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2024年6月17日月曜日

6月17日月曜日/水道事務所を訪ねる

◇ テレビ・雑誌

 朝、ゴミを出しに行ってから、もう少し眠りなおす。少々眠りすぎた。録画していたテレビ番組をあれこれ。今朝の「虎に翼」は、かつてのカフェの場に寅子が「轟法律事務所」を見つける。よねさん、轟のその後は、視聴者にはわかっていたが、寅子とはここで初めて再会することになる。轟を演じる戸塚純貴のコメディセンスがいい。

 土曜に放送された「さんまのお笑い向上委員会」は、先週に引き続き、「ゲスト向上芸人」は真空ジェシカ。川北は今週は吉本新喜劇のハッピを着用している。さんまは「早坂営業」を認識している。今週はここに、同じ人力舎の岡野陽一とザ・マミィが加わった。錦鯉のまさのりさんによると、真空ジェシカのほうが話しかけやすく、マミィのほうがとっつきにくいという。そこからの会話の実演が真空ジェシカの真骨頂。代わるマミィをすぐに打ち切ったさんまがシビアだ。

 楽天マガジンのチェックをする。「週刊ポスト」の横山剣さんの連載は野口五郎「私鉄沿線」を取り上げていた。ダックテールズの時代に、野口五郎をメインとしていた事務所と業務提携していた時期があった。芸能人大運動会などに出演していたことがあったのはそのためだったのか。40年ぶりに会った野口五郎は、クレイジーケンバンドは認識していたが、ダックテールズのボーカルと同一人物とは知らずに驚いたという。たけしの連載では亡くなった中尾彬を追悼していたが、都知事選の蓮舫にも少し触れていた。「週刊プレイボーイ」にも都知事選の記事がたっぷりと載っている。過去の都知事選のデータが面白く、猪瀬直樹が400万票もとっていたことに改めて驚いた。小池都政の8年間の仕事も細かくふり返られている。ほかのページでは、「THE SECOND」の準優勝同士、マシンガンズとザ・パンチが対談をしている。オール巨人の連載も「THE SECOND」について語っている。

◇ 三ツ境・瀬谷

 午後から外出。外に出てみると曇っていて、意外と涼しい。三ツ境にある水道事務所まで、歩いたことのない道を歩き、そう遠くはないのだが、初めて訪れた。料金が未払いだったため、振り込み用紙をもらう必要があった。事前に電話をしていたから、きちんと用意されていた。一応、受付のようにはなっているが、普段はここはあんまり利用者がやってくるようなところではなさそうだ。外に出ると、近くのローソンですぐに支払った。

 中原街道を進んでいくと、よく知る道に出る。この道をさらに進んでいくと、ブックオフにたどりつく。ひさしぶりに寄ってみたが、たいした本はない。110円の文庫本を1冊だけ買う。瀬谷駅まで歩き、図書館に寄れるかと考えていたが、そういえば、今日は月曜だから閉まる時間が早いんだった。水道事務所の時間しか気にしていなかったが、図書館は間に合わず、せっかく瀬谷まで歩いたのにあきらめることになる。

 瀬谷駅北口の壱角家に入り、冷やし中華を食べた。850円。この店に入ったのは初めてかもしれない。南口のイオンにドトールがあるのをグーグルマップから見つけ、行ってみると、ひっそりしていて居心地がいい。ここでしばらく読書をしてから帰る。行き帰りはラジオを聴きながら歩いた。今日の「ビバリー昼ズ」(ゲスト・U字工事)と、先週の「伊集院光のちょいタネ」をまとめ聴きする。

◇ テレビ・読書

 夜に帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」(ゲスト・石川さゆり)を観て、それから、放送されたばかりの「しゃべくり007」を観た。こちらのゲストは上戸彩。光が丘団地の出身であることも知らなかったが、なかなかプライベートなことに踏み込む番組だった。仲がいい実の兄が別室から声だけの出演をする。小中高時代の同級生たちも登場した。最後には、上戸彩がファンだというミラクルひかるも登場。せっかくのミラクルひかるの時間が短く、もっと観たいと思った。

 夜、読書の続きをして、図書館で借りている、本橋信宏「出禁の男 テリー伊藤伝」を読み終えた。2021年刊、イースト・プレス。これも読みたかった本だったのだが、図書館で借りられるとは助かった。本橋信宏は別の本でもテリー伊藤のことを書いていたのをずいぶん昔に読んで、関係性がよくわからなかったのだが、知り合ったのは本橋信宏が大学生の時代、IVSテレビの若いディレクターだったテリー伊藤が大学生を主役にした特番を作ることになり、そのときに出演した早稲田大学の学生のひとりが本橋信宏だった。大学卒業後、本橋信宏はIVSテレビで働いていた時代があるのだ。だから、この本は単に他人が取材して書いた評伝ではなく、著者が関わり、体験したことが含まれている。その点では、小林信彦の一連の著作とも似ている。それにしても、ここに記録されている狂気の企画の数々、稲川淳二がソープ嬢になってニシキヘビにボディ洗いをしてくる、ヨネスケは恩師にボディ洗いを、あるいは、ある特番では動物プロダクションからアヒルと山羊とドーベルマンを借りてきて、「伊藤さんはどうもブレーメンの音楽隊をやりたかったみたいなんですよ」という証言など、声を出して笑う箇所がいくつもあった。そして、なによりも面白いのは、そんなテリー伊藤が「元気が出るテレビ」によってテレビに革命を起こしていく経緯だ。それ以前に、日本テレビには正力松太郎の死後に発覚した粉飾決算スキャンダルにより、大卒採用を中止にし、そのため、日本テレビは80年代に低迷することになった。そこにチャンスがめぐってきたのがテリー伊藤だったのだ。「元気が出るテレビ」を始めるときには、じつは、たけしはコントをやりたがっていたんだそうで、だからあのキャスティングだったのだと謎が解ける。コントができる野口五郎がいたのはそのためだったのか。しかし、テリー伊藤はコントには乗り気ではなく、番組はテリー伊藤好みのドキュメンタリータッチに方向転換していく。また、「たけしメモ」に関するテリー伊藤の証言もとても興味深い。「たけしメモ」のネタは作家たちではなく、たけしがひとりで作っていたというもので、収録1回目では、「たけしメモ」だけでじつは1時間やっていたという。伊藤「収録一回目で、たけしさんすごくいれこんでいて、たけしメモだけで一時間やったんですよ。おれも面白くてね。なんんか鬼気迫るものがあった。圧倒的に面白かった。これだけで十分。(略)プロデューサーに、『これは面白いから全部流しましょうよ』って言ったんだけど、局のほうは『いや、コーナーいろいろないと』ってことでだめだった。(たけしメモで)全部やってもいいくらいだったな。たけしさんもオンエアを見て、自分がやったやつ使ってくれるのが六分程度だから、何回かやっていくと、どうせ使ってくれないんだろうってなったのかなあ。だからおれも葛藤があったよね。(たけしメモが)絶対面白いのに、『これ八分でまとめて』とかなっちゃうんだから。おれは『面白いからCMまたいで2ロールで』って言うんだけど、それは日本テレビが許してくれなかったね。」 そしてもうひとつ、「ねるとん紅鯨団」および、とんねるずとの関係も興味がある部分だった。「元気が出るハウス」では儲けが入ってこなかったが、そのあとの「バレンタインハウス」ではきちんと契約を結んで大儲けをする。この事業を手がけていたのがのちの高橋がなり。「浅草橋ヤング洋品店」からは、テリー伊藤の演出はリアルタイムで意識して観ていたが、本橋信宏も思い入れが強いのか、「江頭グランブルー」の記述はやや美化しすぎではないかという気もした。その時代にはテリー伊藤は出版界にも進出し、「お笑い北朝鮮」や「お笑い革命 日本共産党」を著す。そして、「ビデオ安売り王」にも触れられていたが、どんなソフトが作られていたかの詳細は書かれていない。「テリー伊藤」と名乗るようになったのは「DIME」の連載からだったというのも知らなかったが、こうしてたどってみると、「テリー伊藤」になるまでが気が狂ったように面白いのだった。80年代から90年代にかけて、テリー伊藤の笑いがもたらしたものの重要性。良い面も悪い面も、もっと語られるべきではないか。

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2023年12月24日日曜日

12月24日日曜日/「M-1グランプリ2023」

◇ ラジオ・テレビ・生活

 寒さのためにまるでよく眠れず、早朝に起きあがる。Spotify のポッドキャストで、昨日の「ちゃきちゃき大放送」のオープニングを聴いた。「M-1」の話をしているだろうかと聴いてみたら、塙さんが炎上について謝罪をしていて、まったく知らなかったからなんのことかと思いながら聴いた。検索してみると、11月14日の「ナイツ ザ・ラジオショー」でそれについて説明していた。もう1ヶ月以上も前のことだ。これもポッドキャストで聴けるから聴いてみると、オープニング、20分を過ぎたあたりからようやくその話をしていた。漫才協会のミーナに仕掛けたドッキリがひどいということらしい。

 ラジオを聴きながらもう少し眠る。紛失したカード類の再発行の手続きを今日も確認しなければならず、あたまがおかしくなりそうだ。この月末に引き落とされるものがいくつかあり、それが正常に行われるのか、まったく気が気でない。キャッシュカードをすぐに停めた口座がひとつあって、すると、その口座の金は、なにしろ身分証もないのだから、キャッシュカードが再発行されるまでは動かせなくなるということに気がついていなかった。なにに悩んでいるのかというと、ぎりぎりでやりくりしているので、残額が足りているのかがわからないのだ。財布とは別にしていて紛失を免れたカードもあって、ある引き落としはその生きているカードの銀行に変更してみたが、引き落としが有効になるのは来月からだというので、それじゃあ、なんにもならない。

 録画していたテレビ番組をあれこれと。今夜の録画をするための残量を作る必要があり、これも忙しい。昨夜の「Nキャス」を観て、それから、今朝の「サンデージャポン」を観る。ウエストランド、森香澄、小倉優子、若新雄純らが出演。安倍派の裏金問題の話題では、スタジオに自民党の佐藤ゆかりが登場した。午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」(14時台ゲスト・阿川佐和子)をつけておく。

 夕方から外出。まず、PASMOを再発行するために駅まで。一昨日に二俣川駅でもらった再発行の用紙を渡し、ここでもまた古い保険証を見せる。すんなりと無事に再発行はできたが、チャージが残り140円だというのでがっくりした。財布が盗まれた日、平沼橋駅でPASMOに千円チャージしていて、現金は失ってしまったが、その千円だけは助かっている可能性に期待していたのだが、それもすぐに使われてしまったというわけか。愕然として、いったん駅を離れたが、もしかすると履歴が残ってるんじゃないかと思い、また駅に戻る。駅員には不審な顔をされる。しかし、駅員に確認してみると、再発行したカードには履歴がないという。その日のうちにもじつは横浜駅でも履歴を訊ねていて、そこでも履歴は残らないと即答され、そんな馬鹿なと疑っていたのだが、それじゃあそのときには確認できたんじゃないのかとしつこく訊くと、履歴はカードそのものからしか確認できないんだそうで、どっちにしろ無理だったようだ。てっきり、PASMOみたいなもんはデータがまとめて管理されてるのかと思っていたが、案外、ローテクなものなのか。PASMOというのは役に立たないものだな。しかし、それにしたって、横浜駅の駅員には履歴が残らないとだけしか言われなかったが、利用は停められたんじゃないのか。そのときに停めていれば、チャージはまだ使われていなかったかもしれない。そのくらい教えてくれたらいいのに。不誠実な駅員だ。あのやろう、腹立たしいな。

 なにか食べものを買ってから帰ろうというつもりでいたが、コークオンの万歩計を確認すると、もうちょっと歩けばスタンプがたまるから、遠くのスーパーまで遠征してみようという気になった。三ツ境のOKまで歩き、少しいい弁当とデザートも買っていく。今日はクリスマスイブだから、わびしいのはいやだ。

◇ 賞レース

 2時間ほどで帰宅し、さあ、今日は「M-1グランプリ」を観るのだ。18時半、放送が終わるのを待ってから「M-1」敗者復活戦の録画を観始めた。司会は陣内智則と西野七瀬。審査員5名、ノンスタイル石田、かまいたち山内、錦鯉渡辺、野田クリスタル、アンタッチャブル柴田が並んでいる。今年はルールが変わり、会場は新宿三角広場に移った。21組が3ブロックに分かれ、観客投票による勝ち抜き戦を争う。この対戦方式は「THE W」に近い。◆まず、Aブロック。1番手は華山、2番手はぎょうぶ。それぞれ、準決勝とは違うネタだったかなと思ったが、記憶だから不正確だ。最初の対戦は、僅差で華山が勝ち残った。華山のキャラクターは準決勝のときにも印象に残っていた。しかし、この勝敗方式はちょっとテンポが出ないな。それに、登場順は準決勝の点が低い順ではないかと思うのだが、だとすると、準決勝の成績が見えてしまうのはこの方式の欠点ではないか。3番手はロングコートダディ。これも準決勝とは違うネタだったが、準決勝と同じなのは、去年のロングコートダディとは違うしゃべくり漫才をぶつけてきたという点。その結果、平凡になってやしないかと思ったが、しかし、これはロングコートダディの圧勝。4番手はニッポンの社長。これは準決勝と同じネタだった。コンプライアンスへの皮肉をこめていて、これは準決勝でも面白かったのだが、なんと、この敗者復活戦では時間切れになった。これはロングコートダディがダブルスコアの勝利。5番手は 20世紀というコンビ。準決勝の印象が薄い。幼稚なネタだと思ったが、これもロングコートダディが勝つものの意外と差がつかなかった。6番手はママタルト。準決勝と同じネタだったが、最近のニュースのネタも足してきた。ママタルトを勝たせても面白そうだがどうだろうかと思っていると、ママタルトが僅差で勝利した。このブロックの最後はヘンダーソン。準決勝はばつぐんの出来だと思ったが、その同じネタ。笑いどころたくさん、しっかりと面白かった。結果は、これも大差ではないが、ヘンダーソンが見事に勝ちあがった。客席では、おいでやす小田がレポーターになり、観客に感想を訊く。◆続いて、Bブロック。1番手は豪快キャプテン。ここも準決勝の印象が薄い。2番手は鬼としみちゃむ。キャラクターの強いコンビだが、ネタはどうだろうか。結果は鬼としみちゃむが圧勝。3番手はスタミナパン。準決勝のネタはとても印象に残った。「ほーんとにウンチしてまーす。」というこれ以外のネタはあるんだろうか。これは僅差でスタミナパンの勝ち。4番手はトム・ブラウン。このネタにも準決勝から笑わされた。これはちょっと圧倒的ではと思ったが、トム・ブラウンが僅差で勝った。5番手はエバース。トム・ブラウンのあとにじつに落ち着いた漫才。準決勝とは違うネタだったか、準決勝よりも出来がいい気がした。難しい対戦だと思ったが、結果はエバースの圧勝。トム・ブラウン、惜しくも敗退する。6番手はナイチンゲールダンス。準決勝と同じネタだったかな。これはエバースのほうがいいかなと思ったが、ナイチンゲールダンスがダブルスコアで勝利した。このブロックの最後はオズワルド。さて、どうなるだろうかというところだが、準決勝とは違うネタをぶつけてきた。しかし、おとなしい。このネタでオズワルドが決勝に進んでも面白くないだろう。ナイチンゲールダンスの勝ちでもいいのかなと思う微妙な対戦だったが、結果はナイチンゲールダンスが圧勝。Bブロックはナイチンゲールダンスが勝ちあがった。◆ニュースの時間を挟み、いよいよ、Cブロック。1番手はドーナツ・ピーナツ、2番手はきしたかの。ドーナツ・ピーナツのほうがうまいかなと思ったら、ダブルスコアでドーナツ・ピーナツの勝ち。3番手はシシガシラ。ここもひとつのネタしかないんじゃないかと思ったら、準決勝とは違うネタだ。ハゲネタのバリエーションだけなんだけど、可笑しいよなあ。結果はなんと、シシガシラが圧勝。4番手はダイタク。準決勝とは違うネタだった。きれいな漫才で好きなんだけど、ああ、ダイタクが負けてしまった。ダブルスコアでシシガシラの勝利。5番手はななまがり。準決勝と同じネタだったかな。シシガシラと比べたらななまがりに決まってるだろうと思ったら、なんと、僅差でシシガシラが勝利した。6番手はバッテリィズ。アホのキャラは印象に残るコンビ。これはシシガシラだろうと思ったら、シシガシラの圧勝。そして、Cブロックの最後はフースーヤ。ここも準決勝と同じネタだったか。こうなるとシシガシラを応援したいが、なんと、シシガシラが勝ちあがる。いい結果になったと思った。ヘンダーソン、ナイチンゲールダンス、シシガシラという3組の決戦。最後は、5人の審査員がこの3組に投票し、敗者復活の1組が決定する。結果は、番組放送終了5分前を切ってから発表された。なんと、結果はシシガシラが4票獲得、ヘンダーソンが1票獲得。敗者復活はシシガシラに決まった。クロウト審査ならばヘンダーソンに間違いないだろうと思ったのだが、そうなるか。びっくり。最終的にはとても意外な結果になった。誰が誰に投票したかはわからないシステムだが、ヘンダーソンに入れたのは誰だったのだろう。

 そして、本編は録画しながら追っかけ再生で観ていく。前段が長いのは例年どおり、新宿のビルの屋上から生中継で、ウエストランドが漫才をする。井口が「プシュー」をやった。放送開始10分を過ぎてから、司会の今田耕司と上戸彩が登場した。そして、舞台裏のドキュメンタリーからファイナリストの紹介へとつながるオープニング。20分を過ぎ、ここで初めて今田耕司がしゃべるんだ。25分過ぎ、審査員が紹介される。中川家礼二、冨澤たけし、塙宣之、博多大吉、山田邦子、海原ともこ、松本人志が順に登場した。塙の炎上に松本がさっそく触れる。礼二は「ラジオショー」で予告していたとおり、今田の協力のもと、でたらめ中国語のあいさつをした。敗者復活戦の様子もここで伝えられる。三角広場に中継がつながり、パラレルワールドからきた上戸彩が「笑神籤」を引き、トップバッターは若貴に決まった。シシガシラはテレビ朝日に到着。レポーターだったおいでやす小田も一緒についてきている。今田が電車移動だったことを明かしてしまったが、これは秘密だったようだ。今年の「笑神籤」を引く役には栗山英樹と岡本和真が正装で登場。ほかの賞レースとは違うのはこのような部分で、「M-1」だけが国民的行事になり得ているところだ。

 番組開始から45分を過ぎて、いよいよファイナルステージが始まった。1番手は令和ロマン。ネタに入るまでに時間を使いすぎな感じがする。余裕たっぷりなのだが、しかし、なにか散漫な印象のネタだった。審査員の点数は高め。2番手は敗者復活のシシガシラ。敗者復活は意外な結果に感じたが、しかし、視聴者投票ではむしろ勝ちあがらなかったかもしれない、ルール改正だからこその勝者か。準決勝のネタをここで出してきた。コンプライアンスへの皮肉だが、敗者復活戦のネタよりもこっちのほうがイージーな感じはする。うーん、ヘンダーソンだったらなあと思ってしまったな。審査員の点数は控えめ。3番手はさや香。ここできたか。準決勝と同じホームステイのネタだ。しかし、53歳のブラジル人を受け入れたくないという結論は、シシガシラとは逆に、あまりにもコンプライアンスに無頓着に感じられて心配になる。気迫と熱はこもっていたが、怒鳴り合ってボルテージを高めていくのもイージーではないかな。これは点が割れた。山田邦子は高得点、松本は低い点をつけた。4番手はカベポスター。ここも準決勝と同じネタ。落ち着いた漫才を引っぱっていく手腕はさすがだが、笑いはだいぶおとなしい感じがする。審査員は点が低かった。6分や8分、劇場のサイズの漫才ならいいのだけど、「M-1」の4分では難しいという意見が共通していた。ここでシシガシラの敗退が決まるが、シシガシラは敗者コメントできっちりと笑いをとった。5番手はマユリカ。準決勝とは違うネタだった。マユリカは準決勝の結果から疑問をもっていたが、漫才の腕はどうなのだろうか。審査員の点数はまあまあ高かった。富澤が特に高得点をつけたが、大吉は緊張を指摘していた。6番手はヤーレンズ。準決勝と同じネタだった。ヤーレンズも準決勝ではあまりいいとは思わなかったのだけど、ここでは準決勝よりも笑いがうまくハマっていった感じだった。審査員では、松本がここまでの最高点をつける。富澤、海原ともこも高得点。7番手は真空ジェシカ。準決勝と同じ映画館のネタ。準決勝ではすごく面白かったんだけど、しかし、ヤーレンズとは逆に、準決勝よりもなんだかうまくハマってない感じだった。審査は点が割れた。大吉が意外と高得点をつけるが、低得点の審査員にはどっちつかずに感じられたか。「笑いは遠近感」と語る松本は高評価。8番手はダンビラムーチョ。ダンビラムーチョが決勝でどう評価されるか、ここにはとても興味があった。爆発があるとしたらここだとも思っていたが、爆発はせずか。しかし、どこに出しても盛りあがる芸だとは思うんだよな。審査員たちは点が低かった。1曲目が長かったのが敗因だろうか。塙さんは点は低いが、寄席ではいちばんウケる芸だと評価する。9番手はくらげ。ここも決勝に残るとは思わなかったコンビ。準決勝と同じネタだが、滑舌が悪く、たいした発明があるようにも思えないし、なぜ勝ち残らせたのだろう。審査員たちの点も低い。トリはモグライダー。いちばんの売れっ子がよくぞ最後まで残った。ここも準決勝と同じネタ。準決勝と同じ調子であればと思ったが、ちょっとゆったりしすぎていたかな。どうも緊迫感に欠ける。審査員の点は低かった。最終決戦は、さや香、ヤーレンズ、令和ロマンの3組に決まった。さて、最終決戦。トップは令和ロマン。堂々としていて、勢いを持続している。2番手はヤーレンズ。ここも1本目の勢いをどう持続するかの勝負。最後はさや香。「見せ算」というこのネタには妙に惹き込まれてしまったのだが、いや、難しい。3組を比較すると、さや香が優勝でもいいのかなとも思ってしまったのだが、結果は、令和ロマンが4票、ヤーレンズが3票を獲得し、優勝は令和ロマンに決まった。最後の最後にコメントをふられた山田邦子、「さや香が最後のネタぜんぜんよくなかったもん。」のひとこと。最高。SNSをざっとチェックして、深夜3時頃に眠る。

2022年1月2日日曜日

1月2日日曜日/正月はテレビとラジオ

◇ ラジオ

 深夜遅くから眠るが、寒くて眠っていられず、3時間ぐらいで目覚めてしまった。早朝にブログの更新をひとつ。それから、ラジオをつけると、「石橋貴明のGATE7」に高津臣吾が出ていた。そのまま、本仮屋ユイカの「ONE-J」を聴きながら眠り、3時間ぐらいして、「安住紳一郎の日曜天国」の声に目を覚ました。ヤマザキマリの話が面白くて起きあがるが、これは傑作選だったのか。

 今日も外出せずに、ラジオとテレビばかり。午前中にニッポン放送で放送されていた「欽ちゃんとオードリー若林のキンワカ60分!」という特番をタイムフリーで聴いた。ラジコの番組表からたまたま発見した番組だが、そういえば、「文學界」に載っていた國分功一郎との対談でも、若林はコント55号の名を出していた。考えに考えて作った革新的な漫才が、じつはコント55号と同じ構造で、革新を目指してたどりついたものは古典だったという話だった。若林は欽ちゃんに対し、タメ口混じりで、ばんばん突っ込んでいく。いつの間にやら、これが許される関係性だったのか。若林が東京の築地の出身だということも今さら知った。

◇ テレビ

 昼に放送されていた「さんまのまんま」の新春スペシャルをさっそく観る。ゲストが何組も入れ替わり立ち替わり登場するかたちだが、まず最初は、劇団ひとりと大泉洋が一緒に登場し、もちろん、「浅草キッド」の話にもなる。さんまの感想に対し、ネガティブな部分に、ふたりそろって過剰に反応してみせるのがコント的だったが、ここはもう少し、さんまの感想をまともに聴きたくもあった。バカリズムとさんまの共演も珍しく、注目して観たが、バカリズムもやっぱり「ひょうきん族」への愛着が強いんだなという部分がとても表れていた。そして、毎年恒例、今田耕司のおすすめ芸人コーナーには、今年は上戸彩が同席する。「M-1」の司会のコンビということになるが、「M-1」では見えない上戸彩の笑いの好みがここでは見えていて、そういう好みなのかとちょっと複雑な気にもさせられた。TCクラクション、無限グットマン、ハイツ友の会、下川はじメロディという4組が登場。番組最後には視聴者プレゼントがあり、バカリズム作成のマスクがほしくなり、番組のホームページを開いて、こういうものに初めて申し込んだ。100名分といっても、倍率はかなりのものだろう。

 元日には「ワルイコあつまれ」の第3回、第4回が放送され、これもしっかりと録画した。第3回には、慎吾ママが豊臣秀吉にインタビューするコーナーがあり、秀吉を竹中直人が演じていた。化学を学ぶコーナーでは、草彅剛が、國村準、平岩紙と共演し、なぜか韓国ドラマ風になっている。別のコーナーでは、稲垣吾郎が陶芸家に取材をしていると、そこに「マツケンサンバ」を踊る香取慎吾が登場する。教育番組の体裁をとりながら、この番組は良質のコントを作ろうとしている。第4回にはまた、子ども記者たちによる記者会見のコーナーがあり、欽ちゃんが質疑に答えた。第2回では「週刊文春」の新谷学が登場したコーナーだ。子ども記者に混じり、香取慎吾も欽ちゃんに質問をぶつける。そのあとには少年少女合唱団のコーナーがあり、荒木とよひさが登場し、テレサ・テンの詞を解説していた。第4回のエンドクレジットには、構成に戌井昭人の名もあった。

 深夜には読書。一冊読み終えたかったが、体力がもたなかった。Spotify で音楽を漁りながら、深夜3時過ぎに眠る。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 84人に。

2020年12月20日日曜日

12月20日日曜日/「M-1グランプリ2020」

◇ 小松政夫ととんねるず

 午前中、小松政夫ととんねるずの共演動画はないかと YouTube を探していたら、最近アップされたらしい「みなさんのおかげです」の動画を2本見つけた。それぞれ、「ホーム・アローン2」と「嵐を呼ぶ男」のパロディ。後者の動画には、奇しくも最近亡くなった宅八郎が出演する「ノリユキ」のコントも収録されていた。どちらの動画もリアルタイムで観た記憶がなく、今の眼で観ればどちらもとても面白いのだが、もしかしたら、番組の勢いはもう落ちていた時期だったのかもしれない。(「ホーム・アローン2」の公開時期から、前者は1992年放送と特定できる。)どちらのコントでも小松政夫に持ちネタをやらせまくっているのだが、芝居の役から自由に出入りしてギャグをやってみせるその切り換えがコメディアンの見事さだ。タモリとのコンビのネタとしておなじみの「製材所」を、憲武とのコンビでやっている場面もある。そこでは、憲武はきちんと二枚重ねのしゃもじを使って突っ込んでいる。


◇ 吉住

 「M-1」の敗者復活戦が始まる前に、今朝放送の「サンジャポ」と「ワイドナショー」をぱぱっと観てしまう。この両番組はどちらも毎週録画している。「ワイドナショー」には「THE W」で優勝した吉住が出演し、「THE W」でやった2本のコントとはまた別のコントを披露した。正直に言って、吉住を今まではそれほど面白いと思ってはいなかったが、「THE W」からは不思議とすべて面白い。コントにいちいち感情を刺激される。

◇ M-1グランプリ

 今日は外出する予定はなにもなし。「M-1」を観るために予定を入れないようにするなんてことは今までやったことがないのだが、今年はたまたま予定を入れずに済んでしまった。予定があるときは帰宅するまでツイッターを見ることもできない。情報をシャットアウトしたまま、深夜に録画で観るというのがお決まりだったが、近年、敗者復活戦も昼間に生放送されるようになってからは特に、「M-1」を観るのはいよいよ大仕事である。 

 まずは、昼間に放送の敗者復活戦。放送時間、2時間半。少しでも時間を有効に使おうと、オンタイムではなく、追っかけ再生で観る。決勝まで間をおかず、連続で観るほうがいいと思ってそうしたのだが、決勝の放送時間に食い込んだら、公式サイトの投票は締め切られてしまった。例年、深夜に録画で観るということになるとそれはできず、今年はそれが初めてできると思ったが、締め切り時間があることをわかっていなかった。初心者だからしかたがない。番組で推奨するように、スマホで公式サイトの画面を開き、点数をつけながら観るということも初めてやってみたのだが、これも途中までしかできなかった。しかし、せっかくだから、残りも手帳に点数を記していく。

 出場者は15組。本当は16組だったが、祇園というコンビがコロナのために欠場。あれっと思ったが、ラランドも出ていない。準決勝はワイルドカード枠だったから、敗者復活戦の出場権はもともとないのか。

 以下、出演順に、金属バット、タイムキーパー、コウテイ、カベポスター、インディアンス、からし蓮根、ぺこぱ、ランジャタイ、滝音、キュウ、学天即、ゆにばーす、ダイタク、ロングコートダディ、ニッポンの社長。

 今年は準決勝も観たので、手の内はすでにわかっている15組である。自分のつけた点数では、コウテイ、ランジャタイ、キュウがベスト3になったが、ちょっと贔屓が過ぎるかもしれない。しかし、ネタ以外のコメント部分でも、ランジャタイ、キュウは目立っていて、この2組が本質的に面白いことには確信をもった。コウテイは別に贔屓ということもないのだが、圧倒的に異質である。この3組はどれも異質で、敗者復活ということを考えると、決勝に這いあがって引っ掻きまわしてくれそうなのはこの3組ではないか。純粋に、漫才の力量ということになるとまた違う点数になるかもしれない。準決勝を観たことで、いつになく、「M-1」のストーリーに飲み込まれてしまっている自分を自覚する。

 ちょっとひと息ついてから、続けて決勝を、これも追っかけ再生で観る。放送時間、3時間半超。敗者復活と合わせると、6時間におよぶ。決戦が始まるまで、たっぷりと時間をかけて盛りあげていくのは毎度のことで、用意周到にストーリーを敷いていく。「M-1」とほかの賞レースとを隔てるこのぴんとした空気はなんだろうかといつも考えているが、お笑いマニアには話題にされないが、あの場に上戸彩がいることもかなり大事なのではないか。ほかの賞レースでは役者が落ちるというやつだ。審査員の顔ぶれは3年連続で変わらず、この顔ぶれも緊張感を作っている原因と考えているが、上沼恵美子とオール巨人に辞められてしまったら、その緊張感は一気に台なしになる可能性があるだろう。松本人志よりも格上のひとがいなくなると、「キングオブコント」と変わらなくなってしまう。

 決勝の順番は今年も「笑神籤」で、そのつど決まっていく。トップはいきなり、敗者復活枠が出た。今年はステージ上の密を避けるため、発表前に上位3組までが明らかにされた。その3組とは、インディアンス、ぺこぱ、ゆにばーすで、結局、知名度のあるコンビが残ったという感じになり、視聴者投票というシステムには失望する。結果は、インディアンスが復活となった。

 出演順に、インディアンス、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ、錦鯉、ウエストランド。

 笑神籤が引かれるたびに、いい順番だなと思いながら観ていたが、結果は期待したようにはならなかった。期待というのは、非吉本の関東勢の活躍である。準決勝の出来では、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこがが個人的なベスト3と思っていたが、特に期待していたのは錦鯉で、決勝の審査員たちは錦鯉なんて大好きに決まってるだろうから、優勝はぜんぜんありえると思っていた。ところが、同じネタでも、ちょっとしたボタンのかけ違いでウケが変わってしまうから恐ろしい。錦鯉は爆発せず。続く、ウエストランドにもとても期待していたが、錦鯉もウエストランドもどうやらかなり緊張していた。総じて、吉本勢の安定感を感じたが、非吉本勢は今年はどのくらい舞台に立てていたのだろうか。東京ホテイソンもかなり緊張していたようだが、ホテイソンは緊張がいいほうに働いているように見えた。会心の出来、と思ったが、点数は驚くほど低い。オール巨人に難しいネタだと言われていたが、たしかに、準決勝を観たときにはこのネタで勝ち残るとは思わなかった。東京ホテイソンなら回文のネタだろうと思ったが、回文のネタだったら決勝には残れなかったのかもしれない。しかし、多くは準決勝と同じネタを披露したが、そうしなければいけないというルールはない。マヂカルラブリーは違うネタをもってきて、準決勝でウケたネタは最終決戦に温存したかたちになる。東京ホテイソンも先に回文のネタをもってきていたらどうなっていたか。

 もうひとつ気になったのは、やはり低得点だったアキナである。見取り図もそうだったのだが、ネタのなかに、お笑いで成功者になるイメージが含まれている。お笑いで売れること、お笑いでモテることそのものをストレートに題材にできるのは、いかにも大阪吉本的な文化に感じられて、関東で生まれ育った自分にはどうもなじめない。自分のような人間は、ウエストランドの「お笑い=復讐」のほうに心安らぐ。そして、今大会では錦鯉の年齢が話題にもなったが、渡辺隆のほうは42歳で、アキナとたいして年齢差があるわけではない。アキナの山名は40歳である。おいでやす小田は42歳、こがけんは41歳であることも思えば、アキナが未だに若者みたいな題材のネタをしているほうが異常に感じられる。

 ウエストランドのネタは去年の「誰も傷つけない笑い」に対するアンチテーゼでもあり、そこも好ましかった。ニューヨークにもその姿勢は感じた。去年、「誰も傷つけない笑い」に飛びついていた連中はなにを思っているのか知らないが、お笑いみたいなものは、反動、反発のくり返しであり、傾向が見つけられたそばからくつがえされていくというのが歴史である。準決勝では、ぺこぱ自身もその反発を表していたセリフがあったが、敗者復活ではそのセリフはなくなっていた。

 最終決戦に残ったのは、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリーの3組。最終審査は、3票、2票、2票と、見事に割れ、まさに、誰が優勝してもおかしくないという結果になった。個人的には、おいでやすこがの優勝のほうが好ましいとは思ったが、それもストーリーに飲み込まれているからそう思ったのである。マヂカルラブリーにしても、共有されるストーリーがあり、ストーリーを制したというところだ。

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4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...