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2023年5月9日火曜日

5月9日火曜日/立川・登戸


◇ 立川

 今日も朝から都内に。どうも疲れがひどい。うすら寒い日が続く。めったに行かない立川のほうまで行く用があり、南武線の西国立という降りたことのない駅で降りた。腹が減り、サミットストアでパンをふたつ買って食べておく。午後は立川駅まで歩き、どこかで昼食にしようと思うが、決められないまま、北口をぶらぶらしていた。立川駅もいったい何年ぶりになるのか、20年ぐらい前に昭和記念公園でバイトをした記憶があるのだが、考えてみると、昭和記念公園は広いから、そのときに立川駅を使ったのかもわからない。20年も前ならば、駅前も変わってしまっているのかもしれないが、歩いていると、このあたりは初めてのような気もしてくる。

 パークアベニューにオリオン書房という大きい書店を見つけ、ちょっと覗いていく。オリオン書房はよく知らないけど、こっちの地区には多いんだろうか。モノレールをまたいだ隣りの高島屋にはジュンク堂があり、こちらも覗いていく。その手前のビルにはブックオフがある。ブックオフがあるから、これを目当てに立川にまわったのだ。110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊、すいすいといい本を見つけたが、これだけで止まってしまった。この店舗はお気に入り登録はなし。南口のほうにも行ってみると、オリオン書房は南口にもあるんだな。



◇ 登戸・向ヶ丘遊園

 朝にパンを食べたから、そこまで腹が減っているわけでもなく、立川を離れ、南武線に乗り、登戸に戻ってくる。登戸の駅前は再開発で更地になってしまった。少し前にツイッターからこのことを知ったが、知らずにこの光景をいきなり目の当たりにしていたら、もっとショックを受けたかもしれない。17時前にようやく昼食。駅そばの蕎や爽亭に入り、唐揚げ丼セットを食べた。620円。






 登戸から向ヶ丘遊園まで歩き、もう1店、ブックオフに寄るが、しかし、買うものなし。110円の文庫本を1冊だけ、アプリのクーポンを使い、10円で買っていく。駅前のマクドナルドに入り、ひと休み。アイスコーヒーとプリンパイを食べた。スマホの充電をしながら、しばらく読書をしていく。

◇ 読書・テレビ・ラジオ

 マクドナルドで、山本善行・清水裕也「古書店主とお客さんによる古本入門 漱石全集を買った日」を読み終えた。2019年刊、夏葉社。今朝から読み始めて、一気に読んだ。読んでみるまで、どういう本かも知らなかったんだけど、対談の本なんだ。装画は武藤良子さん。清水裕也さんというひとは、読み終わってから気がついたが、3月に夏葉社を訪問した際に清水さんもいらしていて、お会いしていたんだった。少し会話もしているのに、その時点ではこの本を読んでいなかったから、きちんと認識しておらず、たいした会話もできなかった。失礼してしまったな。しかし、島田さんはよくこういうひとを見つけて、本を作ろうと考えるものだ。この本を好んだ読者が、同じような内容を求めて「ブックオフ大学」を読んだようなこともあっただろうかと思うと背筋が凍る。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は東貴博がゲスト。父・東八郎と親友だった伊東四朗からメッセージがあり、貴博が生まれた日の思い出を語る。母の家族葬に欽ちゃんが現れた話にも感動させられた。

 深夜1時から「爆笑問題カーボーイ」を聴こうとしていたら眠ってしまい、途中からつけると、小林秀雄の話をしていた。太田は村上春樹の新刊を読んだのか。聴きながら、深夜2時前にまた眠る。

2023年3月24日金曜日

3月24日金曜日/孔子像があった



◇ 御茶ノ水

 今日も朝から都内に。昼食は御茶ノ水、駅のすぐそばにあるキッチンカロリーに入った。そうとう古い店だと思うけど、神保町のほうにある店舗は知っているが、ここにもあるとは今まで気がついていなかった。細い階段を昇っていくと、店内はとても狭くて薄暗い。席に着いてしまうと、店のおじさんに食券機があることを教えられた。その小さい食券機は階段の途中の壁にあった。これは言われないと気がつかない。カロリー焼きを食べる。760円。

 御茶ノ水駅周辺はなかなかひとが多かった。飲みものを買っておきたかったが、しかし、近くには意外と手頃な店がないもので、グーグルマップで検索してみると、秋葉原に近いほうにウエルシアがあるからそちらに行ってみようと、神田川を渡る橋の下の道路に出るのに湯島聖堂を通ることになった。この近くを通ることはよくあるのに、不思議とここに入ってみたことは今までなかった。湯島聖堂がここにあるんだということもよくわかっていなかったくらいで、入ってみると大きな銅像があり、どこの誰かと思ったら、これ、孔子像だ。孔子というひとは知っているが、顔と名前が一致していなかった。なにをしたひとかもよく知らないので、あとで勉強しておこう。







 その後、雨が降り始めてずぶ濡れになった。今朝、雨の予報は見ていたはずなのに、なぜか傘をもたなかった。夕方、腹が減り、コンビニでパンを買い、ずぶ濡れになりながら食べた。水道橋のベローチェに入り、ひと休み。音楽を聴きながら読書をしていたら、気がつくと、まわりに客がいなくなっている。イヤホンを外したら「蛍の光」が流れていた。ベローチェを出て、水道橋から渋谷に出て、東横線で帰ってくる。うちに帰るまで、雨は止まなかった。

◇ ラジオ・テレビ

 電車のなかで、タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴いた。14時台ゲストはケンドーコバヤシ。腹膜炎で大変な手術をしたばかりなのに、同期の中川家を相手に、まじめな説明をなかなかしようとしない。中川家はさすがに心配した口調にもなっていたのだけど。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観る。ゲストは伊東四朗。小松政夫の過去の出演回の映像が流れたが、これも「徹子の部屋芸人」とは違い、うまくいっているケースだろう。徹子さんからは、小松政夫の奥さんから伊東四朗に宛てた手紙が読まれた。手紙が届いていると言われ、伊東四朗の表情がさっと変わった。最後は喜劇の舞台についての会話。伊東「徹子さんも喜劇はよくおやりになりますよね?」 徹子「ええ、あたし、やります。」 伊東「どうですか、喜劇は?」 徹子「あたし、大好きです。」 伊東「それでいて、いちばん難しいと思うんですけど。」 徹子「もちろんです。」 伊東「ですよね。」 徹子「ホンが良くないとね。」 伊東「そ~です、そのとお~りです。(笑)」 徹子「ホンが良ければね。」 伊東「そうなんです。ただ笑わそうと思って書いた台本は、ちょっと違うなあと思って…。必然的(シツゼンテキ)に笑いがくるようにできてる台本がいいなあと思ってやっております。」 徹子さんが「あとどのくらい喜劇役者をお続けになりますか?」と訊くと、伊東「うーん、願望と現実は違いますからねえ。まあ、…5年。できればと思ってます。」 徹子「そりゃあ、5年ぐらいは軽いですよ。絶対。」 伊東「はい。」 徹子「じゃ、5年後にまたお会いしましょう。」 伊東「ああっ、それはそれは。呼んでいただければ、こんなに嬉しいことはありません。」 徹子「ほんと。じゃ、5年後に「徹子の部屋」でということで。」 伊東「待ってま~す。」

 放送中の「タモリ俱楽部」も追っかけ再生で観てしまう。松たか子、星野源を迎えた「空耳アワー」。それぞれのベスト空耳があげられ、松たか子はマイケルジャクソンの「パン・茶・宿直」、星野源はプリンスの「農協牛乳」を選んだ。どちらも曲名を言った瞬間にどんな空耳かがすぐわかる名作だ。今日が3月最後の放送だから、てっきり、今日が最終回なのかと思って観ていたが、次週の予告があった。いったい、いつが最終回なんだ。深夜1時過ぎに眠る。

2022年11月3日木曜日

11月3日木曜日/ラジオは歩きながら

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に目覚め、ポッドキャストを聴きながらもう少し眠りなおし、起きあがり、ブログの更新をしようとするが、途中でやめる。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」は「みんなの説」スペシャル。「青ライダース細身ハゲがテレビ局にいたら小峠だと思って挨拶しちゃう説」から始まり、最後は「淡谷のり子を降ろしたイタコに清水アキラがものまねの新ネタを披露してもやっぱり8点説」。清水アキラの新ネタはピコ太郎。この絶妙なくだらなさ。「あちこちオードリー」は、さらば青春の光とAマッソがゲスト。高市早苗が首相になった途端に、女性芸人のMCが増えるという森田の予測。ぼる塾・あんりが世相を斬り出すという加納の予測にも唸る。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴く。「エルピス」の評判のよさを複数のラジオ番組から聴くが、ドラマはまるでチェックしておらず、大根仁演出、渡辺あや脚本だとは始まる前には知らなかった。しかし、今はバラエティ番組の録画だけでせいいっぱいだ。いずれ、配信されるようになったら観てみようか。

 午後、「ナイツ ザ・ラジオショー」を途中から聴こうとすると、今日は祝日で、ニッポン放送では別の特番をやっていた。文化放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」に替えてみると、こちらでは大久保佳代子とヒコロヒーがしゃべっている。大竹まことは祝日はいつも休みだから、今日もそうだろうと思って聴いていると、今日は毎年恒例の対決企画で、大竹チームと吉田照美チームに分かれたネタ対決という趣向だとわかる。伊東四朗も審査員長として出演、お見送り芸人しんいち、チャンス大城も登場し、にぎやかだ。ちょうど聴き始めたところでは、阿佐ヶ谷姉妹と大久保佳代子の即席トリオがコントを披露し、アーサー・ビナードと水谷加奈たちの「電線音頭」と対決していた。

◇ 瀬谷

 15時過ぎから外出。わりとのんびりできる日が続いているので、出歩けるときに出歩いておこうと思い、瀬谷のブックオフまで歩きたくなった。歩きながらラジオもたくさん聴けるからちょうどいい。今日の「ゴールデンラジオ!」を冒頭から聴くと、大久保佳代子、ヒコロヒー、砂山アナというメンバーで始まり、大竹まこと、吉田照美、伊東四朗はあとから到着し、それからネタ対決が始まる。大竹まことは朝からバスに乗せられながら、文化放送にずっと出演していたようだ。一組目は、お見送り芸人しんいちとヒコロヒーの対決だった。伊東四朗の点はヒコロヒーのほうに入れられる。


 瀬谷のブックオフまで、いつも歩いていくルートではなく、気まぐれで、脇の公園を通り抜けてみたのだが、風景の写真を撮りたかったのに、どういうタイミングの悪さなのか、女子ふたり組がなにやってるんだかわからなかったが、行く先々で写真を撮っていて、どうやってもその子らが写ってしまうから撮りづらくてしかたがなかった。公園から団地を抜けて、ブックオフにたどりつく。110円の文庫本を3冊、220円の単行本を1冊買っていく。

 瀬谷駅まで歩き、17時過ぎにようやく昼食。れんげ食堂に入り、パイコー麺を食べた。770円。天一書房に少し寄ってから、上階のマクドナルドに入り、ひと休み。ちょうど混んでいる時間だったようで、レジに行列ができていたが、店員がよっぽど優秀なのか、瞬く間に順番がまわってきたので驚かされた。


◇ 読書・ラジオ・テレビ・映画

 マクドナルドで、今村夏子「父と私の桜尾通り商店街」を読み終えた。今年文庫化。親本は2019年刊。250ページ程度のこの短編集、およそ1ヶ月前から読み始めていたが、あまりにも面白いので、大事に読みたくなった。1本目の「白いセーター」から惹き込まれたのだが、続く、「ルルちゃん」と「ひょうたんの精」の2作は、ちょっと衝撃を受けるくらいに面白かった。衝撃を受けたのは笑いの部分で、電車のなかで読んでいたのだが、声を殺して笑いながら読んでいた。そのあとの「せとのママの誕生日」にも笑った。笑いの部分でこれだけ驚かされる小説というのはなかなかなく、自分が十代のころならば、優れた笑いをやっている小説はまだ多く、ついでにいえば、マンガが笑いをリードしていた時代があったが、今ほど、お笑い芸人が強い時代になると、なかなかお笑いに匹敵する小説というのは目にすることがない。ときどき、笑えると評判の小説があっても、実際に読んでみるとまったくそんなことはないと思わされることも何度かあった。今村夏子の本は今までに3冊、初めて読んだ「こちらあみ子」からもうびっくりするくらいに面白かったのだが、あと2冊は「あひる」と、芥川賞を受賞した「むらさきのスカートの女」を読んでいる。この短編集で4冊目。作品数が少ないから、これで半分以上読んだことになるが、好みでいうと、重さのないこの短編集がいちばん好き。今村夏子の優れた笑いをもっとも味わえるのがこの短編集であり、お笑いに匹敵するどころか、お笑いのコントでもこれだけ笑えるものはめったにない。いちばん似ていると感じたのは「ごっつええ感じ」のコントなのだが、世代的にもダウンタウンの影響はあるのではないだろうか。(たしか、芥川賞受賞後のエッセイでは、「水曜日のダウンタウン」を観ていたことが書かれていた。)笑いを抜きにしても、「あひる」も「むらさきのスカートの女」もダウンタウン的と思える。

 夜になり、帰りも時間をかけて歩きながら、「ゴールデンラジオ!」の続きを聴いていく。タブレット純とチャンス大城の対決があり、これはタブレット純が勝利した。オンタイムで聴いていた箇所は飛ばし、15時台にはダチョウ俱楽部が登場。大竹まことと吉田照美のアツアツおでん対決があったが、それよりも、肥後が語る大竹まことの武勇伝のどれもこれもがすさまじい。シティボーイズとダチョウ俱楽部の縁も深い。ある番組で、審査員だった野坂昭如をぶん殴った話、あるいは、海外ロケで、逆バンジーで飛ばしたダンプ松本を怪我させて笑っていた現地のグループにぶち切れ、ロケが中止になった話、あるコメディ番組のお茶の間セットを壊した話などなど、爆笑したくなるのをこらえながら夜道を歩いて帰った。

 夜遅くに帰宅し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観た。寺島しのぶが息子の眞秀くんと一緒に出演。歌舞伎は観ていないのに、歌舞伎俳優の子たちの成長はこの番組で確認していて、眞秀くんも幼いころに出演しているのを観ているが、10歳になり、すっかり大きくなっちゃった。眞秀くんの特技がボイパだというので、徹子さんも一緒にボイパを始め、セッションになった。

 タイムフリーで、昨夜の「ヒコロヒーのオールナイトニッポン0」を聴く。佐久間宣行が体調不良のため、ヒコロヒーが代打とは豪華だ。聴きながら眠ってしまい、深夜に目覚めた。アマゾンプライムで映画を1本。前から観たいと思っていた「ワンダーウォール劇場版」をようやく観た。2020年公開だが、もとは、2018年にNHKで放送されたドラマであり、実在する京都大学の寮の寮生追い出し問題を題材にしている。以前からアマゾンプライムにあることはわかっていたのだが、「エルピス」のことを調べていたら、同じ渡辺あや脚本だとわかり、このタイミングで観ておきたくなった。1時間強の小品だが、これは快作だ。Spotify のニューリリースから、Sunaga.T.Experience と J.LAMOTTA.すずめの新アルバムを見つけ、聴きながら眠りなおそうとしていたような気がする。そのあとの記憶はない。

2022年5月15日日曜日

5月15日日曜日/笑いのひとの悩み

◇ テレビ・ラジオ

 午前中にブログの更新をふたつ。それから、録画していた番組を、まず、今朝の「ワイドナショー」から観た。今週は松本が出演のほか、大黒摩季、モト冬樹、ハライチ岩井という顔ぶれで、上島竜兵の訃報を扱う。ダウンタウンとダチョウ俱楽部の共演は「ひょうきん予備校」からになるのか。松本が言葉を詰まらせる場面があったが、さも、痛みをともなう笑いができなくなったことが原因であるかのように、それだけが理由とは思わないですけどと言いつつも、「BPOさん、どうお考えですかね?」と語気を強める。はたしてそうだろうか。モト冬樹はダチョウ俱楽部とは「ものまね王座」で共演し、どうやら親しい間柄だったようで、長年一緒にやってきたマネージャーのことも気遣っていた。

 「サンデージャポン」も観ると、こちらでは、昨日発表された、肥後、ジモンのコメントが読みあげられ、笑いにしている肥後のコメントにまた涙が出てくる。生放送ではない「ワイドナショー」には間に合わなかったのだろう。ダチョウ俱楽部は爆笑問題との関係ももちろん深い。1989年放送「お笑い秋の祭典」という番組から、戦国武将のコントをやっている若手時代のダチョウ俱楽部と、同じ番組で漫才をする爆笑問題の映像を流し、太田プロの2年違いの先輩後輩であることを最初に説明した。それから、日本テレビの「お笑いウルトラクイズ」の映像が流れたが、「サンジャポ」にはテリー伊藤がいるからだろう。訃報なのに、この映像には笑わされる。テリー伊藤は今週はスタジオ出演ではなく、VTRでインタビューに答えていた。TBSだから、1993年放送「つかみはOK!」の映像も流れ、西遊記のコントにはデーブ・スペクターが出演していた。妖術師を演じるデーブ・スペクターの手下を演じていたのは、佐藤あつしと松原桃太郎だ。上島は「サンジャポ」にも何度も登場していて、取材された名場面をたっぷりと流し、そして、「タイタンライブ」に出演した際の田中とキスする場面も見せた。上島の面白さをきちんと伝えるいいVTRだった。スタジオでのコメントでは、デーブは、お約束のギャグ以外のその場のアドリブも天才的だったと語る。太田はなにを語り出すのかといえば、南部さんとダチョウの方向性の違いについて、これはほぼおなじみのネタだが、きちんと笑いにし、しかし、そのあとには、若手時代にはほとんどしゃべっていなかったが、独立してからしゃべれるようになったというダチョウと爆笑問題の関係性が語られた。太田「芸人は先に死んだやつが負けですからね。」「どういじられてもしょうがないんですから。だから、それがいやでみんな生きてるんですから。」 

 午後、「爆笑問題の日曜サンデー」を聴くと、ニュースコーナーで、こちらでも上島竜兵の訃報を伝える。ニュース解説の中村尚登さんからは、TBSの上司に連れられ、六本木のバナナパワーに出演していたダチョウ俱楽部を観たことがあるという思いがけない思い出話が語られた。太田も「サンジャポ」よりもこちらのほうがしっかりとダチョウについて語っていた。「ダチョウさんはとにかくね、われわれほんとに、南部さんがいたころから知ってるけど、後半はリアクション芸人みたいなね、からだ張ってっていうあれなんだけど、じつは、ダチョウ俱楽部っていうのは、間がいいんですよ、とにかく。間の芸人なんですよ。だからその、「聞いてないよ~っ!」とかいう、それが、あのひとたちの間じゃないと笑えない、だからこう、上島さんがさんざんやられて、「おいっ!」っていうときの、あの間なんだよね。あれをね、ほんとに練習するんですよ、ダチョウさんて、コントやるときに。まあ、やりすぎなぐらい練習してたのが、本番でわかるのね。間がぴったりすぎるから。それを逆に俺らは、間がよすぎるよって言ってたくらいで。だから、わりとその、からだを張って、とかって言われてるけど、じつは、ただからだを張ってもあの間にはならないんだよね。練習の鬼だったもんね。」「このひとたち、会議やって、稽古場で、ホワイトボードにこれどうかこれどうかって(ギャグを)100個ぐらい書いてな。それで選んで、実際に流行らせるって、なかなかね。流行語って、ぴょんと行ったのが流行るってのはあるけど、狙ってウケるってのはなかなかないんですよね。」

 録画していた「TVタックル」を観ると、ウクライナ情勢から経済の話題を扱い、成田悠輔がこの番組にも登場し、片目がマル、片目が四角のメガネをここでもやっぱりかけている。番組最後に上島竜兵にも触れ、東国原は「お笑いウルトラクイズ」での「人間カチカチ山クイズ」の思い出を語った。

 タイムフリーで、昨日放送された「伊東四朗・吉田照美 親父・熱愛」も聴くと、この番組ではニュースを扱うから、上島竜兵の訃報にも触れる。吉田照美は、上島と広川ひかるの結婚式の司会をやっているという縁があるのだ。伊東四朗「笑いのひとってのは、俺、なんとなくわかるんだよ。笑いのひとの悩みってのはね。でも、本人じゃないからまったく違うかもしれないけどね。なんとなく、うっすらわかるような気がするけど。」

 昼に放送された、ニッポン放送の「土田晃之 日曜日のへそ」も聴くと、冒頭に、遺体と面会した話をしている。夜には、放送されたばかりの「有吉弘行の SUNDAY NIGHT DREAMER」を、YouTube で探して聴いた。この番組を聴くこともまずないから、番組の形式がわからないのだが、この日の放送には、アルコ&ピース酒井と、宮下草薙の草薙も出演していた。土田は昼の番組という違いもあるかもしれないが、土田がかなり落ち着いて語っていたのとは違い、感情が行ったりきたりしているさまが生々しい。

 野沢直子のブログも読んだ。上島、ジモンとはテアトルエコーの養成所からの仲間であり、野沢もやはり「ひょうきん予備校」のレギュラーになり、そこでふたりと再会するのだ。野沢は「お笑いウルトラクイズ」でアシスタントを務めることも多かった。

 アマゾンプライムで映画を1本。これも上島竜兵が出演している「決算!忠臣蔵」を観た。2019年公開。同じ中村義洋監督でも、「怪物くん」とはまるでタイプの違う映画で、このアイデアを2時間の映画にするのは力業だが、俳優陣の芝居の応酬は観ていて楽しい。吉本興業製作で、岡村隆史を始め、西川きよし、桂文珍、板尾創路、木村祐一、村上ショージらも出演している。

 録画していたテレビ番組をほかにもいくつか。楽しみにしていた今日の「笑点」は、大喜利についに志らく師匠が出演し、演芸コーナーもなく、30分すべて大喜利。冒頭に、今までの因縁を説明するVTRがあり、「全身落語家読本」に書いてあることまで紹介されていた。

2022年4月9日土曜日

4月9日土曜日/観そびれ・聴きそびれ

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。録画していた昨夜の「タモリ俱楽部」を観ると、若手の人材不足だというロケカメラマンの特集。タモリがロケが多いというのはそういえばそうかということで、今はコロナだが、「タモリ俱楽部」と「ブラタモリ」はそもそもすべてロケであり、スタジオの仕事は今は「ミュージックステーション」だけなのだ。考えてみると、「いいとも」なんかもスタジオアルタからの中継だったのであり、タモリの代表作はテレビ局のスタジオでは作られなかったのだと言いきりたいくらいだ。

 朝はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴くと、「伝説の一日」のダウンタウンの漫才の配信をようやく観たようで、その話をしていた。昨日は「お笑い向上委員会」の収録があったそうで、そこで今田から直接聞いたという話も語られる。EPOの「DOWN TOWN」は、ダウンタウンが劇場に出ていた時代から使われていた出囃子なんだそうで、そのことを今まで知らなかった。関西のある世代のひとたちにはよく知られていることなのだろうか。今田によると、この曲はダウンタウンのふたりが選んだわけではなく、劇場が決めた出囃子ではないかということだが、EPOの「DOWN TOWN」は「ひょうきん族」のエンディング曲でもあり、それがダウンタウンの出囃子だったという事実はとても象徴的に感じられるが、まるで仕組まれたかのような象徴性だ。11時台は、尾上寛之がゲスト。名前から歌舞伎役者かと思ったが、このひとは「浅草キッド」で東八郎を演じていた俳優だ。ここでもまた「浅草キッド」の話になり、東八郎の映像資料がほとんど残っていないと言っていたが、そんなはずはないだろう。36歳だというから東八郎の記憶はないのだろうが、深見千三郎ならともかく、テレビで活躍していた東八郎の資料が集められないっていうのはちょっと考えられない。「浅草キッド」という映画は、スタッフの調査力によっぽど問題があったのかと思えてくる。

 午後も録画していたテレビ番組をいろいろと。「キングオブコントの会」の放送は明日だと勘違いしていたが、今夜の放送だとわかり、急いで録画残量を作らねばならなくなった。今朝の「週刊フジテレビ批評」を観ると、特集コーナーでは、渡部陽一が戦場取材と戦争報道について語る。新しい地図の「ワルイコあつまれ」は、今朝からついにレギュラー放送になった。観そびれていた「ぺこぱポジティブNEWS」を2週分。先週は、その前週から引き続き、空気階段との対談の後編を。「キングオブコント」では事前に台本提出があるというのは知らなかった。今週からは曜日を引っ越し、初回にはまた伊集院が登場した。森山アナは「刺さルール」だけでなく、この番組も卒業になった。「A-Studio」も2週分まとめて。先週は、広末涼子がゲスト。この番組も、いつの間にかちょっとリニューアルされたのか。広末のよさが未だにわからず、大学生のときに友だちが広末のファンだったが、広末のよさは自分にはそのころからわからない。昨日の放送は、二宮和也がゲスト。鶴瓶が三浦友和に取材して聞いた、台本を覚えたくない森繫久彌にからだに台本を貼られたというエピソードを話すと、二宮も、梅宮辰夫に台本を貼られたことがあるというエピソードを話した。ニノが語るアイドル論も面白かった。

 「キングオブコントの会」を観るのはあとまわしにして、放送直後の「Nキャス」を先に観た。三谷幸喜のレギュラー2回目。藤子不二雄A先生の訃報を冒頭で伝え、そのあとはウクライナのニュースになる。市民が大量虐殺されている状況を伝え、ぼかしをかけた遺体の映像がかなり流された。テレビのニュースをあまり観ていないのだが、たまに映像で観ることになると衝撃が強い。「太田光のつぶやき英語」も観そびれていて、2週連続で観る。先週はアカデミー賞の特集なのかと思ったら、冒頭のVTRで触れただけで、あとはウクライナの特集だった。この番組も曜日が移動し、今日放送の回はグラミー賞の特集。青山テルマがゲストの予定だったようだが、体調不良により、代わりに、なぜか XXCLUB が登場した。放送日が変わり、時間も5分増えたが、リニューアルにもなぜか時間差があり、スタジオのセットは先週から変わり、太田の衣装もカジュアルになった。

 ラジオも聴きそびれてばかりで、タイムフリーで、先週の「田村淳のNewsCLUB」をようやく聴いた。この日は文化放送開局70周年記念特番のひとつになっていて、前後の番組、「おかしば」「親父・熱愛」とも連動し、岡田圭右、柴田英嗣、いとうあさこ、伊東四朗も出演する。ニュースコーナーが始まる前に「おかしば」コンビはいなくなってしまったが、いとうあさこは「気になるニュース」として、ブッチャーブラザーズの40周年ライブを話題にあげた。(ライブを観たわけではないようだ。) ブッチャーブラザーズを最初はわからなかった伊東四朗だが、写真を見せられ、「あっぱれ土曜ワイド」のレポーターをやっていたことが判明し、ニュースを読んでいた鈴木敏夫デスクからも、ブッチャーブラザーズが出演していたというはっきりとした証言が得られた。そのあとのコーナーでは、伊東四朗の過去のインタビューをもとにした「クイズ伊東四朗」が面白かった。足のタコを缶に溜めていたら、奥さんに見つかり、それがなんだか最初はわからなかったが、タコだとわかったら捨てられたというエピソードがくだらない。あるいは、石井均一座で教わった「芝居はリアクション」という言葉。

 先週土曜放送の「HONMOKU RED HOT STREET」と「東京ポッド許可局」もタイムフリー切れ前になんとか聴き、なんだかもう、すべてが一週間遅れの生活だ。Spotify では、「大沢悠里と毒蝮三太夫のGG放談」という番組も今日から始まった。オンライン将棋を1局指してから、深夜1時半頃に眠る。

2021年12月25日土曜日

12月25日土曜日/たけしの感想

◇ ラジオ・テレビ・映画

 今日もラジオばかりだが、午前中は「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。11時台は、年末恒例のゲスト、ゲッターズ飯田が登場。昼はタイムフリーで、昨日のTBSラジオ70周年特番の続きを聴いていた。昨夜、眠ってしまったところから、第二部の「珍プレー好プレー大賞」を聴きなおす。これは「爆笑問題の日曜サンデー」の恒例企画で、それの傑作選。続いては、「ストリーム」の「コラムの花道」座談会となり、小西克哉、松本ともこ、町山智浩、吉田豪、辛酸なめ子、阿曽山大噴火がひさしぶりに集合するが、てっきり、太田たちと共演するのかと思い、期待していたのに、この座談会の部分は事前収録だったようだ。そのあとは「デイキャッチ」の時事川柳のコーナーがあり、これで第二部は終わり。第三部は聴かない。

 聴きそびれていた先週の「田村淳のNewsCLUB」も、タイムフリーで聴いた。ゲストが伊東四朗だったと知り、これは聴いておかなければならない。伊東四朗は紹介されると、いきなり、テンションの高い声を出す。伊東四朗の気遣いなのか、「親父・熱愛」よりも楽しそうに、軽快にしゃべっていた。

 今日は、昼に近所の郵便ポストに投函に行く以外の外出はなし。ラジオとテレビ、配信モノを片っぱしからやっつけて、その合間にブログの更新をしていた。

 昨日、途中まで観た「ミュージックステーション」の6時間スペシャルの残りを観ると、小沢健二が出演し、「愛し愛されて生きるのさ」を歌っていた。イントロにかぶせ、今年の世相をふり返るような詩を朗読し、曲間には新曲も入る、いわゆるアンコ入りというやつで、おまけに、「「いとしのエリー」なんて聴いてた」という歌詞を「「うっせぇわ」リピって聴いてた」に変えて歌っていたのだが、でも、それじゃあ、そのあとの「ふぞろいな心は」という歌詞につながらないじゃないかと余計なお世話を言いたくなる。

 アマゾンプライムで映画を1本。昨夜に観た「グレムリン」に続き、「グレムリン2 新・種・誕・生」を観る。監督は「1」「2」ともにジョー・ダンテ。これもテレビで放送されたときに一度観たきりで、面白かった記憶はあったが、観なおしてみると、その記憶は間違いなかった。一見すると子ども向けのような「1」よりも、「2」のほうがパロディ満載、ギャグ満載で、いちだんと好事家向けな映画だと再確認した。グレムリンたちがミュージカルを始めてしまうのは可笑しい。メタなギャグもあり、ハルク・ホーガンまで登場する。

 夜は「Nキャス」を録画しながら、追っかけ再生で観ていくと、オミクロン株の市中感染のニュースも気になるが、後半、ニュースランキングのコーナーでは、9位に「浅草キッド」が入っていた。しかし、話題の映画という無理矢理な括りで、VTRは、香川照之と松本潤の映画の話題にすぐに移ってしまう。TBSはもう、たけしよりも香川照之のほうが大事なのだろうか。5位には「戦場のメリークリスマス」がランクインしていて、坂本龍一が「戦場のメリークリスマス」の音源を1音ずつNFTで販売するというニュースを扱う。たけしに関わりのあるニュースが続いたが、スタジオに戻ると、さすが、頼りになるのは安住で、たけしに「浅草キッド」について訊いてくれた。たけしが公の席で「浅草キッド」についてコメントするのはこれが初めてではないのか。「劇団ひとりにブルーレイでもらったけどね。恥ずかしかった。ちょっとね、あれ、当たる理由がわかるね。泣かせるから。でも、実際は悲惨だったんだよ。(笑)まあ、自分も泣いたけど。あのう、きれいになってるなあと、映画らしくなって…。実際もう、語れないほどのひどい目にも遭ってるし。まあ、映画っていいなって思うよ。」 安住が柳楽優弥についても訊くと、「上手いねえ、あの子。漫才は上手くないけどね。(笑)あとはぜんぶ上手い。タップも上手かった。」

2021年11月3日水曜日

11月3日水曜日/まんがの日

◇ テレビ・ラジオ

 朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していた昨夜の「マツコの知らない世界」を観ようとすると、録画に失敗したようで、4分ぐらいしか録れていなくてがっかりする。小野瀬雅生が出演すると知り、放送開始直前に録画のセットをしたのだが、直前では正確に作動されないのか。わからない。そのほかの録画していたテレビ番組をいくつか。昨日、一昨日と、選挙特番をずっと観ていたから、観ていない番組が溜まっていた。昨夜の「さんま御殿」はメダリスト特集。オリンピック、パラリンピックはぜんぜん観ていなかったから、出演者はほぼ知らなかったが、こういうタレント以外の出演者ばかりのときのほうが、さんまの技が冴える。全盲の木村敬一選手が面白かった。障害をもったタレントがほぼ活躍していないことを思えば、パラリンピックは軽々と社会を変えている。

 10時になり、カンフェティからチケットの予約に挑戦し、無事に確保ができ、ほっとする。11時半からはラジオ。「ビバリー昼ズ」(ゲスト・清水宏)をつけておく。午後の「ナイツ ザ・ラジオショー」は今日はお休み。今日は祝日のため、番組に変更が多い。文化放送も、普段の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」はお休みで、毎年恒例の「浜祭スペシャル」を放送していた。といっても、「ゴールデンラジオ」の水曜日のメンバーは出演しているのだが、それに加えて、ゲストに伊東四朗も出演する。いとうあさこが「R-1」の決勝に出場したとき、審査員には伊東四朗がいて、伊東四朗に「明るくていい!」と褒めてもらった思い出を語った。それを受けて、伊東四朗は、市川崑に新聞で褒められた思い出をしゃべり、それから、大竹まことも、NHKのてんぷくトリオの番組の前説をシティボーイズでやっていたころの思い出をしゃべるというように話はつながっていく。

 Spotify をチェックしてみると、「小泉今日子とYOUの K-POP PARTY」というポッドキャストが始まっている。小泉今日子は「ホントのコイズミさん」というポッドキャストをすでにやっているが、また新たに番組を始めたのか。なんでも、アンカーというアプリで、簡単にポッドキャストの配信ができるという話を番組内でしていて、これを使うと、Spotify で配信されている楽曲も流せるのだという。番組内で紹介されていた、MAMAMOO というグループのアルバムもすぐに聴けるし、聴く側にとってもこれは便利だ。しかし、小泉今日子だってよっぽどすごいアイドルだったのに、ファン目線で語ってしまえるのが稀有だ。こんなポッドキャストをやっている有名芸能人はほかにいない。

◇ 読書・映画

 今日は、夜にスーパーに買いものに行ったのみで、それ以外は外出せず、部屋で読書をしていた。草森紳一「本の読み方」を読み終える。2009年刊。初出は「ノーサイド」という雑誌の連載エッセイで、1994年から1996年に書かれたものだ。「「読書人」が、どこか滑稽なところありとすれば。おそらく挙動に非現実的なところが、ちらちら顔を覗かせるからだろう。体験主義者の批判する「むだごと」への肯定的な自覚もあり、それが生きる味にもなって、「うまく間の抜け」ることになる。」

 ツイッターを見るまで忘れていたが、そういえば、今日は手塚治虫の誕生日で、まんがの日だった。マンガはめっきり読まなくなってしまったが、Spotify で、「ウクレレ手塚治虫」というアルバムを見つけて、それを聴いたりもしていた。2009年発売。栗コーダーカルテット、はじめにきよし、バンバンバザールらが参加している。

 それから、アマゾンプライムで映画を1本。せっかくだから、手塚作品をなにか観ようと思い、「クレオパトラ」を観た。「千夜一夜物語」に続く、虫プロのアニメラマの第2弾だという知識はあったが、「千夜一夜物語」は何度も観ているのでそれと同じような作品だと予想し、観始めてみると、いきなり、実写との合成で、超実験作なので仰天した。一周まわって、まるで、天久聖一が作ったみたいな映画になっている。このまま、ずっと実験的なのかと思ったら、さすがにそんなことはなく、プロローグとエピローグだけが実験的であり、中身はやはり、「千夜一夜物語」の系統にあたる。しかし、中身も面白い。作画は美しく、シリアスなトーンのまま、ギャグが散りばめられている。これぞ、手塚マンガだ。シーザーを演じるのはハナ肇で、おなじみのギャグも言わせている。手塚マンガのこの笑いの配分が大好きなのだと改めて思った。キャラクターデザインは小島功。エンディング曲は六文銭が歌っている。深夜3時過ぎに眠る。

2021年10月6日水曜日

10月6日水曜日/今日もテレビばかり

◇ 朝

 朝、Spotify で、リリースを楽しみにしていた折坂悠太の新アルバム「心理」を聴きながら、ブログの更新をひとつ。折坂悠太の「平成」というアルバムが好きで、くり返し聴いたが、新アルバムはどうだろうか。アマゾンから注文がひとつあったが、メルカリで販売済みのもので、キャンセルのメールを出すしかない。たまに注文があると思えばこんなことばかりだ。10月になってから、緊急事態宣言が解除されたせいなのか、注文がめっきり入らなくなった。

◇ テレビ

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をオープニングだけ聴いた。昇太師匠が東海大の客員教授に就任したことを話題にし、そのあとは、清水宏が電話出演し、「ひとり舞台フェスティバル」の告知をした。ツイッターを細かく見ていないので、こういう公演情報にはすっかり疎くなった。録画していたテレビ番組をいくつか。爆笑問題と伯山の新番組「作画プレゼン!刺さルール」を観る。お笑い芸人が世界のルールを作画でプレゼンするという番組で、初回は、ヒコロヒーと蛙亭が対決し、伯山になぜか司会をやらせている。「はなつまみ」と「シンパイ賞」が終了し、合流したような妙な番組になった。新番組をもうひとつ、「ホリケンのみんなともだち」の初回を観ると、出川、蛍原、スピードワゴン小沢という4人で、「スポーツ知ったかぶり」トークをする。これはどういう番組になるのかわからない。

 先週に放送された「金スマ」の太田プロ特集もしっかり録画しておいた。スタジオには、お笑い陣を中心に、所属タレントがたくさん出演していたが、そのわりには、歴史をきちんと語れるひとがいない。出てくる情報は、すべてトリビア的なものでしかなく、VTRには伊東四朗がせっかく出演したのに、インタビュアーの宮下草薙がお粗末そのもので、観ていていらいらさせられた。伊東四朗の証言よりも、宮下草薙が伊東四朗に緊張しているリアクションを見せるほうが大事だと考えている番組なのだと思うしかない。太田プロのタレントは誰も歴史を語れず、太田プロを辞めた爆笑問題のVTRがいちばん信用できるものだと思った。社長夫妻の人物像には興味があり、この部分は面白かった。松村邦洋が登場しないと思っていたら、社長に関する部分で、最後に登場した。秘蔵映像もずいぶん流れて、爆笑問題が若手時代に漫才をやっている「爆笑スペシャル」の映像を観ることができたが、この番組は説明なしではわかりにくい。「爆笑スペシャル」というと、爆笑問題と関連がありそうに錯覚するが、せんだみつおが司会のネタ番組だ。映像には、杉兵助やチャイルズも映っていた。そのほか、鶴太郎のおでん芸を解説するのに、TBSの番組だが「ひょうきん族」の映像が流れた。

 先週の「アメトーーク!」の「マセキ芸人」も観た。出川、バカリズム、狩野英孝、ナイツ、三四郎、パーパーというメンバー。それ以外にも、前回出演の3名、アントキの猪木、マギー審司、ドロンズ石本も客席に座るかたちで出演した。バカリズムの怖さがだいぶフィーチャーされていたが、それらは「ナイツ ザ・ラジオショー」ですでに知る話が多かった。

◇ 読書

 今日も昼間は出かけず、テレビを観て、読書をして、夜になり、スーパーに買いものに行き、すぐに帰ってきた。まあ、そのあいだにこまごまとしたこともいろいろとしているのだが。ちびちびと読んでいた、深沢七郎「言わなければよかったのに日記」をようやく読み終えた。1987年刊、中公文庫。読みかけのまま、しばらく中断して放っておいてしまったが、前半、作家たちとの交流の部分がすこぶる面白かった。「楢山節考」はあまり理解できなかったが、そのあいだに、嵐山光三郎「桃仙人」を読み、深沢七郎の人物像を知ったせいもあるか。

◇ 再びテレビ

 夜に2時間ほど眠り、それから深夜に、録画していた「水曜日のダウンタウン」を観た。先週に引き続き、おぼん・こぼん企画のファイナル。これだけはネットニュースなどで情報を知る前に観てしまわなければならなかった。先週の予告どおり、こぼんの娘の結婚式に、おぼん・こぼんはふたりそろって出席するのかというのが注目点だったが、ふたりそろって登場し、安心するが、しかし、番組はまだ序盤だ。これから1時間、なにがどうなるのかと思わされるが、なんと、二転三転あり、釘づけにさせられる。なにしろ、おぼん、こぼん、それぞれの内面で起きていることなので、まるで予測がつかない。お蔵入りにならずに放送されているということは、解散はさすがにないだろうとは思いながら観ていたが、それでもはらはらさせられた。最初のドッキリ、それから、そのあとの催眠術と、裏側の話も少し耳にしていたので、この番組の乱暴さをかなり感じてもいたが、最終的には、やりっぱなしではなく、最高の結果に着地させてくれた。しかし、結果だけを観れば、さすがは「水曜日のダウンタウン」ということになるが、非常に危なっかしい番組だとは思う。途中で、塙さんが、オンエアを犠牲にしてでも場を治めようとしていたのがリアルだった。おぼん・こぼんのBGMに、たけしの「浅草キッド」をつけていたことには違和感があり、そこは唯一の不満に感じた。深夜にすっかり興奮して、眠気が飛んだ。ブログの更新にとりくみ、朝まで。

2021年7月10日土曜日

7月10日土曜日/「日本の喜劇人」を読む(14)

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた水曜放送の「お笑い実力刃」を観た。この週は歌ネタ特集で、どぶろっく、AMEMIYA、ラニーノーズ、アイロンヘッド、テツandトモという5組。この番組の性質からすると、5組はちょっと多い感じがする。テツトモのトークが面白く、アンタッチャブルとの関係性は「オンバト」の時代からだから古いはずだ。談志師匠のエピソードも語られた。昨夜の「ネタパレ」を観ると、TOKYO COOL がついにメインステージに登場した。「ニュースターパレード」では、アイドル鳥越をひさしぶりに観た。というか、このひとは「お笑い向上委員会」以外で観たことがない。

 ラジオも聴く。「ナイツのちゃきちゃき大放送」は、テレビ朝日の加地倫三がゲスト。このひと、大学の先輩だとは知らなかった。学年で7年上だから、同じ時期にはいなかったろう。「アメトーーク!」で、「今こそ高田文夫」はぜひ実現してもらいたい。続けて、文化放送の「田村淳のNewsCLUB」を。そのあとは、伊東四朗と吉田照美の「親父・熱愛」をつけておく。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に少し寄り、それから、ドドールに入ろうと思っていたが、混雑でやめる。相州蕎麦で食べてしまうことにして、とろろ焼き鳥丼のセットを食べた。690円。ジョイナステラスを抜け、西友のイタリアントマトに入り、読書をした。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 950人に。


◇ 読書

 小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続きを読む。後半、「日本の喜劇人2」の最後の章は伊東四朗。小松政夫についても、この章で書かれていた。伊東四朗は「テレビの黄金時代」に間に合ったひとであると書き、「黄金時代」末期にかろうじて間に合ったタレントがもうひとりいる、というのが小松政夫だ。伊東四朗が「日本の喜劇人」の最後のひとりであると結論づけていて、文庫刊行時のままなのか、見比べないと細かい部分はわからないが、しかし、前半最終章では、志村けんについて書かれている。読む順序と書かれた順序が違うのだが、そもそも、「日本の喜劇人」のあとに改めて伊東四朗について書かれたのが本書の後半部分となる「日本の喜劇人2」であり、前半部分である「日本の喜劇人」の最終章は、さらにそのあとに大きく加筆修正されたものだから混乱する。「喜劇人に花束を」(本書では「日本の喜劇人2」)とセットにして「決定版」とした違和感は最後まで残った。あとがき、巻末インタビューも読みなおし、1ヶ月以上かかり、このぶ厚い本をようやく読み終えたが、BIG3については、「文庫版の時は、タモリはまだ前途がわからず、ビートたけしは抜群の若手でした。待っていた、という感じで書いているのが見え見えだから、今回は改稿してあります。」というのだけど、新たに大泉洋を入れてしまったら一緒じゃないかと思う。文庫版をそのまま残したうえで、新たな最終章を足すわけにはいかなかったのか。とんねるずについても、ほかのコラムではさんざん評価しているだけに、ここに収められなかったことが惜しい。先日の「さまぁ~ず論」で、さまぁ~ずはお笑いの年表には載らないという話をしていたが、この巻末インタビューにはさまぁ~ずの名は出てくる。サンドウィッチマン、爆笑問題の名もあるが、ウッチャンナンチャンはまったく出てこない。風間杜夫について書いていることを思えば、シティボーイズにも触れてほしかったが、まあ、細かい不満をいえばきりがない。あとはわれわれの世代や、その下の世代が考えるべきことだろう。

◇ 映画

 夜に帰宅すると、いよいよ部屋が暑い。動けず、横になるしかない。アマゾンプライムで映画を1本。由利徹で検索して見つけた「006は浮気の番号」という映画を観たが、いや、この映画、かなり好きかもしれない。近江俊郎監督作品は今まで観たことがなかったが、まともに評価されているのを目にしたことがなく、たとえば、まあ、近江俊郎監督だから、みたいな言われかたをよくされている印象がある。近江俊郎監督だからしょうがないよというような。しかし、この馬鹿馬鹿しさは徹底していて、名人芸の滑稽噺のように、見事にくだらない。そのくだらなさは、意味でしか捉えないような観客には通じないもので、そのような観客はそもそも笑いには縁がないのだ。おバカ映画だとか、トホホ映画だとかいうような、映画ファンのノリがそもそも信用できるものではないと思うのだが、それよりも、笑いのマニアである自分の感覚では、名作とされているような喜劇映画よりもむしろ、この映画は、現在の笑いの感覚で観て笑える映画だった。由利徹がいるだけでもう面白いという、まったく稀有な喜劇俳優だということも充分に再確認できると思う。一人二役のシーンなど、じつにたまらない。

 23時からはラジオをつけ、「HONMOKU RED HOT STREET」を聴いた。横山剣、キヨサク、SAMI-T のユニット、TIKI TIKI TOURS で「テレ東音楽祭」に出たとは知らず、観逃してしまった。番宣は目にしていたのだが、後藤真希や ASKA が歌う場面が気になっていたにもかかわらず、録画を怠ってしまった。それから、土岐麻子の「サマーヌード」をかけたが、クレイジーケンバンドでも「サマーヌード」をカバーしようと思っていたというのは知らなかった。深夜に、録画していた「Nキャス」を観るが、熱海の土石流の原因となった盛り土の問題は本当にひどい。業者の名前はまだ公表されていないが、いくらなんでもいずれは出るだろう。ブログの更新をひとつしてから、深夜2時半頃に眠る。

2020年12月12日土曜日

12月12日土曜日/小松政夫の訃報

◇ ラジオ

 家にいるときはたいがいラジオをつけっぱなしにしていて、土曜日はまず、朝から「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。午後はTBSから文化放送に切り換え、「田村淳のNewsCLUB」をつけておくことが多くなった。この番組が終わる時間まで家にいることはなかなかないのだが、今日はそのあとの、伊東四朗と吉田照美の「親父・熱愛」が気になる。15時前にはやっぱり外出したのだが、スマホでこの番組を歩きながら聴いた。

 小松政夫の訃報に呆然としたという伊東四朗。小松政夫も、自身の健康状態についてはなにも伝えていなかったというわけか。短く触れただけで、2時間のこの番組を明るくお送りしましょうという切り換えが見事だった。オープニングはオンタイムで聴き、後半のコーナーをタイムフリーで改めて聴いたのだが、どういうわけかこの日のゲストはたまたま伊藤蘭である。当然、小松政夫の話になるだろうと思って聴いたが、伊東四朗は小松政夫のことをまるで語ろうとしなかった。伊藤蘭が小松政夫の名を出しても話をそらしてしまうのだが、最後の最後に、伊藤蘭が新曲を紹介してイントロが流れ始めたときに「小松、聴いてるか~」のひとこと。これで充分だった。

 今朝の「木梨の会」でも小松政夫の訃報に触れていたことをツイッターで知り、これもタイムフリーで聴いた。「悲しいお知らせ! オレの大好きな小松政夫さんが亡くなっちゃいました。」としゃべり出す。伊東四朗も木梨憲武も、しめっぽさのかけらもない。「親父・熱愛」では、伊東四朗たちの番組を観ていたのがとんねるずで、とんねるずのコントに呼ばれたというそのときの話も少ししていた。会話からははっきりとはわからなかったが、伊東四朗と小松政夫が呼ばれたのだろうか。憲武は、小松政夫のギャグのニュアンスからの影響についてもしゃべっていた。

◇ 今日の読書

 小松政夫の「昭和と師匠愛 植木等と歩いた43年」という本がたまたま手元にあり、この機に読んだ。昼に読み始め、深夜に読み終える。小松政夫は自伝的な本をいくつも出していて、重なっている内容もおそらく多いだろうと思っていたから急いで読もうという気にはならなかったが、読んでみればそれぞれ新しく知ることは書いてある。この本はタイトルのとおり、植木等との師弟関係が中心であり、いかにも人情噺風なので敬遠していたのだが、しかし、小松政夫の語り口は本質的には明るく、乾いていると思う。去年読んだ「時代とフザケた男」という本は底抜けに面白い本だったが、どこに焦点をあてるかは編集者のセンスだろうか。もちろん、植木等の付き人時代や、それ以前のセールスマン時代のこともとても面白く、「のぼせもんやけん」という本なんかは(比喩でもなんでもなく、本当に)読んでいるとみるみる元気になってしまった本だったが、四十代の人間としては、それ以降のリアルタイムで知っている時代のほうにより強い関心がある。

 「昭和と師匠愛」に書かれていたことで新発見だと思ったのは、「ひょうきん族」との関わりである。伊東四朗&小松政夫コンビの番組に「影響を受けた」と横澤彪は語っていたそうで、そう考えると、腑に落ちるところはいろいろと出てくる。また、「時代とフザケた男」のほうには、「いいとも」は小松政夫&タモリのコンビで始めようとしていたという話もある。タモリが昼の顔にいきなり抜擢されたということがよく伝説的に語られるが、たしかに、小松政夫とのコンビのほうが現実的に思える。小松政夫が断ったからたまたまそうなったので、断っていなければまったく別の歴史があった。横澤彪はおそらく、小松政夫にもその時代の新しい笑いを期待していた。

 「Nキャス」でも小松政夫の訃報を扱っていたが、たけしは小松政夫の笑いを、温かい笑いのように語っていた。欽ちゃん、ドリフと並べて、伊東四朗&小松政夫の笑いは、たけしが対抗してきた笑いであると。たけしの感覚ではそうだったのかもしれないが、しかし、伊東四朗&小松政夫の笑いもやはり、欽ちゃんやドリフに対するカウンターの側だったのではないか。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...