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2023年7月28日金曜日

7月28日金曜日/柴又を歩く


◇ 新橋・代々木

 ひどい暑さであまり眠れず、早朝に起きあがる。深夜よりも、朝になるとようやく涼しくなってくるようだ。朝から都内に。新橋に出ると、SL広場にテントが建てられている。古本市かと思ったら、「新橋こいち祭」という看板があり、それがどういう祭りなのかはまったくわからない。新橋から霞が関のほうに歩き、昼は千駄ヶ谷のほうに移動したんだった。千駄ヶ谷から代々木に歩き、昼食にする。駅前の代々木庵に入り、とんかつ定食を食べた。700円。この店は二度目。ブックオフにも寄り、220円の単行本を1冊だけ買っていく。

◇ 金町・柴又

 午後は大きく移動し、金町まで行くことになった。スマホのバッテリーがピンチになり、ドトールに飛び込む。コンセントがたくさんある店で助かった。アイスコーヒーとブリオッシュショコラを食べた。スレッズに投稿し、それから、しばらく読書をする。さて、このあとはどうしようかと思ったが、せっかくめったにこない土地にきたのだから、ちょっと歩いてみたいという気になった。まず、グーグルマップで古本屋を検索してみると、金町駅の南側に書肆久遠という店があり、ここを目指して歩いてみたが、しかし、到着すると、店は開いていなかった。そもそも、店舗営業をしているのかもわからなかった。



 それから、柴又まで歩いてみたいと思い、地図を見て、江戸川の土手を歩いてみようと思いついた。江戸川の土手に出てみると、じつに爽快だ。風が吹いて、とても涼しい。左側には江戸川の河川敷が広がり、右側には浄水場がある。浄水場を超えると、そこはもう柴又だ。川沿いに進んでいくと、山田洋次ミュージアムや寅さん記念館があるようだが、今日は時間も体力もないから、折れ曲がり、柴又駅に向かう。











 柴又にはたしか一度だけ、中学生のころだったような気がするが、行ったことはあり、友だちの親子に連れていってもらったんだったと思うが、自主的に行ったわけではないからろくに覚えていない。そのときはもちろん、柴又駅から向かったはずだが、今日は江戸川のほうから、つまり、駅とは反対側、裏から柴又帝釈天に入っていくことになった。写真をあれこれと撮りつつ、お詣りもしていく。それから、参道を逆流し、柴又駅まで歩いた。19時前の薄暗い時間、参道の店はおおむね閉まっていて、これがむしろ、現実の商店のようには思えず、まるでテーマパークのように感じられる。観光客も見当たらず、それも写真が撮りやすくて好都合だった。
















 柴又駅から京成線に乗り、このまま、京浜急行に接続されるのかと思っていたが、ところが、高砂方面の電車に乗ったはずが、気がつくと、金町にたどりついてしまう。この京成金町線は、高砂と金町を往復するだけの路線なのか。改めて、京成高砂で乗り換えるが、同じ京成線なのに、一度、改札を出なければならないのだ。高砂からまたひと駅だけ乗り、青砥からは京浜急行直通が出ている。久里浜行きに乗り、もう乗り換えずに横浜まで戻ってくる。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「アメトーーク!」は「商業高校芸人」。サンドウィッチマン、ウエストランド、U字工事、みやぞん、蛙亭中野、ジェラードンかみちぃが出演。「SWITCHインタビュー」は、志の輔、飯塚悟志という顔合わせ。初対面のこのふたり、志の輔師匠のほうが東京03のファンで、飯塚を指名したのだ。東京03が単独ライブを行っていた恵比寿のエコー劇場で対談する。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、東ちづるがゲスト。ポッドキャストを聴きながら眠り、時間の記憶もないが、深夜0時にはなっていただろうか。

2022年10月13日木曜日

10月13日木曜日/代官山・綱島

◇ テレビ

 ほぼ眠れず、早朝に起きあがる。録画していた火曜の「午前0時の森」は、若林が本を紹介する企画。朝井リョウ「正欲」、高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」、國分功一郎「暇と退屈の倫理学」について語ったほか、南原から薦められたという林望「すらすら読める風姿花伝」と、それにつなげて、三原和人「ワールドイズダンシング」という世阿弥のマンガも。佐藤尚之「ファンベース」、年森瑛「エヌエー」、安田登「あわいの力」といった本も並べられていたが、触れられる時間はなかった。そのほか、綾部の本はともかく、後ろのカラーボックスに差してあった本も気になったが、画面上では書名までははっきりとは確認できない。


◇ 代官山・綱島

 朝から都内に。雨降り。天気予報はまるで当たらない。まず、渋谷に出て、それから、代官山のほうまで行く用があり、それが予定よりもずいぶん早く済んでしまった。想定外に時間がたっぷりと空き、東横線の各停に乗り、ブックオフに寄ろうと思い、しばらく寄れていなかった綱島で降りる。しかし、せっかく寄ったわりには収穫乏しく、110円の文庫本を2冊、雑誌を1冊、220円の単行本を1冊買っていく。ブックオフがある通りにあったサンマルクカフェはなくなってしまったのか。駅に戻る途中に、満天酒場という店に入り、ランチメニューの肉あんかけ炒飯を食べた。680円。満腹になったところでもう1店、樽町のブックオフにも遠征するが、こちらはさらにひさしぶりだったものの、こちらもたいした収穫なし。220円の単行本を1冊だけ買う。







 サンマルクカフェがなければ、綱島にはもう休める場所はない。東横線の各停に乗り、眠りながら横浜まで帰ってくる。寝不足につき、とにかく眠い。横浜に着き、とりあえず、有隣堂に寄り、それから、ベローチェで読書でもしようかと迷っていたが、もはや気力がなく、帰りたくなった。電車では眠ってばかり。今日はまるで読書ができなかった。

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 昼のにうちに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を2日分まとめて。昨日のゲストは里見浩太朗。80代から始めた水彩画のほか、水墨画、ピアノ、ゴルフなど、趣味の話をいろいろとする。そして、今日の放送は、寅さんファミリーの傑作選。冒頭には山田洋次からのメッセージもあった。傑作選はまず、渥美清と倍賞千恵子が一緒に出演した回、1979年放送、渥美清50歳、倍賞千恵子37歳。このとき、徹子さんはいくつかというと、45歳だ。そのあとには、前田吟(1987年放送・43歳)、笠智衆(1977年放送・73歳)、三崎千恵子(1982年放送・61歳)、下條正巳(1987年放送・71歳)、太宰久雄(1987年放送・63歳)の映像が流れた。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、ナイツがさっそく円歌師匠のパワハラをいじっていた。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊文春」の巻末グラビアに岩松了の特集記事があった。岩松了がこれまで描いてきたテーマには「家族」が多かったが、二十一世紀に入ってからは「戦争」が増えているという。岩松「戦争って、みんなよくない、って言っているのになくならない。それは結局、人はいいことを求めるからじゃないかと。つまり、敵が来たら家族を守る。でも、その善としてある家族を守ろうとする精神が結局戦争を起こすんじゃないかと考えたんですね。夫婦を書く、家族を書くという先にある戦争というものがだんだん捨てられないテーマになってきた」

 夕方から眠り、深夜に起きあがり、また録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」と「あちこちオードリー」を観て、それから、今夜の「アメトーーク!」もすぐに観てしまう。先日の放送でプレゼンされたばかりの「兆楽大好き芸人」がさっそく実現した。相席スタート山添、ハナコ岡部、ジャングルポケット斉藤、空気階段もぐら、三四郎小宮、オズワルド、シソンヌというメンバー。MC側には、ケンドーコバヤシ、狩野英孝が並ぶ。こんな放送をやられてしまっては、しばらくは行けそうにないな。小宮によると、とんねるずも昔から通っていたそうだ。

 Spotify で、STUTS の新アルバムを聴きながら、朝までにブログの更新をひとつ。音楽を聴きながら眠ろうとしていたが、インスタでいやらしい動画を観始めてしまい、後悔するような無駄な時間を過ごした。

2020年12月10日木曜日

12月10日木曜日/「男はつらいよ」がつなぐ二作

 「ブックオフ大学」を褒めてくれているツイートを見て、朝から気分がよくなった。サラダくん、ありがとう。 

 「ブックオフ大学」の自分の文章は、自分のことをよく知ってくれているひとには好評で、きちんと伝わっているのだと思うが、知り合い程度のひとからはまるで良い感想が聞こえてこない。この本を買ったというツイートは目にしているのにそれっきり。いったいどう思われてるのかと不安になるが、立場が逆だったとすれば、まあ、感想は書きにくいか。例年どおりだったならば、古本市で会ったひとには直接感想を訊けたりもしたはずだが。 

 とみさわ昭仁さんがブログで褒めてくれたのはとても嬉しく、救われた気になった。

◇ 神保町

 午後から外出。今日は夜に北千住まで行く予定があり、その前に神保町に寄り道をする。半蔵門線の九段下駅で降りて、靖国通りに面する店の、外に出ている均一本ばかりを眺めて歩いていくが、いつもたいして買うものがあるわけではない。今日は矢口書店で、ぼろぼろに傷んでいる「川崎徹全仕事」を300円で買った。交差点から先はすずらん通りに入り、虔十書林では落語関係の本を3冊買った。ここは3冊500円。

 東京堂書店の週間ベストに「ブックオフ大学」はもうなかった。2週連続で1位だったのだが、3週目で2位になり、4週目でランク外に。店内を覗いたら、在庫はまだまだたくさんあるのだけど。

 ここで「本の雑誌」を立ち読みしたら、とみさわさんが今年のベストワンに北野武「不良」を選んでいた。自分の文章を褒めてくれたとみさわさんがたけしの小説を評価しているとは、よりいっそう嬉しくなる。

 北千住に行くにはまだ少し時間が早く、新御茶ノ水駅近くのベローチェで時間をつないだ。買ったばかりの「川崎徹全仕事」をつまみ読み。吉本隆明や別役実が評論を書いている。


◇ 東葛スポーツ

 北千住のシアター1010稽古場1で、東葛スポーツの公演「A-②活動の継続・再開のための公演」を観た。開演前、スクリーンには「男はつらいよ お帰り寅さん」が映されていて、その偶然に驚いた。というのは、ここにくるまでの電車のなかで、滝口悠生さんの「愛と人生」を読んでいて、この小説も「男はつらいよ」をモチーフにしているからだ。はるか昔のことのようだが、「お帰り寅さん」は今年の正月に観たのだった。

 上演時間は70分ほど。東葛スポーツを好きになったのは、そもそもは、社会問題を扱うその手つきの痛烈さに惹かれてだったが、その後に観劇を続けていくと、むしろ、東葛スポーツはこの社会の苦しさそのものをくり返し描いているのだという気がしてきた。けして、イージーな突破口があるわけではないのだ。今回は特に、その苦しさの当事者として描いている。メロウなトラック、エモーショナルなリリックがいつになく切実だった。それを掻き消すように、毒っ気の強いアンコールが付け加えられていた。

◇ 今日の読書

 北千住から横浜まで戻ってきて、横浜駅西口のマクドナルドに寄り、読書をしてから帰った。

 滝口悠生さんの「愛と人生」を読み終える。滝口悠生さんと「さん付け」になってしまうのは、あいさつこそしたわけではないが、雑司が谷の「みちくさ市」でお会いしているからだ。お会いしたというのも変か。滝口さんはたしか、特別枠のようなかたちで作家仲間たちと出店していた。こっちが古本を売っているところを通りがかり、ちょうど「男はつらいよ」の本を売っていたからか、滝口さんは立ち止まって少し見ていってくれた。

 しかも、この文庫本の解説を書いているのは矢野利裕さんだ。矢野さんにもそのときの「みちくさ市」でお会いしたのだ。矢野さんにはツイッターで認識してもらっていて、このときに初めてあいさつをした。矢野さんは滝口さんたちが出店しているから遊びにきたというわけだ。

 「小説というものが、ある面においては、落語や喜劇、はたまたテキヤの口上と同じように、大衆芸能の地平にあるということだ。」「考えさせられる小説は数あれど、体を動かしたくなる小説はめったにない。」「本作は、言葉が身体とともにあるということを思い出させてくれる、すぐれて芸能-的な小説である。」

 この「小説」を「演劇」に変えると、まるで、東葛スポーツについて書いているようにも感じられる。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...