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2021年9月25日土曜日

9月25日土曜日/北野武「浅草迄」

◇ 貧乏暇なし

 早朝に目覚め、録画していた昨夜の「タモリ俱楽部」を観ると、おなじみの鉄道企画で、ニッチな趣味を紹介する。古今亭駒治が「前鉄」として出演していた。駒治の鉄道落語は知っていたが、この趣味は知らなかった。「〇〇前」という名前の駅が、実際には、それのどのくらい前にあるのか、改札からの距離を測ってみるというもので、これは面白かった。

 朝から都内に。ワテラスの近くに用があり、新御茶ノ水駅を利用したが、改札を出ると、すぐにソラシティにつながっている。ソラシティでは、何年か前に「東京野球ブックフェア」が開催されたことがあり、そのときは御茶ノ水駅を利用したのだが、この改札を使えば荷物の運搬が楽だったのかと今さら気がついた。ソラシティとワテラスは、連絡通路でつながっている。



 今日はあっちこっちに移動する日で、昼食は田町のほうになり、適当に歩いて見つけた鉄火という店に入った。ランチメニューのレバーレア焼きビビンバ丼。サラダ、味噌汁、ウーロン茶がつき、780円。夕方頃、横浜駅まで戻り、後ろ寄りの車両にたまたま乗っていたため、北口から出ることにして、そのまま、ベイクォーターに向かった。読書をしていきたく、マクドナルドに入る。月見パイを食べたかったが、もう終わってしまっていた。残念。アイスコーヒーのみで、2時間ほど。

◇ 読書

 北野武「浅草迄」を読んだ。2020年刊、河出書房新社。小説が2本収録され、最後に書き下ろしの随想がつく。「足立区島根町」と「浅草迄」は、どちらも「文藝」に掲載されたもので、どちらも「文藝」掲載時に読んだと勘違いしていたが、表題作のほうは読んでいなかった。なるほど、「浅草迄」のタイトルのとおり、たけしが浅草に向かう以前の時代がこの小説では綴られている。足立区、浅草については、かたちを変えて、何度も何度もくり返し語られているが、そのあいだの時代がじつはいちばんの謎だ。ここで描かれている高校時代も興味深いが、そのあとの大学時代、さらには、大学に行かなくなり、新宿の文化に浸っていく時代のたけしにはとても関心がある。60年代の新宿の文化に浸り、それから、そこを抜け出し、浅草に向かってしまったという経緯に、ビートたけしの最大の特異性があると感じているからだ。改めてそういうわけかと納得したのは、明治大学の生田校舎に通っていたから、手前の新宿に入り浸るようになったという地理的な問題だ。「あのひと」に収録されている短編小説にも、その時代を描いたものがあるが、ここにはまた新事実(小説とはいえ、たぶん事実)が書かれている。ジャズ喫茶で知り合った友だちに、黒テントや花園神社に連れて行ってもらったという話が出てきて、たけしがその時代の演劇を観ていたことは、少なくとも自分は驚いたが、今まであまり語られていないことなのではないだろうか。そしてまた、すぱっとした結末の後味にも驚かされ、だから「浅草迄」なのかと、ちょっと興奮するくらいのたまらない小説だった。

 夜になると涼しくなった。夜に帰宅し、タイムフリーで、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」 を聴いた。「常連さん」は田中康夫。市長選のあと、初めての出演だ。ラジオを聴きながら、23時過ぎには眠っていた。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...