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2023年1月1日日曜日

1月1日日曜日/元日

◇ 元日

 ラジオを聴きながら、寝っ転がったまま、だらしなく年を越し、新年になったところでアマゾンプライムで映画を1本。新年1本目に観る映画には、山中貞雄監督「丹下左膳余話 百万両の壺」を選んだ。部屋に廉価版DVDがあるのだが、いつ買ったのかも覚えていないが、観てはいない気がする。テレビドラマで中村獅童主演でリメイクされたことがあって、それは観ている。高瀬実乗という喜劇俳優をきちんと観たことも今まであまりなかったが、こうして観てみると、大泉洋は高瀬実乗の感じがあるんだな。

 ダビングのセットをする必要があったから、深夜2時過ぎまで眠るわけにはいかなかった。年が新しくなっても、録画残量の確保にさっそく追われている。Spotify で落語を聴きながら眠り、朝7時過ぎに目覚めた。ラジオをつけると、「志の輔ラジオ 落語DEデート」が放送中で、ゲストが志の輔を相手にしゃべりまくっている。誰かと思えば、ヤマザキマリだった。これは過去の傑作選だったんだろうか。ラジオを聴きながらもう少し眠り、それから、録画していたテレビ番組を。新年1本目に観るテレビはMXの「復活!言いたい放だい元日SP」から。志らく師匠のチャーミングさを引き出してくれるのは今や伯山さんだけだ。「役者になるのが俺の夢」「「逃走中」とかに出たいもん」という驚きの発言に笑う。「談志師匠を超えてほしい」と伯山が言うと、志らく師匠は「無理」と即答。タイムフリーで、大晦日に放送された「ロケット団の定例ラジオ」を聴きながら、またもう少し眠る。

 録画残量の確保する都合があるから、テレビの放送時間に合わせてこまめに眠り、録画を観てしまう必要がある。今度は「紅白歌合戦」を観始める。もちろん、すべては観ないで早送りも多用しながらだが。序盤には郷ひろみのメドレーがあり、会場のロビーを歩きまわりながら、そこにさまざまなキャラクター性の強い人物たち(ものまねや一発屋芸人)が現れる演出がいよいよ恒例になっているようで、ゆうたろう(石原裕次郎)、どんぴしゃ森本(王貞治)、アントキの猪木(アントニオ猪木)、3時のヒロイン(ジュリアナ風の衣装)、テツandトモ、ダンディ坂野、スギちゃんらが登場していた。渥美清、ユリ・ゲラーのひとは誰だかわからなかった。水森かおりの歌の前には松丸亮吾が登場し、「謎解き紅白」という企画があった。歌っている最中に謎解きが仕掛けられているという、なんだこりゃと思う企画。ファイターズガールの「The Fox」から、日向坂の「キツネ」、山内惠介「恋する街角~きつねダンスRemix~」(ヒャダインによるリミックス)というメドレーもなかなか強引だが、イルヴィスをなぜ呼んでやらないのだろう。THE LAST ROCKSTARS の世界初パフォーマンスも珍しいから一応観て、それから、坂本冬美&スカパラの「お祭りマンボ」が前半のトリだったのだが、そのあとには「鎌倉殿の13人」のコーナーが始まり、小栗旬が登場し、大河の主演を松本潤に引き継いだところでニュースに入ってしまった。「お祭りマンボ」でにぎやかに終わればいいのに、こんなに地味な前半の終わりはあるだろうか。番組は19時20分に始まり、ここまで1時間35分。21時から後半となる。鎌倉八幡宮からの中継で、後半もやはり静かにスタートした。後半1曲目は、ウタ「新時代」から。ヴァーチャルのライブで「紅白出場」って言われてもなあ。ステージでは乃木坂や韓国のアイドルたちが踊り、やけに働かされている。三山ひろしのけん玉企画もあいかわらずあるのだが、もう飽き飽きだとは思いながらも、しかし、始まるとどうなるかと思って観てしまう。今年も見事に世界記録を達成した。続いては特別企画、ディズニーのスペシャルメドレーがあり、司会の3人(大泉洋・橋本環奈・櫻井翔)も歌って踊った。リハーサルもあるだろうし、司会者の負担はいつもこんなに大きかったっけ。そして、つぎに登場したのは Vaundy だ。これは楽しみにしていた。「怪獣の花唄」と、それから、milet、Aimer、幾田りらも登場し、「おもかげ」を歌った。Vaundy はテレビに出たことはあるんだろうか。歌う Vaundy のすがたを初めて観たのだが、先日の「週刊文春」の「顔面相似形」にジェーン・スーと並べられた写真が載っていて、そこで顔は知っていた。続いては、純烈&ダチョウ俱楽部&有吉弘行「白い雲のように」。これも今回の目玉企画。工藤静香のメドレーでは、娘の Cocomi がフルートで参加し、これはものまねのネタにされそう。それから、加山雄三の最後のライブパフォーマンスもあり、これも注目の場面で、「海 その愛」を歌い、そのあとに審査員の徹子さんからかけられた言葉もよかった。昨年に引き続き、藤井風も楽しみにしていて、「死ぬのがいいわ」は今回のベストパフォーマンスかと思うくらいに面白かったのだが、しかし、時間の都合もあるんだろうけど、そのあとに大泉洋が割り込むのがちょっと早すぎる。篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」では小室哲哉が演奏をしていて、「紅白」はさすがに豪華だと思わされる。終盤はいよいよ早送りできないひとが続き、星野源「喜劇」、それから、休養前の氷川きよしは「限界突破×サバイバー」を、そして、ユーミンはAI荒井由実との「Call me back」から、SKYEの演奏で「卒業写真」を歌った。KinKi Kids には山下達郎からメッセージが届き、「硝子の少年」「Amazing Love」のメドレーを歌った。安全地帯の37年ぶりの「紅白」出演、石川さゆり「天城越え」と続き、そしていよいよこれも目玉企画、桑田佳祐たちの「時代遅れの Rock'n'Roll Band」だ。ここは事前に収録されたもので、まさかの寸劇から始まった。部室のようなセットに、Char、野口五郎、世良公則がいるところに桑田佳祐が入っていく。しかし、寸劇には佐野元春は参加しないんだな。この寸劇の場面では、加山雄三へのリスペクトを込めて「夜空の星」も歌われた。トリは MISIA と福山雅治。

 今夜のぶんの録画残量を確保し、これでようやくテレビから離れられる。今度はラジオ。らじるらじるの聴き逃し配信で、年末29日に放送された「古舘・ヒコロヒーの時代は言葉で作られる」を聴いた。第2弾の今回は「紅白」をテーマに語る。今回の出演者を話題にしながら、ヒコロヒーからは「藤井風テレビ」の話も出た。古舘からは司会をしたときのことが語られ、古舘と上沼恵美子の関係は、最終的にはそんなに悪くなったままだったのかと驚かされる。古舘とヒコロヒーは、ともに中島みゆきのファンだという共通点もあり、中島みゆきは谷川俊太郎の影響を受けていることを古舘から知らされたヒコロヒーは谷川俊太郎のファンでもあった。前回は茨木のり子の偶然の符合があったが、今回は谷川俊太郎だ。1963年の「紅白」の話題から、植木等の名が出ると、ヒコロヒーは二十代前半のころにレンタルビデオで「無責任シリーズ」をひととおり観たというので、またヒコロヒーが好きになってしまったな。この番組、レギュラー化してもらいたい。

 ブログの更新をして、読書も少し。それからまた、録画していたテレビ番組を観る。「笑点」の新春スペシャルでは、宮治の座布団十枚獲得ロケがあり、家族におもてなしをするという宮治の希望だったが、昇太の指令により、福岡までヒラメを釣りに行き、自ら板前になり調理する。綾瀬はるかが司会の大喜利は早送りしてしまったが、そのあとの振袖ペア大喜利は、早送りしないで観ていたら意外と面白かった。生見愛瑠、高木菜那、久本雅美、滝沢カレン、ヒコロヒーが出演。サンドウィッチマンの漫才、城島茂とクールポコのコラボなどもあり、最後は東西大喜利。文枝、八方、鶴光、八光、菊丸が出演。最後に昇太師匠から、新メンバーを2月から迎えることが発表された。

 年明けすぐに放送された「ぐるナイおもしろ荘」もなるべく早く観てしまいたかった。そういえば、去年の優勝はゆめちゃんだったんだっけ。出演順に、ひつじねいり、宮武ぜんた、まんざらでもねぇ、喫茶ムーン、ちゃんぴおんず、竹田こもちこんぶ、マードック、ナイチンゲールダンス、YELLOWww、元祖いちごちゃんという10組。トップのひつじねいりは「G-1」の予選を観に行ったときにMCをやっていたコンビだ。まんざらでもねぇは「ニューヨークと蛙亭のキット、くる」でも観ている、手品をするコント。YELLOWww は「ネタパレ」にも出ているくらいで、このなかではわりと目立っている印象があるが、ほかは初めて観るだろうか。後半には「新春パーツ芸メドレー」という企画もあり、未来土偶よしき、サク、久保遥、おちもり森、シャルロットが出演。そして、最後に結果発表。ひつじねいりとまんざらでもねぇが面白いと思ったが、優勝はちゃんぴおんずだった。2位はナイチンゲールダンス、3位は宮武ぜんた。今年は結果がまったく予想できなかった。深夜1時半頃に眠る。

2022年12月6日火曜日

12月6日火曜日/間抜けなことばかり

◇ ラジオ・テレビ

 朝早くに起きあがり、ブログの更新をしようと思うが、部屋が寒い。ストーブをつけ、ラジオを聴きながら、ブログの更新をひとつ。タイムフリーで、先週土曜に放送された「桑田佳祐のやさしい夜遊び」を聴くと、北野誠や桂雀々と飲んでいたときに、やしきたかじんから電話がかかってきたという話をしていた。電話を渡されたらなぜか怒られたそうだが、たかじんは小朝だと思っていたという話だった。

 録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「午前0時の森」は、サッカー中継の裏で、劇団ひとりが持ち込んだという「カタうまい飯グランプリ」という企画。「キョコロヒー」は、ヒコロヒーがツイッターにオリジンのおにぎりについて投稿したことから、スタジオにオリジンの社員たちがやってきて、達人と呼ばれる女性が実際におにぎりを作ってみせた。番組後半には「ちょうどいい喫茶店」という企画もあり、かが屋が喫茶店をめぐる。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」の12時台は、浅野ゆう子がゲスト。東貴博とはよく知る間柄のようで、熱海五郎一座で共演しているからかと思ったが、じつは関係は古く、田中美佐子と浅野ゆう子が仲がよかったため、Take2のふたりとディズニーランドでダブルデートしたことがあるのだという。トレンディドラマの絶頂期からすると人気はやや落ち着いていた時代かもしれないが、それでもすごい話。

 注文の品が見つからず、またキャンセルを出すことになり、情けないかぎり。まあ、安いものだったからあきらめもつくが、去年、自分でも読んだ本だったから、ちょっと別のところに置いちゃったのかなあと思うが、本を探してみると、ネズミの被害を新たに発見することになり、なおさら虚しくなった。大事なサイン本の栞紐をかじられてしまったのがショックだ。売りものは気をつけるようにしていたが、こっちこそ用心しなければならなかった。それから、夕方から外出しようと、出かける前に、寒いから手袋が欲しくなり、手袋はそのへんにあったはずだと脱ぎ散らかした服をどかしてみたら、なんと、さっきキャンセルした本があっさり見つかった。なんだよこれと、また気が抜けてしまった。ほんとに間抜けなことばかり。

 駅前の郵便局まで出て、それから、吉野家に寄り、牛すき鍋膳を食べた。767円。二俣川まで歩き、ジョイナステラスのくまざわ書店を少し覗いていく。ドトールに入るつもりでいたが、小銭が惜しくなり、躊躇する。二俣川からすぐに折り返し、とりあえず、戻りながら考えることにするが、うちに帰ってしまうとやっぱりだらけそうだと思い、ライフのマクドナルドに寄っていく。ホットコーヒーと三角チョコパイを食べ、読書をするが、しかし、眠くなり、あまり読めなかった。

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 夜に帰宅し、夜も録画していたテレビ番組をあれこれと。まず、「さんま御殿」を追っかけ再生で観てしまう。それから、土曜の「お笑い向上委員会」。この番組に千原ジュニアが出ているのが珍しい気がした。世間知らズ西田が「モニター横」に登場するが、西田が演じる吉本のマネージャーのキャラクターを、さんまと今田は本当にマネージャーだと勘違いする。最後は年末恒例、ザブングル加藤が1年ぶりに登場。来週は「かしわ餅」こと、TKO木下も登場するようだ。

 先週の「爆笑問題カーボーイ」を聴いてなかったと思い、タイムフリーで聴き始めたら、どうも聴いたことのある話をしている。日記を確認すると、オンタイムでは眠ってしまったのだが、その後にちゃんと聴きなおしていた。この日記を確認しないと、なにもかもが思い出せないのか。脳がもうだめだ。代わりに、今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、14時台はシソンヌがゲスト。じろうは毎日新聞の「女の気持ち」という連載を読んでいるそうで、コントのネタはそういうところから引っぱっているのだ。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FLASH」には長井秀和のインタビューがあり、創価学会の芸能人を大暴露している。これはネットニュースにもなっていて、ツイッターのトレンドにもあがっていた。

  「週刊朝日」には、イッセー尾形のインタビューがあった。「市井の人々を演じていますが、人間観察からネタは生まれません。観察ってちっとも役に立たないんですよ。最初の一人芝居「バーテン」を作るとき、実際に昼間のスナックに行ってバーテンを観察したんです。でも何もおもしろいことがなかった。ただコーヒーを飲んで帰ってきただけ。そのとき「観察じゃないんだ。おもしろいものは自分で構築しないとダメなんだ」とわかりました。」

 「ダ・ヴィンチ」1月号は、毎年恒例の「ブック・オブ・ザ・イヤー」。しかし、読んだ本もなければ、読みたい本もない。ページをめくっていて、あれっと思ったのが、「サンデー毎日」で連載していた「本棚探偵」が「ダ・ヴィンチ」に引っ越していた。そんなことってあるのか。引っ越し2回目のようで、今回はあさのあつこの本棚が取材されている。そのほか、表紙を飾る大泉洋のインタビューでは、移動中に立ち寄った書店で出会ったという岸政彦「リリアン」について語っていたりなど。

 なにがどうしたというわけでもなく、胃が痛くなり、ブログの更新をする余力もなし。眠ってしまおうとしていたが、眠れもせず、部屋を暗くすると、ネズミの気配が気になる。深夜1時から「爆笑問題カーボーイ」を聴きながらようやく眠った。

2022年11月26日土曜日

11月26日土曜日/気になる賞レース

◇ テレビ・音楽・ラジオ

 朝、録画していた昨夜の「ミュージックステーション」を観ると、宮本浩次が体調不良のために欠席し、その代打に1曲、エレカシの「俺たちの明日」をスカパラと 10-FEET の TAKUMA のコラボで演奏した。10-FEET ってバンドはよく知らないんだけれども。そのあとには、Saucy Dog の石原慎也をボーカルに迎えたスカパラの新曲もあり、しかし、Saucy Dog もよく知らない。それよりも、桑田佳祐を観たくて録画しておいたのだ。新曲2曲を披露。そのほか、「広瀬香美が嫉妬した冬ソング」という特集もけっこう面白かった。

 Spotify では、桑田佳祐のベストアルバム「いつも何処かで」の配信が始まっていた。2枚組、2時間41分もあるから、なかなかいっぺんには聴けないが。


 昨夜の「ネタパレ」も観て、それから、午前中はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。「常連さん」は松尾貴史。10時台には、毒蝮さんの中継コーナーがあり、来年90歳になるというかたが登場し、戦争体験を語っていた。

 そういえばと、「M-1」のワイルドカードを思い出し、ホームページを確認してみると、投票は今日の15時までだった。動画の視聴者数がそのまま得票数として数えられるというルールだが、投票はともかく、時間があるだけ、気になるものから観てしまおうと、Aマッソ、ランジャタイ、モグライダー、マッハスピード豪速球、ニッポンの社長、天才ピアニスト、たくろう、滝音、10億円の動画を観た。関西勢、天才ピアニスト、たくろう、滝音が面白かったが、大阪の会場の雰囲気のせいもあるだろうか。ランジャタイもけして悪い出来だとは思わなかったが、準決勝進出者たちはもっといい出来ということなのだろう。

 午後から外出。二俣川まで歩き、ジョイナステラスのくまざわ書店に少し寄ってから、西友の2階、ビックカメラで買いものを。駅の反対側に戻り、ドン・キホーテのサイゼリヤに入るが、すごく混んでいた。ソーセージピザを食べながら、しばらく読書をする。

 ツイッターを覗いてみると、「THE W」の決勝進出者が発表になっていた。しかし、あまり変わり映えのしない顔ぶれ。Aマッソ、天才ピアニストがともに残ったが、「M-1」準々決勝の動画を観るかぎりは、天才ピアニストのほうがずっといいように思える。

 夕方には帰宅し、滞っているブログの更新に手をつける。今日はやけに暖かく、部屋のなかでは半袖で平気だ。夜もまた、録画していたテレビ番組から、木曜に放送されたNHKの音楽特番「NHK MUSIC 桑田佳祐 LIVE SPECIAL クローズアップ佳祐 桑子じゃないよ、桑田だよ!!」を観た。最後は猪木オマージュ。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週土曜の「HONMOKU RED HOT STREET」を聴くと、1曲目は泰葉の「フライディ・チャイナ・タウン」。「剣さん、イイネ!」のコーナーには、岸のりこというラテン歌手が登場した。芸歴50年のベテランだが、今まで知る機会がなかったな。剣さん、「へえ~」という、ひろゆき風の声を出し、「ひろゆかないってひともいるの知ってる?」「俺、あのひと好き、成田さん。成田悠輔さんって片っぽ丸メガネで片っぽ四角、イエール大学の。あのひと、最高! あのひと、今のロックンローラーだと思う。今の時代の。違って見える不良。かっこいいよね!」

 ラジオを聴きながら眠ってしまい、深夜に目覚めた。「Nキャス」をいつも録画しているが、裏番組の都合で、今日は真ん中30分は録画できなかった。三谷幸喜が数週ぶりにスタジオに登場。自身の演出する公演で代役をやりまくっている三谷だが、シルビア・グラブの代役は、さすがに設定を男優に変えて演じたようだ。まずはワールドカップの話題から始まるが、三谷は子どものころ、木梨憲武と同じサッカースクールだったんだそうだ。三谷幸喜はとんねるずとは同学年なんだな。

2022年10月19日水曜日

10月19日水曜日/眠れない



◇ 赤坂・新橋

 あまりよく眠れないまま、朝、ブログの更新をひとつ。午前中、録画していたテレビ番組をいくつか観て、「ビバリー昼ズ」のオープニングだけ聴き、正午前から外出する。ここ数日はやや暖かかったが、今日はだいぶ涼しい。都内まで。赤坂に出て、まず、昼食。大阪マドラスカレーという店に入り、中盛りを食べる。880円。その後、夕方には有楽町に移動し、新橋まで歩いた。新橋の駅前では物産展を開催していて、その横では右翼が演説していた。



◇ 大森

 京浜東北線に乗り、大森に移動。西友のブックオフに寄っていく。文芸誌の最新号がごっそりとあり、これはすべて買う。「文學界」「新潮」「すばる」「三田文學」「悲劇喜劇」が各320円、そのほか、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を1冊。駅前のベローチェに寄り、ひと休み。以前、このベローチェを探しても場所がわからなかったが、地図を勘違いして見ていたようだ。駅前からちょっと外れたところにある。スマホの充電をしながら、しばらく読書していく。

 隈研吾・清野由美「変われ!東京」を読み終えた。2020年刊、集英社新書。このコンビによる対談形式の都市論の第3弾。オリンピックに合わせた刊行であり、あとがきにも書かれているように、過去の2冊では批評者だった隈研吾が、この時期には当事者になっている。しかし、ここで語られているものは、矢来町のシェアハウスだったり、吉祥寺のハモニカ横丁だ。洋光台の団地の話が出てきたのも面白かった。

 夜遅くに帰宅し、いったん、2時間ぐらい眠ってから、深夜に録画していた「徹子の部屋」を観る。ゲストは原由子。意外や、この番組は初登場だと。「ザ・ベストテン」のころに、桑田佳祐の鼻歌を原由子が譜面にしていた場面を黒柳徹子が目撃したという話をしていたが、これは番組本番中の話なんだろうか。テレビを観ながら雑務を片づけていたが、くしゃみと鼻水がひどくなる。睡眠不足だろうか。ツイッターを開き、仲本工事が亡くなったことを知った。23時過ぎに出ていた訃報を知ったのは、深夜3時近くだった。テレビの内容があたまに入ってこなくなる。ポッドキャストを聴きながら眠ろうとするが、眠れない。

2021年12月12日日曜日

12月12日日曜日/「浅草キッド」を観た

◇ ラジオ

 朝8時半頃に目覚め、午前中、タイムフリーで、昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。11時台は、ビートきよしがゲスト。ニッポン放送の「浅草キッド」スペシャルウィークのラインナップには名前がなかったが、TBSのほうでゲストに招いたのは見事だ。きよしは映画はまだ観ていなかったが、その当時の話はすこぶる面白い。当時のたけしの発言の再現とはいえ、無頓着に「ブス」を連呼するきよしに笑わされる。そのあとは、ツービート以前のきよしヒストリーが語られたが、深見師匠がまるくなってから入ってきたのがたけしで、きよしはそれ以前の深見師匠が怖かった時代を知っているのだ。たけしよりも先にフランス座を出たきよしは、ゆーとぴあホープに紹介されたレオナルド熊の弟子とコンビを組む。ところが、弟子が不義理をしているというので、レオナルド熊は漫才をやらせないと怒ったという。「そんときの熊さんは、テレビ出る熊さんとぜんぜん違うから。ポン中だから、あのひと。」「だからもう、あたまがおかしいんだよ。」「枕の下から出刃包丁だよ。「お前この野郎、漫才やるんだったら指詰めろ」だからね。」

 昨日の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」も聴いた。こちらは、高田文夫先生がゲスト。コンビは関係が対等だとぶつかり合うといい、おぼん・こぼんの関係が「5対5」だとすると、ネタを書いている富澤と比べ、伊達は「6対4」の「4」だとからかう。伊達がこんなにからかわれていることが珍しい。伊達が「「高田笑学校」はやらないんですか?」と訊くと、「やんないもなにもさあ、やってもいいんだけど、浅草キッドがさあ、おぼん・こぼん状態だからさ。」「そうだよ、今のきみらとやってもいいんだよな。スタートしてもな、みんなでもう1回な。」 話はあっちこっちに飛びつつ、おぼん・こぼんやセントルイス、てんやわんややますだおかだにまで、会話のはしばしに漫才の歴史が表れる。高田先生は、ビートきよしが出演したその日の朝の「ちゃきちゃき」もしっかり聴いていた。

 録画していた今朝の「サンデージャポン」をすぐに観ると、パラリンピック開会式に出演した和合由依さんがスタジオに生出演していた。13歳の和合さんは、爆笑問題マニアなんだそうだ。13時からはまたラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をオンタイムで聴いた。14時台は、園子温がゲスト。音楽と映画ではどちらが上かというリスナーからの質問に、音楽のほうが上だと即答した。音楽はお手軽に作れるところがすごく、映画は、表現にお金が介在するからだめだという。対して太田も、漫才のいいところは誰でもただで作れるところだと。

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。文芸誌に目を通すと、「文學界」が笑いの特集をしているのが気になる。西友で買いものをして、夕方には帰ってきた。ブログの更新をしてから、早い時間に眠り、夜遅くに目覚めた。

◇ 映画

 深夜0時を過ぎてから、Netflix の利用をついに始めた。料金の計算法をきちんと確認はしていないが、日付が変わってからすぐに登録したほうが、少しは得なんじゃないかと思った。Netflix に登録したのは劇団ひとり監督の「浅草キッド」を観るためで、きちんと落ち着いて観る時間を作りたく、配信開始から3日遅れになった。さっそく観ると、映画は、現在のたけしから始まる。特殊メイクをした柳楽優弥は現在のたけしのすがたそのもので、すごいとはラジオでは聴いていたが、ここにまず驚きがあった。それから、時代はぽんと飛び、ツービートがキャバレーで漫才をする場面に移る。柳楽優弥とナイツ土屋のツービートだが、この柳楽優弥は特殊メイクではなく、たけしを演じている。この場面で、つまみ枝豆がキャバレーの支配人を演じていることと、そして、ツービートの営業の場面に、たけしが歌うホンモノの「浅草キッド」が流れると、この世界にすんなりと引き込まれてしまった。しかし、少し観ていくと、原作(新潮文庫)からはだいぶ離れているということもわかってくる。門脇麦が演じる踊り子との恋の部分は、完全にこの映画のための創作だ。深見千三郎の妻は、原作を読むと、志の川亜矢という三十代半ばの踊り子なのだが、鈴木保奈美の役名は違っていて、ここも別モノと考えていいだろう。原作では、志の川の姐さんを始め、踊り子たちの実名が多数登場し、彼女たちにかわいがられ、後楽園プールやゴーゴークラブに一緒に遊びに行ったエピソードも出てくるが、裸で歩きまわっている彼女たちを見ていると、恋愛対象というよりも仕事仲間という感じだったということも書いてある。映画は、前半のハイライトはタップダンスのシーンで、原作のディテールを拾うことよりも、芸で結ばれた師弟関係をダイナミックに描いてみせる。劇団ひとりの情熱を感じるシーンだ。原作では、ツービートの結成はじつは終盤なのだが、この映画ではそこのバランスも違っていて、ツービートとして売れていくたけしに対する深見師匠の感情を多く描いている。東八郎の登場も原作にはないものだが、いったい、なにをもとにして脚本を作ったのか。ツービートの漫才の場面は、ナイツ土屋はさすがは本物の漫才師の匂いを出すが、柳楽優弥はやはり漫才師の漫才とはまるで違う。柳楽優弥の演技には鬼気迫るものはあるが、あのビートたけしが面白いひとに見えないというのはまずいんじゃないだろうか。ここはどうしても越えられない壁かもしれないが、まあ、淋しげな青年であったたけしに焦点を絞った結果だろう。深見師匠の死、それから、最後の10分間、現在のたけしが過去のフランス座を訪れるシーンもまた、わかっちゃいるけど感動的だった。たけしが歌うホンモノの「浅草キッド」の効力を改めて感じもし、ぱっとアニメに切り換わり、桑田佳祐の主題歌とともにエンドクレジットが流れ出すところも気持ちがいい。長所も短所もあるが、とても好ましい映画だと思った。

 深夜、朝までにブログの更新をもうひとつ。

2021年9月17日金曜日

9月17日金曜日/杏仁豆腐をまた食べる

◇ ニュース

 朝、ラジオのニュースをなんとなく耳に入れていて、自民党総裁選に、野田聖子がついに出馬表明したことを知った。午前中はのんびりと、ブログの更新をしたり、タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組を聴いたりなどして、昼前から外出する。横浜から東横線に乗り、10両編成の急行ならばたいがい座れるのだが、8両編成の急行でも今日は無事に座れた。電車内は、ツイッターを見るだけで、時間がだいぶつぶれてしまった。小山田圭吾のインタビューが「週刊文春」に出たことで、太田出版のサイトに、村上清がようやく声明文を出した。こういうときは吉田豪だと思い、吉田豪のツイートをさかのぼると、小山田とは関係なく、伊集院にパワハラ疑惑が起きていることを知った。番組をあまり聴いていなかったが、新井麻希が降板するのか。

◇ 赤坂見附・永田町

 先週の金曜と同じく、午後から永田町に用があり、早めにやってきて、赤坂見附でランチを食べた。三度目の中国茶房8。日替わりランチは、鶏肉チャーハンと麻婆豆腐のセット。スープ、サラダ、ザーサイ、杏仁豆腐が付き、ドリンクも飲み放題。これでたったの550円。この店はやばいな。すっかりまた、満腹になってしまった。夜には雨の予報になっていて、スギ薬局に寄り、飲みものを買うついでに、ビニール傘も買っておく。

 赤坂見附から、青山通りの坂道をのぼっていき、自民党本部の前を通ると、報道のクルマも停まっていて、どうも少し、ぴりついた雰囲気になっている。メガホンを肩から提げ、がなっている活動家のすがたもあった。総裁選の共同会見が行われていたのはもう少しあとだったのか、まさにその時間に、どうやら、わりとすぐ近くにいたというわけだ。

(あとで写真を見ていて気がついたが、このときの活動家は、8月21日に、横浜駅前で、小此木八郎の演説の前に見かけた活動家とどうやら同一人物だ。この日は写真を撮らなかったけど、せっかくだから、撮っておけばよかった。)





 夜はやっぱり雨が降り、傘を買った甲斐があった。渋谷から東横線に乗るが、各停の始発がちょうどやってきて、座って帰れた。伊集院のパワハラ疑惑が気になり、「女性セブン」のネットの記事も読んだが、楽天マガジンで誌面にもあたると、ネットよりも、より詳しく書かれていて、これはスクショを撮っておく。ついでに、フワちゃんと伊沢拓司が交際という記事も読んでしまった。

◇ 音楽

 夜遅くに帰宅し、録画していた、昨夜に放送された「SONGS」の桑田佳祐スペシャルを観た。桑田佳祐のなにが好きかというと、この歌っているすがたが好きなのだ。そういう意味では、こう言ってはあれだが、ミュージシャンとしてよりも、歌手として、芸人として、桑田佳祐を観ている。番組では、桑田佳祐と大泉洋のボウリング対決もありつつ、対談でも意外と面白い話があった。ロックに憧れもしたが、ポップスという席が空いていたということを言っていた。「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」という曲は、Netflix の「浅草キッド」の主題歌なんだということも、ここで初めて知った。Spotify で、桑田佳祐の新譜を聴きながら、ブログの更新をして、深夜2時半頃に眠る。外はどしゃぶりになっていた。

2021年4月7日水曜日

4月7日水曜日/公園を歩く

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に目覚め、録画していた昨夜の「チマタの噺」を観ると、片岡鶴太郎がゲストだった。VTRには西横浜が登場し、訪ねた居酒屋の主人が元ミュージシャンというひとで、その時代には桑田佳祐と出会っているという。いったい、どういう手順でこういうひとを見つけ出してくるのか。タイムフリーで昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、なんと、田中がまたお休みで、今度は副鼻腔炎だという。代打にまたまたウエストランドが出ていて、そういえば、昨夜、眠りながら聴いていた記憶がうっすらとある。

◇ 公園

 今日は朝から都内に。電車は空いていて、横浜までは座れたが、眠気がひどく、読書はできない。京浜急行、浅草線直通で蔵前に着き、所持金が少なかったため、ファミリーマートに寄り、Tポイントでコロッケパンを買った。Tポイントを使ってくださいと言うと、店員は200円以下はポイントがつかないといって、こちらの話が通じない。外国人ではなく、日本人の中年男だった。隅田川テラスでパンを食べようとするが、座る場所がなく、立って食べる。その後、大井のほうまで行くことになり、昼には時間ができたので、近くの公園を散歩した。みなとが丘ふ頭公園というなかなか広い公園で、丘の上に登ってみると、裏側はキャンプ場になっていた。実際にキャンプをしている家族がいる。池もある。野良猫もいる。ぐるっとひとまわりして、戻ってきて、しばらくベンチに座っていた。










◇ 蔵前から

 夕方には蔵前に戻ることになり、昼に公園を歩きまわったのでもう充分という気もしたが、もう少し歩いてやろうという気になる。御蔵前書房を少し覗き、裏通りを抜けて、田原町を目指した。Readin’Writin’ にひさしぶりに寄ってみようかとも思ったが、前を通るだけにする。合羽橋の商店街も、いつも交差点を横切るだけで、商店街に入っていったことはなかった。初めて商店街を通り、真ん中ぐらいで引き返してくる。裏通りを抜けて、稲荷町のブックオフに出る。短い時間で4冊、いい買いものをした。


◇ 上野まで

 稲荷町のあたりでご飯を食べて、ベローチェで休もうかというつもりだったが、さらに上野まで歩いてみたくなった。ここを通るのはだいたい夜で、昼間に歩いてみたら、上野の景色がなんだか近くに感じるものだ。グーグルマップで確認してみると、田原町よりもじつは上野のほうが近いのだ。実際、歩いてみると、稲荷町から上野はすぐという感じがする。上野駅に浅草側から近づくこともあまりなかったが、高速道路が空をふさいでいて、見晴らしがよくない。歩道橋にあがると、下にパトカーが数台停まっていた。なにかあったのだろうか。カレー屋のクラウンエースは、うわさは目にしていたが、シャッターが閉まっていた。アメ横のほうに抜けようとすると、路上に席を作っている酒場がとてもにぎわっていて、マスクをしていない人間が密集しているあいだを歩いていくのは、少し怖かった。どこかで食べていこうと思うが、まるで決められず。線路の東西を行ったりきたりして、だいぶ長い時間、歩きまわることになった。最終的にはガード下の建物の二階に見つけた新東洋という台湾料理屋に入ってみた。ひっそりある感じがよかったが、おもてに出ていた定食メニューを頼もうとすると、定食は昼だけだという。しかたなく、スタミナ焼きそばを頼むが、野菜ばかりでなにがスタミナなのかわからなかった。990円。つまらない店に入ってしまった。




 マクドナルドがいつの間にか移転していて、入ってみると、内装もきれいになっていた。アイスコーヒー1杯で、30分ほど。読書する気力なし。上野のブックオフにも寄っていくが、なにも買うものなし。御徒町から京浜東北線、品川から京浜急行で帰ってくる。21時半頃に帰宅し、タイムフリーで今日の「ビバリー昼ズ」を聴き始めたら、すぐに眠った。

2021年3月20日土曜日

3月20日土曜日/村上ポンタ秀一の自伝

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画しておいた「サワコの朝」を観ると、野村万作、萬斎、裕基が、親子三代そろって出演していた。裕基くんの子どものころの稽古風景を観ていると、涙が出てくる。TBSラジオ、「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけると、オープニングで佐々木宏を話題にしていた。塙さんはマクドナルドのCM撮影で会ったことがあるのだ。午後は文化放送、「田村淳のNewsCLUB」をつけておく。ニュース解説に、神奈川新聞の田崎基記者が出演していた。ツイッターで名前を見かけるひとだが、この番組にはよく出演しているのだろうか。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。立ち読みしそびれていた「週刊文春」をチェックしようとしたら見当たらない。例の渡辺直美の記事が載っているわけだが、売り切れてしまったんだろうか。アマゾンにはまだ在庫がある。ドトールに寄り、アイスコーヒーとジャーマンドックを注文した。読書をしていると、大きめの地震があった。その場でニュースを確認すると、宮城県で震度5だと。

◇ 読書

 村上ポンタ秀一「自暴自伝」を読んだ。以前から読みたいと思って手元に置いてあった本で、記憶が混乱するが、訃報の前になぜか読み始めていたようで、妙なタイミングになった。読み始めてみたらこれがべらぼうに面白い。文庫解説の小西康陽は、音楽の「あばらかべっそん」と書いている。(小西康陽が正岡容の役どころと書く)真保みゆきによる聞き書きというかたちをとった、語られる自伝なのだが、芸談という側面もある。村上ポンタ秀一という名前をいつ覚えたのかわからないのだが、テレビ番組で演奏しているのをよく目にするドラマーであった。「ポンタ」という名は子どもの記憶に残る。この本のなかでも触れられていたが「やまだかつてないテレビ」にも出ていた。しかし、ジャズドラマーなのかなという漠然としたイメージはあったが、その経歴を考えたこともなく、この本を読んで初めて認識したことばかりだったが、関西人というイメージもなかった。赤い鳥のメンバーだったというのもいつ知ったのだろうか。あの「翼をください」と村上ポンタ秀一というのがどうも結びつかなかったが、赤い鳥もけして「翼をください」だけのバンドではまったくないというのはだいぶあとになって知った。自分の聴いてきた音楽をさかのぼっていくと、日本のロック史のようなものはなんとなくつかめていったが、それは東京のロック史で、関西にはまた別の歴史があるのだ。東にティン・パン・アレーがいた時代に、西には赤い鳥がいた。あるいは、スタジオミュージシャンとして関わった歌謡曲の数々のすさまじさ。この本にあるこのあたりの話は、一般読者に訴求力があるんじゃないかという聞き手の狙いもあり、まさに、自分のような読者にはここがすこぶる面白い。ピンク・レディー、山口百恵、郷ひろみ、沢田研二など、同時に、筒美京平や都倉俊一といった職業作曲家についても語られる。まあ、登場人物のじつに多種多彩なことに圧倒されるが、それだけ、関わってきた仕事のジャンルが多岐にわたるということであり、この人脈がこの本の大きな魅力になっていて、山下達郎や大貫妙子、吉田美奈子、YMOの面々、80年代になると、矢沢永吉、尾崎豊、井上陽水、玉置浩二、泉谷しげる、忌野清志郎といった名前が登場する。仲がいいのかと思うとボロカスにけなしたりして、どっちなのかと思うが、やっぱり仲がいいのだろう。その容赦ない人物評が面白い。要するに、ひとったらしというやつで、村上ポンタ秀一の語り口が見事にこの本には表されている。70年代にはヘロインの不法所持で逮捕されているというのも知らなかった。今、アマゾンで五千円近い値がついているが、それでもこの本は売るのが惜しくなる。

 夜に帰宅し、音楽でも聴きながら早めに眠ってしまおうとするが、眠れずにラジオをつけた。「桑田佳祐のやさしい夜遊び」を聴くと、やはり、村上ポンタ秀一の死に触れていた。「六本木のベンちゃん」のドラムもそうだったのか。ラジオを聴きながらようやく眠り、深夜に目覚めると、大瀧詠一がサブスク解禁になっていた。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...