2021年12月31日金曜日

2021年の十大事件

 

 1位:ブログを1年以上休まずに続けられた!

 2位:メガネを変えた!(2月2日

 3位:(このブログには書いてないことが3位。)

 4位:毎日録画チェックをしていた「グッとラック!」が終了し、生活リズムが変わった!(3月26日

 5位:東京オリンピック開会式の開催中、その周辺を歩いていた!(7月23日

 6位:閉館間際の油壺マリンパークに行ってきた!(9月30日

 7位:小林信彦のサイン本に興奮した!(5月22日

 8位:横浜市長選で、田中康夫の生演説を聴いた!(8月19日

 9位:「浅草キッド」を観るために、Netflix の利用を始めた!(12月12日

 10位:コロナが収束した!

◆ 2021年に読んだ本・十選

 斎藤環「世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析」(2015/角川文庫)(2月21日

 遠野遥「破局」(2020/河出書房新社)(3月3日

 村上“ポンタ”秀一「自暴自伝」(2006/文春文庫PLUS)(3月20日

 小林信彦・荒木経惟「私説東京繁盛記」(2002/ちくま文庫)(5月2日

 後藤明生「小説 いかに読み、いかに書くか」(1983/講談社現代新書)(5月23日

 小林信彦「決定版 日本の喜劇人」(2021/新潮社)(7月10日

 北野武「浅草迄」(2020/河出書房新社)(9月25日

 村上春樹「村上春樹 雑文集」(2015/新潮文庫)(9月30日

 中島岳志「「リベラル保守」宣言」(2015/新潮文庫)(11月15日

 吉川潮「コント馬鹿 小説〈ゆーとぴあ〉ホープ」(2010/芸文社)(12月21日

(読んだ順)

今年は112冊の本を読んだ。→ 読書メーター

◆ 2021年・ベスト映画

 「映画:フィッシュマンズ」(7月15日

 「ドライブ・マイ・カー」(9月1日

◆ 2021年・ベストアルバム

 クレイジーケンバンド「好きなんだよ」(9月8日

◆ 2021年・ベストテレビ

 「キョコロヒー」「紙とさまぁ~ず」

◆ 2021年・ベストタレント

 ヒコロヒー

◆ 2021年・ベストラジオ

 「ナイツ ザ・ラジオショー」「中川家 ザ・ラジオショー」

◆ 2021年・ベスト漫才師

 おぼん・こぼん

◆ 2021年・ベストご飯

 赤坂見附「中国茶房8」のランチ

 

・・・そのほか、忘れてしまったことも多数。

12月31日金曜日/大晦日

◇ テレビ・ラジオ

 寒さでよく眠れず、早朝5時には起きあがる。録画していた昨夜の「あちこちオードリー」は、爆笑問題がゲスト。爆笑問題ファンだったという若林には共鳴するところ大だ。爆笑問題のラジオではよくしゃべっているような話も、テレビでは意外と珍しいだろうか。ツイッターを見ると通知があり、爆笑問題に関する過去のツイートがリツイートされていた。

 大晦日の番組を録画するための残量がまだ作れず、観そびれていた「徹子の部屋」を連続して観ていく。こんなことに追われて、大晦日をつぶしているのはじつに阿呆らしい。ダビング待ちのあいだに、ラジオをつける。一之輔さんの「あなたとハッピー」を聴きながら、少し眠りなおしていた。目覚めて、ツイッターを見て、昭和こいるの訃報を知った。

 らじるらじるの聴き逃し配信で、昨日放送された「爆笑問題 ザ・ミュージック」という番組を聴いた。ラジコで検索していたらたまたま見つけた番組で、シティ・ポップを特集する特番だというので、これはすぐに聴きたくなった。松永良平が選曲、出演もし、解説もしていた。前半は、菊池桃子のラ・ムー、泰葉の曲などを紹介する。それから、大貫妙子、松任谷正隆が順にゲストに登場した。最後にまた松永良平が紹介した、SOTARO という10歳の少年がカバーする山下達郎「パレード」がとてもよかった。バックを務めているという冗談伯爵というバンドも、Spotify で調べて聴きたくなった。2時間弱、大晦日にのんびりと聴くにはいい番組だった。


 15時前に近所の郵便ポストまで投函に行き、それからまた、録画していたテレビ番組を観た。新しい地図の3人が出演する「ワルイコあつまれ」という番組、観そこねてしまった初回(9月放送)の再放送があり、今度はしっかりと録画することができた。香取慎吾が永野のギャグをやる場面があり、ワイプには、永野がそれをロフトプラスワンでやっている映像が出されていた。人間国宝、文楽の桐竹勘十郎も出演する。

 録画残量を確認し、なにしろ、明日元日の夕方まで録画が停まらないから、それまでの残量を大晦日の日中に作る必要があったが、がんばった甲斐あり、気がつけば、元日の深夜まで充分な余裕を作れていた。安心して、夕方から外出する。二俣川まで歩くが、寒さのせいか、歩く速度が早かったようで、いつもよりも短い時間で到着した。今年も、相州蕎麦に寄り、年越し蕎麦のつもりで、天丼セットを食べた。690円。それから、ドトールに入り、読書をしていく。


◇ 読書

 ドトールで、昨日に引き続き、「文學界」を読む。考えてみれば、「笑ってはいけない?」という特集は、大晦日に読んだほうが相応しかったか。特集以外では、國分功一郎とオードリー若林の対談も読んでおきたかった。1年前にもこの対談はあり、2回目となる顔合わせだが、前回の対談は読みそこねている。カストロのスピーチ、あるいは、カントの授業は面白かったという話から、若林は「三島由紀夫 vs 東大全共闘」を観たといい、三島、カント、カストロの話術を、それぞれ、芸人として捉えている。今はいろんな学問が守りに入っているという話も気になった。國分「細分化して、自分が扱う範囲を極端に限定して、「君、これを論じてないじゃないか」という批判を出来る限りあらかじめ封じておこうとする。つまり、何よりもケチを付けられないことに細心の注意を払うという傾向が、哲学に限らず、いろいろな学問に一つの傾向としてある気がします。」「大きな枠組みで学問することが非常に難しくなっています。」

 片岡一郎さんの「活動写真弁士」の続きも読み、第6章の途中まで。このぶ厚い本を今年中に読み終えたいと思っていたが、結局は半分も読めなかった。来年にもち越し。去年の大晦日もドトールで過ごしたが、1時間しかいられなかったので、今年は事前に閉店時刻を確認しておいた。19時閉店まで、2時間ほど、読書をしていた。

 ドン・キホーテに寄り、部屋着を買いたいと思っていたが、気に入るものがまったくなく、簡単に買えるだろうと思っていたのに、年内に買いそこねてしまった。失敗。今年は最後までどうも締まらない。西友に寄り、お菓子だけ買って帰るが、そういえば、ポリ袋を買う必要があったのを忘れていた。しかし、大晦日にお菓子がないというのは淋しい。

 20時過ぎに帰宅し、まず、ブログの更新をする。日付順の更新はひとまずおいといて、今年をまとめるエントリーをひとつ作ろうと思い立った。しかし、いざふり返ってみると、今年は誰とも会わず、じつに起伏に乏しい。変わらず過ごしているようなつもりでいたが、日記を見るとまるで違い、つまらない生活だ。これが身の丈にあった生活といえばそれまでだが、コロナをきっかけにして、ずいぶん生活は変わってしまったものだと感じる。むしろ、今までの生活がでたらめだったのだろうか。

 テレビは録画がフル稼働中のため、しばらく再生はできない。パソコンのラジコを使おうとすると、地域判定がまた狂っていて、福岡になっている。いい加減にしろと言いたい。Spotify のポッドキャストで、聴きそびれていた「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いた。大竹まことは冬休み、水曜のオープニングは、壇蜜、いとうあさこ、砂山アナというメンバーで、ぼんやりした話をずっとしていて、心地好かった。それから、Netflix で「モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン」を観た。この映画は、いつぞやの「したまちコメディ映画祭」で観たんだったか。「ライフ・オブ・ブライアン」を観ながら年越し。深夜1時頃には眠ったような気がする。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は78人に。

2021年12月30日木曜日

12月30日木曜日/暮れの伊勢佐木町

◇ ラジオ

 早朝から眠り、つけっぱなしのラジオの伊集院の声で起きあがる。「伊集院光とらじおと」は、今日は柴田理恵の代わりに、松居直美が出演していた。ラジオは消し、ブログの更新をひとつ。それから、タイムフリーで、先週の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴いた。オープニングで、サンドウィッチマンが藤子アニメの話をしているのが少々新鮮だったが、そういえば、自分とはひとつ違いの同世代だ。そのあとは「M-1」の話をしていて、漫才サミットでもさんざんしゃべっていたが、サンドふたりだけになるとまた違う話になる。テレビを少し観て、午後はまたラジオ。出かけるまで「大竹まこと ゴールデンラジオ!」をつけておくが、大竹まことは冬休みに入り、光浦靖子とやついいちろうがしゃべっていた。

◇ 伊勢佐木町

 14時過ぎから外出すると、風が強く、髪がすぐにぼさぼさになった。まず、ヤマトの営業所まで。それから、二俣川に出て、横浜に移動し、京浜急行に乗り換え、日ノ出町に向かっていた。シネマジャック&ベティで、15時35分から、濱口竜介監督の「偶然と想像」を観るつもりでいたのだが、しかし、もたもたしていたら間に合わなくなってしまった。年末までこんなドジなことをしているので、いやになる。予定をなにもなしにするのもつまらないから、代わりに、夜に別の映画を観ることにして、とりあえず、日ノ出町には向かうことにした。日ノ出町駅からイセザキモールまで歩き、まず、雲雀洞に寄ろうとすると、うっかりして、確認もしていなかったが、シャッターが降りている。雲雀さんのツイッターを見ると、年末年始は休むようだ。考えてみれば、そりゃそうか。しかし、それにしてもシャッターに貼り紙をするわけでもなし、なんて不親切な店なんだ。



 イセザキモールを関内方面に歩いていくと、古本屋はどこも休みかというと、活刻堂は開いていた。覗いていくが、買うものはなかった。有隣堂にも寄る。小三治特集の「ユリイカ」を、目次だけ確認した。それから、イセザキモールを戻り、ブックオフに寄っていく。ブックの日の翌日だから、なにも残ってないかというと、意外といいものがあるからわからないもんだ。110円文庫本を2冊買う。

 遅めの昼食になり、口福館にひさしぶりに入った。この店はしばらく改装工事をしていて、それ以降は初めてだが、ずいぶんこじゃれたカフェのようになった。タッチパネルは以前から導入していたが、おまけに、セルフレジにもなっていた。伊勢佐木町みたいな街に、こういう雰囲気の店は需要はあるのかどうか。ひょっとすると、コロナ禍で、変革する必要に迫られたのかもしれない。カウンター席に座り、魯肉飯を食べた。500円。セルフレジで会計を済ませて帰ろうとすると、店のおじさんが「シェイシェイ」と言ってくれて、感じのよさは以前と変わらない。そのあとはドトールに入り、読書をした。


◇ 雑誌

 昨日買った「文學界」1月号をざっと読む。「笑ってはいけない?」という特集が気になっていた。まずは、奥泉光、藤野可織の対談から読むと、文学の笑いについて語っている。藤野可織の小説は読んだことがないが、小山田浩子「小島」、赤染晶子「うつつ・うつら」といった作品を挙げていて、その2作も読んでいないが、それぞれの別の作品は読み、好みの笑いだと思っていたので共感する。藤野可織は内田百閒も挙げていた。対談がもうひとつ、Aマッソ加納愛子と、スタンダップコメディアンのサク・ヤナガワという顔合わせ。サク・ヤナガワは 1992年生まれ、霜降り明星と同学年なのだ。そのほか、岩崎う大のインタビューを興味深く読み、九龍ジョーの批評(見出しが「批評」になっている)では、快楽亭ブラック舌禍裁判のその後を知ることができた。ばつぐんに面白かったのは矢野利裕さんの批評で、お笑いのリベラル傾向を好ましく捉えながらも、「とはいえ、慎重にならなければいけないのは、この社会の歩みがそのまま笑いの世界にパラフレーズできるのか、ということだ。やはり、芸能の論理は、演芸の論理は、社会とは別の水準にあると考えるべきではないか。」と書いている。「現代的な芸人における、それ自体は好ましいと思える芸風は、本当に現代的なリベラル意識の高さから来ているのだろうか、と。演芸の論理を社会の論理とイコールで結んではいけない。そこでは、もうひとつメタの位置から考える必要がある。」「芸人は第一義的に笑いを求めている。この点を見誤ってはいけない。だから、漫才にしてもコントにしても、ネタにあらわれた程度のリベラルさを根拠に、その芸人を称揚する態度は安易である。演芸の論理を見すえたうえで、彼/彼女らはウケるためにやっているのだ、という冷静なまなざしをもっていなければダメだ。」「すなわち、現在の芸人のネタがリベラルな傾向にあるのは、芸人が笑いを求めた結果なのだ、と。ここには、《大衆》の動向とともにあろうとする演芸の論理がある。現代的な笑いにおけるリベラルさは、他ならぬ《大衆》性として発見されている。」「そこでは、道徳心や倫理以上に、舞台での現場判断が働いているのだ。」

◇ 映画

 19時過ぎ、ドトールを出て、黄金町のシネマジャック&ベティに向かう。リム・カーワイ監督の「カム・アンド・ゴー」を、19時半の回で観ることにした。興味はあったが、いずれ配信で観ればいいかなとも思っていたくらいの興味で、今年最後に観る映画を、第二候補に妥協するというのはどうも締まらない。しかし、映画には満足する。柔らかく、内省的な手触りの群像ドラマをなぜか想像していたが、想像とはちょっと違って、「サウダーヂ」や「バンコクナイツ」といった、空族制作の映画の手触りに近い感じがした。大阪のダークサイドも、こういうもんだという具合に、ひょいひょいと描いている。監督はマレーシア人だが、大阪を拠点に活動をしているという。


 黄金町から歩き、西横浜駅から帰った。歩きながら、スマホのラジコで、先週の「ナインティナインのオールナイトニッポン」を聴いた。毎年恒例、ノンスタイル石田を迎えた「M-1」答え合わせの回。石田はランジャタイを高く評価していた。そして、二番手に登場したランジャタイにより、全体のその後の流れが作られたと分析する。帰宅は夜遅くなり、「ナイナイのオールナイトニッポン」の石田の出演部分を最後まで聴き、それから、聴きそびれていた先週の「問わず語りの神田伯山」も聴いた。三平の「笑点」降板についてしゃべっていて、新メンバーを、伯山は木久蔵と予想していた。聴きながらうとうとし、深夜1時頃に眠る。

2021年12月29日水曜日

12月29日水曜日/今年最後のブックの日

◇ ブックの日

 朝、ブログの更新をひとつ。寒くて、なかなか起きあがれない。録画していた昨夜の「さんま御殿」の4時間特番を途中まで観ると、オダウエダがさっそく初登場している。別のブロックには高市早苗が出演していて、勘弁してくれと思うが、芸能事務所に所属しているわけでもないだろうに、いったいなんなんだろうか。テレビは切りあげ、ラジオをつける。「伊集院光とらじおと」(ゲスト・キムラ緑子)を聴きながら、だらだらと雑務を。「ビバリー昼ズ」は昨日が年内最後の放送で、代わりにジェーン・スーを聴いてみるが、正午からはやっぱりニッポン放送に替えた。正午からは、コトブキツカサが映画の特番をやっていた。

 午後から外出。29日はブックの日。午前中からブックオフをまわるつもりでいたのに、だらしなくしていたら、動き出すのがだいぶ遅くなってしまった。まわるルートに悩んでいたが、うちからの定番コースで、まずは大和経由で、1店目は鶴間から攻める。なかなかいいものが見つけられず、あきらめかけていたところで、中川志郎「パンダがはじめてやってきた!」を発見した。ここはこれで充分。5冊買う。2店目は相模大野に移動。「鶴光のなじょなじょ512発!!」など、ここでも5冊買う。ボーノ相模大野を通りがかると、1階の広場では吹奏楽部の演奏会をやっていた。日常が戻りつつあるのか。



  相模大野から町田に移動し、15時半を過ぎ、ようやく昼食にする。どこで食べようかまるで決められず、ずいぶん行ったりきたりするが、町中華の町田真心に入り、回鍋肉定食を食べた。730円。食べたらすぐにブックオフ。3店目もあまりいいものなし。110円の文庫と新書を3冊、そのほか、雑誌の棚から「文學界」1月号を520円で買った。町田店だけはブックの日は1割引きでもあったのに、1割引きはやめてしまったのか、850円から、アプリのクーポンの300円引きのみ。

 ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、ラジオを聴き、聴きながら、1時間ぐらいは眠ってしまった。読書もするつもりでいたが、ちっとも読めない。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数が 76人になり、ちょっと増えてきた。1時間半ほどでベローチェを出て、今度は古淵に移動する。町田駅からJRに乗らなければならなかったのだが、ところが、うっかり小田急線の改札を通ってしまった。あわてていたわけでもなく、券売機でチャージまでして、ゆったりと行動していたのに、改札を通ったあとにようやく気がつく。窓口に戻り、間違えて入ったと言って、取り消してもらうが、駅員が「間違えて?」と疑うように冷たく復唱したのにはかちんときた。なんだあの態度は。

 4店目は古淵のブックオフ。川勝正幸の本などがあると、スルーはできない。5冊買う。5店目は十日市場に移動。安達祐実の母の本など、珍本がほいほい見つかるが、500円に達することなく、難航する。(アプリの300円引きクーポンは、500円以上の購入から利用可なため。)店内を2周まわり、なんとか買うものを見つけ、やっと 500円超え。つぎは中山にも寄るつもりだったが、22時閉店まで、時間がわずかしかない。無駄足になっても馬鹿らしいから、中山はあきらめ、横浜まで移動する。最後は平沼のブックオフに寄れるかと思っていたが、移動中にスマホからホームページを確認すると、こちらも22時で閉店だった。以前は23時まで開いていたのだけども。このようにして、今年最後のブックの日は、ぼやぼやしていたら5店しかまわれずに終わった。



◇ テレビ・ラジオ

 23時過ぎに帰宅し、「ゴッドタン」の「マジ歌選手権」をオンタイムで観た。この番組での、フット後藤、劇団ひとりの面白さはなんということだろう。バカリズムのマジ歌は、まるで、いつもここからの「悲しいとき」みたいだったが、もしかすると、バカリズムぐらいになると、誰も指摘するひとはいなくなっちゃってるんじゃないだろうか。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組もいくつか。先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、パンクブーブー哲夫がゲスト。当然、「M-1」の分析をたっぷりということになるが、哲夫はNSCでは講師もやっているそうで、分析は面白く、うなずきもするけれども、なんだか受験テクニックを教える予備校の先生みたいな感じもしてしまう。ただの予備校の先生であって、大学教授の内容には及ばないというレベルの分析をする芸人が何人か思い浮かぶ。先週の「ハライチのターン!」も聴いておかねばならなかった。当事者として、「M-1」のふり返りをたっぷりとする。敗者復活戦の舞台裏の話はさすがに面白く、さや香への共感が示されたりなどしていた。

2021年12月28日火曜日

12月28日火曜日/タモリ・韓国の俳優

◇ テレビ

 やや遅い時間に目覚める。部屋が寒く、腹をこわした。午後、いったん、駅前まで出かけ、銀行で金を降ろし、クリエイトで買いものをして、30分ぐらいで帰ってくる。

 録画していた今日の「徹子の部屋」は、タモリがゲスト。この番組、年末最後の放送はタモリが出演し、密室芸を披露するというのが長らく恒例だった時代があったが、8年ぶりの出演だそうで、ということは、「いいとも」が終わって以降はなぜか一度も出なくなっていたのか。「いいとも」が終わってすぐにヨーロッパ旅行に行ったという話などをして、それから、タモリ初出演時の話になり、そのエピソード自体はこの番組でもおそらく何度も語られているものだ。タモリが出演した赤塚不二夫の番組を黒柳徹子が観ていたという話だが、赤塚不二夫の 1981年出演時の映像(赤塚不二夫・46歳)と、そして、1977年、タモリ初出演時の音声(タモリ・31歳)が流された。このときは「Mr.タモリ」名義であり、タモリもまだ素人で、芸能界でやっていこうか決心がついていない時期だったという。当時のスタッフが今も「徹子の部屋」にいるそうで、打ち合わせのときのタモリがとてももの静かだったという証言も紹介された。

 昨夜の「しゃべくり007」は2時間スペシャルで、これはざっと早まわしで観る。ゲストは出演順に、YOSHIKI、上白石萌音、イ・ジョンジェ、DISH。「イカゲーム」主演のイ・ジョンジェが韓国からの中継で登場し、この部分だけをしっかりと観た。しかし、「イカゲーム」の映像も画像もまったく使われず、しかも、この番組はアマゾンがスポンサーだが、新作映画の告知は流れたので、この宣伝のための出演ということだろうか。イ・ジョンジェは「イカゲーム」の役とはまた違うたたずまいでいて、二枚目風だった。今でこそ、日本の俳優たちもバラエティ番組ではそれに合わせたふるまいをするようになったが、イ・ジョンジェは俳優然としていて、バラエティ的な態度はまるで見せない。そもそも、韓国には日本のバラエティに相当するカルチャーはあるのかどうか。「イカゲーム」を観ていると、ゲームのようなアイデアは、日本だったらバラエティ番組に投入されそうなものだと思う。

◇ 読書

 部屋で読書をする際に、外部の雑音を消したくて、Spotify で自然音などをよく流している。文化放送のASMR特番のポッドキャストをよく使っていて、焚き火特番が読書にはじつに最適なのだが、12月20日には、新作の「雪山特番」が配信されていた。雪を踏みしめて歩く音をえんえんと流しているだけの番組だが、コロナ禍のため、実際に雪山でロケをするわけにもいかないという理由で、ホンモノの雪の音ではなく、片栗粉で再現している音であることが冒頭で説明されていた。片栗粉を手でこねているだけの音をラジオで1時間放送したのだとすると、よっぽど狂気の番組だ。


 片栗粉の音を聴きながら、川柳川柳「ガーコン落語一代」を読み終えた。だいぶ前から手元にあった本だが、亡くなってから読むことになってしまった。川柳師匠の高座は後悔がないくらいにはたくさん観ているが、生の言葉に触れているぶん、改めて本を読もうという気にはなかなかならなかったのかもしれない。しかし、読んでみると、今のコンプライアンスからするとめちゃくちゃなことばかりが書いてあり、今のコンプライアンスなんかが気になる前に、早く読めばよかったと思った。河出文庫、2009年刊。親本は2004年刊。ニッポン放送の特番でインタビューしたのがこの本を出版するきっかけになったそうで、そのインタビューをした塚越孝が解説を書いているが、この本はそのインタビューを書き起こしたものではなく、川柳師匠が自ら原稿用紙に執筆したものだという。「川柳師匠の齢から考えて、存命中の文庫化は無理かもと思っていたからです。」と解説に書いている塚越孝は、2012年に先に亡くなってしまった。

 タイムフリーで、先週火曜放送の「漫才サミットのオールナイトニッポン」をようやく聴いた。パソコンのラジコの地域判定がしょっちゅう狂ってしまい、なぜか愛媛になっているが、この番組は愛媛でも放送されていたので問題なく聴けた。中川家、サンドウィッチマン、ナイツという3組によるこの番組は今回が2回目になる。6人でしゃべっていながら、6人の声が無理なく聴きわけられるというのは驚くべきことだろう。「M-1」の2日後の放送であり、審査員ではなかった、剛、伊達、土屋の点も発表しながら、全組の寸評をしていくのがとりわけ面白かった。剛の漫才評が興味深く、もっとも的確に感じられた。深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで聴きたかったが、この番組は愛媛では放送がなく、あきらめて眠る。

2021年12月27日月曜日

12月27日月曜日/渋谷のフランス座

◇ テレビ

 録画していた「明石家サンタ」を少しずつ観ていると、番組で使用しているクリスマスソングを歌っている、山野さと子という歌手が電話をかけてきた。これはさっそく、Spotify で確かめてみたくなる。山野さと子さんはほかにも、童謡やアニメソング、ドラえもんの主題歌を歌っているというから驚いたが、これも確認してみると、さすがにわれわれの世代が聴いていたドラえもんではなく、二代目のようだ。われわれの耳になじんでいるのは大杉久美子の歌声である。



◇ 渋谷

 今日は朝から都内に。まず、霞が関に用があり、その後、泉岳寺で昼食となり、選択肢もなく、なか卯に入るしかない。親子丼とはいからうどんのセットを食べた。550円。それから、大手町に出て、トイレに入った際に気がついたが、パンツを前後逆に履いていた。小便をしようとすると、たいへん不自由である。パンツを履きなおし、大手町から半蔵門線に乗り、渋谷に移動した。お目当ては、109のすぐそばに現れたという浅草フランス座だ。今日の20時まで公開だというので、これはなんとしても駆けつけねばと思ったが、これがいったいなんなのかはまったく調べていなかった。地下鉄の出口を出るとすぐの場所に、そのフランス座はあった。ここにはもともと、なにがあったんだろうか。建物の前面をフランス座のパネルで覆い、上にはモニターが設置されていて、「浅草キッド」のCMを流している。入り口にはハッピを着たスタッフがいて、なかに入ってみると、無料で福引きができるという、ただそれだけの会場だった。タイミングがよかったのか、たまたま、ほかの客は誰もいないところで、すぐに福引きを引かせてもらえた。ガラガラをまわすと、白い玉が出て、ポケットティッシュとフライヤーの入った袋をもらった。つまり、ハズレなのだが、ほかの賞はなんだったんだろうか。室内にもモニターがあり、「浅草キッド」のCMが流れていたのだと思うが、すぐに出てしまい、きちんと確認はできなかった。行列でもできていれば、並んでいるあいだにのんびりと観ることができたのだろう。自分のあとにはすぐ、ほかの客がぱらぱらと入ってきた。用もないのに室内にだらだらと残っていられるような雰囲気でもなく、1分居たかもわからない。外に出て、横断歩道をわたり、向かい側からも写真を撮った。





 センター街に進み、まんだらけに寄っていく。階段の百均から3冊買う。松濤のベローチェに入り、ひと休み。ブレンドと、あんぱんを食べた。ここのベローチェはコンセントがないかと思い込んでいたけど、コンセントがあるではないか。スマホの充電をしながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。オープニングには、松本明子だけでなく、磯山さやかも登場した。土曜に開催された「オール日芸寄席」の話など。12時台は、一之輔さんがゲスト。今年亡くなった演芸人の話題があったが、柳家紫文が亡くなっていたことをぜんぜん知らなかった。

 夜遅くに帰宅し、Netflix で「イカゲーム」第2話を観た。アマゾンプライムでは、「No Activity/本日も異状なし」の第6話最終回を観た。このドラマは最後まで面白かった。深夜3時頃、タイムフリーで、今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングを聴きながら、眠ってしまったような気がする。

2021年12月26日日曜日

12月26日日曜日/たけし・太田・ひとり

◇ テレビ

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していた昨夜の「お笑い向上委員会」を観ると、さんまひとりが出演し、年末恒例の「委員会的流行語大賞」を決めるという企画。さんまひとりの向上委員会というスタイルは、コロナ禍の苦肉の策から生まれたものだったと思うが、「流行語大賞」が本当に年末恒例だったかも記憶がはっきりしない。検索しても、よくわからなかった。

 録画していた今朝の「サンデージャポン」を観ると、トップはまず、太田の裏口入学裁判の判決を扱っていた。高校の同級生が太田は割り算ができないと証言していることについて、太田は、高校時代は友だちがいなかったから、そのような証言をする友だちが思い当たらないということがひとつ、そして、友だちがいない代わりに、それをどう乗り越えていたかというと、太田は読書をしていたという。「じゃあ、俺、どうやって乗り越えたかっていうと、本を読んでたんです。それしかなかったの、俺には。それは、太宰治だったり、島崎藤村だったり…。じつは、これはあんまり今まで言ってこなかったけど、ぜんぶ新潮文庫なんですよ。(笑)だから、俺の友だちは新潮社なんですよ。」

 午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」を聴きながら、梱包を片づけ、近所の郵便ポストまで投函に行ってくる。ちょっと外に出ただけでも、指がかじかむような寒さだ。それから、録画していた今朝の「ワイドナショー」を観た。さだまさし、中居正広、田村淳、渋谷凪咲というメンバーに加え、「ワイドナティーン」のところにはなぜか田村亮が立っている。オープニングのあとには、「M-1」優勝者の錦鯉が出演した。漫才以上に、そのあとのトークが面白かった。今朝の「TVタックル」も観ると、この番組でも錦鯉の優勝を話題にしていた。夕方は、「笑点」も録画していた。林家三平の最終回を確認する。

 早い時間に眠ってしまい、深夜に目覚め、録画していた「ビートたけしの公開!お笑いオーディション」を観た。年末恒例、TBSのたけしの深夜の特番は、毎年、少しづつかたちが変わり、今年はついにたけし軍団不在、サンド伊達とナイツ塙がたけしのサポートを務める。若手芸人のオーディションという形式は続いていて、コロナになってからは出演者は廊下に並ばされているが、廊下からのレポートは、〆さばアタル、アル北郷が担当する。今回は出演者は少なめで、BBゴロー、ハリウッドザコシショウ、古賀シュウ、アマレス兄弟といった顔ぶれが合格していた。3時のヒロインも追加で合格。番組最後には、たけしが出演者たちを前にあいさつする収録終了後の場面を見せ、これにはちょっと驚いた。もしかすると、今まで観てきた番組でも、その都度、たけしはいつもこういうあいさつをしていたのだろうか。BGMには「浅草キッド」が流れ、このようなたけしを見せるというのもまた、まぎれもなく「浅草キッド」効果だ。

 たけし「あ、みんな、どうも、今日も…、今日もっていうか、今年もありがとうございました。ええー、まあ、いろいろクソミソに言って、それで笑いをとるような番組なんで、本気にしないように。(笑)まあ、わかってると思うけど。あと、失敗したやつは内心わかってると思うけど、まあ、ここへ出ていきなり笑わしたっつったら、あのう、なんだろうな、狂気ワザでね。それが10分20分の時間を与えられたら保つかどうかっていうような話もあるから。ま、ひとつのやりかたとして、こういうとこでも、笑わすようなネタをつねに用意しておくっていうのは必要だと思う。で、たまたま今回、こいつら(合格者たち)、すごい面白かったんで。なかには上へ上げたいのもいっぱいいたけど。だけど、毎回言うように、芸人さんは、いくらひどい目に遭っても辞めないことで。あの、辞めてなんかやるくらいなら、ハナからこんな商売やるなってことだから。まあ、がんばってください。また来年、元気だったらお会いしましょう。ありがとうございました。」

◇ ラジオ・配信ドラマ

 タイムフリーで、聴きそびれていた「爆笑問題カーボーイ」もようやく聴いた。オープニングは「M-1」と「検索ちゃんネタ祭り」、それから、国立演芸場に出た話をしていた。ノーチェックだったが、爆笑問題は「花形演芸会」に未だに出ているのだ。深夜2時前から、ゲストの劇団ひとりが登場。太田が「浅草キッド」を絶賛しながらも、たけしファンとしての不満もぜんぶ言っていて、すごく面白かった。しかし、ひとりには、たけしファンだけに歓迎されるものにはしないという明確な意図があり、さらには、「浅草キッド」でコケるわけにはいかないというプレッシャーがあったのだ。前回出演時と同様、太田とひとりのケンカはえんえんと続き、最終的には「大沢あかね物語を撮れ!」と怒鳴る展開に笑った。

 朝まで、アマゾンプライムで「No Activity/本日も異状なし」を第5話まで観た。第5話には、板尾創路が登場。これは木村佳乃とのコントだ。2、4、5話には、じろうとともに、脚本には土屋亮一の名もクレジットされている。どういう役割分担なのだろう。Netflix では、話題の「イカゲーム」もついに観始めた。とりあえず、第1話のみを観たが、なるほど、これは釘付けにさせられる面白さだ。

2021年12月25日土曜日

12月25日土曜日/たけしの感想

◇ ラジオ・テレビ・映画

 今日もラジオばかりだが、午前中は「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。11時台は、年末恒例のゲスト、ゲッターズ飯田が登場。昼はタイムフリーで、昨日のTBSラジオ70周年特番の続きを聴いていた。昨夜、眠ってしまったところから、第二部の「珍プレー好プレー大賞」を聴きなおす。これは「爆笑問題の日曜サンデー」の恒例企画で、それの傑作選。続いては、「ストリーム」の「コラムの花道」座談会となり、小西克哉、松本ともこ、町山智浩、吉田豪、辛酸なめ子、阿曽山大噴火がひさしぶりに集合するが、てっきり、太田たちと共演するのかと思い、期待していたのに、この座談会の部分は事前収録だったようだ。そのあとは「デイキャッチ」の時事川柳のコーナーがあり、これで第二部は終わり。第三部は聴かない。

 聴きそびれていた先週の「田村淳のNewsCLUB」も、タイムフリーで聴いた。ゲストが伊東四朗だったと知り、これは聴いておかなければならない。伊東四朗は紹介されると、いきなり、テンションの高い声を出す。伊東四朗の気遣いなのか、「親父・熱愛」よりも楽しそうに、軽快にしゃべっていた。

 今日は、昼に近所の郵便ポストに投函に行く以外の外出はなし。ラジオとテレビ、配信モノを片っぱしからやっつけて、その合間にブログの更新をしていた。

 昨日、途中まで観た「ミュージックステーション」の6時間スペシャルの残りを観ると、小沢健二が出演し、「愛し愛されて生きるのさ」を歌っていた。イントロにかぶせ、今年の世相をふり返るような詩を朗読し、曲間には新曲も入る、いわゆるアンコ入りというやつで、おまけに、「「いとしのエリー」なんて聴いてた」という歌詞を「「うっせぇわ」リピって聴いてた」に変えて歌っていたのだが、でも、それじゃあ、そのあとの「ふぞろいな心は」という歌詞につながらないじゃないかと余計なお世話を言いたくなる。

 アマゾンプライムで映画を1本。昨夜に観た「グレムリン」に続き、「グレムリン2 新・種・誕・生」を観る。監督は「1」「2」ともにジョー・ダンテ。これもテレビで放送されたときに一度観たきりで、面白かった記憶はあったが、観なおしてみると、その記憶は間違いなかった。一見すると子ども向けのような「1」よりも、「2」のほうがパロディ満載、ギャグ満載で、いちだんと好事家向けな映画だと再確認した。グレムリンたちがミュージカルを始めてしまうのは可笑しい。メタなギャグもあり、ハルク・ホーガンまで登場する。

 夜は「Nキャス」を録画しながら、追っかけ再生で観ていくと、オミクロン株の市中感染のニュースも気になるが、後半、ニュースランキングのコーナーでは、9位に「浅草キッド」が入っていた。しかし、話題の映画という無理矢理な括りで、VTRは、香川照之と松本潤の映画の話題にすぐに移ってしまう。TBSはもう、たけしよりも香川照之のほうが大事なのだろうか。5位には「戦場のメリークリスマス」がランクインしていて、坂本龍一が「戦場のメリークリスマス」の音源を1音ずつNFTで販売するというニュースを扱う。たけしに関わりのあるニュースが続いたが、スタジオに戻ると、さすが、頼りになるのは安住で、たけしに「浅草キッド」について訊いてくれた。たけしが公の席で「浅草キッド」についてコメントするのはこれが初めてではないのか。「劇団ひとりにブルーレイでもらったけどね。恥ずかしかった。ちょっとね、あれ、当たる理由がわかるね。泣かせるから。でも、実際は悲惨だったんだよ。(笑)まあ、自分も泣いたけど。あのう、きれいになってるなあと、映画らしくなって…。実際もう、語れないほどのひどい目にも遭ってるし。まあ、映画っていいなって思うよ。」 安住が柳楽優弥についても訊くと、「上手いねえ、あの子。漫才は上手くないけどね。(笑)あとはぜんぶ上手い。タップも上手かった。」

2021年12月24日金曜日

12月24日金曜日/リスナーは忙しい

◇ ラジオ

 早朝に目覚め、ブログの更新をふたつ。ラジオをつけていると、8時半からTBSラジオ開局70周年特番が始まった。忘れていたが、そういえば、今日だったか。今週は、聴くラジオ、観るテレビが多く、すべて追いかけていたらへとへとに疲れてしまう。番組は三部構成になっていて、第一部のオープニングをオンタイムで聴いた。田中裕二、外山惠理、赤江珠緒という3人が登場し、それぞれの懐かしい音声が少しずつ流された。1997年正月に放送された「爆笑問題の UP'S」は、この年はこの日が爆笑問題は仕事初めで、年末年始のテレビを観まくっていたという話を嬉しそうにしている。外山惠理は永六輔の番組に初登場した回、赤江珠緒は「たまむすび」初回の音声が流れた。新人アナウンサーだった外山惠理の評判が悪かったそうで、永六輔はそれらに手紙を書き、守ろうとしていたということも明かされた。

 しかし、これはずっと聴いていたら大変だ。ほかにもやることはある。いったん中断し、正午から、第二部を聴いた。第二部は、太田光、ジェーン・スー、ハライチ岩井という3人で、オープニングに続き、ジェーン・スーの番組の「相談を踊る」のコーナーをこのメンバーでやった。女性のウケたいという気持ちとモテたいという気持ちは両立できると思いますかという相談の答えが面白かった。岩井「なんかやっぱ、芸人やってると、誰かに対してつまんないとか、あんま思わなくなりますよね。」 太田「絶対面白かったはずのことが、ネタにするとウケないってことを、毎日のように経験するわけですよ。」「よくいるじゃない、なんであんなつまんないことを若い女は喜んで、ちっとも面白くないじゃんって言うじゃん。そうじゃないんだなっていうのがわかるわけ。その子たちにとっては絶対面白かったはずだからしゃべってんだけど、それを、俺らもそうなんだけど、深夜にできたネタを、いかに昼間のライブでやって面白くするかには、そうとうな技術が要って、それが上手くいかないだけなのよ。」 スー「あっ、面白いか面白くないかじゃなくてってことですね。」 岩井「もともとが面白くなかったわけじゃない。」 太田「だから、その技術が上手くいくなんてことはめったにないのよ。俺たちはそういう感じだよな。だから、めったに面白くできないって思ってるから、つまんないとは思わないの、ひとのことは。上手くしゃべれてないのかなとか、あそこはちょっと、なんか、この場に合わなかったのかなとか、そういうことは思うけど。」 岩井「あと、面白いってこのひとのことを思ってあげようと思えば、めちゃくちゃ面白がれるところがいっぱいあるんで。」「このひと面白がってあげようって、けっこう好意だったりもすると思うんですよ。だから、けっこう一緒な気がしますけどね、好きになるのと、面白がるっていうのは。」 スー「一般的に言われるのは、笑わせる娘よりも、笑ってあげる娘のほうがモテますみたいな刷り込みはあるはあるんですよ。女性カルチャーのなかではね。」 岩井「モテるっていうか、それなんか、男、女に関係ないと思いますけどね。面白がってあげるって好意だから。」「結局、なんか、芸人って、売れて残ってるひとってみんなめちゃくちゃ笑いますよね。」

◇ 病院

 午後から外出。横浜に出て、岡野の横浜家に入り、ラーメンを食べた。500円。向かいの吉村家にはいつも大行列ができていて、不思議なのだが、同じ家系ラーメンでなにが違うのだろうか。横浜家のほうは空いていて、値段も安いし、こっちのほうがよっぽどいい。

 今日は3ヶ月に一度の呼吸器内科の検診の日。市民病院まで歩きながら、タイムフリーで、TBSラジオ70周年特番の聴いてなかった部分を聴いた。9時台は大沢悠里が登場。病院には、予約の時間よりも、10分ほど遅刻して到着した。しかし、どういうわけか、それからやたらと待たされ、待っているあいだに眠ってしまい、あまりにも待たされるので、眠っているあいだに順番を飛ばされたのではと心配になった。こんなことは珍しい。1時間ほど経ち、ようやく診察となるが、まだ眠気が続いていて、ずっとふわふわしていた。そのあとに薬樹薬局に寄ると、こちらでは待たずにクスリを買えた。


 横浜駅に戻りながら、TBSラジオ70周年特番の続きを聴いた。毒蝮三太夫とかまいたちという珍しい組み合わせの中継があり、ここに大沢悠里もからんでくる。9時半からは空気階段が登場する。もぐらはもともと、TBSラジオのヘビーリスナーだったそうだ。ベローチェに入り、しばらく読書をしてから、ビブレのブックオフに寄っていく。病院で金を使ったため、所持金が少なかったが、こういうときにかぎって買う本がある。110円の文庫本を4冊と、220円の単行本を2冊買い、アプリの100円引きクーポンを利用した。

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。「ミュージックステーション」の6時間スペシャルを追っかけ再生で観て、録画残量を作るため、観そびれていた4年前の番組をチェックしたりなどするが、こんなものを保存しておく必要があったんだろうかと阿呆らしくなる。それから、タイムフリーでまた、70周年特番の続きを聴いた。10時台はナイツが登場。そのあとにはまた改めて、マムシさんとかまいたちの中継コーナーがたっぷりとあり、まず、この顔合わせにどうなるのかと期待させられるが、さらに、訪問した喫茶店のお母さんが輪をかけて言いたい放題なひとで、しっちゃかめっちゃかになり、とても面白かった。11時20分からは伯山が登場。伊集院や「東京ポッド許可局」についてしゃべる伯山がよかった。続けて、第二部も聴き始めるが、眠ってしまった。

◇ 映画

 深夜に目覚め、アマゾンプライムで映画を1本。クリスマスにふさわしい映画をなにか観ようと思い、「グレムリン」を観た。この映画、クリスマスの物語なのだ。子どものころに観たっきり、何十年ぶりになるのかわからないが、当然、覚えていないことが多かった。グレムリンたちがなぜか人間のような悪ふざけをするのが可笑しく、映画館を占拠し、「白雪姫」で盛りあがるところなどはいちばんの名場面だ。「グレムリン」なんて子ども向けの映画のようだが、ジョー・ダンテ監督のこの趣味のよさやユーモアは、子どもの時分にはつかめていない。

2021年12月23日木曜日

12月23日木曜日/フォークダンスDE成子坂

◇ テレビ

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」は 90分スペシャル。ドッキリ企画が続いたが、最後の「帯番組ホントドッキリ」は特に手が込んでいて、深夜の「すてきに帯らいふ」という番組にもちゃんと気がつき、録画していたのはわれながらさすがだ。それにしても、専門家のかたがたにはどう説明して出演してもらったんだろうか。

 昨夜の「お笑い実力刃」は、フォークダンスDE成子坂の特集。この番組は毎週録画しているものの、録画したままで、しばらく観なくなっていたが、今回の特集だけは先に観てしまいたくなった。以前の放送で、三村マサカズが名前を出したことがきっかけになったのだろうか。現役ではないコンビの特集とは異例だ。スタジオに古坂大魔王が出演したほか、VTRには、太田光、伊集院光、三村マサカズ、有田哲平、名倉潤、堀内健、原田泰造、天野ひろゆき、土田晃之、ますだおかだ増田、バイきんぐ小峠が登場するという豪華さで、「GAHAHAキング」の映像もたくさん流れた。28年前のコントが、現在の眼で観てもなお、なんの遜色もなく面白いというのは本当に驚異的なことだ。それは個人的にも、昔のテレビ番組を上映するイベントを企画したとき(2014年)に発見したことで、デビュー間もないバカルディ(現・さまぁ~ず)のコントと観比べると、数年の時代のズレはあるにせよ、同程度のキャリアと思われるフォークダンスDE成子坂のコントのほうがよっぽど上手いと思い、驚かされた。番組内でも有田哲平が、桶田について、始めて1年から3年程度のキャリアなのに「どしっとしてるんですよね」と証言している。番組では、桶田敬太郎、村田渚、それぞれの人物像についても掘り下げていた。桶田について、普段の会話からボケてばかりいて、会話が続かないから話さなくなっちゃったと、太田が証言していたのはかなり可笑しい。ふたりがすでに故人であることは番組終盤に明かされた。桶田の死を知ったときのことを太田が語り、その横にスタッフロールが流れた。成子坂の魅力を充分に伝える、いい特集だった。

 フォークダンスDE成子坂は、それだけの実力者でありながら、1999年末に解散する。2000年代に入れば「M-1」が始まるなど、お笑い界の状況も大きく変化していくのだが、その時代を知らずして、このコンビは結論を迎えてしまった。売れるのが早すぎたのかなという気がする。現在の眼で観ると遜色がないとはいえ、リアルタイムでは、桶田のボケを松本人志に重ねる評価が少なくなかったことを記憶している。ダウンタウンがまだまだ血気盛んに大活躍している時代に、ダウンタウンに似ていると見られることは必ずしもプラスではなかったのではないか。ましてや、現在のように、若手お笑い芸人が大量にテレビに出ている時代ではなく、活躍できるのは、かぎられた若手芸人だけだった時代だ。たとえば、爆笑問題が頭角を現した時期は、ビートたけしの失速の時期と重なるとも考えられる。そのようなことはあるのではと思う。それに、1999年の時点では、さまぁ~ずでさえもまだ売れていなかったのであり、イチお笑いファンとして、ホリプロはちょっとおかしいんじゃないかとも思っていた。



 「ラジオビバリー昼ズ」を途中まで聴き、午後から都内に出かける。神保町で昼食となり、迷っている時間もあまりなく、嵯峨谷に入り、タレカツ丼セットを食べた。650円。帰りは夜になり、横浜駅まで戻ってきたところで読書をしたいと思い、西口のマクドナルドに入ろうとするが、注文前の客と注文後の客が入り乱れていて、どこに並んでいいのかさっぱりわからない。まともに並ぶこともできない連中と関わるだけ煩わしく、駅から離れたもう1店のマクドナルドに向うと、こちらの店は空いていて、誰も並んでいなかった。ホットコーヒーと、エッグチーズバーガーを食べる。金の計算をして、それから読書をした。

◇ 読書

 半藤一利「日本史はこんなに面白い」を読み終えた。2010年刊、文春文庫。対談集だが、読んでみると、日本史をテーマに話しているというふうでもなく、あとがきを読むと、連載対談のなかから日本史に関するものを選んで編集したものだという。嵐山光三郎との芭蕉の話、川本三郎との時代劇の話などを特に興味をもって読んだ。

 1時間半ほどでマクドナルドを出て、帰りの電車内では、楽天マガジンで雑誌を読んだ。「週刊文春」が、16ページにわたり、落語特集を載せていた。談志の子、松岡ゆみこと慎太郎の対談があり、それから、談志、志ん朝、小三治について、高田文夫が談志を語り、志ん朝については、なんと、小林信彦が書いている。そして、小三治については喬太郎がインタビューに答えていると思って読むと、小三治については最後に少し語っているだけで、これは見出しに偽りありだ。構成は九龍ジョー。続く、平松洋子の連載エッセイも落語に関する内容で、これも特集に組み込まれている。最後は、広瀬和生と亀和田武の対談があり、そういえば、亀和田武は「BURRN!」で連載をしていた。その時代から、広瀬とは落語の話をよくしていたようだ。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組を観てから、ラジオを聴きながら眠った。時間の記憶がないが、深夜1時頃ではなかったか。

2021年12月22日水曜日

12月22日水曜日/昼は葛西・夜は日本橋

◇ テレビ

 朝、録画していた昨夜の「ものまねグランプリ」を途中まで観た。ものまね番組はいつも録画はしているが、長時間のせいもあって、録画しただけでなかなか観ないでいるということが続いていた。旬のネタも多く扱われ、そこに勝負を賭けていたりもするから、本当はすぐに観なければその鮮度を感じられないはずなのだ。反省し、今回はすぐに観るが、「ザ・トーナメント」というのがどうやら年末恒例になっているようで、しかし、そもそも、トーナメント戦になっていないのが変だ。荒牧陽子はこちらにも出場していて、かつてのような、日本テレビとフジテレビとの住み分けはすっかりなくなっている。みちょぱのものまねをするみほとけは、この番組にも出ていた。錦鯉が出場し、放送上は「M-1」チャンピオンと紹介されていたが、もちろん、「M-1」よりも前の収録だろう。スパイクの小川も登場し、篠原涼子のものまねをやっていた。

◇ 葛西

 今日は昼前から都内に。めったに行くことのない西葛西に用があり、そうなると、当然、ブックオフを探して寄っていくことになるが、葛西周辺にはうまい具合にブックオフが2店あった。どちらも初めて訪れる店舗だが、西葛西駅から離れ、まずは中葛西店から攻めると、いい本がほいほいと見つかり、さっそく6冊買った。さらに葛西駅まで歩き、駅前の店舗にも期待して入っていくと、こちらでは買うものがなく、220円の単行本を1冊だけ買った。昼食を食べそこね、夕方にようやく、とんから亭という店に入った。葛西駅のショッピングセンターにある店で、初めて知る店だが、すかいらーくグループのようだ。豚玉丼を食べるが、カレーかけ放題という妙なサービスがあり、先に教えてくれたら、カレーに合うものを考えて注文したんだけれども、せっかくだからチャレンジする。半分ほど食べたところで、カレーを投入すると、思いのほか美味かった。




◇ 映画

 夜は映画を観ようと思い、葛西から東西線に乗り、日本橋に移動する。室町1丁目のベローチェに入り、ブレンドと、ブリオッシュクリームパンを食べた。スマホの充電をしたかったが、充電器をカバンに入れ忘れていた。読書を1時間ほど、それから、早めに出て、新日本橋のクリエイトまで歩き、飲みものを買ってから、TOHOシネマズ日本橋に向かった。この劇場は初めて利用する。だいたい、日本橋で映画を観ることがまずないのだ。18時45分の回の「ラストナイト・イン・ソーホー」のチケットを買うのに、シネマイレージカードのポイントを初めて利用した。期限が今月までのものが1ポイントあったから使ってしまいたかった。もしかすると、今までも知らないうちに失効していたポイントがあったかもしれない。エドガー・ライト監督の新作ということで楽しみにしていたが、しかし、エドガー・ライトの作品を今まで追いかけてきたわけではぜんぜんなく、この監督を気にするようになったのは前作の「ベイビー・ドライバー」からだ。その後、いくつかの関連作を配信で観た。90年代のタランティーノのように、過去の映画や音楽から得たセンスのよさにあふれていて、今作も、冒頭からさっそく惹き込まれるが、かわいらしい映画かと思って観ていると、じわじわと怖い映画になっていく。幻影描写がややしつこいかと思ったけど、結末はどうなるんだろうかと、目が離せなかった。

 



 新日本橋駅から横須賀線に乗り、夜遅くに帰宅した。ブログの更新をひとつして、それから、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。三平が降板したあとの新メンバーを、探り当てようとする乾貴美子と、知らないと言い張る昇太師匠の攻防戦が面白かった。12時台は、栗コーダーカルテットがゲスト。聴いていたら、いつの間にか眠っていた。

2021年12月21日火曜日

12月21日火曜日/JAPANESE UTOPIA








◇ 神楽坂

 今日も朝から都内に。飯田橋から神楽坂方面に歩き、どこかで昼食をとろうと思い、店を探しながら歩くが、手頃な店がなく、なかなか決められない。神楽坂駅まで歩き、ただ戻ってくるだけになった。赤城神社に寄り、五円でお参りしていく。飯田橋駅近くまで戻り、トレドという店にようやく入り、継ぎ足しカレーというのを食べた。850円。なにかのテレビで紹介されていたのを観たような気がするが、記憶がはっきりしない。ちょっと量が少なめで、がっかりする。そのあとは、ブックオフまで歩くが、せっかく寄っても、まるで買うものがない。忌野清志郎の文庫本を1冊だけ、110円の棚からなんとか見つけて買っていく。ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュクリームパンを食べた。スマホのラジコで、「ナイツ ザ・ラジオショー」をオンタイムで少し聴き、それから、読書もする。充電のために、椅子が高い席にまた座ってしまい、ちっともくつろげなかった。



 飯田橋から神保町まで歩き、靖国通り沿いに古本屋をまわり、交差点からすずらん通りに入り、東京堂を覗いていく。それから、三省堂にも寄り、三省堂古書館で、200円の本を2冊買った。また靖国通りにまわり、古本屋を覗きながら、交差点に戻り、神保町駅から半蔵門線に乗り、渋谷から東横線に乗り換え、各停で眠り、目覚めてからはまた読書をした。

◇ 読書

 電車内で、吉川潮「コント馬鹿 小説〈ゆーとぴあ〉ホープ」を読み終えた。2010年刊、芸文社。ゆーとぴあホープこと、城後光義の半生を描いた小説。だいぶ前から手元にあった本だが、「浅草キッド」が盛りあがっているこのタイミングで読んでおきたくなった。80年代の漫才ブーム前後の東京の演芸界を把握しようとすると、ゆーとぴあ周辺の人間模様がかなり面白いことに次第に気がついていくが、先日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」でも、ゲストのビートきよしから、ツービート以前に、ホープに紹介されたレオナルド熊の弟子とコンビを組んでいたことが語られていた。レオナルド熊というひとは、1975年生まれの自分の年齢では、テレビで観ていた人物ではあるが、さすがに子どもだったので、リアルタイムではあまり深くは理解していなかった。ゆーとぴあもコント・レオナルドも、ほぼ同時期に観ていたような気がしているが、レオナルド熊とホープの師弟関係がどんなものかというのは、この本を読まなければさっぱりわからなかった。映画の「浅草キッド」はまさに師弟関係を中心に描かれ、近年は、落語家の師弟関係などもよく物語の題材となるが、とかく美化されがちなそれらの師弟関係と比べて、レオナルド熊とホープの師弟関係はじつにひどい。いや、常識的にはひどいが、単純にひどいとも言い切れないのがここで描かれている芸人の世界だ。レオナルド熊というひとがとにかくでたらめで、もはや狂人の域なのだが、近しい間柄として登場するマギー司郎もまた、常識が反転しているようなその世界を、ソフトに受け入れているようで、やたら可笑しい。ホープやマギーらが集まる「田端グループ」の存在を知ったのは「いろもん」という番組でだったか、彼らはみな、渋谷道頓堀劇場の出身なのかと漠然と思っていたが、水島びんなんかは浅草フランス座に出ていたようで、だとすると、ウィキペディアに書いてあることは間違っている。「浅草キッド」の世界ともリンクするわけだが、この小説にはたけしも登場し、ホープは水島びんから噂を聞いていたようで、ツービート結成以前にたけしに出会い、交友関係をもつ。漫才ブーム以降は、たけしひとりが東京勢では生き残ることになるが、そのブームの渦中には、ゆーとぴあも、コント・レオナルド(レオナルド熊・石倉三郎)も、セント・ルイスもいたということは、あとの世代になるほどわからないだろう。道頓堀劇場からはその後はコント赤信号が現れ、ホープの兄弟弟子にあたるブッチー武者は「懺悔の神様」になったりもするが、漫才ブーム中心の演芸史からはつかみとれない部分を、この小説では多く知ることができる。漫才ブーム中心とは、テレビ中心と言い換えてもいいかもしれないが、そうでなければ、浅草だけで演芸史ができているような誤解が世間にはある。しかし、メインストリームから外れているところにこそ、面白い存在が潜んでいるというのは、あらゆるジャンルに共通することだろう。

 吉川潮というひとも、悪い噂の絶えないひとではあるが、著書には、面白く、重要なものがいくつもあると思っている。それと、あとがきを読んでびっくりしたのだが、この小説の執筆を提案した「担当の小田部信英氏」という名前を見て、もしやと思って確認してみると、これは立川寸志さんの本名だ。寸志さんの編集者時代の仕事だとは、まったく知らずに読んでいた。

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今夜も、録画残量の確保を優先的に考えながら観ていく。2週間前に放送された「FNS歌謡祭」もようやく観た。木梨憲武、所ジョージ、宇崎竜童のコラボを観たくて、これは録画しておいた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「サンデー毎日」の中野翠の連載コラムで「THE W」に触れていた。細かい触れかたはしていなかったが、歴代チャンピオンのなかでは、ゆりやん、阿佐ヶ谷姉妹が特に好きで、いい時代になったと肯定的であり、この好ましい流れを作ったのは80年代後半の清水ミチコと野沢直子だということを書いている。そのあとには、「ラストナイト・イン・ソーホー」をある週刊誌の映画評(「週刊文春」?)で、低評価をつけたことを反省していた。「サンデー毎日」は、石戸諭の連載が単行本になったと思ったら、新たにまた連載が始まっていた。第1回はこびとプロレス団体のオーナーに取材している。「ニューズウィーク日本版」にも目を通す。森達也の連載コラムによると、松元ヒロの「テレビで会えない芸人」が再編集されて映画になったようだ。来年1月公開。

 タイムフリーで、先週土曜の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴いた。「M-1」前日の放送だが、オープニングでは、「THE W」の話題と、審査の難しさについて、それから、伊達が出演したたけしの特番の話もしていた。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、こちらは亀井静香がゲストだった。ラジオを聴きながら眠ってしまい、深夜3時前に目覚め、「爆笑問題カーボーイ」のエンディングだけをオンタイムで聴いた。それから、アマゾンプライムで「No Activity/本日も異状なし」の第2話を観た。この回は脚本に土屋亮一の名前もあった。深夜3時半過ぎに眠る。

2021年12月20日月曜日

12月20日月曜日/西荻窪






◇ 西荻窪

 朝から都内に。千歳船橋のほうに用があったが、午前中に西荻窪まで行くことになり、西荻ならば、せっかくだから古本屋をまわりたい。グーグルマップで検索し、西荻窪駅の南側から寄っていこうとするが、月曜は定休日が多いのか。月よみ堂、本屋ロカンタン、盛林堂書店と、順番に寄っていくが、どこも休みだった。信愛書店も休みかと思ったら、ここは12時からの営業のようだ。先に昼食を済ませようと思い、適当に歩きまわり、駅の北側で見つけたじげんという店に入った。ランチメニューのチキンステーキ丼を食べる。715円。正午を過ぎ、今度は駅の北側の古本屋をまわる。まずは音羽館に行ってみると、ここは営業中だった。外の均一棚から、新潮文庫版の「日本の喜劇人」を買っていく。続いて、忘日舎に寄ってみると、ここも定休日。駅の南側に戻り、信愛書店を再び訪ねると開いていた。この店、以前にも寄ったことがあると思っていたけど、こんな店だったっけと思うくらいに記憶とは違う雰囲気で、自信がなくなってしまった。古本は少なめで、新刊を多く扱っていて、ギャラリーがメインなのだろうか。続いて、すぐ近くのねこの手書店という店にも行ってみると、いかにも今どきの古本屋みたいな店名だと思ったが、まるっきり新古書店なので意表を突かれた。しかし、買うものはなく、結局、今日は音羽館で1冊買ったのみ。




 西荻窪を離れ、中央線に乗り、新宿からは埼京線に乗り換え、渋谷に出た。新南口のベローチェに入り、ひと休み。ブレンドと、ブリオッシュクリームパンを食べた。読書をするが、眠くなり、まるで進まない。充電の都合で、椅子が高い席に座っていたら、かえって疲れてしまった。1時間ほどでベローチェを出て、東横線の各停に乗り、眠りながら横浜まで戻ってくる。有隣堂に寄り、「フリースタイル」の「このマンガを読め!」と、「ミュージック・マガジン」の年間ベストアルバムの特集をざっと立ち読みした。

 夕方には帰宅し、まず、ブログの更新をひとつ。読書メーターの「ブックオフ大学」の感想を切り取っておこうと思い、スニッピングツールを使おうとすると、なぜかアプリが見つからない。パソコンが更新され、どうやらなくなってしまったようだ。パソコン内をさんざん探してみたが、しかたなく、改めてアプリをダウンロードしたりして、更新にやたらと時間がかかり、無駄に疲弊する。

◇ ラジオ・テレビ・配信ドラマ

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングを聴くと、高田先生は昨夜は雀々の会にゲストで出演していて、「M-1」はまだ観ていないそうだ。そのほか、三平の「笑点」降板ももちろん話題にする。12時台は、嘉門タツオがゲスト。続けて、「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴くと、当然、こちらでは「M-1」の話をする。三平降板の話題にも最後に少し触れ、ナイツで「笑点」の正月特番の収録に出演した際に、三平が出ていなかったから不思議には思っていたようだ。14時台は、スピードワゴン小沢がゲスト。

 録画していたテレビ番組もいくつか。年末年始の特番にそなえ、録画残量をとにかくばんばん空けなければならず、観たい番組を観たいように観られずに困ってしまう。2年前の「ものまねグランプリ」をざっと早まわしで観て消去するなどして、早まわしとはいえ、6時間分をチェックするのはなかなかの労力だが、チェックしないで消すわけにもいかない。録画残量の確保に追われ、Netflix の利用をせっかく始めたというのに、満足に活用ができず、じつにもったいない。

 アマゾンプライムで配信が始まっていた、シソンヌじろう脚本のドラマ「No Activity/本日も異状なし」を観始めた。ひとまず、第1話を観ると、豊川悦司と中村倫也、岸谷五朗と岡山天音、木村佳乃と清野菜名という、3組のコンビの会話劇を同時進行させているような 30分で、この形式ならば、コントの書き手としてはお手のものだろう。面白く、何度か声に出して笑った。俳優たちが楽しんで演じている感じがする。第2話以降はどうなるだろうか。深夜1時過ぎに眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...