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2023年5月16日火曜日

5月16日火曜日/大塚・池袋

◇ 大塚・池袋

 朝から都内に。今日はいよいよ暑くなりそう。横浜から東横線、日吉から目黒線に乗り換えると、目黒線では座れず、次第に混雑し、貧血気味になった。神楽坂に出て、まいばすけっとに寄り、パンをひとつ買って歩きながら食べる。昼は新宿に移動する。西新宿のオークテラスのなか卯に入り、親子丼を食べた。450円。それから、アイランドアトリウムのドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。

 午後は大塚の近くまで行くことになり、せっかくだから、大塚駅まで歩き、ブックオフに寄りたくなった。2階の売り場、110円の文庫本から5冊を選び、なかなかいい本があると思ったが、1階の単行本の棚は配置替えでもするのか、すべての棚がすかすか、半分も埋まっていない状態で、いい本がまったくない。2階の棚の様子からすると、1階もきっといい本があったのではと思うけど、ブックオフの店員らの判断で間引いてもらっちゃ困るんだよ。この店舗はお気に入り登録はしていなかったが、ゴールデンウィークの特別クーポンにより、150円引き。都電荒川線沿いに歩き、まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとエクレアを買って食べた。向原から、サンシャインシティをぐるっとまわり、またベローチェに入る。スマホの充電をしたかった。




◇ 読書

 ベローチェで、保土ヶ谷図書館で借りた、猿渡由紀「ウディ・アレン追放」を読み終えた。2021年刊、文藝春秋。ダイアン・キートンとの恋愛までは楽しく読んでいたのだが、だんだん、「週刊文春」の記事を読んでるような気にさせられていく。しかし、ウディ・アレンのスキャンダルについて、今まであまり詳しく調べたこともなかったから、初めて知ることがとても多かったし、ミア・ファロー側の事実、ウディ・アレン側の事実が、とてもフェアに書かれている本だと思った。ミア・ファローにもかなり問題があることは、日本で目にする報道だけではまるでわからないのではないだろうか。終盤に出てくるモーゼスの証言、そして、ポランスキーの性犯罪の被害者であるサマンサの主張は重要だろう。

 池袋のブックオフにも寄っていく。この店も値上げがひどく、単行本は390円以下、文庫は220円以下になっていて、ゆるい値付けがない。店内をぐるぐるまわり、110円の文庫本をようやく1冊だけ選ぶ。池袋の店舗は大きいから、こっちだけ寄ればいいかとも思っていたが、大塚に寄っていなければつまらないことになっていた。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「さんま御殿」は有名人の妻特集。太田光代社長と山口もえがテレビ初共演。終盤にテーマをふられた社長が、本気のトーンで「もう別れたいんですよ」と切り出したのが可笑しかった。「カーボーイ」でしゃべっていた太田のおねしょもばらされていた。

 Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、ゲストの山崎ナオコーラがとてもいい話をしていた。パートナーは小島慶子。近刊「ミライの源氏物語」から、「源氏物語」の読みかたについて。「私は作品を批判してるわけじゃないんですけど、たぶんその、おそらく、これまで授業で勉強していくなかでは、「源氏物語」っていうのはすごい素晴らしい作品だから、全肯定しなきゃいけないみたいな、そういうところがあって、多くのひとがもやもやと、これ、性暴力なんじゃないかなて思うシーンがけっこうあったり、まあその、不倫みたいなシーンもあるし、差別的な、容姿をあげつらってけっこうひどいことを言うシーンもあるし、もやもやって思うけど、そこはなんか指摘しないでただただ素晴らしいって読まなきゃいけないって雰囲気に飲まれちゃって、私も学生時代は飲まれちゃってたんですけど、でも、もやもやがあったから、なんかこう、言葉にしたいなあってのがすごく思ったんです。」「私自身もけっこう容姿のことをバッシングされた経験があって、だから、容姿の話ってずっと苦手って思ってはいるんだけど、この、なんか、光源氏と紫の上がほかの女のひとの容姿をすっごい悪口をわあわあ言うシーンがあって、私はそのシーンをちょっと面白く読んじゃうんですよ。なんか、スイートな気持ちで。(略)そのシーンを面白く読んでしまうっていう自分もいるっていうのが、まあやっぱりなんか、罪悪感みたいのもあるけど、それが人間なんだっていう。で、おそらくもしも平安時代にいたら、ストレートに読んじゃったと思うんですよ。ひとの悪口言うことに罪悪感も感じないし、容姿は面白いもんだみたいに、ストレートに読んじゃったと思うけど、今だからこそ、複雑な読みかたをして楽しめるんだっていう、現代の読書ができる自分っていうのを、それはそれでありがたいもんだと思うから、今だからこそできる「読み」っていうのを、なんかもっと探っていきたいなっていうのを。」「ルッキズムをすごい嫌っている自分でも、なんか甘い気持ちになるっていう、面白さもわかるんですよね。だからその、人間の複雑な心理が味わえるから、やっぱ、読書っていいな。」

 同じく今日の「大竹紳士交遊録」のコーナーは中島岳志の担当。「ハマのドン」について語り、これもとてもいい話をしていた。藤木幸夫がIR誘致に反対する記者会見で語られていた、「港の先輩たちがこの地で汗を流し、血を流し、死んでいったひとたちがいっぱいいる。そのかたがたがなにか言いたいのだろうと思う。死んだ親父に、横浜の将来をちゃんとしろよ、博奕場はやめろよというふうに言わされていると感じる。」というこの発言を中島岳志は重要だとして、反対の根拠が死者の声にあるという点に、自身が考えてきた政治学の問題を結びつける。「民主」という考えかたと「立憲」という考えかたの緊張関係について、これはつまり、生きている人間と死者、それぞれの主語の違いであると説明する。憲法とは死者の声の集積なのだ。藤木幸夫の「ミナトのせがれ」という自伝は、前半は自分の話を書かず、祖父母や父母の話を徹底的に書いているんだそうで、藤木幸夫は自分の生い立ち以上に、親や先祖たちとの関係性のなかにこそ自分の本質があり、彼らと一緒に生きているという感覚が強いひとのようだ。最後には、柳田国男の「死んだあとにも仕事がある」という言葉に、大竹まことも小島慶子も胸を打たれていた。

 深夜1時から、「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

2022年4月24日日曜日

4月24日日曜日/コメディアンたち

◇ テレビ

 朝に目覚め、ラジオを聴こうとすると、地域判定がまた狂っていて、北海道になっている。ラジオは聴けず、録画していた昨夜の「ものまね紅白歌合戦」をざっと早まわしで観ていく。JPはフジテレビのものまね番組には初登場。ほかの出演者とともに「すべらない話」のパロディをやったほか、JPひとりでは「ラヴィット!」をベースに、麒麟川島を始め、松本以外のレパートリーもたくさんやってみせた。みかんもフジテレビは初登場。Mr.シャチホコも日本テレビのイメージが強いが、出演者の住み分けはなくなったものの、布施辰徳とシャチホコで、五木ひろしと和田アキ子のものまねで「うっせぇわ」を歌うような、このスタイルは老舗の味だ。そもそもが、かつての「ものまね王座決定戦」は番組専属のバンドがいて、歌番組の形式が基礎にあり、それを崩すから笑いになる。栗田貫一が、二階俊博、田村憲久、麻生太郎、河野太郎といった政治家のものまねを、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」にのせてメドレーでやってみせるのも、その形式を踏まえているからだ。ずいぶん前に、栗田貫一がスターのものまねしかしないと発言している記事を読んだことがあるが、芸能人が小粒になった時代に、栗田貫一が政治家のものまねに向かうことはとても理解できる。ご本人登場もこの番組の名物だったが、今回登場したご本人は、錦鯉と、オセロの中島知子で、(ミラクルひかるとみかんがオセロのものまねをした。)そもそもの趣旨とはまるっきり違う。

 今朝の「桂文枝の演芸図鑑」にもJPが出演。この番組では演芸形式で、「すべらない話」をベースに、松本、千原ジュニア、ケンドーコバヤシ、ブラマヨ吉田、くりぃむ有田、かまいたち濱家、オズワルド伊藤、バナナマン設楽、南海キャンディーズ山里、しずちゃん、和牛川西のものまねをやってみせた。そのほか、瀧川鯉斗の「強情灸」も。対談ゲストは卓球の水谷隼。

 今朝の「ワイドナショー」は松本不在。松本がいない週はコメンテーターの人数が増えるようで、安藤優子、田村淳、石原良純、菊地亜美、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大が出演した。「サンジャポ」も観ると、こちらにはアンジェリーナ1/3が初登場。「TVタックル」に出演したボグダンさんが、この番組にもキーウから中継で出演する。成田悠輔という経済学者がまた出演し、どういうつもりなのか、左右非対称のメガネをまたかけている。ほかのメガネはもっていないのだろうか。

 午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をつけっぱなしにしておく。今週は恒例の「全日本ラジオ新番組選手権」。プレゼンターとして、タイムマシーン3号が出演した。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「散歩の達人」は都電荒川線の特集だが、「街には笑いが必要だ!」というサブ特集もあった。高田文夫先生のインタビューがあり、取材・文は高野ひろし。そのほか、桂宮治、金属バット、ヨネダ2000という独特な人選のインタビューが並ぶ。

 今日は雨降り。梱包をして、近所の郵便ポストまで投函に行ってくるが、アマゾンから注文が増えたと思ったら、メルカリですでに販売済みのもので、キャンセルをせざるをえないものが1点。今週木曜からキャンセルがいくつか続いてしまい、ちょっと多すぎると思い、猛省したくなった。あまりにも管理が杜撰だ。眠くなり、昼寝する。

 夜も録画していたテレビ番組をいくつか。「週刊さんまとマツコ」は、先週に引き続き、忘れ去られた芸能ニュースの特集。ゆうたろうが占い師になっていたというのは知らなかった。スタジオに登場するが、占い師になっていたことよりも、弦哲也の運転手をやっていたという経歴に、さんまとマツコもびっくりする。ものまねの芸人さんって、けっこう不思議な経歴のひとが多いのだ。今日の「笑点」は、演芸コーナーは母心、大喜利の助っ人は今週も南光。昨夜の「お笑い向上委員会」は「伝説の一日」直後の収録だったようだ。ニューヨーク屋敷が、「さんまの駐在さん」を「老人版向上委員会」と。

 昨夜の「太田光のつぶやき英語」では、ウィル・スミスのビンタ事件を改めて扱っていた。太田が「他人事じゃないなと思いました。」と言うと、鳥飼玖美子先生が「私ね、(太田が)日本のクリス・ロックってのは違和感があるんですよ。なぜかっていうと、太田さんて、言いたい放題おっしゃってるようでいて、叩く相手って権力者だったりね、偉いひとだったりするんですよ。弱者を叩くっていうこと、それを笑いにネタにするってことは、私はなさってないと思うので。」 太田「いや、意外としてるんですよ。(笑)」 そのあとには、こがけんが出演し、こがけん流英語学習法を伝授する。こがけんのハリウッドネタに、鳥飼先生も大ウケ。ミア・ファローがクリス・ロックのジョークを擁護するツイートをしていたそうで、知らなかったが、さすがはミア・ファローで、コメディアンをよくわかっている。

 金曜放送の「アナザーストーリーズ」は「笑いの革命者たち よしもとNSCの挑戦」という特集。番組はダウンタウンの昔のラジオの音源から始まった。1985年放送、ラジオ大阪「心斎橋わしらはお笑い探検隊」という番組。同じく1985年放送、関西テレビ「ダウンタウン劇場」の映像も流れ、大崎洋とダウンタウンを中心にした吉本史をたどる。2丁目劇場のオープニング公演のチラシが映され、「心斎橋筋2丁目物語」というその公演には、ダウンタウン、ピンクダック、非常階段、けん太・ゆう太、未知やすえ、内場勝則らの名前があった。その演出家、湊裕美子の証言も興味深いものだ。しかし、「4時ですよーだ」最終回の映像からすぐに、ダウンタウンがキー局のゴールデンの番組を席捲とつなぐところなどは、だいぶ端折りすぎではないか。そして、吉本は全国各地に劇場を作ったといい、それから急に、「あなたの街に住みますプロジェクト」に話は飛んでしまう。震災直後に「福島県住みます芸人」になったぺんぎんナッツというコンビを追いかけ、後半は、ぜんぜん別のドキュメンタリーになってしまった。最後はNSCの講師に注目し、大工富明という構成作家や、本多正識も登場するが、なんだか期待はずれな番組だった。

 アマゾンプライムでドキュメンタリーをひとつ。「ファット・チューズデー」という番組、全3回の1回目を観た。ブラック・コメディの歴史をたどるドキュメンタリーなのだが、ウィル・スミスとクリス・ロックの件にしても、あれを深く理解するためには歴史を知る必要があるはずだ。しかし、登場するのは知らないコメディアンばかりで、テンポも速いからなかなか覚えきれないことも多い。深夜1時頃に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...