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2022年12月31日土曜日

12月31日土曜日/大晦日

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 深夜から眠れず、早朝、ラジオをつけると、「木梨の会」に香取慎吾が出演していた。2時間ぐらい眠ってから、録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜、途中まで観た「アメトーーク!」の残りを。「アメトーーク大賞」の最後には、江頭と出川のカースタントのVTRがあり、そして、グランプリには有吉弘行が選ばれた。そこにはいずれも上島竜兵のすがたが見え隠れする。

 録画したままで観ていなかった「M-1」の「アナザーストーリー」を、今年の放送を先に観たついでに、過去のものも観てしまう。2年前、2020年の「アナザーストーリー」はマヂカルラブリーが優勝した年だが、錦鯉、ウエストランドという、のちのチャンピオンがそろって決勝進出しているほか、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこがという売れっ子たちも輩出している。2年経って、それぞれの未来を知ってから観るのもまた面白いもので、錦鯉も、この年はファイナルステージに残ったわけでもないのに、この時点からかなり多く扱われていて、それだけドラマがあるコンビということか。マヂカルラブリーのふたりは、野田は2003年、村上は2004年にそれぞれ初出場した映像から残されていて、それだけの歴史の厚みがもはや「M-1」にはあるのだ。2020年という年は、野田は先に「R-1」で優勝していて、「R-1」のトロフィーも映していたのだが、お見送り芸人しんいちがもっているトロフィーとはかたちが違うということにも改めて気がついた。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組もいくつか。先週の「爆笑問題の日曜サンデー」には伊集院光が登場していて、これは聴き逃すわけにはいかない。月曜に放送された今年最後の「ビバリー昼ズ」も、一度聴いたのだが、聴きながら眠ってしまったので、これも聴きなおす必要があった。オープニングでは、高田先生が「エルピス」を絶賛していた。12時台はヨネスケがゲスト。主演映画、河崎実監督「突撃!隣のUFO」の話題から始まる。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで、読みそびれていた「週刊文春」のラジオ特集もようやく読めた。高田文夫先生のインタビューがあり、構成はおなじみの岸川真。「ビートたけしのオールナイトニッポン」を始めるときに「ぬかるみの世界」を参考にしたという話は初めて知るかもしれない。そのほか、大沢悠里と毒蝮三太夫の対談、藤井青銅が語る伊集院光など。

◇ 二俣川

 昼過ぎに外出。二俣川まで歩き、相州蕎麦に入り、特製肉つけ麺を食べた。830円。大晦日だからケチなものはやめようと思い、やや高いメニューを選んだが、年越しそばにするにはもうちょっとシンプルなそばのほうがよかったか。つゆがピリ辛で、ひとくち目でむせてしまった。年越しにピリ辛はやっぱり変だ。


 ジョイナステラスのくまざわ書店に寄り、それから、二俣川ライフに戻り、ドトールに入り、ひと休み。大晦日は営業時間も違うだろうから、閉店時刻を確認してから入った。読書をするつもりでいたが、しかし、読み始めてすぐに眠くなる。今年最後に一冊読み終えてしまいたかったが、これは年またぎでいいか。

◇ ラジオ

 夜に帰宅し、テレビの録画残量の確認をしてから、夜もタイムフリーでラジオ番組を聴いていた。先週日曜に放送された「志の輔ラジオ 落語DEデート」は、山田邦子がゲストだった。人形町の末広で、子どものころに先代の三平や正楽を観ていたんだそうで、これは山田邦子の著書のなかでも語られていた。渡辺徹の話にもなり、志の輔師匠ともつながりがあったとは知らなかったが、文学座の舞台で富山公演があるときには志の輔に電話がかかってきたという。落語は、談志師匠の「芝浜」。1966年5月、東宝演芸場での録音、30歳のときの音源が放送される。山田邦子「あたしね、やっぱりかっこよかったですよ、談志さんはね。ジーパンなんか履いちゃって。学生のときに、渋谷の駅で立ってるとこ見て。「うわあ、談志見た! いいことあんなあ」って思って。好きだったのに、デビューしたら、なんかねえ、ちょっと意地悪で。まあでも、あんまりほら、へらへらするかたじゃないから。普通にあいさつしてたんだけど。たけしさんとは仲よくって。そしたらあるとき、クイズ番組で、「俺ね、お前に謝りたいんだよ」って。「お前のこと、勘違いしてて。悪かったなあ」って。「俺、お前のこと好きだよ」って言ってくれて。嬉しかったんだけど、「あっ、嫌いだったんだ!」と思って。(笑)ちょっとねえ、さかのぼって、なにがあったんだろうっていうのは思ったけど。でも、ちゃんとそういうこと言ってくださるひとでした。かっこいい。好きでした。」

 続けて、27日火曜に放送された特番「さようなら六代目三遊亭円楽」も聴いた。パーソナリティは伊集院光。冒頭に、わかりきっていることだが、円楽との師弟関係を改めて説明するところから始まった。円楽が出演したTBSラジオや系列局の名場面、あるいは未公開音源を流しながら、合間に伊集院がコメントを挟んでいくという構成。わりと近年の音源ばかりではあったが、伊集院と対談した番組では、円生襲名について、たっぷりと、具体的なことが語られていた。そのあとには好楽が出演し、好楽と伊集院の関係も面白いのだが、ここでの会話も円生襲名の話が多くなった。最後には事務所が保管する高座の音源から、あえて珍品を選び、「代書屋 天野幸夫伝」を放送した。

 そして、オンタイムのラジオ番組に、やや早い時間からFMヨコハマをつけ、IKURAさんの番組から聴き始め、23時からは「HONMOKU RED HOT STREET」を聴いた。以前は、クレイジーケンバンドのカウントダウンライブに毎年のように行っていたものだが、コロナを挟み、今はやっているのかも知らない。ラジオを聴きながら、寝っ転がったまま、だらしなく年を越し、そのあとは元日の日記に続く。

2022年12月2日金曜日

12月2日金曜日/訃報とラジオ

◇ テレビ・ラジオ・配信・ポッドキャスト

 朝、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「ぺこぱポジティブNEWS」には、コメンテーターにトンツカタン森本が初登場。続けて、「トンツカタン森本&フワちゃんの Thursday Night Show」も観る。「アメトーーク!」は「新日本プロレス大好き芸人」。有田哲平、ケンドーコバヤシ、レイザーラモンRG、ユリオカ超特Q、ジャングルポケット斉藤、鬼越トマホーク坂井というメンバー。蛍原が体調不良のため、MC側には土田晃之とフワちゃんが座った。さすが、テレビ朝日の秘蔵映像がたっぷりと使われ、プロレスを観ない自分でもこれは面白かった。橋本真也と小川直也の戦いを語る坂井が最後には涙ぐむ。

 昼はラジオをつけ、ラジオを聴きながらツイッターを覗いてみたら、渡辺徹の訃報に声を出してびっくりしてしまった。つい最近まで元気だったのにと思い、自分の日記を検索してみると、9月には中村雅俊と一緒に「徹子の部屋」に出演していた。61歳、敗血症。

 ラジオは、一之輔さんの「あなたとハッピー」のエンディングから聴き始めると、今日はこれから円楽師匠のお別れの会があると話していて、「ビバリー昼ズ」でもその話を引き継ぎ、円楽のお別れの会はちょうどこの「ビバリー」の放送中に開催されるのだという。会場はニッポン放送のすぐ近くのようだ。12時台は、桂雀々がゲスト。南佳孝と二人会をやってるんだそうで、大阪でやっているようだが、東京でもやってくださいよと高田先生。雀々は山下達郎とも仲がいい。オープニングから渡辺徹にはぜんぜん触れられないんだなと思いながら聴いていたが、エンディングでは、渡辺徹の「約束」を流した。そのあとの「中川家 ザ・ラジオショー」では、いきなりサンドウィッチマンがしゃべり始め、あれっと思わず番組名を確認してしまう。「ビバリー」でもしゃべっていたが、円楽のお別れの会に出席したサンドウィッチマンがニッポン放送に寄っていたのだ。話題はすぐに渡辺徹の話になった。中川家だけならばこういう会話にはならなかったような会話で、こういうときにサンドウィッチマンがたまたまニッポン放送にくることができたというのはなんという偶然だろうか。円楽のお別れの会に行ってきた伊達は「みんなへらへらしてましたね。」「爆笑につぐ爆笑でした。」 それから、「Number」の「M-1」特集、ファイナリストの話題にもなり、これもサンドウィッチマンが一緒だったことはよかった。

 午後もまた、録画していたテレビ番組といくつか。今日の「徹子の部屋」は森尾由美がゲスト。森尾由美に孫がいるとはびっくりする。現在、56歳。「白黒アンジャッシュ」も2週分まとめて、男性ブランコがゲストの前後編。「キングオブコント」以前に、配信で食えるようになっていたというのが今の時代ならではだ。

 夕方、駅前まで買いものに行き、すぐに帰ってくる。タイムフリーで、今日の友近の「シン・ラジオ」を聴くと、やはり、冒頭では渡辺徹の話をしていた。そのあとには今週はゲストがあり、パンサー向井が登場する。ラジオを聴きながら、ブログの更新をもうひとつ。

 夜、アマゾンプライムで「仮面ライダー BLACK SUN」を第7話まで。ふと、アマゾンのレビューの点の低さに気がつき、これにはちょっと驚いたというか、いやな気にさせられる。第1話を観始めたときにはレビューを気にしていなかったが、いつからこうなってしまったのか。政治的な内容が特撮ファンの反発を買っているということなのか、それもずいぶん幼稚な反発だ。

 アマゾンプライムではもうひとつ、Aマッソと KID FRESINO の「QO」というツーマンライブの配信が始まり、どんなもんかと観てみたが、あんまり面白くない。お笑いと音楽のツーマンといっても、まるで対等ではなく、どう観ても主役は KID FRESINO のほうで、音楽のライブにAマッソがときどき顔を出すという感じでしかなかった。ツーマンというのならば、KID FRESINO のほうが芸人と同じ条件のパフォーマンスにするべきなのだが、それではおそらく、ビジネスにならないのだろうな。

 Spotify で、村本大輔のポッドキャストが始まっていた。先月から始まっていて、まだ初回が配信されているのみ。さっそく聴いてみると、さすがの話術ではあるのだが、しかし、政治ネタではなく、期待はずれのリスナーもいるだろう。6分半というのも短い。ゆったりしたペースで配信されるのならば、もっと長い時間のひとりしゃべりを聴いてみたい。村本がなにを思い、なにを考えているかに興味があるのではなく、興味の対象はその話術だ。


2022年12月1日木曜日

12月1日木曜日/「M-1」はスポーツ

◇ ブログ

 朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。10月1日の日記を今ごろ書いていて、ついに2ヶ月遅れだ。いや、日記はリアルタイムでどんどん書いているのだが、それらはこのブログの下書きに保存され、それを公開できるかたちに整えるという作業をいちいちしているから、少しずつ余計な時間がかかり、ついに2ヶ月遅れというざまである。その際にカットしている事柄も多数あるが、それらは下書きにずっと保存し続けてある。この blogger が便利なのは下書きに保存してあるものも検索できることで、つまり、あらゆる事柄を(検索に引っかかるような書きかたで)ここに書き留めておけば、自分の脳の外付けハードディスクのように使えるのではと思っている。現在、四十代後半だから、脳なんて、あれあれっという間に衰えてしまうに決まってるのだから、長期的に続けていけば、とても意味のあるものになるのではないだろうか。(グーグルがこのサービスをいつまで続けてくれるのかはもちろんわからないのだが、自分が生きているあいだにグーグルがだめになる心配はあるだろうか。)できれば、十代、二十代のころにつけていた日記も、このブログの下書きにすべて書き写しておければとも考えているが、そんな時間はどうしたら作れるのか。

◇ ラジオ・雑誌

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」で、ナイツが「M-1」の話をするのではと思ったが、ぜんぜんしなかった。午後の「ナイツ ザ・ラジオショー」でようやく「M-1」の話になる。今日は13時台にもゲストがあり、オープニングのあとにスーパーマラドーナが登場。14時台には、決勝進出を決めた真空ジェシカがゲスト。真空ジェシカはずっとふざけていて面白いな。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、三遊亭天歌のパワハラの件が「週刊新潮」でも記事になっていた。「FRIDAY」には、元モストデンジャラスコンビの村越周司のインタビュー記事があった。芸人を引退したというニュースは目にした記憶があったが、今は YouTube で「お笑いネタディスりチャンネル」なるものを始めているようだ。

◇ 二俣川

 夕方から外出。今日はだいぶ気温が低い感じがする。11月はやけに暖かかったが、さすがにもうこれで寒くなるか。かつやで食べたいと思っていたが、割引券の期限が昨日までだった。かつやはやめて、二俣川まで歩き、餃子の王将に入った。天津麺に、餃子3個をつける。764円。ジョイナステラスのくまざわ書店を覗き、下の階の無印良品に寄り、ここでマグカップを買った。ドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。

◇ 雑誌

 3日前にブックオフで買った「文藝春秋」12月号にざっと目を通す。小朝による円楽追悼の文章(インタビュー?)が読みたかった。同期としての思い出、エピソードはもちろんだが、円生襲名に向かう円楽の動きが、ここまで語るかというくらいに詳しく語られている。「七代目圓生襲名については、落語愛好家たちの間でも多くの批判があることを知っておりますし、もし僕がただの同業者なら、芸に厳しいあなたがそれはおかしいだろうと突っ込みをいれたくなるところです。ただ、これが同期の弱味というか、やっぱり前座時代から一緒にやってきた楽ちゃんの晴れ姿を見てみたい。」 最後には、円楽がそれほどまでに襲名にこだわった理由が語られ、「本人は圓生という名前を埋もれさせないためにもう一度世に出すと繰り返し話しておりました。もちろんそれも本心には違いありませんが、実はもうひとつ大きな理由があったのです。」として、「やっぱりさぁ、最後は巨人軍で終わりたいんだよね。」という円楽の言葉で締められている。これ、どういう意味だかよくわからなかった。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は、東海林のり子がゲスト。現在、88歳。コロナ禍の生活から韓国ドラマにハマり、さらに、タイのドラマからBLにハマり、BL小説まで読み始めるようになったという。東海林のり子から「沼落ち」という言葉を教わり、ウケる徹子さん。米寿のパーティーでは、LUNA SEA にバックハグをお願いしたという話もしていた。88歳にして、このミーハーっぷり、この好奇心。

 ツイッターから、佐川一政の訃報を目にした。つい一昨日、佐川一政の本が売れたのだが、記事によると、11月24日に亡くなったとあるから、もしかすると、亡くなったことを知る近しいひとからの注文だったのかもしれない。90年代悪趣味ブームの文脈で、メディアにもよく登場していた。快楽亭ブラック師匠の会では、大喜利に出演する佐川さんを観たこともあった。

◇ 雑誌

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで「Number」の「M-1」特集を読んだ。これは時間を作ってじっくり読みたく、全ページを熟読していたら、3時間ぐらいかかった。スポーツ雑誌で、異例の「M-1」特集。表紙には「スポーツとしての4分間の競技漫才」という言葉を掲げ、執筆陣には、中村計、増田晶文、生島淳といったスポーツノンフィクションの書き手たちが並んでいる。特集内でも触れられていたが、「M-1グランプリ」というタイトルがそもそも「K-1グランプリ」のもじりであり、漫才を格闘技のように戦わせることへの疑問は開始当初から感じてはいたのだが、今ではもう、「競技漫才」という言葉も浸透していて、その前提はずいぶん変化している。寄席や劇場での漫才とは別のもの、という意識が、ここに登場するようなレベルの漫才師たちのあいだにはおそらくかなり共有されているはずだ。掲載されているものは、増田英彦、チュートリアル、スーパーマラドーナ武智、ミルクボーイのインタビューのほか、サンドウィッチマン、笑い飯、錦鯉らのノンフィクション。出演順と採点の関係を分析する記事を書いているのは、誰かと思えば、堀井憲一郎だった。スタッフへの取材もあり、このあたりは特に知らないことが多く、ひときわ興味深かった。初回から関わり、初期の総合演出を担当していた朝日放送の辻史彦は、「私もM-1はスポーツだと思ってます」と断じ、「その年の大会で一番おもしろかった芸人さんを決めているだけで、普遍的な一番を決めているわけではありません。同じメンバーが別の日に戦ったとしたら違う結果が出るかもしれない。そういう点もスポーツ的だと思います」と語る。具体的な演出法について語られている部分も面白く、たとえば、カメラはスポーツ中継に匹敵する台数を駆使しているんだそうだが、近年の総合演出、現在はチーフプロデューサーを務める栞山哲治の以下のような証言はまたスポーツ中継とはまるで違うところだ。「ただ、審査員の顔はインサートしています。あれはずっと議論があるところですが、芸人さんの身振りやボケ、ツッコミの瞬間を逃さないようにはしているんです」「これができるのは、演出陣だけでなく調整室のスイッチャーを始め、カメラや音声担当など技術スタッフが事前に10組のネタを2本ともチェックし、見どころ笑わせどころをしっかりと把握しているからです」 

2022年10月10日月曜日

10月10日月曜日/祝日はテレビを観る

◇ ブログ・ラジオ

 朝に起きあがり、ブログの更新をひとつ。すっかり、ブログに時間をかけすぎるようになっているが、今朝はすぐに書けた。数日前に更新したあるエントリーのアクセス数がやけに伸びていて、注目されるような要素があるとも思えず、奇妙なのだが、ついに全期間でトップになってしまった。どこかにリンクでも貼られた可能性も疑ったが、だとしたら、むしろ、もっとアクセス数が伸びてもいい気がする。原因がわからない。普段はまったくアクセス数が少なく、書いても書いても手応えがないのだが、その代わりに、自分のペースで更新していればいいというのが利点であり、そもそも、ブログを始めたのは、SNSの論理からは距離を置きたいという考えがどこかにあったことはたしかで、blogger はあまり検索に引っかからないというからこれを選んだくらいだ。知り合いにわざわざ知らせるようなこともほとんどしていないから、いったい、誰がどうやって、なんのためにこれを読んでいるのか。今どき、こんなブログを読むのはよっぽどの変人ではないだろうか。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、高田先生は「ナインティナインのオールナイトニッポン」もチェックしているようなのだが、その作家の小西マサテルが宝島社の「このミス」大賞を受賞したことを話題にしていた。12時台は、阿川佐和子がゲスト。「週刊文春」の連載対談から落語家との対談を集めたムックが出て、落語家以外では、(伯山がひとり講談師だが、)高田文夫と小沢昭一が収録されている。その話題から、小さん、談志のエピソード。「TVタックル」で共演するたけしとは、会うと「伊集院(静)さん、元気?」という会話をするという。祝日の今日は「ナイツ ザ・ラジオショー」はやっぱりお休み。先週もユーミンの特番があったが、今日はミッツ・マングローブによるユーミンの番組を放送していた。

◇ テレビ・読書

 今日は外出せず、録画していたテレビ番組をいろいろと観ていく。今日の「徹子の部屋」は、美輪明宏がゲスト。87歳の美輪が「光陰矢の如しというけど」と言うと、徹子さんも「美輪さんもそう?」と返す。会話を聴いていると、しゃべっている年代がやや食い違っていたようだが、「夢であいましょう」など、テレビ放送初期の番組で共演した話をしていた。美輪明宏と徹子さんで、互いに変顔をやってみせる場面もあった。

 昨日は「ワイドナショー」を観そびれてしまっていた。松本が不在の週、野沢直子が出演のほか、田村淳、武田鉄矢、ふぉ~ゆ~辰巳雄大というメンバー。猪木の訃報が扱われると、武田鉄矢からは、「金八先生」の裏番組がプロレス中継だったのだが、倍賞美津子が「金八」に出演していて、撮影現場に猪木が迎えにきていたという話が語られた。

 昨日の「ボクらの時代」は、博多華丸・大吉とタカアンドトシという4人の顔合わせ。それぞれ、福岡、札幌の、地方吉本1期生という共通点がある。そういえば、つい先日、「木梨の会」にも出演していたのに忘れていたが、華丸が売れるきっかけをつかんだのは「細かすぎて」の児玉清のものまねだった。これは知らなかったような気がするが、大吉ももともと、とんねるずに憧れていたのだという。

 昨日の「週刊さんまとマツコ」は、黒沢かずこがプレゼンするさんまのセカンドライフという特集。土曜の「お笑い向上委員会」は、松竹のメンバーの回が続き、オジンオズボーン篠宮の「口だけ男」に笑う。金曜の「A-Studio+」は、Creepy Nuts がゲスト。金曜には「刺さルール」の1時間スペシャルも放送された。伯山がラジオで言っていたとおり、伯山が不在なのだが、それについてはなんの説明もなく、せいやが司会を務めていて、番組もだいぶ終盤になってから、伯山からのメッセージのVTRが流れた。回答者はレギュラーメンバーに加え、箕輪はるかが登場。今回の目玉は、VTRに山口もえが田中にはサプライズのかたちで登場したことだった。およそ20年以上前、爆笑問題と共演していた、日本テレビの「号外!!爆笑大問題」の映像も流れた。

 それにしても、なんでこんなにたくさん録画しなきゃならないのかと思うほど、空けても空けても、録画残量がすぐに足りなくなる。その都度、DVDにダビングをするが、そのあいだに読書もしていた。R-指定「Rの異常な愛情」を読み終える。2019年刊、白夜書房。定期的に開催されたトークイベントを書籍化したもので、高木〝JET〟晋一郎が聞き手を務めている。1991年生まれのR-指定のラップ体験が語られていくのだが、この世代になると、スチャダラパーなんかはまるで出てこないのか。登場する楽曲を Spotify で確認しながら読んだが、餓鬼レンジャーなんかは今まできちんと聴く機会がなかった。そういえば、くりぃむしちゅーが参加している楽曲があり、知ってはいたが、聴いたことはなかったのだ。別のアルバムに収録されているスキット(コント)には、グレープカンパニーの作家が参加しているということも初めて知った。

 昨日の「笑点」は円楽追悼の放送になり、オープニングのアニメは円楽(楽太郎)の場面をつないで編集したものになっていた。大喜利のコーナーは「ありがとう円楽さん大喜利」として、円楽の席には紫の着物が飾られた。メンバーのあいさつで、山田隆夫はもう涙声になる。過去の円楽の回答傑作集が流され、そのあとには、円楽が司会をした回の問題が1問目に出題された。モニターを使い、円楽の音声が出題するという演出。つぎにもまた過去のVTRを挟み、それから出題という構成。最後には、円楽の座布団を十枚にした。

 そして、今日の昼にもまた、「笑点」の円楽追悼特番が放送された。文枝、談春、小朝のコメントがあり、日本テレビの秘蔵映像もたくさん流される。いちばん古い映像は、1977年に放送された「日本テレビ番組対抗歌合戦」に「笑点」チームで出ている映像なんだそうで、それ以前にも出演はしているが、映像は残っていないのだ。1988年放送、ビーチバレーのエキシビションマッチでは、円楽は江藤博利とのペアで出場。2003年には、好楽、木久扇と一緒に「天声慎吾」に。1984年には「おとこの台所」という料理番組に出演。2012年放送「家族、貸します ファミリー・コンプレックス」というドラマでは、田中麗奈の父親役を演じていて、セリフはたった22秒。番組後半では、8月の国立演芸場の復帰に向けたリハビリの様子を放送していたが、つらい映像をこんなにたくさん流さなければならないんだろうかな。「笑点」の楽屋を訪れたのは5月下旬と言っていたが、放送されたのはいつだったろう。番組では、円楽が高座に執着する理由を、円楽の過去の発言を引っぱり、歌丸との絆というストーリーにしてみせる。番組最後にはメンバーから言葉が贈られ、順に、小遊三、木久扇、たい平、宮治、山田隆夫ときて、そのあとに同じ一門の好楽、そして、昇太がいちばん最後だったが、昇太だけは落語家としての思い出を語らない。学生のころに見た楽太郎のバイクの広告がおしゃれでポップだったということだけを語った。

2022年10月5日水曜日

10月5日水曜日/羊の映画に驚いたり

◇ テレビ・ラジオ

 朝に起きあがり、ブログの更新をしようとするが、書きあげられず、下書きを書くだけでせいいっぱい。録画していたテレビ番組をいくつか。「イワクラと吉住の番組」を、観そびれていた先週分から観ると、この回のゲストには先々週から引き続き、ロングコートダディ堂前、ザ・マミィ林田という似た容姿のふたりが登場し、かわいいものについて語る。昨夜の放送には、番組のテーマ曲を歌っている佐藤千亜妃が登場した。昨夜の「刺さルール」は、なぜか15分拡大放送だったが、通常と変わるところなし。オズワルド伊藤の思いきった買いものが紹介される。

 同じく、昨夜に放送された「タモリ俱楽部」の珍しい特番は、時間も流浪し、火曜の夜に45分の拡大放送。ユーミンをゲストに迎えた「空耳アワー」。安齋肇、奥田民生も出演する。ユーミンとタモリの共演は、1993年の「タモリの音楽ステーション」以来だそうだが、そういえば、石井竜也と一緒に「いいとも」に登場したのを観た記憶があったが、検索してみると、「愛のWAVE」というデュエット曲のプロモーションで、1992年のことのようだ。空耳の映像に、奥田民生、バイきんぐ小峠、錦鯉まさのりが登場したが、奥田民生本人に言われないと気がつかなかったが、3人ともSMA所属なのだ。ユーミンが選ぶ過去の傑作選もあったが、過去の映像に出演していたのはひょっとして、お見送り芸人しんいちではなかったか。そう思い、ツイッターで検索してみると、やっぱり気がついているひとはいたが、番組ではなぜか誰も気がつかず、スルーされていた。ユーミン、ZAZYは好きなのに。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」では、昇太師匠が円楽について語る。愛媛の独演会の直前に訃報を聞いたという昇太師匠は、それを高座で話すべきか、話さないべきか、となると、「笑点」の裏話をする定番のマクラも使えず、目の前のお客さんをどうするかというのがまずあったという。12時台は、怒髪天の益子直純がゲスト。「ナイツ ザ・ラジオショー」もオープニングだけオンタイムで聴いた。

◇ 横浜・桜木町

 午後から外出。雨降り。パーカーを着ていく。気温が下がるという予報が出ていたが、部屋のなかではまだ半袖でちょうどいいくらいだった。まず、横浜に出て、五番街の龍王に入り、スパチキマヨボンバー丼を食べた。650円。大盛り無料だが、大盛りにしてもらったら苦しくなってしまった。ビブレのブックオフに寄り、あんまりめぼしいものはないかと、あきらめかけていたときにいい本を見つけた。110円の文庫本を2冊、コミックを3冊買う。跨線橋を渡り、平沼のブックオフにも寄るが、こちらはまるで収穫なし。220円の単行本を1冊だけ。



 小雨のなか、桜木町まで歩いていく。動く歩道からランドマークプラザを抜け、クイーンズのベローチェに入ろうかと思っていたが、コンセントがなかったような気がして、店の前まで行ってやめる。トモズに寄り、栄養ドリンクを買って飲んでおく。センタービルのドトールに行ってみるが、この建物は、3階まで昇るのにエスカレーターを間違えるとずいぶんまわり道になる。わざわざやってきたが、しかし、スマホの充電をしなくても今日は問題なさそうだと思いなおし、コンセントのない席に座った。アイスコーヒーを飲みながら読書を始めるが、異様な眠気に襲われ、ラジオを聴きながら少し眠った。


◇ 映画

 横浜ブルク13にて、「LAMB/ラム」という映画を観る。18時55分の回。建物が改装中で、いつものエレベーターがわからず、エスカレーターで進もうとするが、エスカレーターの続きがわからない。奥にエレベーターを見つけ、時間ぎりぎりにたどりついた。水曜サービスデー、1200円。D列の右端から二番目の席に座る。「週刊文春」の「シネマチャート」の欄を読んで観たくなった映画だが、席はなかなか埋まっていて、評判なんだろうか。映画は無音から始まる。羊飼いの夫婦のドラマ。不穏なムードがずっと続くが、なにが起きているのかわからない時間がしばらく続いた。どうやら、羊の子を育てている。なにも起きていないようにすら思えていたが、羊の子のからだが映された場面に、まんまと驚かされてしまった。ネタバレ厳禁映画だが、前のめりにさせられる場面が何度かあった。ラストにもびっくりする。

◇ 読書

 21時前に映画は終わり、外に出ると、まだ小雨が続いている。横浜駅まで歩き、帰りの電車でも読書の続きを。額賀澪「拝啓、本が売れません」を読み終えた。2020年刊、文春文庫。親本は 2018年刊。まったく知らない作家だったが、タイトルに興味をもち、ちょっと読んでみたくなった。どうやったら本が売れるのか、編集者、書店、デザイナーらに取材していくのだが、新人作家本人が悩みながら取材していく本はあまりないかもしれない。同世代の売れている作家、朝井リョウや住野よるに嫉妬する部分も面白かった。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観ると、今日のゲストは安奈淳と榛名由梨。宝塚にはまったく疎いが、これは勉強になりそうだから、ちゃんと観ておこうと思った。有名なことなのかもしれないが、「ベルばら」の演出を長谷川一夫がやっていたというのも知らなかった。スタジオでは「ベルばら」の劇中歌も披露され、池田理代子、長谷川一夫が出演した過去の映像も観ることができた。

 夜になるといよいよ涼しくなり、寒くなった。開けっ放しだった窓を閉める。タイムフリーで、昨日火曜の「ビバリー昼ズ」のオープニングを聴くと、月曜にも音声が流れたが、東貴博が改めて猪木の話をしていた。Spotify では、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」も聴いた。祝日でもないのに、なぜか大竹まことは休みで、壇蜜といとうあさこの放送になっていた。ブログの更新をしようとするが、眠くなってだめ。ラジオを聴きながら、深夜0時半頃には眠る。

2022年10月3日月曜日

10月3日月曜日/瀬谷・雑誌やラジオ

◇ テレビ・ラジオ

 午前中、録画していたテレビ番組をいくつか。先週木曜の「アメトーーク!」は、恒例の企画プレゼン大会。品川祐、オードリー春日、河合ゆずる、オズワルド、男性ブランコ、CRAZY COCO というメンバー。MC側には博多大吉も座る。初登場の CRAZY COCO は「ニューヨークと蛙亭のキット、くる!!」で知ったひとだが、そこでは経歴も語られていた。芸歴5ヶ月、さすがにまだちょっとプロの声じゃないという感じはする。オズワルドが「兆楽大好き芸人」というのをプレゼンしていたが、これで混むようになっても困るな。

 土曜の「お笑い向上委員会」は松竹芸能多め、岡田圭右が6年ぶりの出演。この番組でおなじみの「閉店ガラガラ」はそもそも岡田から始まっているというわけだ。この番組の初期のころは、テレビをあまり観ていない時期だったから、その経緯を観逃している。オジンオズボーン篠宮は、この収録の前日に解散を発表したというタイミングだったようだ。そのほか、みなみかわ、なすなかにし、そして、元松竹のAマッソも出演していた。

 ブログの更新に手をつけながら、11時半からラジオを聴こうとすると、うっかりしていたが、今日は「ビバリー昼ズ」は11時からなんだった。平日なのに、12時からはユーミンの特番があり、「ビバリー」の時間が削られ、しかし、「ナイツ ザ・ラジオショー」は通常どおりの放送なのだな。ブログの更新を片づけてから、タイムフリーで、「ビバリー昼ズ」をオープニングから聴くと、オープニングではもちろん、円楽について語られていた。円楽の過去の出演回の音声、そして、東貴博の番組にアントニオ猪木が出演した回の音声も流された。こういう日にオープニングが短めなのは惜しい。短縮放送だが、ゲストはあり、宅間孝行が登場した。

 ツイッターを開いてはいらいらすることが続いていたが、CDBというひとのツイートを見て、少し気が落ち着いた。「基本的に太田光が言ってることはオウム真理教の時に多くの言論人が言っていたことと同じなんで、戦後民主主義的言説として理解できますよ。」 こういう意見も多く拡散されていることにほっとする。そうだよ、たとえば、太田と中沢新一の関係を考えてみればわかるじゃないか。

◇ 瀬谷

 午後から外出。ラジオを聴きながら歩き、瀬谷のブックオフまで行ってくる。110円の文庫本を5冊、新書を1冊、220円の単行本を2冊、雑誌を1冊。猪木特集のプロレス雑誌など、なかなかいいものが買えた。そのあとは、さらに瀬谷駅のほうまで歩く。マイカリー食堂に入り、バターチキンカレーを食べた。620円。席ごとのタブレットでの注文、会計もセルフレジの店。それから、マクドナルドに入り、ひと休み。月見パイを食べながら読書をするが、背後の席のガキどもが騒いでいて、うるさくてかなわなかった。


◇ 雑誌・ラジオ

 瀬谷から歩き、夜に帰宅する。帰宅するなり、ブログの更新に手をつけるが、更新のためにテレビの録画をまるまる確認しなおすことになり、じつに二度手間、三度手間。こんなことをやっていては、日記と実生活の時間は開くばかりだ。

 楽天マガジンで、「週刊プレイボーイ」に掲載されていた国葬現場ルポを興味深く読んだ。国葬と同時刻に、国会前ではデモが行われていたが、正門前では交通規制をしていなかったというのは知らない情報だった。そのため、デモ隊が歩道に分散してしまい、一体感がなかったという。「弔意の強制はしない」というのは、市民生活は普段どおりにするということだから、警察はそれを逆手にとったというわけか。この日、献花の列は自分でも歩いてみたが、「案内係が不在」「警察の交通整理がややおぼつかない」という印象はまったくそのとおり。半蔵門の駅前の花屋に列ができていたというのは確認しそびれてしまった。このルポは午前10時の状況を伝えていて、この取材者は献花に参加しているのだが、手荷物検査の様子は、実際に参列したひとでないとわからない。厳重ゆえ、これの手際の悪さが、あの長い行列を生んだというわけのようだ。そのほかのページには、なんと、アントニオ猪木の病床でのインタビューがこのタイミングで掲載されている。ゲッターズ飯田の連載では、「キングオブコント」のファイナリストを占っていた。最高の人間とや団の運気がいいようだが、どんなネタが運気がいいかまで挙げているのは大きなお世話だ。

 タイムフリーで、土曜の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴くと、この日の放送から宮城と福岡でもネット開始だということをまず話していたが、そのあとにはやはり、円楽の話をしていた。

 今夜は「深夜の馬鹿力」を聴きたく、深夜1時前から待ちかまえていた。当然、円楽の話をするだろうと聴いたのだが、伊集院だから、ストレートな語りかたももちろんしない。しかし、伊集院も整理ができているわけではなく、心情には忠実なのだろう。聴きながら眠ってしまい、その後に改めて語られたかはわからなかった。

2022年10月2日日曜日

10月2日日曜日/白か黒か

◇ テレビ

 午前中にブログの更新をひとつ。午後になってから、録画していた今朝の「サンデージャポン」を観た。有田芳生が出演することを先にツイッターで知り、これはしっかりと観なければと思っていた。さすが、ワイドショーのコメンテーターをやっていたこともあるひとだから、このような場にも堂々と登場する。スタジオには、鈴木エイト、ひろゆき、小原ブラスも出演。まず、有田芳生が太田を強く批判するポイントは、家族による保護説得を、統一教会が主張する「拉致監禁」という言葉を太田が使って表したことにあるようだ。太田「僕は有田さんにちょっとひとつ、誤解…、されてないかもしれないけど、言いたいのは、僕は統一教会側の意見を代弁してるわけではなくて、統一教会から、なにかその関係があるということもいっさいありません。」と前置きし、保護説得の歴史に乱暴なやりかたがあったこと、それがこの「空白の30年」により、初期の乱暴なものに戻る危険性を語る。しかし、これに関しては、鈴木エイトから否定される。

 山上容疑者が手紙を送った人物である米本和広の本を読んだという太田は「そのことはあまり報道されてないですよね?」「そういう問題もあるんだ、こっち側にはこっち側の問題もあるんだってことを、テレビがやっぱり公平に扱って、この問題っていろいろ難しいよねっていうことをやるべきだと思うんだけど、テレビは白か黒かっていうものを求めるから、どうしてもそういうことができにくい状態。で、なおかつ、僕はほんとはね、米本さんと有田さんが反目しあっている状態が、すごく悩ましいと思うんですよ。だって、思いは一緒じゃないですか。」 「いや、違うんだよなあ。」と有田。太田「でも、統一教会の問題を解決したいっていう大きな思いは一緒じゃないですか。」「専門家同士が対立しているときに、どっちの主張が正しいのかっていうのは僕らはわからないわけですよ。だから、そういうこともある、こっち側もあるってことを、両方報道するべきだって僕は思ってるんですよ。」「でも、太田さん、毎週同じこと言って恐縮なんですけど、やっぱり、公平も白黒もないんですよ、この場合は。」とデーブ・スペクターが割り込む。「太田さん忙しいから、あんまりテレビとかみんなのツイートとか読んでないかもしれないけど、昨日の「報道特集」観ました?」といって、「このつらいもの観れば、太田さん少しでも今までのような言いかたしないんですよ。だからやっぱり、毎回言ってるように、知らなすぎると思うんですよ。」 デーブのこの指摘には、太田は「別に言い訳するわけじゃないけど、「報道特集」は観てないんですけど、有田さんの本も、エイトさんの本も、紀藤(正樹)さんの本も、郷路(征記)さんの本も、米本さんの本も、読んでるんですよ。」

 杉村太蔵が、保護説得をしようとした家族側が裁判で負けている例をあげたが、有田芳生は「事実の問題としてひとつお伝えしときたいんだけど」と、保護説得がいろいろなトラブルになった事実は認めるが、「そういう行き過ぎは改めなければいけないし、もう改まってるんだけれども、だけどその問題において、刑事事件になったのはひとつもないんです。」 太田「民事ってことですか?」 有田「刑事で、ひとつもないんです。」 太田「だから、すべて民事ってことですか?」 有田「民事では裁判になりましたけど、刑事事件にはなってないんです。」

 杉村太蔵だけは太田の意見に理解を示していて、「サンジャポ」を毎週観ている自分もほぼ同じ理解なのだが、杉村太蔵は太田の主張を3点に集約する。すなわち、被害者の救済、再発の防止、信者が追い込まれてしまうことの懸念。杉村太蔵は、メディアで白黒つけるのは非常に危険だという考えを語り、被害者団体はなぜ解散請求をやってこなかったのかという疑問をぶつける。しかし、これについては、鈴木エイト、ひろゆき、デーブからいっせいに反論されてしまう。ここからは、なぜかなかなか解散請求ができないという法律の問題点も浮かんでくる。

 最後はMC論になり、ひろゆきは、「ミヤネ屋」や「ひるおび」は統一教会に訴えられているのに「サンジャポ」は訴えられないのはなぜかというと、統一教会にとっては都合のいい番組になっているということを語った。太田「僕は助けるつもりはないですよ、統一教会は。だけど、やっぱり、専門家のなかでもこれだけ意見が違うっていうなかで、エイトさんと有田さんでも微妙に意見が違ったり、山口(広)さんと郷路さんとか、あと、米本さんも、ひとりの現場を見てきたひととして、ぜんぜん意見が違う。それを、やっぱり、われわれはそれぞれの意見を訊かないとわからないと思うから、こっちの意見はどうですかっていうふうに、お伺いをたてたいっていう気持ちがあるわけですよ。それが統一教会寄りの意見である場合もあるし、有田さんの意見もわかるっていう場合もあるし、だから、もうちょっと、今の報道っていうのは、白か黒かっていうことに、なかなかテレビってそういうふうにしたがるし、お前は白なのか黒なのかってしたがるけども、これは白か黒かでは語れない問題だから、だから、僕の言ってることは「お前の言ってることははっきりしないよ」って言われんのかもしんないけど、むしろ、はっきりさせちゃうことに対する恐怖心というか、懸念が僕のなかにあるっていう。」「でも、これ、白黒で語れる問題なんですよ、申し訳ないけど。そこの誤解大きいと思いますよ。」とデーブ。しかし、杉村太蔵は「そこはデーブさん、だいぶねえ、僕も考えかた違う。そう簡単に白黒言える問題じゃないですよ。」 有田芳生は「私もコメンテーター12年半、ある番組でやってきましたけれども、イラク戦争のときに、MCのかたと意見がだいぶ違ったんです。一時、対立するようなこともあったんだけど、なんか、番組そのものの雰囲気がよくなくなってしまって、しゃべらなくなったときがあるんです。だからそういう、太田さんや田中さんの立場で主張をされてることに対して、まあ、この番組は違うかもわかんないけども、やはり、ちょっとあのう、遠慮しようとか、そういうひとも出てくる可能性はあると思うんですよね。だから、そういう立場にいるんだってことは理解をしていただきたいというふうに思うんです。」 エイト「僕はあまり遠慮してないですけどね。」

 この討論は番組開始48分まで続き、観ていて、へとへとに疲れた。そのあとはロシアの問題を扱い、中村逸郎が登場。それから、円楽、猪木の訃報を扱った。有田芳生は番組上はにこやかな表情も見せ、とてもよかったのだが、しかし、ツイッターを見てみると、杉村太蔵への批判をリツイートしていたり、なんだよこりゃと思った。これは、ツイッターになると馬鹿になる文化人のひとつの典型なのである。テレビ番組に呼ばれて、論敵と対峙しているときは真っ当なのに、ツイッターではツイッター内の空気に飲まれてしまう。いや、ツイッター側のみから眺めていると、おそらく、これはまるっきり逆に見えるかもしれない。ツイッター内では真っ当さを保ち、テレビでは空気に飲まれてしまったと理解されるだろうか。番組内では、ある番組のMC(「ザ・ワイド」の草野仁か?)と意見が対立し、番組の雰囲気が悪くなったという話をしていたが、いや、このツイッターでのふるまいを見ると、爆笑問題に忠告していた有田芳生のほうが空気に飲まれやすく、流されやすいのではないのか。放送後のツイートでは、望月衣塑子のツイート(今朝の「サンジャポ」の切り取り動画を引用リツイートし、有田芳生と鈴木エイトの本を太田は少なくとも読むべきだということを書いている。)を引用リツイートし、「太田さん、番組のなかで、僕の本を読んだと言っていたんですけどねぇ……。バランスの悪さは、これから修正されんでしょうか。」などと書いているのだが、それを言うなら有田芳生のほうだろう。太田こそ、過剰なほど、バランスをとろうとしているのだ。バランスなど気にせず、統一教会を徹底的に批判すべきだという話ならば理解はできるのだが、自分がバランスがあるつもりでいるのだから、有田芳生の状況認識能力には不安を感じざるをえない。この有田のツイートを引用するリツイートにはまともな反論も多く見られるのがせめてもの救いだが、大変、暗澹たる気持ちになった。ツイッターは世論ではない。もはや、2ちゃんねると変わらない。(その2ちゃんねるを作ったひろゆきのほうがテレビに順応しているというのも皮肉なものだが。)

 今日は外出せず、疲れてしまったので、休憩を挟んでから、今度は「ワイドナショー」を観た。今週は松本が出演したほか、ヒロミ、安藤優子、呂布カルマというメンバー。国葬を扱うが、そういえば、「サンジャポ」では国葬についてはほぼ扱っていなかった。こちらの番組では、安藤優子はもちろん、ヒロミも国葬に疑問を示すが、松本もなかなか常識的なことを言う。「やっぱりちょっと、うーん、なんか自民党らしいというか、自民党の悪いところが出ちゃってるなあというかねえ、やっぱり、強引に決めすぎたなあというのはありますよね。だから、もうちょっと、みなさんが納得できるように説得というかねえ、してあげないと、逆に僕は、安倍さんが非常にかわいそうだなあっていう気が…。昭恵夫人もそうですし、ちょっと、そう思いましたね。だから、反対のデモをするひとたちの気持ちも、正直、わからなくもない。ただ、黙祷のときに、騒いでいるひとたちの気はしれないなっていうのはありますね。やっぱ、ああいうときは静かにしようよって、思いますけどね。」

 夜になり、スーパーまでちょっと買いものに行き、それから、録画していた「笑点」を観た。今回は、オープニングと前半の演芸コーナーはつぶし、円楽追悼のVTRを放送した。大喜利の助っ人は鶴光。3月以来の再登場。

◇ ラジオ・配信ドラマ

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴いた。この週はゲストコーナーがいつもより遅く、16時台にモト冬樹が登場した。ビジーフォーの解散ツアーがあり、その札幌公演の前座がなぜか爆笑問題だったんだそうだ。続けて、今日の放送を聴くと、先週のモト冬樹に続き、今週のゲストにはエド山口が登場し、連続モノになっている。桑田佳祐から知ったのだろうが、太田はエド山口の YouTube を観ている。これも観ておきたいと思いながら、今からすべて観ようとしても、もう膨大すぎてなかなか大変だ。その活動はジャンルを越境し、日本の音楽史、芸能史の生き証人のようなひとで、エピソードがいちいち、何年何月何曜日まで細かく出てくる。すさまじい記憶力に圧倒される。

 アマゾンプライムでドラマをひとつ。「熱海の捜査官」を観終わり、今度は「時効警察」を観なおしたいと思っていた。まず、第1話。2006年放送だったか。記憶よりも、意外とシャープではないというか、まだ第1話だからだろうか。ゲスト俳優には東ちづるが登場し、そういえば、サスペンスによく出る俳優がゲストに選ばれ、そこも遊びになっているんだったっけ。第1話は、笹野高史の演技がいちばん面白かった。

2022年9月30日金曜日

9月30日金曜日/昼食は大手町


◇ 大手町・東陽町

 早朝に起きあがり、ブログを更新しようとするが、眠くて無理だった。もう30分ぐらい眠りなおし、午前中から都内に。今日は暖かくなりそうだが、夜のことを考え、パーカーを着ていく。東京駅まで出て、昼食は大手町ワンのグリルやまだという店に入り、切り出し牛ハラミ丼を食べた。950円だと思ったのだが、会計してびっくり、税込み1045円だった。昼食に千円使うとは、罰当たりなことをした。

 夜には東陽町のほうまで行くことになり、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、あんぱんを食べる。スマホの充電をしながら、ツイッターを開くと、円楽の訃報がいきなり目に飛び込んできた。読書をするつもりだったが、あたまが動かなくなるというのか、しばらくぼんやりする。

◇ テレビ・読書

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観る。今日のゲストは、サバンナがコンビで登場。高橋が出演する「ザワつく!金曜日」の3人、長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子からコメントのVTRもあった。コントもやってみせたが、徹子さんにもなかなか好感触のようで、こうして改めて観ると、ふたりともとても愛嬌のあるコンビだ。八木のギャグ、「パナキ」をやり始めた場面にははらはらもしたが、やりっぱなしでなく、明るく収めていた。

 深夜、Spotify で、ビョークの新アルバムを聴きながら、読みかけの本を読み終えたく、部屋で読書を続けた。小川淳也・中原一歩「本当に君は総理大臣になれないのか」を今朝から読み始め、一日がかりで読み終えた。2021年刊、講談社現代新書。小川淳也は先日のデモの演説でもユニークで、人間的に非常に信用できると思ったが、この本を読んでみると、なおいっそう、共感するところ大だ。時期的には「君はなぜ総理大臣になれないか」以後、「香川1区」以前。コロナについて多く語られていたり、あるいは、衆院選、代表選について、ここで語られていることの結果はすでに出ている。4章のうち、半分はノンフィクション作家の中原一歩が執筆、半分は小川淳也のインタビューで構成されているのだが、このインタビューの聞き手は「現代新書編集部」となっている。ところが、このインタビュアーのキャラクターがやけに強く、過剰に驚いたり、とぼけてみせたり、話をさえぎってみせたりなど、いったいなんだこりゃと思った。そんなに存在感を出したいのならば、個人名を出せと言いたくなる。(インタビューをまとめているのは中原一歩だろうか?)


2022年8月21日日曜日

8月21日日曜日/酷暑よりはマシなだけ

◇ テレビ・ラジオ・ツイッター

 朝、ブログの更新をして、それから、録画していたテレビ番組をいくつか。放送直後の「ワイドナショー」を観ると、今週は松本が出演している。松岡充が初登場のほか、石井亮次、柴田亜美というメンバー。「スケルトニクス」というロボットが話題なんだそうで、知らなかったが、そのロボットがスタジオにも登場する。その開発者のひとと、ロボットライドという会社の社長が出演し、石井亮次が、われわれの社会のなかで将来的にはどう役立てられるのか、どう発揮されるのかということを訊くと、実用性という意味では役に立たないという答えではあったが、まず、ファッション業界から注目されているというのが面白い。役に立たないとはいうけれども、現時点では、アートとしてのちからは充分に発揮されている。

 「サンデージャポン」も観ると、こちらは今週も鈴木エイトが出演し、旧統一教会の問題を激しく追究している。萩生田政調会長の釈明会見だけを観ると、正直にしゃべっている部分もあるのかと思ったが、元信者の証言、それから、鈴木エイトが過去に取材した音声も出され、隠しごとがぼろぼろと暴かれる。萩生田の学生時代のコワモテ写真を引っぱり出していたのにも笑うが、そのいっぽうで、太田は「今、統一教会を、いわゆる悪いカルトだというふうに認定はできてない状態だから、そのへんの議論もちょっと注意深くやんないと、難しいですよね。」と語る。コメンテーター席に座っていたてぃ先生が、エイトさんはどう思ってるのかと訊くと、鈴木エイトも「もちろん悪い団体だと思ってますけど、それは僕は断罪することではないと思っています。」という意見。一般の信者に対する差別の助長につながることの懸念を杉村太蔵も語り、太田「だからその、信仰というか、なにかを信じているひとを、それは間違いだってわれわれが言うことはなかなか難しいってことですよね。」 そのあとには、伝説の電通マン高橋治之の収賄容疑を扱い、二宮清純がスタジオに生出演。それから、てぃ先生の子育て術の特集もあり、てぃ先生というひとは、以前、「さんま御殿」に出ていたのも観ているが、理路整然としていて、話しぶりに好感はもつものの、いったい何者なんだろうか。なぜこんなに影響力を獲得しているのか。それからすぐに、がらっと話題は変わり、タリバン制圧後のアフガニスタンの現状を伝えるルポがあり、そしてまた、柔らかい話題に戻り、イタリアのマネスキンというバンドを良原安美がインタビューする。「ユーロビジョン」で優勝しているというので、おお、あの「ユーロビジョン」かと、Netflix でウィル・フェレルの映画を観ていたからこれはよくわかった。

 午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をオンタイムで聴いた。14時台は、ドリカムの中村正人がゲスト。爆笑問題とは「ポップジャム」以来の対面になるのか。太田「ビジュアル系っていうと怒るやつもいるんでね。」というのは、L'Arc〜en〜Ciel の事件のことだ。

 らじるらじるの聴き逃し配信で、金曜に放送された「古舘・ヒコロヒーの時代は言葉で作られる」という番組も聴いた。これはやはり、古舘からのご指名なのだろうか、文枝しかり、大物たちがつぎつぎにヒコロヒーに興味を寄せるという状況がある。古舘は「CURIOCITY」の伯山が出演した回をしっかりとチェックしていた。こちらの番組はどういう番組かというと、ヒット曲の歌詞について語る番組だったのだが、吉田拓郎、中島みゆきの詞について、古舘からはエピソードも交えられながら語られていく。最後に、古舘が茨木のり子の名を出すと、ヒコロヒーがそれに強く反応した。50分番組、ずっと面白くてあっという間だった。これはレギュラー化してもらいたいな。

 ツイッターを見ると、岸田首相が新型コロナ感染とのニュース。それよりも、宮沢章夫のツイートを目にして、とても驚いた。「さよなら」とはどういうことか。昨日の16時台のツイートだ。その前には変なツイートがいくつかあり、乗っ取られた可能性も疑うが、集中治療室に入っているのだろうか。以前、自身のことを何度か後期高齢者とツイートしていたことが気になっていたが、宮沢さん、65歳だから後期高齢者じゃないんだよ。まだ若いということに気がついてもらいたい。気がついて、起きあがってもらいたい。

 今日は外出せずに済むかと思っていたら、お茶などを切らしてしまい、夜に買いものに行くことにした。ドラッグストアまで行ってくるが、往復する少しのあいだに、鼻水がひどくなる。どういう体調の変化なのだろうか。ひどい酷暑の日からすると涼しくなったような気がしていたが、よく考えてみると、まだまだ充分に暑い。たまらず、帰り道に自販機でドデカミンを買い、ひとくち飲んだ。

 今日はずるずるとテレビばかり観ていて、夜もまた、録画していたテレビ番組をいくつか。「週刊さんまとマツコ」は前回に引き続き、川越ロケの1時間スペシャルだ。ぎょうざの満州に寄り、さんまの珍しい食レポ。そして最後は、このロケのいちばん目的である「夢コンサート」にたどりつく。客席が映ると、後方はぜんぜん客が入っていないようだった。「笑点」は、自宅療養中の円楽が「笑点」の楽屋を訪ねる場面から始まる。演芸コーナーは新宿カウボーイ。大喜利の助っ人には昇也が登場し、円楽からの問題も出題される。

 鼻水が止まらず、テレビにも疲れてしまい、横になり、聴きそびれいていた「爆笑問題カーボーイ」を聴いた。田中家の夏休み、父方のルーツである小郡を訪れた話をする。田中がしゃべり続け、太田が聞き役になる珍しい回だった。聴きながら、早い時間に眠ってしまう。

2022年5月1日日曜日

5月1日日曜日/告知をすると通知がくる

◇ テレビ・ラジオ・映画

 昨夜は変な時間に眠ってしまい、早朝からもう少し眠りなおす。録画していた昨夜の「Nキャス」を観ると、今週は知床の遊覧船事故のニュースから始まり、山梨の行方不明になった子どものニュース、それから、佐々木朗希に審判が詰め寄ったという映像を初めて観た。ブログをひとつ更新して、もう一回眠りなおしてから、録画していた今朝の「サンデージャポン」を観る。ここしばらくはウクライナの話題が続いていたが、今週はゴールデンウイークのイベント紹介から始まり、がらっと呑気な番組になった。若林アナと良原アナのロケがあり、そのあとに知床の事故、それから、ウクライナのニュースを扱った。アメリカのカービー報道官が会見で言葉を詰まらせたという映像には、人間的な反応に救われるような思いがする。この番組でも山梨県の女児行方不明事件を扱うが、「Nキャス」も「サンジャポ」も、母親の言葉をくり返し流していて、どうも危険な報道に感じる。こんな報道はやるべきではない。

 今週の「ワイドナショー」は松本が出演。そのほか、ヒロミ、中居正広、根本宗子というメンバー。知床観光船の事故、それから、佐々木朗希に審判が詰め寄った話題を長めに扱っていた。「TVタックル」は野球特集。大谷翔平と佐々木朗希を徹底解剖。

 午後は「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。14時台は、A.B.C-Z の塚田僚一がゲスト。熱海五郎一座に出演するのだ。ラジオを聴きながら雑務。近所の郵便ポストまで投函に行くが、外は雨降り。こういう天候の日は、ちょっと外に出るだけでもいやだ。ブログをもうひとつ更新して、少し昼寝。

 夜もまた、録画していたテレビ番組をいくつか。 昨夜に放送された「藤井風テレビ」の後編がなんといっても素晴らしく、「ピアノバー」のコントはシソンヌのコントに藤井風が混じっているという感じだったが、「出所」というヒコロヒーとのコントでは、しっかりと芝居をする。あるいは、「大工の棟梁」というコントでは、シソンヌ、ヒコロヒーのモノボケに、藤井風がえんえんとノリツッコミをしていく。星野源にはない無意識過剰性が藤井風にはあり、まわりに支えられている構図がいい。そして、歌になると、圧倒的なステージを見せる。

 昼に放送されていた「前人未笑」という特番を、せいや、ヒコロヒー、ランジャタイ国崎という布陣に期待して録画しておいた。笑える状況にないひとを笑わせようというのが番組趣旨なのだが、意外と凡庸な番組かなとも思いながら観ていると、最後の国崎のロケが思いがけない展開を見せる。国崎が訪れたのは閉店する文房具屋だったのだが、品物を売るのを手伝っていた国崎は、売りもののすずりを20万円で買うといきなり言い始め、最終的には、自分で値段を吊り上げ、53万円でそのすずりを買った。国崎の奇行が文房具屋さんを救うことになり、爆笑と感動を同時に発生させていたのがすごかった。

 今日の「笑点」は、演芸コーナーにはキャラメルマシーン、大喜利の助っ人にはヨネスケが登場。今週は、全員が円楽と同じ紫色の着物を着る。円楽のリハビリ中の映像が流されたが、ずいぶん瘦せ細ってしまい、こんな映像を流す必要はないんじゃないだろうか。大喜利は、ヨネスケに合わせた「大きなしゃもじを持って一言」という問題もあり、ヨネスケと小遊三のじゃれ合いが楽しかった。

 昨夜の「お笑い向上委員会」は、先週に引き続き、モグライダーを中心に、同じマセキ所属の狩野英孝、パーパーも加わる。「ゴッドタン」は「銀シャリ橋本のテクニックを抜いてあげよう!」という企画。これはものすごく面白かった。

 夜、のらくろ―ドの告知のため、1年4か月ぶりのツイートを投稿するが、ひさしぶりすぎて、どんなトーンで入っていけばいいのかさっぱりわからない。投稿したらしたで、通知がくるから、ありがたいことだが、そのたびにそわそわする。これを日常的にやっていたのかと思うと、こんなことでどれだけ無駄な神経を使っていたかわからない。それとまた、以前からなんとかしたいと思っていた、楽天ブログの整理にもようやくとりかかる。リライトして、こちらのブログに移していきたいと考えているのだが、とりあえず、こちらのブログの下書きに順にコピペしていこう。気が遠くなる作業だが、まずは、2004年1月1日から1月10日まで。

 夜、アマゾンプライムで映画を1本。アマゾンオリジナル映画の「僕を育ててくれたテンダー・バー」を観た。ジョージ・クルーニー監督作にハズレなし。洒脱で、ビタースウィートな味わいに満ちている。

 Spotify のポッドキャスト、「小泉今日子とYOUのK-POP PARTY」の第3回目が4月末に配信されていた。昨年10月以来の配信だが、今回から月イチの配信になるようだ。

2022年3月23日水曜日

3月23日水曜日/「江戸東京落語まつり」

◇ テレビ

 明け方近くから眠り、3時間ぐらいで起きあがる。録画していたテレビ番組をいくつか。土曜の「お笑い向上委員会」をようやく観ると、流れ星が登場し、ギャグの作者がちゅうえいか瀧上かを当てる「ちゅうえいギャグクイズ」になる流れに笑う。天才ピアニストも持ちネタが豊富だ。先週木曜の「ダウンタウンDX」もようやく観る。こちらは「地下芸人の実態SP」。ハリウッドザコシショウ、チャンス大城、ぺこぱ、オズワルド、モグライダー、ランジャタイ、真空ジェシカが出演。今のお笑い界の潮流を表している地下芸人特集だ。オズワルド伊藤がしゃべった話を、すぐさま、同じ話をそのまま堂々としゃべるランジャタイ国崎がすごかった。番組終盤からのランジャタイの肝の強さがすさまじい。芸と狂気、肝の強さ、そのどれもがすさまじい。

◇ 落語会

 録画残量を作る必要があり、ダビングをして、それが終わるまでは家を出られず、午前中には出発するが、だいぶもたついた。昼から都内に。セブンイレブンに寄り、チケットを引き替えてから電車に乗る。電車はけっこう混んでいた。横浜駅の乗り換えがうまくいき、時間を挽回し、東海道線では座れた。東京駅に出て、地下通路を通り、よみうり大手町ホールまで。三遊亭円楽プロデュース「江戸東京落語まつり」の初日の初回の公演を観る。東京駅からは意外と時間がかかり、1本遅かったら本当にぎりぎりになるところだった。13時開演、15分前に到着し、エスカレーターで上階にあがる。まず、手指の消毒と検温。さらにもう1階あがり、チケットの半券を自分でもぎり、プログラムも自分でとっていく。この会場は過去にきたことはあっただろうか。席は 14列目。会場では真ん中あたりの席になるが、座ってみると、高座が遠いと感じる。寄席の最後列の席よりも遠い。席に着いたときにはもう開演10分前。前座なし、一番手には兼好が登場し、「時そば」をやった。しかし、いきなり眠くなってしまい、続く、小遊三、小朝は、演目がわからないくらいに朦朧としてしまった。小朝は見台と膝隠しを置き、照明も暗くして演じていたが、なんだったんだろうか。平日昼間ならではの客席の重さというか気だるさというか、とはいえ、これが初回というプログラムなのだからしかたがない。客席は高齢者がかなり多かったと思うが、左隣りの席の中年男が、落語の最中に扇子をぱたぱたあおいでいるのにはうんざりさせられた。年寄り手前ぐらいの年格好の男だったが、無駄に大股を開いて座り、そこからもう鈍さを感じさせる。こういう男はたいがい笑うところもピントがずれていて、さらには、カバンをがさごそとまさぐりだしたかと思えば、オペラグラスを取り出し、高座を眺め始めたので、手のつけようのない田舎っぺだと思った。右隣りの席は最初は空いていたが、兼好が終わってから入ってきて、こちらもやっぱり中年男だった。自分も含めて、中年男のひとり客が並んでいるという構図がいやだ。6000円という高額のチケットを買うこともひさしぶりだったが、このような大規模な落語会は、東京では「大銀座落語祭」以来だと思い、観逃しては後悔するのではと思ったが、前半がまるで楽しめず、高額なチケット代をまるっきり無駄にしている。15分の仲入りのあとは、志らく師匠が登場。志らく師匠が出るから目撃しておきたいという気もあったのだが、「親子酒」で、さすがに笑わせるものの、志らく師匠にしては並のウケだろう。6000円払って、志らく師匠の並のウケだけではあんまりだが、トリの文珍が見事に面白く、志らく師匠は客との駆け引きをまるでしないが、文珍は客との駆け引きをていねいにやっていく。現代的なことをしゃべっても、小朝のようなひとりよがりの現代性とは違い、庶民的な感覚とまるでズレがない。時間をかけてしゃべっていくので、なんの噺をやっているのかと思ったが、「壺算」とわかったときには余計に愉快になった。まあ、小朝が大きなネタをやっていたようだから、トリで軽くというバランスがいい。文珍のセンスのよさを改めて感じた会だったが、しかし、会の規模のわりには不満は少なくない。15時35分頃に終演。退場は、密を避けるために、列ごとに案内される。驚いたのは、ロビーに出ても演目を貼り出していないことだ。いや、演目を貼り出すというのもここ十数年程度に定着したことだが、今や、ホール落語でそれをやらないのはかなり珍しい。眠ってしまったからすっかりあてにしていたのに、小遊三、小朝の演目は、あとで検索して調べるしかない。


 昼食は大手町ビルヂングで、とんかつまるやに入り、ロースかつ定食を食べた。700円。ランチタイムにはいつも混んでいる店だが、この時間は空いていた。先に食べておかなかったのも失敗で、落語会の最中、のどがかさかさになり、咳が出そうでならなかった。脳に酸素がまわっていなかったのではとも思うが、食べたほうが眠くなるのか、食べないほうが眠くなるのかは、未だに判断がつかないところである。八重洲に移動し、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、チョコチャンクスコーンを食べた。読書をする気も湧かず、気候の影響もあるのか、ここ数日はずっと疲れている感じ。普段は開きもしない YouTube で、志らく師匠のランジャタイ評を観たりなどしていた。


 帰りの電車内で、ツイッターを検索し、小遊三「蜘蛛駕籠」、小朝「男の花道」と判明する。しかし、ツイートしているひとはとても少なく、いったいどういう客層なんだろう。ツイッターからは、木下ほうかの女優への性加害を告発する文春オンラインの記事にも驚いた。榊英雄という監督のことは名前も知らず、なんの驚きもなかったが、木下ほうかには驚く。これは完全に俳優生命を絶たれるだろう。文春オンラインでは、ほかには、天竺鼠瀬下の不倫報道もあった。

◇ テレビ・雑誌

 夜に帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・ビリーバンバン)を観た。ブログの更新をしようとするが、書きあげられず、ラジオを聴きながら、早い時間に眠ってしまい、深夜に起きあがる。録画していた「水曜日のダウンタウン」を観ると、「リアルに「へぇ」と言わせるの難しい説」という企画で、ナイツ塙さんが仕掛け人になり、なんと、大空遊平師匠が登場していた。「あちこちオードリー」も観ると、こちらは、ナイツと磯山さやかがゲスト。完全に「ビバリー」のリスナーのためのような組み合わせで、オードリー、佐久間プロデューサーも含めて、ニッポン放送色の濃い回だった。テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊朝日」の「この人の1週間」の欄に、宝田明が登場していた。3月6日から12日の一週間が記録されているのだが、3月14日には亡くなっている。亡くなったことには、なぜかどこにも触れられていなかった。

2022年1月9日日曜日

1月9日日曜日/大河ドラマを観たり

◇ ポッドキャスト・ラジオ・テレビ・読書

 昨夜は中途半端に眠り、早朝から、もう少し眠りなおす。疲れがひどくてしかたがない。ラジオやポッドキャストを聴きながら眠ってしまうことも多く、どこまで聴いたかわからなくなり、聴きなおすこともたびたびだ。Spotify の「すべてのニュースは賞味期限切れである」の2回目も、数日前に聴きながら眠ってしまったのだった。「読書はコスパがいい」という話があるとは知らなかった。テーマはファスト映画にもつながっていくが、ファスト映画批判に対して、速水健朗はあえて反論をしてみせ、それがはたして資本主義的なのかはわかりにくくなっていることを示す。日本には当てはまらないとしつつも、リーマンショックとオキュパイ・ウォールストリートを経験しているZ世代は、政治的にはリベラルになりながら、コスパ主義と反資本主義が一致するという。武田砂鉄への皮肉と、最後におまけのように収録されていたおぐらりゅうじの実家のヘアーカットの話に笑った。

 昨日は「ナイツのちゃきちゃき大放送」も途中まで聴いたが、えのきどいちろうがしゃべっていた高川学園の「トルメンタ」というのが気になり、YouTube で動画を確認してみると、たしかにこれは面白い。録画していた昨夜の「Nキャス」を観ると、ゆっくりすぎるPKというのも話題になっていたようで、この番組が取材をしたために、キッカーとキーパーに友情が芽生えていてちょっと感動した。

 

 続けて、今朝の「サンジャポ」を観ようとすると、録画のセットがされていなかったようで、録りそこねてしまっていた。年末年始の特番を挟み、設定を修正し忘れていた。「TVタックル」を追っかけ再生で観ると、昨夜の「Nキャス」でも扱っていた、今どきの冷凍食品をこちらでも話題にしていた。

 午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。14時台は、楠田枝里子がゲスト。楠田枝里子は、とにかく、チョコレートの話をしたくてしかたがなく、過去を懐かしむような話がほとんどないのがすごかった。日本テレビ時代、最後の一年は制作部にまわり、「ズームイン!! 朝!」でフクダシゲオの取材をしたというのだが、爆笑問題がふたりとも、フクダシゲオって誰だろうという反応になった。たしかに、音で聴くとぱっと浮かばないが、福田繫雄のことだ。

 昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」の続きを聴くと、11時台は、三遊亭円楽がゲスト。三平について訊かれると、「一応、収録終わるとね、あそここうだよ、ああいうときはこうしなきゃだめだよって、さんざん言ってきたの。ところが、それを消化できなかったし、私に言わせると、ひとの言うことを聞かなかったな、簡単に言えば。つまり、俺を信用してないってことだね。俺を信用しない人間は、こっちも信用しないから。あ、こんなこと、生かこれ?(笑)」 宮治については「元気があって、押し出しが強いから、いいかなと思う。ただあの、年季のあるひとたちんとこへぽーんと入ってきて、どこまでね、自分のキャラが、それこそできるかどうか。どういうキャラ作ってくるか。元気で明るいってのはいいけど、あんまりうるさくなるとね。あのねえ、すべったときにかぶせるってのがいちばんいけない芸なんだよ。すべったときは引くの。まして編集できる番組なんだから。」 それからあとも小言は止まらず、「笑点」メンバーに対する発言はリップサービスとしても、 芸協に対してもきびしいことを言いまくる、その内容がとても面白かった。金曜日の「問わず語りの神田伯山」を聴くと、こちらでも「笑点」のメンバー交代の話題をみっちりとしゃべっていて、最終的には、宮治に対するまじめなエールになっていた。

 今日は、近所の郵便ポストに投函に行った以外は外出せず。ブログの更新をひとつすると、時計を見ていなかったが、かなり時間を食った。たいしたこともしないうちに、あっという間に夜になる。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 1223人に。沖縄は 1533人、福岡は 211人、広島は 619人、大阪は 880人、埼玉は 401人、千葉は 252人、神奈川は 443人。

 録画していた、木曜の「徹子の部屋」(ゲスト・松原智恵子)を観ると、番組後半に、浅丘ルリ子もサプライズで登場する。日活のスターだった当時、男の子で誰が好きだったか言ってごらんなさいと、松原智恵子に浅丘ルリ子が迫ってみせる。黒柳徹子も含めて、この3人、そろって誰も終活はしていないという。

 今朝の「林家正蔵の演芸図鑑」は、ラフレクラン改めコットンと、春風亭三朝が出演。コットンのコントは誘拐犯と子どもの設定で、よく見ると学生服っぽい衣装なのだが、芝居がおとなにしか見えないから設定がすぐにはわからなかった。三朝は「厄払い」。どちらも、NHKの新人大賞受賞者。番組後半、対談のゲストは内藤剛志。内藤剛志が語っていた芝居のノウハウがすごく面白い。刑事役ばかりだが、ある刑事ではポケットに手を入れる、ある刑事はポケットには絶対に手を入れない、ある刑事はちょっと猫背に立つとか、あるいは、机に向かう姿勢を決めておくなど、自分のなかでルールを作っておくそうで、すると、かたちから自然と演じ分けられていくのだという。あるいは、セリフについては、ぜんぶ説明してしまうと視聴者が入り込める余地がなくなるという。抑揚をつけることが説明になり、いろんなことがバレるため、「棒」にすることで、その余地が作られるのだという理論だ。

 今日から始まった大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」の第1話も観た。三谷幸喜には映画でさんざん裏切られながら、それでもまだ期待する部分はあるのか。とはいえ、大河は「いだてん」も録画したままで、途中までしか観ていないのに、最後まで観る自信はまったくない。三谷作品では「新選組!」も観ようとはしていたが、VHSで録画したものの、最後まで観た記憶はない。ドラマなんてものは作品から伝わるものがすべてだと思っていたが、大河ドラマのような歴史モノはそうもいかない。日本史はそもそも苦手で、脳がもうだめなので、知識がない状態から登場人物を覚えようとすることがまず無理だ。「鎌倉殿の13人」というくらいだから、少なくとも13人は登場人物が出てくるのだとは思うが、それだけでは済まないのだろう。だから、今回はもう、番組ホームページの相関図を開いた状態でドラマを観ることにしてみたが、相関図を見るとどうだろう、人間関係が書いてあるからとても便利だ。本屋で働いていたから知っているが、いつも、大河ドラマのムックというものが出版され、大河ドラマというものはそんなにファンが多いのかと思っていたが、そうではなく、このような副読本でも参照しないと、多くの視聴者はついていけないというのが真相である。ホームページのない時代はなおさらそうだ。そうに違いない。第1話を観たかぎりでは、北条政子を演じる小池栄子がいちばん印象に残った。

 深夜、タイムフリーで、聴きそびれていた1月2日放送の「志の輔ラジオ 落語DEデート」を聴いた。談志の誕生日に談志特集。最初に流された、1982年12月、国立演芸場での「芝浜」は、その当時、志の輔も客席にいて、弟子入りのきっかけになったという名演だ。四十代の談志師匠は、声からして力強い。「べろべろになっちゃえ」というセリフもすでにあった。志の輔師匠のトークの部分では、ある年の新年会で、師匠談志がマクルーハンについて語っていたかと思うと、その翌年には業の肯定と、さらにその翌年にはイリュージョンと語っていたという。もう一席は、自宅から新たに発見されたという、1977年11月、新宿厚生年金会館小ホール、小さん・談志親子会での「文七元結」が流された。聴きながら眠るつもりでいたが、面白く、眠らずに最後まで聴いた。

 深夜、眠らずに部屋で読書をする。「かもめ」に続き、チェーホフをもう一冊、今度は「ワーニャ伯父さん」を読み終えた。読み始めてすぐに、ワーニャ伯父さんが47歳だとわかり、今年47歳になる今の自分にとって、なんというタイミングで手にとったのだろうと驚いた。もしかすると、ワーニャ伯父さんは俺なんじゃないだろうか。

2021年6月15日火曜日

6月15日火曜日/「日本の喜劇人」を読む(7)

◇ テレビ・ラジオ

 今朝は涼しく、気持ちよく眠れた。午前中に、録画していた昨夜の「さまぁ~ず論」を観た。ゲストは見取り図、今週は後編。三村に、MCのパンサー向井が、生き残っていかなきゃみたいな時期はあったのかと訊くと、三村は「本当のこというと、生き残っていかなきゃっていうギリの、底辺の話じゃなくて、天下獲ろうっていう上の話だからね。」と答えた。うっかりすると忘れてしまうが、バカルディの時代はたしかにそうで、ダウンタウン、ウンナンに続く存在として、ホンジャマカ、バカルディが期待されていた時代の空気があった。しかし、三村は「天下を獲れてないのよ。」と。「とんねるずさん、ダウンタウンさんとかとはちょっと違うなって、ひそかに思ってますよ。」 大竹「三村さん曰く、お笑いの歴史のね、いずれ年表みたいのが出たとしたら、俺らは載らないだろうっていうの。」  三村「そんな細かい年表なんかないから。」「こっから年表に載るにはって考えると、ピークはこの先にないと載れないのよ。」

 タイムフリーで聴いた昨日月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、劇団ひとりがゲスト。「元気が出るテレビ」の「お笑い甲子園」でのデビューから、「本能のハイキック」「リチャードホール」「ゴッドタン」と、こうして話を聴いていくと、目立ったブレイクがあったわけではなく、数珠つなぎに仕事が仕事を呼び寄せていったという感じがある。「陰日向に咲く」も、幻冬舎の編集者がライブを見て、流行りのネタ本を提案されたが、書いてみたら小説っぽかったからというので、小説の企画に切り換えたという。この切り換えも見事だ。小説が監督業につながっていくわけだが、後半は土屋も出演する「浅草キッド」の話になり、聴けば聴くほど、これは観たくなる。


◇ 読書・テレビ・ラジオ

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、相州そばに寄り、特製肉つけ麺を食べた。780円。西友のイタリアントマトに入り、読書をしていく。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続きを、暇ができた日に一章ずつ読み進めている。第七章はクレイジー・キャッツ(この本ではこの表記)。80年代以降の植木等、「スーダラ伝説」の再ブレイクについても書き足されていて、これは新潮文庫版と見比べなければならない。帰宅してから見比べてみると、なべおさみについての箇所が「決定版」ではごっそりカットされているのだ。「決定版」では、なべおさみは索引に名前すらない。

 録画していた今日の「徹子の部屋」は、小林亜星追悼になっていた。これを観るまで気がつかなかったが、「この木なんの木」は作詞が伊藤アキラなのだ。この曲は、作詞家、作曲家を、立て続けに亡くしてしまった。日曜の「笑点」を観ると、演芸コーナーに球児好児が出ていた。「ゲロゲーロ」のネタは、球児師匠がひっくり返る箇所があるが(もちろん、ひっくりカエルのシャレ)、球児師匠はもうひっくり返れない。代わりに、好児師匠がひっくり返るように変えられていて、好児師匠はお元気だ。

 タイムフリーで聴いた昨日月曜の「伊集院光とらじおと」は、林真理子がゲスト。「小説8050」という新刊が話題の中心になるが、伊集院にここまで熱っぽく語られると興味も湧く。それから、林真理子は雑誌の連載コラムなんかでも最近はずいぶん直されると言い、コンプライアンスの話にもなった。今朝の「らじおと」も、オープニングはあまり聴かないのだが、珍しく聴いてみたら、今朝は小林亜星追悼から始まっていた。今日のゲストは予告どおり、円楽が登場する。昨日の放送後に収録したもので、45分たっぷり放送した。二人会の話が中心だが、密度の濃い落語論が語られていた。伊集院が談志師匠のエピソードを話していたが、しかし、これは話が不正確だと思う。聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「FLASH」の巻末の「寄港めし」というページに伯山が登場していた。浅草の蕎麦屋を紹介しながらインタビューに答え、こちらでも談志師匠の話をしている。

 続けて、昨夜の「深夜の馬鹿力」も聴く。当然、二人会の話を期待してだが、なんと、つい先週に、にぎわい座の円楽の会にまた出ていたと知り、これは悔しくてたまらない。ツイッターで検索してみても、伊集院ファンでもこれはさすがにノーチェックだろう。しかし、「タイタンシネマライブ」と同じ日だったから、一か八かで観に行くということはなかったとは思うが、それにしても、にぎわい座に毎月通っていた時期もあるのだから、そのモチベーションがあれば、二度の出演のどちらかは観ていておかしくない。思うように落語会に行けないというのはつまらないものだ。二人会の話はたっぷりと、1時間45分過ぎにようやくコーナーに入ったが、エンディングにまた二人会の話に戻った。円楽の二席について、「一文笛」という噺を初めて聴いた驚きを、筋を説明しながらえんえんと語っていたが、ほかの部分でも、落語ファンなら知っているようなことに対しても、素朴な驚きをもって語っているというところが多々あり、考えてみると、十代で落語家になり、その後に離れたという距離感は独特だ。落語ファンの段階がなく、いきなり落語家として落語とつきあい、しかし、落語家の感覚にも伊集院はなりきらなかった。

 深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をつける。ぼんやり聴いていたら、いつから二人会の話になったのかわからず、いい加減なもので、じきに眠ってしまった。

2021年6月13日日曜日

6月13日日曜日/ポッドキャスト・読書

◇ ポッドキャスト

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、今日はそれからさらに鶴ヶ峰まで歩くことに決め、いつもならば、30分程度のラジオを歩きながら聴いていくのだが、距離が倍になるので長めのものを聴こうと思い、Spotify で、小泉今日子のポッドキャストの番組「ホントのコイズミさん」を聴いた。最新回は宮藤官九郎がゲスト。第9回、第10回と、前後編に分けて配信されている。この番組の過去回はあんまりしっかり聴けていないが、今までのゲストのなかではだんとつの有名人だ。まず、その前編。本にまつわる話をする番組だと思っていたが、今回はちっとも本の話をしない。「あまちゃん」を始め、ドラマや舞台、宮藤官九郎との仕事についての話にまずはなる。近年の小泉今日子は、宮藤官九郎のたどってきた道のりと逆行するように、駅前劇場やスズナリといった劇場にも出ることがあり、それはなぜかというと、小泉今日子は、ひとなみの青春時代を過ごしていないことを後悔しているという。それは具体的にはなにかというと、下積みをしていないということで、そこから、勘三郎もそうだったのではないかという話になった。続けて後編を聴くと、後編は「いだてん」の話から始まった。脚本の苦労の話になり、それからようやく、子どものころに読んだ本の話になった。宮藤官九郎は好きだった作家として、筒井康隆とつかこうへいを挙げた。


 鶴ヶ峰のブックオフは、今日はコミックが20パーセントオフだった。だからというわけじゃないが、110円のコミック文庫の棚から、とり・みき「くるくるクリン」全3巻(ハヤカワコミック文庫)と、山上たつひこ「喜劇新思想大系」全6巻(秋田漫画文庫)を見つけ、これは買っておく。読んでから売りたいと思うが、すぐに読みたいわけでもなく、しかも、売るとしたら梱包がめんどうだ。しかし、ほかの棚にはまったく買うものなし。これでは単に無駄使いをしただけだと思いながら、鶴ヶ峰駅前まで歩き、どこかで食べていこうと思うが、ゆで太郎もなくなり、すぐに決められない。行ったり来たりして、最終的には松屋に入り、厚切りネギ塩豚焼肉丼を食べた。どこかで読書をしていくつもりでいたが、無駄使いをしたという思いを引きずり、のんびりする気になれなくなった。電車に乗り、すぐに帰る。

 夕方に帰宅し、2時間ぐらい眠る。どうも疲れがひどい。首の痛みもひどい。録画していたテレビを観たりなどしていて、そういえばと思い、ツイッターで、円楽・伊集院光二人会の情報を検索した。伊集院は、昼が「厩火事」、夜が「死神」。知り合いで行ったひとはいないか。

◇ 読書

 太田光・中沢新一「憲法九条の「損」と「得」」を深夜に読み終えた。2020年2月刊だから、このときはまだ安倍政権だ。集英社新書から「憲法九条を世界遺産に」が出たのが2006年。このときは水道橋の書店で働いていて、新書も担当していたからよく覚えているが、学生が多い街でもあり、この本はとてもよく売った。当時は、新書から話題作がよく生まれていた時代でもある。自分でも買ってすぐに読んだが、それから14年後に続編が出るとは、それも、集英社新書ではなく、扶桑社から出るというのが不思議な感じはする。「世界遺産に」ではなにが語られていたか、細かく記憶してはいないが、今度の本では、政治的議論からは離れて、対談の中心になっているのは日本人論だ。「美しい平和の理念だからこれを守ろう」というのではなく、この憲法自体が日本人の心性にいかにフィットしているかという視点で話されている。憲法九条は戦前の思考とじつはつながっていて、丸腰を受け入れるということは、一億玉砕と変わらないとまで太田は言っている。「伝統」や「しぐさ」という話にもなり、このあたりは注意深く読んだが、こういった会話は政治的議論のなかに巻き込まれてしまうと難しい。天皇を芸能者として捉える話も面白かったが、島木譲二のギャグを中沢新一が「パチパチパッチン」と言っていて、そのままになっているが、扶桑社の校正はいったいどうなっているんだ。太田によるあとがきも、ボリュームがあり、なかなか読みごたえがあった。小泉政権時に「桜を見る会」に参加したときのことも書かれている。

2021年5月12日水曜日

5月12日水曜日/呆然

 朝8時過ぎには目覚め、10時までには近所のローソンに着き、円楽・伊集院二人会のチケットを買おうとしていたが、あえなく瞬殺。先に誰かが Loppi を使っていたらどうしようかと思っていたが、Loppi は空いていて、店内の放送で10時の時報を聴くと同時にチケットの画面に入り、そのときには残席がマルになっていて、これはいけるかと驚くが、そこで安心せずにすいすいと画面を進めなければならなかった。席を選び、つぎの画面に進んだらもう売り切れ。夜の部を買おうとしていたが、念のため、昼の部も確認すると、やっぱり売り切れ。一瞬の油断のせいだったのだろうか。ローソンには10時5分前には到着し、少し時間をもてあまし、ツイッターを見ていて、らく朝さんが亡くなったことを知った。チケットを買おうとする直前に呆然とすることになった。67歳。昨夜に訃報が出たようで、一門のみなさんもネットニュースで知ったのか。

 ただチケットを買い逃すためだけに出てきたのでは面白くないので、マクドナルドに寄り、朝マックでも食べようかと思ったが、カウンターにメニューがない。この店舗は朝マックはやってないのだろうか。店員にたしかめることもせず、アイスコーヒーだけ飲んだ。本ももって出てきたが、まったく読書はできなかった。

◇ ラジオ

 午前中に帰宅し、「ビバリー昼ズ」を聴く。水曜は落語応援月間ということで、今週は桂宮治がゲスト。三題噺の企画は吉笑さんが担当した。続けて、「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴いた。14時台ゲストはイジリー岡田。キッドカットというコンビがスタートかと思っていたが、ホリプロに入るきっかけは、フジテレビの素人ものまね番組だったというのは知らなかった。ものまねの評価というよりも、あのねのねとのトークが面白くて敢闘賞を獲得したという。ホリプロのお笑い部門第1号であり、若手時代のエピソードが面白い。「全日本前説選手権」という番組があり、決勝を争った相手がなんとホームランで、イジリーはそこで優勝しているとか。あるいは、平成元年1月に始まったホリプロの事務所ライブは、初回のトップバッターがイジリー岡田で、客席には水道橋博士や松村邦洋が観にきていたという。

 なにをしていたというわけでもなく、夕方になってしまい、ヤマトの営業所まで。やや肌寒い。二俣川に出て、ドトールで読書をしていく。金の計算をしてみると、チケット代が浮いて余裕ができるかと思ったら、どういうわけかそうはならないので、しばらく悩んでいた。ライフに寄り、買いものしてから帰る。

◇ テレビ・ポッドキャスト

 夜に帰宅し、録画してあったテレビ番組をいくつか。先週土曜に放送された「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦」をざっと早まわしで観た。ノブ&フッキーが五木ひろしと吉幾三で歌う「夜に駆ける」、栗田貫一の河野太郎などに芸を感じる。ものまね勢とお笑い勢の混合戦になっているが、ものまねの本職のなかに友近が混じるとどうもなじまないが、霜降り明星のせいやは意外となじんでいる。この芸質の違いはなんだろうか。

 Spotify のポッドキャストで、昨日今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いた。15年目突入記念で、今週はゲストが豪華なのだ。昨日は、元レギュラーの山本モナがひさしぶりに登場。今日は、きたろう、斉木しげるが登場し、シティボーイズがそろった。ポッドキャストといえば、「Roots of 電気グルーヴ」の2回目も配信されていた。2回目はDAFについて。卓球「政治的な感じが一瞬するんだけど、じつはそんなことなくって、それを、パロディというか…。」 瀧「なんすかねえ」 卓球「政治的なメッセージではない、っていうか。」 瀧「そこをあえていじることで…、ちょっと、なんだろう」 卓球「高度だよね。」 瀧「高度なんだよね。」 卓球「談志のやりかた!」 瀧「ああ、なるほどなるほど。」 深夜0時過ぎに眠る。

2021年4月28日水曜日

4月28日水曜日/一転休業

◇ 貧乏暇なし

 早起きし、Spotify で、配信を楽しみにしていた氣志團の筒美京平トリビュートアルバムを朝から聴いていた。今日は朝から都内に。やや暖かいが、ジャンパーを着ていく。電車内、読書をしようとするが、眠くて読めず、タイムフリーでラジオを聴いた。横浜から東横線に乗り、横浜から座れたが、寝過ごして新宿三丁目まで行ってしまった。渋谷に戻り、半蔵門線で九段下まで出る。駅のトイレに入ると、和式トイレの使用法が壁に貼られているのには驚いた。今日は移動が多く、外苑前で昼食になるが、まわりに安い飲食店も見当たらず、時間もないので、セブンイレブンでコロッケパンを買って済ませた。自由がきく時間がないわりには、時間をもてあます。しかたなく、ツイッターを見る時間が増えるが、寄席が一転休業とのニュースにはちからが抜けた。毎日新聞、油井正和記者による記事だった。「寄席は社会生活の維持に必要なもの」として、緊急事態宣言下も予定通りに興行を行うという記事を先週土曜には目にしていたのだ。ツイッターからは、円楽・伊集院光親子会の情報が解禁になったことも知った。会場はよみうりホール、ゲストは昼の部がナイツ、夜の部が爆笑問題。まだ時間をもてあまし、楽天マガジンで雑誌のチェックもした。最後は新宿にたどりついたが、駅の周辺は、帰宅するひとでごった返していた。ここでようやくまともな食事になり、すためしにひさしぶりに入った。新宿西口のブックオフにも寄っていく。営業時間を心配したが、どうやら通常どおり、22時まで営業しているようだ。さらに代々木まで歩き、代々木のブックオフでも買いものしていく。代々木から山手線に乗り、渋谷からは東横線の各停で、のんびり座って帰ってくる。





 夜遅く帰宅し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観た。春風亭小朝がゲスト。テレビを観ながら、本の登録をする。タイムフリーで今日の「ビバリー昼ズ」を聴き、続けて、今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴いた。今週のゲストは熱海五郎一座のメンバーが順番に登場し、今日は「ビバリー」に続き、昇太師匠がゲストだった。それから、普段は聴かない「たまむすび」も気になり、15時台、一之輔さんのコーナーをひさしぶりに聴いたが、最後に速報があり、寄席が一転して休業というニュースがここで流れる。「ラジオショー」の昇太師匠の出演は14時台だったが、そのことにはなにも触れていなかった。会長には知らされずに決まるということはないだろうが。聴きながら、オンライン将棋を3局。2勝1敗。深夜2時頃に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...