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2023年8月30日水曜日

8月30日水曜日/からだの熱・水を飲む


◇ 久我山・渋谷

 今日も朝から都内に。渋谷から井の頭線に乗り換え、久我山という駅で初めて降りた。駅前のサミットストアで、飲みものをパンを買って食べる。駅前には川が流れていて、のんびりしている。しかし、ひどく汗をかき、昼には渋谷に戻るが、冷房が効いている井の頭線のなかでもまだからだが熱をもっている。渋谷の啓文堂書店を少し覗き、道玄坂を横切り、センター街に進む。まんだらけに寄り、階段の百均から古い雑誌を2冊買っていく。それから昼食。鳥道酒場に入り、ランチメニューの鳥唐揚げ定食を食べた。605円。松濤のベローチェに入り、ひと休み。音楽を聴きながら少し眠る。読書をするつもりだったが、今度は冷房でからだが冷えすぎたか、腹の具合が悪くなった。

 東横線の各停に乗り、読書をしながら横浜に戻ってくる。図書館の本を返却する必要があり、二俣川の行政サービスコーナーに寄り、そのついでにくまざわ書店も覗いてから帰る。

◇ ラジオ

 夕方には帰宅し、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。昇太師匠と乾貴美子の日に、竹下景子がゲスト。Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の「大竹紳士交遊録」のコーナーも順に聴いていく。今日水曜はきたろうの担当。各地の祭りを話題にする。昨日火曜は中島岳志の担当。関東大震災から百年、映画の題材となった福田村事件について語る。一昨日月曜は古谷経衡の担当。岸田総理が購入したという本のなかから「アマテラスの暗号」について語っていた。

 ラジオを聴きながら眠ろうとしていたが、眠れずに、ブログをひとつ更新する。ようやく少し眠り、深夜に起きあがる。録画していたテレビ番組を観ようとするが、どうも気力がない。疲れがとれず、眠い。「徹子の部屋」(ゲスト・大泉洋)だけ観て、とりあえず、水をたくさん飲んだ。深夜にコインランドリーに行き、1時間ぐらいで帰ってきたのだが、水をたくさん飲んだせいでトイレに行きたくなった。昼にも腹がくだり、夜中にもくだる。ここまでひどいという自覚がなかった。道理で元気がないわけだ。

2023年8月14日月曜日

8月14日月曜日/雨の可能性がある


◇ 竹橋・星川

 朝から都内に。昼食は竹橋のパレスサイドビル、てけてけに入り、ランチメニューのチキン南蛮定食を食べた。850円。夕方には横浜に戻り、この時間ならば、星川の図書館にぎりぎり間に合うと思い、星川に寄ることにした。月曜は閉館が早く、17時まで。閉館10分前に入り、雑誌だけ借りようと目当てをしぼり、3冊借りていく。

 マクドナルドに入り、ひと休み。借りてきたばかりの「文學界」7月号をすぐに読む。「甦る福田恆存」という特集を見つけ、これを読んでおきたくなった。中島岳志と浜崎洋介の「神なき世界をどう生きるか」と題した対談で語られていた、「楽屋」という表現は重要な部分だと思った。中島「『人間・この劇的なるもの』で、福田は世界は舞台だ、とは書いていないんですよね。全部が舞台になったら、常に演じていなければならないから、自殺してしまうと言うわけです。舞台から引っ込んで、自分が演じていた役を味わいなおす「楽屋」が必要なんだと。福田の私小説への批判も、端的には、そこには楽屋がないことから来ている。最後まで守るべき自分の場所としての楽屋を持つことこそが、福田の個人主義の根幹にあると思います。」


 コーナンに寄り、切らしているコピー用紙は絶対に買わなければならなかったが、ついでに、ダンボール板ももう少しでなくなってしまうから買いたかったのに、そういえば、天気をまるで気にしていなかった。予報では雨の可能性があり、だとすると、ダンボール板を運んでいる最中にゲリラ豪雨にでも遭ってはたまらない。せっかく星川に寄ったのに迷うが、用心して、ダンボール板を買うのは見送ることにする。無計画に、思いつきで行動するから、なんにも用事が片づかない。帰宅前には、やはり、雨がぱらつき、ダンボール板は買わなくて正解だったが、いや、星川に寄ったことがそもそもの不正解だ。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。土曜の「Nキャス」を観そびれていた。アメリカのフェスに YOASOBI が出演したことを扱っていたけど、新しい学校のリーダーズが出演していたことは触れられず、映像にも登場しなかった。土曜にはポケモンの世界大会とやらが横浜で開催されていたようで、ポケモンのイベントがあることは知っていたが、「ピカチュウ大量発生」というのは4年前に観ていたから、まあ、がんばって観に行かなくてもいいかなと思ってたんだけど、世界大会のことはあとで知った。別のニュースではドローンショーがあったことも知り、夜にやっていたのなら、関内にいたのだから観に行けばよかった。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台ゲストは宮藤官九郎。高田先生がなんの脈絡もなく「たこ八郎を超えた」と言い始めたのがまずよくわからなかったが、そのあとに、クドカンがザ・たこさんのライブに出演するという告知がある偶然に笑う。トークも密度が濃く、とても面白かった。なにしろ、「離婚しようよ」「季節のない街」「こんにちは、母さん」と、話題作が同時に3本あるのだからすごい。山田洋次の演出の話が面白かった。最後に、高田先生にもっと褒めてくださいよと催促すると、高田先生は、昔、小林信彦が「ビートたけしのオールナイトニッポン」を褒めてくれた話をした。エンディングでは、ザ・たこさんの曲が流された。

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2023年8月1日火曜日

8月1日火曜日/Xになる

◇ テレビ・ラジオ

 朝に起きあがり、まず、どうにかこうにかブログの更新をひとつ。外は激しい雷雨。今日は外出する用はなく、録画していたテレビ番組をずいぶん観る一日になった。しかし、そのわりにはこれといって観るべきものはない。昨夜の「午前0時の森」は「ジュリアナ世代、午前0時に何人踊りに来てくれるか?」という企画。荒木師匠らが出演していたのだが、半分ほど観て、あとは早送りして消去した。昨夜の「キョコロヒー」は「一度は言ってみたいセリフ劇場」に「クレヨンしんちゃん」の声優の小林由美子が登場。先週の「アンタウォッチマン!」はダイアンの特集。「有田ジェネレーション」のラップバトルの反響が大きかったそうだが、その番組は観そこねている。

 今日の「徹子の部屋」は八嶋智人がゲスト。11年ぶりの出演。「さんま御殿」は「美容に命をかける有名人SP」。レインボー池田や、エルフ荒川の妹が初登場していた。美容の話をしているときに、この番組にしては注釈のテロップがかなり出る。

 先週土曜の「ゴッドタン」は恒例企画の「お笑いを存分に語れるBAR」。東京03の飯塚と、そして、ダウ90000 の蓮見翔と囲碁将棋がどちらも番組初登場。飯塚が話していた、ゾフィーが33本の新ネタを披露するライブをやったというその内情には驚かされる。33本の新ネタを2ヶ月で書いたということだが、どういう手順かというと、まず、一週間で100本の設定を考え、そのなかから、信頼できる芸人たちに面白いものを10本ほど選別してもらうのだという。100本の設定から選別していくその工程をくり返し、33本の設定が決まったところから、残りの20日間ほどで脚本を書き、それから練習するのだという。その話を聴いているときの囲碁将棋の顔がいい。蓮見もそうだが、このクラスのプロたちはいかに高いクオリティのネタを量産しているか。蓮見が持ち込んだテーマは「これまで一番印象深いネタ」というもので、ラーメンズの「不透明な会話」というコントを観て、蓮見はなにか書きたいと思ったんだそうだが、劇団ひとりやおぎやはぎの世代のそういうものはあるのかと訊く。飯塚は「ごっつええ感じ」の「オカンとマー君」のコントをあげ、囲碁将棋はもりやすバンバンビガロのルービックキューブをそろえるジャグリングをあげたが、それは蓮見の訊きたいこととは違うんじゃないのか。しかし、蓮見のような体験は、上の世代の劇団ひとりやおぎやはぎにはそもそも希薄だろう。その時代とは、お笑い界の状況がまるっきり違う。

 テレビの合間に、Spotify のポッドキャストで「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を順に聴いていた。今日の「大竹紳士交遊録」は中島岳志の担当。小島慶子がどうやら休みで、大竹まこと、武田砂鉄、砂山アナというメンバー。月曜の古谷経衡、火曜の中島岳志が、どちらも維新の発言を話題にする。ブログの更新もして、今日は計4本書きあげた。ツイッターはスマホのアプリのアイコンもついに「X」になった。早く眠るつもりが眠りそこねる。今夜は涼しい。深夜1時から「爆笑問題カーボーイ」をつけ、聴きながらようやく眠る。

2023年5月16日火曜日

5月16日火曜日/大塚・池袋

◇ 大塚・池袋

 朝から都内に。今日はいよいよ暑くなりそう。横浜から東横線、日吉から目黒線に乗り換えると、目黒線では座れず、次第に混雑し、貧血気味になった。神楽坂に出て、まいばすけっとに寄り、パンをひとつ買って歩きながら食べる。昼は新宿に移動する。西新宿のオークテラスのなか卯に入り、親子丼を食べた。450円。それから、アイランドアトリウムのドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。

 午後は大塚の近くまで行くことになり、せっかくだから、大塚駅まで歩き、ブックオフに寄りたくなった。2階の売り場、110円の文庫本から5冊を選び、なかなかいい本があると思ったが、1階の単行本の棚は配置替えでもするのか、すべての棚がすかすか、半分も埋まっていない状態で、いい本がまったくない。2階の棚の様子からすると、1階もきっといい本があったのではと思うけど、ブックオフの店員らの判断で間引いてもらっちゃ困るんだよ。この店舗はお気に入り登録はしていなかったが、ゴールデンウィークの特別クーポンにより、150円引き。都電荒川線沿いに歩き、まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとエクレアを買って食べた。向原から、サンシャインシティをぐるっとまわり、またベローチェに入る。スマホの充電をしたかった。




◇ 読書

 ベローチェで、保土ヶ谷図書館で借りた、猿渡由紀「ウディ・アレン追放」を読み終えた。2021年刊、文藝春秋。ダイアン・キートンとの恋愛までは楽しく読んでいたのだが、だんだん、「週刊文春」の記事を読んでるような気にさせられていく。しかし、ウディ・アレンのスキャンダルについて、今まであまり詳しく調べたこともなかったから、初めて知ることがとても多かったし、ミア・ファロー側の事実、ウディ・アレン側の事実が、とてもフェアに書かれている本だと思った。ミア・ファローにもかなり問題があることは、日本で目にする報道だけではまるでわからないのではないだろうか。終盤に出てくるモーゼスの証言、そして、ポランスキーの性犯罪の被害者であるサマンサの主張は重要だろう。

 池袋のブックオフにも寄っていく。この店も値上げがひどく、単行本は390円以下、文庫は220円以下になっていて、ゆるい値付けがない。店内をぐるぐるまわり、110円の文庫本をようやく1冊だけ選ぶ。池袋の店舗は大きいから、こっちだけ寄ればいいかとも思っていたが、大塚に寄っていなければつまらないことになっていた。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「さんま御殿」は有名人の妻特集。太田光代社長と山口もえがテレビ初共演。終盤にテーマをふられた社長が、本気のトーンで「もう別れたいんですよ」と切り出したのが可笑しかった。「カーボーイ」でしゃべっていた太田のおねしょもばらされていた。

 Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、ゲストの山崎ナオコーラがとてもいい話をしていた。パートナーは小島慶子。近刊「ミライの源氏物語」から、「源氏物語」の読みかたについて。「私は作品を批判してるわけじゃないんですけど、たぶんその、おそらく、これまで授業で勉強していくなかでは、「源氏物語」っていうのはすごい素晴らしい作品だから、全肯定しなきゃいけないみたいな、そういうところがあって、多くのひとがもやもやと、これ、性暴力なんじゃないかなて思うシーンがけっこうあったり、まあその、不倫みたいなシーンもあるし、差別的な、容姿をあげつらってけっこうひどいことを言うシーンもあるし、もやもやって思うけど、そこはなんか指摘しないでただただ素晴らしいって読まなきゃいけないって雰囲気に飲まれちゃって、私も学生時代は飲まれちゃってたんですけど、でも、もやもやがあったから、なんかこう、言葉にしたいなあってのがすごく思ったんです。」「私自身もけっこう容姿のことをバッシングされた経験があって、だから、容姿の話ってずっと苦手って思ってはいるんだけど、この、なんか、光源氏と紫の上がほかの女のひとの容姿をすっごい悪口をわあわあ言うシーンがあって、私はそのシーンをちょっと面白く読んじゃうんですよ。なんか、スイートな気持ちで。(略)そのシーンを面白く読んでしまうっていう自分もいるっていうのが、まあやっぱりなんか、罪悪感みたいのもあるけど、それが人間なんだっていう。で、おそらくもしも平安時代にいたら、ストレートに読んじゃったと思うんですよ。ひとの悪口言うことに罪悪感も感じないし、容姿は面白いもんだみたいに、ストレートに読んじゃったと思うけど、今だからこそ、複雑な読みかたをして楽しめるんだっていう、現代の読書ができる自分っていうのを、それはそれでありがたいもんだと思うから、今だからこそできる「読み」っていうのを、なんかもっと探っていきたいなっていうのを。」「ルッキズムをすごい嫌っている自分でも、なんか甘い気持ちになるっていう、面白さもわかるんですよね。だからその、人間の複雑な心理が味わえるから、やっぱ、読書っていいな。」

 同じく今日の「大竹紳士交遊録」のコーナーは中島岳志の担当。「ハマのドン」について語り、これもとてもいい話をしていた。藤木幸夫がIR誘致に反対する記者会見で語られていた、「港の先輩たちがこの地で汗を流し、血を流し、死んでいったひとたちがいっぱいいる。そのかたがたがなにか言いたいのだろうと思う。死んだ親父に、横浜の将来をちゃんとしろよ、博奕場はやめろよというふうに言わされていると感じる。」というこの発言を中島岳志は重要だとして、反対の根拠が死者の声にあるという点に、自身が考えてきた政治学の問題を結びつける。「民主」という考えかたと「立憲」という考えかたの緊張関係について、これはつまり、生きている人間と死者、それぞれの主語の違いであると説明する。憲法とは死者の声の集積なのだ。藤木幸夫の「ミナトのせがれ」という自伝は、前半は自分の話を書かず、祖父母や父母の話を徹底的に書いているんだそうで、藤木幸夫は自分の生い立ち以上に、親や先祖たちとの関係性のなかにこそ自分の本質があり、彼らと一緒に生きているという感覚が強いひとのようだ。最後には、柳田国男の「死んだあとにも仕事がある」という言葉に、大竹まことも小島慶子も胸を打たれていた。

 深夜1時から、「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

2023年5月4日木曜日

5月4日木曜日/海老名・さがみ野



◇ 海老名・さがみ野

 朝から外出。今日は海老名まで。海老名市立図書館にひさしぶりに寄ってみたが、横浜の図書館をよく利用するようになった目で棚を見ると、ここは TSUTAYA の棚そのものに見える。2階にコンセントのある席があり、ここでスマホの充電ができると思い、1階から雑誌をもってきて充電しながら読もうとしたら、この席は利用の手続きが必要なのだと、座ろうとしてから気がついた。以前、この図書館を利用していたことがあるから、ここの利用カードはまだもっているとは思うのだが、カバンから探し出すのもめんどうだ。1階に戻り、1階の普通の席で読む。先月に発売された「文藝春秋」の最新号の「私の人生を決めた一冊」という特集を読みたかった。小林信彦、菊地成孔、立川志の輔、鈴木保奈美、隈研吾、Aマッソ加納、スピードワゴン小沢といったあたりをつまみ読みしていく。ほかのページには、「タモリ俱楽部40年を語ろう」という渡辺祐と安齋肇の対談や、それから、三浦瑠麗の独占インタビューというのもあり、これにも目を通してみると、談春師匠の名が出てくる。岸田文雄の脳波を中野信子が調べるという妙な企画などもあった。巻末を見て、今さら知ったが、現在、「文藝春秋」の編集長は新谷学なんだな。


 昼食は遅めの時間になり、ショッパーズプラザの幸楽苑で、中華そば餃子セットというのを食べた。690円。海老名からさがみ野に移動し、ブックオフに寄っていく。今日からゴールデンウィークのセールが始まっている。110円の文庫本を5冊買っていく。会計時、合わない金額が表示されたので、「これ、2割引きになってるんですか?」と訊きなおしてしまったが、おばさんの店員はあわてる様子もなく、謝りもせず、たんたんとした妙なひとだった。

 相鉄ライフのドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。隣りの席に大きなぬいぐるみを抱えた男の子が座り、そのお父さんとお姉さんらしき女の子は注文をしていて、そのあいだ、席には男の子だけだったのだが、なぜかこちらをじっと見つめてくる。ぬいぐるみを自慢したかったんだろうか。話しかけてやりたかったが、お父さんがいかつい男だったので、がまんする。

◇ テレビ・読書

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は上沼恵美子がゲスト。この番組には二度目の出演。前回もそうだったが、今回も、なんでこんなに挑むような調子なんだろうと思うほど。いわゆる「かかってる」というのかな。徹子さんに、今まで苦手なゲスト、いやなゲストはいなかったですかとしつこく訊く。上沼恵美子に比べると、和田アキ子なんかはずっと品がいいんだなと思う。

 昨夜の「水曜日のダウンタウン」は恒例の「みんなの説」。「ベロベロに酔ったふじいあきらを介抱していたらトランプを吐き出したとしても意外と受け入れちゃう説」「クールポコの背後に幽霊がいたら「なぁ~に~?」のところでネタ中止説」など。「あちこちオードリー」も観ると、こちらはオリエンタルラジオがゲスト。コンビでは初登場。中田敦彦のスタンスは面白いんだけど、どうも中身がなんにもないひとだ。

 部屋で読書の続きを。市立図書館で借りた、中島岳志・島薗進「愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか」を読み終えた。2016年刊、集英社新書。保土ヶ谷図書館で借りたものが読み終わらず、中央図書館で借りなおし、ようやく読み終えた。自分の知識量ではなかなか難しかったが、親鸞主義、日蓮主義が、全体主義とどう結びついていくのかといったところにはとても興味が湧いた。以下、気になった箇所の引用。P30 中島「日本ではいまだにナショナリズムと言うと、右派の思想だとレッテルをはられてしまう。しかし、実際は、ナショナリズムそのものは左派的な出自を持った思想だというのが政治学の常識です。」 P33-34 中島「ナショナリズムが統治の道具として活用される場合、ナショナリズムは国家の正当性を担保する原理へと転換していきます。いわば「国家は、国民のもの」から「国民は、国家のもの」という主張に変わっていくわけです。(略)「上からのナショナリズム」が「下からのナショナリズム」を乗っ取っていく。」 P101 中島「(略)親鸞主義は内面重視であり、日蓮主義は社会参加重視という傾向の違いがあると思います。一方、両者の共通点は何なのかというと、煩悶青年の存在が決定的に重要なのではないかというのが私の考えです。」 P117 中島「スタロバンスキーは、ルソーを読み解く中心的なキーワードは「透明」と「生涯」であると言います。どういうことかと言うと、ルソーにとって、高貴な人間というのは、内面と外観の間に障害物のない人のことなのです。(略)そこから出てくる政治的概念が「一般意思」というものです。」

2022年12月31日土曜日

2022年の十大事件

 1位:(このブログに書いていないことが1位。)

 2位:ネズミの被害がひどい!

 3位:動画配信の利用が増えた!

 4位:ポッドキャストの利用が増えた!

 5位:2年ぶりに古本市参加!(5月5日

 6位:国葬(国葬儀)の日にその周辺を歩いた!(9月27日

 7位:宮内庁に行ってきた!

 8位:選挙演説をたくさん観た!

 9位:ドッキリヤミ市場が再開された!

 10位:「あつぎ国際大道芸」が再開された!(11月13日

◆ 2022年に読んだ本・十選

 小林信彦「東京少年」(2008/新潮文庫)(1月15日

 宮沢章夫「チェーホフの戦争」(2009/ちくま文庫)(3月14日

 頭木弘樹「落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ」(2020/ちくま文庫)(3月25日

 いがらしみきお「ふつうのきもち」(2020/双葉社)(5月2日

 中島岳志「自民党 価値とリスクのマトリクス」(2019/スタンド・ブックス)(7月2日

 大和田俊之・磯部涼・吉田雅史「ラップは何を映しているのか ー「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで」(2017/毎日新聞出版)(8月18日

 今村夏子「父と私の桜尾通り商店街」(2022/角川文庫)(11月3日

 高田明「高田明と読む世阿弥」(2018/日経BP社)(12月14日

 石戸諭「東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で」(2021/毎日新聞出版)(12月26日

 大鶴義丹「女優」(2022/集英社)(12月28日

(読んだ順)

今年は120冊の本を読んだ。→ 読書メーター


◆ 2022年によく聴いたアルバム・五選

 Tokimeki Records「透明なガール」

 Kan Sano「Tokyo State Of Mind」

 250「PPONG」

 Charlotte Adigery & Bolis Pupul「Topical Dancer」

 Black Eyed Peas「ELEVATION」






◆ 2022年・ベスト映画

 「コーダ あいのうた」(アマゾンプライムで視聴)

◆ 2022年・ベストテレビ

 「ワルイコあつまれ」「藤井風テレビ」

◆ 2022年・ベストラジオ

 「シン・ラジオ ヒューマニスタは、かく語りき」(金曜のみ、パーソナリティ・友近)

◆ 2022年・ベストタレント

 太田光

◆ 2022年・ベスト漫才師

 10億円

◆ 2022年・ベストご飯

 かつやのカツ煮冷やしそば


・・・そのほか、忘れてしまったことも多数。

2022年7月2日土曜日

7月2日土曜日/政治の勉強

◇ ラジオ

 早朝に目覚め、暑さで火照った手足と顔を洗って冷やすところから一日が始まる。日向を歩いていたんじゃあるまいし、睡眠をとると、からだが火照るのだから異常だ。まず、ブログの更新をひとつ。それから、文化放送の「ラジオのあさこ」をつけたまま、2時間ぐらい眠りなおし、TBSラジオの「ナイツのちゃきちゃき大放送」に切り換え、これもうとうとしながら聴いていた。午後はまた文化放送に戻り、「田村淳のNewsCLUB」を。

 今日は、れいわ新選組の池袋のイベントを見物に行こうかと迷っていたが、というのも、この日にラサール石井がれいわのイベントに参加すると予告していたからで、ラサール石井がどんな演説芸を見せるのかには興味があった。しかし、ツイッターを確認してみると、ラサール石井は参加しなくなったようなので観なくてもいいかという気になった。ラサールは今日は大阪の博士のイベントに参加するようだ。つまり、博士も池袋には参加しないというわけだ。

◇ 読書

 夕方に外出し、駅前の日高屋に入り、油そばと餃子を食べた。800円。ろくに仕事もせず、食ってばかりいていいのだろうか。それから、ドトールに入り、読書をする。

 中島岳志「自民党 価値とリスクのマトリクス」を読み終えた。2019年刊、スタンド・ブックス。初出は「論座」のウェブ。中島岳志が保守の立場から、自民党の有力議員9名を、それぞれの著書をじっくりと読むことにより、その言葉を分析していく。俎上に載せられているのは、安倍晋三、石破茂、菅義偉、野田聖子、河野太郎、岸田文雄、加藤勝信、小渕優子、小泉進次郎。いや、この本はとても勉強になった。自分の理解が、今まではいかに漠然としたイメージでしかなかったか、反省し、認識が整理された。無闇に攻撃的ではない、このようなクールな分析が読みたかったのだ。具体的にはどのように分析しているかというと、政治家の仕事を「価値」と「リスク」に大別し、「価値」を横軸、「リスク」を縦軸とした図のなかに、この9名を位置づけていく。「価値」(横軸)の両極には「リベラル」と「パターナル」を置き、価値観の問題に対する権力の介入の強さを表している。つまり、介入が強ければパターナル、介入が少なければリベラル。「リスク」(縦軸)の両極は「リスクの社会化」と「リスクの個人化」を表し、リスクというのはお金の問題ということだが、さまざまなリスクに対し、それを社会全体で対応するのか、それとも、個人が対応する社会を志向するのか。後者はいわゆる、自己責任型の社会というやつだ。「リスクの社会化」は「大きな政府」、「リスクの個人化」は「小さな政府」でもあり、自民党の保守本流であった「大きな政府」路線が、「小さな政府」路線に舵をきっていった80年代から流れもきちんと解説されている。また、中島岳志は西部邁の弟子筋にあたるひとだが、たとえば、安倍晋三についてはこう書いている。P26「外交・安全保障については、当初から一貫して「日米基軸」を強調し、日米安保の強化を説いています。ちなみに安倍さんが大きな影響を受けたという西部邁さんは、一貫した日米安保反対論者でした。」 この本の刊行時にはまだ安倍政権だったが、岸田文雄についてはこの時点で、P123「岸田さんはその時どきの権力者に合わせ、巧みに衝突を避けてきた政治家です。はっきりしたヴィジョンを示さないことによって敵をつくらず、有力な地位を獲得してきた順応型で、よく言えば堅実、冷静。しかし、この国をどのような方向に導きたいのかよくわからず、何をしたいのかが極めて不明瞭な政治家です。」と分析している。あるいは、細かい分析があるいっぽうで、あとがきにはまた別のことも書かれていて、じつはこの箇所にもっとも、この著者は信頼できると思わされた。P218「一方で、文章化された言葉だけで政治家を選べばいいかというと、そうではないと思います。言葉は常に生き方や態度に裏打ちされたものでなくてはなりません。いくらリベラルな政策を提示していても、立場の弱い人に対してパターナルな態度をとるような政治家は信用に値しないでしょう。」「私の曾祖母は、小学生の私が「誰に投票したのか」と尋ねると、ひと言「男前」と答えました。彼女が言った「男前」とは「イケメン」のことではありません。政治家として信用ができる「顔つき」をしているのかを判断してきたと言っているのです。つまり、人生経験を踏まえた人間判断をしたと言うのです。」

◇ ツイッター・テレビ・配信ドラマ

 夜に帰宅し、テレビを少し観てから眠ってしまった。23時過ぎに目覚め、ラジオをつける。FMヨコハマの「HONMOKU RED HOT STREET」を聴きながら、ブログの更新をもうひとつ。深夜、ツイッターを見て、宮谷一彦が亡くなったことを知った。訃報は昨日出ていたようだが、ツイッターをあんまり追いかけていなかったから、知るのがずいぶん遅くなった。暑いときはツイッターも見ないし、テレビを観るのもいやになる。音楽を聴きながらぼんやりする時間が増えた。ツイッターからは、志らく師匠の独演会にランジャタイが出演したことも知った。アップされている写真も最高だし、その客席にいなかったことが悔しいが、いわきの会だからこれはあきらめがつく。

 深夜に、観そびれていた「ゴッドタン」の録画を3週分まとめて観た。恒例企画の「この若手知ってんのか!?」の前後編だが、最近は「ニューヨークと蛙亭のキット、くる!!」なんかも観ているし、ここで初めて知るひとはあまりいなかった。嫌いな芸風だと思うものも少なくなかったが、パンプキンポテトフライとセンチネルは面白かった。もう1本は放送直後の「コンビ大喜利GP」。コロコロチキチキペッパーズ、Aマッソ、ハナコ、ドランクドラゴンが出演し、これは次週に続く。

 朝までに、アマゾンプライムでドラマを観ようと思い、「BRUTUS」で松本隆が紹介していた「マイ・ディア・ミスター」という韓国ドラマを観てみるが、しかし、第1話を観たかぎりでは、そこまで惹かれるものはなかった。第1話が90分弱、2話以降も70分から80分という長さとなると、なかなか気軽に続きを観るという気にもなれないなこれは。

2022年5月19日木曜日

5月19日木曜日/眠くてしかたがない

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 朝に目覚め、まず、ブログの更新をしようとするが、あたまが働かない。あたまを動かそうと、オンライン将棋を1局指してみると、あっという間に負けた。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「あちこちオードリー」(ゲスト・EXIT&ぺこぱ)と「キョコロヒー」を観て、それから、Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の「大竹紳士交遊録」のコーナーを聴いた。きたろうが出る水曜だけはよく聴いているが、火曜の隔週レギュラーに今週から中島岳志が加わり、これも聴くようにしよう。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、清水ミチコとナイツが水道橋博士の出馬に触れていた。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊文春」には、巻頭グラビアに上島竜兵の記事があり、ラサール石井、西条昇がコメントを寄せていた。特集記事もあるようだが、これは電子版では読めない。ラサール石井は「日刊ゲンダイ」の連載コラムに上島竜兵の思い出を書いていて、これはラサール本人がツイッターに全文の写真をあげていた。上島、ジモンとはテアトルエコーの先輩後輩であり、肥後は杉兵助門下の弟弟子にあたり、渋谷道頓堀劇場にも出ていた。ダチョウ倶楽部を結成以前からよく知るとても近い関係のラサールであるから、その上島評は的確で、短いコラムのなかにダチョウ倶楽部の歴史、上島評を詰め込み、そして、最後にはラサールの感情も書いている。中村勘三郎、藤山直美にも愛され、志村けんの舞台では二番手の役を立派にこなしていた上島の芝居を、それらの舞台の演出家だったラサールがきちんと証言している。すごくいいコラムなのに、普段から政治的なツイートをしていると、こんなツイートにも馬鹿なからみかたをしてくるやつがいるから悲しい。

 上島の記事は「週刊新潮」にもあり、巻頭ページのほか、特集記事もこちらは電子版でも読める。冒頭には密葬の様子が書かれ、おもに有吉との関係に焦点を当てたもので、西条昇、川田利明、高田文夫がコメントしていた。「FRIDAY」には通夜にかけつけた面々の写真が載っていて、山田邦子と、なぜかTKO木下がコメントしている。

 午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」。今週の14時台は、連日、ボキャブラ芸人が登場し、今日は古坂大魔王がゲスト。しかし、底ぬけ AIR-LINE は「ボキャブラ天国」でも1軍ではなかったというのは、そういえばそうかと思う話だ。ランキング外の溜まり場では、アニマル梯団や松本ハウスらとの戦いがあったというのが当時の底ぬけ AIR-LINE の位置。なべやからM2カンパニーに至る流れが詳細に語られていたのも面白かった。聴きそびれていた昨日水曜の放送も聴くと、この日は BOOMER がゲスト。それこそ、爆笑問題と並び、1軍でばりばり活躍していたのが、ボキャブラ芸人のなかではキャリアがやや古い BOOMER だ。AKIKO というトリオの前に「時代錯誤」というアイドルグループだったことはそれなりに知られる話だが、出会ったのは劇団ひまわりというのは初めて知ったかもしれない。石塚英彦の半年後輩にあたるのだ。

 ラジオを聴きながら、少し眠る。どういうわけか眠くてしかたがない。ブログの更新をしようとするが、日によっては、事実関係のチェックだけでもやたらと手間がかかり、なかなか書き進められないということになる。手順としては、まず、その日のうちに、このブログの下書きに、スマホからリアルタイムでどんどんその日の出来事を書いていく。それを整理して更新するというわけだが、当然、スマホを開けない時間も出てくるので、その日のうちにまるで直す必要のないくらいに書いてしまうこともあれば、おおまかにしか書けないときもある。これはあとで調べればわかるからと思って省略していると、意外とわからなくなってしまうものだ。それが積もり積もって、1ヶ月半遅れの更新というペースになっている。

 夜も録画していたテレビ番組をいくつか。日曜に放送された「桂文枝の演芸図鑑」をようやく観ると、前週の対談に登場したヒコロヒーが、今週はコントで出演している。「藤井風テレビ」なんかを観ると、ヒコロヒーの演技は面白いはずなのに、ひとりコントになるとなぜか面白さが損なわれてしまうのが不思議だ。そのほか、伯山の「鹿政談」があり、対談のゲストには松鯉先生が登場した。会話を聴いていると、文枝は意外と講談には詳しくなさそうで、知らないふりをして訊いている部分もあるのかもしれないが、吉本の場合は落語家と講談師の共演はどのくらいあるのだろうか。ましてや、文枝のようなテレビで売れっ子だったタレントならば、状況はさらに違うだろう。松鯉先生の声は、医者に訊くと空気のスピードが時速300キロなんだそうで、声帯に擦過傷が起こるというからすごいと思って聴いていたが、しかし、平均がどのくらいなのかがわからない。

 観そびれていた「ニューヨーク、蛙亭のキット、くる!!」も3週分まとめて観た。おそらくコロナだが、蛙亭が休みで、代役をインディアンスが2週、もう1週を鬼越トマホークが務めていた。Jaaたけやというひとを初めて観たが、「エンタの神様」にも出ていたというから意外とベテランだ。それでも、ニューヨークもインディアンスも知らないのだな。先週の放送には、なんと、竹井輝彦が登場した。これまでの道のりを語るトークだけでも濃密なものになる。新人発掘的な番組ではあるが、有望な新人もそうしょっちゅう現れるわけではないから、紆余曲折あったひとに話を訊くほうがよっぽど聴き応えがある。

 深夜、Netflix でなにか観ようと思い、「ザ・ペンタベレート」というドラマの第1話を観た。楽天マガジンで読んだ「DVD&動画配信でーた」で知った、マイク・マイヤーズ主演のコメディだというので、これは観たくなったのだが、しかし、マイク・マイヤーズ、老けたなあ。いくつだろうと検索してみると、1963年生まれだから、ダウンタウンと同い年だ。笑いのセンスもなんだか古い。続けて観るほどのものかどうか。

2021年11月15日月曜日

11月15日月曜日/偽善・保守・虚無感

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた昨日の「ワイドナショー」を観た。武田鉄矢がコメンテーターで出演しているところに、ちょうどフジテレビで仕事をしていたという空気階段が現れる。「キングオブコント」で優勝したあとにこの番組に出演した際、かたまりが「金八」は偽善と教育されていたエピソードをしゃべり、それについて武田鉄矢に謝罪にやってきた。一応、むっとしてみせる武田鉄矢だが、しかし、最近は武田鉄矢自身が「金八」の嘘臭さをどうもネタにしているフシがある。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、和田誠展に行ってきたという松本明子の話から、山藤章二の「ブラック・アングル」終了、それから、太田と黒柳徹子の向田邦子特番を観たという高田先生、その番組では太田は堺正章に憧れていたと発言し、「日曜サンデー」ではせんだみつおに憧れていたと発言していたことについて突っ込み、太田の炎上から、徳光さんの炎上、さらに、伯山に弟子がきた話と、オープニングの短い時間にこれだけの話題がうねるようにつながっていく。12時台は、市川由紀乃がゲスト。

 午後、ヤマトの営業所まで。部屋のなかにいると、ようやく少し寒くなってきたように感じるが、外に出て、日向を歩くとまだまだだいぶ暖かい。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。どこかで食べていこうかと思っていたが、腹の減り具合が半端で、決められない。ドトールに入り、アイスコーヒーと、新商品だというシャキシャキりんごのアップルパイを食べた。しかし、新商品が出て、今までの商品を置かなくなるのは困る。

◇ 読書

 ドトールで、中島岳志「「リベラル保守」宣言」を読み終えた。2016年刊、新潮文庫。親本は2013年刊。中島岳志というひとは1975年生まれで同い年なのだが、チャウシェスクの死体を映した報道から受けたショックなどは、当時の自分はもっと子どもだったとは思いながらも、同世代感があった。この一件から、中島岳志は熱狂に対して疑いをもつようになる。それから、重要なのは、保守は単なる復古でも反動でもないというところ。そもそも、左翼思想とはなにかといえば、「人間の理性によって、理想社会を作ることが可能と考える立場」と定義される。この「人間の理性」を過信することなく、人間とは不完全なものだという立場に立つのがどうやら保守であるようだ。となると、落語ファンとしては、談志の「業の肯定」とも結びつけたくなる。この本のなかには西部邁の著書からの引用も出てくるが、談志は西部邁と仲がよかったのである。あるいは、福田恆存が提示したという、人間を「演劇的動物」と捉える考えかたなども、ちょっと難しいけれども、とても興味を惹かれた。この本は今年いちばん勉強になったかもしれない。あとがきには、もともとはNTT出版から刊行予定だったものが、橋下徹批判の章があったために、版元が変わったという経緯も書かれている。

 片岡一郎さんの「活動写真弁史」も、去年買って、読みかけのままで長らく中断してしまっていたが、もう一度、あたまから読みなおすことにする。500ページを超える大著だが、この本はなんとかがんばって今年中に読み終えたい。

◇ ラジオ・雑誌・音楽

 夕方に帰宅し、クリエイトで買ってきた冷凍スパゲッティを食べる。タイムフリーで、ラジオ番組をいくつか。今朝の「伊集院光とらじおと」は、空気階段がゲスト。ネタ時間が4分から5分になったことの差が、コントの質に変化をもたらしているというような話をしていた。先週水曜の放送は、水道橋博士がゲスト。炎上の真っ最中の出演だが、これは聴き逃さなくてよかった。伊集院も博士との会話になると、ほかのゲストのときよりも圧倒的に共振度が深い。そして、その会話には必ず、爆笑問題の名も登場する。

 聴きそびれていた先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、オープニングで、にゃん子・金魚の「美味いもんだよそばうどん」、東京太の「アイ・ラブ・競輪」がついにオンエアされていた。これも聴き逃さなくてよかった。先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、新幹線でせんだみつおにつかまった話をオープニングでたっぷりとしていた。「日曜サンデー」の前に、こちらを先を聴いておくべきだった。14時台は、エハラマサヒロがゲスト。脱衣マージャンのリーチの音のものまねに爆笑。坂田利夫のオフのときのものまねなど、中川家しかり、吉本の芸人のほうがもしかすると、マニアックなネタに恐れがないのではという気がする。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊プレイボーイ」を読むと、オール巨人の連載コラムは「ytv漫才新人賞」の丸亀じゃんごについて。松岡ゆみこの連載対談は、毒蝮三太夫がゲスト。「BRUTUS」はノンフィクションの特集。大根仁の電気グルーヴの映画は完成するわけではないのか。めったに読まない「GINZA」に、80年代カルチャーガイドという特集があり、これも目を通してみると、川崎徹のインタビューがあった。「広告の流れから見ると、僕が辞めてからその島に上陸した人は誰もいなかったんです。虚しさや空白、無意味さ、僕の表現のなかにはどこかにそういうものがあるんだと思うんです。CMに笑いを求めた仲間の制作者はたくさんいたわけだけど、その虚無感は共有できなかったような気がします。」

 Spotify のニューリリースから、MELODY KOGA さんの新譜が出ていることにも気がついた。今度のアルバムは「Trees」。木をテーマにしたアルバムだ。KOGA さん、ライブはやらないのだろうか。

 明日は朝早くから外出するため、早めに眠ろうとするが、ぜんぜん眠くならずに困った。深夜1時頃にようやく眠る。

2021年7月1日木曜日

7月1日木曜日/「日本の喜劇人」を読む(10)

◇ ニュース・テレビ・ラジオ

 早朝に目覚めてしまい、何時間眠れたかわからない。寺内タケシの訃報に二日間気がつかなかったことがショックで、それからは、ツイッターでニュースだけは追うようにしているが、しかし、疲れているときはだめで、昨日は夕方からぜんぜんニュースを追いかけていなかった。東京の新規感染者数は 714人になった。

 午前中、タイムフリーで、先週土曜の「田村淳のNewsCLUB」を聴く。ニュース解説は中島岳志。利他についての話が面白い。利他は事後的にわかること、未来にならないとわからないものだという。利他は受け手になった瞬間に発動するものであり、積極的に受け手になることが大切なのではないかという話だった。そのあとのコーナーは、光浦靖子がゲスト。この番組が、留学前の最後のラジオ出演だという。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊新潮」に、たけしが映画の権利をめぐり、バンダイを訴えたとの記事があった。記事の最後には、吉川潮のコメントがあった。「週刊文春」のテレビ評はてれびのスキマさんの担当で、「ラヴィット」がお笑いマニアに注目される大喜利番組になっているという。

 録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「はなつまみ」は、志らく師匠がゲストの特番の延長戦だった。テレビのなかでは、百戦錬磨の太田に比べると自分は未熟だという、志らく師匠が弱さを出していたのがよかった。「全身落語家読本」がもとで、小里ん師匠に殴ってやると言われた一件は、テレビでしゃべっているのは初めて聴いた気がする。その後の結末は知らなかった。「水曜日のダウンタウン」は、鬼越トマホークのネタをマネージャーたちが仕掛けるドッキリの第2弾があった。笑いというよりも、これはドキュメンタリーで、松野明美にこれを仕掛けてしまうのは、マネージャーが認めてのことであれ、失礼極まりないのではという気になる。おぼん・こぼんのときもそうだが、タレントを人間だと思っていないように感じるところがあり、「電波少年」も「お笑いウルトラクイズ」も、後年になるにつれて不愉快な番組になっていったが、不愉快な時点からスタートしているのが「水曜日のダウンタウン」であり、おおむね面白く観ている番組ではあるが、積極的には支持したくないとつねづね思っているのはこういう部分だ。

 タイムフリーで、聴きそびれていた「日曜サンデー」も聴いた。ニュースのコーナーでは、立花隆の訃報があり、太田が立花隆の影響を受けているというのは初めて聴いた。14時台ゲストは、声優から講談師になった一龍齋春水。「宇宙戦艦ヤマト」の話が多くなる。午後は、今日は「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いたが、留学する光浦靖子の代わりに誰がレギュラーになるのかと思えば、なんと、小島慶子が登場した。これは面白い人事だ。そういえば、この番組が15周年を迎えたと知ったときに、この時間は、以前はTBSの小島慶子の番組を聴いていたことをちょうど思い出したのだ。そのTBSには、以前はニッポン放送に出ていた土屋礼央が木曜日のこの時間には出ている。「ゴールデンラジオ」の裏番組になる以前には、TBSの「アクセス」で、大竹まことは小島慶子と共演していたのか。しかし、「ゴールデンラジオ」は毎日聴いているわけではなく、水曜の檀蜜と、木曜の光浦の日を好んでよく聴いていたが、小島慶子と光浦とではまるっきり性質は違う。ほかのメンバーとのバランスに、しばらくは慣れないかもしれない。

(★木曜は小島慶子が毎週出演するのかと思っていたが、その後、パートナーは週替わりであることがわかった。)

 15時過ぎから外出し、ヤマトの営業所まで。朝からどしゃぶりだったが、昼には止んだと思って外に出てみると、まだ小雨が降っていた。二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、「週刊文春」の立ち読みをする。いつものように、小林信彦の連載だけ立ち読みするのだが、見開きの左側のページまで読んだところで、この連載は今回で終わりと書いてあり、一瞬、意味が飲み込めない。なんと、突然の最終回だ。この感覚をどう捉えたら正確だろうか。なにしろ、ご高齢であることはわかっているから、いつまで読めるかという思いは漠然とはあったが、まったく予想しないかたちで、いきなりそれがやってきた。だから、驚きもするが、それよりもなにか、整理できない感覚に襲われてしまう。小林信彦の最新のコラムはもう読めないということか。それを、この先、どう受け止めていったらいいのか。

 相州蕎麦で、カツカレーを食べる。650円。ドトールに入るつもりでいたが、混雑でやめ、ジョイナステラスの無印良品に寄り、Tシャツを1着買っておいた。ドトールをやめて、Tシャツを買うことになるのも変なのだが。それから、西友のイタリアントマトに入り、読書をした。

◇ 読書

 小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続きを読む。第九章を読んでからだいぶ間が空いてしまったが、第十章は「ふたたび道化の原点へ」と題し、てんぷくトリオ、コント55号、由利徹について書いている。この章は新しい発見もなく、続けて、第十一章も読んだ。十一章はずばり「藤山寛美」と題している。この本のなかで、自分の知識がいちばん追いつかないのが、この松竹新喜劇に関する部分だ。新潮文庫版を初めて読んだときから二十年以上経ってもなお、まるで知識が増えていない。「おちょやん」をなぜ観ておかなかったんだろうと思うが、観ようとしないくらいに、自分の意識のなかには抜けている。

 もう一冊、村上春樹「村上T」を一気に読んだ。2020年刊。村上春樹のエッセイを読むことがひさしぶりだったが、軽くて、とても面白い。笑う箇所もいくつもあった。スーパーヒーローのTシャツを紹介する回では、最近の「バットマン」シリーズについて、「話がリアルというか、やたら暗いですね。最初は「そういうのも新鮮で悪くないか」と思って見ていたんだけど、だんだん疲れてきて、あまり新鮮でもなくなって、「もういいや」みたいになってしまった。」なんて言ってる。巻末のインタビューでは、「この前、京都のブックオフにラモーンズのTシャツがあったので、これはいいやと思って買いましたけど」と言っているのに驚いた。村上春樹もブックオフに行くのか。その直後にインタビュアーが、「村上さんもラモーンズとか聴いたりするんですか?」と訊いていて、どこに食いついてるんだと思った。

 西友で買いものしてから、夜に帰宅する。スマホの画像をドロップボックスに移し始めたら、こまめにやっていなかったから、100点以上も溜まっていて、すごく時間を食った。そのあいだに録画していた「徹子の部屋」を観る。今日は追悼特集で、フィリップ殿下、坂本スミ子、林家こん平の過去の映像が流れた。坂本スミ子が 2016年に出た回は観逃していたが、「夢であいましょう」を歌っていて、黒柳徹子との関係性がとてもよかった。3人まとめてではなく、坂本スミ子単独での追悼回が観たかった。そのほか、「つぶやき英語」や「キョコロヒー」も楽しく観ている。テレビを観たり、ラジオを聴いたりしながら、ごちゃごちゃといろんなことを片づけていたら、気がついたら深夜2時を過ぎていた。なんという一日の短さだ。Spotify のニューリリースから、ACOのライブ盤を聴いてみたら、歌声が昔とぜんぜん違うのでびっくりする。なにか健康上の理由だろうかと思うほどの変化だったが、検索してもわからなかった。深夜3時頃に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...