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2023年12月30日土曜日

12月30日土曜日/年末はテレビばかり

◇ ラジオ・テレビ

 寒くて眠ってられず、早朝に目覚めてしまう。ラジオを聴きながら、ブログの更新をひとつ。ラジオをつけたまま、眠りなおした。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけていたら、今日は浅草演芸ホールで「漫才大会」が開催されるのだ。それを知ったのは昨日だったかな。すっかり忘れていて、開催される可能性も考えていなかったから、なんにも情報を調べていなかった。午後は文化放送、「田村淳のNewsCLUB」をつけていた。埋もれていた今年のニュースを扱うという企画。ニュース解説の古谷経衡がどんな話題をふられても語れる。そのあと、伊東四朗と吉田照美の「親父・熱愛」まで聴いていたら、伊東四朗がフワちゃんのイヤリングの大きさを心配していた。

 ラジオを聴きながら、部屋の掃除もする。昼になり、気がつくと、今日はどうも暖かいようだ。録画していたテレビ番組をあれこれと。観そびれていた「ワルイコあつまれ」数週分をまとめて。11月18日放送の回では「昭和歌謡合唱団」のコーナーに矢野顕子が出ていた。「ラーメンたべたい」の歌詞を解説する。高校の国語の教科書にも載っているようだ。11月25日放送の回では「子ども記者会見」に野村萬斎が登場。12月9日放送の回の「子ども記者会見」には蜷川実花が登場していた。「花垣吾郎」のコーナーには、クロちゃんだけでなく、リチも登場した。これはやりすぎだな。

 今朝の「ワルイコあつまれ」は年末スペシャル。オープニングアニメも特別仕様になっていた。まずは「子ども記者会見」に村上隆が登場。これがとても面白かった。それ自体が作品のような帽子をかぶったすがたで座っている村上は「ある時期から、コメントするっていうのを捨てようと思いまして。(略)わたくしはここに座っておりますということで、そういう意思表示でございますんで。」「コメントすればするほど、ネットで叩かれますんで。もう、日本でのコメントは極端に避けております。」 稲垣吾郎がそもそも現代アートとはなにかという質問をすると、村上はモナリザを例に挙げ、「時代時代で、そのときの気分をそのままできるだけダイレクトに表現したのが現代美術なんですけど、同時に、歴史のなかでどういう価値があるのかっていうことを考えてるのが現代アートなんですよ。みなさんが教育されたアートは、あるドイツの教育の逆にものすごい狭いところを教わっちゃったんで、自由という名の不自由をインプリントされちゃったんで、かわいそうだなあと思って見てます。」「もうちょっと歴史を勉強すると、美術館とか行って、みんなこう「うーん」って見てますよね。「うーん」て見てんのは、その絵一枚一枚の、いろいろ勉強してると「なるほど、この時代はこういう服着てたんだな」とか、「なんかこのひとたちタバコみんな吸ってる」とか、なんかそういうことが一個一個勉強してると入ってくるんですけど、日本の勉強だと「自由に見てください」っていうから、自由すぎて、「俺、嫌い」とか、「これ、汚い」とか、感想しかなくなっちゃうので、とても狭い意味とか価値しかないのが日本の美術の教育でみなさんが考えてる「芸術は自由」っていうことになっちゃってると思ってます。」 アートで生きていけると思ったのはいつかという質問には、村上は 40歳と答えた。ルイ・ヴィトンとのコラボをやったのが40歳。その反面、儲けられなかったとしても、芸術家は生きていけるとも語る。村上は、売れないころは魚の絵を描いていて、茶色い絵の具が安いから茶色い絵を描いていた。絵を描くのには勉強が必要かという質問には、村上「僕も絵が下手なんですよね。絵って何種類かありまして、たとえば、自分の描きたいイメージってのは誰でも描けると思います。誰でもね。今度、じゃあ、風景とか、たとえばひとの顔とか描くのはそれはトレーニングが必要です。今度、僕が描きたい、上手いとか下手とか言ってる絵って、マンガの絵なんですよ。マンガの絵って、みんな別になにも見てなかったり、すらすら描いてますよね。かっこいいキャラクターとかかわいいキャラクターとか、すぐ描けるじゃないですか。僕はああいう絵が描きたかったんですけど、描けませんでした。それでも、あのう、描きたいので、今、61なんですけど、まだ練習して。40歳ぐらいのときは少し上手くなりました。20年かかって。そういう意味で、毎日描けば上手くなると思います。」 香取慎吾が、今さらですが勉強したり学校に行ったりしたほうがいいと思いますかと質問すると、村上は、絵の上手いお爺さんの YouTube を観ていて、それが勉強になるという。そのお爺さんは、以前、この番組の「ヨネキンCH」のコーナーに出演していたひとだった。上手い絵は真似したほうがいいんですかという質問には、村上「えーと、目標によりますよね。僕、宮崎駿さんの絵、真似してました。」「オリジナルはなかなか出てこないと思うんですね。やっぱり、でも、たとえば、服とかでも、みなさん同じような服着てますけど、みなさん髪型違いますよね。みなさんこう、いろいろアクセサリーも違いますよね。同じフォーマットでも、ちょっとでも違ったその個性が出てくるので、真似してもそんなにオリジナルじゃないっていう感じではないと思います。真似するほうが早く上達するとは思いますね。」 絵にはルールや点数はあるのかという質問には、村上「点数はないんですけど、オリンピックのスポーツ選手とおんなじで、ちからがあるのとないのとでは、残酷なほど、決定的に、金メダルの作家は金メダル、メダルとれない作家はメダルとれないんです。残酷です、これ。じゃあ、それ、いつ決まるのかっていうと、アーティストが死んでから始まるんですよ、そのレースは。なぜかというと、始めてから終わるまで、それが芸術家のひとつのお話なんですね。このお話をみんなが評価したりしなかったりするので。生きてるあいだは、たとえば僕も、今、まだ売れてるといっても、死んだらある日あるとき突然評価されなくなっちゃったら、もう終わりなんですよ。」 その例として、村上隆はバスキアを挙げる。前澤友作が50億円で買ったために世界中で大ブームになり、今はピカソと同じくらいに重要な作家になってるんだって。村上「僕的にはもう、すべて、死後の世界の準備をしているつもりです。この世界では道化で。」 村上隆が最近いちばんびっくりしたことは「今の若手の芸術家さんたちは、ギャラリーでデビューしたいってまったく思わないです。(SNSにより)もう売れちゃってんですよ、世界中に。」 しかし、SNSは「飽きがくるのが早い」とも指摘する。村上「今、だから僕が戦ってんのは、飽きがこないように、どういうふうに見せかただったり、テーマを少しずつずらしていくのかっていうのを考えてます。」 ライバルはいるのかとの質問には、村上は奈良美智の名を挙げるが、ライバルというより同僚と答えた。村上「もう死んじゃったアーティストのかたたちが、何年後にこういうふうになるとか、過去をすごく学習してるので、今、生きてるその時点で、競り合ってるっていう気持ちはあんまりないです。」 やってみたいことはあるのかと訊かれると、本当はアニメーション監督がやりたいと答える。村上は「君たちはどう生きるか」に大変感動したと語り、「物語のようであって、物語ではなく、自分のあたまに明滅するそのイメージを、ひとに伝えるかたちをとるけれども、別にひとに伝えたいわけでもないような、自分が考えたものがきっちりと、ひとに伝えるような芸術のフォーマットになって完成している。あれはあのう、そうですね、冒険活劇とかを期待してたひとたちからすると、期待はずれだったようですけど、僕らのようなものづくりで、けっこう歳をとっちゃって、いろいろ挫折をしてるひとたちにとっては、大変感動的な作品でした。」 この回は「子ども記者会見」のコーナーだけで 30分弱、残りの時間には「社会の体操選手権」「ケミカルドラマ」「バブルランウェイ」「株式会社ジンタイ」「ワルイコソーラン」があった。

 NHKのBSで放送されていた「藤子・F・不二雄短編ドラマ」の地上波放送をすべて録画するつもりでいたのに、放送日を忘れていて、「どことなくなんとなく」は録りそこねてしまった。よくよく確認してみれば、地上波放送は二度あったようで、それなのに録りそこねている。また再放送されることを期待したいが、永山絢斗が出演する「箱舟はいっぱい」は地上波放送がなく、どうせコンプリートはできないからと思い、ちょっと気が抜けていた。これがあるから不祥事は困る。今月の再放送では「イヤなイヤなイヤな奴」前後編のみを録画することができた。脚本演出は「流血鬼」と同じ、有働佳史。増田貴久がこの役というのが想像がつかなかったが、思いのほか、とてもハマっていた。このドラマ、俳優の風貌を原作に近づけているのが見事で、竹中直人の船長の顔つきはまさに原作そのもの。竹中直人のコント的な演技は、「ガロ」的な作品よりも、藤子作品のような手塚系のマンガのほうがじつは相性がよいのではないか。

 これもずっと観そびれていた「ブラッシュアップライフ」の続きをようやく。今年のあたまに放送されたドラマを録画して、観そびれているうちに、この年末には一挙再放送もされてしまったが、これはなんとか年内に観てしまいたいものだ。第3話まで観ていたが、それ以降、ものすごく時間が空き、4話から8話までを続けて観た。いや、観てしまえばやはりとても面白いのだが、大事に観ようと思っていたから、むしろこんなに時間が空くことになる。四度目の人生を生きる安藤サクラは、1本のドラマのなかで四種類の職業を演じてみせることになり、この演技の幅は並ではないわけだ。第6話で、すぱっと死なせてしまう手際はお笑いの呼吸だ。事務的な対応をするバカリズムの芝居が可笑しい。しかし、第8話では、死の扱いが一転してシリアスに描かれている。喜劇的な死と悲劇的な死の両方がこのドラマにはある。

 深夜に、SNSから坂田利夫の訃報を目にした。82歳、老衰。

2023年11月10日金曜日

11月10日金曜日/天津麺を食べた

◇ テレビ・ラジオ

 朝、ブログをひとつ更新してから、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「ブギウギ」は、今週最後に「ラッパと娘」のステージをびしっと決めてくれた。趣里がいよいよ笠置シヅ子になってきた。しかし、当時の観客ってこんなにうまく手拍子できるかな。菊地凛子の淡谷のり子もついに登場。YouTube には「ラッパと娘」のフルバージョンがアップされているということを知り、これも確認する。先週土曜に放送された「土スタ」も「ブギウギ」特集なので録画しておいた。この番組、普段は観てないからよく知らないんだけど、この回は大阪から公開生放送。近藤春菜、足立梨花、佐々木芳史アナが司会を務める。ここに趣里と翼和希が出演し、柳葉敏郎、水川あさみ、橋本じゅん、蒼井優からもコメントのVTRが届いた。そして、客席には子ども時代のスズ子役の子がじつは最初から座っていて、歌いながら舞台に登場する。澤井梨丘さんというこの子、もっと小さい子なのかと思っていたが、じつは13歳なんだ。放送をリアルタイムで観ていたときよりも、今になって子ども時代の回の映像を観ると、この子があんなに成長したんだという感情にさせられる。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台ゲストは宅間孝行。午後もそのまま、「中川家 ザ・ラジオショー」を聴いた。今日は剛がお休み、ハリウッドザコシショウが代打を務め、14時台ゲストにはなだぎ武が登場した。礼二、ザコシショウ、なだぎのトーク。今日は中断できずに、オンタイムで最後まで聴いた。

 録画していた「徹子の部屋」もすぐに観た。ゲストは高橋ひとみ。寺山修司の晩年につき合いがあり、亡くなるまで3年間、ずっとそばにいたという言いかたをしていた。「仕事のことはわからないんですけど、プライベートでどっか行ったとか、ご飯食べたとか、一緒になにをしたとか、そういうことしかないんですけど。」 高橋ひとみの経歴をよく知らなかったが、ウィキペディアにあたると、寺山修司の舞台でデビューしてるんだ。高橋ひとみを有名にした「ふぞろいの林檎たち」も、寺山修司が山田太一にお願いして出演することになったという。「若者の群像劇を山田さんがお書きになるってうかがって、寺山さんは山田さんのおうちにひとりで行って、高橋ひとみという子がいるんだけど、出してくれないかって、お願いしてくださって。もともと、伊吹夏恵という役だったんですけど、その役はなかったんですけど、書いてくださって。」 1990年放送、30歳のときに出演した回の映像も流れ、そのときにもそのことを話していた。寺山修司が亡くなってからそのことがわかったのだ。

 夕方、少し外出する。雨上がり。駅前まで出て、遅めの昼食。餃子の王将に入り、天津麺と餃子を食べた。918円。天津麺が食べられる気候にようやくなったと思ったが、外に出てみると、半袖で歩いているひとがまだいる。買いものして、1時間ぐらいで帰ってくる。

 Spotify のポッドキャストで、昨日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いた。パートナーははるな愛、ゲストは井戸田潤。スタジオには錦笑亭満堂がきていて、満堂も登場させられる。末高斗夢の時代は、スピードワゴンと同じホリプロコムの所属だったんだ。真打の披露目の会を武道館でやることをここで初めて知ったが、金にものを言わせている感じがしてなんとも気持ちが悪い。小朝に名前を決めてもらっておきながら、小朝の武道館公演の価値を下げることにならないか。このスタジオには大竹まことに口上に出てもらいたいとお願いにきたわけだが、放送中には断られていた。武道館にはスピードワゴンも出演するようだ。

 ポッドキャストで「ゴールデンラジオ!」の聴きそびれていた回を順に聴いていく。一昨日水曜のゲストは酒井順子。新刊「本棚には裏がある」の話が中心になるが、学生運動に関心があるという酒井順子は、その時代にはまだ物心がついていない年齢だったが、大竹まことはその時代にはどうしていたのかということを訊いていた。大竹「わたしもその真っただ中におったわけですけど。わたしはね、傍観者でした。」「ノンポリっていうのが当時いてね。風間杜夫なんかは参加していたほうで、そこをどけえみたいな、こう、おまわりさんをちょっと、なんか、一生懸命、注目してるみたいな感じで、生きてたひとの横で、わたしはのほほんとなにも知らずに。大学行ってなかったもんですからね。」 あるいは、新刊のなかで紹介されている別の本には、サハリンを訪ねた宮沢賢治のことが書いてあり、大竹まことはそこに関心を寄せる。大竹は、宮沢賢治の詩集だけは読まずにカバンのなかにずっと入っているのだという。

 11月2日放送、中山秀征がゲストの回も聴いた。この日のパートナーはにしおかすみこ。中山秀征は大竹まこととは6年ぶり、この番組に出て以来だそうだが、大竹まこととの関係は「夕やけニャンニャン」が最初だ。はちゃめちゃなことを大竹がやっていたというと、めちゃくちゃな先輩がいたからねと、やしきたかじんと上岡龍太郎という「西の両巨頭」の話になっていく。そうだ、中山秀征がナイツの番組でも話していた、やしきたかじんが味の素がなくてキレたエピソードだが、そのときにその場にいたのが中山秀征と大竹まことなんだ。テレビ朝日の「M10」という番組だが、ウィキペディアを見ると、しゃべっていることは詳細なのだが、事実には少し違いがあるようだ。

◇ 映画

 アマゾンプライムで映画を観ようと、「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」を見つけたので、これをまず観たいと思っていたのだが、いざ観始めてみたら、これ、日本語の字幕がどうやらないんだな。そんなのあるのか。英語の字幕で観るのはさすがに無理だ。しかし、映画を観る態勢をせっかく作ってしまったから、なにかしらほかの映画を1本観たく、これも観ようと思っていた「三文役者」を観ることにした。先日、「文藝別冊 竹中直人」を読んだから、竹中直人の出演作をなにか観たいと思ったのだが、アマゾンプライムには意外と少ないんだ。「三文役者」は 2000年の公開作。新藤兼人監督が殿山泰司の生涯を描いている。竹中直人と荻野目慶子が夫婦となり、若い時代から年をとるまで、かなりの年月を通して演じている。乙羽信子が語り手となり、殿山泰司が出演する実際の映画の映像もときどき差し込まれる。過去の話なのに風景は現代で、ジョナサンが映っていたりして、この時代はいったいいつなんだと思う場面もあった。ある種、ファンタジーのような映画だ。終盤には、今村昌平ら、映画監督たちの証言もあり、ドキュメンタリーのようになっていった。新宿ピットインの場面では、サックスを吹く菊地成孔のすがたがあった。

 録画残量を作る必要があり、録画していたテレビ番組を夜にも観て、深夜にブログをもうふたつ、がんばって更新した。深夜3時半頃に眠る。

2023年11月2日木曜日

11月2日木曜日/金町まで

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していたテレビ番組を少し。昨夜の「あちこちオードリー」はトレンディエンジェルとメイプル超合金がゲスト。トレンディエンジェルの斎藤さんがコロナ禍に始めた競馬で大損し、ひと知れず、ひどい金欠に陥っていたことが明かされる。自信のなさ、ひと見知りも告白し、今回は斎藤さんが中心になる回だった。家を出るまではラジオをつけておく。文化放送の「おとなりさん」に合わせてみると、オテンキのりと女性アナウンサーがしゃべっていた。そういえば、明日の文化の日には文化放送のイベントがあるんだっけ。

◇ 金町

 午前中に出発し、都内に。横浜から京浜急行に乗ろうとすると、ダイヤが乱れているようで、発車案内に時刻が表示されていない。しかし、動いてはいるようだから、少々不安だが乗ってしまう。品川止まりの快速に乗り、品川駅でつぎの電車を待っていると、どうもまた遅れているようで、浅草線、京成線に乗るつもりだったが、改めて路線検索してみると、品川から山手線に乗り換えたほうが安いし、時間もあまり変わらない。山手線に乗り換え、西日暮里からは千代田線。あとは乗り換えなしで行けるのかと思えば、綾瀬でまた乗り換えねばならなかった。路線検索をくり返したため、スマホのバッテリーは早くも半分まで減ってしまう。

 はるばる、金町までやってきた。今年に入ってから二度目だが、それまではまったく訪れたことのないなじみのない土地だ。まず、昼食。ひさしぶりにから好しに入り、親子丼を食べた。450円。安い。駅からさらに 30分ぐらい歩いたところまで行かねばならず、その後、夕方になってから金町駅まで戻ってきた。ドトールに入り、ひと休み。とにかく、スマホの充電をしたく、前に金町にきたときにもこの店に入り、コンセントがあったことを覚えていた。店に入る前に閉店時刻もきちんと確認し、ひたすら読書をしてから帰る。

◇ 読書

 帰りの電車内でも読書を続け、「文藝別冊 竹中直人」を読み終えた。2018年刊、河出書房新社。佐野亨による編集。少し前にブックオフで見つけて買っておいた本だが、これは読んでよかった。興味のあることがたくさん書いてあった。俳優、映画監督、ミュージシャン、芸人、舞台人といったさまざまな角度から竹中直人に関する証言を集めている。もちろん、竹中直人本人のロングインタビューもあり、それから、竹中直人が書いたエッセイもいくつか収録されている。そうだった、竹中直人ってこういう文章を書くひとだった。竹中直人の最初のエッセイ集は高校生のときに読んだんだっけ。横浜の富岡の出身だということも、映画が好きで好きでしかたがないひとなんだということも、竹中直人ってじつはこんなに純情で繊細なひとなんだということもそのエッセイ集を読んで知ったのだった。この本のなかでは、さまざまなひとが竹中直人を語り、あるいは論じているが、多摩美時代からの仲間だった宮沢章夫のインタビューがやはり核心を突いている。「彼は本質的には、笑いに対してそれほど思い入れはないと思いますね。」「やがて竹中はシティボーイズと一緒にコントをやり始めましたが、「この人たちはどうもいまひとつ垢抜けないな」と感じたらしくて、僕に「なにか書いてくれないか?」と頼みに来た。それでホンを書いているうちに、演出するのが面白くなって、以来ずっと舞台に関わることになった。ラジカルの竹中は抜群に面白かったんですが、じゃあなにが面白いのか論理で説明しようとしてもできない。あえて言えば、もともと彼がもっていた身体性の発露ということなんだろうけれど。」「だから、いわゆる作家がつくるような、構造的な面白さというものには関心がないんだと思います。映画を一緒にやったときにも感じましたが、たとえばカットの切り替えで笑わせるとか、そういうのはあまりやりたがらない。一つのシーンのなかで、役者たちがどう動いて、そこからどういう面白さが生まれるか、ということが竹中にとっては重要なんですね。それがつまり身体性ということにつながる。」「ラジカルはやはりモンティ・パイソンと同じくスケッチの羅列で、いかに新しい笑いを生み出すか、ということを志向したんだけれど、竹中にとってはそんなこと、どうでもよかったんだと思います。そのズレというか、欲求不満がだんだん溜まっていったんじゃないかな。だから、ラジカルでは竹中とやれるぎりぎりのところまでやった、という気持ちがあるし、途中から彼が出なくなったのも必然的ななりゆきだったんじゃないでしょうか。」「そのあとの「竹中直人の会」は、岩松さんの世界のなかに竹中がいる、という面白さですよね。僕から見ると、竹中がきっちり演出されている、というすごさ。そうでない演出家との仕事は正直、目も当てられないものが少なくない。竹中の面白さってそういうことじゃないよ、と。岩松さんや周防(正行)さんはそこがきっちりわかってる人なんだと思いますね。」「笑いを構造的にとらえる、ということが嫌なのと、どこかでつながっているのかもしれないけど、恐怖に対しても竹中は非常にプリミティブなんですね。ふつう、ホラー映画なんかでも、たくさん観ていくと、だんだん分析するようになっちゃうじゃないですか。竹中は絶対に分析の方向には行かないんです。どこまでも本気で怖がる純粋さというか。すごいなあと思うし、バカだなあとも思います(笑)。それが尊敬すべきところです。」 竹中直人も、ここに再録されている 1991年のインタビューで、宮沢章夫について語っている。「(略)その途中にシティボーイズと出会って、一緒に芝居をやろうよってことになり、それで宮沢章夫をひっぱってきたんです。彼とは大学時代ずっと一緒で、俺にとってはかけがえのない仲間だったからね。でも、やっていくうちにだんだん宮沢は自分の世界を構築していくわけですよ。そうすると俺、テレちゃうんですよね。昔から知ってるやつに、まじめに〝ああしろ〟っていわれても何かやだなぁって……現実逃避しちゃうタイプですから照れちゃってできないんじゃないかな……俺の場合。それで、なし崩し的に辞めちゃったんです。やっぱり親友とはハズかしくって、あまり芝居やりたくないと思いますね……。でも、また、やりたいんですけどね。その点、岩松さんとは非常にクールにできた。でも岩松さんの世界ってのは1回やった限りではわかりえない、とても深いものですから、今後も岩松さんに毎年書いてもらえたらと思ってるんです。」

 帰りは明治神宮前を経由し、東横線の各停に乗り、のんびりと横浜に戻ってきた。疲れているのか、鼻水がずっとひどく、ポケットティッシュを使いきってしまった。なんでこんなに遅くなるのか、帰宅は深夜になり、すぐに横になる。Spotify のポッドキャストをいろいろとあさっていて、ウーマンラッシュアワー村本の番組で「福田村事件」について語っているのを今さら見つけた。9月21日の配信。映画を観て、水道橋博士にLINEしたんだね。


2023年3月13日月曜日

3月13日月曜日/わからない面がある

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。昨日の「笑点」は、テレビ放送70年記念、NHKとのコラボ企画で、大喜利にチコちゃんが登場した。着ぐるみで登場したが、決めゼリフではCGもちゃんと使われていた。土曜の「太田光のつぶやき英語」は、太田の英語力を抜き打ちチェックする企画。そういえば、この番組は英語の番組だった。英語も学べるのだが、海外のニュースなどはこの番組で知ることも多く、むしろ、海外事情を学ぶ情報番組のように観ている。英語圏の最新の情報は、英語で知るしかないというところがある。XXCLUB の映画コーナーは「ジョージア 白い橋のカフェで逢いましょう」というジョージアの映画を紹介し、アレクサンドレ・コベリゼ監督にインタビューをした。

 午前中、TOKYO FM の坂本美雨の番組をなんとなくつけてみたら、荻野目洋子がゲストだった。新アルバムが出るようなのだが、アナログのみの販売で、すべての作詞作曲を荻野目洋子が自分で手がけているのだという。そんな音楽活動をしているとは知らなかったから、ついつい、興味をもって話を聴いた。番組では「ニックネーム」という曲をかけたのだが、この曲もよかったな。

 11時半からはニッポン放送、「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴く。12時台のゲストには、なんと、吉本の大崎洋会長が登場。長年のリスナーだが、この番組にまさか吉本の大崎が出る日がくるとは思わなかった。新刊の宣伝というタイミングなのか。大崎の年齢もよくわかっていなかったが、ダウンタウンと世代が近いような錯覚をしていたが、高田先生よりも少し歳下という世代だ。吉本の東京進出の時代が語られたが、どうものらりくらりと、ひとを煙に巻くような話しかたをする。そして、恒例の「ベスト3」企画では、大崎が最近読んで心が動いた本ベスト3を発表した。3位は成田悠輔「22世紀の民主主義」、2位は坪田信貴「ビリギャル」と、ここまではいかにもだが、1位に、湯浅誠「「なんとかする」子どもの貧困」という本をあげたのが意外だった。吉本の会長と湯浅誠というのはなかなかつながらない。人間にはわからない面があるもんだ。成田悠輔とは「Hanada」で対談したようなのだが、最近始まった大崎の「Hanada」の連載にも話題は及んだ。

 午後、銀行に行く必要があり、駅前まで。雨降り。かつやにも寄り、カツ丼の梅を食べる。572円から100円引き。ツイッターから、アカデミー賞の速報をチェックしていたら、作品賞は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」に決まった。観に行くつもりでいたけど、これで混んでしまうかな。かつやにいるあいだに雨は止む。1時間ほどで帰ってくる。

◇ テレビ・映画

 夜にも、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」はコント赤信号がゲスト。3人そろっての出演が嬉しい。現在、67歳の3人。1985年放送、29歳のときに出演した回の映像が流れる。渡辺正行は「ザ・ベストテン」の司会をしていた時代、徹子さんとはずいぶん親しくしていたようだ。小宮孝泰は若くして亡くなった妻について話した。土曜の「さんまのお笑い向上委員会」を観ると、こちらでは冒頭、笑福亭笑瓶の思い出話から始まっていた。

 日曜の「おかべろ」は竹中直人がゲスト。岡村隆史と竹中直人は接点はあるのだろうか、ぱっと思い浮かばない。番組では「謎すぎる経歴」というテロップが出され、「ブレイクのキッカケがモノマネ芸ってホント?」という疑問から始まる。今の時代、もうそこからわからない視聴者が多いか。関西テレビ、1984年放送「KTV寄席」に竹中直人が出演した映像が流れる。これはいい映像を出してくれたなあ。素人時代、浅井企画から声をかけてもらっていたが、俳優の勉強をするために、大学を出てから青年座に入った。人力舎に入るのはそのあとなんだな。大河ドラマ「秀吉」の撮影中、信長役の渡哲也のクルマで送ってもらったときに、コンビニに寄りたいといったら、「だめだよ、役者はコンビニなんか寄っちゃ!」と怒られたエピソードや、あるいは、横山やすしにかわいがられたエピソードなど、話に出てくる登場人物が強い。おまけに、ときどきお爺ちゃんの顔になるという遊びもあり、とても内容の濃い回だった。

 夜、ツイッターを覗いてみると、扇千景の訃報にまず驚いたが、大江健三郎の訃報もあり、二度驚かされた。どちらの訃報も15時過ぎには出ていたようだが、20時を過ぎてから知った。

 アマゾンプライムで映画を1本。ダニエルズの映画を観たいと思ったが、「スイス・アーミー・マン」はもう見放題ではなくなっていた。ダニエルズのウィキペディアを見てみると、同じ「ダニエル」という名前同士の他人コンビだということを初めて知ったが、つまり、「ノブユキ」同士のナイツみたいなものか。そのひとり、ダニエル・シャイナートの単独作品はアマゾンプライムにはあり、「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」というこれを観てみることにしたが、しかし、この作品だけでは特別な魅力はちょっとわからなかった。

 映画を観ているあいだ、部屋にネズミの気配がして、何度か気をそがれてしまった。金の問題もあり、ネズミ対策をちっとも進められない。ブログをひとつ更新し、音楽を聴きながら眠ろうとしていたが、眠れなくなり、ブログの更新をもうひとつ。

2021年7月31日土曜日

7月31日土曜日/開会式ウラオモテ

◇ ラジオ・テレビ

 早朝4時には目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。からだじゅうが痛く、ラジオをつけたまま、しばらく横になっていた。「木梨の会」に、こんな朝早くから藤井フミヤが出演している。とんねるずのビクター時代の楽曲がサブスク解禁になったという話題にもなり、とんねるず、チェッカーズの曲をいくつかかけていた。少し眠りなおし、9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴く。出水アナが濃厚接触者になったそうで、いつもは中継を担当している渡辺峻アナが代役を務めた。「常連さん」は、「ビリギャル」の坪田信貴が初登場。塙さんとは小学校の同級生なんだとか。

 ラジオは中断し、録画していたテレビを観る。昨夜の「タモリ俱楽部」は、世界の冷凍食品の特集。劇団ひとりが司会をしていて、タモリの番組に、「火薬田ドン」のTシャツを着て出ていた。それから、オリンピックの開会式を、一週間遅れでようやく観始めた。録画していたのはNHKで放送された生中継で、4時間弱の放送なので、さすがにいっぺんには観られない。とりあえず、午前中に半分まで。午後はまた、ラジオに戻り、「田村淳のNewsCLUB」を聴くと、こちらのゲストも坪田信貴だった。

 夕方、ヤマトの営業所まで。それから、二俣川に出て、相州蕎麦に入り、かき揚げ天せいろを食べた。470円。くまざわ書店にも寄り、「週刊文春」を買っていく。店内もざっと見てまわるが、社会問題の棚に、オリンピック関連の本に混じり、「ファンタズマ」が表紙の「昭和50年男」と、小林賢太郎「こばなしけんたろう」が一緒に平積みしてあった。こういうことを考える店員さんは応援したくなる。ジョイナスプラザを出て、西友のイタリアントマトに入る。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 4058人に。増加ペースがいよいよ加速していないか。神奈川県は 1580人。大阪も 1040人となり、千人を超えた。


◇ 雑誌・本

 「週刊文春」を買ったのは、五輪開会式の記事を読みたかったからだが、その記事は、「台本11冊を入手 開会式〝崩壊〟全内幕」というもので、目次のすぐあとに6ページにわたって掲載されていた。楽天マガジンも利用しているのだが、「週刊文春」はこういう目玉になる記事は電子版ではカットしてあり、非常にずるい。その内容だが、これを読むと、開会式がその当日に至るまで、当初の予定からどのように変貌し、どのような人物が関わり、どのような理由でそうなったかがよくわかる。演出責任者だった MIKIKO が排除されていった経緯はすでに報じられていたが、まあ、その号はざっと立ち読みしたような気もするが、この号でも改めて確認できた。IOCにプレゼンした幻の台本というものが存在していて、それが例の、「AKIRA」をモチーフにした場面で幕を開けるというものだ。ところが、そのプレゼンの1ヶ月後には、電通の高田佳夫らにより MIKIKO は排除され、佐々木宏が代わりに責任者に就く。MIKIKO案を白紙に戻したことで、億単位の費用が無駄になったということにまず呆れるが、佐々木宏が出した構成案は、MIKIKO の案を切り貼りしたものだったというからさらにひどい。そして、火消しと海老蔵は、それぞれ、小池百合子、森喜朗が押し込んだ政治案件であり、佐々木宏はそれらをあっさりと採用した。MIKIKO は辞任することになり、その後の台本の変遷もこの記事は伝えていて、山口智充、秋元才加、松重豊らの名もキャスティング案にはあがっていたようだが、しかし、今年3月には、佐々木宏が侮辱演出問題で辞任となり、その後任に小林賢太郎が就く。そして、本番直前のごたごたになっていくわけだが、先にネットに出ていた竹中直人の出演辞退はこの記事が報じたものだ。驚いたことがもうひとつ、競技紹介の場面はもともとは任天堂が監修するはずだったが、佐々木宏に代わったあとに、その場面はピクトグラムに変更された。入場行進にも任天堂の曲が使われていないのはそのような理由があったのだ。聖火ランナーも、松井は森喜朗によるゴリ押しで、王、長嶋、松井を最終走者にする予定だったが、森喜朗が会長を辞任したため、急遽、大坂なおみが選出されたという事情もこの記事は伝えている。

 週刊誌だけでなく、本も読む。小林信彦「昭和の東京、平成の東京」を読み終えた。2005年刊、ちくま文庫。「私説東京放浪記」「私説東京繁盛記」とともに、小林信彦自身が東京三部作と呼ぶ3冊を、今年に入ってから立て続けに読んでいった。東京についてのコラムやエッセイを集めた本であり、時代的には、前のオリンピックの時代からの東京が描写されていて、まさに、今年読まずにいつ読むのかという本だった。そこでくり返し書かれているのが「町殺し」だが、今年もやはり、コロナも重なったとはいえ、あとでふり返ってみれば、そういう年だったということになりそうだ。あとそれから、前から探していた、横浜の古本屋について書かれた文章もこの本に収められていた。一寒堂という古本屋について、111ページに書いてあったと、ここにメモしておく。

◇ 開会式

 夜に帰宅し、録画していた開会式の続きを観て、一週間遅れでやっとすべて観ることができた。朝と夜に分け、一日がかりで4時間すべてを観たわけだが、つまらないかといえばそんなこともなく、さまざまな興味は湧いた。MISIA の国家斉唱、森山未來のパフォーマンスに続き、真矢ミキが大工の棟梁を演じた火消しの場面は、政治案件だということを抜きにしても、あのタップダンスは、まるで、たけしの「座頭市」だ。独創性に問題があるんじゃないだろうか。それから、選手入場となるが、ドラクエのテーマ曲が鳴り、マンガの吹き出しをかたどったギリシャのプラカードが映った瞬間には、観ていて、なんともいえない恥ずかしさが湧きあがった。ここがよかったという視聴者も多かったようだから、少数派の感覚かもしれないが、つくづく、日本は幼稚な国だという気にさせられる。いや、ゲームやマンガが幼稚ということではなく、そのアピールの態度に、悲しいくらいの幼稚さを感じた。子どもが一生懸命、ゲームが上手いところをおとなに見てもらいたがっているというような。そして、多くの視聴者は選手入場が長くて退屈だったというが、たしかに退屈ではあるのだけど、ここは演出の意図とは関係のない部分で、たとえば、遠くの小国の選手たちが、はるばる日本までやってきて手を振っているのかと思うと、それはそれでいいものだと思い、感動もした。日本よりもむしろ、ああいう小さい国を贔屓にしてやりたくなるくらいだ。バッハのあいさつが長いのはどうすることもできないが、後半になると、なだぎ武が登場し、そして、例のピクトグラムと、小林賢太郎の色を強く感じる演出が続いた。ピクトグラムは無観客だからこうしたのかわからないが、あの大会場のなかでは、どうも貧弱さが否めない。そのあとの、劇団ひとりが登場する映像から、上原ひろみと海老蔵のコラボという流れはなかなか面白かった。聖火リレーも、王、長嶋が登場し、大坂なおみにつないでいく場面は感動的なもので、これも演出の意図とは関係がない。評判になっていたドローンだが、あの日、21時半までは千駄ヶ谷にいたが、もう少し残っていれば、あれを生で観ることができたのかと思うと、帰ったのがちょっと惜しい気もした。あの殺伐とした場はいったいどうなっていただろうか。

 23時からラジオをつける。「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴いた。クレイジーケンバンドのカバーアルバムの話題から、「俵星玄蕃」をいつか完コピしたいという話をこの番組ではたびたびしているが、今回のアルバムもその案はあり、だけど、あきらめたということか。剣さんの「俵星玄蕃」は、なかなか難しそうだが、いつか聴いてみたい。ラジオを聴きながら、オンライン将棋を指し、ブログの更新をひとつしてから、深夜0時過ぎに眠った。

2021年7月28日水曜日

7月28日水曜日/ニュースが気になり


◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から都内に。昼食は四谷三丁目になり、なか卯を見つけ、鶏天おろしうどんを食べた。490円。それから、秋葉原まで行くことになり、とりあえず、ヨドバシカメラの脇のベローチェに入り、アイスコーヒーとクリームパンを食べた。日本橋あたりで映画でも観てから帰れないかと思ったが、金の計算をすると、考え込んでしまう。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 3177人に。昨日は4連休明けだから検査数が多いんだという話もあったが、今日も多いのでは話が違う。神奈川県は 1051人に。ついに千人を超えた。気になるニュースがもうひとつ、竹中直人もオリンピックの開会式に出演予定だったが、「放送禁止テレビ」のネタを理由に、前日に辞退を申し出ていたという。小山田圭吾や小林賢太郎よりも、段違いに知名度がある竹中直人までがこうなると、捉えられかたはまた変わるのではないか。しかし、こうつぎつぎにおかしなことが起こると、読書がまるで進まない。

 ベローチェを出て、ブックオフに寄っていく。いいものがひょいひょいと見つかり、結局、映画を観るくらいの金をここで使うことになった。秋葉原から山手線に乗り、品川から京浜急行に乗り換え、特急で横浜まで戻ってくる。感染者数が三千人超えだというのに、電車が混雑していて、恐怖を感じる。

◇ 音楽・テレビ・ラジオ

 とんねるずのビクター時代の楽曲がついにサブスク解禁になり、Spotify で、聴きながら帰った。ビクター時代のCDはベスト盤しかもっていなくて、たとえば、「一気!」のB面、「バハマ・サンセット」などは今までじっくり聴いたことはなかったが、いやあ、これはコメディアンらしい名曲だ。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。日曜放送の「おかべろ」は飯尾和樹がゲスト。「かわおじ」現象についての会話はどうでもいいかと思って聴いていたが、40歳目前にして、家賃が払えなくなり、バイトをしていた時期があったという話と、それから、タモリから言われた「絶対に時代を追うな」という言葉のほか、内村、関根からのアドバイスの話はよかった。月曜の「紙とさまぁ~ず」は、有村架純がゲスト。ゲスト不在、ゲストのアンケートの答えだけを見ながら、おじさんふたりで勝手に盛りあがっているこの番組はやっぱり可笑しい。ラジオも、タイムフリーで、先週の「おぎやはぎのメガネびいき」を途中まで聴いた。小林賢太郎についてしゃべっていたというのがネットニュースになっていて、これは聴いておきたかった。聴きそびれた昨夜の「爆笑問題カーボーイ」も聴き、オンライン将棋を指し、深夜0時前には眠る。

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4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...