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2024年4月6日土曜日

4月6日土曜日/テレビとラジオばかり

◇ テレビ・ラジオ

 朝に起きあがり、まず、ゴミを出しに行ってくる。それから、ブログの更新をようやくひとつ。もっとぽんぽんと書けないものかな。録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝に放送された「虎に翼」1週目のダイジェスト版を観る。「ブギウギ」は土曜にダイジェストが放送されていることを知らなかったから観ていなかったが、これは観たほうがずっとよくわかる。

 昨夜の「ネタパレ」は篠原涼子がゲスト。バカリズムも出演していて、新ドラマ「イップス」の主演ふたりがそろった。ネルソンズ、モシモシ、わらふぢなるお、インポッシブルがネタを披露。「ニュースターパレード」のコーナーには、秘蔵、破壊ありがとう、なでなでボーイという3組が挑戦。男2人、女1人のトリオ、破壊ありがとうが勝ち抜いた。

 「ワルイコあつまれ」は放送日が火曜の夜に移動し、オープニング映像も新しくなった。「慎吾ママの部屋」に大地真央が出演、マリー・アントワネットを演じた。エンドクレジットからは鈴木おさむの名前が消えた。

 月曜の「しゃべくり007」は 500回突破記念スペシャル。ゲストは森三中。そういえば、くりぃむしちゅーとは「ロバートホール」で共演してたんだっけ。恒例企画の「クイズ!私のこと覚えてますか?」だが、登場する人数がいつもより多く、森三中の関係者が4名、レギュラーメンバーの関係者が4名、そのなかにはなんと、へらちょんぺ、つげシスターズの妹が混じっていた。つげシスターズの姉もスタジオには登場し、フローレンスとの思い出を語った。コントもやってみせたのには驚いたな。へらちょんぺの顔はメガネを外してみせるとすぐにわかった。「ボキャブラ天国」の思い出になり、ボキャブラメンバーがさらに登場、BOOMER、金谷ヒデユキ、幹てつや、スマイリーキクチ、松本ハウスがスタジオにやってきた。松本ハウスはくりぃむしちゅーやネプチューンとはタメグチなんだな。しかし、このなかでは、意外や、幹てつやがいちばん現役感があった。さすがは吉本で、きちんと芸人の匂いがある。そのほか、有田が「アップトゥボーイ」の連載で対談した藤田愛という女子プロレスラーなども登場した。

 深夜に放送されていた「ハマダ歌謡祭」に、阿部サダヲと古田新太の名前があったから録画しておいたのだが、「ハマダ歌謡祭」という番組を観たことがなく、レギュラー放送ではないようだし、どういう位置付けの放送なのかよくわからなかった。初めて観る視聴者に対して、とても不親切なつくりの番組だ。浜田と古田新太が二十代からの付き合いだとは知らなかった。劇団☆新感線とダウンタウンで舞台をやったことがあるのか。

 録画したまま、観そびれていた1年前の「白黒アンジャッシュ」を今ごろになって確認。陣内智則がゲストの回で、なかなか面白い話をしていた。NSC11期生とJCA1期生が同期になるようで、つまり、陣内と児嶋は同期だが、渡部は少し後輩になる。陣内のコンビ時代、リミテッドのころの話をたくさんしていた。アンジャッシュとの出会い、それ以降の時代では、「オンエアバトル」の記憶。陣内、アンジャッシュは、ドランクドラゴン、インパルスとともに「エンタ四天王」と呼ばれていた。雛壇の時代になると、この世代には雛壇に先輩がいないというのはここで語られなければ気がつかないことだった。雛壇第一世代なのだ。

 地上波で放送が始まった「季節のない街」を楽しみにしていた。第1話を観ると、なるほど、たしかに地上波で放送するには慎重になるだろう内容だ。濱田岳の電車バカの演技がとにかく素晴らしい。感動させられる。宮藤官九郎は脚本だけでなく、監督もやっている。

 今日は夜に駅前まで買いものに行っただけで、それ以外の外出はせず、テレビとラジオばかりの一日。タイムフリーで、今朝の「木梨の会」を聴くと、早朝から吉幾三が生出演していた。所ジョージと吉幾三という顔合わせも新鮮で、このふたりが同い年だったとは今まで気がつかなかった。新浜レオン、田中あいみも出演。そのあとにはさらに荻野目洋子も登場した。

 昼に放送されていた「田村淳のNewsCLUB」では、淳が能登に行ってきたその状況を伝えていた。ニュース解説は古谷経衡。静岡の川勝知事の差別発言について詳しく話していた。

 文化放送の新番組「長野智子アップデート」は、この春の改編ではいちばん興味をもっていた番組。月曜に始まっていた番組を土曜になって初めて聴いた。ニュースのラインナップの紹介から始まる硬派なつくり。長野智子は「ミスDJリクエストパレード」の出身で、フジテレビ以前に文化放送とは縁があったんだな。番組終盤にはゲストのコーナーがあり、初回のゲストには露木茂が登場した。長野智子がフジテレビに入社したのは男女雇用機会均等法が成立した年、長野智子の年から女性アナウンサーが正社員になったのだ。「24時間テレビ」の放送中にソファーで寝てしまい、目が覚めたらタモリが覆いかぶさっていたという思い出も語られる。1週目はゲストが豪華で、火曜には鳥越俊太郎が登場した。長野智子とはフジテレビ退社後に転機となった「ザ・スクープ」で共演している。現在、84歳か。しゃべりかたがさすがに爺さんだ。水曜のゲストは向井亜紀。「ミスDJリクエストパレード」の時代からの友だちで、「アキ」「トモコ」と呼び合う仲。以前に「ミスDJ」が復活した番組があり、向井亜紀はそのときに体調が絶不調だったことをここで初めて明かした。木曜のゲストは山田邦子。もちろん「ひょうきん族」の時代の話になる。西川のりおの股間をハイヒールで蹴飛ばした思い出。金曜のゲストは古舘伊知郎。この日だけ、ほかの曜日よりも早い時間に登場した。現在、長野智子は古舘プロジェクトの所属なのだ。

 そういえば、 「ビバリー昼ズ」のイベントの一般発売が今日からだったことを夕方になってから思い出した。確認してみると、もう完売していた。しかし、それ以前に、9800円という値段に躊躇させられていた。それだけの価値があるのかどうか。

2023年12月9日土曜日

12月9日土曜日/豚おでん会・朝まで「THE W」

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。観そびれていた2週前の「情熱大陸」はゆりやんレトリィバァに密着。「R-1」で優勝した場面の映像が使われていたが、優勝を決めて泣いたあとの寄り目の顔がカットされている。この部分ひとつとっても、取材者はゆりやんを理解していないのではないか。冒頭にゆりやんが怒っていたシーンは、デリバリーがキャンセルされたことに対する怒りだったが、しかし、これもどこまで芝居かわからない。

 午後はラジオ。「田村淳のNewsCLUB」のゲストが長野智子だった。フジテレビが上場したのは1997年、「ひょうきん族」の時代はテレビ局がまだ上場していなかったんだというのは、言われてみるまで考えたこともなかった視点だ。西川のりおに胸をわしづかみにされたというエピソードをよく話すのだけど、聞き手のほうが困惑させられるのだが、別に告発しようというわけでもなく、そんなことも包み隠さずに当時の空気感を正確に伝えようとしている。長野智子は真っ当なジャーナリストだな。

◇ 吉祥寺

 家を出るのがずいぶん遅くなってしまった。今日は暖かいと思い、ひさしぶりにパーカーで出てみたら、少し肌寒い。服装が難しい。インスタから、新潮社の「波」にAマッソ加納と綿矢りさの対談が載っていると知り、横浜西口の有隣堂に寄ってみるが、「波」は置いてなかった。発売日は先月末か、知るのが遅すぎた。横浜から東横線。遅延しているようで、混雑していて座れなかった。渋谷から井の頭線に乗り換え、井の頭公園駅まで。着いたころにはすっかり薄暗くなる。

 場所#4で行われている、トリバタケハルノブさんが主催する「豚おでん会」を訪問する。コロナ前以来、4年ぶりの開催か。事前に連絡することもなく、めんどうだからいきなり訪ねてしまったのだが、カウンターはぎっしり、狭い会場は大盛況だった。知ってるひとがいたからよかったが、大半は知らないひとばかりだ。トリバタケさんはカウンターのなかにいて、料理をふるまっている、というか、もうさんざんふるまったあとだったかな。そもそもは、トリバタケさんが描いていた「三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。」というマンガに出てくるメニューを再現するという趣旨の会だった。今は集英社オンラインで「東京ハゲかけ日和」というマンガを連載していて、それも読んできていたのに、その話をする機会はなかった。トリバタケさんに会うのも4年ぶりだが、特にハゲかけているようには見えないのだけれども。

 なんだかあっという間だったが、3時間ぐらいはいたのか。そのあと、みんなで吉祥寺駅に向かいながら、もうちょっとどこかでしゃべろうということになって、数人でエクセルシオールカフェに入る。なんの話をしてたんだったか、大声で笑っていたのがうるさかったらしく、近くの席のひとに注意された。吉祥寺駅で別れ、帰りもまた井の頭線に乗り、渋谷から東横線で横浜に戻ってきた。

 帰りの電車内で、渡辺正行「関東芸人のリーダー お笑いスター131人を見てきた男」を読み終えた。2022年刊、双葉社。古本で買ったまま、しばらく放ってあったのだが、読み始めたらやっぱり面白い。昨日から読み始めて2日で読み終えた。「週刊大衆」での連載時にも少し読んでいたのだが、渡辺正行の自伝的な部分は読んでいなかったかもしれない。テアトル・エコーから渋谷道頓堀劇場、漫才ブームに乗り、「ひょうきん族」で人気タレントになったその後は「ラ・ママ新人コント大会」を主催し、関東の若手芸人たちと関わり続けている。三宅裕司、荻野繫、ダチョウ俱楽部、爆笑問題との対談も収録。

◇ 賞レース

 深夜0時過ぎに帰宅し、録画していた「THE W」を観始める。こればっかりは結果を知らずに観たいから、あとまわしにはできない。まずは夕方に放送されていた事前特番を観る。司会はさらば青春の光森田。鬼越トマホークとニューヨークが今年もサポーターを務めている。そして、歴代チャンピオン、今年のファイナリストにもなっているゆりやん以外の5組も出演している。ただし、3時のヒロインの福田麻貴はドラマ撮影のために欠席。復帰したゆめっちの痩せたすがたをここで初めて目にした。これもここで初めて知ることになったが、本戦の司会をするフットボールアワー後藤が体調不良のために、なんと、山里亮太が代打を務めるようだ。

 続けて、いよいよ「THE W」本戦。これから3時間観るというのもなかなかの仕事だ。司会は水卜麻美と山里亮太。山里はNHKからの移動だったようだが、ちゃんと間に合っていた。審査員がさっそく紹介され、塚地武雅、川島明、アンガールズ田中、笑い飯哲夫、友近、野田クリスタルという6名が並んでいる。事前特番の出演者たちもさっきのスタジオに残っていて、福田麻貴もこの時間には加わっていた。この大会のルール、勝ち残りノックアウト方式の説明のあと、Aブロックがもう始まる。◆Aブロックのトップはまいあんつ。なにかの番組で観たことのあるひとだが、なんだったか。ひとりコントの形式で、ギャグを連発する。ギャガ―は嫌いだなあ。この番組、ネタの最中は審査員の顔はいっさい映さないのか。いや、優れた芸ならばいいが、このクオリティでネタだけをしっかり放送するというのは勇気ある番組だ。二番手ははるかぜに告ぐ。まったく知らないコンビだったが、たしかに、1年目の超若手にしてはスタイルができあがっている漫才だ。結果は、視聴者、塚地、川島、田中がはるかぜに告ぐ、哲夫、友近、野田がまいあんつに投票し、はるかぜに告ぐが勝つが、意外と接戦になった。三番手はスパイク。ボクシングジムのコントだが、90年代にさんざん観たような、いかにも女の子のコントという感じがするのだが、結果はスパイクが7票獲得のストレート勝ち。相手は1年目だからしかたがない。四番手はやす子。回文のフリップネタであり、自衛隊ネタでもある。自衛隊ネタなのに誰も政治的に解釈しないのはやす子のキャラクターの強さだ。これはスパイクの勝ちになるよりしかたがないかと思ったが、結果はやはり、スパイクがまたも満票獲得。Aブロックはスパイクが勝ち抜けた。◆続いて、Bブロック。トップはハイツ友の会。漫才もコントもするコンビだが、まずはコントをもってきた。陶芸家の取材をするコント。NHKのコンテストを観たときにも感じたが、このコンビは漫才よりもコントのほうが面白い気がする。二番手は紅しょうが。紅しょうがもコント。相撲取りのファンのコントだったが、このコンビは逆に、漫才のほうがいい気がするのだけどな。この対決は難しいと思ったが、結果は意外や、紅しょうがが満票獲得。得票数だけ見ると圧勝だけれども、けして圧勝ではない感じがする。敗者コメントでは、ハイツ友の会は紅しょうが稲田の私服をいじっていた。三番手は変ホ長調。お笑いマニアのあいだでは伝説化されていると思われるコンビだが、しかし、醸し出す雰囲気はシロウトでしかなく、おばさんの立ち話のようだ。結果は、紅しょうががまたもや満票獲得。四番手は梵天。このコンビは「ニューヨークと蛙亭のキット、くる!!」で観たことがある。姉妹漫才だが、これもシロウトっぽい。結果はやはり、紅しょうがが満票。Bブロックは紅しょうがが勝ち抜けた。◆Cブロックのトップはゆりやんレトリィバァ。「エアハムスターショー」というネタだが、困ったことに、ここまでではだんとつでくだらない。二番手はあぁ~しらき。ドラマーから妖怪角刈りおばちゃん、そこからコント喫茶店になり、やっぱり妖怪角刈りおばちゃんになるという説明してもよくわからないネタだが、これは予期せぬいい対決になった。審査員たちもあたまを抱えてしまうが、結果は、視聴者、野田、哲夫、田中、塚地があぁ~しらき、友近、川島がゆりやんに投票し、あぁ~しらきが勝った。三番手はぼる塾。本来は4人組だというのは有名なのだが、4人そろってのテレビ出演はこれが初になるようだ。4人漫才という形式も珍しいが、酒寄さんというひとだけはどうしても圧倒的にシロウトの雰囲気だ。結果は、視聴者、田中、川島、塚地がぼる塾、野田、友近、哲夫があぁ~しらきに投票し、ぼる塾の勝ち。最後はエルフ。(設定が)姉妹のコント。ここもすでに売れているコンビだが、じつはいちばんの正攻法だ。これならばエルフを勝たせたいと思ったが、結果もエルフが満票を獲得し、Cブロックはエルフが勝ち抜いた。◆いよいよ最終決戦。一番手はスパイク。女友だちのコント。靴下の裏が真っ黒というだけの笑いで押していく。二番手はエルフ。なんと、ここで漫才をやるんだ。三番手は紅しょうが。こちらは2本ともコントだ。パンツにスカートが入ってしまっている女。これは紅しょうがが迫力を見せたかなというところ。ついに結果発表だが、スパイクのネタの最中に音声トラブルがあったようで、この最終決戦は視聴者投票は中止になった。塚地、川島、哲夫、友近が紅しょうが、田中、野田がエルフに投票し、優勝は紅しょうが。順当な結果と思う。観終わったときにはもう早朝になろうとしていた。

2023年7月23日日曜日

7月23日日曜日/刺激的な対論集

◇ テレビ・ラジオ

 朝に起きあがり、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「27時間テレビ」の続きを観てから、もう少し眠りなおす。ブログを更新し、午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。14時台ゲストはピンクの電話。「ザ・テレビ演芸」での横山やすしの思い出を興味深く聴いた。清水よし子がずっと可笑しかったなあ。田中を「職人の目」と呼ぶよっちゃん。田中は、かまいたち山内、ハナコ岡部などと同じ「職人の目」なんだって。

 午後もまた、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「サンデージャポン」では、ビッグモーターの保険金水増し請求問題をトップに扱う。クルマに詳しいテリー伊藤がひさしぶりにVTRに登場した。そのあとは、ジャニーズの性加害問題、猿之助の再逮捕など。番組後半には、マクドナルドの値段の話題があり、都心店と通常店では値段に差があるといって、ちょうど、横浜の店舗が例に出されていた。西口の店舗では500円のビッグマックが、ベイクォーター店は450円なんだって。知らなかったな。

 今日の「笑点」を観ると、どうやら構成が変わったようで、いちばん最初にオープニングアニメがあってからCMに入った。演芸は母心。嶋川が富山の県議会議員になり、今は政治家ネタばっかりになってるんだろうか。

 観そびれていた「ガキの使いあらへんで!!」数週分を順に観ていくと、7月2日の放送では「海外オーディション番組エントリー映像撮影会」という企画があり、ココリコ遠藤、スパイシーガーリック、バンビーノ、インポッシブル、GO!皆川、風船太郎が出演し、外国人の観客の前でネタを披露した。とにかく明るい安村の成功を受けてのこの企画だが、トンツカタン森本とフワちゃんの「Thursday Night Show」では、同様の趣旨の企画をそれ以前からやっていたのにな。風船太郎は別にこの番組でピックアップするまでもないのではと思うが、それにしても、この番組では言語の壁を超えることにばかり囚われすぎている。最後に中村プロデューサーが出てきたのにいたっては本当に余計だった。

◇ 読書・ポッドキャスト

 夜は部屋で読書をする。図書館で借りていた、東浩紀「新対話篇」を読み終えた。2020年刊、ゲンロン。東浩紀の 2010年代の対談を10本収録、その対談相手は、梅原猛、鈴木忠志、筒井康隆、中沢新一、加藤典洋、國分功一郎、五木寛之&沼野充義、高橋源一郎、原武史、飴屋法水&柳美里という顔ぶれ。なかなかのボリュームの本だが、飽きるところなし、すべての対談が刺激的で面白かった。この本をきっかけにして、読みたい本がさらに増えていく。以下、気になった箇所をいくつか引用。

P6-7「ぼくはもともと、現代思想と呼ばれる「最先端」の哲学を学び、その蓄積のうえで批評家として仕事を始めた人間である。だから、ある時期までは、それら「最先端」の言葉をつかって、社会を分析したり、作品を解読したり、ひとを批判したりするのが大切なことだと信じていた。けれども、震災と原発事故以降、そのような「最先端」への信頼はすっかり衰えてしまった。「最先端」の知識をもつはずの人々が、政治や社会の具体的問題について、おそろしく素朴で、愚かな発言しか行わない例を無数に見てしまったからである。それゆえぼくは、いつのころからか、かつて学んだこととは逆に、哲学の本質とは結局はひとりひとりの人間との対話でしかないのではないかと、知識や分析なんてなんの役にもたたないのではないかと、そのように考えるようになってしまった。ゲンロンカフェの経験がその確信を後押しした。店にはたくさんのお客さんがくる。放送はさまざまなひとが視る。彼らの多くは哲学の歴史などなにも知らない。けれども、なにかを学び、考えたいと思って、ぼくのもとに話を聞きに来る。その彼らの願いに触れることができずして、なにが言論だろうか。流行の言葉を弄び、政治や公共を語り、そのくせじっさいには狭い学者仲間と編集者仲間しか視野に入っていない、そんな多くの「言論人」は、この原点を忘れている。」

P47 鈴木忠志「わたしも、共同体のルールを確立しなければいけないというのは理解できる。人間どうしが仲よくするために、暴力をふるってはいけない、強姦をしてはいけない、こういう日本語を使いましょう。こういうふるまいでいきましょうと、それが「文化」と呼ばれるものです。そして、共同体の結束のために、こうした「文化」を支えるのが行政です。けれども、わたしは、芸術や演劇というのは、そもそもその種の共同性から脱落したひと、そうした共同体の質に対して批判的なひとがやり始めたものだという認識なんですよ。そして公共性にいたるんです。とくにグローバリゼーションの時代には。」 P49-50 鈴木忠志「要するに、ひとつの権力なり共同体が、そこに所属するひとにある恐怖を与えて、財産や富を取り上げ、それをみなに配分する。そのとき、被征服者が征服者に保護の義務を課し略取を承認することで国家が生まれ、「契約」の概念が成立する。つまり国家というのは、暴力のある種の変形です。その暴力を暴力に見せないようにしたのが、いまの行政システムなんです。」

P79 筒井康隆「ぼくは戦争の悲惨さも知っているし、おもしろさもよく知っている。」 P83 筒井康隆「作家になるまえから、やることがすべて無駄になる、なにも成功しないというテーマのものが好きでした。(略)無力感を表現することは、デビュー以来、ひとつのテーマでした。」

 Spotify で、長野智子のポッドキャスト「長野智子のテレビなラジオ」を、1月に配信されていた三宅恵介がゲストの回を「27時間テレビ」を観たこのタイミングで聴いてみたくなった。「心はロンリー」のファイナルをやろうとしているという話が気になるではないか。ポッドキャストを聴きながら、深夜1時頃には眠る。

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2023年4月18日火曜日

4月18日火曜日/雑誌やポッドキャスト

◇ テレビ・雑誌・ポッドキャスト

 早朝から眠り、目が覚めたらブログの更新をひとつ。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。聴きそびれていたラジオ番組をタイムフリーで聴いたりなど。先週水曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は小倉智昭がゲスト。午後、駅前まで買いものに行き、そのついでに、かつやに寄り、タレカツとうま煮の合い盛り丼を食べてきた。759円から、百円引きのクーポン券を利用。1時間ぐらいで帰宅し、ラジオを聴きながら昼寝する。起きあがり、ブログの更新をもうふたつ。

 昨年末に録画したまま観そびれていた「このドキュメンタリーがヤバい!」を、大島新の本を読んだ流れでようやく観てみたら、前年には出演していた大島新がこの年には出ていないんだ。出演者は、NHKの杉浦友紀アナ、設楽統、ヒコロヒー、シソンヌ長谷川、佐藤栞里、「Hanako」編集者の斉藤和義。前年にも感じたことだが、結局、NHKの番組を紹介しているだけなのが不満だし、オンデマンドの宣伝番組を観せられているかのようだ。紹介された番組のなかで観ているものは、太田光・光代夫妻の「ふたりのディスタンス」だけだった。

 楽天マガジンで、休刊が近づいた「週刊朝日」を読むと「1993年の週刊朝日 人生を変えた連載」という記事がある。そうか、これを読んで、すっかり忘れていたことを思い出したが、1993年に「週刊朝日」はロゴが変わり、誌面を刷新したんだ。その年に、西原理恵子・神足裕司の「恨ミシュラン」、ナンシー関の「小耳にはさもう」、そして、松本人志の「オフオフ・ダウンタウン」といった連載が始まっている。「オフオフ・ダウンタウン」の当時の担当だった編集者の証言と、「遺書」に影響を受けた芸人として、なぜか、春とヒコーキのぐんぴぃが取材されていた。そのほか、「この人の1週間」の欄には岩松了が登場していた。岩松「『自分が書くことは、実は、自分以外のところから来ている』と思ったんです。そうしたら、気持ちがスーッとラクになった。かつては、自分の中からしか出てこなかった印象を持っていたものが、自分の中に一回入って、それから出ていくんだと考えられたときに、『成功しなきゃ』じゃなくて、『別に失敗してもいいんだ』という考え方になっていった、というか。もっといえば、『失敗だって成功かもしれない』と思えたというか。すべてが、必要に応じて出t北ものなんだと思えた」「最近、ダルビッシュの発言で、すごく感心した言葉があって、ダルビッシュが誰かに、『どうしてそんなに偉大なピッチャーになれたんでしょうか』みたいなことを流れの中で質問されて、『自分が変化球に興味を持ったことに感謝したい』って言ったんですよ。要するに、自分がどういう球を投げれば変化するかということに興味を持ったからこそいろいろ調べて、それが自分の力になったと。だから、調べるってことは同時にものを考えるってことでもあるなと思って。そういう意味では、いろんなことに関心を持つことを実践している人たちは、みんな偉いし、自分もそうありたいなと思います」

 「サンデー毎日」にも気になったページがいくつか。「「風雲!たけし城」復活版でたけし軍団が外された衝撃」との記事あり、執筆者は本多圭。石戸諭の不定期連載「路上のデモクラシー」は「「公共性」とは無縁だったガーシーの正体」。中野翠の連載エッセイは、猪瀬直樹にひさしぶりに会い、国会議事堂を案内してもらったことが書いてあった。

 Spotify では、博多大吉のポッドキャストも始まっていた。Spotify からいきなり知ったが、「たまむすび」の最後の回で告知していたのか。「大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!」という番組。初回は大吉のひとりしゃべりだが、今後はゲストを迎えるようだ。初回では、「たまむすび」最後の日にカンニング竹山と飲みに行き、その場に木梨憲武がやってきたという話をしゃべっている。

 ポッドキャストをいろいろと探してみたら、「長野智子のテレビなラジオ」という番組も面白そう。AuDee の番組なのか。去年の4月から始まっている番組だが、まずは、12月に配信された大島新がゲストの回を聴いてみた。




ブログ アーカイブ

4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...