2021年2月28日日曜日

2月28日日曜日/ブックの日と横浜



◇ 昼食

 午後から外出。横浜西口で食べて行こうかと通りがかると、五番街のところにランチの看板ができていた。どうも最近にとりつけられたのでは思われる。龍王はちょくちょく利用している店だが、酒を呑まない自分にはほかの店は用がないと思っていた。ランチがあるならば、ちょっと寄ってみようかと思う。試しにまず、やはり店の前にランチの大きな看板を出していた、とん太という店に入り、チャーシュー丼を食べた。横浜駅周辺でなにか食べていこうとすると、意外に選択肢が少ないと感じていたので、こういう店が増えるのはとても嬉しい。

◇ ブックの日

 2月はブックの日はないのかと思っていたが、ブックオフのアプリを見ると、今月は28日がブックの日だという。「29」を「ブック」と読ませるのも苦しいのに、「28」で「ブック」ではいよいよ意味がわからない。ブックの日だとわかれば、まわらないわけにはいかない。早く知っていれば予定もたてたのだが、無駄に電車賃を使ってもしかたなく、横浜周辺で済まそうと思い、まずはビブレの店舗に。しかし、あまり買うものはなく、なんとか500円以上にして、クーポンを使う。1階からジーンズメイトがあるほうに出ると、ダイエーだった建物がついにとり壊されていて、景色が変貌していた。


 跨線橋をわたり、2店目は平沼に。ここも買うものがなく、ぎりぎり500円以上に。3店目、伊勢佐木町で今日は終わりにしようと思い、伊勢佐木町まで歩く。このくらいの距離は、ラジオを聴きながら歩いてしまえばすぐである。

 いったん、イセザキモールに着くが、そういえば、財布に細かい金がないことを思い出し、テンポよく買いものしたいので、関内の地下鉄の切符売り場までわざわざ行って、崩すためにパスモにチャージした。マリナード地下街を歩くのもひさしぶりのような気がした。イセザキモールに戻ってくると、角の崎陽軒に見覚えのある人物が入っていくのが目に入る。広瀬和生じゃないか。たぶんそうだと思い、出てくるのを待ち、やっぱりそうだと思う。近くで落語会があったのだろうか。

 ブックオフの前に、ドトールでひと休み。ブレンドと一緒に、抹茶デニッシュを食べた。読書を2時間ほど。太田光・山極寿一「「言葉」が暴走する時代の処世術」を読み終えた。集英社新書。2019年刊。言葉の暴走というのは気になるテーマだった。山極寿一のことはほとんど知らなかったが、学者ならではの話がやはり面白い。「2001年宇宙の旅」という映画は、骨歯角器文化という間違った学説を背景に作られているという。猿人が骨を手にして道具を使うことを覚える、それが武器となり、人間は猿人の時代から戦ってきたんだとする考えはまさにアメリカ的なものだ。狩猟採集民は攻撃性が高いという考えは1960年頃の説で、今はむしろ、平和主義者であることがわかっているという。狩猟は経済行為だが、人間同士の戦いは和解が目的なのだと。

 ブックオフは閉店まで1時間ぐらい残しておけばいいだろうという考えだったが、思いのほか、ここでは買うものがあった。じっくり物色していたら時間が足りなくなる。千円以上の買いものをする。またラジオを聴きながら横浜駅まで歩き、21時過ぎに帰宅する。買った本を登録しながら、録画しておいたテレビを観る。「サンジャポ」と「ワイドナショー」、どぶろっくが演芸コーナーに出ていた「笑点」、「モヤさま」の横浜特集。中華街の保昌のカレーが名物なのは知っていたが、たこ焼きは知らなかった。勉強になった。

2021年2月27日土曜日

2月27日土曜日/「タイタンシネマライブ」


◇ 海老名

 午後、海老名に。ホームセンターで買いものをする必要があり、駅から少し離れた島忠まで。いつもは星川のコーナンを利用しているが、今日は海老名に用があったから、海老名の周辺でホームセンターを探した。考えてみれば、海老名でも電車賃は変わらないのだ。むしろ、海老名のほうがついでの用事を作りやすいかもしれない。マクドナルドでひと休み。ホットコーヒーとヤッキー。読書をするつもりだったが、ツイッターを開くと「映画秘宝」の炎上が再燃していて、つい追いかけてしまう。ギンティ小林らによる告発。流れを把握するのに苦労する。滞在時間、1時間ほど。ツイッターを見るだけで時間がつぶれた。イオンの未来屋書店に寄り、古本の棚をざっと見ていくが、買うものはなかった。


 ビナウォークのTOHOシネマズ海老名に。2月12日の開催からこの日に延期になった「タイタンシネマライブ」だが、今回は開演時刻がいつもよりも2時間早く、17時半から始まる。だから、マクドナルドでもまるでのんびりできず、むしろ、気が急いたのか早めに到着した。土曜でもあり、この時間はロビーも混んでいる。海老名はいつも奥のスクリーンだったが、今回は手前のスクリーンだった。客席に入ると、同じ列のすぐ隣りに(ソーシャルディスタンスだから2席隣りだが)身なりの汚い太った爺さんが座っていた。まわりの席も妙に高齢に感じられたが、いったいどういう客層なのだろうか。開演前には映画「実りゆく」のDVDの宣伝が流された。

 17時半開演。出演順に、ネコニスズ、ダニエルズ、XX CLUB、シティホテル3号室、キュウ、脳みそ夫、まんじゅう大帝国、日本エレキテル連合、ウエストランド、アルコ&ピース、BOOMER&プリンプリン、爆笑問題。今回はゲストが少なく、レギュラーであるBOOMER&プリンプリンを除けば、実質上のゲストはアルコ&ピースしかいない。そこまではずっとタイタン勢が続いた。キュウからあとは活躍の目立つメンバーだが、まるで期待していなかったシティホテル3号室が珍しく面白く、態度の悪い客のコントの結末に笑った。アルコ&ピースの漫才はSNSにいる馬鹿をあげつらっていく。漫才というよりも会話劇のコントだが、攻撃性が面白い。そして、なんといっても、田中の漫才復帰が最大の注目点だったが、なにしろ、興奮させてはいけないという病状なのだから難しい。どこか抑えた感じがどうしてもする。こういう特別なときなので、エンディングトークではなにか趣向があるのかと思っていたが、まんじゅう大帝国の竹内と監督が登場し、「実りゆく」のDVDの宣伝をまたえんえんとやるのでいやになってしまった。

 20時前に終わり、かつやで食べていこうとするが、混雑していてずいぶん待たされる。イオンで買いものして、21時頃に帰宅した。録画してあった今朝の「サワコの朝」を観る。小池栄子がゲスト。この番組も3月で終わってしまう。23時からはラジオをつけ、横山剣の「HONMOKU RED HOT STREET」を聴きながら眠った。

2021年2月26日金曜日

2月26日金曜日/フワちゃん

◇ テレビ

 毎日録画している「グッとラック!」だが、今朝は市川海老蔵がスタジオに生出演した。いつもは同じテーブルに並んで着いているレギュラー陣だが、ゲストがいるため、ソーシャルディスタンスをとるので2列になって座ることになる。金曜レギュラーのフワちゃんが後列に座っていたが、観ていると、番組途中でなぜか唐突に毛布をまとい始めていた。それについてはなんの説明もなかったが、前列はテーブルがあるけれども、後列は全身が映るのである。芸能ニュースのコーナーになり、フワちゃんにコメントがふられると、その前にいきなりお詫びを始めた。これはもうすでにネットニュースになっていて、録画で放送を観る前に、先にそれを目にしていた。視聴率は低いのだろうから、わざわざ録画して観ている人間も少ないだろう。どう見てもなにかが起きそうなメンバーをそろえている番組なのに、世評というものをあてにしてはならない。

◇ 読書

 夕方からヤマトの営業所に。二俣川に出て、ドン・キホーテのサイゼリヤで2時間ほど読書をした。岸政彦「図書室」を読み始めるが、サイゼリヤでは読み終わらず、夜に帰宅し、あれこれ用を済ませたのちに、深夜に続きを読み、朝までに読み終えた。2019年刊。帯には三島賞受賞作と書いてある。後半に併録されていた書き下ろし作品は自伝的エッセイで、どちらかというと、こちらのほうを面白く読んだ。岸政彦というひとは、以前、古舘伊知郎の番組に出ているのを観たことがあって、そこでの印象がなんとなくあったが、より好印象になった。

◇ 再びテレビ

 今夜の「ネタパレ」は、蛙亭、ラランド、ヒコロヒーと、女性芸人の注目株がそろったような回だった。ラランドのサーヤは、2019年の「M-1」の敗者復活戦で初めて観たときには小柄な印象があったが、なんだかだんだん大きく見えるようになってきた。もちろん、実際に身長が大きくなるはずはなく、テレビでの映りかたの印象である。小柄な女の子が軽やかに動きまわるのが面白さになっていた漫才だったが、やけに重みを増してきたという感じがして、これは笑いに関わってくるのではと余計な心配をしたくなる。

2021年2月25日木曜日

2月25日木曜日/千歳船橋


◇ ブックオフ

 朝から都内に。千歳船橋で昼食となり、ぎょうざの満州でダブル餃子定食を食べた。せっかく千歳船橋まできたので、駅からは少し遠いが、砧サミットストアのブックオフまで足を延ばしてみるが、しかし、わざわざ遠征したわりにはまるで買うものなし。210年の棚から1冊だけ。いいものが買えればどうってことのない距離だが、無駄に歩いた気になった。

 小田急線沿線で、町田のブックオフにも寄っていく。町田店もアプリのクーポンが届いていたため、千円以上の買いものをして使おうと思うが、千円分の本を選ぶのにまたまたかなり手こずった。3階からまわり、2階、1階とまわりながら一度降りてきたが、千円に足りず、また2階に戻る。クーポンを使いたいがために2時間近くも費やすことになり、さすがに馬鹿みたいだと思った。すっかり夜になり、もうどこにも寄り道はできず、おとなしく帰ってくる。

◇ テレビ

 夜、録画していた今朝の「グッとラック!」を観る。トップニュースは菅総理長男の接待問題から。それから東京五輪の感染対策の話題があり、そのあとに、水道橋博士の炎上についての特集があった。ツイッターで博士が出ると知って楽しみにしていたのだが、スタジオではなくVTR出演だったのでちょっとがっかりした。ツイートが女性蔑視だと批判されたことについてだが、終始、笑いなく、神妙な表情で通していた。というか、編集でそうなっているのかはわからない。スタジオに出演していればこうはならないだろう。スタジオでは議論になり、志らく師匠がヒートアップするが、博士の擁護のようで、博士の考えともだいぶ違ったんじゃないだろうか。差別論としてはかなり危なっかしく、この話題を扱うのならば、望月優大氏がいる火曜日のほうが、女性率も高くてよかったのにと思った。

 続けて観た今日の「徹子の部屋」は、元フジテレビアナウンサーの須田哲夫がゲストだった。元子役だという経歴は知らず、その時代に黒柳徹子とは姉弟の役で共演していたのだという。「3時のあなた」の話も興味深く、そういえば、ワイドショーの成り立ちというのもよくわからないものだと改めて感じた。タレントがコメンテーターをやるようになったのはわりと近年の傾向だと思っていたが、それとは別に、「3時のあなた」はそもそも大女優たちが司会を務める番組だったではないか。

2021年2月24日水曜日

2月24日水曜日/クーポン



◇ 貧乏暇なし

 朝から都内に。昼食は神田のテング酒場で、ランチメニューのから揚げ定食を食べた。新日本橋駅から横須賀線、東京駅で東海道線に乗り換え、川崎に寄っていく。ブックオフのアプリのクーポンが届いていたため、モアーズの店舗に。500円のクーポンを利用するのに千円以上の買いものをする必要があり、110円、210円の棚だけで千円以上にしようとすると、手こずるときはなかなか手こずるもので、しかたなく、雑誌の棚まで見て、なんとか千円にする。近代書房もついでに覗いていくが、ここではなにも買わなかった。京浜急行で大師線の鈴木町に移動。すべての店舗からクーポンが届くのならばいいが、クーポンが届くのはかぎられたいくつかの店舗だけで、なぜかそのなかに川崎の2店舗がある。この距離ならば、電車賃を入れても損はない。めったに寄らない港町店だが、ここでもまた千円以上の本を選ぶのに難航した。店内を何度かぐるぐるまわっていると、今まで目に入っていなかった本が不思議とあるもので、講談社文庫の「マザー・グース」全4巻が110円の棚にあることに気がつく。これで千円クリア。4冊もかたまって差してあったのに、すぐには目に入らないのはどういうわけなのか。

 早く帰れるかと思っていたが、帰宅は20時を過ぎる。録画してあった今朝の「グッとラック!」と、続けて「水曜日のダウンタウン」を観た。ざっと早まわしで観ようと思いながら、男女の知名度の差を検証するクイズはけっこうしっかりと観てしまった。このコーナーの司会は麒麟川島が務めていた。最近観たなかでも、「タモリ俱楽部」の官能小説企画では川島は進行役を、「さんまのお笑い向上委員会」ではいわゆる裏まわし的な活躍。評判を追いかけるように、やけに重宝されている。

2021年2月23日火曜日

2月23日火曜日/北野武「不良」

◇ 余裕なし

 早朝に目覚め、テレビを観ようとするが億劫になる。レコーダーの録画残量を確認するのみ。この日記を書く気力もなく、書けないことがストレスになっていく。いったいなんのために書いている日記なのか。おおもとは金の余裕がぜんぜん作れないことが原因で、金の余裕がなければ時間の余裕も作れず、気力体力も残らない。しばらくぼんやりする時間が欲しくなってしまった。音楽でも聴きながらぼんやりしようとするが、しかし、そうしているだけで明日に突入するのではますます面白くない。

 午後、ラジオを聴こうとするが、「ザ・ラジオショー」は祝日の特番のためにお休み。夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、ジョイナステラスのくまざわ書店に寄り、松本人志が表紙の「週刊朝日」を買う。金の余裕がないとか言いつつ、こういうものは買っておくのだ。いや、金の余裕がないからこそ、節約することが不愉快でならない。部屋の蛍光灯が切れてしまい、西友の2階のビックカメラにも寄り、蛍光灯も買っていく。これは買わないわけにはいかない。

 イタリアントマトで、1時間半ほど読書をしていく。まずは「週刊朝日」。創刊99周年の特集として、5名のインタビューが載っている。松本人志、黒柳徹子、美輪明宏、小沢一郎、三浦雄一郎という5名だが、この人選はよくわからない。松本以外は高齢なのが理由になるのかもしれないが、松本はかつて「週刊朝日」にコラムを連載していた。大学生のころに読んでいたその連載は、のちに「遺書」という本になり、大ベストセラーとなった。その当時の連載担当編集者によるインタビューとあれば、これは記念に買っておいてもいいと思った。週刊誌はあとで古本で買おうと思ってもなかなか難しい。インタビューはおもに当時の連載をふり返るものだったが、松本が自身のことを「サブカルチャーの人」と考えているところに興味をもつ。「そんな人がなぜずっとテレビでやってこれたんか、不思議なんです。それに対する後ろめたさみたいなものがあって」と語っている。

 北野武「不良」も読む。イタリアントマトでは読み終わらず、深夜に自部屋で続きを読み、読み終えた。この小説は「小説すばる」(2020年2月号)掲載時に一度読んでいるが、この結末にはまたぞわっとする。雑誌掲載時には自転車をふたり乗りする少年たちのイラストがあり、どうしても「キッズ・リターン」を思い浮かべるが、この単行本でもやっぱり、自転車をふたり乗りする少年たちの写真が表紙になっている。しかし、この小説にはボクシングは出てこない。ヤクザの物語なのだが、登場人物たちを徹底的に突き放している。青春の甘さはなく、語り口は乾いていて、死の扱いもあっさりとしている。北野映画のファンとしては、北野映画からは失われてしまった語り口にぞくぞくさせられる。併録作の「3-4x7月」は書き下ろしだが、これも北野映画を知るものにはたまらない。ここ数年、たけしがすさまじいペースで小説を書きまくっていることには驚かされるが、そのあいだにも事務所のごたごたがあり、映画製作に関してはあまり希望的なことは考えられなくなってきた。それを思うと、もしかすると、案外、長生きすれば、晩年は小説家として正当な評価を得るのではという気もしている。稀代のしゃべり手だった人物は、思うようにしゃべれなくなったとしても、小説で語りまくるのではないか。

  蛍光灯をとりかえたら、びっくりするほど、部屋が明るくなるものだ。古本の登録の作業をするのでも、本の汚れがよく見えるようになった。いつのころからか、自宅で読書をする習慣がなくなっているのだが、そもそもは部屋の薄暗さに問題があったのかもしれない。明るさにびっくりするくらい、この部屋はずっと薄暗かった。

2021年2月22日月曜日

2月22日月曜日/千歳烏山

◇ ツイッター

 たまにツイッターを開くと揉めごとしかない。キドカラ―大道のツイートに、水道橋博士がついに反論を始めた。町山智浩に対し、菊地成孔もまたツイートをしている。これが第4群になるが、もう一週間前のものだった。菊地成孔のツイートにはやはりおおむね首肯するが、しかし、検索してみると、驚くほどに町山派が多いようだ。菊地成孔が学歴詐称をしていたというツイートを町山がしているようだが、それを把握しようとするにはもうだいぶ時間が経ってしまっていた。把握しきれないものを追いかけ、朝から無駄にエネルギーを奪われる。



◇ 都内

 昼から都内に。東横線で渋谷に出て、まんだらけに寄り、百均から1冊だけ買っていく。古書サンエーにも寄るが、ここではなにも買わなかった。井の頭線で千歳烏山に移動。この街を訪れるのは二十年ぶりぐらいではないだろうか。駅前の区民センターに、「烏山をオウム真理教の拠点にはさせない」という垂れ幕が未だにあるのが目を引く。千歳烏山はオウムとの関わりがあるんだったかと、忘れていたことをむしろ確認したくなった。錯覚かもしれないが、この垂れ幕を初めて目にした気がしない。二十年ぶりぐらいだとしたら、まさに騒動の真っただ中か、さほど年月が経っていないころだろうと思うが、はっきりとした記憶がない。そのころ、千歳烏山なんかにいったいなんの用があって訪れるだろう。

 池袋で夜になるが、食事をしそびれてしまっていた。飲食店はどこも閉まっている。サンシャインシティの近くの西友でパンを買い、裏の公園で食べようとするが、公園のベンチは同じようなひとで埋まっていた。

 東池袋駅から有楽町線で池袋に出て、東横線直通の副都心線で帰ってくる。

2021年2月21日日曜日

2月21日日曜日/ヤンキー論


◇ 貧乏暇なし

 朝から都内に。天王洲アイルから移動し、御成門で昼食となったが、まわりに飲食店があまりない。ほかに選択肢がなく、ココイチでチキンにこみカレーを食べた。今日は暖かい。ブックオフのアプリのクーポンがあるため、帰りに大森に寄る。大森には先週もきていたのに、そのときにクーポンを使えば手間がなかった。ベローチェでひと休みしてから西友のブックオフに寄るが、先週に寄ったばかりのわりには、今日はけっこう買うものがあった。500円のクーポンを使うのに、最初の画面に利用条件が書かれていなかったのでいくらの買いものでも使えるのかと思っていたが、使えるのは千円以上からだと会計時に初めてわかった。画面を進めるとたしかにそう表示されていた。会計は千円弱になり、わずかに足りない。レジに商品を預け、もう1冊探しに売り場に戻るが、この1冊がなかなか決められず、やたらと時間を食った。大森海岸駅から京浜急行の各停で、のんびりと読書をしながら帰ってきた。

◇ 今日の読書

 斎藤環「世界が土曜の夜の夢なら」を読み終えた。角川文庫。2015年刊。親本は2012年刊。精神科医によるヤンキー論だが、インテリによるヤンキー分析にはいやらしさも感じていて、警戒しながら読んだが、それについてはまさに文庫版のあとがきにも書かれていた。大衆蔑視ではないかという批判があったが、それは誤解であると強調している。軽蔑的な表現をしていても、そこにはつねに「我が裡なるヤンキー性」が射程に入っているのだと。たしかに、読んでいくと、ヤンキー性について肯定的に語られている部分もあり、最後には綾小路翔との対談も収録されている。この対談がなければもっと単純な本かと思い、読まなかったかもしれない。ヤンキーの美学はヤンキーでない人間にも広く共有されていて、そこに本質的な差異はなく、じつは「おたく」とも地続きのものであるということが最初のほうには書かれている。さまざまなサンプルが挙げられ、最後には古事記や天皇にもたどりつく。ヤンキーの根底にあるバッドセンスから、日本論にもなっていく。日本文化は保守的な「深層」と流動的な「表層」の二重構造であり、それが自由主義と集団主義の奇妙な折衷になっている。ヤンキー文化のなかではメタレベルが欠如していて、シャレとマジの境界があいまいになっていくという指摘はとても重要だと思った。また、ある部分ではダイノジのトークが引用されていて、初出は2010年でそういう時代かと思ったが、このトークの引用元がなんと、のていさんのブログである。よっぽど知らせようかと思ったが、ツイッターで検索してみると、刊行時にすでに知らせているひとがいた。版元からは本人には知らされないものなのだ。

 夜に帰宅。録画していた「サンジャポ」を観る。田中がついに復帰という放送だが、意外とあっさりと通常モードになった。「日曜サンデー」もタイムフリーで聴く。ここで語られていた救急搬送された際の症状の記憶はとてもリアルなものだった。

2021年2月20日土曜日

2月20日土曜日/ラジオを聴いてばかり

◇ ラジオ

 朝、「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いていたら、ゲストがマヂカルラブリーだった。旬のお笑い芸人が登場すると、ニッポン放送のほうの番組かと錯覚しそうになる。これを聴くまで記憶になかったが、塙の著書「言い訳」のなかで、マヂカルラブリーのネタは漫才かという話をすでにしているのだ。吉本所属でありながら、むしろ、東京の地下ライブに通じている経歴は知らないものだった。13時からは文化放送の「田村淳のNewsCLUB」を聴く。ゲストに、山本太郎、ひろゆきが順に登場した。今朝は、ニッポン放送にはダウンタウンが出演していて、これももちろん、タイムフリーで聴く。和田アキ子の番組のゲストだが、ダウンタウンがふたりそろってゲスト出演するというのがテレビも含めてとても珍しく、出演することが大きなニュースになっていた。30年以上続く番組だが、この番組をまともに聴くのは初めてだった。2時間の番組中、ダウンタウンは1時間半近くは出ていたんじゃないか。 

 聴きそびれていた金曜の「ビバリー昼ズ」もタイムフリーで聴いた。おいでやすこががゲストで出るので楽しみにしていた。こがけんは売れない時代に弁当の配送をしながらこの番組を聴いていたという。なのに、「高田さん」とよそよそしい呼びかたをしていた。高田先生は去年の「R-1」を観て、おいでやす小田の巻き舌のネタをじつはとても気に入っていたのだが、そのことにも触れてくれた。それを覚えていたので余計にこの共演が楽しみだったのだが、おいでやす本人もさすがにそのことを知っていた。知っていたのに、言われるまでは自分からは切り出さなかった。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川のサイゼリヤで、シナモンプチフォッカを食べた。読書を1時間半ほど。くまざわ書店に寄り、西友で買いものしてから帰る。

2021年2月19日金曜日

2月19日金曜日/大手町の地下

◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から都内に。東京駅から大手町の地下を歩いていたのだが、地下鉄の通路とビルの敷地が複雑に入り組んでいて、過去にも歩いたことはあるはずなのに位置関係を記憶していない。今でこそグーグルマップがあるからまだいいが、それでも、自分がどこにいるのか不安になり、あちこちに設置されている地図を頻繁に確認することになる。大手町ビルヂングの地階を初めて通ったが、まるで時代が止まったような飲食店街がここには広がっていた。ちょうど、ランチタイムの直前ぐらいだった。殺風景な地下通路から、生活の匂いのするその飲食店街がいきなり現れる。天井がとても低い。建物が古いのだろう、心地よい風景だった。

 夜は田町から帰ることになったが、京浜急行で帰ったほうが電車賃が安いので、泉岳寺駅まで歩いた。腹が減ったが、夜20時を過ぎていて、飲食店はどこも閉まっている。コンビニでパンを買って歩きながら食べた。遅い時間に帰宅して、すぐに眠った。

2021年2月18日木曜日

2月18日木曜日/櫻井翔の好きな本

◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から都内に。目黒駅のトイレを利用したら、「いつもキレイにご利用いただき、ありがとうございます。」という貼り紙があったが、そのまわりには見事にゴミが散乱していた。

 昼食は目黒駅前の吉野家で、ねぎラー油牛丼を食べた。自由が丘で解散となり、ブックオフにも寄っていく。去年の2月までは毎月通っていた街なのだが、たまにしか訪れないようになると、街から受ける感触はだいぶ違うものだ。東横線で横浜まで戻り、有隣堂に寄ると、棚の配置が変化していた。よく寄る本屋はまわるルートが決まっているものだが、なじむまでにはしばらく違和感があるだろう。ベローチェで読書を2時間ほどしてから、夜に帰宅する。

◇ 好きな本

 夜、録画していた「グッとラック!」を観ていたら、番組中に「櫻井・有吉 THE夜会」のCMが流れ、今夜の放送に石橋貴明が出演すると知った。しかし、録画するにはもう間に合わない。そのときがちょうど放送中で、オンタイムで少し観ることができたが、ツイッターをチェックしていれば事前に知れたかもしれない。石橋貴明と櫻井翔の対談というか、櫻井翔によるインタビューだったのか、「情熱大陸」と同じく、戦力外通告から YouTube での復活というのがテーマである。最後に、石橋貴明の娘から櫻井翔への質問があるといい、好きな本はなんですかという質問が投げかけられた。これは予期せぬ面白い質問だった。櫻井翔は、あんまり本は読まないと言いつつ、辺見庸の「もの食う人びと」を挙げていた。

◇ ラジオ

 タイムフリーで、今朝の「伊集院光とらじおと」を聴いた。ゲストは古田新太。一昨日の岸谷五朗に続き、伊集院とは同じ時代にラジオの世界に現れ、ライバルのようでもあったという因縁がある。今日も楽しみに聴いたが、今日はラジオの話よりも舞台の話が多くなる。

 AuDee では、16日火曜日に放送されていた「TOKYO SPEAKEASY」も聴いた。カンニング竹山、おいでやすこがという顔合わせ。ちょうど、昨日放送の「バナナサンド」でも共演していて、竹山とおいでやすの芸風が似ていると思うひとが多いということなのだろうが、竹山が〈キレ芸〉と呼ばれたように、おいでやす小田も〈キレ芸〉なのかというとちょっと違うのではないかという気がする。番組終盤に竹山がアドバイスをしていて、「もってないものを無理してやろうとするのはよくない」というと、おいでやすこがのふたりも瞬時に同調し、ヤンキーの要素がない娘がその役をやってもセリフが不自然になるという例を竹山がしゃべっていたのだが、しかしこれは、先日の「ビートたけし杯」でのたけしの発言を聴いていると疑問に感じる。竹山は地に近いところでやっているのだろうが、おいでやすは芝居でやっている感じがしている。

2021年2月17日水曜日

2月17日水曜日/文章予測


◇ 貧乏暇なし

 今日は朝から横浜に用事があり、昼食は東口のモスバーガーで、テリヤキチキンバーガーとネーブルコーラを。ネーブルコーラというものを初めて飲んだ。平沼のブックオフにも寄ったが、なにも買わなかった。読書がしたく、ドトールにも2時間半ほど。夕方に帰宅する。

◇ ラジオ

 タイムフリーで聴いた「ナイツ ザ・ラジオショー」。今日のゲストはバカリズム。ナイツとはマセキ芸能の先輩後輩の関係で、ともにまだ有名でなかった時代の話が面白い。バカリズムが内海好江師匠の話をするのは初めて聴いたかもしれない。ウッチャンナンチャンと同じく、バカリズムも日本映画学校からマセキ芸能というコースで、日本映画学校では好江師匠のクラスだったのだ。「好江師匠には目ぇかけられてたから。で、おれらが卒業して2年ぐらいして、からだ崩されて。」「やる気あるんだったらうちの事務所に入ったらって言ってくれたのも好江師匠だから。あんたら、よくわかんないんだけど、なんかでもねえ、たぶん面白いはずだから、ほかにないからやってみたらみたいなこと言われて。」

 今朝の「伊集院光とらじおと」は野村萬斎がゲストで、これも面白かった。コロナ禍で公演が中止になっていったが、薪能などで、中止には慣れているというのである。われわれのやっていることは日々の研鑽で成り立っているものだから動じないのだということも言っていた。

◇ 今日の読書

 石黒圭「文章予測 読解力の鍛え方」を読んだ。角川ソフィア文庫。2017年刊。タイトルに興味をもち、薄い本だからすぐ読めるだろうと思って読んでみた。もともとは、ちくまプリマー新書で出ていた本だということもあり、平易でとても読みやすかった。文章予測の例文を読んでいくと、一文ごとに、読者によって予測される事柄が疑問文のかたちで挟まれていて、まるで漫才みたいだなと思いながら読んだが、続きを読んでいくと、そのあとには「文章理解は文章を媒介にした読み手と書き手の疑似対話」だと書いてあった。漫才というのはあながち間違いではなく、読み手は聞き役のようにして文章を読んでいくということだろう。そして、予測することが文章を読む推進力になっている。だから、さまざまな文学作品の冒頭には欠落感が用意されているというのは面白かった。娯楽作品における、怖がらせる、笑わせる、ほっとさせるテクニックは、読み手の予測を利用している。著者はまったく知らないひとだったが、冒頭にサンキュータツオ氏の文章が引用されていて、あとがきを読むと、タツオさんは早稲田のゼミの後輩なのだそうだ。

2021年2月16日火曜日

2月16日火曜日/人格者

◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から都内に。2日連続で、品川シーサイドのイオンのフードコートを利用することになった。すき家の牛丼を食べる。青物横丁から京浜急行で横浜まで戻り、ビブレのブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊だけ買った。

 今日はスマホを見るしかないような時間があって、そういうときにはツイッターを見ることになるのだが、5年前の自分のツイートがゴードンさんにリツイートされていた。なぜだろうと思ったら、おぎやはぎの小木がどうやら炎上していて、ラジオでの娘さんについての発言がミソジニーだといって批判されているらしく、それに関連づけてのものだった。自分のツイートは、当時の高嶋ちさ子の炎上について「爆笑問題カーボーイ」で太田が発言していたのを拾ったもので、自分で読みなおしてもこれはいい内容だと思った。親が叩かれていると知ることのほうが当の子どもにとってはかわいそうなことである。批判をしている勝部元気という人物も初めて知ったが、差別と戦っている人間が人格者であったらどんなに世の中が良くなることか。差別と戦う人間がいい人間であるとはかぎらないし、逆に、いいひとだから差別するはずがないと考えるのも間違いである。

◇ ラジオ

 タイムフリーで、今朝の「伊集院光とらじおと」を聴いた。岸谷五朗がゲストで、ラジオの裏番組同士だった時代に十代を過ごしたものとしては、これは楽しみな顔合わせだった。じつは、自分がよく聴いてたのは岸谷五朗の番組のほうで、「月はどっちに出ている」も映画館で観ているのだ。このふたりがほぼ初対面に近いとは意外だった。当時のお笑いは誰も仲良くなかったと伊集院が言えば、岸谷もそれにうなずいていたが、岸谷五朗の番組ではホンジャマカの恵俊彰が中継レポーターをやっていた。たぶん、仲が良かったんじゃないのか。

 「ナイツ ザ・ラジオショー」は青空球児・好児がゲストで、こちらも貴重な話をたくさんしていた。ホリプロ時代の話などはとても面白く、山口百恵の最後のテレビ出演の場にもいたというのだから驚く。ホリプロの歌手たちの歌謡ショーの司会をやっていたのだ。石原プロにいた時代もあったようで、芸能界のど真ん中で活躍してきたコンビなのである。

 深夜は「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。今週の田中の代役は、おぎやはぎと山里亮太がそろって登場するという豪華メンバーで、これは面白いに決まっている。小木の炎上については触れられていなかったと思う。

2021年2月15日月曜日

2月15日月曜日/変な小説


◇ 貧乏暇なし

 雨降り。朝から都内に。京浜急行の青物横丁から歩いて、品川シーサイドというところに初めて寄った。イオンにフードコートがあり、ほっと屋という店で大山鶏親子丼を食べた。大山鶏がどんな鶏なのかはわからない。

◇ 今日の読書

 橋本治「幸いは降る星のごとく」を読んだ。なにでこの小説を知ったのか忘れてしまったが、〈女芸人ブーム〉を題材にしているというので読みたいと思い、買ってあった。裏表紙に「ときは1990年代前半、〝女芸人ブーム〟前夜。」と書いてあるが、そんなブームあったっけと悩んでしまう。ブームかどうかはともかく、「女芸人」という言葉が近年になってやたらと使われるようになったという事実はある。第1話の初出は2010年の「小説すばる」だというから、少なくとも、2010年には「女芸人」という言われかたはしていたというわけだ。読む前に検索していて、オアシズ、椿鬼奴、いとうあさこがどうやらモデルだと先に知ってしまったが、実際に読んでみると、モデルというにはだいぶ距離はあり、表面的な部分だけを借りて、あとは橋本治が書きたい人物を勝手に書いている。モデルだとすれば、ひどい書かれようだと思った。小説のかたちを借りた「女芸人」論のように読んだが、橋本治の「女芸人」の認識はかなりズレたものであり、なにより、ここには「お笑い」についての考察がなにもない。いや、「女芸人」を考察しようという意図がそもそもあるのかどうか。10年経ってみると、その違和感は余計にはっきりしている。この小説、リアルタイムではどういう評価だったのだろう。

 夜、アマゾンプライムで「さよなら2020年」 というドラマを観た。検索していて見つけた番組だが、ドラマというべきかなんなのか、7人の女性コメディアンが登場し、本人のまま、順番にスタンダップコメディのようなことをやっていくのだが、素ではなく、演技はしている。日本ではなじみのないひとばかりだが、「マーベラス・ミセス・メイゼル」の主演をしていたレイチェル・ブロズナハンにはますます興味を惹かれた。

2021年2月14日日曜日

2月14日日曜日/ラジオを聴いたり

◇ 疲労

 今朝は肉体的に疲れてしまい、なかなか起きあがる気になれなかった。遅めに起きて、録画していた昨夜の「Nキャス」と、今朝の「サンジャポ」を続けて観る。今週の田中の代役はぺこぱの松陰寺。報道番組のMCになりたいと「ロンドンハーツ」で言っていたそうで、ツイッターの裏アカで政治家に意見していることをシュウペイにばらされていた。芸人が政治を語ることについて、太田がよく例に出す志ん朝と談志の対比がここでも話される。本厚木の特集を「サンジャポ」と「Nキャス」の両方でやっていた。住みたい街ランキング1位ということになっているらしい。

 午後はラジオ。「日曜サンデー」を聴く。田中の代役として、今週は伊集院光が4時間出ずっぱり。さすがに「カーボーイ」に出たときほどの異常な昂揚感のある放送とはならなかったが、そこは伊集院が抑制する側にまわっているからだ。14時台ゲストには関根勤が登場。太田とは「27時間テレビ」の「ぜんぶ間違ってる」事件以来の初共演となるわけだが、そもそもがたいした事件ではない。「ぎんざNOW」の話が興味を惹かれるところで、「しろうとコメディアン道場」というコーナーは、関根勤のネタがたくさんあったために勝ち抜き制にしようということになったというエピソードなどが面白い。ここに伊集院がいることが過剰に豪華で、関根勤にインタビューをするのならば、また改めて別々に対談してもらいたいくらいだ。4時間の放送をすべて聴いているわけにもいかず、半分で中断。

 夕方、ヤマトの営業所に。二俣川のドトールで読書をしていく。今日は暖かく、アイスコーヒーを飲んだ。昨夜の地震のあとだと、この暖かさが少し不気味な感じもする。どういうわけか指先がやたらと傷だらけになるもので、帰りに西友で絆創膏を買った。

 Spotify で「奇奇怪怪明解事典」というポッドキャストを聴いた。しゃべっているひとたちはラッパーとバンドマンらしい。「ブックオフ大学」で検索していて、ここで話題にされていると知ったのだが、あの本の話は冒頭だけで、語られているのはおおむね彼らのブックオフ体験だった。

 Spotify で「ゴールデンラジオ」のポッドキャストも聴く。金曜のゲストが近田春夫だった。自伝が発売されたので、あちこちに出ているのだ。大竹まことが最後に思わず「楽しかったあ」と声に出す。聴きそびれていた2月4日放送の「TOKYO SPEAKEASY」も AuDee で聴く。こちらは近田春夫と下井草秀という組み合わせで、いつもはこの番組は対談をする番組なのだが、この回はほぼインタビューになっている。AuDee だと33分しかなく、放送では曲をばんばんかけていたというわけで、これは放送で聴けばよかった。


2021年2月13日土曜日

2月13日土曜日/夜の地震

◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から都内に。穴守稲荷という駅で初めて降りた。昨日とはまったく別の用件だったのだが、偶然にも、最後はやっぱり大森になる。ブックオフには昨日寄ったばかりなので、今日は寄らない。

 横浜まで戻ってきて、プリンターのインクを買うため、ヨドバシカメラに寄った。事前にヨドバシドットコムで確認していた、リサイクルの安い商品が店頭で見つからない。店員さんに確認したら、探していたインクの売り場からはだいぶ離れた、そのリサイクルの商品だけの棚を案内された。知らなかったらここにはたどりつけない。ヨドバシドットコムで確認していた値段よりも高い値札がついていて、それも店員さんに訊いてみると、ヨドバシドットコムの値段にしてくれた。してくれたのか値札のほうが間違っていたのかわからないが、もしもヨドバシドットコムで確認していなかったら、知らずに高いものを買っていたかもしれない。知らなければ、こんなもんかと思う程度の値段の違いである。

 ベローチェに入り、読書を2時間ほど。ビブレのブックオフにも寄る。「聞いてみや~ち」でおなじみの、宮地佑紀生の本を買えた。

 帰宅して、インクの交換を。新たに買う必要のあったグレーを交換すると、今度は別の色が切れた。それも交換すると、また別の色がなくなり、順番に交換し、結局、すべてとりかえることになった。交換すると、がちゃがちゃ作動して、インク切れの表示が出るまでそのつど時間がかかる。ぜんぶ切れているとわかっていればいっぺんにとりかえた。

 ラジオを聴きながら眠ってしまったが、大きな地震で目が覚めた。23時過ぎだった。起き上がったら、そのあとに本の山が盛大に崩れた。寝たままだったら危なかった。ラジオをNHKにすると、震源は東北で、震度6だという。隣りの部屋の本の山も崩れている。しかし、東日本大震災のときのほうがもっと派手にひっくり返っていた。テレビのニュースもつけ、崩れた本の修復をせざるをえない。これに30分ほどかかった。注文が入っていた本が傷んでないかを心配したが、これはセーフ。余震があるかもしれないので、安全な場所に移しておく。ラジオを FM YOKOHAMA にすると、地震から少し時間は経っていたが、「HONMOKU RED HOT STREET」は普通に放送されていた。0時過ぎにはまたNHKにして、眠りなおした。

2021年2月12日金曜日

2月12日金曜日/その色がない


◇ 貧乏暇なし

 朝から都内に。大森のベルポートに初めて入った。杵屋麦丸で、カツ丼とぶっかけうどんのセットを食べる。ベローチェで読書を2時間ほど。西友のブックオフに寄り、時間をかけて物色したが、まるで買うものがない。なんとか1冊だけ買ったが、これだけで帰るのもつまらないので、鶴見にも寄った。鶴見のブックオフでは17冊買った。

◇ インク

 夜、納品書を印刷しようとすると、プリンターがインク切れになった。インクの買い置きがあったので、補充しようと開封すると、インク切れになったその色だけが入っていない。なんだこれはと思う。ヨドバシドットコムで買ったもので、購入履歴を確認すると、プリンターのインクは6色なのに、買ってあったものは5色セットだったのだと初めて気がついた。そんな馬鹿な。よりによって、狙ったように、ない色が切れる。前にインクを切らしたときに買ったものだが、それが届く前に、古いインクを入れなおしてみたら使えるようになってしまい、だから開封しなかったのだが、同じように入れなおしてみたら、やっぱり使えないままなのでふざけたプリンターだと思った。明日買うにしても、間が悪いことに、明日は朝から用事が入っている。

 録画してあった今朝の「グッとラック!」を観ると、この番組でもクラブハウスを特集する。金曜レギュラーは志らく師匠以外は全員やっているのだ。国山ハセンと上地雄輔は、淳が招待したそうだ。淳と上地が番組放送前にクラブハウスでしゃべっていたら、そこに海老蔵が現れ、番組プロデューサーもいるので、その場でゲストのオファーをしたら出演が決まったという。番組終了が決まってはいるが、面白い展開は起きている。

 早めに眠ろうとしたが眠れず、深夜に目覚めてしまい、アマゾンプライムでドラマを観た。ニック・フロストとサイモン・ペッグが製作する「トゥルース・シーカーズ」。コメディだと思って観始めるが、1話を観たかぎりではあまり面白くならない。続きは観ようかどうしようか。別の作品をもう1本、これもコメディのジャンルから探し、「フォーエバー 人生の意味」というドラマを。「サタデーナイトライブ」のコメディアンが夫婦を演じている。しかし、これにも惹き込まれない。人気のコメディアンを知らないとどうしようもないのだろうか。

2021年2月11日木曜日

2月11日木曜日/ビートたけし杯

◇ 今日の読書

 夕方、ヤマトの営業所まで品物を出しに行き、駅前のドトールで読書をしてから帰る。「日本の名随筆」の別巻、和田誠・編「芸談」を読み終えた。たしか、どこかの古本屋で、なにも買わずに出るわけにもいかず、なんとか選び出した本だった。「芸談」というタイトルから期待したものとは内容はちょっと違って、映画やクラシック音楽、テレビの演出などについての随筆も含まれている。「多岐にわたるアーティストによる広い意味での「芸談」」だと、あとがきにも書いてある。奥付を見ると、1996年に出た本なのだが、目次を見るともっと前に出た本なのかと思ってしまった。エノケン・ロッパについて書かれた徳川夢声の随筆で始まり、ほぼ時代に沿って構成されているが、最新のほうはせいぜいタモリが登場するくらいなのだ。しかし、あとがきでは、和田誠が直接集めた芸談が紹介されていて、そこにはさんまや小泉今日子の言葉もあった。「テレビの中では大阪弁の言い回しを変えたり、大阪弁を東京のリズムで喋るように工夫してます」という、さんまのこの発言はとても面白い。

◇ 寸評

 夜、YouTube の「江戸まちたいとう芸楽祭」の公式チャンネルで、「ビートたけし杯 お笑い日本一」の配信を観た。今朝のテレビでこの話題が扱われていたのをたまたま目にして、昨日開催されていたことを知ることになった。ツイッターを見ていないから、情報を知りそこねていた。過去2回は会場で観覧しているが、今年はリモート版になり、配信のみ。アーカイブが残されていてよかった。90分弱の動画。たけしを中央に、アル北郷、〆さばアタルが両脇に座る。会場はどうやら、雷5656会館にセットを作っていたようだ。

 出場者は8組。出場順に、オキシジェン、母心、女将、Yes!アキト、サスペンダーズ、ママタルト、ジーター、ニュークレープ。今年は、芸歴20年までという制限が設けられた。しかし、過去2回の出場資格がどうだったのかはよく知らない。この8組のネタを動画で観て、たけしが審査をしていくのだが、寸評の時間がたっぷりあって、これがとても面白かった。Yes!アキトみたいな芸にも真っ正面から寸評を語り、年末の公開オーディション番組のときとは姿勢が違う。会場での審査ではここまでの詳細な寸評は聴くことができず、リモート化したことによるありがたい副産物だ。特に、改善策が明解に指摘されるのが面白く、さすが、これは演出家の意見だと思うものがあった。たとえば、サスペンダーズの喫茶店のコントでは、コーヒーを置いてるのか、ケーキを置いてるのか、ちょっとした所作で違いをつける、それを実際にやってみせる。あるいは、椅子は正面ではなく、横に向けたほうがいいというのも目からウロコだった。ジーターのラーメン屋のコントには、怒ると地が出てしまうという指摘。地に近いほうがハマっているのではと、これは逆に考えるひとが多いだろうという気がするが、舞台は作りものだから、怒るときも芝居でないといけないというのだ。

 優勝がオキシジェンだということは事前に知ってしまっていたが、準優勝には母心が選ばれていた。優勝賞金は上限30万円というルールで、母心が10万円、オキシジェンが20万円と分配される。母心は落語をネタにした漫才だったが、歌舞伎のネタだったら優勝だったのではという気もした。

2021年2月10日水曜日

2月10日水曜日/アマゾンレビュー

◇ レビュー

 ツイッターで「ブックオフ大学」を検索していたら、アマゾンのリンクを貼っているものがあり、そういえばと思い、アマゾンレビューを初めて確認してみたら、投稿がいくつかある。よく知らなかったのだが、星をつける場合は必ずレビューを書くというわけではなく、レビューが書かれているものは3件あった。星の少ないレビューはないのだが、そのうちのひとつを読んだら、なんと、自分の文章が名指しで酷評されているではないですか。ギャグで書いてあることをまるで理解していないクソマジメな意見に、なんだこりゃと最初は笑ってしまったが、よくよく考えたら迷惑な話で、だんだんむかむかしてきた。やり場がない怒りが湧き起こり、新年からまったくツイートをしていなかったが、ついつい、スクショに撮り、フリートで投稿した。

 以下にその部分を引用する。

この新書の弱点は、9人の執筆者の文章にばらつきがあることです。
 上述の「Z」氏の直後に続く佐藤晋氏の「私の新古書店」は、ブックオフに対する複雑な思いを当人の推測と妄想にみちた癖の強い文章で綴っていますが、いくつかツッコミどころがあります。
 ブックオフは入店すると複数の店員が「いらっしゃいませこんにちは」と判で押したように連呼するのが特徴ですが、これに対して「それなりの複雑な歴史があるのかもしれない」ともやもやした気持ちを吐露しています。しかしこの連呼は、万引き防止の声掛けとして知られているものではないでしょうか。私たち店員は常にあなたをそばで見ていますよ、と万引き犯をけん制する合図として始まったと聞いていますが。
 また店員は商品を五十音順に並べるだけだから、「最初の一音さえ判読できればなにも問題ない」と佐藤は言い切っています。ですが、それは事実ではないでしょう。佐藤正午と佐藤優と佐藤健一を作家の名前順で並べるときには、下の名前の最初の漢字まで正確に把握しなければならないはず。
 さらには、先の「Z」氏が「ビームせどらー」の詳細な歴史を紹介したあとなのに、「れーざーが出る」機械を手にした金儲けを目的とした人たちが店内にいる話をざっくりと紹介しています。この新書一冊を編纂するうえでリーダーシップを発揮するひとりの人がいなかったことが透けて見えました。

 ギャグで書いていることを「事実ではない」と言われても苦笑するしかないのだが、せっかくだから反論してやると、このレビュアーが書いていることも事実ではない。佐藤正午と佐藤優と佐藤健一を、正確に五十音順に並べているブックオフがいったいどこにあるというんだ。しかし、自分の書いたものはギャグであり、そのようなつもりで書いたわけではない。

 「ギャグ」という言葉もなかなか通じない言葉で、この際、使いたくない言葉ではあるが、「ボケ」だということにしてもいいだろう。たとえば、文章のなかでずっと「ボケ」ているのだと説明すればわかってもらえるのだろうか。これが「ツッコミ」型の文章だったらこのような文句はおそらく出ないのである。(砂鉄さんのはそうでしょう?) お笑い芸人がボケ役を演じると本当に馬鹿なひとなのだと思われてしまう時代がかつてはあったが、文章でボケると、ただ間違えていると思う読者がやっぱり一定数いるのだ。現代は文字情報が肥大している。そのような読者を先まわりして封じ込めるような書きかたをするというのもひとつの手だが、自分が文章を書くとしたら、そういうガードの堅い文章は嫌いだから、やりたくはなかった。だいいち、そんなことをしたらギャグが死ぬことになる。

 もちろん、なんの問題もなくギャグとして笑ってくれている読者が多数いることもエゴサーチにより発見している。このレビュアー氏は「いくつかツッコミどころがあります」と宣言しているとおり、本人は気の利いたツッコミをやっているつもりなのだが、自分だけが見破った気になれてしまうというところがまったくのひどい勘違いである。こういう人間は、手品を観ればトリックがわかったと得意げになり、落語を聴けばオチがわかったと声に出す、そういったタイプの人間である。

◇ 二俣川

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川のくまざわ書店に寄り、雑誌の立ち読みをした。「キネマ旬報」の年間ベストテンをざっと目を通す。ドン・キホーテのサイゼリヤで、ドリンクバーとシナモンプチフォッカを注文し、2時間ほど読書をした。それから、ジョイナステラスのQBハウスで散髪を。夜になってから帰ってくる。

◇ 配信

 YouTube で「電波少年W」を初めて観た。期間限定の配信とは知らず、最初の2回は観逃してしまった。この回のゲストはテリー伊藤。過去の映像がかなり流れているようで、この部分はWOWOWの放送でないと観ることができない。土屋敏男ってひとは普段はこんなしゃべりかたをするんだということも知らなかった。

 アマゾンプライムで映画を1本。サイモン・ペッグ主演の「マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり」を観た。イギリスのコメディというと、モンティ・パイソンのイメージがあまりにも強いが、この映画はアメリカのコメディの印象と変わらない。引き続き、近年の海外のコメディをいろいろと観ていきたいと思っている。

2021年2月9日火曜日

2月9日火曜日/老害

◇ ニュース

 今朝の「グッとラック!」では、連日扱われている森喜朗の女性差別発言について、望月優大が3つの問題点を指摘していた。まず、これは失言ではなく、意図的発言であるということ。森喜朗は、これが赤信号だということは認識して渡っている。つぎに、問題は「老害」ではないということ。「かわいそうな耄碌した老人が世の中からいじめられていて、それをでも、余人に替えがたいことを理解している側近は身を挺して守っている、というようなストーリーはマジでやめてほしい。」と語り、つまり、老いていることは言い訳にならず、「老害」という批判には意味がない。問題は「女性差別」にあり、何歳であろうとだめな発言である。そして、その発言への容認や無関心は差別の共犯者であるということ。

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、イタリアントマトで読書を2時間ほど。西友で買いものをして、夕方に帰ってきた。

◇ 映画

 アマゾンプライムで映画を1本。阪本順治監督、藤山直美主演の「団地」を観た。コメディのジャンルでなにか面白そうなものはないかと探していて見つけた映画で、阪本順治と藤山直美という組み合わせのこの映画を今まで知らなかったことも不覚だが、しかも、観てみると、なんとSFなのである。藤山直美と岸部一徳の夫婦を始めとしたキャストたちの顔つきに、大友克洋の初期作のタッチを重ねたくなった。

◇ ラジオ

 深夜、「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで聴く。今週の田中の代役は、安住紳一郎、外山惠理、良原安美という、TBSアナウンサーの3人。日曜の昼のような安心感にさせられる顔ぶれだが、当然のごとく、太田は安住にずかずか踏み込んでいく。踏み込まれる安住が新鮮なのと、安住がまったく負けていないのが面白い。番組終盤には、テレビ論のような話にもなった。

 今週金曜の「タイタンシネマライブ」の出演者がぜんぜん発表されないと思っていたら、27日土曜に延期になったということが発表されていた。開催直前になってこんな変更があるんだ。

2021年2月8日月曜日

2月8日月曜日/2002年のテツandトモ

◇ 記憶

 いつものように「ラジオビバリー昼ズ」を聴くと、今日のゲストはテツandトモ。録画してあった昨夜の「おかべろ」を観ると、こちらもちょうど、テツandトモがゲストだった。岡村とテツが動きまわるコラボを期待どおりにやってくれる。この初共演は「めちゃイケ」の「笑わず嫌い王」で、テツトモがブレイクする大きなきっかけとなったのがこの番組だということを「おかべろ」で思い出させられた。ウィキペディアにあたると、2002年2月の放送である。その回の出演者を書き並べてみると、くりぃむしちゅー、テツandトモ、おぎやはぎ、レツゴー三匹、中川家、月亭可朝、さまぁ~ず、ミスターマッスルという8組。ミスターマッスルはともかく、ベテランを除けば、残るこの5組が〈若手芸人〉として横並びにいた時期があったということだ。中川家が「M-1」で優勝したあとにここに登場していることには改めて驚く。当時の「M-1」なんて、そんなもんでしかなかったのだ。テツandトモはこの年の年末の「M-1」ではファイナリストとなり、すさまじい大ブレイクとなったのはその翌年で、当時の記憶でいうと、年が明けた途端になぜかすさまじい大ブレイクになっていたという感じだった。その年末には、はなわとテツトモがそろって紅白出場歌手となり、応援に「オンバト」の常連出演者たちがたくさん出演した。この年を境に、テレビはお笑い芸人だらけになっていく。

 今日は、駅前の郵便ポストまで荷物を出しに行った以外は、ずっと家で作業をしながらテレビを観ていた。土日に放送している「Nキャス」「サンジャポ」「ワイドナショー」という3番組を録画しているが、この3番組がそろってクラブハウスの特集をしていた。クラブハウスというものがなんなのかは、先週の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いて初めて知ったのだが、それからわずか一週間でクラブハウスの話題をやたら聴くようになった。有名人たちから火がついているというのが初期のツイッターとはまったく違うところで、(アンドロイドなのでどうせ手は出せないのだが、)これははたして、無名人の武器になり得るものなのか。

  「しゃべくり007」のゲストは〈令和ものまねクイーン軍団〉。ミラクルひかる、みかん、丸山礼が出演した。昨日は明治座で、清水ミチコの室井佑月のものまねに笑ったが、みかんも室井佑月をやるのだ。室井佑月のものまねがちょっと流行っているのか。「さまぁ~ず論」も毎週観ている番組だが、先週今週はニューヨークがゲストだった。ニューヨークはどの番組に出ていてもトークが面白く、状況をきわめて冷静に分析していながら、不安ばかり語っている。

◇ 映画

 アマゾンプライムで映画を1本。「スタア」があることに最近まで気がついてなかった。タモリがヒットラーの役で出演しているということだけは知識として知っていて、密室芸の時代だと勝手に思い込んでいたが、1986年公開だから「いいとも」もとっくに始まっている。タモリってこうだったかなあと、当時の自分は小学生だから記憶は頼りないのだが。筒井康隆が演技を楽しんでいる。出演者がみな若いが、和田アキ子だけはすでに完成形であると思った。

2021年2月7日日曜日

2月7日日曜日/明治座

◇ 代役

 今朝の「サンジャポ」は、田中の代役はTBSの井上貴博アナウンサーだった。というか、井上貴博というこの若い男性アナウンサーを知らなかった。人気があるんだろうか。この番組に関しては最初の週の上田晋也が最大の助っ人で、代役の豪華さで盛りあげていくという方向にはいかなかった。ラジオで太田がしゃべっていたような、田中への配慮なのかといえば、午後に「日曜サンデー」を聴くと、こちらには木梨憲武が冒頭から登場する。これはツイッターに事前に情報が出ていた。「RADIO EXPO」での約束を守ったかたちだが、少し出るだけかと思ったら、たっぷり1時間出演した。憲武にずかずか踏み込んでいくひとがほかにいないだけに、太田との共演には新鮮な危なっかしさがあった。

 外出しなければならなかったが、「日曜サンデー」が面白く、スマホで聴き続けながら出た。14時台は瑛人がゲスト。ヤマトの営業所に寄ってから、都内に。横浜駅から東横線、中目黒から日比谷線に乗り換え、人形町まで。今日はわりと暖かい。




◇ 喜劇

 人形町にやってきたのは明治座の公演を観るためである。高田文夫先生が企画の「よみがえる明治座東京喜劇」。「ビバリー」のリスナーならば観ておかねばと思う公演だが、気軽に観られるような値段でもなく、3階席でも6500円というのは、自分にとってはなかなか思いきりがいる。しかし、明治座の公演を観るのは今回が初めてではなく、ツイッターを確認すると、2014年に欽ちゃんの舞台を観ている。そのときが初めての明治座だったはずだ。そのときも気軽に買えるチケット代ではなかったと思うが、欽ちゃん最後の舞台という触れ込みであり、これは観ないわけにはいかなかった。そのとき以来なのだ。

 入り口では厳重な感染対策、手指の消毒と検温、チケットの半券は自分でもぎるかたち。まあ、これはどこでもやっている。エスカレーターと階段を使い、はるばる3階席まで。座ってみると、舞台は意外と近い感じはする。ただし、サイドの席なので、きちんと座ってしまうと舞台全体は見えなくなり、姿勢を工夫しなければならない。ソーシャルディスタンスで一席ごとに空けてあるからまだマシだとは思えるが。しかし、下の席を眺めると、並んで座っているひともいる。まったくがらがらのエリアもあり、いったいどのような法則で席を販売しているのか。全体的に寂しい入りに見えるのだが、販売してない席なのか、単に空席なのかがわからない。

 早めに席に着いていたら、開演時刻になる前に出演者が登場し、前説が始まった。役の扮装をしっかりした状態で、宅間孝行と、もうひとりの男の俳優が誰なのかすぐにわからなかったが、やまもとまさみだ。「熱海五郎一座」なんかでは前説は東MAXの役割なのだが、と思っていると、あとから東MAXも登場。もうひとり、若い男の俳優も登場したが、このひとは知らない俳優だった。

 16時半開演、第一部「こちとら大奥様だぜぃ!」が始まる。三木のり平の舞台、小野田勇「俺はお殿様」を原案に、宅間孝行が脚色演出。しかし、始まってすぐに感じたことだが、どうも笑いの量が少ない。こんなもんなのだろうか。原案となっている舞台は知るはずもないが、唯一の明治座体験である欽ちゃんの舞台を比較対象とすると、この笑いの量ではまずいんじゃないかと思った。ただでさえ、客数が少なく、活気がないのである。そしておそらく、明治座のような劇場には不慣れなお客ばかりで、おとなしく観てしまったという感じもする。いや、けして客席のせいばかりではない。宅間孝行には人情ドラマのイメージはあるが、そもそも、喜劇にどのくらい理解があるひとなのか。しょうもないシモネタ、悪ふざけが頻繁にあり、これならば、宅間孝行のオリジナル作品のほうがよっぽどよかったのではとも思った。

 出演者では、予想どおりに、田中美佐子がだんとつによかった。欽ちゃん仕込みの動きの笑いをふんだんにやってみせるが、ツッコミ役が宅間孝行ではもったいない。田中美佐子のコメディエンヌとしてのすごさを知ったのは、まさに、2014年にこの明治座で観た公演でだったが、しかし、あれから7年経ち、年齢的にも、動きのギャグはなかなかいつまでもというわけにはいかないだろう。いっぽうでは、志村一座の磯山さやかもいて、田中美佐子とふたりでそれぞれの師匠のギャグをやってみせる場面もあったが、これは工夫がなさすぎる。磯山さやかを活かすアイデアがなぜないのだろう。前川清にも期待していたが、先日の「徹子の部屋」を観たときに、すっかりおじいさんだと思ってしまった。東MAXにしても五十過ぎ。新しくなにかを始めるにしては、とても高齢のチームなのである。

 第一幕が終わり、30分の休憩を挟み、第二幕に。第二幕は松村邦洋の登場から始まった。おなじみの「オールナイトニッポン」のパロディだが、松村は毎日出演するわけではなく、いない日はどうしているのだろうか。劇中でもものまねをやる場面がいくつもあり、松村に関しては、これで満足させられる。松村のいない日の公演は単純に損でしかないんじゃないか。

 第一部は休憩をのぞけば2時間弱の舞台だが、終わったときに時計を見ると、予定よりもだいぶ延びていた。15分の休憩を挟み、第二部は「ラジオビバリー昼ズ寄席」。まずはトークで始まり、日替わりのトークの出演者は事前に公表されていて、この回は松村邦洋と磯山さやか。司会は志ららさんだった。第一部が延びたのは、松村がものまねをやりすぎたせいだとここで判明する。トークは短めにということになるが、しかし、トークもなにも、ここでもものまねをやり倒すだけだった。

 トークコーナーが終わり、廻り舞台で寄席のセットが現れると、ここからが第二部の本番となる。安藤鶴夫が人形町末廣について書いた文章を読む、高田先生の朗読が流れる演出があり、日替わりの演芸のゲスト、清水ミチコが登場する。こうして登場してみれば、寄席にはいちばん縁がないゲストの回を選んでしまったと思ったが、明治座のキャパを考えれば、いちばん手堅いと思ったのだ。清水ミチコのアウェイも珍しく、思いのほか、導入はかしこまっていた。「100年の声の歌」で始まり、政治家ネタなど、清水ミチコもものまねを連発する。今日いちばんのまとまった笑いを起こしていて、この回でやっぱり間違ってなかった。

 20時終演。1500円のパンフレットを買おうか迷っていたが、結局は買わずに出る。腹が減ったが開いてる店もなく、人形町駅近くのマルエツでコロッケパンを買い、地下鉄に乗る前に食べた。行き帰りの電車では、「高田文夫と松村邦洋の東京右側「笑芸」さんぽ」を読んでいた。

◇ 映画

 夜遅く帰宅し、深夜にアマゾンプライムで映画を1本。細川徹監督の「オケ老人!」。2016年公開。細川徹監督作は「ぱいかじ南海作戦」も面白かったが、こちらはベテラン俳優ばかりを使い、きちんと面白いコメディ映画を撮っている。細川徹の名を知ったのはシティボーイズのライブの演出だったろうか。先鋭的な笑いをやっている舞台をいくつも観たが、映画では突飛な笑いはやらず、軽々と可笑しいドラマにしていることに驚いてしまう。

2021年2月6日土曜日

2月6日土曜日/渋谷を歩く

◇ 渋谷

 朝から都内に。昼は恵比寿の富士そばで、かき揚げそばとミニカレーのセットを食べた。恵比寿から渋谷まで歩く。山手線の西側、つまり、外側を、南口に着くだろうというつもりで線路沿いに歩いていくが、山手線の外側からは南口にはたどりつけないというのが歩いてみないとわからなかった。山手線の内側にはいつまでも入れない。やがて、工事中のフェンスに囲まれた歩行者用の通路に進むことになり、これが延々と続く。遊園地によくある巨大迷路のなかにいるようで、空しか見えない。ようやく抜け出せたと思ったら、もうそこは渋谷駅の西口で、歩道橋の上から眺めると、再開発の一帯のなかを歩いてきたのだということがわかった。オリンピックに向けた工事なのかと漠然と思っていたが、まだやっている。




 

 井の頭線の改札のすぐわきにカルビ丼の店があったが、少し前につぶれてしまっていた。コロナの影響だったのだろうか。この店のあった場所が〈新型コロナPCR検査センター〉というものになっていた。

 まんだらけに寄り、百均の棚から文庫本を1冊だけ買った。渋谷を離れ、東横線で横浜まで戻ってきて、東口のドトールで読書をしてから帰る。

◇ 今日の読書

 大竹まこと「俺たちはどう生きるか」を読んだ。2019年刊。集英社新書。PR誌の「青春と読書」に連載されていたエッセイをまとめたもので、連載初回が載った号をたまたま読み、自伝的なことを書いていくのかと思い、本になるのを楽しみにしていたのだが、できあがってみるとそういう内容の本でもなかった。本の仕上がりには不満はあるが、しかし、大竹まことの訥々とした文章はとても好ましい。ラジオのしゃべりと同じく、流暢な話術というわけではなく、言葉を探しながらゆっくりと語っていく。語り下ろしではない、大竹まこと本人が実際に原稿用紙を埋めた文章であることも今どき珍しい。その直筆原稿も載せてあるのだが、文豪じゃあるまいし、そんなにたっぷりページを割く必要があるのかというくらいに載せている。編集者にやる気がないのではと思う。

 夜、アマゾンプライムで映画を1本。大竹まことの本にクストリッツァの名前が出てきたので、なにか観ようと探したら「マラドーナ」のドキュメンタリーが見つかった。しかし、マラドーナに特別な興味があるわけでもないのに観てしまい、あまり理解はできなかった。サッカーのとてつもないスーパースターだとは思っていたが、それだけでは捉えきれない。国際政治や文化の状況を勉強する必要がある。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...