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2023年4月4日火曜日

4月4日火曜日/疲れ気味・回鍋肉



◇ 新橋・秋葉原

 だいぶ疲れ気味だが、朝から都内に。動くとやや暑くなり、元気が出ない。午前中に昼食を済ませてしまう。ニュー新橋ビルの地下、美食小屋に入り、回鍋肉を食べた。600円。この店は三度目。午前中はまだ空いていた。午後は岩本町のほうに移動し、ベローチェに入り、ひと休み。しばらく読書をする。帰りは秋葉原のほうにまわり、ブックオフに寄っていく。しかし、ここは本の価格設定が高めで、買えるものがさっぱり見つからず、110円の文庫本を2冊だけ。その代わりに、CDのフロアを初めて物色してみたら、これがなかなかいいものあり、370円のCDを2枚、550円のCDをこれも2枚買った。


◇ 読書・テレビ・雑誌・音楽

 ベローチェで、遠野遥「改良」を読み終えた。朝に読み始めて、一日で読んだ。2022年刊、河出文庫。親本は2019年刊。この作品で文藝賞を受賞した、遠野遥のデビュー作にあたる。遠野遥はやっぱり可笑しいんだよな。以下、平野啓一郎の解説より。「この文体は、確かに新鮮だが、しかしどこかで心当たりもあり、人によっては、カミュの『異邦人』を思い出すかも知れず、また私は、横光利一の『機械』を連想した。」「私は嘗て、「『機械』には、ただ心理だけがあり、感情がない。」と書いたことがあるが、『改良』に読者が感じる違和感も、これと似ている。主人公の〝納得〟する理屈は、その一文だけ取り出してみれば、瑕疵なく意味をなしているが、しかし、普通なら、状況に対してそれを適用しようとした時、何かもっと感情的な抵抗があるはずなのではないか、と感じられる。この小説に、どことなく人間の思考を学習したAIが書いたかのような雰囲気があるのは、そのためである。」

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。「徹子の部屋」を観そびれていて、3日分溜まってしまっていた。先週金曜は八代亜紀、月曜は和田アキ子、そして、今日火曜は桂宮治がゲスト。一之輔さんが新レギュラーになる前の収録だったのかもしれない。そのほか、先週土曜に放送された「太田光のつぶやき英語」では、XXCLUB がM・ナイト・シャマラン監督にインタビューしていた。

 楽天マガジンで「週刊朝日」を読むと、嵐山光三郎の連載エッセイは「タモリ倶楽部」終了に合わせ、2ページまるまる、タモリについて書かれていた。これは次号に続くようだ。巻末ページでは「山藤章二のブラックアングル」傑作選が始まる。

 Spotify で、今日も坂本龍一の楽曲を聴きあさっていたのだが、「B2-UNIT」というアルバムを初めてまともに聴いてみたら、これ、かなり好きだと思った。なぜもっと早く聴かなかったんだろう。坂本龍一のポッドキャストもあるのだが、これは J-WAVE の番組だったんだろうかな。



2021年4月2日金曜日

4月2日金曜日/子役

◇ 読書

 夕方、ヤマトの営業所まで。昨日は夜になると少し肌寒くなり、今日はジャンパーを着ていった。二俣川に出て、ドン・キホーテのサイゼリヤで読書をしていく。いつもはシナモンプチフォッカだが、飽きてしまい、アイスケーキのカプチーノを食べた。

 月曜にブックオフで買った「文藝春秋」を読む。去年の9月号。ひとつ前の芥川賞の選評を読みたくて買った。受賞者の、高山羽根子、遠野遥のインタビューも載っている。遠野遥の受け答えはやっぱりかなり可笑しく、この可笑しさにはもちろん自覚的であろうと思う。コロナの自粛生活中に観た「グエムル 漢江の怪物」のギャグのような場面について話したあとに、「小説も笑えるやつがいいですよね」と言っている。「シリアスな小説でも、ずっとシリアスだと「これ、好きじゃない」となってしまう。ある程度まとまった分量があるなら、一~二箇所は笑えるところがあってほしいです。そうじゃないと読んでいて面白くない。」 インタビュアーが「破局」の主人公の周囲とのズレに笑ってしまったというと、「笑ってもらえるのは嬉しいです。笑わせようとして書くと、わざとらしくなり、全然笑えなくなってしまうので、非常に難しいと思います。笑わせようとしてないのに笑えるのが最高ですね。」と答えている。小説を書き始めたときに夏目漱石の文体を手本にしたというが、漱石の文体がまさに、文体そのものに笑いが備わっている。漱石のその文体は落語からやってきたものだ。

◇ ラジオ

 夜に帰宅する。ツイッターから、田中邦衛の訃報、有吉と夏目三久の結婚を知った。「問わず語りの神田伯山」を聴いたら、「オールスター感謝祭」のミニマラソンで、三遊亭遊子がずいぶん活躍したようだ。あの番組も、もう何年もまともに観ていない。タイムフリーでもいくつかラジオを聴いた。今週の「ナイツ ザ・ラジオショー」はナイツが春休みで、月曜を三四郎が務めたほかは、各曜日の女性パートナー3名の組み合わせを入れ替えた3日間になった。火曜は山崎ケイ&安藤なつ、水曜は安藤なつ&ハリセンボン、木曜は箕輪はるか&山崎ケイ。ケイさんとはるかがともに早稲田卒とは知らなかった。昼間にまったりとした女子トークが続く3日間で、ナイツに換わるわけにはいかないが、これはこれでポッドキャストとかでつねに聴けたらいいのにと思った。水曜の「伊集院光とらじおと」は、K-PRO代表の児島気奈がゲストだった。西新宿に劇場をオープンしたというのはすごい。若手芸人という存在を「ボキャブラ天国」で意識するようになったと、誰か別のひとも同じことを言っていたような気がするが誰だったか。

◇ 映画

 深夜、アマゾンプライムで映画を1本、根岸吉太郎監督の「サイドカーに犬」を観た。2007年公開。長嶋有の原作はずいぶん昔に読んで、とてもよかった記憶があるが、映画もとてもよかった。子役の女の子の感情を抑えた演技がすごいと思い、現在はどうしているのかとウィキペディアにあたってみれば、なんと、映画監督になっているのでびっくりする。現在、23歳。これは予想できない。松本花奈というこのひとは「情熱大陸」にも出たことがあるようで、有名なんだろうか。深夜4時頃に眠る。

2021年3月23日火曜日

3月23日火曜日/マスクはいつまで

◇ 最終回

 朝、録画してあった昨日の「グッとラック!」を観た。今週はついに、それぞれの曜日が最終回を迎える。月曜の最終回は、緊急事態宣言解除の話題で始まった。解除前の週末の街の様子、感染抑制に政府が示した「5つの柱」、麻生太郎の「マスクはいつまでやるんだね」発言、東京都の新たなリバウンド防止策「コロナ対策リーダー」など。後半はオリンピックの話題に移った。エンディングでは、レギュラーの橋下徹、神田愛花があいさつをする。

 続けて、今朝の「グッとラック!」も観る。火曜の最終回、最後のゲストコメンテーターはトレンディエンジェル斎藤司だった。トップは今日も緊急事態宣言解除について。解除初日の街の様子を伝える。北村義浩教授が今後の感染者数を予測するが、グラフをはみ出し、パネルにもマジックで書き込んでしまう。北村教授も今日の出演が最後になる。「いつになればマスクなしの生活に戻れる?」という質問に、北村教授は2023年と答えていた。後半はミャンマーの軍事クーデターの続報を。望月優大がいる火曜日に、この番組では3週連続でミャンマーの状況を扱ってきた。3時のヒロインの「衝撃ニュースラック!」のコーナーは特別企画になり、かなでとゆめっちがバズったひとに会ってくる。生き別れた父親を探す路上ミュージシャンが一瞬でじつの妹に出会ってしまった映像は面白かった。エンディングでは、3時のヒロイン、望月優大があいさつをする。

 テレビばかり観ているが、テレビ東京、佐久間宣行プロデューサーの特番「万年2番手だった麒麟川島が転生したら千鳥おぎやはぎ山里を従えるメインMCだった件」という長いタイトルの番組も観ておくべきかと思った。麒麟川島の今の状況を示している番組で、この録画は保存しておく。


◇ 読書

 夕方、二俣川まで出かけ、ドトールで読書をする。昨日、ブックオフで買った、「文藝春秋」の先月号を読んだ。芥川賞の選評が読みたかった。受賞作以外では、砂川文次の評価が高くて興味が湧く。宇佐見りんのインタビューと、朝井リョウと遠野遥の対談も読んだ。朝井リョウが、遠野遥の小説は「著者が主人公の成長なんてどうでもいいと思っている気がするんです。文体そのものや文章へのこだわりが強く、そこをいちばん大切に書いているのでは」と訊くと、「まさにそうなんです」と。「私はそもそも小説の起伏というか、いわゆる物語を作るのがあまり好きじゃないんです。物語がなくてもおもしろいものが書けるなら、本当はそれが一番いいと思っています。」と言う遠野遥。朝井リョウは「遠野さんの作品はすでに、物語性より、この文章で何がどう語られるのか、というところが求心力になっていますよね。」「綿矢りささんの作品を読んでいるときにも、文章そのものの求心力を強く感じます。」とも言っていた。ほかの記事では、中村計によるマヂカルラブリーのルポも読んだ。

 かつやに寄り、タレカツとから揚げの合い盛り丼を食べてから帰る。緊急事態宣言中のクセで、解除されてもつい習慣で、20時に店が閉まるつもりで行動していたが、店の前を通りがかり、もう食べていけるんだと気がついた。夜に帰宅し、タイムフリーで昨夜の「東京ポッド許可局」を聴いた。「出所JAPAN」に何度も声を出して笑う。西川美和監督の「すばらしき世界」を糸口に、15年ぶりに出所したらという話をするのだが、番組中に出なかった話題では、志らく師匠の活躍とオフィス北野の消滅にも驚くのではないか。深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで聴く。何週にもわたり、オープニングでは、TBSのトイレで発生しているチン毛事件が語られている。生島ヒロシの乱入、そのあとにはジェーン・スーの登場もあった。聴きながら眠る。

2021年3月3日水曜日

3月3日水曜日/文体



◇ 読書

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、イタリアントマトで2時間ほど読書してから帰ってくる。昼食は吉野家で牛焼肉定食を食べた。

 遠野遥「破局」を読んだ。ひとつ前の芥川賞受賞作。予備知識なしに読み始めたが、お笑いサークルが出てくる話だった。いや、お笑いサークルが出てくるとわかる前から、文体がすでに可笑しかった。お笑いが好きなのだろうか。夏目漱石を手本にしたというのをなにかで目にしたことがあったが、笑いの感覚が文体に備わっている。この一作で、遠野遥のファンになった。

◇ 映画

 夜、アマゾンプライムで映画を1本。レイチェル・ブロズナハン主演の「アイム・ユア・ウーマン」を。「マーベラス・ミセス・メイゼル」と「さよなら2020年」に出ていたレイチェル・ブロズナハンが気になり、検索して見つけた映画で、予備知識なし、特に期待もせずに観始めたら、これがとても面白い。このタイトルではどんな映画かはまったくわからない。この映画も語り口に惹き込まれる。いい文体が備わっている映画だと思った。気持ちよく観終わって、アマゾンのレビューを見てみたら、星ひとつつけている馬鹿なレビューを目にしてむかむかしてしまった。映画で重視すべきは文体であり、文体がわからないのは映画オンチである。ジュリア・ハートというまだ三十代の女性監督。気にしておきたい。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...