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2024年3月15日金曜日

3月15日金曜日/母を連れていく

◇ 洋光台

 深夜にコインランドリーに行き、帰ってきてから、必要な書類があったために、えんえんと机まわりの片づけをしてそれを探していた。疲れてしまい、少し横になったら、そのまま、2時間ぐらい動けなくなる。午前中に外出し、平沼橋まで。昨日、置き配をしても大丈夫ですかとメールをして、その返事をいただいたのは深夜近くだった。承諾を得たので、早い時間に届けに行く。早い時間に届けなければと思ったわけではなく、今日は午後に予定があるから、この時間に届けるしかなかったのだ。お届け先のマンションはこの時間には管理人室も開いていて、ひとこと言っておこうかとも思ったが、不審がられてもめんどうかもしれないと思い、黙って置き配していった。すぐに平沼橋駅に戻り、急いで帰ってきたのだが、そうだ、チケットの引き換えもしておこうと思い出し、セブンイレブンに寄ってから帰った。

 午前中に帰宅し、今度はすぐに、母を連れて出かけなければならない。自分は同じかっこうですぐに出るだけだが、母の仕度に時間がかかり、予定よりも1時間遅くなるが、きっと予定よりも1時間は遅くなるだろうと想定し、1時間早く予定を組んでおいたから、待ち合わせの時間には数分遅れるだけで済んだ。洋光台の叔父宅まで。夕方まで滞在し、帰りはクルマで上大岡に送ってもらった。ガストに入り、母と食事。上大岡から京浜急行で帰ってくるが、母を座らせることができる電車を待っていたら、やたらと時間がかかった。疲れているせいか、母の会話は混乱している。こっちもへとへとに疲れた。今日のうちにやらなければならないことがあったが、もうあきらめることにする。

◇ ラジオ・テレビ

 夜に帰宅し、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。オープニングのあとに、伊集院光が登場。「ビバリー昼ズ」の前の時間帯に新番組が始まるため、そのあいさつに、ほんの短い時間の出演だったが、高田先生とはすさまじい早口の応酬になる。そもそも、高田先生と伊集院の会話なんて、今まで聴いたことがあっただろうか。新番組は録音番組だが、生放送も実現するかどうか。12時台ゲストにはタイムマシーン3号が登場。高田先生のご指名だったようだ。番組後半には、福山雅治からこの番組にメッセージが寄せられ、松村邦洋の声かと思って聴いていたら本人だった。

 深夜、録画していたテレビ番組をあれこれと。深夜になって、ようやく今朝の「ブギウギ」を観る。「徹子の部屋」(ゲスト・野口健)も観て、それから、今日放送された「不適切にもほどがある!」第8話を観た。昭和の時代に喫茶「すきゃんだる」に訪れていた小泉今日子が、令和の現代に本人役として登場した。小泉今日子の読んでいる本が「怪盗ルビイ」とは気が利いている。彦摩呂の登場にも笑わされた。

2024年3月14日木曜日

3月14日木曜日/たけしに敬意がない

◇ テレビ

 朝、ラジオを聴きながら、ブログの更新をひとつ。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。先週水曜に放送された「奇跡体験!アンビリバボー」をようやく観た。たけしの出演はこれが最終回。ウィキペディアにあたると、1997年秋のスタートだというから、たけしのバイク事故から3年後。「HANA-BI」がベネチアで金獅子賞を獲ったのもこの年の秋だった。この番組は開始当初に少し観たことがあるだけで、もう四半世紀以上はまともに観たことはなかったんじゃないか。番組の変遷もまるで把握していなかったが、今ではバナナマンがメインのまったく違う番組になっていた。たけしの出演場面も、当初は「世にも奇妙な物語」のタモリのような役割だったはずだが、最終回の印象では、むしろ、その後は「27時間テレビ」のたけしに近い役割になっていたのかという感じがする。今回は2時間の特番になっていてたが、たけしの出演はたった2箇所だけ、合計1分もない。このひどい無駄使い、最後の出演だというのに、たけしになんの敬意も感じられない。司会の剛力彩芽も同じくこの回が最終回だったが、剛力彩芽は最後にこの11年半の出演をまとめたVTRが用意されていて、あいさつの時間もたっぷりと設けられていた。たけしのあいさつはなし。あっさりしたもので、初期の映像をわずかに流しただけで終わった。

◇ 平沼橋・星川

 夕方から外出。やるべきことをすべて片づけているだけで、この時間になってしまう。まず、直配できる品物があったため、平沼橋まで。普通に送ろうとするとレターパックプラスになるサイズだから、平沼橋あたりだったら直接お届けしてしまったほうがいい。ところが、お届け先のマンションに行ってみると、郵便受けの入り口が細く、このサイズの品物では入らないんだ。インターホンを押しても不在。管理人に預かってもらえないかと訊いてみたかったが、窓口には受付は終了しているような注意書きがかかっていて、誰かいるような気配もなかった。置き配ができればよかったのだが、勝手に置き配するのはもちろんまずいから、購入者様にメールし、置き配でもかまわないかと確認してみることにしたが、返事がすぐにくるというわけにはいかない。

 ひとまず、遅めの昼食にする。戸部方面に歩き、すき家に入り、お好み牛玉丼というのを食べた。650円。てっきり、お好み焼きが牛丼に乗っているのだと勘違いしていたが、生のキャベツを刻んだものを牛丼に乗せ、マヨネーズをかけただけのもの。そのうえに自分で温泉玉子を割って乗せる。ひとり暮らしの貧乏料理みたいなものを、なにが悲しくて金を払って食わねばならないんだ。

 メールの返事がこないだろうかと、すき家ではなるべくゆっくりと食べていたが、今日のところは持ち帰るしかなさそうだ。うっかりしていたが、銀行にも寄りたいと考えていたのに、時間を稼いでいたらその時間がなくなってしまった。スムーズにお届けできてさえいれば、なんの問題もなかったのに。金を降ろしそこなうと、今日のうちに片づけようと思っていたことが明日になる。すべて忘れずにできるだろうかというプレッシャーを感じる。

 平沼橋から星川に移動し、保土ヶ谷図書館に寄る。こちらも閉館時刻まで余裕がなく、本を返却する必要があったために、銀行よりも優先しなければならなかった。本を3冊返却し、また2冊借りる。コーナンに寄り、買いものをしてから、イオン天王町に。フードコートのマクドナルドで、アイスコーヒーとわらびもちパイを食べながら、少しだけでも読書をしていきたいと思った。読書といっても雑誌なのだが、図書館で借りた「ミュージック・マガジン」1月号を読みたかった。去年の年間ベストアルバムの号。ざっと目を通しながら、Spotify で探して、実際にその曲を確かめていくのは楽しい作業だ。

◇ ラジオ

 帰宅は夜遅くなり、眠くてしかたがない。テレビを観る元気はなく、ラジオを聴きながら少し眠り、深夜に目が覚めた。横になったまま、さらにラジオを聴く。タイムフリーで、火曜の「伊集院光のタネ」を聴くと、この日は生放送だった。冒頭に伊集院からTARAKOとさくらももこの思い出が語られる。パートナーは棚橋麻衣、テーマは「財布のひも、固い?ゆるい?」。続けて、水曜の回も聴くと、こちらのパートナーは竹内香苗、テーマは「うまい鍋」。いつもとは別のスタジオで収録していて、実際に鍋を食べながらの放送だった。

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2024年2月17日土曜日

2月17日土曜日/無知学とは

◇ テレビ

 朝、録画していたテレビ番組をあれこれと。観そびれていた先週の「ワルイコあつまれ」を観ると、「子ども記者会見」に川合俊一が登場していた。なぜ今、川合俊一なのか。唐突な気がしたが、2022年から、日本バレーボール協会の会長という立場に就いているのだ。

 昨夜の「ネタパレ」は、ダウ90000、Gパンパンダ、カゲヤマ、5GAPが出演した。ゲストの斎藤工は5GAPとはつき合いが長いようだ。ダウ90000 は、蓮見、吉原、上原の3人によるコント。後半の「勝ち抜きパレード」には、ソマオ・ミートボール、十九人、家族チャーハンが出演し、家族チャーハンが勝ち抜いた。斎藤工は十九人に投票した。

 昨夜の「不適切にもほどがある!」第4話では、歌謡曲のコンプラがネタにされる。「さすが秋元、地獄に落ちるぜ!」というセリフに笑う。インティマシー・コーディネーターが導入されたドラマ撮影現場と、ムッチ先輩と純子のシーンが重なる仕掛けがドラマの山場。デリケートな問題を扱いながら、最後はミュージカルになってしまうのがやっぱりすごいところで、視聴者をうまく解放させている。

◇ 平沼橋・日ノ出町・横浜

 午前中から外出。平沼橋に出ると、歩道橋を渡った先、駅前の一角が更地になっている。ここにあった小さいお店、タバコ屋かなんかだったか、買いにくい雑誌をここでこっそり買った記憶があるが、もう30年前になるのか。その風景がつい最近まで変わらずに残っていたという気がする。

 平沼橋から野毛山まで歩いていく。中央図書館に寄り、借りる必要のある本があったのだが、検索機からレシートを出し、棚を探してみるが見つからない。誰かが勝手に持ち出してるのかと思ったが、カウンターで訊いてみたら、書架に入っているから出してくれるという。レシートに「書架」と書いてあるのはそういうことなんだ。知らなかった。10分から15分かかるというので、そのあいだにほかの棚を見て時間をつなぎ、4階のカウンターに戻ると、きちんと用意されていた。図書館の利用法にはまだまだ知らないことがある。ついでに、昼食もここで食べていく。図書館の1階別棟にある「ふれあいショップのげやま」を初利用。横浜市が運営している障害者が働くお店なのだが、営業時間が短く、なかなか寄る機会がなかった。カレーライスを食べる。700円。

 日ノ出町から横浜駅まで、ラジオを聴きながら歩いていく。叔父たちと待ち合わせる約束があり、会ってから店を探すが、土曜の横浜駅周辺はどこも混んでいて、落ち着くまでに苦労する。そごうの上階から順番に覗き、7階のカフェにようやく入れた。ひとりでは絶対に入らないような高級な店。アイスカフェオレとケーキをいただく。

◇ 読書

 叔父たちと別れたあとに、マクドナルドに入り、しばらく読書をしていく。図書館で借りてきた「現代思想」2023年6月号の「無知学/アグノトロジーとは何か」という特集に興味をもち、読んでみたくなった。「無知学」とはなんだろうか。最初に載っていた隠岐さや香と塚原東吾の対談がまず、とても刺激的な議論だった。以下、気になった箇所をいくつか引用。

P11 塚原「知という明るい光の下に、森羅万象から博物・人間精神の隅々まで照らし出すことによって、世の中は良くなるという発想がある。アグノトロジーやイグノランススタディが目指していることの一つはそちらに近くて、無知をあぶりだしたあと、そこについての知を充実させようという要請、すなわち新たな啓蒙が必要であるという主張も隠れていると、僕は思っています。新たな啓蒙は必要なのですが、無知学が新たな啓蒙主義であると言うと、それはそれでまずいところもあると思います。つまり、どこから、だれがどのように当てる光なのか、それはそもそも光なのかという問題が出てくる。」

P12 隠岐「啓蒙は確かに暴力的なものともなりえます。」

P13 塚原「アグノトロジーでは無知の状態に意味を認め、なかでも「有徳な無知」という概念を唱えています。有徳な無知というのは、知らないことを大事にしておこう、それ自体に意味と価値があるという概念です。」

P15 塚原「科学史のなかでも江戸時代の科学や中国の数学、インドの天文学などを研究していると、やはりそれぞれに固有の知があります。その知が結果としてライプニッツやニュートン、そしてホイヘンスらと一緒だったとしても、それだけですべてが評価できるわけではない。ある場所で違う形で知を生み出してきたことの意味がある。これはだから無知学だけではなく、オルタナティブの知の歴史、非西欧の科学史という枠組みでのものの見方になると僕は考えています。」「すべての問題を知と無知の問題といったん結びつけることができるという意味で、僕はアグノトロジーは「係留・繁留点」になる、という言葉を使うのがいいと思っています。」

P16 塚原「科学史の観点から、もうひとつ言っておきたいのは、数学が無知の問題に大きく関わっているということです。(略)数値化されるものを、ガリレオは数学的な知としたこと、世界はまさに数学のことばで書かれている。そして数値化・数学化されえないものを無知と切り捨てたという観点から、科学史における無知の歴史は、再検討されるべきでしょう。何かを無視しないと数値化や数学が成り立つとは言えない、これがフッサールの指摘した、ガリレオによる「壮大な無知の創出」で、それこそが近代の「危機」の発端なのだと指摘していたのだと言えます。」

P16-17 塚原「僕が無知学を通じて言いたいことの一つに、部分が集まれば全体になるかというと、そうではないということがあります。(略)無知学で帰るところは、ソクラテスの無知の知ではないかなと僕は考えています。自分は何も知らないということを知るということです。」

P17-18 塚原「無知の知は倫理的な要請というよりは、思想的・哲学的な前提です。無知というところに係留点として綱を持っていたい。あるものが知とされるときに別のものが無知とされるのはなぜかを明確にしておいたほうがいい。」

P23 塚原「パブリック・アンダースタンディング・サイエンスという領域があって、そこでは無知であることの優越性を主張します。それもまたサイエンスの権威に対する一種のイコノクラズムですが、STSでも盛んに議論になるところです。つまり、自分が持っている生活世界の意識のなかで、おかしいと思うものは、科学の権威や国家のお墨付きの御用学者が何と言おうとも、おかしいと言えばいいという考え方で、実はそのような、知の発信者の立場性にまで気を配った感覚のほうが、さらなる合理性、いわばサンドラ・ハーディング的にいうなら、科学者の「弱い客観性」より、「強い客観性」をもつ、という考え方です。」

◇ テレビ

 夜に帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をいくつか。「光る君へ」第6話は今日の再放送で録画していた。紫式部と清少納言の出会いがあり、清少納言を演じるのはファーストサマーウイカだ。「太田光のつぶやき英語」では、XXCLUB がジェーン・カンピオンにインタビューしていた。「ピアノ・レッスン」の4Kデジタルリマスター版が公開されるんだな。ジェーン・カンピオンからの質問に大島が適当にあいづちを打ってしまう場面があり、太田「命がけでやってないからこういうことになるんですよ。」

 今日の「Nキャス」は蘇民祭の生中継から始まる。この番組で追いかけているジュニアゴルフの須藤弥勒ちゃんは、なぜか相撲大会に出場していた。

2023年12月1日金曜日

12月1日金曜日/「首」という怪作

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 昨夜はよく眠れた。朝、遅めに起きあがり、まず、ブログを更新しようとするが、書きあげられずに途中まで。ブログを書く時間がちっとも作れず、どういうわけだか、つねに時間のなさを感じている。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」では、菊地凛子の「別れのブルース」を聴けた。水曜に放送された「週刊ナイナイミュージック」は、初回のサザン以来、ライブ潜入取材の第2弾として、ユーミンの50周年記念コンサートをナイナイが取材する。今日の「徹子の部屋」は追悼特集。畑正憲、水木一郎、佐藤蛾次郎、もんたよしのり、ダークダックス遠山一の過去の出演回の映像が流れる。楽天マガジンでは、「GQ」の「MEN OF THE YEAR」に選ばれた新しい学校のリーダーズとヒコロヒーのインタビューを読んだ。

 スレッズから、山田太一の訃報を目にして驚いた。89歳。今朝には出ていた訃報だが、午後まで知らなかった。スレッズはついに検索可能となり、いずれはそうなるとは予告もされていたとは思うが、これでもう、エゴサーチと無縁の世界は終わりか。しかし、それでも、ツイッターだけの空気に支配されるよりかは2大SNS時代のほうが望ましいだろう。

 午後から外出。平沼橋に出て、紅葉坂まで歩いていく。歩きながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。磯山さやかが「爆笑問題の日曜サンデー」に出ていたのを聴きそこねてしまったが、そこで言っていたのか、小林稔侍のファンなんだそうで、それを知った高田先生が小林稔侍作品のベスト3を言わせる流れに笑う。


 紅葉坂まで歩いたのは図書館に寄りたかったからで、県立図書館、野毛山の中央図書館と順に寄っていく。そのあとは桜木町駅まで歩き、川村屋に入り、あじ天そばを食べた。510円。とり肉そばを食べたいのだが、とり肉そばはいつも人気で売り切れている。

◇ 映画

 横浜ブルク13 にて、ついに「首」を観る。17時40分の回。待ちに待った北野映画最新作であるから、ここはもう奮発して、IMAXで観ることにした。「首」はまず、初期作を別にすれば、オフィス北野のKマークが出ない初めての北野映画なのだが、それだけに、序盤のシーンに柳憂怜がいるのを見つけたのは嬉しくなった。キャスト的には過去の北野映画とつながっているかのようで、勝村政信と寺島進の共演にもやっぱり強い嬉しさがあったが、それと同時に、大杉漣の不在も感じずにはいられない。しかし、柳憂怜などは見せ場があるわけでもなく、その他大勢のように映っているだけで、画面は流れるように移動してしまうので、よく観ていないとわからない。ほかの俳優に対してもやはり、北野映画にはひんやりとした距離感がある。同じく、北野映画の常連俳優たち、日野陽仁、芦川誠、お宮の松の出演場面をきちんと観逃さなかった自分を褒めてやりたくなったが、エンドクレジットを見て、ああこんなひとも出ていたのかとわからなかったひともけっこういた。劇団ひとりに気がつけなかったのは悔しいところだ。この映画は一時はお蔵入りかとも言われ、公開をずいぶん待たされ、6年ぶりの新作公開となったが、原作小説は前作が公開された2年後には出版されていた。(この公開を待たされる期間に、たけしは小説を書きまくることになるという副産物もあった。)北野映画としては初めて、映画を観る前に原作小説を読んでいたのだが、その時点では配役はわからなかったが、秀吉のセリフにたけし本人の心情が表れているのではと感じられる箇所があった。そこに表れていたのは天下獲りのむなしさだ。戦国時代の天下獲りの物語を、芸能界で実際に天下を獲ってみせた人物が描いているという、こんな構造の作品はたけし以外には作り得ないものだ。ある面では黒澤明に挑んだようなスケールの、時代劇版「アウトレイジ」のような娯楽作品に見えつつ、極めてパーソナルな映画ともいえる。ただひたすら、天下獲りのむなしさを描いた映画のように感じられる。今年のベストワンというような性質の映画ではないんだけど、北野映画史的には重要といっていいのではないか。近年は「アウトレイジ」シリーズが北野映画のイメージとして広まっている感があるが、個人的には「アウトレイジ」シリーズよりも「首」のほうによっぽど血が騒ぐ。一筋縄ではいかない作品だろう。



 映画館の向かいのサンマルクカフェに入り、ブレンドとチョコクロを食べる。インスタに投稿。帰りの電車内では、スレッズに投稿した。映画を観終わり、2時間ぐらい経ってもまだ「首」の興奮が続いていて、「首」のことを考え続けてしまう。これは怪作としか言いようがない。

 深夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。NHKの「ニュース7」と、それから、「ミュージックステーション」をざっと早送りで観る。この番組は今や1時間の通常回のほうが珍しいくらいだ。Vaundy が初登場だったが、スタジオではなく、ライブ中の横浜アリーナから生中継での登場だった。GLIM SPANKY はユーミンの「真夏の夜の夢」のカバーを披露し、ユーミンがVTR出演した。ユーミンもこの番組には初登場だそうで、タモリとの初対面はおよそ50年前、その初対面のときかはわからないが、1985年の「週刊平凡」の対談記事の誌面が画面に出された。

2023年10月28日土曜日

10月28日土曜日/戸部・横浜駅周辺

◇ 平沼橋・戸部・横浜

 早朝から眠り、起きあがってからブログの更新をひとつ。前回の更新からかなり日が空いてしまった。時間がかかるときはかかるもので、今朝のひとつの更新だけで午前中がつぶれる。午後から外出。暖かい日が続き、半袖で歩いているひとをまだ見かける。ラジオの天気予報を聴いていても、過ごしやすくていいですねみたいなことしか言わないのだが、明らかに異常な気候だ。

 平沼橋まで、直接お届けする荷物があり、先日に失敗があったから慎重になるが、今度は迷うことなくお届けできた。平沼橋で、遅めの昼食。すき家に入り、ねぎキムチ牛丼を食べた。580円。平沼橋から戸部駅のほうに歩いていく。滝沢秀明が「TOBE」という新会社を設立したので、戸部は近いうちに歩かなければならないなと思っていたところだ。

 戸部からさらに横浜駅のほうまで歩いていく。そういえば、イオンがオープンしていることを思い出し、跨線橋を渡り、西口に移動する。昨日からオープンしているはずと思っていたが、しかし、行ってみるとエスカレーターが動いていない。入り口の貼り紙を見ると、オープンしたのは1階のスーパーの部分だけで、あとは1ヶ月ごとに、段階的にオープンしていくようだ。1階は今日のところは特に用もなく、混雑しているので入らなかった。周辺のひとの流れがどうなるだろうかと気になっていたが、ここがダイエーだったころに戻るということになるかどうか。歩道が広くなったのは嬉しい。ビブレ側の歩道にはベンチが並んでいて、座るひとでおおむね埋まっていた。

 混雑を避け、東口に移動する。ドトールに入り、ひと休み。静かな場所で読書をするつもりだったが、あとから隣りの席に若い女の子の集団がやってきて、騒がしくなるといやだなと思っていたら、最後にもうひとり、お爺さんがやってきて、この集団はいったいなんなんだろうと思った。会話の内容からするとどうも芸能関係っぽいんだけど、都内ならばそこまで不思議に思わないが、このあたりでは珍しい感じがする。みなとみらいにライブ会場が増えたこととは関係があるかな。

◇ 読書

 ドトールで、図書館で借りている「This is 江口寿史!!」を一気に読んだ。今年の7月刊、新潮社の「とんぼの本」。「芸術新潮」編集部による編集。後半には「パパリンコ物語」が3話までまるごと収録されている。少年マンガの時代は世代的にはあまり知らず、江口寿史の仕事では「COMIC CUE」をリアルタイムで追いかけていた。この本のなかでもちょっと触れられているが、マンガを描かずにイラストレーターになっているというようなことを、皮肉として言われていた時代があったはずだ。大友克洋との対談が収録されていて、2015年のものだが、この対談はここ数年間の社会の変化を早くも感じさせるものだと思った。

◇ ラジオ・テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。そのあとはラジオ。「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴いた。先週の放送を聴きそびれていたと思い、それを先にタイムフリーで聴こうとしたら、そういえば、先週は放送が休止だったんだ。先々週の放送で告知していたんだっけ。うとうとしながら最後まで聴いていると、最後に谷村新司の「昴」をかけていた。

 先週の「さんまのお笑い向上委員会」は「ゲスト向上芸人」にナイツが登場。無名のスガモ智之が最初から雛壇に座り、いきなりスガモ智之が場の中心になる。漫才協会からは、ねづっち、U字工事も雛壇に座っている。吉本は漫才協会に入れないようなのだが、闇営業問題があってからそうなったとは知らなかった。以前は、おしどりが吉本所属だったから、いつからそうなったのだろうとは思っていたのだ。そして、今夜の放送はその続き、はたけんじ、コントD51、ボンボンブラザースが登場すると知り、とても楽しみにしていた。さんまとはたけんじは、なんと、約40年ぶりの共演。漫才協会だけでなく、いよいよ芸協の師匠にまで声がかかったことが嬉しいのだが、しかし、それについてはなんの説明もなく、これではみんな漫才協会だと思われてしまう。「浅草の師匠」って言いかたもどうなのか。ほかの出演者たちもさっぱりわかっておらず、U字工事とねづっちがいたのは頼もしかったのだが、フジモンと陣内が見当外れでだめだ。ボンボンブラザースの至芸をきちんと見せてくれず、陣内がセロテープで止めているかのような見当外れなツッコミをするのにもいらいらしたが、しかし、その後の混乱状況には笑わされる。テレビは芸を見せる場ではないというが、まったく、その見本のような放送だ。普段はしゃべらないボンボンブラザースの鏡味繁二郎師匠が、ナイツにクレームはないかと訊かれ、ひとこと、「生意気だよ!」と言い放ったのは可笑しかった。

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2023年8月23日水曜日

8月23日水曜日/空中を通路が走る

◇ テレビ

 早朝から眠りなおし、午前中に駅前まで出る必要があり、ついでに買いものをして帰ってくる。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。録画していたテレビ番組も少し。昨夜の「アンタウォッチマン!」は「気持ちいい先輩風を吹かせたい」という新企画。男性ブランコと相席スタート山添が登場し、サンドウィッチマン、アンタッチャブルがアドバイスをする。男性ブランコが単独ライブのチケット代が4500円だというと、サンドウィッチマンは安いといって、うちは6500円だという。東京03やバナナマンと、われわれの世代で単独ライブの値段をあげていこうという話をしているということを言っていた。ライブで食えるようにするという意味ではいいことなんだけど、しかし、ひと昔前の感覚からすると高すぎるよなあ。6500円って、そのライブにネットフリックス半年分の価値はあるのだろうか。

◇ 竹芝

 午後から外出。まず、平沼橋に寄り、届けものをひとつ済ませる。横浜駅まで歩き、それから都内に。浜松町に出て、竹芝のゆで太郎に入り、マル得セットのミニ唐揚げカレーセットを食べた。730円。無料券を使い、かき揚げもつけた。ミニ唐揚げカレーといっても、それほどミニではない。満腹になる。モリバコーヒーに寄ってみたかったが、計算よりも時間がなくなってしまった。失敗。日が暮れたころに竹芝客船ターミナルに行ってみると、なにかのイベントなのか、浴衣の男女がとても多かった。いや、ほとんどが女子だったかな。この竹芝客船ターミナルの上階は竹芝駅とつながり、さらには産業貿易センタービルから浜松町駅のほうまで、空中を走る地上3階の通路でつながっているのだと初めて気がついた。浜松町駅まではたどりつかず、手前で途切れてはいるのだけど、眺めがよく、昼間にまた歩いてみたくなる。






 浜松町駅から山手線、大崎まで乗り、相鉄線直通の海老名行きに乗り換えると、発車してすぐに停車し、車内の照明が落ちたのでなにごとかと思う。アナウンスがなんと言っていたのかよくわからなかったが、電源の点検かなにかだったのか。冷房も止まり、車内の窓が開けられるが、少しの時間で復旧したからほっとした。この暑いときに、冷房の止まった車内に閉じ込められたりなどしたらたまったものではない。

 夜に帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は石川ひとみがゲスト。1981年放送、22歳のときに出演した回の映像も流される。番組後半では「まちぶせ」を歌った。現役感に欠けるかなと思ったが、じつは今もコンサート活動はやっていて、2年前のコンサートの映像も流れた。夫がミュージシャンで、コンサートも一緒にやってるんだ。深夜1時近くになり、ポッドキャストを聴きながら眠るが、よく眠れず、朝までに何度も目が覚めた。

2023年5月14日日曜日

5月14日日曜日/狂言と図書館


◇ 狂言

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨日早朝に放送された「週刊フジテレビ批評」は、恒例の「春ドラマ辛口放談」。吉田潮、梅田恵子、木村隆志、大島育宙の4人が春の新ドラマについて語る。少し眠りなおし、昼過ぎから外出。小雨。

 平沼橋から歩き、紅葉坂の横浜能楽堂まで。月イチ恒例の「横浜狂言堂」。今回は初めて当日券で入ってみた。チケット売り場に並んでいると、傘をぶらさげているのにスタッフのひとが気がつき、傘立てにもっていってくれた。ここまでは差さずにきたから、まるで気にしていなかった。およそ開演15分前だったか、当日券はゆうゆうと購入できた。残席の状況は数日前に確認していたから、たぶん大丈夫だろうとは思っていた。脇正面の席をとったのだが、残席を表示する画面には「脇正面」という表示がなく、脇正面という言葉がぱっと出てこなくて、何列の何番としか言いようがなかったら、「脇正面ですか?」と訊かれ、「そうです」といって話は伝わったが、買うのは慣れているひとばかりではないから困るだろう。脇正面の8列目の席をとり、客席に着いてみると、前後左右は空席で快適だった。14時開演。いつものように、解説役の演者がまず登場する。河野佑紀という今日のひとは、きびきびしていて、なかなか話がうまい。演目の解説に入る前に、狂言によくある約束ごとを軽く実演しながら説明した。狂言を初めて観るひとといって、客席に挙手をとると、けっこう手があがる。この会は常連が多いのかと思っていたが、一回だけ観てそれっきりという客も多いのか。解説は後半の演目を先にして、あとに前半の解説をして、そのまますぐに演目に入れるように配慮をしていた。前半は「二人大名」という演目。1月に観た野村万之丞と、野村拳之介、野村眞之介が出演した。この3人は兄弟だそうで、十代、二十代の3人だと解説されていた。脱いだ衣装や、刀などを、後見のひとが片づけていく。後見という役割はこういう場面で出てくるのかと初めてわかった。休憩を挟み、後半は「鈍太郎 萬乃古式」という演目。古い台本からヒントを得て、野村万蔵が考案した新演出だという。この「横浜狂言堂」は今回で5ヶ月連続で通ったことになるが、今回がいちばん集中できた気がする。ただ観ているだけのことが面白くなってきた。

 終演後には今回も県立図書館に。3冊の本を借りなおし、これだけで荷物が重くなった。外に出ると、また雨降りになる。野毛坂の中央図書館にも寄り、上階から棚を眺めてまわるが、荷物が重くなるかと思うと、借りる本をなかなか決められない。1階まで降り、文庫本を2冊だけ借りていく。


 夕方になり、ようやく昼食にしようと、雨のなか、野毛坂を降り、桜木町方面に歩くが決められない。ぴおシティの地下まで覗き、また日ノ出町のほうまで戻ってきた。先日、「野毛大道芸」のときに入りそこねた店、永勝楼に決め、鶏肉湯麺セットを食べる。焼き餃子、水餃子、杏仁豆腐がつき、950円。けっこう食べたところで、あとから焼き餃子が出てきた。

 横浜駅までは歩いて帰る。平沼のブックオフに寄り、110円の文庫本を1冊だけ。アプリの100円引きクーポンを使い、10円はポイントで支払う。跨線橋をわたり、ビブレのブックオフにも寄り、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を2冊買う。ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をするが、読書はあまり進まなかった。地下の有隣堂を覗いてから帰る。

◇ テレビ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「サンデージャポン」は、肉乃小路ニクヨがスタジオに初登場のほか、アンミカが6年ぶりの出演。トップは大谷翔平の話題から始まった。そのあとには、相次ぐ強盗事件の話題を扱い、三上洋が闇バイトの手口を解説する。スタジオでは、この番組では「リアル危ない刑事」と名づけられている、小川泰平、秋山博康が解説を担当する。鈴木エイトは旧統一教会の合同結婚式を取材。後半には、やす子のグルメロケなど。「ワイドナショー」も観ると、こちらにはコットン西村が初登場。ほか、今田耕司、神田愛花、石原良純というメンバー。岸田首相の「TIME」の記事に政府が抗議したことについて、見出しの問題が語られるいっぽう、犬塚弁護士はまったく外れてはいないと指摘する。今田「これ、でも、写真だけ見たら、岸田さんも記事楽しみにしてたと思うでえ。」

2023年4月9日日曜日

4月9日日曜日/人間国宝の小走り

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に起きあがり、録画していたテレビ番組をいくつか。先月末に放送された神奈川県知事候補の政見放送を、今日、投票日当日になってようやく観た。候補は4名、登場順に、黒岩祐治、加藤健一郎、おおつあやか、岸牧子。それぞれ、制限時間6分。今どきの政見放送は、まるで「R-1」の1回戦のような惨状だ。無所属の加藤健一郎は、スパイによる電磁波がどうのこうのという話をしていた。おおつあやかというのがまたタチの悪い馬鹿で、NHKは古臭くてオワコンだとあいかわらず言うのだが、「政治家女子48党」なんというセンスのやつらがなにを言ってるのか。狂人と馬鹿に比べれば、という選択になるが、じつに虚しい選挙だ。黒岩のスキャンダルの記事は読んでいないが、屁でもないだろう。

 昨日、半分まで観た「ダウンタウンDX」2時間特番の後半を観る。後半は宮根誠司の初登場が目玉のほか、梅沢富美男、ウェンツ瑛士、黒谷友香、海原やすよともこ、見取り図、磯山さやか、ヒコロヒー、山之内すず、HiHi Jets 猪狩蒼弥というメンバー。しかし、金の話ばっかりしている番組だな。

 Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の「大竹紳士交遊録」を。木曜は、天久聖一が ChatGPT でコントを作ったらどうなるかという話をしていた。パートナーはヒコロヒー。大竹まことがまじめな疑問を語り、天久聖一も珍しくまじめに答える。天久「これ、たぶん、2、3年すると、もっと完成したもの出してきそうな気がして。今のこの未完成なときに、一緒にコラボするみたいなほうが面白いものができるような気がして…」 大竹「完成形に近づくっていうことは、今、テレビでやってるコントなんかを、超えていくようなコントができるかもしれないってことですか?」 天久「超えると、ねえ、こっちが理解できないとただのほんとシュールなコント…」 大竹「いや、そうなんだけど、それなんだよ。今、現実のコントをやってる身としては、そこの壁があるわけじゃん、理解してもらえるかどうかの。だから、警官と泥棒みたいなコントがわかりやすく入っていくわけだよねえ。どう展開するかはみんなの腕にかかってはいるんだけど。」 天久「そうですね。あとやっぱりこう、笑ってる側、こちらの受けとめかたが変わってくると思いますね。なにを面白がるかみたいなのが、今はベタなとか定番な設定が、早くわからないと乗っていけないけど、なんか、観てるほうももっと変わったもの観たいっていうひとたちが増えたり、そういうひと向けの笑いって、そこからなんか新しいものが出てくるじゃないですか。だからこう、受け手側がもっと、面白がりかたを変えていくと、ほんと、ラジカル(ガジベリビンバ・システム)とかが登場したころって、そういう世間的な勢いもあったから、より不条理なものとか、そういうのを面白がる心の余裕があったわけで。だから、こういうAIの笑いとかも、なんていうんですかね、こういうのがどんどん普及することで、既存の笑いじゃ満足できないひとたちのグループが増えてく。」

 続けて、水曜のきたろうの回も聴くと、リスナーから、前日の「爆笑問題カーボーイ」で「SAYONARAシティボーイズ」についてしゃべっていたことが知らされていた。きたろうは「笑って人類!」を半分まで読んだようだ。奇しくも、ここでも笑いについて語られていた。大竹「俺も近ごろ考えてるのは、あれだよね、どれだけくだらない方向に、想像の翼が広がるかっていう話だよね。」 きたろう「意味のないことが面白いということだよね。」 大竹「それと、聴いてるひととかの、接点がほんとに難しいなあって。」 きたろう「それはもう、めっちゃ難しい。半分のひとはつまんない、そういうことに対して。半分のひとは面白いと思う。そんなに、10面白いってことはありえないからね、すべてのことにね。だから、その半分の面白がるひとたちをもっと面白がらせたいなあって気はあるよね。10は無理なんだよ、絶対に。」

 タイムフリーで、昨日の「田村淳のNewsCLUB」も聴く。ニュース解説は速水健朗。速水健朗が畑正憲の話をしていたのが面白かった。田村淳も強く興味を示していた。そのあとはオンタイムのラジオに切り替え、「安住紳一郎の日曜天国」を途中からつける。ゲスト、通訳者の橋本美穂というひとが出演していた。

 正午前から外出。まず、近所の小学校に寄り、統一地方選挙の投票をしていく。市議会選、県議会選はろくに下調べできず、外のポスターを眺め、政党で選ぶということにする。知事選のほうは、黒岩のほかは狂人と馬鹿と普通のおばさん。黒岩の圧勝に決まっているだろうが、その黒岩にも情けない記事が出ている。誰を選んでも不愉快だ。


 平沼橋まで出るのに、二俣川で各停に乗り換えようとすると、向かいのホームに停まっていたのは東横線直通だった。二俣川で乗り換えずに、西谷で乗り換えればよかったのに、うっかり降りてしまったから、西谷でまた乗り換えなおすことになった。ほんと、東横線やJRとつながったせいで、ややこしくなり、めんどうになった。新幹線を利用しない人間は新横浜に用はない。不便になっただけだ。

◇ 狂言

 今月も横浜能楽堂に行くため、平沼橋から紅葉坂まで歩き、その前にまず、県立図書館に寄っていく。「文學界」3月号の矢野利裕さんのエッセイを読みたかった。ブックオフについて書いていると知ったからだが、矢野さんはブックオフでバイトした経験があり、分類コードによって「文学」が規定される違和感について書いている。しかし、新刊書店でも同じような苛立ちはあったんだよな。のんびりとソファーに座って読んでいたが、はっと気がついた。そういえば、チケットを引き換え忘れてるじゃないか。早めに到着していたからよかったようなもんだが、せっかくのんびりできると思ったら、なにかしら抜けている。トイレに行きたかったのもあって、ついつい急いで図書館まできてしまった。グーグルマップで検索し、いちばん近そうなセブンイレブンを探すと、いつも利用している店舗よりも、高島町のほうに続く坂道を降りていったところにある店舗のほうがよさそうだ。10分もかからずに着き、チケットを引き換える。そこからは掃部山公園を抜けていくと、能楽堂までの近道だった。「掃部山」は「かもんやま」と読むことを今さら知った。




 ばたばたしてしまったが、開演20分前には到着し、たいしてあせる必要はなかった。たまたま、図書館に寄るつもりで早めに着いていたのがよかった。今月も横浜能楽堂、普及公演の「横浜狂言堂」。手指の消毒と検温はまだ用意されていて、任意かもしれないが、みんな並んでやっていた。今年に入ってから毎月通うようになり、過去3回はすべて中正面の席で観たのだが、今回は、脇正面の通路よりも後ろ、凹んだ小部屋のようなところにある席になった。先月は当日券でも入れそうだと思ったくらいだったが、今月は人気があったようで、席が早く埋まっていた。当日券もなかったようで、断られているひとがいた。この人気の差がわからなかったのだが、いや、それもそのはず、プログラムを見てからわかったが、今日は人間国宝の山本東次郎が出るのだ。今年は毎月通おうと決めたので、なんにも調べずに予約したのだが、そんなことも知らずにチケットを買っている客は超少数派ではないだろうか。14時開演。過去3回は狂言が始まる前に前説的な話をする時間があったが、今回は構成が違っていて、いきなり狂言が始まる。前半は「素袍落」という演目。これが 45分ほどあり、休憩が 20分。後半は「猿座頭」という演目が 40分ほど。これがとても面白かった。4ヶ月目にして、初めて惹き込まれるように狂言を観た。冒頭、舞台に花が置かれるところから、そして、子どもの狂言師が演じる小猿のかわいらしさ。盲人が登場する話であることから、倫理的な問題も考えざるをえなかった。山本東次郎が出演したのはこの後半の「猿座頭」のみ。狂言を観る経験値はまだまだ浅いのだが、それでも、その芸の違いははっきりとわかるほどのもので、客席の空気もそれに呼応していたと感じる。「猿座頭」という演目は山本東次郎家では 60年ぶりに上演される、とても珍しい演目だったようだ。今回は話をする時間が最後にあり、過去の3回は若手が担当していたが、今回は山本東次郎がこれを務めた。演じ終えた山本東次郎は、すごいスピードの小走りで舞台に再登場した。客席との質疑応答もあり、最後に山本東次郎は舞を披露した。

◇ 野毛

 終演後、野毛山のほうに進み、中央図書館にも寄っていく。今回は県立図書館に先に寄ってしまったから、閉館まで時間に余裕があった。5階から順にじっくりとまわり、4冊借りていく。野毛坂をくだり、天保堂苅部書店にもひさしぶりに寄った。棚の新陳代謝がぜんぜんなさそうに見えるのだが、よく見ると、最近の本も少しはあるので、一応、入れ替わりはあるようだ。17時過ぎにようやく昼食。にぎわい座の裏、九彩苑という店の前を通ったら声をかけられてしまったので入ってみた。豚肉と野菜炒めを食べる。800円。そのあとは横浜駅まで歩き、平沼のブックオフにも寄っていく。110円の文庫本を2冊買う。東口のドトールに入り、ひと休み。帰る前に、ちょっと落ち着きたかった。帰宅前に、ツイッターから黒岩の当選を確認した。




◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「サンデージャポン」は、まずはスポーツの話題から始まった。那須川天心がサンジャポジャーナリストの顔を知っていたが、「ワイドナショー」にも出演したことがあるのに、那須川天心は「サンジャポ」を観てるんだろうか。そのあとには、畑正憲と坂本龍一の訃報をまとめて扱っていて、同時期に亡くなったからといって、このふたりを並べてしまうのも乱暴だ。爆笑問題は坂本龍一には番組で一度だけ会っているようだ。しかし、坂本龍一が亡くなったときに、たけしが「Nキャス」から消え、松本が「ワイドナショー」から消えているというのは惜しい。

 今朝の「ワイドナショー」も観ると、国山ハセンが初登場のほか、田村淳、ヒロミ、大橋未歩というメンバー。トランプの話題から始まり、続いて、畑正憲の訃報を扱う。フジテレビだからさすがに映像が豊富だ。そして、坂本龍一の訃報も扱うが、こちらでは「HEY!HEY!HEY!」の GEISHA GIRLS の映像が出た。東野の説明で思い出したが、そうだ、坂本龍一が「ガキの使い」の観覧にきていたのがきっかけだったんだっけ。そのあとは、ヒロミが「ライディーン」がディスコでかかってたという話を始め、ディスコの思い出話になってしまったのが余計だった。

 今日の「笑点」は、演芸コーナーに花房銀蝶という紙切り師が登場した。聞いたことのない名前だと思ったら、顔を見てわかった、このひと、芸人theブラストじゃないか。不思議に思い、検索してみると、芸人theブラストのときの名前は「つねむね」といい、つねむねのホームページがあるのだが、紙切り師として活動していることは書かれてあるのに、「花房銀蝶」という芸名は書かれていない。柳家松太郎に弟子入りしているということは書いてあり、そういえば、そんな噂をなにかで耳にしたことがあったような気がするが、しかし、柳家松太郎も「笑点」には出たことがないんじゃないだろうか。柳家松太郎というひとの経歴もよく知らなかったのだが、漫才協会のホームページを改めて確認してみると、柳家一兆に弟子入りし、花房蝶二から指導されたと書いてある。「花房」という名はここからきているのかとわかったが、この名前はどちらも知らなかった。松太郎もなぜ柳家なのかがわからなかったのだが、ちゃんとルーツがあるんだ。松太郎も、初舞台は「花房小蝶二」という名だと書いてある。となると、花房蝶二というひとが気になるが、花房蝶二を検索してみると、「ほぼ日」のインタビューで林家正楽がその名を出していて、正楽が小学生のときに初めて観た紙切り師が花房蝶二だったそうだ。

 タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴くと、ニュースのコーナーでは、坂本龍一の訃報を長めに扱っていた。14時台はなぎら健壱がゲスト。5年ぶりの出演だという。「半熟たまごっち!」という第一声、今朝の「サンジャポ」をきちんと予習してきていた。爆笑問題と共演していた「家族対抗ふるさとチャンピオン」の思い出話からめっちゃくちゃに面白かった。

2023年3月12日日曜日

3月12日日曜日/三度目の横浜狂言堂

◇ テレビ・ラジオ

 夜中に何度か目覚めつつ、朝7時半頃に起きあがる。いつも何時間眠れているのか、この日記を書いていないとさっぱりわからなくなる。(非公開の下書きには書き記してある。)朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜に途中まで観た「日本アカデミー賞授賞式」の残りを観てしまう。去年は日本映画をほとんど観ていないから、知らない映画もずいぶん多かった。最優秀作品賞の「ある男」も、情報は少しは目にしていたのかもしれないが、まるで認識していない作品だった。若林、水卜アナのナビゲーションの部分だけ、珍しいかもしれないから保存をしておこう。今朝の「ボクらの時代」は、浅野いにお、斎藤工、竹中直人という顔合わせの鼎談。浅野いにおのすがたをテレビで観るのは初めてだ。これも映画の話題。竹中直人の監督最新作の原作が浅野いにお、主演が斎藤工という関係。

 タイムフリーで、金曜の「トーキョー・エフエムロヒー」を聴くと、ヒコロヒーが、Netflix の「西部戦線異状なし」を絶賛していた。オンタイムのラジオに切り替え、FMヨコハマの石井竜也の番組をつけておく。こちらは高田純次がゲスト。




◇ 狂言

 午後は外出。もたついていたら、乗ろうと思っていた電車に乗りそこねてしまい、1本遅くなった。平沼橋に出て、まず、まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとドーナツを買い、歩きながら食べる。セブンイレブンに寄り、チケットを引き換え、紅葉坂の横浜能楽堂まで。時間を心配したが、ゆうゆう到着する。今月もまた、普及公演の「横浜狂言堂」。今年の1月に初めて観て、それから3ヶ月連続で観ることになる。なんとか、毎月連続して通いたいと思っているのだが、毎月毎月、まったく金に余裕がなく、ひいひい言いながら、今月はようやくチケットを予約したのが5日前の火曜日だったが、しかし、芸能を理解するには通うことがいちばんなのだ。まわりに誰もいない席をとったら、そのあとも埋まらず、結果的には、遅く予約したために快適な席を確保できた。これだけ空席があるのならば、次回からは当日券で入ってもいいかもしれない。14時開演。まず、鈴木実というひとが解説に登場する。茂山千五郎の一門のようだが、狂言師でもこういう普通の名前っぽいひともいるのだな。言葉から関西だとわかるが、京都からやってきたと始めに自己紹介した。まず、楽屋口の近くに咲いていた桜の話題から入り、解説の前に客をほぐしていく。先月、先々月の解説よりも、このひとは話がうまい。解説の時間は10分の予定だったようだが、やや長めに、12分と自分で言っていた。前半はまず、「飛越」という演目。先月、先々月と眠くなってしまったが、今回はようやく集中して観ることができた。アクションが可笑しく、笑うべきところで笑えたと思う。休憩時間には、ペットボトルをロビーにもっていって飲んだ。ちょっとくらいなら客席で飲んでもいいのかもしれないが、まだ雰囲気がわからないから、念のため、用心してロビーで飲む。休憩後は「鼻取相撲」という演目。これは45分あると最初に解説されていたが、バランスでいうと、今日の公演は後半のほうがずっと長いということだ。ちょっと退屈な部分もあったが、これも面白かった。作りものの鼻だけが舞台に残されて終演する。公演時間は1時間半ほど。



 狂言を観たあとは、今月も県立図書館に寄っていく。1階から3階まで、ひととおり棚を眺めてみたけど、1階にも興味のある本が多くあることがわかった。今月もなにか借りていこうと思うが、なにしろ、買ってある本も多く、あれも読まねばこれも読まねばという状態だ。なるべく簡単に読めそうな本にしておこうと、今月も音楽の棚から2冊、近田春夫「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」と、大和田俊之「アメリカ音楽の新しい地図」を借りていく。県立図書館で1時間以上つぶれてしまったが、野毛山のほうに進み、中央図書館にも寄りたかった。しかし、着いたときにはもう閉館10分前だった。うっかりしていたが、日曜は17時までなのか。とりあえず、1階をぐるっとまわっただけですぐに出るが、県立図書館に比べると、こちらのほうが一般書がとても多いようだ。



◇ 野毛・伊勢佐木町

 野毛坂を下り、都橋商店街のほうに向かうと、スナックなんかが入っている雑居ビルの1階がブルーシートで覆われていて、警官のすがたもある。絵に描いたような事件現場だ。さすが、街のイメージにぴったりだなと思い、写真を撮りたいなと少し立ち止まり、様子をうかがったが、結局、怒られそうで決心がつかずに通りすぎた。

 イセザキモールに出て、遅めの昼食。おなじみの和記食坊に入り、鶏肉とカシューナッツ炒めを食べた。720円。ドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。そのあとはブックオフに寄り、80円の文庫本を1冊、110円の文庫本を1冊、220円の文庫本を2冊買う。横浜駅まで歩いて帰り、歩きながら、タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を途中まで聴いた。

◇ テレビ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「TVタックル」は、またWBCの特集だったが、江川卓、松中信彦、岡田圭右、磯山さやかという先週とまったく同じメンバー。2週分をまとめて収録したのだろうか。しかし、これは冒頭だけで、すぐに別のテーマになり、メンバーも入れ替わった。「サンデージャポン」も観ると、こちらももちろん、WBCの特集から始める。昨夜の「Nキャス」は、浅草のバッティングセンターから中継し、野球ファンでにぎわっているというのだが、まだ試合が終わっていない時間なのに、試合も観ないでこんなところにきているんだから、WBCはに興味がないひとたちじゃないのか。

ブログ アーカイブ

4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...