が出演。「腐り芸人」には四千頭身が登場した。後藤に向かって、「覇気がない」とシンプルにおじさんの意見を言ってしまう徳井。

 今朝の「ボクらの時代」は、春風亭小朝、林家正蔵、春風亭一之輔とう顔合わせ。小朝だけが着物を着ていて、正蔵は背中側も前になっている変なポロシャツを着ていた。落語協会は現在、真打が多くて前座が少ない逆ピラミッドになっているという。ほんの何年か前には前座が増えすぎているような感じだったがなあ。小朝が言うには、木久扇に弟子入り志願にきた若者がずっと下を向いていて、机の下でツイッターをやっていたという。木久扇がちょっとそれ見せてって言ったら「木久扇面接なう」って書いてあったって。これはさすがに小朝のネタだろう。小朝は、前座には寄席の仕事を楽しんでほしいという。演者の出来がいいときにも関係なく、前座はすぐに幕を閉めるという。小朝は前座時代、聴きたい師匠の噺を長く聴きたくて勝手に時間を調整していたそうだ。一之輔さんが「嫌いなひとがいない」と言うと、小朝「いい意味で、人間馬鹿にしてるんでしょ?」「こちら(正蔵)は繊細すぎちゃってさあ」

2024年6月15日土曜日

6月15日土曜日/ヤミ市とその他のテレビ

◇ ラジオ・テレビ

 早朝に目覚め、ラジオをつける。「木梨の会」に所ジョージがいるのはいつものことだが、光石研も生登場する。所ジョージが光石研のために作った「ミツケンサンバ」が先週発表されたが、今週は光石研が歌っているものがオンエアされた。もう少し眠りなおしてから、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「週刊フジテレビ批評」と、それから、「虎に翼」の今週のダイジェスト。「虎に翼」は今週は花岡の死からスタートしていたのだった。

 昨夜の「ミュージックステーション」は2時間スペシャル。DA PUMP と ブレイキンの Shigekix が面白かった。そこにラッパーの TAKUMA THE GREAT も加わる。椎名林檎はAIとのコラボ曲を披露。あのちゃんと高校生マーチングバンドとのコラボもあった。イエローモンキーが5年ぶりの出演だというのだが、5年前に出ていれば特別に珍しいことではないだろう。Mrs. GREEN APPLE は、新曲の「Dear」ともう1曲、「青と夏」という曲を6年ぶりに披露した。この日の放送では「青春夏うたベスト25」というランキング企画もあり、この1位に選ばれたのが「青と夏」だった。新曲の「コロンブス」とどちらかが差し替えになったのだとは思っていたが、ランキング企画の1位のほうは急に差し替えたということはないだろう。番組内では差し替えが説明されることはなく、「コロンブス」の炎上についてはまったく触れられなかった。

 月曜に放送された「バカリヅカ」は、自分たちなりにカーリングに挑戦するという企画。ゲストに、おぎやはぎがふたりそろって登場した。ゲストはやけに豪華なのに専門家は呼べないという設定になっている。しかし、カーリングの映像はなぜか借りられるんだ。この番組、初回を観たときには期待したほどは面白くない番組だと思ったのだが、あとからだんだん面白くなっていった。いい時期の「タモリ俱楽部」のくだらなさのようだと思ったが、検索してみると、バカリズムと飯塚はインタビューですでにそのように語っていた。伊集院も同じような指摘をしていたようだ。

 先週の日曜の深夜に放送されていた「新しいカギ特別編 正しい人の隠し方講座」という番組を録画しておいた。「学校かくれんぼ」の美術に注目し、解説した番組だが、タレントの出演はなし、椿原慶子アナウンサーが司会を務め、大まじめに教養講座番組のパロディにしている。椿原アナがくり抜いたコピー機から顔を出し、美術部のスタッフに真顔でインタビューをする。かつてのフジテレビの90年代の深夜番組のような味わいがあった。

 午後はラジオ。「田村淳のNewsCLUB」をつけていた。ニュース解説は木村草太、そのあとのゲストコーナーには中山秀征が登場した。田村淳と中山秀征とは、意外と珍しい顔合わせだろうか。淳は有吉と話していたときに、ふたりとも芸人を目指したわけではなく、テレビに出たいひとだったという共通点があったことを語る。淳は、中山秀征のようなスタイルのひとは意外と多いという。最後は細かい司会論に話が弾んでいった。

◇ 綱島・白楽

 午後から外出。横浜から東横線、綱島に出て、ブックオフに2店。まずは樽町のブックオフまで足を延ばし、220円の文庫本を1冊だけ買う。西口のブックオフでは、110円の文庫本を4冊、220円の文庫本を1冊、新書を1冊、単行本を1冊買っていく。それから、遅めの昼食。しぶそばに入り、ミニカツ丼セットを食べた。810円。

 夜になり、綱島から白楽に移動する。今月も六角橋商店街の「ドッキリヤミ市場」に。食品館あおばの裏にて、20時半から始まる、Mooney+椎野恭一+寺岡信芳のライブを観たかった。早めに到着し、その前のハモニカクリームズのライブから観ていたが、20時半からの予定が、実際には20時過ぎから始まっていた。椎野恭一は AJICO のドラマー、寺岡信芳はアナーキーのベーシスト。Mooney というひとを知らず、ほかのふたりに惹かれて観たいと思ったのだが、このふたりを従えているのが Mooney というひとで、年格好の想像すらしていなかったが、親分然としている。途中から、ほかにも飛び入りでメンバーが増えていく。期待以上に楽しいライブだったな。

◇ テレビ

 夜遅くに帰宅し、夜もまた、録画していたテレビ番組をいくつか。今夜放送された「with MUSIC」を、椎名林檎の部分を観たくて録画しておいた。有働由美子によるインタビューがあるからこれは観たかった。そして、新アルバムから2曲、チャラン・ポ・ランタンももとのコラボ曲「ほぼ水の泡」と、DAOKO とのコラボ曲「余裕の凱旋」が披露される。実演はまだあまりやったことはないのだろう。昨夜の「Mステ」のAIとのコラボがいちばんさまになっていると思った。新しい学校のリーダーズからのコメントもあり、椎名林檎の長男と同年代なんだな。

 今夜の「ものまね紅白歌合戦」もさっそく観てみると、なんと、番組冒頭で、東野幸治が前回の放送でMCを卒業していたことが明かされた。今田耕司と霜降り明星に加え、スペシャルMCとして、なぜか剛力彩芽が登場する。今回、ホリが出演していたのだが、フジテレビの「ものまね紅白」は初出演のようだ。この番組は大半がパロディ企画で占められているのだが、ホリにはホリひとりでネタを披露する時間が与えられていた。旬のものまねでは、エハラマサヒロとアンドーひであきが Creepy Nuts をやっていて、別の番組で松浦航大がやっていたよりもこれはエハラのほうがよかった。その松浦航大は米津玄師「さよーならまたいつか」を披露する。「オトナブルー」は演歌歌手4人のものまね、レッツゴーよしまさが細川たかし、栗田貫一が森進一、布施辰徳が五木ひろし、ほいけんたが吉幾三のものまねで歌ったのだが、だけどこれ、栗田貫一ひとりでできるんじゃないか。ひとりが4人のものまねで「オトナブルー」を歌ったほうが絶対に面白いのである。JPが中山秀征になる「シューイチ」のパロディでは、栗田貫一が泉房穂のものまねをして、泉房穂本人も登場した。泉房穂はホリプロ所属だからこんな番組にも出るんだな。「音まねオールスターズ」によるスペシャルステージには、なんと、ケント・フリックが登場した。JPを中心に、ケント・フリック、佐藤文則(レイパー佐藤)、立川真司、こばやしけん太、藤井靖大、タッツィーネというメンバーの共演は、オールドものまねファンには嬉しい企画だった。番組最後は霜降り明星が司会をするショートネタのコーナー。「不適切にもほどがある!」のものまねがあり、中垣みなの吉田羊なんかは絶妙に上手いのだが、ノブ&フッキーのノブが古田新太としてここだけに登場したのはいったいどういう扱いだろうと思った。この番組の終盤に向かってしぼんでいくような構成はなんなんだろうか。

2024年6月14日金曜日

6月14日金曜日/「タイタンシネマライブ」

◇ テレビ

 朝早くに起きあがり、ゴミを出してから、今夜の「タイタンシネマライブ」のチケットを購入しておく。録画残量を空けなければならないため、朝から録画していたテレビ番組をあれこれと。観そびれていた「バカリヅカ」を観る。5月末放送の回では、第1期のときにもやった「牽引ドライブ」をまたやっていた。今回は途中からゲストにオードリー春日が加わった。先週の回は「無限グルメを無限に食べてみよう」という企画。この回のゲストは朝日奈央。それぞれが、これなら無限に食べられるというものを無限に食べてみる。飯塚はお茶碗半分カレー、バカリズムはもつ鍋の締めのちゃんぽん、朝日奈央はざるそばミニ天丼セットを選んだ。火曜に放送された「アンタウォッチマン!」は、放送100回記念「ザキヤマナイト」という企画。山崎が選んだ「今見たい!やっぱりネタが面白い芸人」として、レギュラー、クールポコ、つぶやきシロー、Wエンジンが登場した。

◇ 有楽町・川崎

 午前中から都内に。だんだん夏になっていくようだが、朝から鼻水が止まらず、風邪薬を飲んでおいた。有楽町に出る用があり、帰りは東京駅方面に歩き、ひさしぶりにインデアンカレーを食べた。

 東京駅から東海道線に乗り、川崎に移動する。モアーズのブックオフに寄り、110円文庫本を1冊だけ買っていく。そのあとは銀柳街のドトールに入り、ひと休み。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングだけ聴いた。磯山さやかが「秋山ロケの地図」に出演した話から、秋山が出演した「だれか to なかい」も高田先生は観ていて、杏と秋山のセッションを絶賛する。それから長時間、読書をしていく。

 TOHOシネマズ川崎にて、19時半から「タイタンシネマライブ」を観る。開演前にはキュウの単独ライブの告知があった。出演順に、しびれグラムサム、ジャンボタニシ、鎌、ネコニスズ、春とヒコーキ、まんじゅう大帝国、脳みそ夫、キュウ、シティホテル3号室、ストレッチーズ、ラブレターズ、ウエストランド、さや香、BOOMER&プリンプリン、爆笑問題という15組。初めて観たジャンボタニシという男女コンビが面白かった。これは作家が書くようなコントではない。春とヒコーキは新興宗教の教祖の教えを倍速、違法ダウンロードで聴いているというコントだが、これは作家的な面白さだ。ネコニスズは赤ちゃんキャラになる。ウエストランドは「お騒がせしました」から始まり、セルフレジに怒る漫才。ゲスト陣、ラブレターズは釣りにきた金髪男とジュビロ磐田ファンの女のコント。さや香は余裕たっぷりの漫才。もし、若手で「THE SECOND」と同じルールの大会があったらさや香は強いだろう。BOOMER&プリンプリンは西遊記のコントだった。エンディングでは、ウエストランドもマイクをもつ。ラブレターズが脱いだシークレットブーツを田中が履いてみせた。プリンプリン田中は太田を抱えて暴れまわる。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観る。久保純子が13年ぶりの出演。50歳を過ぎて、ニューヨークで幼稚園の先生をやってるとは知らなかったな。タイムフリーで、ラジオ番組をいくつか聴いて、深夜1時頃に眠る。

2024年6月13日木曜日

6月13日木曜日/和田町から歩いた

◇ テレビ

 早朝に目覚め、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」は、まず、「街行く人のあだ名当てられるまで帰れません」という企画。マテンロウ、ママタルト、パンプキンポテトフライ、そいつどいつ、きしたかのが対決。これはあんまり面白くなかった。後半は「電気イスゲーム」。岡野陽一、相席スタート山添、みなみかわ、三四郎小宮が対決する。これは次週に続く。昨夜の「あちこちオードリー」は恒例企画の「自作自演占い」。ノブコブ吉村、野田クリスタル、ウエストランド井口がゲスト。「トリッキーな笑いが理解できない」という吉村。野田は思想系の芸人について語る。

◇ 和田町・星川

 眠気とだるけがひどいが、朝から外出せざるをえない。昨日よりは涼しい感じ。和田町に出て、まず、まいばすけっとに寄っていく。飲みものとライトミール、それと、タオルをうちに忘れてしまい、売ってないかと探したが、見当たらず、代わりに2枚100円程度の雑巾を買った。さっそく開封し、雑巾をハンカチのようにポケットに入れる。横浜国大のほうに用があり、和田町からグーグルマップを見ながら歩いていった。

 和田町駅には午前中に戻ることができ、鶴ヶ峰に移動する。ブックオフに向かい、110円の文庫本を1冊、220円の新書を1冊、単行本を1冊買う。ついでに、ワットマンでも買いものしていく。電車内で眠りたくもあり、横浜まで遠征。ビブレのブックオフにて、220円の文庫本を1冊、単行本を1冊買う。

 星川まで戻り、ここでようやく昼食にする。ガストに入り、日替わりランチを食べた。読書をしていこうと考えていたが、眠気がひどくてだめ。冷房がきついのにも耐えられず、すこぶる居心地が悪い。がストを出て、保土ヶ谷図書館に寄ってから、結局、駅のベンチで読書の続きをした。

◇ 読書・テレビ・雑誌

 駅のベンチで、安西水丸「左上の海」を読み終えた。2021年刊、中公文庫。それぞればらばらな単行本から選ばれた、嵐山光三郎セレクトによる安西水丸の短篇小説集。編集協力として、坂崎重盛の名もある。安西水丸のエッセイは読んだことがあったが、小説をきちんと読んだのは初めてだった。いや、これはとても好きな文体だ。安西水丸のマンガ作品にも共通するリリカルな感触は想像ができたが、それ以上にひんやりした部分がよかった。帯文を綿矢りさが書いているのも信頼度を高めたが、そうなんだ、綿矢りさの文体にも通ずる心地好さがある。解説も嵐山光三郎。亡くなった2014年3月のこと、「三月十四日に東銀座で立川志らくの落語独演会があり、席に着くと隣席に水丸がいた。」と書いてある。これを読むまでは、てっきり、嵐山光三郎が誘ったのだと思っていた。

 まだ薄明るい時間に帰宅する。昨日、水道料金の振り込み用紙が届くはずだったのだが、それがどうやら届いておらず、どういうわけだろうかと思っていたが、今日もやっぱり届いていないから水道局に電話をしたが、もう受付時間は終わっていた。場合によっては命にかかわるだろうに、平日の日中しか受け付けないって、おかしくないか。

 録画していた今日の「徹子の部屋」はコロッケがゲスト。この番組は14回目の出演だという。過去の出演回の映像がふり返られ、1992年、32歳のときはちあきなおみを、1998年、38歳のときは河村隆一を、2003年、43歳のときはさだまさしをやっていた。今の芸風になったのは3人の助言のおかげだといって、赤塚不二夫、タモリ、所ジョージとのエピソードを語る。また、淡谷のり子からの苦言について、松山千春のカツラが開くものまねで怒られ、フランク永井で褒められたが、淡谷先生は美川憲一のものまねには笑っていた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊新潮」に長井秀和による書評が載っていた。評している本は文春新書の「池田大作と創価学会」。これはいったい書評なんだろうか。長井の肩書は西東京市議となっている。

ブログ アーカイブ

4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...