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2022年2月7日月曜日

2月7日月曜日/読書・主体について



◇ 新宿・蒲田

 寒くて眠ってられず、早朝に目覚め、ラジオを聴きながらもう少し眠りなおす。テレビを観ながら、コーヒーをまたひっくり返してしまった。散らかっていて、まともにカップを置く場所がないというのがそもそもだめだ。朝から都内に。まずは有楽町に用があり、それから、代々木に行くことになる。昼食は、新宿西口を適当に探し、熱烈酒場ドンちゃんという店に入り、ランチメニューの鶏唐揚げ定食を食べた。750円。ブックオフに寄り、110円の文庫本の棚から1冊、岩本素白の本を、100円引きクーポンを使い、10円で買った。今日はあっちこっちに移動する日で、そのあとは蒲田に行くことになる。ブックオフにも、先月末に寄ったばかりだが、220円の単行本の棚に「ジャズ詩大全」がごっそりとあり、これはすべて買うしかない。そのほか、110円の文庫本を2冊と、雑誌の棚から「すばる」の最新号も220円で買っていく。このあとは川崎にも寄ろうかと思っていたが、いきなり荷物が多くなってしまった。川崎はやめ、蒲田から京浜東北線に乗り、横浜まで戻ってくる。


◇ ラジオ・読書・雑誌

 横浜西口のベローチェに入り、ひと休み。ブレンドと、ブリオッシュクリームパンを食べた。スマホの充電をしながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。松本明子は今週もお休みで、高田先生と磯山さやかのコンビ。オープニングで、西村賢太を偲ぶ高田先生に涙が出そうになる。この番組に出演したときの音声も流れ、聴いた記憶があるが、2011年、震災の直前の出演だったか。松村邦洋と同い年だと言われると、死の早さを実感する。高田先生が「賢太」と下の名前で、まるで高田家の息子のように呼んでいることを磯山さやかが指摘していた。

 今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、土屋さんがコロナになり、塙さんはニッポン放送の別スタジオからリモート出演。平野ノラと、代役にニッチェも出演。聴きそびれていた先週木曜の放送も聴くと、カミナリがゲストだったが、最後に、漫才協会入りを放送中に決断していた。錦鯉と同じパターンだ。塙さんが、(事務員の)空さんから連絡がいくと言っていた。楽天マガジンで雑誌のチェックもすると、「週刊ポスト」では、横山剣、武正晴、岡田晴恵の新連載が始まっていた。剣さんの連載の構成は下井草秀だ。たけしの連載は水島新司追悼。

 ベローチェで、石原慎太郎「天才」を読み終えた。2018年、幻冬舎文庫。親本は2016年刊。当時、ベストセラーになっていた記憶はあるが、読むまでよくわかっていなかったが、これ、小説なのだ。カバー裏表紙の紹介文を読んでも、小説とは書いていない。田中角栄を描いた本だとはわかるが、読み始めると、田中角栄がいきなり「俺」として語り出し、いったいなにが始まったのかと思う。そのくらいに、石原慎太郎が小説家であることを忘れていたということだが、あとがきによると、この文庫の解説も書いている森元孝という学者に、田中角栄のことを一人称で書いたらどうかと薦められたのが執筆のきっかけになったそうだ。一人称小説が石原のどうやら得意なスタイルなようで、森元孝はそれを高く評価し、解説にも詳しく書かれている。石原が政治から引退した直後に、森元孝は「石原慎太郎の社会現象学」という評論を著し、「政治家であったがために不当に埋没させられてきた私の文学の救済となる労作」に、石原は感謝のための会食を開き、その席でそのようなことを言われ、石原は強い啓示を受けた気になったという。森元孝の解説では、「今も忘れないが、石原さんの顔が、瞬間、子どものようにパッと明るく輝いた。」と書いている。

 買ったばかりの「すばる」2月号にも目を通す。「すばるクリティーク賞」を受賞した、鴇田義晴の「90年代サブカルチャーと倫理 ―村崎百郎論」を読みたかった。大澤信亮、杉田俊介、浜崎洋介、上田岳弘による選考座談会も読む。最終候補作に残った、壱村健太というひとのたけし論も評価が高く、杉田俊介はいちばんに推し、大澤、上田もいちばん面白く読んだというが、評論としては弱いということか。上田岳弘が「今回は「主体」について考えようとしている批評が多いなと思った」と語っていることにはどきりとさせられた。「僕が作家として課題だと思っているもの、いま小説に書かれるべきものと言ってもいいんだけど、それは日本という国も人々も「主体」が持てないでいることと、もう一つは、反出生主義のことなんです。Twitter をはじめとするSNSが普及して、何かの意見があればその反対意見を同じ熱度で思っている人が存在することが明らかになってきた。そうした時に何かを強く思うこと、主張することが、ばかばかしいというか無意味な感じがして、思考の足場を失ってしまうのが主体の不在という状況に繋がっているように思っています。であれば、そもそも何も思わない方がいいのではないか、むしろ何も思いたくないと潜在的に感じてしまう欲望が生まれているような感じもあります。そういった無力感がベースとしてあり、もともと生まれない、生まないことを是とする、反出生主義的な空気が現代をうっすらと覆っているように感じます。」

◇ テレビ

 ベローチェに3時間も長居し、星川のコーナンにも寄りたかったが、荷物が増えたため、今日はやめておく。夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。一昨日土曜に放送された「ミュージックフェア」は、宇崎竜童&阿木燿子の特集。木梨憲武、横山剣の共演に期待したが、中井貴一、佐藤浩市ら、憲武チームが番組の空気を支配し、剣さんはちょっと影が薄かった。同じく土曜に放送されていた「本家が聴かせてもらいます」も観る。ヒコロヒー、トンツカタン森本が司会を務める、「歌ってみた」動画を本家アーティストが視聴するという番組。レギュラー放送は初回だけ観て、そもそも、登場する本家アーティストを知らなかったのでついていけなかったのだが、なぜか、Ado という豪華ゲストを迎え、夕方の半端な時間に 20分番組として復活した。

 Spotify のプレイリストで、Night Tempo のシティポップの番組を聴きながら、深夜0時頃に眠る。どうも、ひどく疲弊している。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...