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2023年6月28日水曜日

6月28日水曜日/「ハマのドン」

◇ 映画

 昨夜は眠りそこね、早朝から4時間ぐらい眠る。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」(12時台ゲスト・藤あや子)を聴き、午後から外出する。いよいよ暑くなってきた。横浜から京浜急行、黄金町に出て、駅のえきめんやに入り、ねばとろまぜそばを食べた。650円。

 シネマジャック&ベティにて、「ハマのドン」を観る。水曜サービスデー、1200円。14時10分の回。平日の昼間は、ほどよく空いていて快適だ。上映前の予告編もこの作品に合わせたものだろう、浅尾慶一郎のドキュメンタリーが公開されるのか。「なぜ君は総理大臣になれないのか」みたいな映画が当たると、そりゃあ、自民党の議員だってこういう映画を作りたいってことになるだろうな。さて、「ハマのドン」だが、こちらは藤木幸夫のドキュメンタリー。もともとはテレビ朝日で放送されたドキュメンタリー番組で、その放送は観ていなかったが、早朝の「はい!テレビ朝日です」でダイジェスト版を放送していたのは観ていた。しかし、劇場で観るほどのものかなと迷っていたのだが、横浜に住む人間としてはとても気になる映画ではあった。ナレーションはリリー・フランキー。「ハマのドン」と呼ばれる藤木幸夫というひとを知ったのは、そもそも、カジノの誘致の問題がきっかけだったが、この映画には、カジノの設計者だというつるっぱげのおじさんが登場し、村尾というそのひとはアメリカのカジノをたくさん手がけているひとなのだが、横浜のカジノには否定的であり、設計者ならでは、カジノのからくりをずいぶん詳しくしゃべっていて、これがとても面白かった。藤木幸夫のヒストリーもこの映画で初めて知るが、不良を集めた少年野球チームがその発端にあたるというのがなんだかジャニーズのようだ。その不良たちに読書を薦め、あるいは、さまざまなテーマをあげさせて議論をしていたという。藤木幸夫は無類の読書好きでもあった。その野球チームが新聞を作っていたというのにも驚くが、藤木幸夫はそういえばFMヨコハマも作っているんだ。いっぽう、港湾労働者の歴史には藤木の父の代が大いに関係し、集合写真の真ん中には、藤木の父と田岡一雄が並んで写っている。映画のハイライトは横浜市長選。ああ、このときは田中康夫を追いかけていたから、山中竹春の動きはよく知らなかったんだ。この映画、予想よりもはるかに面白かった。関連書籍も読んでみたくなった。


 映画館を出ると、腹が減ってしまった。まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとメロンパンを買って食べておく。イセザキモールに入り、馬燈書房の外の均一箱だけ覗き、それから、雲雀洞にも寄った。今日は珍しく開いていて、外の均一箱から2冊買い、少し立ち話もしていく。イセザキモールを関内方面に進み、ブックオフにも寄っていく。220円の文庫本を1冊、単行本を1冊、330円の単行本を2冊買う。有隣堂も少し覗き、ベローチェに入り、ひと休み。しかし、いろいろと用事があるため、あんまり長居もしていられなかった。桜木町に向かい、横浜にぎわい座でチケットを買いたかった。ここが20時に閉まってしまうから、のんびりしていられなかった。そのあとは横浜駅まで歩き、平沼のブックオフにも寄り、110円の文庫本を1冊だけ買った。

◇ テレビ・音楽

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は日野皓正がゲスト。現在、80歳。スタジオにバンドを入れ、演奏をする時間もあった。後半にはタップダンスも少し披露してみせた。父の日野敏というひとはトランペット奏者であり、タップダンサーでもあるのだ。

 今日放送された「テレ東音楽祭」は、オープニングとエンディング、それと、新しい学校のリーダーズが出演する21時台だけ録画しておいた。5時間すべて録画するのは大変だなと思っていたが、この番組はタイムテーブルを先に出してくれたから助かる。これも今日放送された「水曜日のダウンタウン」もすぐに観てしまう。前半は「説教中に曲の歌詞自然に盛り込むこと可能説」。後半の「相方が倒れて予断を許さない状況でも時間が経てば腹は減るし眠くもなる説」には、コロコロチキチキペッパーズ、我が家、モグライダー、安田大サーカスが登場した。とりわけ、モグライダーに感動させられる。連絡を受けたともしげは、いつでも出られるように私服に着替え、芝のことを心配して泣き出してしまった。

 Spotify で、コーネリアスの新アルバム「夢中夢」を改めて聴いた。昨夜はなぜか聴けない曲があったが、その曲も聴けるようになった。聴きながらブログを更新しようとするが、眠気の限界。深夜1時前に眠る。

2023年5月16日火曜日

5月16日火曜日/大塚・池袋

◇ 大塚・池袋

 朝から都内に。今日はいよいよ暑くなりそう。横浜から東横線、日吉から目黒線に乗り換えると、目黒線では座れず、次第に混雑し、貧血気味になった。神楽坂に出て、まいばすけっとに寄り、パンをひとつ買って歩きながら食べる。昼は新宿に移動する。西新宿のオークテラスのなか卯に入り、親子丼を食べた。450円。それから、アイランドアトリウムのドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。

 午後は大塚の近くまで行くことになり、せっかくだから、大塚駅まで歩き、ブックオフに寄りたくなった。2階の売り場、110円の文庫本から5冊を選び、なかなかいい本があると思ったが、1階の単行本の棚は配置替えでもするのか、すべての棚がすかすか、半分も埋まっていない状態で、いい本がまったくない。2階の棚の様子からすると、1階もきっといい本があったのではと思うけど、ブックオフの店員らの判断で間引いてもらっちゃ困るんだよ。この店舗はお気に入り登録はしていなかったが、ゴールデンウィークの特別クーポンにより、150円引き。都電荒川線沿いに歩き、まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとエクレアを買って食べた。向原から、サンシャインシティをぐるっとまわり、またベローチェに入る。スマホの充電をしたかった。




◇ 読書

 ベローチェで、保土ヶ谷図書館で借りた、猿渡由紀「ウディ・アレン追放」を読み終えた。2021年刊、文藝春秋。ダイアン・キートンとの恋愛までは楽しく読んでいたのだが、だんだん、「週刊文春」の記事を読んでるような気にさせられていく。しかし、ウディ・アレンのスキャンダルについて、今まであまり詳しく調べたこともなかったから、初めて知ることがとても多かったし、ミア・ファロー側の事実、ウディ・アレン側の事実が、とてもフェアに書かれている本だと思った。ミア・ファローにもかなり問題があることは、日本で目にする報道だけではまるでわからないのではないだろうか。終盤に出てくるモーゼスの証言、そして、ポランスキーの性犯罪の被害者であるサマンサの主張は重要だろう。

 池袋のブックオフにも寄っていく。この店も値上げがひどく、単行本は390円以下、文庫は220円以下になっていて、ゆるい値付けがない。店内をぐるぐるまわり、110円の文庫本をようやく1冊だけ選ぶ。池袋の店舗は大きいから、こっちだけ寄ればいいかとも思っていたが、大塚に寄っていなければつまらないことになっていた。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「さんま御殿」は有名人の妻特集。太田光代社長と山口もえがテレビ初共演。終盤にテーマをふられた社長が、本気のトーンで「もう別れたいんですよ」と切り出したのが可笑しかった。「カーボーイ」でしゃべっていた太田のおねしょもばらされていた。

 Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、ゲストの山崎ナオコーラがとてもいい話をしていた。パートナーは小島慶子。近刊「ミライの源氏物語」から、「源氏物語」の読みかたについて。「私は作品を批判してるわけじゃないんですけど、たぶんその、おそらく、これまで授業で勉強していくなかでは、「源氏物語」っていうのはすごい素晴らしい作品だから、全肯定しなきゃいけないみたいな、そういうところがあって、多くのひとがもやもやと、これ、性暴力なんじゃないかなて思うシーンがけっこうあったり、まあその、不倫みたいなシーンもあるし、差別的な、容姿をあげつらってけっこうひどいことを言うシーンもあるし、もやもやって思うけど、そこはなんか指摘しないでただただ素晴らしいって読まなきゃいけないって雰囲気に飲まれちゃって、私も学生時代は飲まれちゃってたんですけど、でも、もやもやがあったから、なんかこう、言葉にしたいなあってのがすごく思ったんです。」「私自身もけっこう容姿のことをバッシングされた経験があって、だから、容姿の話ってずっと苦手って思ってはいるんだけど、この、なんか、光源氏と紫の上がほかの女のひとの容姿をすっごい悪口をわあわあ言うシーンがあって、私はそのシーンをちょっと面白く読んじゃうんですよ。なんか、スイートな気持ちで。(略)そのシーンを面白く読んでしまうっていう自分もいるっていうのが、まあやっぱりなんか、罪悪感みたいのもあるけど、それが人間なんだっていう。で、おそらくもしも平安時代にいたら、ストレートに読んじゃったと思うんですよ。ひとの悪口言うことに罪悪感も感じないし、容姿は面白いもんだみたいに、ストレートに読んじゃったと思うけど、今だからこそ、複雑な読みかたをして楽しめるんだっていう、現代の読書ができる自分っていうのを、それはそれでありがたいもんだと思うから、今だからこそできる「読み」っていうのを、なんかもっと探っていきたいなっていうのを。」「ルッキズムをすごい嫌っている自分でも、なんか甘い気持ちになるっていう、面白さもわかるんですよね。だからその、人間の複雑な心理が味わえるから、やっぱ、読書っていいな。」

 同じく今日の「大竹紳士交遊録」のコーナーは中島岳志の担当。「ハマのドン」について語り、これもとてもいい話をしていた。藤木幸夫がIR誘致に反対する記者会見で語られていた、「港の先輩たちがこの地で汗を流し、血を流し、死んでいったひとたちがいっぱいいる。そのかたがたがなにか言いたいのだろうと思う。死んだ親父に、横浜の将来をちゃんとしろよ、博奕場はやめろよというふうに言わされていると感じる。」というこの発言を中島岳志は重要だとして、反対の根拠が死者の声にあるという点に、自身が考えてきた政治学の問題を結びつける。「民主」という考えかたと「立憲」という考えかたの緊張関係について、これはつまり、生きている人間と死者、それぞれの主語の違いであると説明する。憲法とは死者の声の集積なのだ。藤木幸夫の「ミナトのせがれ」という自伝は、前半は自分の話を書かず、祖父母や父母の話を徹底的に書いているんだそうで、藤木幸夫は自分の生い立ち以上に、親や先祖たちとの関係性のなかにこそ自分の本質があり、彼らと一緒に生きているという感覚が強いひとのようだ。最後には、柳田国男の「死んだあとにも仕事がある」という言葉に、大竹まことも小島慶子も胸を打たれていた。

 深夜1時から、「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...