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2023年5月15日月曜日

5月15日月曜日/テレビを消化するだけ

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 朝に目覚め、まず、ブログを更新しようとするが、書きあげられなかった。これだけで午前中が終わる。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」の終わりのほうから聴き始め、「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングまでをオンタイムで聴いた。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は牧村三枝子がゲスト。昨夜の「まつも to なかい」は、安藤サクラとトータス松本という顔合わせ。後半の音楽のコーナーはちゃんみながゲスト。高嶋政宏も登場した。昨夜の「ガキの使い」は、浜田雅功還暦祝い「みんなで WOW WOW TONIGHT を歌い切ろう~!!」という企画。だらだらした番組だな。浜田が現れないまま、次週に続く。土曜の「ゴッドタン」は「気づいちゃった発表会」という企画。鬼越トマホーク、真空ジェシカ、吉住、相席スタート山添というメンバー。吉住「世の中のライターさんて、情緒不安定なかたが多い。」

 ブログの更新をひとつ書きあげ、たいしたこともしないうちに、夕方になってしまった。Spotify のポッドキャストもいくつか。今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」は渡辺えりがゲスト。阿佐ヶ谷姉妹のお姉さんと「ワタナベエリコ」同士のトークになった。昨日の「日曜サンデー」は浅井健一がゲスト。爆笑問題との顔合わせは珍しいと思い、楽しみにしていた。ブランキ―・ジェット・シティは「ポップジャム」に出たことがあったんだな。「イカ天」の話から始まり、浅井健一は出演する前は「イカ天」を観たことがなかったのだが、中村達也のすすめで出ることになったという。太田の記憶では、萩原健太が絶賛し、別格だったといい、爆笑問題が「GAHAHAキング」に出ていたころの心境と重ね合わせていた。浅井健一が、若いころとは違って、社会的なことに関心が移っているというと、そこからの太田との会話がスリリングで面白かった。しかし、ブランキ―・ジェット・シティをひさしぶりに聴きたくなり、Spotify で検索してみたらないんだな。今まで気がつかなかった。代わりに、放送内でも話題にしていた SHERBETS の新譜を聴いた。



 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」のたけしの連載では野球を話題にしていた。「だけど、やっぱりスポーツの世界ってのは悲しいくらい「運」の要素が大きいんだよな。これはオイラがいた芸能の世界とも似てるところでさ。」「芸人も一緒だけど、いくら実力があっても「客前の勝負事」はメンタルに大きく左右されちまうからね。」「何が言いたいかって、人前に出る仕事に共通するのは「チャンスは何度ももらえない」ってことでさ。やっぱり、出だしで活躍できるかどうかの運は大事なんだよな。」

 夜もまた、テレビを少し。録画していた「しゃべくり007」を放送直後に観る。ゲストはレッツゴーよしまさとJP。JPは前回出演時も面白かったのだが、ヤンキーにいじめられてものまねをやっていたというエピソードには松村邦洋と重なる部分がある。JPが初恋の女性と20年ぶりに再会する場面がハイライトで、中学生のころのJPの不器用さがいじらしくてたまらなかった。後半には、みかん、むらせ、ラパルフェ都留、モリタク、河口こうへいが登場。JPが川島明になり、ものまねで大喜利をする企画があった。モリタクと河口こうへいの若手芸人ものまねがあんまり好きじゃないんだけど、河口こうへいの渡辺正行のものまねだけは必ず面白い。志らく師匠のものまねも進化していた。

 しかし、今日はテレビを消化しているだけで終わってしまった。夜にもブログをもうひとつ更新して、部屋で読書を少し。図書館で借りた本もどんどん読まなければならない。Spotify のニューリリースをチェックし、それからまたポッドキャストのチェック。RKBラジオの松尾潔のポッドキャストを聴くと、昨日公開された藤島ジュリーの謝罪動画について語っていた。深夜0時前に眠る。

2022年4月29日金曜日

4月29日金曜日/雨が降るブックの日

◇ テレビ

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。もう少し眠りなおしていたら、夢のなかで鼻がつまり、息ができなくなる。ある種の金しばりのようなものか、声も出なくなり、ちょっとの時間のことだと思うが、このまま死ぬのかと思った。

 起きあがり、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「アメトーーク!」は「ついついネットで買っちゃう芸人」。土田晃之、バカリズム、狩野英孝、ブラマヨ小杉、野田クリスタル、とろサーモン村田というメンバー。MC側にはタカトシのトシが座る。興味のないテーマだけど、いいメンバーのときはついつい観ちゃう視聴者だ。水曜の「イワクラと吉住の番組」は、番組初のゲスト、東京03飯塚を迎えて、コントについて語った。吉住との芸歴差は、なんと、21年。イワクラが、コントなのにかわいく見られたいメイクや服装にしている女芸人を腐していたが、男の芸人に置き換えても、モテようとしているやつが嫌われるというのはよくわかる。昨夜の「ぺこぱポジティブNEWS」は、「G-1グランプリ」に出場した三拍子に密着。スタジオにはカンニング竹山が出演。

 ブログをもうひとつ更新して、昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴いて、午後から外出する。29日はブックの日なので、ブックオフをまわらなければならない決まりになっている。もっと早い時間から動くつもりでいたが、しかし、ブログの更新を優先したくなってしまった。部屋にいて、やけに肌寒いと思っていたが、外に出てみると雨降りだ。どうもめぐり合わせが悪い。ここしばらくはブックの日に合わせて、ついでの予定を入れるようにしていたが、今日はひさしぶりにほかの用は入れず、自宅を起点にする。

◇ ブックの日

 ブックオフ、1店目は鶴間から。110円の文庫新書を6冊買い、300円引きクーポンを使用。外に出ると、雨はますます大降りになり、今日はもう、たくさんまわるのは無理だ。いつもならば、つぎは相模大野に寄りたいところだが、ひとつ飛ばして町田に。昼食にしようと思うが、雨のなかを歩きたくないから、駅からつながっている建物に入ってみるが、今まで利用したことがないからうまく探せない。モディ町田に入り、上階に飲食店があるぞと思い、昇ってみるが、飲食店が入っているのは別館で、だまされた気になった。めんどうになり、結局、外を歩きまわり、新しい発見もなく、何度か入ったことのある餃山堂に決めた。ビーフカレー、トッピングに揚げ餃子。630円。


 2店目は町田のブックオフ。110円のコミックを3冊、文庫本を2冊、新書を1冊、220円の単行本を4冊買っていく。町田はまず1割引きになり、そこからさらに 300円引き。ヤフーの天気予報を見ると、夜になれば雨は弱まりそうだが、とりあえず、ベローチェに避難する。ブレンドと、あんぱんを食べ、スマホの充電をする。ツイッターを見ると、小坂忠の訃報が。73歳。

 古書ほんの木の森下さんからDMをいただき、ベローチェにいるあいだにその返信をした。昨日の昼にDMをいただいていたが、返信が遅くなってしまった。のらくろード古本市が再開するそうで、その出店のお誘いなのだが、じつは、偶然にもその数日前に思い出し、自分で調べて、DMをいただく前に知っていた。労力を考えるとなかなか出店する気にはなれなかったのだが、誘っていただいたら、これはもう出るべきだろうという結論に達する。コロナ以降、南万騎が原の古本市はあったものの、通常のスタイルの古本市はひさしぶりで、復帰はドッキリヤミ市かみちくさ市にしたいなとなんとなく考えていたのだが、まあ、こういう成り行きならば、成り行きにまかせるのがいいだろう。

 3店目は古淵に移動。古淵、十日市場と寄って、横浜線で帰り、最後に平沼に寄れるのではと考えたが、なかやまきんに君のポスターを見て、中山にも寄ったほうがいいんじゃないかと悩んだが、ひとまず、古淵には行くことにする。しかし、ここは買うものがなく、苦労した。110円の文庫、新書、コミックを1冊ずつ、220円単行本を1冊、なんとか見つけ出すのにかなり時間を食う。閉店時刻を計算すると、あと2店まわるのはきびしくなり、1店しかまわれないとすると、小田急線で帰ったほうが電車賃がかからない。あと1店、相模大野に寄ろうかと考えなおすが、わざわざまわって、またなにも買うものがないとすると阿呆らしく、駅からちょっと距離があることを思うと、この風雨ではためらってしまう。迷いながら、再び、町田駅から小田急線に乗り換えると、ちょうど藤沢行きがホームに着いていて、相模大野で降りるのがめんどうになり、そのまま大和まで乗って帰った。今月は3店しかまわれず、古淵ではたいした本は買えなかったのだから、わざわざ古淵なんかにはまわらず、最初から相模大野にしぼればよかったのかもしれない。

 帰宅前に三ツ境のダイエーに寄っていくと、タイムセールで、弁当、総菜が異常な安さになっていて驚いた。連休中であることに加え、この悪天候のせいで売れ残っているのか。天丼が50円とか、買わない手はない。ブックの日の不完全燃焼を、このタイムセールで取り戻した気分だ。一日では食べきれない量を買ってしまい、消費期限が切れたとて、二日にわけて食べる所存である。

 夜遅くに帰宅し、録画していた今日の「徹子の部屋」(ゲスト・野口五郎&岩崎宏美)を観て、深夜0時過ぎには眠る。

2022年4月20日水曜日

4月20日水曜日/降りてもらいたい

◇ 霞が関・南麻布

 朝から都内に。今日もまだ寒い。のどのかゆみと鼻水がひどく、風邪薬を飲んでおいた。東横線は混んでいたが、なんとか座れたものの、乗っていた車両のすぐそばで乗客同士のトラブルがあり、田園調布で少し停止する。駅員がやってきて、この駅で降りてもらおうとするが、どうやら、ケンカをふっかけたほうがなかなか降りない。ふっかけられたほうが降りたくないのはわかるが、降りることになるに決まってるのに、降りたくないやつがケンカをふっかけるのが馬鹿だ。中目黒から日比谷線に乗り換え、霞が関に出る。にわか雨が降り出し、木陰に入り、雨やどりをした。

 それから、南麻布のほうに行くことになり、昼食にしようと思うが、歩いても歩いても、手頃な飲食店がない。どこまでも歩いていくというわけにはいかず、ちょっと入りにくい雰囲気だったが、利華という店に入り、回鍋肉定食を食べた。800円。すぐ近くに小川書店という小さい古本屋があり、少し覗いていくが、なにも買わない。



 天王洲アイルから新馬場まで歩き、ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながらラジオを聴き、読書をしたかったが、疲れてしまい、音楽を聴きながら少し眠った。新馬場から京浜急行に乗り、京急鶴見で降りる。ブックオフに寄り、220円の単行本を2冊、110円の文庫本を1冊買っていく。店内には、なかやまきんに君のCMが流れていた。

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、土田晃之がゲスト。昨夜の「イワクラと吉住の番組」は3回目の放送だが、やっぱり、この番組はちょっと面白い気がする。前回の放送で、イワクラがお菓子のパッケージが好きだと言っていたのを受けて、今週はお菓子をたくさん用意し、ふたりでパッケージを見ながら、まったりしゃべるという内容だった。昨夜の「相席食道」の特番も録画しておいた。この番組は今まで一度も観たことがなかったが、志らく師匠が登場するというので初めて観た。志らく師匠が山形県・肘折温泉を訪ねる。千鳥のふたりがそのVTRを観ながらツッコミを入れていくという番組だが、師匠はどのくらい把握して出演しているのだろうか。温泉をハシゴしながら、(おそらく若いスタッフに向かって、)えんえんと落語論を語り続けている。「クセスゴ」に出たがってもいたが、ひとりコントをやる気なのだろうか。ひとりコントをテレビでやるのならば、もっといい扱いをしてくれる番組のほうがいいのにと考えるのが普通だと思うが、しかし、人気番組に出たいという欲が、志らく師匠にはまだまだあるのだろう。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台は、Creepy Nuts がゲストだったが、せっかくの出演なのに、月曜の鈴木拓に続き、DJ松永もコロナになってしまい、R-指定のみの出演になった。ラップバトルでディスり合うのがわからないという昇太師匠に、あれは「笑点」の大喜利のやりとりに近いものだと説明し、あっさりと納得させていたのはさすがだった。こんな大衆的な番組に適応できるラッパーというのもほかにいない。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「DVD&動画配信でーた」に阿部サダヲのインタビューがあり、思い出の映画に「鉄男」を挙げていた。「これはトモロヲさんにも言ったことがないけど、実は阿部サダヲの〝ヲ〟はトモロヲさんの〝ヲ〟を意識してもいるんです(笑)」「トラックを運転しながら聴いていた高田文夫さんのラジオ番組で、トモロヲさんがラジカル・ガジベリ・ビンバシステムの舞台に出ると知って観に行ったのが、演劇に興味を持ち始めたきっかけじゃないかな。」

2022年3月11日金曜日

3月11日金曜日/ドラえもんと戦争


◇ 溜池山王・有楽町

 早朝から眠り、3時間ぐらいで起きあがる。録画していた昨夜の「アメトーーク!」は「ヤングマガジン芸人」。「ヤンマガ」は雑誌は読んでなかったけど、単行本で読んでいる作品はいくつかあるし、今でこそ、マンガはあまり読まなくなったが、ある時代までのマンガ界の状況はよくわかる。マンガのマーケットもそこまで巨大ではなかったのだ。大学生になったときに、まわりに青年誌を読んでるやつは多かった。出演メンバーは全員40歳オーバー。同い年のバカリズムが「稲中」が好きというのも、芸風的には意外に思うが、世代的にはなるほどと思う。自分は古谷実にはハマらなかった。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴くと、12時台にはなんと、お見送り芸人しんいちが早くもゲストに登場。途中まで聴いて、午後は都内に。溜池山王まで出て、まず、昼食。南国亭に入り、ランチメニューのニラレバ炒め定食を食べた。850円。この店はたしか二度目。夕方には有楽町に移動し、電気ビルの地下、ドトールに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュショコラを食べた。コンセントがなく、スマホの充電はできなかった。

◇ マンガ

 ドトールで、マンガを1冊読む。今日はカバンに「のび太の宇宙小戦争」を入れてきた。何度目の再読になるだろうか。それこそ、子どものころにはくり返し読んでいるはずだが、ほんの数年前に「大長編ドラえもん」をまとめて読むことがあり、「ひとつき十冊」(という読書のイベント)でしゃべったことがあった。そのときにわかったのは、「大長編ドラえもん」ではやたらと戦争が描かれているということだ。今年のドラえもん映画がこのリメイクということもあり、ウクライナの情勢とも重なるのではと思い、今一度、読みなおしておきたくなった。数年前の再読時に、「大長編ドラえもん」のなかでは「のび太の宇宙小戦争」がいちばん完成度が高いのではと思ったが、のび太たちが遠い星の戦争に巻き込まれていく過程に無理がない。しゃべりだすと止まらなくなるロコロコの存在、そして、道具の効き目が切れるという、フリがちゃんと効いているし、このテーマをコメディとして描いていることにも改めて震える。戦闘シーンでは、スネ夫としずかちゃんが撃ち落とす相手は無人機だ。ラストシーンでは、逃げた独裁者は国民によって捕らえられる。


◇ ラジオ・映画

 東海道線に乗り、夜遅くに帰宅する。タイムフリーで、今日の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、14時台は、マキタスポーツさんがゲスト。珍しい共演に期待したが、なんだかぎくしゃくしていて、どうも芸人同士の会話というふうではない。マキタさんが中川家を初めて認識したのは「お笑いダンクシュート」だそうだが、中川家の分析をそんなに本人の前でしなくてもと、聴きながら思った。今日は3月11日であり、震災のときにはなにをしていたかという話にもなった。

 Spotify のポッドキャストで、昨日木曜の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のオープニングを聴いた。大竹まこと、大久保佳代子、吉住というメンバーで、この日もまた「R-1」の話になった。大竹まことは月曜にもしゃべっていた感想をここでも話すが、吉住は褒められてるような返答をする。お見送り芸人しんいちは、吉住によると、メディアに出るとこの芸風はみんなに嫌われるんじゃないかと思い始めているそうで、「今、めっちゃ普通のことしか言わないんですよ。だから、優勝したあとからぜんぜん面白くないんですよ。」 大竹が、あいつがあんなに泣くとは思わなかったと言うと、吉住「ただそれがですね、ファイナリストみんなで見てたんですけど、あれ、泣いてないです。」 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FRIDAY」には、さっそく、お見送り芸人しんいちの記事が載っている。

 少し眠り、深夜に目覚め、アマゾンプライムで映画を1本。1985年公開の「のび太の宇宙小戦争」を観た。小学3年生だったのかという時間の経過に気が遠くなるが、この映画はテレビで放送された際に、録画して、冒頭から数分のセリフを暗記するほどくり返し観た思い出がある。劇場で観ているかというと、その記憶はどうもあいまいだ。改めて気にしたこともなかったが、脚本も藤子F先生によるものなのだ。しかし、コメディセンスは原作ほどには冴えず、演出のせいだろうか。武田鉄矢の「少年期」のインストバージョンが流れると、じつに辛気臭くなる。フォークソングと反戦というテーマについても考えたくなるが、アジトで「少年期」が歌われる場面には、60年代の影がもろにあるようで、苦笑せざるをえなくなった。こんなことは子どものころには気がつかないのだ。ギルモア将軍の声は、これは公開当時から認識していた(「コロコロコミック」で紹介されていた。)が、悪役商会の八名信夫が演じている。饒舌なロコロコは誰かと思えば、三ツ矢雄二が演じていたのだ。これはさすがの芸で、改めて唸らされた。

 深夜、だいぶ暖かくなったようで、靴下と腹巻をはずして眠りなおす。

2022年3月6日日曜日

3月6日日曜日/「R-1グランプリ2022」

◇ ラジオ

 早朝に目覚め、まず、ブログを更新。ラジオを聴きながら、もう少し眠りなおし、タイムフリーで、聴きそびれていた月曜の「伊集院光とらじおと」を聴いた。錦織一清がゲストで、つかこうへい、ジャニー喜多川から受けた演出についてしゃべっていたことがとても面白かった。今やすっかり、メインの仕事は演出家なのだ。最後に時間があまり、伊集院が、CM中に話していたことだといって、つかこうへい作品の演出はやらないんですかと訊いたら、「熱海殺人事件」の木村伝兵衛役を神田伯山がやったら面白いんじゃないかと答えたという会話を明かした。火曜の「らじおと」も聴くと、こちらは石井竜也がゲスト。「カールスモーキー」の意味が「軽く煙に巻く」という意味だとは、今さら初めて知った。伊集院とは古い関係で、ニッポン放送の番組のつながりなのかと思ったら、円楽のおかみさんがまだ無名だったころの米米CLUBのファンで、円楽宅にライブを知らせる電話がかかってきていたのだという。伊集院は「河童」が大好きなようで、映画監督の経験について掘りさげた質問をしているのが珍しく、愚痴も引き出している。石井が茨城の出身だということも認識していなかったが、福島に近いところだそうで、震災の被害も東北同様に大きかったのだ。

◇ ニュース

 録画していた昨夜の「Nキャス」を観ると、冒頭から40分、ウクライナ情勢を扱っていた。扇情的なBGMが気になったが、ウクライナの被害状況、それから、ロシア国内の様子もたっぷりと伝えていた。文字情報でしかニュースを追っていなかったから、改めて映像で観ると、呆然とさせられる。ウクライナからの避難民が多くやってきているという、ポーランドとの国境、コルチョバからの生中継もあり、ショッピングセンターが避難所になっていて、よちよち歩きの子どものすがたも映される。

 今朝の「サンデージャポン」も、冒頭から46分、ウクライナ情勢を扱う。扮装解決のスペシャリストだという永井陽右が出演していて、どういう人物なのかよく知らないが、プーチンはサイコパスだとデーブ・スペクターが言うと、サイコパスだとしても、たとえ悪魔のような人物だとしても、対話をして、理解をする必要があるという点で、永井と太田の意見は一致していた。しかし、ウクライナからの国外退避を選択肢のひとつとする、橋下徹の別の番組での発言をわざわざ紹介していたのはどういう意図だろうかと思う。この番組の意図を考えようと、録画を何度か観なおしてしまうが、世界からは降伏すべきという声もあるという流れで、橋下の発言を紹介し、そのあとには、ウクライナ人 YouTuber のサワヤン兄弟にインタビューし、彼らは、現地の人間からすると、降伏という選択はありえないという。橋下の発言は、一見、平和的にも感じられ、橋下らしからぬ意見であるために、なにを言ってるのかわかりにくかった。デーブが言うには、出国を禁じていても、兵士になる強制はしていないという誤解がひとつ、なおかつ、降伏したほうがいいというのは平和ボケだと、強い言葉を使う。太田も、ウクライナ人の歴史から考えるべきだという意見。杉村太蔵も、ロシアは非難されるべきであり、共感する必要はないが、理解する必要があるとは言っている。アメリカよりも、ロシアとウクライナのほうがじつはわかりあえるはずだという太田の発言は曲解されそうだが、ツイッターを見ると、案の定、変な批判がちらほらとある。橋下についても検索すると、右寄りの連中からの批判がどうも目立っている。

 「ワイドナショー」は松本がコロナから復帰し、コメンテーターは、田村淳、乙武洋匡、根本宗子というメンバー。ウクライナ情勢のニュースでは、中村逸郎という学者がまた登場していた。根本宗子は初めて知ることが多いといい、自分の歴史認識の浅さを恥じつつ、松本はいつどのようなタイミングで歴史を学んだのかという質問をしていたが、根本宗子は、なぜ、松本が歴史に詳しいと思っているのだろう。松本はウクライナの国旗すら知らなかったと言うが、「でも、やっぱり、ロシアと中国は絶対なにかしでかすだろうなっていうのは、けっこう、十年…、それ以上前から思ってましたね。」と、まるでマンガのような認識を語る。それから、今回、みんながウクライナを守ろうとしていることに感動していると松本は続けたが、「サンジャポ」で太田が警戒していたのは、まさに、このような単純な図式での理解ではないのか。中村逸郎の服装がGジャンなのが気になったが、そこは最後に松本も指摘し、服が間に合わなかったと答えていた。番組終盤には、この番組で連続して追いかけている「乙武義足プロジェクト」の続きもあり、わかっていながらも、これには感動させられた。

 「TVタックル」はコロナの話題をやっていたが、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広という人物がしゃべっているときに、たけしが半ばにらみつけているような怪訝そうな顔をしてじっと見ているので、思わず、録画を巻き戻して話を聴きなおしてしまった。たけしは話に割り込むことはせず、なにを思ってその顔なのかはわからなかったが、たけしのそのその顔をわざわざアップで映している編集の狙いはなんだろうか。シリアスな話題なのに、竹田恒泰がにやにやしながらしゃべっているのも不愉快だった。

◇ 賞レース

 夜は「R-1グランプリ」の放送があり、昨夜に放送された事前特番を先に観て、それから、録画しながら、結果を知ってしまわないように、放送中に追っかけ再生で観ていく。司会は今年も、霜降り明星と広瀬アリス。昨年から司会が霜降り明星に替わったことで、番組としては、まだまだ成長の余地はあるのではないだろうか。番組は、お台場、フジテレビの外からの中継で始まった。それからまず、昨年のチャンピオン、ゆりやんのまじめなインタビューがあり、スタジオに移り、オープニングとなった。そして、審査員紹介となるが、すでに着席しているのも「M-1」などとは違うところだ。陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル、ハリウッドザコシショウという5名が並んでいる。それから、いよいよ本戦。決勝進出者は8名、登場順に、kento fukaya、お見送り芸人しんいち、Yes!アキト(復活枠)、吉住、サツマカワRPG、ZAZY、寺田寛明、金の国渡部おにぎり。まず、お見送り芸人しんいち、吉住が面白く、このふたりは予想どおりだったが、サツマカワRPGはまさかのひとりコントで、今まできちんと観損ねていたと思い、認識を改めた。昨年から進化を見せたZAZYには驚きはあったが、しかし、笑うまでにはなにか足りない。ギャガ―とフリップ芸はもう食傷気味なのだ。審査では、バカリズムの点がトップからいきなり辛く、これはいいぞと思った。「舞台上の本人以外の要素があまりにも大きかった」というのが、バカリズムの kento fukaya 評。審査員5名のうち、バカリズムひとりだけが、圧倒的にシビアで的確なコメントをしていた。結果は、1位はZAZYになるが、2位はまさかの3名同点。お見送り芸人しんいち、吉住、渡部おにぎりで再投票となり、しんいちが3票、吉住が2票を獲得し、しんいちが決勝進出。個人的には吉住のほうがいいと思ったが、吉住には、小籔とバカリズムが投票していた。全組の点数を見ると、バカリズムはなんと、意識してかどうか、全員に違う点数をつけるという松本人志方式だ。ファイナルステージは、しんいち、ZAZYという順になり、しんいちは1本目も2本目もほぼ変化がなく、これはZAZYに決まりかなと思ったが、3対2で、お見送り芸人しんいちが優勝した。かなり意外な結果になったと思ったが、安定感はしんいちがいちばんだったかもしれない。しかし、吉住のコントが、メッセージ性が強いといういじられかたをするのはどうかと思い、それよりも悪口を喜ぶというのは、審査員たちは総じて、人間的な成熟度にちょっと問題があるんじゃないか。「M-1」がうまくいっているのは、審査員に、上沼恵美子、オール巨人というおとながいるせいもおそらくあり、このふたりが抜けるとすると、一気に幼稚化するのではという心配があるが、しかし、単におとなの判断でもだめなのがお笑いというものだろう。

 ツイッターから、西村京太郎の訃報を知る。タイムフリーで、「爆笑問題の日曜サンデー」を聴きながら、23時頃には眠る。

2021年12月10日金曜日

12月10日金曜日/「タイタンシネマライブ」

◇ ラジオ・テレビ

 早朝に目覚め、ブログの更新をひとつ。ラジオをつけたまま、もう少し眠りなおす。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、12時台は、水道橋博士がゲスト。「浅草キッド」にWモアモア役で出るはずだったそうで、これには驚いた。博士の「今気になるひとベスト3」があり、3位はカージナルス、2位はコラアゲンはいごうまん、1位は森田芳光。カージナルスの著書「湯ヶ島キッド」は、博士から語られるとたしかに面白そうだ。フライデー事件後、たけしがこもっていたのが湯ヶ島で、高田先生はそこにひとりで訪問しているのだ。コラアゲンについては、一之輔さんと二人会をやっていることを高田先生は知らず、驚いていた。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊現代」の井筒監督の映画評コラムでは、「BELUSHI ベルーシ」を絶賛していた。「米国の芸人は政治風刺をして一人前だ。日本の風刺芸人は元ザ・ニュースペーパーの松元ヒロだけか。」

 録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「アメトーーク!」は年末恒例の「反省会」。品川庄司、わらふぢなるお、ウエストランド、コウテイ、ネルソンズというメンバーで、とても面白かった。ネルソンズの岸が考える口笛なるおの新しい芸名が面白かった。岸の面白さを初めて認識する。負け顔ができないというふぢわらには、変わっていくと思うと品川がアドバイスする。最近の品川は、哀感が漂っていて、感じがいい。

 「吉住のアナタとコント」という「THE W」の優勝記念番組も観た。吉住が、子役の村山輝星、実演販売士のタイガー尾藤、シソンヌじろうという3名それぞれとコントをする。さすが、じろうとのコントはアドリブの駆け引きが面白い。水曜の「ぺこぱポジティブNEWS」は、伊集院光と、ジャニーズの高橋優斗がゲスト。「ポジティビト」という新企画があり、松陰寺が田村淳を取材する。淳が「itakoto」という遺書動画サービスをやっていることは知らなかった。取材する前に、松陰寺が実際に遺書動画を撮るところから始まる。まさか、この番組が死を扱うようになるとは思わなかった。田村淳との対談は次週に持ち越し。今日の「徹子の部屋」は、佐野史郎がゲストだった。多発性骨髄腫であることを、この番組で初公表し、ネットニュースにもなっていた。番組では、そのあとに、亡くなった野際陽子、大杉漣との交友関係も語られていた。


 夕方から外出。まず、さがみ野に出て、ブックオフに寄っていく。しかし、特に買うものはない。110円の文庫本を1冊だけ、100円引きのクーポンを利用し、10円で買った。相鉄ライフの東秀に入り、豚焼肉丼を食べる。それから、海老名に移動する。ビナウォークのドトールに入り、パンは食べずに、ブレンドのみ。ドトールはもう、ろくなパンがなくてだめだ。読書をしたいが、眠気がひどく、スマホでラジオを聴きながら、30分ほど眠った。それからようやく読書。円丈の「落語家の通信簿」を、以前、少し読みかけただけで放置してしまっていたが、改めて読み始めることにする。滞在時間、1時間40分ほど。


◇ ライブ

 TOHOシネマズ海老名で、「タイタンシネマライブ」を観る。19時半開演。以前の開演時刻にようやく戻った。開演前には、「ウエストランドのぶちラジ!」のイベントの映像を流していた。出演順に、春とヒコーキ、日本エレキテル連合、パーマ大佐、シティホテル3号室、YES!アキト、ダニエルズ、まんじゅう大帝国、脳みそ夫、XXCLUB、キュウ、ウエストランド、鬼越トマホーク、BOOMER&プリンプリン、爆笑問題。今回もゲストが貧弱な回だが、なんといっても、鬼越トマホークには笑わされた。このライブの特殊な空気をいじり、本ネタはやらず、オールアドリブの漫才でひっかきまわす。鬼越から、BOOMER&プリンプリンのマツケンサンバのコント、それから、爆笑問題という流れで、今回はなんとか面白くなったという感じだった。鬼越までの流れがとにかく重い。タイタン勢ではキュウが気になったが、漫才コントをやっていたのが珍しかった。「M-1」の敗者復活用のネタだろうか。たしか初登場だと思う春とヒコーキは、あんまり好きなタイプの笑いではないと今まで思っていたが、けっこう面白かった。エンディングはゲストが順に登場し、みんな、タイタンのオリンピックのTシャツを着ていた。ぴったり2時間で終演。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。「ネタパレ」で、もも、ジグザグジギー、どぶろっくなどを観て、続けて「タモリ俱楽部」を観ると、アニメの「背景さん」の特集をしている。タモリが「君の名は。」や「千と千尋の神隠し」をどうやら観ているようなのが少々意外だった。それから、タイムフリーで、今日の「問わず語りの神田伯山」をさっそく聴くと、ちょうど、円丈の「落語家の通信簿」の話をしていて、志らく師匠のことをまたいじっていた。

 Spotify のポッドキャストで、水曜の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の「紳士交遊録」のコーナーを聴いた。このコーナーは、きたろうが出る水曜だけはだいたい聴いている。きたろうが珍しくスーツだと壇蜜が言うと、きたろうはこれは喪服だという。お世話になった関根サーカスの団長の奥さんが亡くなったそうで、きたろうは関根サーカスで、石丸謙二郎とともにピエロをやっていたのだ。その話は以前に聴いたことがあったかもしれない。それから、関根サーカスの思い出話が続き、終盤には、通りかかった中村ゆうじが飛び入り出演した。聴きながら梱包を片づけ、深夜3時過ぎに眠る。

2021年4月20日火曜日

4月20日火曜日/ドラマを観る

◇ テレビ

 朝、録画してあったドラマ、先週金曜に放送された、小堺一機主演の「ずんずん!」を観た。原作は山本一力。人情ドラマに朝から感情を動かされた。時代の変化、世代のギャップに戸惑う牛乳配達員のおじさんが主人公。牛乳配達員が住む家としては立派すぎるんじゃないかと引っかかったが、過去は別の仕事をしてたのかとさりげなく示されていた。直球の連続だが、さらっといくのがいい。配達員の同僚に、ずんのやすと、ラバーガール飛永。飯尾とウド鈴木も出演。この顔ぶれからもう、職場の雰囲気が表されている。明治提供のドラマで、だから牛乳配達員の物語なのだが、ドラマとリンクしたこの番組のためのCMも途中で流れた。このCMにすら、泣かされそうになる。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」から、ずっとニッポン放送をつけたまま、雑務を。「ナイツ ザ・ラジオショー」は、三日月マンハッタン仲嶺がついに火曜日にも電話出演する。「M-1」のクイズが面白い。聴きながらオンライン将棋も指すが、凡ミスでいやになり、すぐに投了した。7級にまだ苦戦している。

 午後、ヤマトの営業所まで。やや暖かくなり、服装に迷うが、パーカーを着ていく。二俣川に出て、ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、半熟卵のミラノ風ドリアを食べた。読書をするつもりが眠気がひどく、ポッドキャストを聴きながらしばらく居眠り。読書を再開しても、まるであたまがまわらない。からだもしゃきっとしない。室温が妙に生暖かく感じる。照明の位置も悪く、どんな姿勢にしても本に影ができる席だった。ドリンクバーからは環境のためにストローがなくされていた。アイスコーヒーをかき混ぜずに飲む。2時間ほどで出て、くまざわ書店に少し寄ってから帰った。

◇ 再びテレビ

 夜に帰宅し、録画してあったドラマをもうひとつ。土曜に放送された「コントが始まる」第1話を、面白いのかよくわからないまま、しっかりと観てしまった。コントから始まるドラマだというのをなにかで読んで気になっていたが、お笑いトリオが主役の物語なのか。漫才ではなく、コントグループが主役のドラマは過去にあっただろうか。俳優が演じるには漫才師よりも違和感はなく、むしろ、芸人らしさの希薄な今どきのコントグループらしさがある。それとも、コントグループが俳優的になったのか。俳優的な芝居のままでも、コントが演じられるようになった。「笑×演」が放送されていた3年前からしても、それが自然になっている。第7世代の登場が象徴的だが、わずかな年月でもけっこうな変化が起きているのだ。こんな芸人がいるわけないだろという時代もあったはずだが。脚本の金子茂樹は、ウィキペディアを見たら1975年生まれの同い年だった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをしていると、「FLASH」に、所ジョージがおいでやすこがのVTRに激怒し、降板危機だという記事があった。なんだこれはと思う見出しだったが、よくよく読んでみれば所ジョージ本人にきちんと取材していて、VTRのつまらなさについてスタッフに苦言を呈したという、所ジョージのプロ意識が表れているいい記事だった。Spotify のポッドキャストで今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、伊集院静がゲストだった。聴きながら少し眠り、深夜に目覚め、「爆笑問題カーボーイ」をつけるが、聴きながらまたすぐに眠った。4時前に目覚めて、録画してあった「バナナサンド」の2時間特番をざっと早まわしで確認し、「「そんなの関係ねぇ」を僕らにください選手権」だけ観た。この企画、吉住が毎回面白い。

2021年4月1日木曜日

4月1日木曜日/数学を解く

◇ 数学

 午後、東急線の鵜の木まで。「ひとつき十冊」でお世話になっていた上神さんのお宅に、1年以上ぶりに伺う。中学生の息子の家庭教師に雇ってもらっていたのだが、今月からまた再開することになった。無事に高校に入学したということで、二俣川のくまざわ書店に寄り、入学祝いに図書カードを買っていった。鵜の木には早めに到着し、ドトールでしばらく読書してから伺った。ひさしぶりに数学を教えたが、入学前から課題を出されているというのに驚く。よくあることなのだろうか。数学の問題を解くのも1年以上ぶりになるが、なかなか勘がつかめない。これは自習しておかないと、教えるほうがついていけなくなる。自分の記憶をたどっても、数学は得意だったから中学まではまるで苦労はしなかったが、それでも高校からは急に難しくなったような感覚がある。



◇ 映画

 家庭教師を終え、すぐに横浜まで戻ってきた。西口五番街の龍王に寄り、スパイシーレバ丼を食べてから、ムービルで映画を観た。今日はファーストデイだから安い。「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」という映画の評判がいいと思い、かなり期待して観たが、どうも笑えないコメディだった。決定的に緊張感に欠けると思ったが、それは意図してのものだろうか。戦争を描いていながら、怖さに欠ける、不気味さにも欠ける。だから、笑いにもならない。細かい部分をいうと、片桐はいりのあたまにのれんが落ちる場面ひとつをとっても、そこじゃないというタイミングだと思った。しかし、ここで描かれようとしている笑いはたしかに好ましいもので、そうなると、観る側が勝手に補正してしまうのかもしれない。


◇ ラジオ・テレビ・雑誌

 夜に帰宅し、Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の今日のオープニングを聴いた。木曜のレポーターだったカミナリが辞め、吉住とヒコロヒーが隔週交代の新レギュラーになった。テレビ朝日の「バラバラ大作戦」の枠で昨夜から始まった新番組、「キョコロヒー」も録画しておいた。ヒコロヒーと日向坂の齋藤京子の番組。齋藤京子というひとはよく知らないが、ちょっと面白かったからこれはしばらく観てみようか。

 楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊文春」には、石塚英彦が食レポタレントとしてのピンチを迎えているとの記事が載っていた。小林信彦の連載だけは昼に立ち読みしたが、大瀧詠一についての回想が書かれていた。これは次週に続くようだ。「週刊新潮」には綾小路きみまろの誌上漫談というものが載っていて、「老いるショック」という言葉が小見出しになっている。これは、みうらじゅんが連載している「週刊文春」だったらありえないだろう。「ちびまる子ちゃん」のナレーションを降板したキートン山田が創価学会員だという記事も興味をもって読んだ。「FLASH」では坂本冬美の新連載が始まっていた。

 気候のせいか、からだじゅうが痛い。Spotify のニューリリースから見つけた、ファラオ・サンダースの新譜を聴きながら、深夜3時過ぎに眠った。フローティング・ポインツ、ファラオ・サンダース、ロンドン交響楽団という名前が並ぶ、このアルバムはいったいなんだろうか。

2021年3月7日日曜日

3月7日日曜日/「R-1グランプリ2021」

◇ ラジオ

 朝7時前にいったん目覚め、ラジオをつける。「志の輔ラジオ 落語DEデート」を聴き始め、すぐにまたうとうとしてしまったが、ゲストは内田也哉子だと声でわかった。もう少し眠りなおし、今朝の「サンジャポ」を録画で観て、午後はまたラジオをつける。「爆笑問題の日曜サンデー」のゲストが優木まおみだった。優木まおみという名をひさしぶりに聴いたが、生島ヒロシの事務所なのだという。このあたりの内情はよくわからないが、来週のゲストは池畑慎之介で、このひともまた生島ヒロシの事務所だという。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、2時間ほど読書をしてから帰ってきた。サイゼリヤは混雑していた。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画しておいた「R-1グランプリ」を放送直後に観た。今回から完全リニューアルとなり、かなり楽しみにしていた。司会は霜降り明星と広瀬アリス。テーマ曲を Creepy Nuts が手がける。演出面はかなり「M-1」に近づけたような印象で始まった。審査員は、陣内智則、友近、ホリ、古坂大魔王、野田クリスタル、川島明、ハリウッドザコシショウ。出場資格が芸歴10年以内になり、それに合わせてか、審査員もだいぶ若返り、歴代優勝者も混じるようになった。復活ステージ、暫定ルームのレポーターに、こがけん、おいでやす小田をそれぞれ配置したのもいい人事だったが、RGと浅越ゴエの裏実況が紹介されたあたりから関西の臭いが強くなる。そしていよいよ本戦。出演順に、マツモトクラブ、ZAZY、土屋、森本サイダー、吉住、寺田寛明、かが屋賀屋、kento fukaya、高田ぽる子、ゆりやんレトリィバァ。リニューアルはされたが、始まってみるとやっぱり今までの「R-1」とまるで変わらなくなった。20年近い歴史のなかで堆積してきた澱のようなものがある。こういうメンバーを決勝に残すというのは、予選はなにもリニューアルしていないのかもしれない。大きく分けて、ひとりコントとフリップネタのみ。フリップネタというのはそもそも、90年代から増えていった形式だと思うが、作家的な作業に留まり、演じる部分がおろそかになっているものがとても多い。これがなぜプロの芸として認められているのかと未だに思う。芸の力量を発揮できるものは、真っ向勝負のひとりコントだろうが、しかし、制限時間の問題もあって、ドラマを展開させられない。じっくり演じると、笑いが少ないという印象にもなる。吉住には期待していたが、審査員の点数はどうも伸びない。その点、かが屋賀屋はこの制限時間のなかで見事なコントをやりきっていて、いちばん面白かった。演技者として、たしかな力量を改めて認識した。高田ぽる子は初めて観たが、このひとだけはひとりコントとフリップネタの合わせ技で、ほかにもいろいろな要素を混ぜている。声の出しかた、所作など、細かいところにも意識が行き届いていて面白かったが、審査員の好みは割れたようで、やっぱり点数が伸びない。最高点をつけた審査員もいれば、最低点をつけた審査員もいる。「R-1」は長らくブロック式の対戦であり、投票制の審査だったが、今年はルールも「M-1」に近づけたかたちになり、得点制の審査になったことも大きな変化だったが、謎の点数もかなり多かった。審査員のコメントの時間もあまりなかったため、謎は余計に深まる。「M-1」と違うのはツイッター投票がある点で、投票数により、5点、3点、1点という3段階の点数が加算されるが、審査員の得点は100点満点であり、比重としては小さい。これはあってもなくてもいいと思った。ファイナルステージには、かが屋賀屋、ゆりやん、ZAZYが残り、ゆりやんが優勝した。ZAZYの失敗がなくとも、順当だろうと思う。優勝が決まった瞬間、泣くいていると見せかけて、顔を隠している手をどけると変な顔をしているというお決まりのネタをやろうとしたが、カメラマンがそれを知らない。本当に泣いているような空気になったが、実際、本当に泣いていたような気もした。番組は最後にまた、ゆりやんの1本目のネタをまるまる再放送して終わった。

 ほかにも録画した番組をいくつか観る。「笑点」ではサンドウィッチマンが漫才をやっていて、ようやくまともな演芸を観た気になった。「ガキの使い」には板尾創路がひさしぶりに登場した。キャンプ中のメンバーのところに、板尾がギャガー犬というものを連れて現れるという企画だが、これも「R-1」と通底するものがある。島田珠代にいよいよ波がきているのか。昨夜の「ゴッドタン」の「腐り芸人オンラインセラピー」も面白かった。

2021年1月4日月曜日

1月4日月曜日/傑作「私をくいとめて」

◇ テレビとラジオ

 今朝の「グッとラック!」は、今週一週間は田村淳がお休みだそうで、代わりにゲストコメンテーターとして辛坊治郎が出ていた。今年1回目から、橋下徹と辛坊治郎という組み合わせはあまり観たいものではない。1都3県の知事が緊急事態宣言を要請とのニュースを受け、黒岩知事もリモート出演した。辛坊という人間は本当にひとの話を聞かない。ひとの話をさえぎってしゃべる。黒岩知事だけでなく、北村義浩教授にも挑発的で、じつにいやな態度だった。北村教授が珍しく興奮気味に反論していた。話題はオリンピック開催の可能性にも移り、今年1回目の放送はまるまるコロナ関連の話題になるが、エンディングには「アイ・アム・冒険少年」の番宣で、あばれる君とフワちゃんが登場した。ここに混じると場違いなようだが、フワちゃんは金曜のレギュラーである。ボケてみせた辛坊に「バーカ!」と言い放ったフワちゃんには爆笑した。

 昼からはラジオを。「ビバリー昼ズ」も今日が今年1回目。イッセー尾形がゲストで、ラジオドラマをやるのが新年恒例になっている。午後はそのまま続けて、「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴く。ゲストは錦鯉。なんと、生放送中に漫才協会に入会が決まってしまう。

 今朝の「伊集院光とらじおと」もあとからタイムフリーで聴いた。ゲストはニューヨークで、ここで話していたことがまたすごく面白い。ニューヨークよりも下の世代は「感動の「M‐1」を観て芸人になってる」「あそこで青春したいんですよ」「そういうマインドの後輩芸人たち、すごい多いんですよね」「人生M‐1みたいな」「M‐1くんみたいな」。嶋佐が「おれ、松本信者なんで」というと、屋敷が「だせえ、だせえ、だせえ」と。伊集院が示していた現在のお笑いへの違和感にも(これはまさに〈学校化したバラエティ〉への違和感だが)、ニューヨークのふたりはすべて共鳴していた。

◇ ブックオフ

 午後、町田に。ブックオフのウルトラセール最終日。あまりいいものは残ってないかと思っていたが、なんのなんの、いい本がごっそりとあった。所持金が心配で、やや抑え気味にしたほどだが、19冊買う。今日はもうこれで充分。ほかの店舗はまわる必要なし。やきとりセンターでから揚げ定食を食べ、駅前のマクドナルドでしばらく読書をしていく。

◇ 傑作「私をくいとめて」

 夜は海老名に移動。TOHOシネマズ海老名で、大九明子監督の「私をくいとめて」を観た。昨年末から公開されていて、なんとなくあとまわしになっていたが、正月映画にはめぼしいものがなく、なにか観るとしたらこの映画だなとは思っていた。いや、結論としては観逃してはいけない映画だった。「勝手にふるえてろ」を観て一発でファンになった大九監督だが、もしかすると、今作のほうがさらに傑作ではないだろうか。この映画好きだなと思う場面がいくつもあった。主題となっているのは暗くて重いものだったりするのだが、それをこんなに楽しく、面白い映画にしているところが素晴らしい。「勝手にふるえてろ」を観てから原作を読み、綿矢りさの小説の面白さにも驚いたのだが、今作でもその面白さは原作にすでにあるものなのだろうか。だとしても、大九監督は綿矢りさとはおそらく資質に大きく重なるところがある。笑いの感覚に誤差がないことに特に驚くのだ。そしてまた、のんというひとがここにある笑いの感覚にぴったりで、今のこの時代のコメディが似合う女優だとつくづく思った。「勝手にふるえてろ」の松岡茉優のコメディセンスもばつぐんだったが、のんのほうが現実から遊離しているようなところがあって、そこがコメディエンヌ的に優れている。「あまちゃん」を観ていたものとしては、橋本愛との共演にも喜んだ。コメディエンヌといえば、この映画には(絶妙に先取りしたタイミングで)吉住も出演していて、大九監督の経歴を知っているとこの出演場面にはさらに感じ入るものがある。

 

 

2020年12月20日日曜日

12月20日日曜日/「M-1グランプリ2020」

◇ 小松政夫ととんねるず

 午前中、小松政夫ととんねるずの共演動画はないかと YouTube を探していたら、最近アップされたらしい「みなさんのおかげです」の動画を2本見つけた。それぞれ、「ホーム・アローン2」と「嵐を呼ぶ男」のパロディ。後者の動画には、奇しくも最近亡くなった宅八郎が出演する「ノリユキ」のコントも収録されていた。どちらの動画もリアルタイムで観た記憶がなく、今の眼で観ればどちらもとても面白いのだが、もしかしたら、番組の勢いはもう落ちていた時期だったのかもしれない。(「ホーム・アローン2」の公開時期から、前者は1992年放送と特定できる。)どちらのコントでも小松政夫に持ちネタをやらせまくっているのだが、芝居の役から自由に出入りしてギャグをやってみせるその切り換えがコメディアンの見事さだ。タモリとのコンビのネタとしておなじみの「製材所」を、憲武とのコンビでやっている場面もある。そこでは、憲武はきちんと二枚重ねのしゃもじを使って突っ込んでいる。


◇ 吉住

 「M-1」の敗者復活戦が始まる前に、今朝放送の「サンジャポ」と「ワイドナショー」をぱぱっと観てしまう。この両番組はどちらも毎週録画している。「ワイドナショー」には「THE W」で優勝した吉住が出演し、「THE W」でやった2本のコントとはまた別のコントを披露した。正直に言って、吉住を今まではそれほど面白いと思ってはいなかったが、「THE W」からは不思議とすべて面白い。コントにいちいち感情を刺激される。

◇ M-1グランプリ

 今日は外出する予定はなにもなし。「M-1」を観るために予定を入れないようにするなんてことは今までやったことがないのだが、今年はたまたま予定を入れずに済んでしまった。予定があるときは帰宅するまでツイッターを見ることもできない。情報をシャットアウトしたまま、深夜に録画で観るというのがお決まりだったが、近年、敗者復活戦も昼間に生放送されるようになってからは特に、「M-1」を観るのはいよいよ大仕事である。 

 まずは、昼間に放送の敗者復活戦。放送時間、2時間半。少しでも時間を有効に使おうと、オンタイムではなく、追っかけ再生で観る。決勝まで間をおかず、連続で観るほうがいいと思ってそうしたのだが、決勝の放送時間に食い込んだら、公式サイトの投票は締め切られてしまった。例年、深夜に録画で観るということになるとそれはできず、今年はそれが初めてできると思ったが、締め切り時間があることをわかっていなかった。初心者だからしかたがない。番組で推奨するように、スマホで公式サイトの画面を開き、点数をつけながら観るということも初めてやってみたのだが、これも途中までしかできなかった。しかし、せっかくだから、残りも手帳に点数を記していく。

 出場者は15組。本当は16組だったが、祇園というコンビがコロナのために欠場。あれっと思ったが、ラランドも出ていない。準決勝はワイルドカード枠だったから、敗者復活戦の出場権はもともとないのか。

 以下、出演順に、金属バット、タイムキーパー、コウテイ、カベポスター、インディアンス、からし蓮根、ぺこぱ、ランジャタイ、滝音、キュウ、学天即、ゆにばーす、ダイタク、ロングコートダディ、ニッポンの社長。

 今年は準決勝も観たので、手の内はすでにわかっている15組である。自分のつけた点数では、コウテイ、ランジャタイ、キュウがベスト3になったが、ちょっと贔屓が過ぎるかもしれない。しかし、ネタ以外のコメント部分でも、ランジャタイ、キュウは目立っていて、この2組が本質的に面白いことには確信をもった。コウテイは別に贔屓ということもないのだが、圧倒的に異質である。この3組はどれも異質で、敗者復活ということを考えると、決勝に這いあがって引っ掻きまわしてくれそうなのはこの3組ではないか。純粋に、漫才の力量ということになるとまた違う点数になるかもしれない。準決勝を観たことで、いつになく、「M-1」のストーリーに飲み込まれてしまっている自分を自覚する。

 ちょっとひと息ついてから、続けて決勝を、これも追っかけ再生で観る。放送時間、3時間半超。敗者復活と合わせると、6時間におよぶ。決戦が始まるまで、たっぷりと時間をかけて盛りあげていくのは毎度のことで、用意周到にストーリーを敷いていく。「M-1」とほかの賞レースとを隔てるこのぴんとした空気はなんだろうかといつも考えているが、お笑いマニアには話題にされないが、あの場に上戸彩がいることもかなり大事なのではないか。ほかの賞レースでは役者が落ちるというやつだ。審査員の顔ぶれは3年連続で変わらず、この顔ぶれも緊張感を作っている原因と考えているが、上沼恵美子とオール巨人に辞められてしまったら、その緊張感は一気に台なしになる可能性があるだろう。松本人志よりも格上のひとがいなくなると、「キングオブコント」と変わらなくなってしまう。

 決勝の順番は今年も「笑神籤」で、そのつど決まっていく。トップはいきなり、敗者復活枠が出た。今年はステージ上の密を避けるため、発表前に上位3組までが明らかにされた。その3組とは、インディアンス、ぺこぱ、ゆにばーすで、結局、知名度のあるコンビが残ったという感じになり、視聴者投票というシステムには失望する。結果は、インディアンスが復活となった。

 出演順に、インディアンス、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ、錦鯉、ウエストランド。

 笑神籤が引かれるたびに、いい順番だなと思いながら観ていたが、結果は期待したようにはならなかった。期待というのは、非吉本の関東勢の活躍である。準決勝の出来では、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこがが個人的なベスト3と思っていたが、特に期待していたのは錦鯉で、決勝の審査員たちは錦鯉なんて大好きに決まってるだろうから、優勝はぜんぜんありえると思っていた。ところが、同じネタでも、ちょっとしたボタンのかけ違いでウケが変わってしまうから恐ろしい。錦鯉は爆発せず。続く、ウエストランドにもとても期待していたが、錦鯉もウエストランドもどうやらかなり緊張していた。総じて、吉本勢の安定感を感じたが、非吉本勢は今年はどのくらい舞台に立てていたのだろうか。東京ホテイソンもかなり緊張していたようだが、ホテイソンは緊張がいいほうに働いているように見えた。会心の出来、と思ったが、点数は驚くほど低い。オール巨人に難しいネタだと言われていたが、たしかに、準決勝を観たときにはこのネタで勝ち残るとは思わなかった。東京ホテイソンなら回文のネタだろうと思ったが、回文のネタだったら決勝には残れなかったのかもしれない。しかし、多くは準決勝と同じネタを披露したが、そうしなければいけないというルールはない。マヂカルラブリーは違うネタをもってきて、準決勝でウケたネタは最終決戦に温存したかたちになる。東京ホテイソンも先に回文のネタをもってきていたらどうなっていたか。

 もうひとつ気になったのは、やはり低得点だったアキナである。見取り図もそうだったのだが、ネタのなかに、お笑いで成功者になるイメージが含まれている。お笑いで売れること、お笑いでモテることそのものをストレートに題材にできるのは、いかにも大阪吉本的な文化に感じられて、関東で生まれ育った自分にはどうもなじめない。自分のような人間は、ウエストランドの「お笑い=復讐」のほうに心安らぐ。そして、今大会では錦鯉の年齢が話題にもなったが、渡辺隆のほうは42歳で、アキナとたいして年齢差があるわけではない。アキナの山名は40歳である。おいでやす小田は42歳、こがけんは41歳であることも思えば、アキナが未だに若者みたいな題材のネタをしているほうが異常に感じられる。

 ウエストランドのネタは去年の「誰も傷つけない笑い」に対するアンチテーゼでもあり、そこも好ましかった。ニューヨークにもその姿勢は感じた。去年、「誰も傷つけない笑い」に飛びついていた連中はなにを思っているのか知らないが、お笑いみたいなものは、反動、反発のくり返しであり、傾向が見つけられたそばからくつがえされていくというのが歴史である。準決勝では、ぺこぱ自身もその反発を表していたセリフがあったが、敗者復活ではそのセリフはなくなっていた。

 最終決戦に残ったのは、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリーの3組。最終審査は、3票、2票、2票と、見事に割れ、まさに、誰が優勝してもおかしくないという結果になった。個人的には、おいでやすこがの優勝のほうが好ましいとは思ったが、それもストーリーに飲み込まれているからそう思ったのである。マヂカルラブリーにしても、共有されるストーリーがあり、ストーリーを制したというところだ。

2020年12月14日月曜日

12月14日月曜日/「THE W」

◇ 古本屋

 今日は一日都内に。代々木上原の近くで解散となり、下北沢まで歩ける距離なので、ついでに寄っていこうということにした。グーグルマップで道を調べ、茶沢通りというのを歩いていくと自動的に下北沢にたどりつく。いくつかの古本屋の均一棚を見てまわり、ほん吉で、山上たつひこ「イボグリくん」と、伊東四朗一座旗揚げ解散公演の公演パンフレットを買った。

 下北沢から小田急線に乗り、豪徳寺に移動する。下北沢に行くことはちょくちょくあるが、演劇なんかを観てしまうと、帰りにどこかで途中下車しようということにはなかなかならない。だいたい、いつもは井の頭線に乗り、渋谷経由で帰るのだ。今日は代々木上原で解散だったので小田急線沿線に寄り道しようという発想になったが、考えてみれば、下北沢まで歩くのだったら、井の頭線で帰ったほうが安く済む。考えないおかげで、豪徳寺に躊躇なく寄り道することになった。

 今年はブックオフの話をすることが何度かあったが、豪徳寺のブックオフには行っておきたいと思っていた。もうすぐ閉店するという。グーグルマップで検索すると、豪徳寺には古本屋がいくつかあり、ついでのついでになるが、ここまできたら寄っておかなければという気になる。豪徳寺駅で降りたのは初めてではないだろうか。こじんまりとしたいい雰囲気の町。駅の南側の商店街を進み、わきみちにちょっと入ったところに玄華堂という店があった。じつにしっかりしたたたずまいの本寸法の古本屋。こういう店は棚を眺めているだけで楽しいが、自分みたいなもんにはスキがなさすぎてなかなか買えるものがない。もう一店、靖文堂という店は商店街のなかにあった。残念ながら開いてなかったが、選挙ポスターや各種催し物のチラシがガラス扉にべたべた貼ってあり、つきあいのよさそうなご主人を想像させる。

 お目当てのブックオフは駅の北側に。外に、閉店セールの貼り紙がある。棚もだいぶすかすかになっていて、もっと早くきていればとも思ったが、110円の新書から、吉上恭太「ときには積ん読の日々」などを。110円ではないが、やはり新書の棚から、出たばかりのバービーの新刊も買っていく。会計のときにあれっと思ったが、新書はどうやら値札の半額だったようだ。だったらもっと買えばよかった。新書の棚には夏葉社の「漱石全集を買った日」もあったが、一度会計を済ませてから、引き返して買うようなまねは美学に反するのでそのまま帰った。



◇ 女芸人

 帰宅してから、録画してあった「THE W」を観る。ツイッターも見ないで、結果を知らないようにして帰ってきた。放送開始前まではツイッターを見ていたが、奇しくも今日は、浅香光代の訃報もあった。

 「女芸人」という言いかたはそもそもどこから出てきたのか。古臭い価値観の言葉のようで、しかし、頻繁に目にするようになったのは比較的近年という感じがする。吉本の楽屋言葉のような気がして、どうもなじめない。「THE W」という大会にも当初から不満を感じていたが、しかし、歴代の優勝者だけを見てみればじつに申し分のない成果で、積極的支持こそはしないが、現状では意義のある大会だとは思うようになった。

 決勝進出者が10組。まずは、Aブロック、Bブロック、各5組ずつの対戦になるが、どういう抽選をしたのか、Bブロックのほうに強豪が集中してしまっている。関西では違うのかもしれないが、Aブロックはほぼ無名。オダウエダのコントのくだらなさに笑ったが、古めかしい漫才の紅しょうがが最終決戦に進出した。Bブロックは注目のAマッソから始まったが、プロジェクションマッピングを使った漫才を見せ、これは悪手だと思った。続く、ゆりやんレトリィバァが圧倒的にくだらなく、勝負はすぐについてしまった。Aマッソは演芸ではないし、笑いでもなかった。しかし、つぎの吉住がさらによかった。吉住は最終決戦に進み、優勝する。最後の銀行強盗のコントは「NHK新人お笑い大賞」でも観たが、なぜかこちらのほうがよかった。観ていて、感情を揺さぶられたのは吉住のコントだけだった。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...