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2022年3月23日水曜日

3月23日水曜日/「江戸東京落語まつり」

◇ テレビ

 明け方近くから眠り、3時間ぐらいで起きあがる。録画していたテレビ番組をいくつか。土曜の「お笑い向上委員会」をようやく観ると、流れ星が登場し、ギャグの作者がちゅうえいか瀧上かを当てる「ちゅうえいギャグクイズ」になる流れに笑う。天才ピアニストも持ちネタが豊富だ。先週木曜の「ダウンタウンDX」もようやく観る。こちらは「地下芸人の実態SP」。ハリウッドザコシショウ、チャンス大城、ぺこぱ、オズワルド、モグライダー、ランジャタイ、真空ジェシカが出演。今のお笑い界の潮流を表している地下芸人特集だ。オズワルド伊藤がしゃべった話を、すぐさま、同じ話をそのまま堂々としゃべるランジャタイ国崎がすごかった。番組終盤からのランジャタイの肝の強さがすさまじい。芸と狂気、肝の強さ、そのどれもがすさまじい。

◇ 落語会

 録画残量を作る必要があり、ダビングをして、それが終わるまでは家を出られず、午前中には出発するが、だいぶもたついた。昼から都内に。セブンイレブンに寄り、チケットを引き替えてから電車に乗る。電車はけっこう混んでいた。横浜駅の乗り換えがうまくいき、時間を挽回し、東海道線では座れた。東京駅に出て、地下通路を通り、よみうり大手町ホールまで。三遊亭円楽プロデュース「江戸東京落語まつり」の初日の初回の公演を観る。東京駅からは意外と時間がかかり、1本遅かったら本当にぎりぎりになるところだった。13時開演、15分前に到着し、エスカレーターで上階にあがる。まず、手指の消毒と検温。さらにもう1階あがり、チケットの半券を自分でもぎり、プログラムも自分でとっていく。この会場は過去にきたことはあっただろうか。席は 14列目。会場では真ん中あたりの席になるが、座ってみると、高座が遠いと感じる。寄席の最後列の席よりも遠い。席に着いたときにはもう開演10分前。前座なし、一番手には兼好が登場し、「時そば」をやった。しかし、いきなり眠くなってしまい、続く、小遊三、小朝は、演目がわからないくらいに朦朧としてしまった。小朝は見台と膝隠しを置き、照明も暗くして演じていたが、なんだったんだろうか。平日昼間ならではの客席の重さというか気だるさというか、とはいえ、これが初回というプログラムなのだからしかたがない。客席は高齢者がかなり多かったと思うが、左隣りの席の中年男が、落語の最中に扇子をぱたぱたあおいでいるのにはうんざりさせられた。年寄り手前ぐらいの年格好の男だったが、無駄に大股を開いて座り、そこからもう鈍さを感じさせる。こういう男はたいがい笑うところもピントがずれていて、さらには、カバンをがさごそとまさぐりだしたかと思えば、オペラグラスを取り出し、高座を眺め始めたので、手のつけようのない田舎っぺだと思った。右隣りの席は最初は空いていたが、兼好が終わってから入ってきて、こちらもやっぱり中年男だった。自分も含めて、中年男のひとり客が並んでいるという構図がいやだ。6000円という高額のチケットを買うこともひさしぶりだったが、このような大規模な落語会は、東京では「大銀座落語祭」以来だと思い、観逃しては後悔するのではと思ったが、前半がまるで楽しめず、高額なチケット代をまるっきり無駄にしている。15分の仲入りのあとは、志らく師匠が登場。志らく師匠が出るから目撃しておきたいという気もあったのだが、「親子酒」で、さすがに笑わせるものの、志らく師匠にしては並のウケだろう。6000円払って、志らく師匠の並のウケだけではあんまりだが、トリの文珍が見事に面白く、志らく師匠は客との駆け引きをまるでしないが、文珍は客との駆け引きをていねいにやっていく。現代的なことをしゃべっても、小朝のようなひとりよがりの現代性とは違い、庶民的な感覚とまるでズレがない。時間をかけてしゃべっていくので、なんの噺をやっているのかと思ったが、「壺算」とわかったときには余計に愉快になった。まあ、小朝が大きなネタをやっていたようだから、トリで軽くというバランスがいい。文珍のセンスのよさを改めて感じた会だったが、しかし、会の規模のわりには不満は少なくない。15時35分頃に終演。退場は、密を避けるために、列ごとに案内される。驚いたのは、ロビーに出ても演目を貼り出していないことだ。いや、演目を貼り出すというのもここ十数年程度に定着したことだが、今や、ホール落語でそれをやらないのはかなり珍しい。眠ってしまったからすっかりあてにしていたのに、小遊三、小朝の演目は、あとで検索して調べるしかない。


 昼食は大手町ビルヂングで、とんかつまるやに入り、ロースかつ定食を食べた。700円。ランチタイムにはいつも混んでいる店だが、この時間は空いていた。先に食べておかなかったのも失敗で、落語会の最中、のどがかさかさになり、咳が出そうでならなかった。脳に酸素がまわっていなかったのではとも思うが、食べたほうが眠くなるのか、食べないほうが眠くなるのかは、未だに判断がつかないところである。八重洲に移動し、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、チョコチャンクスコーンを食べた。読書をする気も湧かず、気候の影響もあるのか、ここ数日はずっと疲れている感じ。普段は開きもしない YouTube で、志らく師匠のランジャタイ評を観たりなどしていた。


 帰りの電車内で、ツイッターを検索し、小遊三「蜘蛛駕籠」、小朝「男の花道」と判明する。しかし、ツイートしているひとはとても少なく、いったいどういう客層なんだろう。ツイッターからは、木下ほうかの女優への性加害を告発する文春オンラインの記事にも驚いた。榊英雄という監督のことは名前も知らず、なんの驚きもなかったが、木下ほうかには驚く。これは完全に俳優生命を絶たれるだろう。文春オンラインでは、ほかには、天竺鼠瀬下の不倫報道もあった。

◇ テレビ・雑誌

 夜に帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・ビリーバンバン)を観た。ブログの更新をしようとするが、書きあげられず、ラジオを聴きながら、早い時間に眠ってしまい、深夜に起きあがる。録画していた「水曜日のダウンタウン」を観ると、「リアルに「へぇ」と言わせるの難しい説」という企画で、ナイツ塙さんが仕掛け人になり、なんと、大空遊平師匠が登場していた。「あちこちオードリー」も観ると、こちらは、ナイツと磯山さやかがゲスト。完全に「ビバリー」のリスナーのためのような組み合わせで、オードリー、佐久間プロデューサーも含めて、ニッポン放送色の濃い回だった。テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊朝日」の「この人の1週間」の欄に、宝田明が登場していた。3月6日から12日の一週間が記録されているのだが、3月14日には亡くなっている。亡くなったことには、なぜかどこにも触れられていなかった。

2021年11月20日土曜日

11月20日土曜日/円覚寺の落語会

◇ 北鎌倉

 今日も午前中から外出するため、まとまった時間が作れず、ブログの更新が滞ってしかたがない。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけっぱなしにしておくと、「常連さん」のコーナーは今週は能町みね子で、ニュースにはぜんぜん触れず、「M-1」の話ばかりで終わってしまった。11時過ぎには、文化放送の「おかしば」を少し聴いた。10月から始まった、ますだおかだ岡田とアンタッチャブル柴田の番組だが、この番組はまだちゃんと聴いたことがなかった。

 出発は正午前になる。なにも考えずに昨日までと同じ服装で出てしまったが、今日はわりと暖かいようだ。横浜から、湘南新宿ラインの下りに乗り、北鎌倉まで。


◇ 落語会

 北鎌倉の円覚寺で行われている、北鎌倉お坊さんアカデミーの落語会をひさしぶりに訪れた。コロナを挟むと、なにもかもがひさしぶりという感じだが、北鎌倉の駅を降りると、観光客がとても多い。円覚寺の入り口で写真を撮ろうとすると、ひっきりなしにひとが通り、写らないように撮るのに苦労する。以前は、落語会の料金とは別に円覚寺の拝観料を払っていたが、入り口で落語会を観にきたと伝えると、拝観料なしで入場できるようになった。早くそうしてほしかった。まだ少し時間が早く、ベンチに座り、のんびりとスマホを見ておく。ここは境内の奥のほうに進むと、圏外になってしまうのだ。




 13時近くになり、佛日庵に向かう。円覚寺の境内にはお寺がいくつもあって、佛日庵はそのうちのひとつだ。佛日庵の門をくぐると、ちょうど、マキタさんが連れのひとと外に出てきて、おおっと思ったけど、そのままぐるっと、建物の裏のほうに歩いていった。受付はいつもは庭でやっていたが、今日は玄関のなかだった。3500円、当日精算。小さい女の子が検温をしてくれた。和やかな雰囲気の会である。本堂を横長に使うかたちの会場になっていて、高座から下手側、奥の席がまだ空いていて、そちらに座る。そういえば、始まってから気がついたが、いつもは高座の目の前は、床にじかに座る席になっていたが、今日はぜんぶ椅子席だ。

 13時半開演。まずは、プロデューサーの植竹公和さんが登場。この会はいつも植竹さんの前説で始まるが、ひさしぶりに聴く植竹さんの声はがさがさで弱々しく、いったいどうしちゃったんだろうと思った。そんな声だから、漫談のようなことを言っても反応が悪い。なかなか自己紹介をせず、この会に初めてきた客は、このひとは誰なのかと思っただろう。続いて、住職が登場し、お寺の説明などをする。住職の話は客も安心して聴く。この会は落語会になるまでが少々長い。今回は「三遊亭兼好の独演会」と題し、そこにマキタスポーツさんがゲストで入る。開口一番は、兼好の弟子の兼太郎。二ツ目のようだが、観るのは初めてかもしれない。噺に入る前に、こっそりと、座布団の前に時計を置いたように見えたが、そんなことをする落語家は初めて見た。噺は「五目講釈」。続いて、兼好が登場する。どうやら今日は、兼好のお客がほとんどのようだ。マキタさんとの共演はおそらく初めてで、マキタさんを自分の客に紹介する必要もあり、マクラではマキタさんの印象などをぺらぺらとしゃべっていた。兼好とマキタさんは同い年なのだ。しかし、兼好というひとは、笑い仮面をつねにかぶっているような感じがあり、本心がどうもつかめない。噺は「花筏」。仲入りを挟み、続いてはマキタさんだと思っていると、譜面立てを用意しているのでどうも変だ。なにかと思えば、歌手でもある住職の妻が登場し、1曲歌った。常連の客ばかりならともかく、今日は初めてのお客が多かったようで、落語会を観にきたのにいきなり住職の妻の歌を聴かされても困惑するしかない。まるで歓迎されない空気のなかで、歌うほうもつらいだろう。そして、いよいよマキタさん。マキタファンとしては、こういう会にどんなネタをもってくるだろうというのが興味になる。演芸的なネタと、単独ライブでやるようなネタとの配分はどうなるのか。普段から演芸場に出ているような芸人ではないので、その都度、ちからが入りすぎてしまうきらいがあるが、今日はだいぶ軽く、柔軟な感じがした。ギターのチューニングが狂ってしまったのをなおすところから、アドリブで笑いにしつつ、音楽ネタ(マキタさんの言葉でいう「オトネタ」)をたっぷりと。童謡を星野源っぽく歌うネタはひときわ反応がよく、個人的にもこのネタは好きだ。あのネタはやらないのかなと思うネタがいくつかあったが、もう終わりかというくらい、あっという間だった。そして、兼好がもう一席、「不動坊」を。最後は全員登場し、記念撮影タイムと、サイン色紙が当たるジャンケン大会があった。3時間弱で終演。しかし、客席がどうもノッてないというか、どういう会なのかわからない戸惑いのような空気がずっとあった。



◇ 大船・藤沢

 円覚寺を出て、すぐに北鎌倉駅の改札を通る。狭いホームにびっしりとひとがいて、混み合っている場所を避け、前のほうまで進んだら、ちょうどグリーン車が停まる位置だった。急いで前の車両に移動し、飛び乗る。混雑の横須賀線で、大船に移動した。まず、どこかで食事にしようとぶらぶらするが、いい匂いは漂ってくるのに、入りやすい店がない。17時前になり、日が暮れる時間になると、酒を出すような店は遠慮してしまう。さんざん歩きまわり、大船B級グルメタウンというのを見つけ、ここで食べることに決めた。パンチョ、金沢ミルカツカレー、豚になれという3店が一緒の店舗になっている。店員は3店共通のようだ。「豚になれ」なんという店は知らなかったが、ここの豚丼を食べた。680円。ご飯がべちょべちょで旨くなかった。それから、ブックオフに寄る。大船店に寄るのはかなりひさしぶりだと思うが、あまりいいものはなかった。220円の単行本を1冊と、雑誌の棚から、松本隆と昭和歌謡特集の「ミュージック・マガジン」を買っていく。


 大船から藤沢に移動する。まず、南口に出て、ぽんぽん船の様子を見ようと、フジサワ名店ビルに寄ってみると、ぽんぽん船はどうやらついに閉店してしまったようだ。しかし、よく最近まで持ち堪えていたものだと思うが、ぽんぽん船はあとはどこが残っているだろう。ガード下をくぐり、北口に出ようとすると、出口がわからない。そのまま、ビックカメラの地下につながっていて、ビックカメラ内から1階に出るが、1階は1階で、歩道橋で空にフタをされているような状態になっている。いったん、2階に上がり、歩道橋を通ったほうが現在地がわかりやすい。藤沢でもブックオフに寄るが、ここもまた、買うものを見つけるのに苦労する。しかし、2周まわると、不思議となにかしらいい本は見つかるものだ。1周目でなぜ見落とすのかは永遠の謎である。





 マクドナルドに入り、ひと休み。ホットコーヒーにしたが、店内は暖房が効いていて、アイスコーヒーのほうがよかった。大船で買ったばかりの「ミュージック・マガジン」8月号をじっくりと読む。松本隆インタビュー、横山剣インタビュー、そして、80年代昭和歌謡ベスト100。滞在時間、2時間半ほど。藤沢から小田急線、大和経由で帰ってきた。

 帰宅は夜遅くなり、録画している「Nキャス」を追っかけ再生で観る。「お笑い向上委員会」と録画時間がかぶると思っていたが、フジテレビは野球が延長したようで、映画の「トップガン」を放送していた。パソコンのラジコを使おうとすると、地域判定がまた狂っていて、滋賀になっている。なんでこんなに頻繁に狂うんだ。滋賀の番組を聴いてもしかたがないので、スマホのラジコを使い、聴きそびれていた番組を聴く。先週の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」は、ロケット団がゲストだった。しかし、聴きながら眠ってしまい、目覚めてまた聴きなおすが、また眠ってしまい、気がつくと朝になっていた。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...