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2022年12月18日日曜日

12月18日日曜日/「M-1グランプリ2022」

◇ テレビ・ラジオ

 ラジオをつけたまま、早朝から4時間ぐらい眠り、ダビングのセットをしてから、ブログの更新をひとつ。2ヶ月遅れの更新。年内にもうちょっと縮められるだろうか。録画していた今朝の「サンデージャポン」を観ると、トップは防衛増税の話題だ。防衛研究所の高橋杉雄が登場し、解説する。そのあとには、サッカー日本代表の権田修一が出演した。鈴木エイト、高橋杉雄が、ガチのサッカーファンとして権田に質問をする。そのあとは、「N高」というネットの高校の特集があり、こんな高校があること自体を知らなかったが、なんと、そこの生徒として、石黒ヨンペイ(石黒サンペイの息子)が登場したのには驚いた。番組終盤には旧統一教会の話題があり、このあとに放送される「報道の日」で、飯干景子独占インタビューがあるというのをここで知ったが、とても気になるものの、残念ながら今日は録画する余裕がまったくない。

 続けて、「ワイドナショー」も観て、それから、「爆笑問題の日曜サンデー」を途中からつけた。14時台は、阿川佐和子がゲスト。聴きながら少し眠る。

◇ 賞レース

 起きあがり、さあ、いよいよ「M-1」。今日は外出もせず、余計な情報も入れないように、じっくりとテレビにかじりつく一日だ。録画中の敗者復活戦を追っかけ再生で観始める。司会は例年どおり、陣内智則とヒロド歩美。ノンスタ石田、スピードワゴン小沢も出演。出場者は17組。出演順に、シンクロニシティ、ママタルト、からし蓮根、THIS IS パン、オズワルド、令和ロマン、ストレッチーズ、カゲヤマ、ビスケットブラザーズ、ななまがり、ダンビラムーチョ、ハイツ友の会、ケビンス、ヤーレンズ、ミキ、かもめんたる、マユリカ。コウテイは体調不良につき、欠場した。このなかで、まったく初めて観るのはカゲヤマだけだろうか。時間切れに笑ってしまった。前半9組が終わったところで、視聴者の採点メモの集計が発表され、その時点で、令和ロマンがトップだったのにはちょっと驚いた。僅差で、オズワルドが2位。知名度を考えると令和ロマンがすごいのだが、どうも小慣れすぎていて、ちょっといやな臭みがついてきたようにも感じた。一般的な知名度が出る前に、ライブシーンですれた芸になってしまうのは危うい。オズワルドも不発。面白かったのは、まず、THIS IS パン。恐竜の動きをする男と、たんたんとした女性のツッコミ。いいコンビ。ストレッチーズの水掛け論のネタも面白かった。後半は、森山直太朗を歌うだけのダンビラムーチョ、激しいアクションのケビンスが面白かったが、いちばん笑わされたのはななまがりだった。デートの設定で、彼女役の初瀬に「こんなの初めて」と言わせる言動を彼氏役の森下がつぎつぎにする。ななまがりはそのあとのコメントの時間でも、「パラレルワールドからきた上戸彩」にさらに笑わされる。そのほか、ヤーレンズも気になっていたのだが、あんまり面白くなかった。ミキもなぜ残ったんだろうと思うようなネタ。かもめんたるにも期待していたが、これも弱いと思った。今年はスマホの投票の時間に間に合い、初めて投票してみた。ストレッチーズ、ななまがり、ケビンスという3組を選ぶ。観る前には予想もしていなかった顔ぶれに投票した。今年はたまたま、前日に野外劇場の客席がいかに寒いかを体験することになったのだが、テレビで観ていても、これはつらいだろうと思うような風の強さを感じた。演者の顔に影ができるのも気になった。照明はどうなっているのか。


 ツイッターを少し覗いてみると、トレンドには「M-1」関連が並び、コンビ名が多く入るなか、ストレッチーズの「水掛け論」が入っていた。C-C-B笠浩二の訃報にも驚く。決勝戦の前に「笑点」の録画を観てしまうと、こちらの演芸コーナーにはナイツが登場していた。

 そして、約45分遅れで「M-1」決勝戦を追っかけ再生で観始める。前段がたっぷりと、昨年の王者、錦鯉のドキュメンタリーのダイジェストからつながり、現在の錦鯉が生登場する。かつて住んでいたアパートの部屋を模したセットのなかにいる錦鯉。壁が開くと、そこはテレビ朝日のロビーだ。トロフィーの返還にスタジオに向かっていく。番組が開始して、10分以上が経ってから、司会の今田耕司と上戸彩が登場。そしてまたドキュメンタリー。予選の様子から、ファイナリストの発表の場面があり、ここでようやくファイナリストが紹介される。ここまで20分。「M-1グランプリ」のタイトルが現れ、番組開始25分で審査員が紹介される。中川家礼二、サンドウィッチマン富澤、ナイツ塙、立川志らく、博多大吉、山田邦子、松本人志が順に登場。「決勝にランジャタイがいない」と、志らく師匠が冒頭から淋しがる。ひさしぶりに審査員を務める大吉は「なんで僕なんですか」「ひとことだけいいですか? 太田さんのせいですよ!」 初めて加わった山田邦子は、松本に「だいたいねえ、あなたが私のこと、しんどい先輩とか言うから。」「今日、鬼越トマホークに会えると思ったけどいないのよ。」 

 屋外の敗者復活戦会場からの中継があり、それから、番組開始40分頃からついにファーストラウンドが始まる。「笑神籤」を引く役には、今年は那須川天心が登場した。まず始めに名前が引かれたのはカベポスターだ。今回のファイナリストのなかでは、唯一、漫才師の匂いをもつコンビだと思っていたのだが、そのカベポスターがトップに登場してしまった。大声コンテストのネタ。かなりいいと思ったけど、審査員の点は意外と低い。カベポスターは優勝候補だと思っていたくらいなのだが。2番手は真空ジェシカ。シルバー人材センターのネタ。真空ジェシカは去年の「M-1」以降、すごく好きになったコンビだが、ひとつひとつのネタは面白いものの、展開があんまりうまくない感じもする。「大喜利と漫才を融合したような」と解する大吉は、後半は失速という評価。松本は辛い点をつけ、「ボケに対してのツッコミが大きすぎる」と評した。3番手は敗者復活組。17位から全順位が発表されるが、まさか、ストレッチーズが最下位とは思わず、自分が面白いと思った組の順位は案外低かった。上位2組、オズワルドと令和ロマンが残り、オズワルドが復活を決める。まあ、前評判どおりの結果だが、しかし、令和ロマンは大健闘だろう。さて、オズワルド。なにか秘策があるのではとも思っていたが、披露したのは敗者復活戦と同じネタだ。これは弱い。審査員たちが敗者復活戦を観ていたのかはわからないが、大吉はそれを把握していた。礼二、富澤は、前半の出来に点が辛くなる。4番手はロングコートダディ。マラソンの世界大会というネタ。これは奇策。これも大喜利的だが、構成がシンプルで美しい。前後の動きを使い、漫才らしさにとらわれない自由さもあった。ロングコートダディはやっぱり好きだな。審査員の点は、割れるかと思ったら、軒並み高い。しかし、時間が短かったという塙さんの指摘があり、大吉も「20秒残していた」と。これは指摘されないとわからなかった。5番手はさや香。ボケとツッコミを入れ替えてからは初めて観た。三十代になってから衰えを感じるというネタ。この審査員たちの前でそんなネタはどうなんだろうか。関西の人気者意識がいやなのだが、テンションの高さのわりには笑うところはないと思ったが、審査員の点は高かった。ここでさや香が1位になる。半分の5組が終わり、後半には見事に荒れそうなメンバーが残った。6番手は男性ブランコ。音符運びという仕事。バカリズムの発想にあまりにも似ているのだけど、演技が細かく、笑わされた。浦井の死にかたが面白い。審査員の点は割れたが、松本はここまでの最高点をつけた。7番手はダイヤモンド。どんなネタでくるかと思ったが、このネタ、レトロニムというやつだ。野沢の言葉が聴きとりづらく、どうも基本的な技術の問題がある。審査員の点も低く、最下位になった。CM後、審査員にここまでの講評をふると、山田邦子は、今朝、紳助にメールをしたことを明かした。8番手はヨネダ2000。餅つきのネタ。去年の「THE W」で初めて観たときから、この漫才はリズムネタの進化型だと思っている。笑ったけど、展開がもうひとつあればどうなったか。いや、この展開のなさがテクノ的でもあるのだけど。審査員の点数は、志らく師匠がやっぱり高く、「女版ランジャタイを観てるようなね」と。塙さんも最高得点。そして、なんと、タイタン2組が最後まで残るという嘘みたいな展開に。9番手はキュウ。ぜんぜん違うものを言うネタ。キュウのネタはたくさん観ているだけに、ああ、ほかのネタのほうがと思ってしまったが。キュウらしいかというと、もっとキュウらしいネタはあるのにと思う。審査員の点も低くなった。ぴろ「松本さんの点数低かったんで…、太田さんの事務所だからかなあとかちょっと思っちゃいました。」 最後はウエストランド。あるなしクイズのネタ。今年は「タイタンシネマライブ」でウエストランドの好調ぶりを観ていて、これでいくだろうと思っていたネタをやっぱりもってきた。それゆえに肩入れもするのだが、いちばん笑ったけど、ラストの着地がちょっと危なっかしくも思う。しかし、なかなかの高得点をたたき出した。3位に入り、これには興奮。志らく「今の時代はひとを傷つけちゃいけない笑いが主流なんですよ。それが傷つけまくるでしょ? だから、あなたがたがスターになってくれたらば、時代が変わるんですよ。」 最終決戦には、ロングコートダディ、さや香、ウエストランドという3組が残った。意外と間を置かずに始まり、トップはウエストランド。まさかのあるなしクイズ2連発できた。最後は「M-1」にまで毒づきまくる。見事に引っ掻きまわした。2番手はロングコートダディ。タイムマシンのネタ。面白いはずなのに、ウエストランドのあとではおとなしく感じてしまう。最後はさや香。さや香がここで爆発すればどうなるかと思ったが、出だしにどうも緊張が見えた。技巧的にはウエストランドよりも上だとは思うものの、笑いははるかに弱い。結果ははたしてどうなるか。あたまを抱える審査員たちのすがたがあったが、ふたを開けてみれば、大吉以外の6名がウエストランドに投票し、ウエストランドが優勝した。



 今年はタイタンにはいろいろあっただけに、最後の最後にこの明るいニュースは嬉しい。放送を観終わってから、ツイッターを観始めたら止まらなくなった。ひさしぶりに深夜にツイートもしてしまう。ウエストランドは「誰も傷つけない笑い」のアンチテーゼというよりも、傷つく自分をガードしている感じがする。だから、時代と合ってないこともないと思うということを書いておいた。昼に聴きながら眠ってしまった「日曜サンデー」を聴きなおしながら、深夜0時過ぎに眠った。

2022年10月8日土曜日

10月8日土曜日/「キングオブコント2022」

◇ 生活・ラジオ

 早朝に起きあがり、「木梨の会」を途中からつけ、ブログの更新にとりくむが、眠くなり、もう少し眠りなおす。改めて起きあがり、ブログの更新。「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴きながら、ごちゃごちゃと雑務を。アマゾンの値段をいじっていてたまたま気がついたが、今日売れた本の在庫数が減っていなくて、なんだこれはと驚いた。もしかすると、二重に登録していたのか、それとも、もともと在庫数を間違えて入力していたのか。なんにせよ、売れた本の在庫がまだあるのはまずい。在庫数をゼロに修正するが、ところが、数分後に確認してみると、なぜかまた在庫が1に復活している。何度やっても同じ結果になり、とりあえず、ないものを買われてはまずいから、絶対買わないような値段に上げておくが、怖いから、最近売れたものも確認してみると、昨日売れたものはやっぱり在庫数が減っていないことがわかった。一昨日のものは大丈夫。昨日から障害が起きているのか。セラーフォーラムもめったに開かないのだが、開いてみると、やはり、同じような障害が多数報告されていた。商品の登録ができないという報告もあったが、これに関しては、昨夜に登録したものはきちんと登録されている。障害だとわかれば、すっきりはするのだが、安心はできない。

 午後、近所の郵便ポストまで投函に行ってくる。午前中は雨降りだったが、午後には止んだ。文化放送の「田村淳のNewsCLUB」を途中からつけると、ニュース解説には堀潤が、ゲストコーナーには拉致被害者家族会代表の横田拓也というひとが出演していた。誰だろうと思ったら、横田めぐみさんの弟なんだ。みなとみらいに北朝鮮の工作船が展示されているというのは知らなかった。近くに行くことがあったら、寄ってみよう。タイムフリーで、裏番組の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」も聴く。ニッポン放送は野球中継があるため、今日は1時間の短縮放送だった。どっちにせよ、いつもオープニングしか聴かないのだけど、東北では14時以降も放送されたようだ。富澤が、円楽の香典のお金を入れ忘れた話をしていた。

◇ テレビ

 録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ワルイコあつまれ」は、「子ども記者会見」のコーナーに尾木直樹が登場。昨夜の「ミュージックステーション」は、ユーミンの特集があるというので楽しみにしていたが、ユーミンが出るわけではなく、本人不在の特集だった。「タモリ俱楽部」でも触れられていた、1993年放送「タモリの音楽ステーション」の映像をここで観ることができた。タモリ、ユーミン、YOSHIKI がトークをしていた。それから、スマホ投票で選ばれたユーミンの名曲から、清塚信也が即興メドレーを披露する。そのほか、90年代リバイバルソングトップ10 という企画もあり、まるで予想がつかないランキングだったが、1位には椎名林檎「丸ノ内サディスティック」が選ばれていた。TikToker のタイガなんていうひとも知らなかったが、このひとが「接吻」を踊ったことで再生数がアップしたとか。

 先月に放送された「ザ・ベストワン」を少し観始めるが、ぜんぶ観ている時間はなく、「キングオブコント」ファイナリストの集結企画だけ、本戦の前に観ておきたかった。このコーナーは、ファイナリスト発表の2時間後の収録。このメンバーを「M-1」司会の今田耕司が仕切る。前年優勝の空気階段も出演し、ファイナリストたちに質問をする。「絶対負けたくない今年のファイナリストは?」との質問には、かが屋、ビスケットブラザーズ、クロコップが、や団をライバル視する。ネルソンズ、かが屋、ビスケットブラザーズの3組には、2019年ファイナリストという因縁もあり。「空気階段が優勝すると思うのは誰?」という質問には、ふたりそろって、いぬを挙げた。このコーナーは15分程度で終わり、短くて助かった。

 続けて、先週日曜に放送された「キングオブコント直前SP」も観る。ファイナリスト10組にサプライズで、恩人からのビデオレターを観てもらうという企画。登場順に、ニッポンの社長にはトミーズから、かが屋にはモグライダーから、ネルソンズには行きつけの飲み屋の店長から、ロングコートダディには見取り図から、ビスケットブラザーズには元バイト先のママから、コットンには横山由依から、いぬにはニューヨークから、や団にはハリウッドザコシショウから。クロコップにはお見送り芸人しんいちから、ここだけはビデオメッセージではなく、本人が登場。最後は、最高の人間にドランクドラゴン塚地からビデオレターが届いた。

 録画中の「お笑いの日」のオープニングも観ておくが、今年もまた、ダウンタウンの漫才形式のトークから始まる。ダウンタウンにコントをやらせようとしているTBSの意向があるようだ。生放送部分に移ると、ダウンタウンが登場と見せかけて、ダウソタウソが登場する。ハリーポッター役、向井理の魔法により、本物のダウンタウンになるという演出。「ザ・ベストワン」のスタジオからは、コサキンがさっそく登場した。

 「キングオブコント」本戦3時間は録画の都合で追っかけ再生ができず、一気に観たいから、放送終了を待ってから観始めた。梅田サイファーのテーマ曲から始まるが、10組のファイナリストの情報をしっかりと歌詞に入れているなかなか手の込んだものだった。そして、審査員の紹介となるが、ナレーションを今野浩喜が務める。かまいたち山内、ロバート秋山、バイきんぐ小峠、東京03飯塚、松本人志が順に登場。それからあっさりと本戦が始まった。出演順に、クロコップ、ネルソンズ、かが屋、いぬ、ロングコートダディ、や団、コットン、ビスケットブラザーズ、ニッポンの社長、最高の人間(岡野陽一&吉住)という10組。

 トップのクロコップだけはどういうコントをやるのか認識していなかったが、昨年の傾向に続き、これはマンガ的な世界観を借用しているにすぎないコントだ。今年もこれが続くといやだなと思ったが、2番手のネルソンズはわりとオールドスタイル。結婚式に元カレが乱入するという設定のコントで、和田まんじゅうが可笑しいんだけど、笑いという点ではちょっと弱かった。このあたりから、司会の浜田が審査員コメントの時間に遊び始める。3番手のかが屋は、女上司とドMの部下のコント。賀屋の芝居がさっそく面白い。性癖ネタは去年の空気階段を踏まえた作戦だろうか、前回の決勝出場時に比べて、かが屋にしては強いネタをもってきた感じがしたが、しかし、審査員の点は意外と伸びない。4番手のいぬは問題作。キスをするだけのコントで、くだらなくて笑うんだけど、笑いのパターンがひとつしかなく、短い時間でもすぐに飽きてしまった。審査員はどう判断するかと思ったが、意外や、松本はここまでの最高点をつけた。飯塚はキスは禁じ手だと思うといい、評価基準が明確だ。5番手のロングコートダディは、料理人の長い帽子が看板に引っかかって落っこちるだけのコント。個人的にはこれがいちばん面白かったのだが、しかし、これがなぜか審査員の点は低い。6番手のや団はバーベキュー場のコント。死んだふりをすることから、異常な展開になっていく。今回の10組のなかでは、や団だけは生の舞台を何度か観ているが、3人ともがずっと変な空気をまとっているトリオだ。審査員の点は高く、や団がここでトップになった。松本が全組に違う得点をつけようとするのはわかっているので、ここからは極端に低いか、極端に高いかになると予想する。7番手のコットンは浮気証拠バスターのコント。坊主頭のきょんのほうが巧みな芝居で引っ張っていく。テレビでは何度も観ているコンビだが、今まで、ここまで上手いコンビだとは思っていなかった。審査員の点も高く、ここで1位タイになる。8番手のビスケットブラザーズは、野犬から助けてくれるセーラー服の男のコント。これもマンガ的な世界観を借用しているにすぎない。なんだか今年は汚い芸が多いなと思いながら観たが、しかし、審査員たちはなぜか高得点だらけになり、1位になった。9番手のニッポンの社長は、ロボットと少年のコント。クロコップ、ビスケットブラザーズが二次創作的ならば、ニッポンの社長ははっきりとパロディだった。ニッポンの社長には期待していたのだが、ショートコント的な展開に不満を感じた。暗転の多用に審査員の点も辛くなり、なんと最下位になってしまった。最後は、岡野陽一と吉住のユニット「最高の人間」。「岐阜ワンダーランド」というテーマパークのコント。それぞれ、演者としてはさすがの力量なのだが、しかし、これも借りものの世界観で、過激な部分がわりとイージーかなと思った。ファイナルステージは、や団、コットン、ビスケットブラザーズの順。や団は、気象予報士とずぶ濡れの男のコント。暴れまわるところが魅力だが、設定も細やかだ。コットンはタバコを吸う女のコント。演技で客をつかんでいく、きれいな芸風のふたり。審査員の優劣が分かれたが、飯塚は、や団のオリジナルストーリーに比べて、コットンはなにかのラブストーリーを踏襲しているから1点落ちると評価した。だけど、それではビスケットブラザーズの点が高くなるのは変だと思う。ビスケットブラザーズはバイト先の女子ふたりのコント。ディテールやリアリティとは無縁の異常設定で、1本目よりも笑うが、芸域がすごく狭くないだろうか。しかし、優勝はビスケットブラザーズ。今回の審査員の評価はかなりわからなかった。これはもう、バッファロー吾郎の二の舞にならないか。やっぱり、「M-1」とは違ってだらしがないのは、「キングオブコント」はどうもひとつの空気に流される。上沼恵美子とオール巨人、あるいは、上戸彩が「M-1」にいることがどれだけ大事か。いっぽう、「キングオブコント」では、ダウンタウンふたりが空気を支配してしまう。5時間の生放送の最後にこれがあることの弊害も感じる。

 その直後の「Nキャス」の録画も少し確認すると、「キングオブコント」の優勝会見の様子からスタートしていた。今年からは三谷幸喜のコメントが聴けると思い、楽しみにしていた。三谷幸喜は、コットンきょんのインスタもチェックしていた。深夜3時前に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...