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2023年5月23日火曜日

5月23日火曜日/聴いたのかわからない

◇ 東京

 朝から都内に。雨降り。また寒くなり、パーカーを着ていく。横浜から東海道線に乗り換えると、25分の遅延になっている。車内ではラジオを聴いていたからアナウンスを聴いていなかったのだが、ツイッターを覗くと、トレンドに「武蔵小杉」があり、なにかと思えば、信号トラブルにより東海道線が貨物線に誤進入したとかで、着くはずのない武蔵小杉に到着したということだ。これはなかなか珍しい事故なんじゃないか。25分遅れだが、電車は動いているからたいして問題はない。昼食は麹町の銀菜。ランチメニューの豚肉と木耳玉子炒めを食べた。858円。写真は撮りそこねた。そのあとは東京駅のほうに出て、八重洲のベローチェに入り、ひと休み。疲れてしまい、スマホの充電をしながら、ずっと音楽を聴いていた。

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、黒島結菜というよく知らない女優さんがゲスト。お父さんが 52歳だというので、どんだけ若いんだと思ったら、26歳だというんで驚いてしまったが、別に不自然なことはない。憧れの女優は高峰秀子なんだそうで、1983年放送、高峰秀子が出演した回の映像がかなりたっぷりと流された。これには観入ってしまったな。

 今日の「さんま御殿」は「ライバル路線が大激突」というテーマで、鉄道路線ごとにああだこうだとやりあう。ナレーションがなんで小日向文世なんだろうと思ったら、小日向文世は「ぶらり途中下車の旅」のナレーションをやっているのだね。さんまは「いいとも」に遅刻しそうになったときに、山手線に一度だけ乗ったことがあるという。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊朝日」の表紙の真ん中には「休刊まで、あと2号!」の文字がある。表紙が「ブラック・アングル」になっていて、これも初めてのことのようなのだが、そこに、東海林さだおやサザエさん、西原理恵子やナンシー関など、「週刊朝日」の誌面を彩ってきたイラストが大集合している。中身を読んでいくと、「週刊図書館」の欄には「次世代に遺したい一冊」という特集があり、執筆陣がおすすめの本を一冊ずつ紹介していた。もうひとつ、「「週刊図書館」の72年を振り返る」という斎藤美奈子と永江朗の対談もあり、どちらも次週に続く。

 そのほか、「ニューズウィーク日本版」には、ジャニーズの性加害問題について、デーブ・スペクターのインタビューがあり。「SPA!」の「エッジな人々」には岩崎う大が登場。インタビュアーはおぐらりゅうじ。つぎのページには岩崎う大の新連載が始まる。お笑いについて書いていくエッセイになるんだろうか。小学生のころ、通学路の新聞販売所に志村けんにそっくりなお兄さんがいて、本物かどうかという質問をはぐらかしていたという思い出を書いているのだが、唐突に、談志師匠の言葉が引用されている。

 先週の「爆笑問題カーボーイ」を聴き忘れていて、タイムフリーぎりぎりで聴いた。オンタイムで少しだけ聴いていたから聴いたような気になっていたのだけど、まず、田中の「FLASH」の記事についてしゃべっていて、これは記憶している。それから、太田夫妻が自宅から歩いていったという駒沢公園の餃子フェスの話。客が若者ばかりで、楽しんでいる様子に感極まってしまったという太田。そのあとには、ドラマ「だが、情熱はある」と「日曜の夜ぐらいは…」について熱く語っていた。

 少し前に部屋着をハーフパンツにしていたが、今夜は寒く、スウェットの長ズボンにまた替えた。深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。聴きながら眠ってしまうから、聴いたかどうかいつもわからなくなってしまうのだ。

2022年10月2日日曜日

10月2日日曜日/白か黒か

◇ テレビ

 午前中にブログの更新をひとつ。午後になってから、録画していた今朝の「サンデージャポン」を観た。有田芳生が出演することを先にツイッターで知り、これはしっかりと観なければと思っていた。さすが、ワイドショーのコメンテーターをやっていたこともあるひとだから、このような場にも堂々と登場する。スタジオには、鈴木エイト、ひろゆき、小原ブラスも出演。まず、有田芳生が太田を強く批判するポイントは、家族による保護説得を、統一教会が主張する「拉致監禁」という言葉を太田が使って表したことにあるようだ。太田「僕は有田さんにちょっとひとつ、誤解…、されてないかもしれないけど、言いたいのは、僕は統一教会側の意見を代弁してるわけではなくて、統一教会から、なにかその関係があるということもいっさいありません。」と前置きし、保護説得の歴史に乱暴なやりかたがあったこと、それがこの「空白の30年」により、初期の乱暴なものに戻る危険性を語る。しかし、これに関しては、鈴木エイトから否定される。

 山上容疑者が手紙を送った人物である米本和広の本を読んだという太田は「そのことはあまり報道されてないですよね?」「そういう問題もあるんだ、こっち側にはこっち側の問題もあるんだってことを、テレビがやっぱり公平に扱って、この問題っていろいろ難しいよねっていうことをやるべきだと思うんだけど、テレビは白か黒かっていうものを求めるから、どうしてもそういうことができにくい状態。で、なおかつ、僕はほんとはね、米本さんと有田さんが反目しあっている状態が、すごく悩ましいと思うんですよ。だって、思いは一緒じゃないですか。」 「いや、違うんだよなあ。」と有田。太田「でも、統一教会の問題を解決したいっていう大きな思いは一緒じゃないですか。」「専門家同士が対立しているときに、どっちの主張が正しいのかっていうのは僕らはわからないわけですよ。だから、そういうこともある、こっち側もあるってことを、両方報道するべきだって僕は思ってるんですよ。」「でも、太田さん、毎週同じこと言って恐縮なんですけど、やっぱり、公平も白黒もないんですよ、この場合は。」とデーブ・スペクターが割り込む。「太田さん忙しいから、あんまりテレビとかみんなのツイートとか読んでないかもしれないけど、昨日の「報道特集」観ました?」といって、「このつらいもの観れば、太田さん少しでも今までのような言いかたしないんですよ。だからやっぱり、毎回言ってるように、知らなすぎると思うんですよ。」 デーブのこの指摘には、太田は「別に言い訳するわけじゃないけど、「報道特集」は観てないんですけど、有田さんの本も、エイトさんの本も、紀藤(正樹)さんの本も、郷路(征記)さんの本も、米本さんの本も、読んでるんですよ。」

 杉村太蔵が、保護説得をしようとした家族側が裁判で負けている例をあげたが、有田芳生は「事実の問題としてひとつお伝えしときたいんだけど」と、保護説得がいろいろなトラブルになった事実は認めるが、「そういう行き過ぎは改めなければいけないし、もう改まってるんだけれども、だけどその問題において、刑事事件になったのはひとつもないんです。」 太田「民事ってことですか?」 有田「刑事で、ひとつもないんです。」 太田「だから、すべて民事ってことですか?」 有田「民事では裁判になりましたけど、刑事事件にはなってないんです。」

 杉村太蔵だけは太田の意見に理解を示していて、「サンジャポ」を毎週観ている自分もほぼ同じ理解なのだが、杉村太蔵は太田の主張を3点に集約する。すなわち、被害者の救済、再発の防止、信者が追い込まれてしまうことの懸念。杉村太蔵は、メディアで白黒つけるのは非常に危険だという考えを語り、被害者団体はなぜ解散請求をやってこなかったのかという疑問をぶつける。しかし、これについては、鈴木エイト、ひろゆき、デーブからいっせいに反論されてしまう。ここからは、なぜかなかなか解散請求ができないという法律の問題点も浮かんでくる。

 最後はMC論になり、ひろゆきは、「ミヤネ屋」や「ひるおび」は統一教会に訴えられているのに「サンジャポ」は訴えられないのはなぜかというと、統一教会にとっては都合のいい番組になっているということを語った。太田「僕は助けるつもりはないですよ、統一教会は。だけど、やっぱり、専門家のなかでもこれだけ意見が違うっていうなかで、エイトさんと有田さんでも微妙に意見が違ったり、山口(広)さんと郷路さんとか、あと、米本さんも、ひとりの現場を見てきたひととして、ぜんぜん意見が違う。それを、やっぱり、われわれはそれぞれの意見を訊かないとわからないと思うから、こっちの意見はどうですかっていうふうに、お伺いをたてたいっていう気持ちがあるわけですよ。それが統一教会寄りの意見である場合もあるし、有田さんの意見もわかるっていう場合もあるし、だから、もうちょっと、今の報道っていうのは、白か黒かっていうことに、なかなかテレビってそういうふうにしたがるし、お前は白なのか黒なのかってしたがるけども、これは白か黒かでは語れない問題だから、だから、僕の言ってることは「お前の言ってることははっきりしないよ」って言われんのかもしんないけど、むしろ、はっきりさせちゃうことに対する恐怖心というか、懸念が僕のなかにあるっていう。」「でも、これ、白黒で語れる問題なんですよ、申し訳ないけど。そこの誤解大きいと思いますよ。」とデーブ。しかし、杉村太蔵は「そこはデーブさん、だいぶねえ、僕も考えかた違う。そう簡単に白黒言える問題じゃないですよ。」 有田芳生は「私もコメンテーター12年半、ある番組でやってきましたけれども、イラク戦争のときに、MCのかたと意見がだいぶ違ったんです。一時、対立するようなこともあったんだけど、なんか、番組そのものの雰囲気がよくなくなってしまって、しゃべらなくなったときがあるんです。だからそういう、太田さんや田中さんの立場で主張をされてることに対して、まあ、この番組は違うかもわかんないけども、やはり、ちょっとあのう、遠慮しようとか、そういうひとも出てくる可能性はあると思うんですよね。だから、そういう立場にいるんだってことは理解をしていただきたいというふうに思うんです。」 エイト「僕はあまり遠慮してないですけどね。」

 この討論は番組開始48分まで続き、観ていて、へとへとに疲れた。そのあとはロシアの問題を扱い、中村逸郎が登場。それから、円楽、猪木の訃報を扱った。有田芳生は番組上はにこやかな表情も見せ、とてもよかったのだが、しかし、ツイッターを見てみると、杉村太蔵への批判をリツイートしていたり、なんだよこりゃと思った。これは、ツイッターになると馬鹿になる文化人のひとつの典型なのである。テレビ番組に呼ばれて、論敵と対峙しているときは真っ当なのに、ツイッターではツイッター内の空気に飲まれてしまう。いや、ツイッター側のみから眺めていると、おそらく、これはまるっきり逆に見えるかもしれない。ツイッター内では真っ当さを保ち、テレビでは空気に飲まれてしまったと理解されるだろうか。番組内では、ある番組のMC(「ザ・ワイド」の草野仁か?)と意見が対立し、番組の雰囲気が悪くなったという話をしていたが、いや、このツイッターでのふるまいを見ると、爆笑問題に忠告していた有田芳生のほうが空気に飲まれやすく、流されやすいのではないのか。放送後のツイートでは、望月衣塑子のツイート(今朝の「サンジャポ」の切り取り動画を引用リツイートし、有田芳生と鈴木エイトの本を太田は少なくとも読むべきだということを書いている。)を引用リツイートし、「太田さん、番組のなかで、僕の本を読んだと言っていたんですけどねぇ……。バランスの悪さは、これから修正されんでしょうか。」などと書いているのだが、それを言うなら有田芳生のほうだろう。太田こそ、過剰なほど、バランスをとろうとしているのだ。バランスなど気にせず、統一教会を徹底的に批判すべきだという話ならば理解はできるのだが、自分がバランスがあるつもりでいるのだから、有田芳生の状況認識能力には不安を感じざるをえない。この有田のツイートを引用するリツイートにはまともな反論も多く見られるのがせめてもの救いだが、大変、暗澹たる気持ちになった。ツイッターは世論ではない。もはや、2ちゃんねると変わらない。(その2ちゃんねるを作ったひろゆきのほうがテレビに順応しているというのも皮肉なものだが。)

 今日は外出せず、疲れてしまったので、休憩を挟んでから、今度は「ワイドナショー」を観た。今週は松本が出演したほか、ヒロミ、安藤優子、呂布カルマというメンバー。国葬を扱うが、そういえば、「サンジャポ」では国葬についてはほぼ扱っていなかった。こちらの番組では、安藤優子はもちろん、ヒロミも国葬に疑問を示すが、松本もなかなか常識的なことを言う。「やっぱりちょっと、うーん、なんか自民党らしいというか、自民党の悪いところが出ちゃってるなあというかねえ、やっぱり、強引に決めすぎたなあというのはありますよね。だから、もうちょっと、みなさんが納得できるように説得というかねえ、してあげないと、逆に僕は、安倍さんが非常にかわいそうだなあっていう気が…。昭恵夫人もそうですし、ちょっと、そう思いましたね。だから、反対のデモをするひとたちの気持ちも、正直、わからなくもない。ただ、黙祷のときに、騒いでいるひとたちの気はしれないなっていうのはありますね。やっぱ、ああいうときは静かにしようよって、思いますけどね。」

 夜になり、スーパーまでちょっと買いものに行き、それから、録画していた「笑点」を観た。今回は、オープニングと前半の演芸コーナーはつぶし、円楽追悼のVTRを放送した。大喜利の助っ人は鶴光。3月以来の再登場。

◇ ラジオ・配信ドラマ

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴いた。この週はゲストコーナーがいつもより遅く、16時台にモト冬樹が登場した。ビジーフォーの解散ツアーがあり、その札幌公演の前座がなぜか爆笑問題だったんだそうだ。続けて、今日の放送を聴くと、先週のモト冬樹に続き、今週のゲストにはエド山口が登場し、連続モノになっている。桑田佳祐から知ったのだろうが、太田はエド山口の YouTube を観ている。これも観ておきたいと思いながら、今からすべて観ようとしても、もう膨大すぎてなかなか大変だ。その活動はジャンルを越境し、日本の音楽史、芸能史の生き証人のようなひとで、エピソードがいちいち、何年何月何曜日まで細かく出てくる。すさまじい記憶力に圧倒される。

 アマゾンプライムでドラマをひとつ。「熱海の捜査官」を観終わり、今度は「時効警察」を観なおしたいと思っていた。まず、第1話。2006年放送だったか。記憶よりも、意外とシャープではないというか、まだ第1話だからだろうか。ゲスト俳優には東ちづるが登場し、そういえば、サスペンスによく出る俳優がゲストに選ばれ、そこも遊びになっているんだったっけ。第1話は、笹野高史の演技がいちばん面白かった。

2021年10月17日日曜日

10月17日日曜日/落語や歌を聴いていた

◇ ラジオ・テレビ・映画

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していた昨夜の「Nキャス」を観た。しばらく聴かなくなってしまっていた「志の輔ラジオ 落語DEデート」をひさしぶりに聴いてみると、久本雅美がゲストだった。この番組には珍しく、知名度のある芸能人がゲストだ。落語は枝雀の「ちしゃ医者」。聴きながら、もう少し眠ってしまう。

 録画していた今朝の「サンデージャポン」を放送直後に観た。小川彩佳が初登場。POTETO という団体の代表だという古井康介というひとが登場し、衆院選に向けて、政治の話題をたっぷりと扱っていた。後半、小さいニュースだったが、新しい「スーパーマン」がバイセクシャルだという話題で、デーブ・スペクターが「乗っかってる感じ」を指摘していたのは興味深かった。この風潮にはアメリカのコメディアンたちがものすごく反発していて、このへんでやめておこうかという動きもあり、こういう流れはだんだん減っていくという予測をしていた。13時からはラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。14時台は、加藤登紀子がゲスト。

 今日も、近所の郵便ポストまで投函に出る以外の外出はなし。昨日に引き続き、タイムフリーで「村上RADIO」を聴いた。先週火曜は、第10回「冬の炉端で村上SONGS」の再放送。ぼんやり聴いていたら、日本の歌謡曲をかけていて、これはなんだろうと思って確認すると、ジミー入枝という知らない歌手で、検索してみると、ほぼ同世代のひとなので驚いた。番組でかけていたのは、フランク永井「君恋し」のカバーだったが、YouTube で探しても、その動画はなかった。代わりに、ジミー入枝のほかの動画をずいぶん漁ってしまう。鹿児島で活動する1972年生まれの歌手で、キングトーンズのバンドボーイをしていたひとなのだ。まさか、村上春樹のラジオでこんなひとを教わるとは思わなかった。なんでも聴いてみるもんだ。村上春樹がなんて言って紹介していたのか、もう一度、聴きなおしてみると、京都の中古CD屋の200円均一で見つけたと言っていた。

 

 録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「演芸図鑑」は「立川志らくの演芸図鑑」。ナイツの漫才、小痴楽の「湯屋番」、そして、対談ゲストにはフワちゃんが登場。「笑点」の演芸コーナーは、大木こだま・ひびきの漫才。「東京03とスタア」は、光石研がゲスト。このクラスの俳優のコントを観ることができるとは嬉しい番組だ。先日の「キングオブコント」を観ても、コントの流れは俳優的な芝居になってきている。脚本は根本宗子。そのあとの音声コントには、かが屋が登場した。「日本の話芸」も、小三治追悼だというので録画しておいた。2012年収録の「千早ふる」が放送された。当たり前だけど、9年前の小三治は元気だ。記憶のなかの「千早ふる」よりもテンポが速かった。小三治の噺のなかでは「千早ふる」がいちばん好きだ。よくぞこれを選んでくれたと思う。声に出して笑う。

 夜、アマゾンプライムで映画を1本。「ピッチ・パーフェクト」という映画、先日観た「シンデレラ」の監督の、ケイ・キャノンが脚本を手掛けているので観たくなった。日本では2015年公開だが、製作は2012年。アカペラサークルの物語で、青春映画なのだが、ひたすら痛快な、陽気なコメディで面白かった。日本の青春映画はどうもじめじめしている。

2021年7月25日日曜日

7月25日日曜日/茶化しているものは

◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から県央地区に。まっすぐ帰る気にならず、本厚木に寄るが、食欲もなく、それよりもひと休みしたく、ベローチェに入る。アイスコーヒーとベーコンマヨパンを食べ、読書するモードにようやくなれたというところだったが、どうも没入できない。疲れと、漠然とした、なにか不安感のようなものがある。すっきりせず、平日だったらカラオケにでも行ってしまいたかったが、ひさしぶりに、厚木戸室のブックオフまで足を延ばしてみることにした。少し歩くことになるから、めったに行こうという気にはならない店だ。20分ほど歩き、ブックオフに到着。110円の文庫本を3冊と、210円の単行本を1冊と、これだけじゃあ乏しいので、CDの棚も見ると、「座敷女」のCDブックを 290円で見つけて、これも買っていく。本厚木駅のほうまで戻り、アミューあつぎのブックオフにも寄ろうかと思っていたが、めんどくさくなり、やめた。歩いたせいか、ようやく食欲が出てきて、からやまに入り、焼き鳥定食を食べた。

 帰りの電車で、松本隆「エッセイ集 微熱少年」を読み終えた。2016年刊、立東舎文庫。親本は1975年刊。ということは、これが書かれたとき、松本隆は二十代だ。つい、現在の松本隆の語り口を思い浮かべてしまうが、まだ、歌謡曲のヒットメイカーにはなっていない、それ以前の、そうなることも知らない若い松本隆の文章だということを意識して読んだ。


◇ ラジオ・テレビ

 夜に帰宅し、タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴いた。開会式の中継の裏番組に爆笑問題が出ることは知っていたが、長時間の番組なので、録画はあきらめてしまった。漫才の最中に、太田が小林賢太郎に「戻ってこい」とかなんとか、呼びかけたというのはその日のツイッターで知ったが、ここでも改めて、それについて、リスナーからメールが届いていた。優しさと指摘するメールに、太田は「あいつのことなんか、俺、好きでもなんでもないからね、言っとくけど。あんな気取ったコント…、そこがだめなんだよ、小林! アーティストぶってっから、お前は。だから戻ってこいっつってんだよ。」と、太田のラーメンズに対する態度は昔から一貫している。そのメールは、私(リスナー)も小学校時代に同級生に意地悪したことがあり、今、それを蒸し返されて、プロジェクトをひっくり返されたらたまらないという内容で、そのメールのほどのよいユーモアも含めて、オープニングのここまでの流れには、笑いというものの治癒の効果を強く感じた。傷をいじることがなぜ笑いになるのかというと、治癒になるからというのが、おそらく、その答えのひとつになる。そして、そのほうが、放っておくよりも回復が早いのだ。それから、14時台には、宮藤官九郎がゲストで登場した。まず始めに、「いだてん」が今回のオリンピックの騒動を予見していたという話になり、そのあとの、太田の「俺の家の話」の分析も面白かった。それからやっと、宮藤官九郎のプロフィールが紹介されると、太田「宮藤さんもね、過去のネタほじくり返されたらね…(笑)」 宮藤「やばいですよね。おとなしくしといたほうがいいですよ、ほんと。」 太田「あんまり、だからね、国に関わる仕事やんないほうがいいよ」 宮藤「やんないほうがいいことがわかりました。なんにもいいことないですよね。(笑)」 田中「だからみんな、辞退するだろうね、今後」 宮藤「今後、絶対やんないですよ誰も、たぶん。」

 早めに眠ろうとしていたが、深夜に目覚め、すぐに眠りなおそうとするが、気が立って眠れない。しかたがないから、ブログの更新をして、それから、録画していた「サンジャポ」を観た。この番組もまずは結果速報から。それから、開会式の様子を伝える。その日、青山通りの様子をレポートしているテリー伊藤を目撃したが、その場面はまったく使われていなかった。番組後半では、テリー伊藤は選手村からもレポートしていた。オリンピックミュージアムの前からは山本里菜アナがレポートしていて、あの花火の瞬間には自分もあの場にいたのに、ひとがいっぱいいたから知らなかった。開会式について、デーブ・スペクターは「現場でがんばったひとたちはさておいて、165憶円て言われている予算に値するコンテンツなんですかと、本当に訊きたいんですよ。」と、とても辛い評価で、そのとおりなのだが、デーブが例に出す代替案はひとつも面白くない。そして、開催までの解任のどたばたも、この番組ではしっかりと扱っていた。問題とされたラーメンズのコントについて、太田「解任はある程度、まあ、あれはしかたないのかなあっていうか、かといって、俺は当然だとはちょっと思えないんだけど、あれをこう、なんていうのかな、解任するときに、小林賢太郎がね、あのネタのなかで、ホロコーストとか大虐殺をあたかも茶化したかのようにとられてるのは、ちょっと説明してほしいなって、俺は、組織委員会とか政府に…、要するに、ユダヤの人権団体のひとに、解任するっていうことでもいいんだけども、ただ、あのネタの趣旨っていうのは、ちょっとそういうことではなくて、彼自身がそれを茶化してるってことではなくて、っていうのを説明してほしいと思うのは…、ただ、その説明っていうのがとっても難しい、外国人には」と、そのあとは、コントの説明を詳しくする。つまり、あのコントはNHKの教育番組のパロディであり、虐殺があったという事実を茶化したのではなく、教育番組の偽善性を茶化したのであり、善と正反対のものとしてあのセリフを選んだということ。「説明すんのは難しいけど、選んだかぎりは、ぱっと解任して切り捨てるんじゃなくて、少なくともその説明はしてほしい。それ、押しつけろってことではないんですけど、それはお願いしたいと思います、政府と組織委員会に。」と結んだ。

2021年6月18日金曜日

6月18日金曜日/霞が関



◇ 貧乏暇なし

 まるで熟睡できず、早朝に目覚めるが、どうもからだが緊張した状態で眠っている。それ以前にまず、なかなか寝つけない。若いころにはまったくなかったことだ。朝から都内に。銀座で昼食になるが、やよい軒というつまらない選択になった。しょうが焼き定食を食べる。午後は霞が関に移動し、虎ノ門に向かって歩くことになるが、総務省、外務省、国税庁と、入り口には警備員が何人も立っているが、文化庁になると警備員がいないのが不思議だ。道路の向かいには報道の車両がいくつも停まっていた。あっちは裁判所か。夕方、ベローチェに入り、アイスコーヒーとあんぱんを食べる。虎ノ門から銀座線で渋谷に出て、まんだらけに寄っていく。階段の百均のスペースに、入荷がごっそりあったようで、カゴのまま、いくつも床に並べてあった。落語関係が多かったが、これは買うものなし。雑誌を丹念に見ていったらいろいろと面白いものがあり、13冊買った。大荷物になるが、まんだらけは袋をくれるので助かる。この量なので、紙袋を二枚重ねにして入れてくれた。東横線の各停で、のんびり帰ってくる。

◇ 読書

 電車内で、斎藤環「ヤンキー化する日本」を読み終えた。2014年刊、角川oneテーマ21。前著の「世界が土曜の夜の夢なら」が面白かったので、続けてこの対談集を読んだ。ヤンキー論でありながら、これは日本人論だ、と思いながら読んでいたが、あとがきにはまさにそれについて、「ヤンキーを論ずると、どうしても「日本人論」になってしまう。僕にはそれが不本意だった。」「しかし本書では、あえて日本人論として読まれることも辞さない、という姿勢をとっている。」と書いてあった。あらゆる日本人論はナルシシズムに通じてしまうが、この本ではわかりやすさを重視したという。巻頭で挙げられているヤンキーの特性は前著よりも整理されている。とはいえ、単純なヤンキー批判ではなく、フェアな分析をしているから面白く読んだのだ。與那覇潤との対談がとりわけボリュームがあり、1979年生まれの学者だが、ここでは政治について語られ、特に重要だと思い、難しくもあった。隈研吾との対談もあり、これは先に隈研吾の本を読んでいたから理解できることも多くなる。デーブ・スペクターとの対談では、デーブに向かって、斎藤環が「亡くなったナンシー関さんという人がいて……。」と切り出しているところには笑ってしまったが。(ナンシー関とデーブ・スペクターとで、論戦というほどでもないが、やり合っていたことがあったのをリアルタイムで読んで知っている。)

◇ ラジオ・テレビ・雑誌

 夜に帰宅し、タイムフリーで今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。佐久間宣行がゲスト。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。「さんまのまんま」の初夏スペシャルは、NEWS、花澤香菜&日高里菜、吉岡里帆、かまいたち、北村拓海&今田美桜が出演。最後に、グッズデザインをしたZAZYも登場。「ミュージックステーション」もざっと早まわしで観る。昨夜の「つぶやき英語」も観る。イーロン・マスクという人物を知らなかったが、ドージコインというものがあるというなら気にならないはずがない。日本でもっと流行ってくれないだろうか。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」に「漫才ブーム時代のツービートを語ろう」という鼎談企画があり、島田洋七、高信太郎、永峰明という顔合わせが珍しくて面白い。

 もう眠ろうとしていたところにメルカリから注文があり、梱包の準備だけしておくが、脳が緊張している状態になり、胃も痛くなる。タイムフリーで、今日の「問わず語りの神田伯山」を聴きながら、深夜2時頃にようやく眠った。ラジオでも聴いて、意識をそちらに奪われるようにしなければ、リラックスしないのかもしれない。

2021年3月15日月曜日

3月15日月曜日/荻窪の古本屋

◇ 荻窪

 まるでよく眠れず、早朝5時半には起きあがる。ツイッターを見たら、脳みそ夫がアイヌに対する差別表現をしたというので謝罪をしている。12日に朝日新聞が記事にしているくらいなのに、今日まで知らなかった。

 朝から都内に。昼食は荻窪になり、サヒダイニングというお店で、カレーBセットを食べた。2種類のカレーと、ナンとライス、サラダ、ドリンクのセット。カレーはチキンカレーとキーマカレーにする。ナンを一枚お替わりした。

 荻窪にくることもなかなかなく、グーグルマップを頼りに古本屋をまわる。まずは北口のブックオフから。110円の文庫本だけ、4冊買う。荻窪駅の西口改札前を通り、南側に移動し、竹陽書房に。帳場の前に積んである本のなかに、小林まこと「マンガの描き方」が目にとまり、だいぶ傷んでいたが、値段を訊いたら200円だというので買った。西側にはこの一軒だけがぽつんとあり、あとはどうやら東側にかたまっている。つぎは、駅前からすぐに見えた岩森書店に。ここではなにも買わなかった。南口仲通りをいう商店街をとおり、竹中書店に。外の均一箱から1冊、宇野亜喜良特集の「月刊絵本」を買った。駅から少し離れ、藍書店に。なにも買わなかったが、手入れの行き届いた面白い店だった。さらに駅から遠ざかり、トオワ堂という店を目指すが、グーグルマップには載っているのに、行ってみると古本屋らしき店はなにもない。その場所の奥には保育園があり、あんまりうろつくわけにもいかず、あきらめた。ネット通販だけというケースもあるが、検索してもよくわからなかった。駅の近くまで戻り、最後は古書ワルツに。ここは店の大きさも値段もほどがいい。近くに住んでいたら、いちばん寄るのはここだと思った。篠原有司男のインタビュー本と、高平哲郎「星にスイングすれば」を買った。






 丸ノ内線で帰るが、熟睡してしまい、池袋まで乗り、副都心線で帰ってくる。ツイッターを見ると、村上ポンタ秀一の訃報が。少し前に深夜番組で特集されているのを観た記憶があったので、ええっという気になった。

 夜に帰宅し、タイムフリーで今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。デーブ・スペクターがゲスト。続けて、「ザ・ラジオショー」も聴き始めるが、眠ってしまう。深夜に目覚め、録画してある「グッとラック!」を観る。トップの話題は緊急事態宣言21日解除に向けてということだが、自粛疲れする若者たちの「路飲み」と「ストアル」が懸念されていた。花見の季節である。北村義浩教授は「桜だけはどんなブレーキも止められない」「桜が首相になったほうがいい」とまで言っていた。この番組をずっと観ていればわかることだが、北村教授は面白いことを言いたくてしかたがないひとである。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...