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2023年4月17日月曜日

4月17日月曜日/穴守稲荷








◇ 穴守稲荷・大鳥居

 朝から都内に。京浜急行の空港線に乗り、穴守稲荷まで。朝の空港線は混んでいた。天気はいいが、風が強い。緑道を大鳥居のほうまで歩き、すき家を見つけて、炭火とろとろポークカレーを食べた。690円。ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台は錦鯉がゲスト。少し眠り、それから読書。図書館で借りた、大島新「ドキュメンタリーの舞台裏」を読み終えた。2022年刊、文藝春秋。「センキョナンデス」を観たばかりだったから、とても興味をもって読んだ。おおむね、大島新の半自伝的な内容。唐十郎との関わりは知らなかった。「情熱大陸」の唐十郎の回のディレクターを務め、それが最初の映画につながっていく。しかし、これを知らないというのはフィルモグラフィを調べたこともなかったのか。その後の、園子温のドキュメンタリーからは劇場公開時に観ている。

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 夕方には帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は内田也哉子がゲスト。昨夜の「ガキの使い」は、部活シリーズの企画「なりきって勝利を掴め!桑田部」。レギュラーチームと陣内智則チームが桑田佳祐になりきる対決をする。かったるい内容だった。「情熱大陸」も録画しておいた。野村萬斎、裕基親子が「ハムレット」に挑む様子を追いかける。

 土曜に放送された「人生最高レストラン」は、300回記念、ゲストは石橋貴明。いきなり番組の約束ごとを守らず、セットの外側から登場する。石橋貴明がトーク番組のゲストというのも珍しく、語られる話がいちいち興味深い。井原高忠に「とんねるず」と名づけられたことは有名だが、そのときの井原高忠の口調を再現してみせる。あるいは、尾崎豊とのエピソード。大友康平の結婚式の二次会で尾崎豊に会い、同じ東武東上線沿線同士の話で盛りあがっていたら、そこに内田裕也が現れ、尾崎が呼ばれていってしまったという。あるいは、フジテレビ内の流水書房で立ち読みしていたら、氷室京介に声をかけられた話であるとか。「メジャーリーグ2」の裏話も面白かった。

 寝っ転がり、タイムフリーで、聴きそびれていた先週月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、オープニングでは、この前日に林家三平の会に出演したその楽屋での話をしていた。ねづっちがツイートしていた、謎かけを頼まれて困っている相手が三平であることが判明する。14時台は、さまぁ~ずの大竹一樹がゲスト。フランス座に行こうとしていたというのは初めて知る話だった。ほんとだろうか。

 Spotify で、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のポッドキャストをチェックすると、先週水曜のゲストが大崎洋だった。パートナーは水谷加奈。ダウンタウンと一緒に、大阪でラジカル・ガジベリビンバ・システムを観たときのことを語っていたのがとても興味深かったのだが、しかし、なんだかもっちゃりしたしゃべりかたで、なにを言わんとしているのかわかりにくいところが多々あった。タヌキオヤジだなあ。

 楽天マガジンで読んだ「週刊プレイボーイ」、オール巨人の連載エッセイは見開き拡大版、どこでも眠れるという「阪神君の寝姿コレクション」として、NGKのロビーの小さいソファで器用に眠るオール阪神の写真が6枚。これをわざわざ、拡大版にして掲載しているのがくだらなくて笑う。

 ブログの更新をしてから少し眠り、深夜にコインランドリーに行ってくる。

2022年6月15日水曜日

6月15日水曜日/壁にメガネ

◇ テレビ

 早朝に目覚め、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「刺さルール」は、笑い飯哲夫の副業に密着していた。奈良県で、実家の農家を引き継ぎ、週に2回は農業をやっているのだという。それだけでなく、小中学生を対象にした塾のオーナーも務めていて、若手芸人を講師に雇い、それはなぜかといえば、授業が面白くなり、芸人は話芸の訓練にもなるというウィンウィンの関係ということだ。しかも、塾の儲けはゼロでやっているというのだからすごい。西田にもやりたい副業を訊くと、西田は風俗店と答えた。

 「ホリケンのみんなともだち」は、木梨憲武とのロケの3週目。最後は、祖師ヶ谷大蔵の木梨サイクルの上階にある「なごみ堂」というカフェにたどりついた。テレビを観る時間はありますかとホリケンに訊かれると、憲武は「オモウマい店」を観ながら泣いてると答えた。ほかには「アメトーーク!」を挙げ、「しずる池田大好き芸人」を「あいつ最高だよ」と絶賛し、しずる、見取り図、ダイアンと、憲武から出てくる名前はみんな吉本だ。

 朝から都内に。しとしと雨降り。6月半ばだというのに、やけに寒い。パーカーを着ていく。まず、新宿まで、うちからは小田急線に乗るべきか、東横線に乗るべきかで、進行方向が逆になるのだが、もたついていたら1本乗りそこねてしまい、そうなると、出発時間によって、どちらが早いかが変わってしまう。小田急線に乗るつもりだったが、東横線で向かったほうがどうやら早そうだと思い、反対側のホームに移動するが、しかし、よくよく考えると、渋谷の乗り換えに時間がかかりそうだと思い、やっぱり小田急線で向かうことにした。まあ、たいして差があるわけではないのだが、1本乗りそこねたばっかりに、つまらないことで迷った。

◇ ツイッター

 昼頃にツイッターを見ていて、あばれヌンチャクの桜塚やっくんの相方が亡くなっていたことを知った。声優として活躍していたことも知らなかったが、コンビそろって若くして亡くなるとは驚く。あばれヌンチャクの本が手元にあり、それが数日前に売れたのが不思議だったのだが、日付を確認してみると、亡くなった日よりも前だ。誰がなぜ買ったのだろうか。

 六角橋商店街のツイートから、ドッキリヤミ市場が今度の土曜日に復活することも知った。昨日のツイートによる告知だ。開催予定日はわかっていたので、こまめにチェックはしていたのだが、ずいぶん直前になってからの告知だなと思ったが、フリマは中止なのだ。一応、様子を見に行ってみようか。

 夕方頃、天王洲アイルまで移動し、オーシャンスクエアのトイレに入ると、メガネの忘れものがビニール袋に入れられ、壁からぶら下げられていた。新馬場のベローチェに入り、しばらく読書していく。しかし、あまり集中できず、新馬場から京浜急行に乗り、読書しながら横浜まで戻ってくる。有隣堂に寄り、新刊のチェックをしてからすぐに帰った。




◇ ラジオ・読書

 夜に帰宅し、カップ焼きそばを食べながら、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・世良公則)を観た。それから、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」(ゲスト・温水洋一)を聴く。

 先週の「東京ポッド許可局」もようやく聴いた。今の時間帯に移動して以来、なかなかすぐには聴けなくなってしまった。今週は「思い出のVHS論」。マキタさんは、山梨では「オールナイトニッポン」が放送されていなかったため、たけし体験は「北野ファンクラブ」が大きいのだ。その地域差は考えたこともなかった。

 部屋で読書の続き。唐十郎・室井尚「教室を路地に! 横浜国大 vs 紅テント2739日」を読み終えた。2005年刊、岩波書店。一昨日の新宿梁山泊に合わせて読んでいた。室井尚という横浜国大の教授が、唐十郎を大学に迎え、その大学での活動を記録している本なのだが、唐十郎との共著にはなっているものの、ほぼ室井尚が書いている。どうもこのひとが出しゃばっているように感じられ、このひとが分析してみせる唐十郎論の部分よりも、唐十郎のエピソードそのもののほうが面白く、多くを物語っている。個人的な体験としては、横浜で開催された「大唐十郎展」で唐ゼミの芝居を観ていて、ツイッターを検索してみると2011年のことだ。その前には、2009年の開国博Y150の会場で唐ゼミのパフォーマンスを観ている。その時点では、唐ゼミがなんなのかはよくわかっておらず、今になってその成り立ちを理解した。

2022年6月13日月曜日

6月13日月曜日/初めての新宿梁山泊

◇ ラジオ・ネットニュース

 朝、楽天ブログの移植作業を進める。タイムフリーで、先週金曜に放送された、ヒコロヒーの「CURIOCITY」を聴くと、みなみかわをゲストに迎え、映画の話をしていた。みなみかわは、年間100本の映画を観る映画ファンなのだ。ヒコロヒーのいちばん好きな映画は「女囚さそり」だそうである。来週も引き続き、みなみかわがゲストで、今度は読書について語るようだ。

 11時半からは「ビバリー昼ズ」を聴いた。高田先生、亀戸の「ロケット団定例集会」を観に行ったそうで、中津川弦さんのネタを再現していた。12時台は、片岡鶴太郎がゲスト。この番組に登場する鶴太郎は生き生きしていて、いちいちものまねを挟み、プロフィール紹介だけで10分を超える。画業の話をしているときに、高田先生、本番で言う話じゃないけどと断りつつ、逆バンジーで天国に飛んでいく竜兵を描いてほしいと注文を出すが、鶴太郎はここだけはちょっと神妙なトーンになり、まだ明るく語ることはしなかった。

 ツイッターから見つけた、Yahoo!ニュース の山下達郎インタビューを読んだ。聞き手は能地祐子。サブスクの配信はしないという発言が話題になっているようだが、ボイストレーニングはあまり信用していないという話も面白い。「ボイストレーニングはあまり信用してないです。個性をなくすから。例えばオペラのベルカントなら、スカラ座の壁を突き破るような声を出すための訓練が要る。でも、僕らはマイクに乗っける声なので、しゃがれ声でもとっちゃん坊やでも、それも個性になる。」

 Yahoo!ニュースの記事でもうひとつ、「笑点」の助っ人を分析した堀井憲一郎のコラムも面白かった。昇太と志らくの関係をきちんと指摘している。「仲がいい、というのとは違うとおもうが(たぶん楽屋であまり話をしていないようにおもう)、同じ時期に前座だったことのある仲間であり(昇太の入門は1982年、志らくは1985年)、落語冬の時代を乗り越えてきた同志という気配を感じる。たとえば、5月22日の最初の挨拶で、志らくは「(私は)若いころ笑点批判をずいぶんしたと言われてますけれど、ここだけの話ですけれど、司会の昇太さんも若いころ、笑点なんか絶対出ないっつってましたからね」と言って、このあたりが「落語冬の時代の若手」同士らしいやりとりなのだ。昇太も否定せず「悪いやつだなあ」と返すばかりで、通じあっている空気があった。」

◇ 新宿

 午後から都内に。横浜から東横線に乗り、副都心線直通で、新宿三丁目に出る。先に昼食にしたいと思い、めったに利用しない高島屋寄りの出口から出てみるが、決められないまま、紀伊国屋まで歩いてしまった。紀伊国屋は、しばらく寄らないうちに改装されていて、店内がずいぶんすかすかになっていた。本屋の魅力がわかっていない人間による設計という感じがして、じつに居心地が悪く、つまらない店になってしまったものだ。2階に上がってみると、2階も同じようにすかすか。上の階も気になり、昇ってみると、3階より上は昔と変わらないようで、少しほっとする。1階に戻り、おもての階段から地下に降りてみると、リニューアルオープンを知らせる貼り紙があり、5月27日からこうなったようだ。


 紀伊国屋の裏から出て、靖国通りのブックオフまで足を延ばした。うっかりしていたが、お気に入り店舗に登録しそびれていて、アプリのクーポンは使えず、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を2冊買った。時間に余裕があるので、めったに足を踏み入れない新宿一丁目のほうを歩いてみると、シアターサンモールの近くなのだと、今さら位置関係を把握する。しかし、無駄に歩きまわり、昼食が遅くなってもいやだと思い、小諸そばを見つけて、鶏から丼セットを食べた。590円。

 新宿二丁目を通過し、花園神社にたどりつく。夜に花園神社のテント小屋で、新宿梁山泊の芝居を観るのだが、まだ明るいうちに写真を撮っておこうと思った。開演前になると、混雑もするだろう。時間まで、すぐ近くのベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電もしておきたかった。








◇ 演劇

 18時半開場、10分を過ぎたころに花園神社に戻る。数年前に大鶴義丹の「昭和ギタン」という本を読み、とても面白い本だったのだが、その後、大鶴義丹が参加している新宿梁山泊の存在を知り、観ておきたいとずっと思っていた。ついに初観劇が叶うというわけである。テントの手前は指定席の入り口で、桟敷席は反対側に入り口があった。チケットの整理番号がなぜか1番だったのだが、開場後に入れば関係はない。検温、消毒をして、自分でチケットをもぎり、靴を入れるビニール袋をもらう。上手側から場内に入ったかたちだが、桟敷席の真ん中には花道が通り、分割されている下手側がまだ空いていて、そちらに進み、腰を降ろした。スタッフたちが元気よく案内をしていて、ひさしぶりに感じる芝居小屋の熱気がさっそく楽しい。開演前に、桟敷席は水が飛んでくるというので、2列目までは、横長のビニールシートが渡されていく。ぜんぜん気が及んでいなかったが、この手の芝居で、そういうことがあるのはわかりきったことだ。最初は3列目に座っていたが、後ろの席に客が増えてきたので、前に詰めて、2列目になり、ビニールシートを使うことになった。満席になるのかと思ったら、桟敷席は意外とゆったりと座れた。開演直前に、演出の金守珍が登場し、前口上を述べる。公演の案内をしているかと思えば、客席に渡辺えりがいることを明かし、指したほうをふり返って見ると本当に座っていた。上演時間は2時間半という長丁場で、休憩を2回挟むことも最初に説明される。上演時間も気にしていなかったが、そういえばそうかと思うことばかりだ。観劇の間が空くと、ずいぶん鈍くなってしまうものだ。

 19時開演。「下谷万年町物語」というこの公演は、もともとは蜷川幸雄が演出する大劇場での上演用に唐十郎が書き下ろした作品ということだが、そのことも、今回、これを観ようと思うまで知らなかった。それを改めて、テントで上演するという試みなのだ。唐十郎作品についても、世代的にはどうしても体験が乏しいから、新鮮に楽しみにしていた。幕が開くと、舞台前方が水槽になっていて、桟敷席からはすぐ目の前なのだが、始まると、俳優たちがなぜかばんばん水に飛び込む。なるほど、これはビニールシートが必要なわけだ。時代は戦後、上野にあった貧民窟の物語だが、序盤は水をよけることに気をとられ、物語がまるであたまに入ってこない。なにしろ、初めて観る新宿梁山泊だから、出演者はほぼ知らない俳優たちばかりで、配役もすんなりとは覚えられない。楽しみにしていたのは大鶴義丹の出演だが、登場すると、その風貌がまず見事で、そのつど、笑いをしっかりとさらっていくのがさすがだった。そのほか、有名俳優では松田洋治が出ていることにも驚くが、大きな見せ場がある役ではなく、さらっと出ている。知らない俳優でも、気になる俳優はあとで検索して調べたが、蜂谷眞未という主演の女優は、どうしてもいちばん印象に残った。水中から抱えられて登場する最初の場面も鮮烈だったが、あとの場面では、赤いスリップ姿で、汗まみれになって立ちまわる。芝居の迫力もすごいが、この舞台を連日こなす、体力的な負担もすさまじいだろう。そして、もうひとりの有名俳優、六平直政の出演にも期待していたが、開演から2時間近くが経ち、三幕目になり、ようやく登場した。六平直政の年齢で、このテンションの芝居を長時間はきついだろうと思ったが、さすがに登場時間は短くしてある。六平は花道の後ろから現れ、着物の女装姿で、くちから水を吹いた。出演は短くとも、その存在感は圧倒的だった。2時間半、過剰なエネルギーで駆け抜けるような舞台で、ラストはもちろん、期待どおりに舞台後方が開き、上下左右から水が噴き出した。終演後、テントから出ても、花園神社をすぐには出る気にならず、だらだらと写真を撮っていた。



 帰宅は深夜0時近くなり、冷凍のジャージャー麵を食べながら、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・鳳蘭&紫吹淳)を観て、深夜2時頃に眠った。

2022年3月17日木曜日

3月17日木曜日/1時間早かった


◇ 新日本橋・八重洲・新木場

 昨夜は地震があり、ろくに眠れないまま、朝から都内に。また少し肌寒くなり、セーターを着ていく。横須賀線に乗り、新日本橋まで。着いてから気がついたが、予定を勘違いしていて、1時間早く着いてしまった。眠くてしかたがなかったのに、もう1時間眠れたのか。革財布を拾うようなこともなく、とりあえず、ベローチェに入り、モーニングセットのカイザーサンドスクランブルエッグベーコンを食べた。440円。ここで少し仮眠する。早起きは三文の得とはいうが、眠っていたほうがよっぽど得だ。昼は八重洲にたどりつき、CELTSという店に入り、チキン南蛮を食べた。700円。それからまた、ベローチェに入り、ひと休み。あたまがどんよりする。夜にはどういうわけか、新木場まで行くはめになり、デイリーヤマザキで、コロッケパンを買って食べた。




◇ 読書・テレビ・ラジオ

 ヤフーの乗り換え案内で、料金の安いルートを探し、新木場から有楽町線に乗り、新富町と築地は同じ駅の扱いになり、ここで日比谷線に乗り換えるが、いったん地上に出て、やたらと歩かされることになり、これは別の駅で乗り換えたほうがよかった。中目黒から東横線に乗り換え、横浜まで戻ってくる。電車内で、嵐山光三郎「口笛の歌が聴こえる」を読み終えた。2003年刊、新風舎文庫。親本は1985年。いずれ読まなければとずっと思っていて、だいぶ前から手元にあった本だが、この本、読むまでずっとエッセイだと思い込んでいた。嵐山光三郎の自伝的青春小説なのだ。おおっと思う人物の名が出てくるたびに付箋を貼りながら読み進めていたが、最後まで読むと、巻末にはご丁寧に人物索引が載っていた。唐十郎との関係は、これを読むまでぜんぜん知らなかった。唐十郎はこの文庫の解説も書いている。安西水丸とも古いつきあいで、最初は本名(?)で登場していて、途中でこれは安西水丸なのではと気がつく。嵐山本人だけが実名でなく、どれが嵐山なのかよくわからずに読んでいたが、あとがきを読むと、ふたりの登場人物が嵐山の分身ということだ。嵐山光三郎といえば、われわれの世代にとっては「いいとも増刊号」編集長であり、テレビに出ているひととして認識したのだが、今の時代からすると考えられないくらいに、あの時代は、なんだかわからないひとがたくさんテレビに出ていた。まさにその時代に最初の単行本は出ている。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、五木ひろしがゲスト。後半には村治佳織も登場する。昨夜の「あちこちオードリー」は、ニューヨークと井上咲楽がゲスト。番組30分過ぎたあたりで、緊急地震速報が入っていた。観そびれていた先週の「ゴッドタン」は「コンビ大喜利グランプリ」という企画。ラランド、真空ジェシカ、モグライダー、錦鯉が出演する。モグライダーは先日の「刺さルール」でも大喜利をやっていたが、ともしげの馬鹿な面白さは「刺さルール」ではまるで引き出されていなかった。タイムフリーで、聴きそびれていた先週の「問わず語りの神田伯山」もようやく聴くと、海老蔵批判のツイートについて、名前は出さずにだが、喜利彦氏のことをしゃべっていたのにははらはらさせられる。ラジオを聴きながら、オンライン将棋を1局指し、深夜0時前に眠る。

2021年8月10日火曜日

8月10日火曜日/失敗はめぐる



◇ 東陽町・門前仲町

 今日は朝から都内に。門前仲町で、早い時間に昼食になってしまい、日高屋に入り、黒酢しょうゆ冷やし麺を食べた。東陽町に移動することになり、古本屋を検索してみたら、そういえば、錆猫さんの「古本と肴 マーブル」が東陽町だった。東陽町に寄る用がまずなく、せっかくだから寄ってみようと思ったが、お店まで行ってみると、緊急事態宣言のためにお休み中だった。残念。どこかでひと休みしたくなり、ベローチェに入ろうとするが、レジに行列ができている。これはだめだと思い、どうしようかと迷ったが、隣りのデイリーヤマザキに、広いイートインスペースがあり、こっちに入ることにした。ボトル缶のカフェラテと、フレンチトーストを買って食べる。ベローチェよりも安あがりになり、かえってよかった。予定よりも時間が空いてしまい、このあとの予定を再考する。門前仲町に戻ることにして、ブックオフに寄っていく。わざわざ寄ったかたちだが、買うものがたくさんあり、寄った甲斐があった。9冊購入。おまけに、なんのセールだかわからないが、1割引きになっていた。嬉しい。


 それから、地下鉄を乗り継ぎ、渋谷にも寄っていく。まず、古書サンエーを覗くが、ここでは買うものなし。道玄坂を横切り、センター側からY字路の交番の前に出ると、ひげガールの宣伝カーが走っていた。通りすぎてから気がつくが、トラックの後部が、米山ババ子哀悼への感謝を表す広告になっていて、急いで写真を撮ろうとしたが、間に合わなかった。今さら気がついたが、この「米山ババ子」という名は「ヨネヤマママコ」をもじっているのだろうか。まんだらけにも寄るが、ここでもなにも買わない。門前仲町のブックオフだけで荷物が重くなり、じっくり物色する気力もなくなってしまった。渋谷から東横線で横浜まで戻ってくる。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 2612人に。神奈川は 1572人。埼玉は 1166人。千葉は 860人。大阪府 697人。東京は落ち着いてきたようにも見えるが、気になるのは神奈川だ。

 もう少し読書していきたく、横浜西口のマクドナルドに入ろうかとも思ったが、西口のひとの多さに、やめたほうがいいんじゃないかという気になった。体感的には、ひとの密度は渋谷とあまり変わらないような感じがする。それから、今度、ムービルにネイキッドロフトが越してくることを知り、楽しみにしているが、ムービルに寄ってみても、その告知はまだ見当たらない。今日は10日だから、ムービルは料金が安い日で、本当は映画を観たかった。

 横浜から星川に移動し、ここでマクドナルドに入った。星川駅もずいぶん改築され、マクドナルドの入り口は改札からすぐだったものが、一度、外に降りて、階段でまた上がらなければならなくなった。マクドナルドはいい迷惑だろう。アイスコーヒーと、新商品のスパビーというのを食べた。当たり前のように「スパビー」とだけ書いてあって、スパイスビーフだとは思うが、あだ名をそのまま芸名にするタレントみたいだ。しばらく読書をして、それから、コーナンに寄り、ダンボール板を買っていく。3枚買って、束ねるようにお願いしたら、店員の青年が、ダンボールに直接テープを貼ってしまい、そのテープを剥がしたら、ダンボールが禿げてしまった。青年はかまわずそのまま束ねようとするので、ツッコミの声を思わず出しそうになるが、穏やかに静止し、交換をお願いした。しかし、その青年はなんだかちゃんと謝らないのだ。そばを通りがかったおばさんの従業員に、禿げたダンボールをどうしたらいいかを訊き始めたが、それよりもまず、ダンボールの交換が先だろう。おばさんの従業員がすぐに交換を申し出てくれたから、スムーズには済んだのだが、だめな若い店員に出会うことがやけに多い。もしかすると、自分がだめな書店員だった因果応報だろうか。いや、書店でバイトを始めたばかりのころはそうだったということだが、どうもそのときの失敗が、めぐりめぐってやってきているような気がする。ダンボール板はかさばるため、星川からは、空いてる電車を待ってから帰った。

◇ 読書・雑誌

 マクドナルドで、宮沢章夫「サーチエンジン・システムクラッシュ」を読み終えた。2005年刊、文春文庫。表題作の初出は「文學界」1999年10月号。芥川賞候補にもなったはずで、いずれ読もうと思いながら、もう20年以上も経っていた。読みながら思い浮かべるのは、やはり、宮沢章夫の舞台で、2000年代に観ていた遊園地再生事業団のトーンを感じていた。あれらの舞台に先行して、このような小説が書かれていたのだ。

 楽天マガジンで読んだ「婦人公論」の大鶴義丹のインタビューが面白かった。李麗仙の追悼記事なのだが、ここで語られているような唐十郎の様子は、どこか報じたところはあっただろうか。「母が亡くなった翌日、父はその遺体に対面しました。僕が母の死を知らせ、迎えに行ったのです。12年に転倒により脳挫傷の大ケガを負った父は、体もやや不自由です。その父が、母の亡骸に向かい、手を叩き、劇中の歌を歌ったりと、かぶいてみせるんですね。そして最後に、「李麗仙、また逢おう!」と。」

 深夜0時過ぎから、アマゾンプライムで映画を観始めてしまったが、そういえば、「爆笑問題カーボーイ」があると思い出し、映画は中断して、深夜1時からラジオをつけた。いつも聴いているラジオを、なぜ、忘れてしまうんだろう。オープニングは、オリンピックの閉会式について、肯定的な話をずいぶんしていた。聴きながら眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...