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2023年5月24日水曜日

5月24日水曜日/中津川弦さん

◇ 汐留

 今日も朝から都内に。天気はよくなりそうだが、朝はまだ肌寒い。今日もパーカーを着ていく。混雑する電車内で、ラジオを聴きながら目を閉じて立っていたら、どうやらカバンの肩のベルトがずり落ちてしまっていたようで、それを肩にかけるようにいきなりなおされ、一瞬、なにが起きたのかと驚いた。なおしたのは隣りに立っていたお爺さんで、けっこう強いちからでなおされたので、邪魔だよという意味かと思えば、顔はにこにこしていて、善意でなおしてくれたようなのだが、いきなりやられるとびっくりする。お爺さんにとっても想定していた反応とは違ったのか、にこにこしていた顔は困惑顔に変わっていった。

 昼食は新橋駅前ビル。立呑処へそという店に入り、日替わりランチのカリオストロパスタというのを食べた。600円。この店は何度か入ったことがある。そのあとは、汐留周辺をうろうろし、日本テレビの上階のデッキ、宮崎駿のからくり時計の下のベンチで休んでいたら、ちょうど13時になり、からくり時計が動くのを見ることができた。初めて見たわけではないが、動き始めたら、その場を離れるのがもったいなくなる。






◇ お笑いライブ

 夕方には代々木に移動。ブックオフに寄り、時間があまりなかったが、220円の単行本を1冊だけ、短い時間で選んで買っていく。新宿まで歩き、花園神社近くのベローチェに。しばらく会っていなかった友だちと待ち合わせ。1時間ぐらい雑談してから、早めにベローチェを出て、歌舞伎町を抜けていく。目的地はハイジア。地下のハイジアV-1にて開催される、中津川弦さんの芸能生活20周年記念の独演会を観るため、古い友だちが集まった。18時半開場だが、それよりもだいぶ早く到着し、地下に降りていくと、中津川弦さん、おカヨ坊さんが、劇場の外に出て客を迎えていた。整理番号順に入場し、席を確保してからトイレに行ったのだが、この建物はトイレに入るのに専用のコインが必要というめんどうなシステムで、劇場の入り口でそのコインを借りるのだけど、トイレに行く人間しか触っていないコインだと思うといやだな。

 19時開演。さて、ゲストもなく、中津川さんたったひとり、いったいどんなライブになるんだろうとなかなか想像がつかなかったが、ライブは三部構成になっていた。まずは時事漫談から始まる。これは普段からやっているようなスタイル。中津川さんがすごいのは、この時事ネタの話題選びが絶妙なのだ。時代からズレた笑いをやっているようでいて、流行は完璧に捉えているのだから可笑しい。ここが多くのベテランの師匠たちとはまったく違うところ。なにしろ、そのあとには伏線回収ネタに挑戦するといって、「ブラッシュアップライフ」のパロディを始める。スベリ死にをした弦さんが何度も生まれ変わるというネタだった。第二部は、テレビのオーディションを受ける弦さんのひとりコントから始まる。そのあとには、客席からもらったお題の即興コントを演じるコーナーがあり、このとき、客席に浦口直樹と佐藤かんじがいるのがわかった。最後に披露したのは、川越市を題材にした「小江戸川物語」という大作。明治時代の川越にタイムスリップするというドラマで、これは中津川さんなりの創作落語だと思った。1時間20分。飽きさせないライブだった。20周年の集大成というよりも、かなり新しいことにチャレンジしていた。エンディングにはおカヨ坊さんも登場。配信もあるようで、撮影はあのナカバさんだ。






 古い友だちがひさしぶりに集まり、ライブの感想をちょっとは話したい気もしたが、時間も遅いし、それぞれ帰っていった。夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」(ゲスト・桂小すみ)を聴き、深夜1時頃に眠る。

2022年7月19日火曜日

7月19日火曜日/電車賃を安くするには

◇ 交通

 朝から都内に。まず、飯田橋まで出るのに、南北線で向かうのがいちばん楽だと思い、横浜から東横線に乗り、日吉から目黒線に乗り換えるつもりが、うっかり寝過ごしてしまった。自由が丘であわてて降りて、大井町線で大岡山に移動し、目黒線に乗り換えたが、しかし、考えてみれば、渋谷まで乗ってから、JRで向かってもよかったのだ。乗り換えが楽なルートを選んだつもりが、かえって無駄な乗り換えを増やすことになった。その後は市ヶ谷のほうまで移動し、なか卯に入り、鶏唐丼とはいからうどんのセットを食べた。680円。

 夕方、新木場のほうまで行くことになり、JR改札内の BECK'Sに入り、ひと休み。スマホの充電をしたかったからだが、しかし、BECK'S のアイスコーヒーは値段も高いし、あんまり好きではない。このあたりにコンセントがある店はほかにないのかと検索してみると、サンマルクカフェがあるようだが、探しまわっても見つけられず、しばらく不思議がっていたが、どうやら、りんかい線の改札内にあるようだ。りんかい線は電車賃が高いから乗りたくないのだが、コーヒーとの組み合わせを考えると悩ましい。BECK'S で充電してから、京葉線に乗り、東京駅に出る。本当は、品川から京浜急行に乗り換えるといちばん安くなるのだが、そうするつもりでいたのに、うっかり、東京駅から東海道線に乗ってしまい、横浜駅に着くまでその失敗に気がつかなかった。東海道線では無事に座れたから、座り賃だと思うよりしかたがない。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していた「アメトーーク!」の「ダチョウ俱楽部を考えようSP」をすぐに観た。いつもこんな時期に2時間特番をやってたんだっけか。この放送を知ったときから、ちょっとまだ早すぎるんじゃないかという気がずっとしていたが、実際に観てみると、肥後、ジモンが悲愴に感じないという意味では、この早いタイミングであるべきだったのかもしれない。上島の追悼番組というだけではなく、肥後とジモンのための、まさに、これからのダチョウ俱楽部を考えている特集だったのだとわかった。テレビ朝日に残るアーカイブから名場面がたくさん流れ、リアクション芸を確立して以降の映像が多いとは思ったが、「テレビ演芸」の映像を観られたのはよかった。10週勝ち抜き、10週目の対戦相手はやはり京丸京平なのだ。

 タイムフリーで、聴きそびれていた「ナイツ ザ・ラジオショー」を順に聴く。先週火曜の放送は、中津川弦さんがゲスト。早く聴かなきゃと思いつつ、タイムフリー切れぎりぎりになってしまった。中津川さんが出れば、もちろん、漫協ニュースと熟女ランキングが語られる。中津川さんによると、石田ゆり子は熟女界の立川志の輔なんだそうで、志の輔師匠が落語初心者の入り口となるように、石田ゆり子は熟女の入り口になっているのだと。続けて、先週水曜のオープニングを聴くと、こちらでは、劇団スティックのユニットで「キングオブコント」に出場し、1回戦で落ちた話をしていた。

 クリックポストの価格が20日から値下げ(198円→185円)するので、深夜0時を過ぎてから梱包しようと待っていたら、朝6時までメンテナンスになってしまった。時間どおりにメンテナンスは終わるのだろうか。深夜0時半頃に眠る。

2022年1月17日月曜日

1月17日月曜日/矢沢はすぐに帰る

◇ 川崎・品川

 朝から外出するのに、早朝、もう少し眠りなおしていたら、寒いし、腰が痛いし、なかなか起きあがれなくなった。川崎に用があり、その後、生麦のほうまで移動することになり、思いがけず、ひさしぶりに母校の目の前を通ることになる。卒業以来、29年ぶりではないだろうか。ばたばたしていて、昼食は食べそびれ、夕方になり、品川でようやく食べられる。丼ぶり屋幸丼という店、通りがかるといつも混んでいるが、時間がよかったのか、覗いてみると空いていたので、初めて入ってみた。豚玉丼を食べる。790円。アレア品川のドトールに入り、ひと休み。ブレンドと、ブリオッシュショコラを食べる。コンセントがあり、助かった。スマホの充電をして、しばらく読書をする。ツイッターから、水島新司の訃報を知る。滞在時間、2時間ほど。ドトールを出て、品川から東海道線に乗り、夜遅くに帰宅した。


◇ ラジオ・テレビ

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、高田先生、昨夜の「情熱大陸」を観たそうで、矢沢永吉が出るので録画しておいたが、高田先生に内容をすべてしゃべられてしまった。矢沢永吉が高田先生のひとつ下というのには改めて驚く。高田先生が歳のわりに異常に元気だと思っていたら、矢沢はそれ以上だ。来週月曜のゲストは稲川淳二だそうで、稲川淳二は高田先生のひとつ上だというから、この世代はすさまじい。12時台は、みうらじゅんがゲスト。先週のイッセー尾形に続き、みうらじゅんもこの番組では新春恒例のゲストだ。今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴くと、オープニングで、錦鯉の雅紀さんはじつは浅草木馬亭で修行をしていた時代があったのだという話をしていた。「浅草21世紀」のオーディションに受かり、その時代に中津川弦さんを知っているらしい。そのあとには、竹丸師匠のLINEが乗っ取られた話もしていた。14時台は、ランジャタイがゲスト。「M-1」と同じネタをここでも披露したが、あれだけ動きまわるネタなのに、音だけで聴いても不思議と面白いのだ。

 録画していた、昨夜の矢沢永吉の「情熱大陸」を観るが、これは高田先生の話を聴く前に観て驚きたかった。オーラと表現するのは陳腐だけれども、72歳の矢沢のこのオーラのすさまじさたるや、スーパースターと呼んで差し支えない数少ないアーティストだ。「Too 涼しい」という言語感覚のすごさ、ジョニー大倉の詞について語る矢沢も珍しければ、ライブで歌い終えると、間髪入れずにすぐに会場の裏からホテルに帰っていってしまう矢沢のすがたには興奮させられた。観客と一緒になって余韻に浸ったりしないんだ。矢沢はあくまでも与える側だ。今日の「徹子の部屋」も観ると、こちらは 80代の藤竜也がゲストだった。

 楽天マガジンで「週刊プレイボーイ」を読むと、オール巨人の連載では、「M-1」の最終決戦でオズワルドに投票したことにまだこだわっている。「漫才とは何か」と、定義することは難しいと断りながら、巨人は「話芸」と断じ、塙のオズワルドに対するコメントに同感を示している。マヂカルラブリーやランジャタイの漫才にはどうやら疑問を感じている。

 この機に、聴きそびれていた「ランジャタイのオールナイトニッポンPODCAST」を Spotify で聴いた。昨年11月の配信。オフィス北野の騒動の話を多くしていた。聴きながら、深夜0時過ぎに眠る。

2021年6月17日木曜日

6月17日木曜日/「日本の喜劇人」を読む(8)

◇ テレビ・ラジオ・読書・映画

 水曜の夜はどういうわけか面白いバラエティ番組が集中するようになり、その録画を観る木曜が忙しくなる。まず、「水曜日のダウンタウン」。夫婦コンビに離婚か解散かの選択を迫るドッキリに、かりすま~ず、チャイム、ウェンズデイズが出演した。若手はともかく、ベテランの2組、現実に仕事がない状況でのこのドッキリは真に迫っていた。どのコンビも解散よりも夫婦をとった。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングでは、清水ミチコとナイツが「水曜日のダウンタウン」の話をする。これがあるから、「ビバリー」を聴く前に「水曜日」は観ておかなければと思うのだ。それから別の話題に移ろうとしていたが、途中で飯田浩司アナが入ってきて、辛坊治郎が太平洋横断に成功したとかいうのでわざわざ中継が入った。よりによって、「ビバリー」に辛坊治郎というのがそぐわない。たしかにすごいことには違いないが、辛坊治郎の興奮と、スタジオの清水ミチコとナイツのテンションがまるで釣り合っていなかった。これだけかと思いきや、12時台にもまた改めて中継を入れるのでうんざりする。まったく興味がないと思いながら聴いていたが、ひとりでいるほうが孤独を感じないというのはそのとおりだろうとは思った。

 午後、ラジオは中断し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観る。こちらもちょうど、清水ミチコがゲストなのだ。33歳の娘が結婚したという話にはちょっと驚いた。娘が33歳でも不思議はないのだけど、「ビバリー」を毎週聴いていても、そういえば、私生活の話はぜんぜんしない。33年前、妊娠中に「徹子の部屋」に出演した映像も流れた。室井佑月のものまねはテレビ初披露だろうか。育ての母の話もよかった。

 夕方、駅前の郵便局まで。昼間は激しく雨が降っていたが、すっかり止んだ。今日は涼しい。レターパックをひとつ出し、コンビニに寄り、「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は、今週も、シネマヴェーラの上映作品について解説を加えている。たしかに、セレクトした理由のわからないものもある。渥美清のドラマ作品2作のうち、片方は、小林信彦は観ていないのだという。

 帰宅し、聴きそびれていた月曜の「ズーム」をタイムフリーで聴いた。この番組、2時間半もあったっけと思ったが、今週は延長版のようだ。橋下徹がゲストで、オープニングから出ずっぱり。志らく師匠はもともと、水道橋博士との一件もあって、橋下徹のことが嫌いだったというが、「ひるおび」で政治についてコメントするようになり、橋下徹のツイートになるほどと思うようになっていったという。志らく師匠は良くも悪くもこういうひとで、なるほどと思うほうにあっさりと改めてしまう。ツイッターをあまり見なくなったので、橋下徹が百田尚樹と対立しているということも知らなかったが、しかし、タイムラインだけを見ていても、そんなツイートは流れてこないかもしれない。タイムラインだけを見ていると、もっと単純な図式でしか語られていない話が多い。

 部屋で読書もする。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続き、第八章は渥美清と小沢昭一について。「上昇志向と下降志向」と題されたこの章は、新潮文庫版で、ことあるごとに読みなおしている。小沢昭一の人生が個人的にことさら気になるからだが、小沢昭一の「それはそれとして」という論理展開に小林信彦がこだわっているところは何度読んでも可笑しい。そして、このふたりとともに、この章ではジェリー藤尾にも触れられている。なべおさみとは違って、ジェリー藤尾の評価は「決定版」にもきちんと残された。

 アマゾンプライムで映画を1本。「日本の喜劇人」に書かれていた「フランキー・ブーちゃんのあゝ軍艦旗」が、ちょうどアマゾンプライムにある。1時間11分と短いので、さっそく観てしまった。ほんと、書かれていたとおり、小沢昭一が出てくると笑ってしまう。大泉晃も可笑しい。さすがにこの古さでは手放しで楽しめるとは思わずに観ていたが、思いがけず、声を出して笑う場面もあった。フランキー堺が目をまわす場面に、アニメで星を入れているのにはちょっと驚いた。ほかにも特撮らしき場面が多々あり、たぶん、当時としては新しい技術をかなり使っている。新しいセンスの映画だったのかもしれない。

 夜もテレビ。録画していた昨夜の「お笑い実力刃」を観る。今回はナイツの特集で、これも本当は、ラジオよりも先に観ておくべきだった。漫才の定番ネタを3本、初披露の大事MANブラザーズバンドのネタがすこぶるくだらない。それからコントがあり、「捜査一課長」のパロディだが、ここになんと、中津川弦さんも出演する。これを楽しみにしていたのだが、ちょっと出るだけではなく、たくさんセリフがある役だ。負担のすさまじさを想像してしまうが、堂々たる活躍だ。なんだかいつもと雰囲気が違ったが、たぶん、テレビに出るから床屋に行ったのかもしれない。劇団ひとりが「ラジオショー」出演時に土屋の演技が上手いと言っていたが、このコントを観ると、それもうなずける。この番組、次週は中川家。充実のラインナップだ。深夜2時過ぎに眠る。

2021年6月4日金曜日

6月4日金曜日/「カツベン映画祭」

◇ ラジオ

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴いていたら、高田先生、渋谷で「ろくでなし稼業」を観たそうだ。もちろん、シネマヴェーラの小林信彦の喜劇映画特集だろう。そのあとに、立川企画で飲んだという話をしていて、立川企画の事務所が渋谷にあるということを初めて知った。志ららさんが巣鴨に落語カフェ(?)をオープンするという情報もあり、これは調べなければならない。

 午後から外出。雨降り。風も強く、小雨だから駅までは傘は差さずに歩いた。近所の小学校の下校時間だったが、小学生たちも傘を差さずにいる子がほとんどで、今の子どもはもう、このくらいの雨では傘を差さないほうが当たり前になっているのだろうか。東横線に乗り、電車内で、新しく文庫本を読み始めようとするが、今から読み始める本なのに、栞紐の挟まっているところを無意識に探し、そこから読もうとしてしまう。疲れているのかなんなのか、気が散漫になっているようで、こういうときは危なっかしい。




◇ 新宿

 副都心線直通で、新宿三丁目まで。紀伊國屋地下の飲食店が閉まるというので、せっかくだから、寄っておこうと思った。閉まるといってもいきなり閉まるわけではなく、貼り紙を見ると、7月15日までだというのでまだ少し先だ。モンスナックでひさしぶりに食べていく。さぞ混んでいるかと思いきや、まあ、いつもどおりの混み具合だろう。店内の壁はサイン色紙で埋め尽くされている印象があったが、入り口寄りの一角に集められてあるだけで、壁の大半はメニューの写真で埋められるようになっていた。カツカレーを食べるが、そういえば、コーンサラダが無料なのを忘れていた。向かいの客が食べているのを見て思い出したが、あとから頼むのもちょっと気が引けた。店内のどこかに書いてあったかと探したら、紙ナプキンの容れ物にその但し書きが貼ってあるが、かすれてしまってまともに読めない。これでは新たに知るきっかけはないだろう。さらさらのスープカレーだが、カツカレーは初めて食べた。以前は、皿がもっと浅かったような気がする。雨降りなので地上にはなるべく出ないようにして、サブナードのベローチェに入る。アイスコーヒーを飲み、2時間弱。





◇ 映画祭

 19時過ぎ、新宿武蔵野館で開催中の、第1回「カツベン映画祭」に。この開催を知ったのはいつだったか、記念すべき第1回となれば行かないわけにはいかないが、しかし、さすがに上映作のすべてを観るわけもなく、どれか観るとしたら、やっぱり片岡さんが弁士の回にしたいと思い、ちょうど夜の最後の回なので迷うことはなかった。チケットを予約するのが遅くなり、売り切れないかが心配だったが、先週土曜にようやく予約し、いちばん後ろの席をとれた。19時20分の回、やや早めに、20分前には到着する。グーグルマップで確認するまでわからなかったが、この劇場はどうも今まで縁がなかったようで、一度も入ったことがなかった。ビルの3階にエレベーターであがり、いったん、ロビーに入るが、チケットの引き換え法がわからずにスタッフの女性に訊くと、発券機はエレベーター前にあった。小さい劇場を想像していたが、ロビーはけっこう広い。展示をしている一角があり、ほかの客は誰も見ていなかったが、近寄って眺める。ほとんど片岡さんの所有物のようだ。自分が見ていたら、ほかの客も見るようになった。開場時間になり、客席に入る。客席内はこじんまりとしている。そしていよいよ上映。片岡さんと、ピアノの上屋安由美さんが登場。ふたりともマスクをしたまま、それぞれ、弁士、楽士の場所にはアクリル板がきちんとある。まずは片岡さんの前説から始まり、ソーシャルディスタンスで座席は半分だが、今日はすべての回が完売になったんだそうだ。コロナ禍の状況について、まじめに語る場面もちょっとあったが、すぐに自分でまぜっかえす。上映が始まったら、片岡さんはマスクを外した。上映作品は「都会の女」。初めて観る作品だが、始まってすぐ、ひとこと目でもう、一瞬、片岡さんの声であることを忘れていることに気がつき、ちょっと驚いてしまった。あっさりと自分を消す芸になっていて、片岡さんは大著を上梓したことで、心境的にもかなり余裕が出てきたんじゃないだろうか。シリアスな作品でもあり、余計な遊びもなく、しかし、印象としては柔らかかった。農作業の場面に聖書の言葉を入れるのは片岡さんの演出なのだろうか、それとも、別の弁士もやっているのか。いずれにせよ、映像そのものには表されていない言葉で、この映像からこの言葉を引き出してきたことにすごいと思う説明だった。終演後、ロビーに出ると、片岡さんと上屋さんが出口の手前に立っていて、今日はあいさつできるかと思ったが、タイミングが悪いことに、少し前にいたおばさんのお客さんが片岡さんと話し始めてしまい、話し終わるのを待っていることもないかと思い、横をすり抜けてすぐに出てしまった。一応、会釈だけはしたつもりだが、目が合うこともなかったから、気がついてもらえたかすらもわからない。外に出ると、雨は止んでいた。新宿三丁目駅に降り、東横線直通ですぐに帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画したままで観そびれていた「笑点」をようやく観た。演芸コーナーに坂本頼光さんが登場している。無観客のスタジオ収録ではなく、ようやく、地方での公開収録になっていた。頼光さんは持ちネタではなく、大喜利の座布団十枚の商品の歴史を語るという企画モノになっていて、誰が考えたのかは知らないが、これでは頼光さんの面白さは伝わらない。どうせならば、無理だろうが、日曜夕方に「サザザさん」が観たかった。続けて、これも観そびれいていた「お笑い実力刃」だが、なぜなら、じっくり観たいと思っていたからだ。前半は神田伯山、後半は山田雅人という、テレビの外で評価を得ている芸を、こんなにしっかりと放送してくれる番組はほかにない。伯山は「徂徠豆腐」の一席と、講談入門的なトークもたっぷりと。山田雅人は「アンタッチャブル物語」。太田光物語のときと同様、横に本人たちが座り、言葉も挟むかたちだが、しかし、この形式が正しいのだろうかという疑問はある。「キョコロヒー」も観ると、FUJIWARA 原西のギャグを、プロのダンサーがダンスとして解説する企画が面白かった。

 タイムフリーで、昨日木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。オープニングでは、前日の「水曜日のダウンタウン」で扱われていたハリセンボンの曲の話題から、もっと売れない曲があるだろうと、東洋館の売店にCDが売っているという話になり、オンエア中に東洋館に電話をかけた。14時台のゲストコーナーは今週は漫才協会ウィークで、最終日には中津川弦さんが登場した。ここに単独で登場するのはすごい。漫才協会の師匠たちのゴシップ満載で、もし可能ならば、これは定期的に聴きたい。

2021年5月22日土曜日

5月22日土曜日/小林信彦プレゼンツ

◇ ラジオ

 朝はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をオンタイムで聴いていた。なんと、結婚したゲンさんが中継コーナーに出演、というフリで、登場するのはもちろん中津川弦さんだ。自宅からの中継で、ひさしぶりの登場になったが、おカヨ坊さんはバイトのために不在だった。まあ、急に決まったんだろうからしかたがない。恒例、中津川さんの今日の熟女ベスト3は、松旭斎小天華、すず風にゃん子、阿川佐和子と発表された。阿川佐和子はこのあとのゲストなのだ。

 昼前から外出。半袖で出るが、やや肌寒い。左肩から首にかけての痛みがまだ続き、電車内で眠ろうにも、首を後ろにもたれられない。横浜から東横線で渋谷に。もう慣れてしまったが、土曜の昼だというのに電車はかなり空いていて、立っている乗客はほとんどいない。ちょっとなにか腹に入れておきたく、マークシティのドラッグストアに寄り、一本満足バーを買って食べた。ツイッターを見たら、富永一朗の訃報が目に入る。



◇ 映画

 道玄坂側から円山町に入り、シネマヴェーラ渋谷に。小林信彦プレゼンツの喜劇映画特集、「これがニッポンの喜劇人だ!」の初日に駆けつける。この特集上映を知ったのは、「週刊文春」の小林信彦の連載でだった。調べてみると、12時55分の回の「ニッポン無責任時代」が、小林信彦のビデオトーク付き上映だというので、これは観ないわけにはいかなかった。「ニッポン無責任時代」は映画館でも何度か観たことがあり、ビデオトークがなければわざわざこの作品は選ばなかったろう。観たことのない珍しい映画も上映されるが、わが予算では再び観にこられるかはわからない。下の階のユーロライブにくることはここ数年は多かったが、シネマヴェーラはもしかしたら初めてかもしれない。上映15分前に到着し、エレベーターで4階にあがると、ロビーはお客でいっぱいだった。チケットを買うと、自由席で、整理番号は85番。事前に売れてしまうことを心配していたが、朝にホームページを確認してみると、どうやらオンラインの販売はしていないようなので安心したが、そうなると、何時に行けばいいのだろうかという悩みにもなる。どのくらい人気があるのか、まるで予測ができなかった。電車で向かいながら、ツイッターで検索して様子を探っていたのだが、その際に、「決定版 日本の喜劇人」のサイン本がどうやら売っているらしいということもわかった。こんな機会は二度とないかもしれない。財布の中身を確認し、金の計算をすると買えないこともない。四千円弱の出費になるが、思いきって、買ってしまうことにした。本はカウンターで販売していて、限定30部と書いてある。混雑しているし、近づいてよく見ないと、ここにサイン本が売られているとはなかなか気がつくまい。入場に時間がかかり、自分の整理番号は後ろのほうだから、そのあいだに無事に手に入れた。席はおおむね埋まり、右端に近いところに座る。上映前に、劇場のスタッフの女性からあいさつがあり、マイクがオンになっているかがわからずに、影でしゃべっていて、笑いが起きた。このあいさつで、サイン本の販売も宣伝された。残り13冊だというから、やっぱり先に買っておいてよかった。上映前にビニール袋を開いて、サインを確認すると、当たり前だが「小林信彦」と書いてあり、興奮させられる。映画の前に、まずはビデオトークの上映から。あいさつをただ撮ったぐらいのものを想像していたが、想像以上にきちんと編集演出が施されているもので、これは観る価値があった。88歳、現在の小林信彦のすがたを観ることができた。しゃべる小林信彦はラジオ出演で知っているが、映像で、動く小林信彦を観たことはそういえばあっただろうか。もちろん、顔写真は何度も目にしているが、こんなに福耳だったのかと、妙なことに気がついた。口調はやや不明瞭で、聴きにくくもあったが、年齢を思えば無理もない。内容的には大半は著書に書いてある話だと思った。由利徹についてしゃべっていたことは、つい先日の「週刊文春」に書いていたことと同じだ。それよりも、しゃべっているすがたから感じとれることのほうが大きい。最後は「まあ、そういうことでよろしくお願いします。」で終わってしまい、笑いが起きた。続いてすぐに、「ニッポン無責任時代」の上映。映画館で観るのは何度目になるか、しかし、客席はだいぶ年齢層が高く、どうも一体感は得られない。後ろの席の爺さんはいびきをかいて寝ていて、とても迷惑だった。もちろん、映画自体は楽しい。何度観ても痛快さが残る。





 映画は15時前に終わり、松濤の富士そばに入り、カツ丼を食べた。ベローチェに入ろうとするが、混雑していたのでやめにして、先にまんだらけに寄った。階段の百均から一冊だけ買っていく。センター街からハチ公口を通り、ヒカリエの裏に出て、宮益坂のベローチェに入った。小林信彦のサイン本がとにかく嬉しく、ひさしぶりに、フリートでツイッターに投稿してしまう。読みかけの本もたくさんあるのに、さあ、どれから読めばいいのか。掟破りだが、買ったばかりの「決定版 日本の喜劇人」の、あとがきと巻末インタビューを先に読んだ。BIG3以降の、とんねるず、ダウンタウン、爆笑問題、さまぁ~ず、サンドウィッチマン、伊集院光たちを、本書に書いていない理由がここでは語られていた。



 帰りの東横線は、急行だというのに、がらがらに空いていた。寝過ごしてしまい、元町・中華街駅から横浜駅まで戻ってくる。ビブレのブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊だけ買う。帰宅前に、ライフでも買いものしていく。

◇ ニュース

 夜遅くに帰宅し、録画していた「Nキャス」を観る。トップはニシキヘビが見つかったニュース。飼い主のアパートの屋根裏で捕獲されたという。先週の日曜に東戸塚に行ってみたときには、騒動の様子はまったくわからなかったが、早すぎたんだろうか。見つかる前に、もう一度ぐらい見物に行きたかった。コロナ関連のニュースでは、商業ビルから店舗の看板がどんどん消えているという。大規模接種センターの東京会場が大手町にあり、場所がわかりにくいからというので、下見に行く高齢者が多いというのも気の毒な話だ。ずっと真夜中でいいのに、というバンドのメンバー、和田永というミュージシャンの特集もあり、これには興味が湧いた。旧式家電を楽器にするという、まるで「誰でもピカソ」向きの人物だ。検索してみると、正式メンバーではないようで、Open Real Ensemble というバンドをやっていることもわかった。田村正和の訃報では「パパはニュースキャスター」の子役たちに取材をする。ドラマのなかで、鬼瓦権蔵の「冗談じゃないよ」をやっているシーンがあるのには笑ったが、たけしのコメントはなかった。深夜4時過ぎに眠る。

2021年4月17日土曜日

4月17日土曜日/平和島


◇ ボートレース

 朝から都内に。田町から芝公園、大門のあたりを行き来することになり、昼食は吉野家で牛丼を食べた。それから大きく移動し、平和島にたどりつく。平和島に寄ることもめったになく、せっかくだから、ボートレースをやってみたくなった。ボートレースの経験は過去に一度だけ、もう20年以上前になるか、落語の仲間数名と一緒に、中津川弦さんの引率で平和島に連れてきてもらったことがあり、ビギナーズラックというやつで、そのときには儲かったのだった。大喜びした記憶はなく、大勝ちしたわけではなかったと思うが、そのあとに飲食できるくらいの金にはなったんじゃなかったか。

 とりあえず、ボートレース平和島に行ってみる。しかし、なにしろ20年以上前の記憶は頼りなく、どうやって入場するんだっけというところからはっきりしないが、たしか、入場料に百円かかるという記憶はあった。まごつくのもみっともないと思ったが、見よう見まねですんなりと入場はする。当時と違うのは、検温と手指の消毒があること。舟券の買いかたも、ほかの客を観察していたら意外と思い出せるもので、マークシートに記入し、券売機に読み込ませればいいだけだった。まずは第9レースから。スマホからホームページを見て、出場者のデータを確認し、手堅く、勝率のいちばん高い2番を1着に決め、つぎに勝率のいい3名を2着とし、2連複で3点、100円ずつ買った。さて、適当な座席に着き、観戦となるが、この買いかたでは2番が勝たないことにはどうしようもない。ところが、2番は序盤からビリッケツになり、これにはずっこけた。大きく勝とうとは思わなかったが、かすりもしない。たちまち300円失ったが、せっかくだからもう1レースだけ。第10レースは、入り口で配られていた新聞を参考にした。勝率の高い3名の組み合わせを3通り、また2連複で3点、100円ずつ。さて、再び観戦だが、そのうちの1台は序盤からトップに出る。あとの2台がくるかどうかというところで、これははらはらしたが、しかし、結果はハズレ。入場料を含め、700円の出費。まあ、ボートレースを生で観戦できるのだから、700円くらいは良しとしよう。これが場外で舟券を買うだけだったならば、なにが楽しいのかわからない。




 小雨が降ったりやんだりしていたが、昼過ぎからまたぱらつき始め、いよいよ本格的な雨降りになった。近くの公園を散策したくもあったが、断念して、平和島駅に向かい、京浜急行の各停でのんびりと横浜に戻ってきた。電車内で読書をしようとするが、眠気がひどく、ぜんぜんあたまに入らない。読書をやめ、眠っていたら、戸部まで寝過ごしてしまった。朦朧とするが、ボートレースの負けをとり戻したく、ビブレのブックオフに寄っていく。すると、いい本を見つけられるもので、これでとんとんになった。ムービルの日乃屋カレーで、カツカレーを食べてから帰る。

 夜に帰宅し、ラジオを聴きながら、オンライン将棋を3局。疲れていると将棋も弱くなるのか、7級に3連敗して、すっかりいやになった。深夜0時過ぎに眠る。

2021年1月9日土曜日

1月9日土曜日/「さんタク」を初めて観た

◇ 納品書

 朝、クリックポストで発送したはずの商品の納品書が、まだプリンターのところに置いてあるのでどきっとする。もう一枚、クロネコDM便で発送する商品の納品書を一緒に印刷し、間違えてそっちを入れてしまったのだ。宛先は間違えてないかを真っ先に心配したが、これは合っていてほっとした。商品がきちんと届きさえすれば、あとはただのドジということで勘弁していただきたい。

 今日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」は宮藤官九郎がゲスト。クドカンが中津川弦さんを認識しているのには驚いた。いやむしろ、クドカンみたいなひとだからこそ、中津川さんを認識しているのか。クドカンのドラマに出ることにならないかなと期待もしたくなる。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に少し寄る。ドトールで読書をしていくが、眠くなり、ほとんど進まなかった。

◇ テレビ

 夜、録画してあった「さんタク」を観た。元日の生放送。どういうわけか今まで一度もまともに観たことのない番組だったが、ウィキペディアを見ると初回は2003年で、18年という年月に改めて驚いた。観なかったのはなぜだろうか。さんまと木村拓哉が対等に並ぶ番組であるから、さんまの笑いを期待できなかったせいか。そのころにはまだ、木村拓哉にも関心がなかった。今年は、さんまが正月に日本にいるのは珍しいらしく、生放送だというので観ておきたくなった。今回もとりあえず録画して、ざっと早まわしで観ようかと思っていたが、これがなかなか飛ばせない場面が続く。結局、3時間の放送をすべて観てしまった。いつもロケをしている番組なのかと思っていたが、今年はずっとスタジオでのトークだ。登場したゲストは、ナイナイと爆笑問題、MISIA と浅田美代子、亀梨和也と河合郁人、Creepy Nuts。正月は「さんまのまんま」も必ずあるが、トーク番組としてはこちらのほうが豪華なくらいだと思った。この規模の番組で、〈女の子〉の役割をするタレント( MISIA と浅田美代子はその役割ではない。)が誰もいない番組というのも珍しい。最後には、木村拓哉、亀梨和也、河合郁人、Creepy Nuts というメンバーで「がんばりましょう」を歌ういい場面があった。この場面が見事に男だらけだった。

2020年12月30日水曜日

12月30日水曜日/「漫才大会」

◇ 録画残量

 早起きして、録画してあったテレビを観る。何年も前に録画してあった、観そびれていた番組をチェックしては、ダビングするなり、消去するなりしていく。毎度のごとく、録画残量の確保に追われる年末。こうしてまた、なにも落ち着いて考えられないまま、年を越すのだ。テレビを観ながら本の登録などもするのだが、テレビとパソコンの画面ばかり観ていたら目玉が痛くなってきた。視力の衰えも強く感じる。

◇ 浅草

 午後、年末恒例の「漫才大会」を観るため、浅草に。昨年まではずっと浅草公会堂で開催され、NHKで中継もされていたが、今年は浅草演芸ホールに会場を移し、ぐんと規模が小さくなった。開催自体がどうなるのだろうという心配もあったが、奇しくも、コロナの年となり、桂子師匠が亡くなった年にちょうど改変というかたちになったのは不自然でない気がする。

 今年は三部入れ替え制。三部だけを観ることに決めるが、当日券のみの販売で、チケットを買えるのかがわからない。例年ならば、浅草公会堂の3階席はがらがらで、当日券でも簡単に入れたのだが。頼りになったのは浅草演芸ホールのツイッターで、整理券の配布状況がここで伝えられていた。朝の段階で、三部がいちばん整理券が出ているのでひやひやする。14時過ぎに家を出て、横浜から京浜急行、都営浅草線直通で浅草まで。電車内でも頻繁にツイッターはチェックしていたが、165席中、100番を超えてしまうと気が気でない。配布が終わってから到着しては情けない。浅草駅からは急ぎ足。15時45分頃に浅草演芸ホールに到着し、整理番号111番、無事に整理券をもらうことができて、ひとまずほっとする。

 鳥良商店でから揚げ定食を食べ、ROXのドトールで時間をつないだ。整理番号が印字されたプログラムには、「昭和こいる」のところに蛍光ペンで線が引いてある。この時間にチケットの販売を開始するという意味だが、それが16時39分。並ぶのはいやだから、17時過ぎに浅草演芸ホールに戻ると、販売はもうされていたが開場はまだで、結局、寒空のなかを並ぶことになった。並んでいると、中津川弦さんが通りがかって、声をかけてくれた。場内はソーシャルディスタンス仕様。2階席も空いていたと思うが、1階席やや後方に座る。いつも浅草公会堂の3階最後方の席で観ていたことを思えば、どこに座ってもかなり近い。

 まず前半。出演順に、めろんぱん、もりあきのり、たかまつなな、さんまのしっぽ、きんぶら、HEY!たくちゃん、左利き、中津川弦、キラーコンテンツ、うたじ、いち・もく・さん、おせつときょうた、オキシジェン、チャイム、金谷ヒデユキ。トップの予定だった爆弾世紀末は休演に。出演者の顔を確認したくなるが、そういえば今年はパンフレットもないのだ。漫才大会といっても、ピン芸もかなり登場する。なかでも異質だったのはたかまつななで、ハンドマイク1本の演説スタイル、完全に政治ネタのみの漫談をやっていた。HEY!たくちゃんのものまねの面白さも再認識する。

 仲入り時には場内換気を。アナウンスの声に聴き覚えがあり、誰かと思えばおぼん師匠だった。影マイクだけでなく、幕の前にも登場する大サービス。おぼん師匠は第二部の出演で、どうやら、出番が終わったあとに近くで呑んでいて、楽屋を密にしてはいけないのに戻ってきてしまったらしいが、客としては大歓迎だ。

 後半は桂子師匠追悼企画から。「内海桂子師匠を偲ぶ」と題し、ナイツ、うたじ師匠、中津川さんが登場。プログラムには中津川さんは司会と書いてあったが、4人でのトークとなった。塙さんがふざけ始め、中津川さんの熟女ランキングも発表される。そのあとは出演順に、ねづっち、X‐GUN、宮田陽・昇、東京太・ゆめ子、ナイツ。X‐GUNのあとはハマカーンの予定だったが、ハマカーンも休演。コロナかはわからない。ナイツの漫才が終わると、今年は恒例の漫才三唱もなく、あっさり終演となった。

 おカヨ坊さんを見つけて、ごあいさつを。サンマルクカフェで待っていた中津川さんと合流し、田原町駅までの短いあいだ、しゃべりながら一緒に歩いた。今年はもちろん、打ち上げもなし、楽屋に残るのも禁止だったようで、きびしく対策していたようだ。毎年、中津川さんには真顔の写真を撮らせてもらうのが恒例になっているが、今年もせっかくだから、道端で立ち止まって撮らせてもらった。

 田原町駅で別れて、ひとり、稲荷町まで歩いてブックオフに。いちだんと寒くなり、風も強い。ベローチェでひと休みしてから帰る。稲荷町から銀座線、渋谷経由、東横線。電車内で、小林信彦「私の東京地図」を読み終えた。ここのところ、東京に出ることが続いていたので、東京に関するエッセイを読むにはいい時間だった。

 深夜に帰宅し、録画してあった「バナナサンド」の特番を観る。瑛人がゲスト。テレビを観ながら本の登録もする。翌日以降の予定がようやくなにもなくなり、時間を気にすることもなく、朝までブログに手を入れていた。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...