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2022年7月2日土曜日

7月2日土曜日/政治の勉強

◇ ラジオ

 早朝に目覚め、暑さで火照った手足と顔を洗って冷やすところから一日が始まる。日向を歩いていたんじゃあるまいし、睡眠をとると、からだが火照るのだから異常だ。まず、ブログの更新をひとつ。それから、文化放送の「ラジオのあさこ」をつけたまま、2時間ぐらい眠りなおし、TBSラジオの「ナイツのちゃきちゃき大放送」に切り換え、これもうとうとしながら聴いていた。午後はまた文化放送に戻り、「田村淳のNewsCLUB」を。

 今日は、れいわ新選組の池袋のイベントを見物に行こうかと迷っていたが、というのも、この日にラサール石井がれいわのイベントに参加すると予告していたからで、ラサール石井がどんな演説芸を見せるのかには興味があった。しかし、ツイッターを確認してみると、ラサール石井は参加しなくなったようなので観なくてもいいかという気になった。ラサールは今日は大阪の博士のイベントに参加するようだ。つまり、博士も池袋には参加しないというわけだ。

◇ 読書

 夕方に外出し、駅前の日高屋に入り、油そばと餃子を食べた。800円。ろくに仕事もせず、食ってばかりいていいのだろうか。それから、ドトールに入り、読書をする。

 中島岳志「自民党 価値とリスクのマトリクス」を読み終えた。2019年刊、スタンド・ブックス。初出は「論座」のウェブ。中島岳志が保守の立場から、自民党の有力議員9名を、それぞれの著書をじっくりと読むことにより、その言葉を分析していく。俎上に載せられているのは、安倍晋三、石破茂、菅義偉、野田聖子、河野太郎、岸田文雄、加藤勝信、小渕優子、小泉進次郎。いや、この本はとても勉強になった。自分の理解が、今まではいかに漠然としたイメージでしかなかったか、反省し、認識が整理された。無闇に攻撃的ではない、このようなクールな分析が読みたかったのだ。具体的にはどのように分析しているかというと、政治家の仕事を「価値」と「リスク」に大別し、「価値」を横軸、「リスク」を縦軸とした図のなかに、この9名を位置づけていく。「価値」(横軸)の両極には「リベラル」と「パターナル」を置き、価値観の問題に対する権力の介入の強さを表している。つまり、介入が強ければパターナル、介入が少なければリベラル。「リスク」(縦軸)の両極は「リスクの社会化」と「リスクの個人化」を表し、リスクというのはお金の問題ということだが、さまざまなリスクに対し、それを社会全体で対応するのか、それとも、個人が対応する社会を志向するのか。後者はいわゆる、自己責任型の社会というやつだ。「リスクの社会化」は「大きな政府」、「リスクの個人化」は「小さな政府」でもあり、自民党の保守本流であった「大きな政府」路線が、「小さな政府」路線に舵をきっていった80年代から流れもきちんと解説されている。また、中島岳志は西部邁の弟子筋にあたるひとだが、たとえば、安倍晋三についてはこう書いている。P26「外交・安全保障については、当初から一貫して「日米基軸」を強調し、日米安保の強化を説いています。ちなみに安倍さんが大きな影響を受けたという西部邁さんは、一貫した日米安保反対論者でした。」 この本の刊行時にはまだ安倍政権だったが、岸田文雄についてはこの時点で、P123「岸田さんはその時どきの権力者に合わせ、巧みに衝突を避けてきた政治家です。はっきりしたヴィジョンを示さないことによって敵をつくらず、有力な地位を獲得してきた順応型で、よく言えば堅実、冷静。しかし、この国をどのような方向に導きたいのかよくわからず、何をしたいのかが極めて不明瞭な政治家です。」と分析している。あるいは、細かい分析があるいっぽうで、あとがきにはまた別のことも書かれていて、じつはこの箇所にもっとも、この著者は信頼できると思わされた。P218「一方で、文章化された言葉だけで政治家を選べばいいかというと、そうではないと思います。言葉は常に生き方や態度に裏打ちされたものでなくてはなりません。いくらリベラルな政策を提示していても、立場の弱い人に対してパターナルな態度をとるような政治家は信用に値しないでしょう。」「私の曾祖母は、小学生の私が「誰に投票したのか」と尋ねると、ひと言「男前」と答えました。彼女が言った「男前」とは「イケメン」のことではありません。政治家として信用ができる「顔つき」をしているのかを判断してきたと言っているのです。つまり、人生経験を踏まえた人間判断をしたと言うのです。」

◇ ツイッター・テレビ・配信ドラマ

 夜に帰宅し、テレビを少し観てから眠ってしまった。23時過ぎに目覚め、ラジオをつける。FMヨコハマの「HONMOKU RED HOT STREET」を聴きながら、ブログの更新をもうひとつ。深夜、ツイッターを見て、宮谷一彦が亡くなったことを知った。訃報は昨日出ていたようだが、ツイッターをあんまり追いかけていなかったから、知るのがずいぶん遅くなった。暑いときはツイッターも見ないし、テレビを観るのもいやになる。音楽を聴きながらぼんやりする時間が増えた。ツイッターからは、志らく師匠の独演会にランジャタイが出演したことも知った。アップされている写真も最高だし、その客席にいなかったことが悔しいが、いわきの会だからこれはあきらめがつく。

 深夜に、観そびれていた「ゴッドタン」の録画を3週分まとめて観た。恒例企画の「この若手知ってんのか!?」の前後編だが、最近は「ニューヨークと蛙亭のキット、くる!!」なんかも観ているし、ここで初めて知るひとはあまりいなかった。嫌いな芸風だと思うものも少なくなかったが、パンプキンポテトフライとセンチネルは面白かった。もう1本は放送直後の「コンビ大喜利GP」。コロコロチキチキペッパーズ、Aマッソ、ハナコ、ドランクドラゴンが出演し、これは次週に続く。

 朝までに、アマゾンプライムでドラマを観ようと思い、「BRUTUS」で松本隆が紹介していた「マイ・ディア・ミスター」という韓国ドラマを観てみるが、しかし、第1話を観たかぎりでは、そこまで惹かれるものはなかった。第1話が90分弱、2話以降も70分から80分という長さとなると、なかなか気軽に続きを観るという気にもなれないなこれは。

2021年11月15日月曜日

11月15日月曜日/偽善・保守・虚無感

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた昨日の「ワイドナショー」を観た。武田鉄矢がコメンテーターで出演しているところに、ちょうどフジテレビで仕事をしていたという空気階段が現れる。「キングオブコント」で優勝したあとにこの番組に出演した際、かたまりが「金八」は偽善と教育されていたエピソードをしゃべり、それについて武田鉄矢に謝罪にやってきた。一応、むっとしてみせる武田鉄矢だが、しかし、最近は武田鉄矢自身が「金八」の嘘臭さをどうもネタにしているフシがある。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、和田誠展に行ってきたという松本明子の話から、山藤章二の「ブラック・アングル」終了、それから、太田と黒柳徹子の向田邦子特番を観たという高田先生、その番組では太田は堺正章に憧れていたと発言し、「日曜サンデー」ではせんだみつおに憧れていたと発言していたことについて突っ込み、太田の炎上から、徳光さんの炎上、さらに、伯山に弟子がきた話と、オープニングの短い時間にこれだけの話題がうねるようにつながっていく。12時台は、市川由紀乃がゲスト。

 午後、ヤマトの営業所まで。部屋のなかにいると、ようやく少し寒くなってきたように感じるが、外に出て、日向を歩くとまだまだだいぶ暖かい。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。どこかで食べていこうかと思っていたが、腹の減り具合が半端で、決められない。ドトールに入り、アイスコーヒーと、新商品だというシャキシャキりんごのアップルパイを食べた。しかし、新商品が出て、今までの商品を置かなくなるのは困る。

◇ 読書

 ドトールで、中島岳志「「リベラル保守」宣言」を読み終えた。2016年刊、新潮文庫。親本は2013年刊。中島岳志というひとは1975年生まれで同い年なのだが、チャウシェスクの死体を映した報道から受けたショックなどは、当時の自分はもっと子どもだったとは思いながらも、同世代感があった。この一件から、中島岳志は熱狂に対して疑いをもつようになる。それから、重要なのは、保守は単なる復古でも反動でもないというところ。そもそも、左翼思想とはなにかといえば、「人間の理性によって、理想社会を作ることが可能と考える立場」と定義される。この「人間の理性」を過信することなく、人間とは不完全なものだという立場に立つのがどうやら保守であるようだ。となると、落語ファンとしては、談志の「業の肯定」とも結びつけたくなる。この本のなかには西部邁の著書からの引用も出てくるが、談志は西部邁と仲がよかったのである。あるいは、福田恆存が提示したという、人間を「演劇的動物」と捉える考えかたなども、ちょっと難しいけれども、とても興味を惹かれた。この本は今年いちばん勉強になったかもしれない。あとがきには、もともとはNTT出版から刊行予定だったものが、橋下徹批判の章があったために、版元が変わったという経緯も書かれている。

 片岡一郎さんの「活動写真弁史」も、去年買って、読みかけのままで長らく中断してしまっていたが、もう一度、あたまから読みなおすことにする。500ページを超える大著だが、この本はなんとかがんばって今年中に読み終えたい。

◇ ラジオ・雑誌・音楽

 夕方に帰宅し、クリエイトで買ってきた冷凍スパゲッティを食べる。タイムフリーで、ラジオ番組をいくつか。今朝の「伊集院光とらじおと」は、空気階段がゲスト。ネタ時間が4分から5分になったことの差が、コントの質に変化をもたらしているというような話をしていた。先週水曜の放送は、水道橋博士がゲスト。炎上の真っ最中の出演だが、これは聴き逃さなくてよかった。伊集院も博士との会話になると、ほかのゲストのときよりも圧倒的に共振度が深い。そして、その会話には必ず、爆笑問題の名も登場する。

 聴きそびれていた先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、オープニングで、にゃん子・金魚の「美味いもんだよそばうどん」、東京太の「アイ・ラブ・競輪」がついにオンエアされていた。これも聴き逃さなくてよかった。先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、新幹線でせんだみつおにつかまった話をオープニングでたっぷりとしていた。「日曜サンデー」の前に、こちらを先を聴いておくべきだった。14時台は、エハラマサヒロがゲスト。脱衣マージャンのリーチの音のものまねに爆笑。坂田利夫のオフのときのものまねなど、中川家しかり、吉本の芸人のほうがもしかすると、マニアックなネタに恐れがないのではという気がする。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊プレイボーイ」を読むと、オール巨人の連載コラムは「ytv漫才新人賞」の丸亀じゃんごについて。松岡ゆみこの連載対談は、毒蝮三太夫がゲスト。「BRUTUS」はノンフィクションの特集。大根仁の電気グルーヴの映画は完成するわけではないのか。めったに読まない「GINZA」に、80年代カルチャーガイドという特集があり、これも目を通してみると、川崎徹のインタビューがあった。「広告の流れから見ると、僕が辞めてからその島に上陸した人は誰もいなかったんです。虚しさや空白、無意味さ、僕の表現のなかにはどこかにそういうものがあるんだと思うんです。CMに笑いを求めた仲間の制作者はたくさんいたわけだけど、その虚無感は共有できなかったような気がします。」

 Spotify のニューリリースから、MELODY KOGA さんの新譜が出ていることにも気がついた。今度のアルバムは「Trees」。木をテーマにしたアルバムだ。KOGA さん、ライブはやらないのだろうか。

 明日は朝早くから外出するため、早めに眠ろうとするが、ぜんぜん眠くならずに困った。深夜1時頃にようやく眠る。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...