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2021年6月4日金曜日

6月4日金曜日/「カツベン映画祭」

◇ ラジオ

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴いていたら、高田先生、渋谷で「ろくでなし稼業」を観たそうだ。もちろん、シネマヴェーラの小林信彦の喜劇映画特集だろう。そのあとに、立川企画で飲んだという話をしていて、立川企画の事務所が渋谷にあるということを初めて知った。志ららさんが巣鴨に落語カフェ(?)をオープンするという情報もあり、これは調べなければならない。

 午後から外出。雨降り。風も強く、小雨だから駅までは傘は差さずに歩いた。近所の小学校の下校時間だったが、小学生たちも傘を差さずにいる子がほとんどで、今の子どもはもう、このくらいの雨では傘を差さないほうが当たり前になっているのだろうか。東横線に乗り、電車内で、新しく文庫本を読み始めようとするが、今から読み始める本なのに、栞紐の挟まっているところを無意識に探し、そこから読もうとしてしまう。疲れているのかなんなのか、気が散漫になっているようで、こういうときは危なっかしい。




◇ 新宿

 副都心線直通で、新宿三丁目まで。紀伊國屋地下の飲食店が閉まるというので、せっかくだから、寄っておこうと思った。閉まるといってもいきなり閉まるわけではなく、貼り紙を見ると、7月15日までだというのでまだ少し先だ。モンスナックでひさしぶりに食べていく。さぞ混んでいるかと思いきや、まあ、いつもどおりの混み具合だろう。店内の壁はサイン色紙で埋め尽くされている印象があったが、入り口寄りの一角に集められてあるだけで、壁の大半はメニューの写真で埋められるようになっていた。カツカレーを食べるが、そういえば、コーンサラダが無料なのを忘れていた。向かいの客が食べているのを見て思い出したが、あとから頼むのもちょっと気が引けた。店内のどこかに書いてあったかと探したら、紙ナプキンの容れ物にその但し書きが貼ってあるが、かすれてしまってまともに読めない。これでは新たに知るきっかけはないだろう。さらさらのスープカレーだが、カツカレーは初めて食べた。以前は、皿がもっと浅かったような気がする。雨降りなので地上にはなるべく出ないようにして、サブナードのベローチェに入る。アイスコーヒーを飲み、2時間弱。





◇ 映画祭

 19時過ぎ、新宿武蔵野館で開催中の、第1回「カツベン映画祭」に。この開催を知ったのはいつだったか、記念すべき第1回となれば行かないわけにはいかないが、しかし、さすがに上映作のすべてを観るわけもなく、どれか観るとしたら、やっぱり片岡さんが弁士の回にしたいと思い、ちょうど夜の最後の回なので迷うことはなかった。チケットを予約するのが遅くなり、売り切れないかが心配だったが、先週土曜にようやく予約し、いちばん後ろの席をとれた。19時20分の回、やや早めに、20分前には到着する。グーグルマップで確認するまでわからなかったが、この劇場はどうも今まで縁がなかったようで、一度も入ったことがなかった。ビルの3階にエレベーターであがり、いったん、ロビーに入るが、チケットの引き換え法がわからずにスタッフの女性に訊くと、発券機はエレベーター前にあった。小さい劇場を想像していたが、ロビーはけっこう広い。展示をしている一角があり、ほかの客は誰も見ていなかったが、近寄って眺める。ほとんど片岡さんの所有物のようだ。自分が見ていたら、ほかの客も見るようになった。開場時間になり、客席に入る。客席内はこじんまりとしている。そしていよいよ上映。片岡さんと、ピアノの上屋安由美さんが登場。ふたりともマスクをしたまま、それぞれ、弁士、楽士の場所にはアクリル板がきちんとある。まずは片岡さんの前説から始まり、ソーシャルディスタンスで座席は半分だが、今日はすべての回が完売になったんだそうだ。コロナ禍の状況について、まじめに語る場面もちょっとあったが、すぐに自分でまぜっかえす。上映が始まったら、片岡さんはマスクを外した。上映作品は「都会の女」。初めて観る作品だが、始まってすぐ、ひとこと目でもう、一瞬、片岡さんの声であることを忘れていることに気がつき、ちょっと驚いてしまった。あっさりと自分を消す芸になっていて、片岡さんは大著を上梓したことで、心境的にもかなり余裕が出てきたんじゃないだろうか。シリアスな作品でもあり、余計な遊びもなく、しかし、印象としては柔らかかった。農作業の場面に聖書の言葉を入れるのは片岡さんの演出なのだろうか、それとも、別の弁士もやっているのか。いずれにせよ、映像そのものには表されていない言葉で、この映像からこの言葉を引き出してきたことにすごいと思う説明だった。終演後、ロビーに出ると、片岡さんと上屋さんが出口の手前に立っていて、今日はあいさつできるかと思ったが、タイミングが悪いことに、少し前にいたおばさんのお客さんが片岡さんと話し始めてしまい、話し終わるのを待っていることもないかと思い、横をすり抜けてすぐに出てしまった。一応、会釈だけはしたつもりだが、目が合うこともなかったから、気がついてもらえたかすらもわからない。外に出ると、雨は止んでいた。新宿三丁目駅に降り、東横線直通ですぐに帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画したままで観そびれていた「笑点」をようやく観た。演芸コーナーに坂本頼光さんが登場している。無観客のスタジオ収録ではなく、ようやく、地方での公開収録になっていた。頼光さんは持ちネタではなく、大喜利の座布団十枚の商品の歴史を語るという企画モノになっていて、誰が考えたのかは知らないが、これでは頼光さんの面白さは伝わらない。どうせならば、無理だろうが、日曜夕方に「サザザさん」が観たかった。続けて、これも観そびれいていた「お笑い実力刃」だが、なぜなら、じっくり観たいと思っていたからだ。前半は神田伯山、後半は山田雅人という、テレビの外で評価を得ている芸を、こんなにしっかりと放送してくれる番組はほかにない。伯山は「徂徠豆腐」の一席と、講談入門的なトークもたっぷりと。山田雅人は「アンタッチャブル物語」。太田光物語のときと同様、横に本人たちが座り、言葉も挟むかたちだが、しかし、この形式が正しいのだろうかという疑問はある。「キョコロヒー」も観ると、FUJIWARA 原西のギャグを、プロのダンサーがダンスとして解説する企画が面白かった。

 タイムフリーで、昨日木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。オープニングでは、前日の「水曜日のダウンタウン」で扱われていたハリセンボンの曲の話題から、もっと売れない曲があるだろうと、東洋館の売店にCDが売っているという話になり、オンエア中に東洋館に電話をかけた。14時台のゲストコーナーは今週は漫才協会ウィークで、最終日には中津川弦さんが登場した。ここに単独で登場するのはすごい。漫才協会の師匠たちのゴシップ満載で、もし可能ならば、これは定期的に聴きたい。

2021年3月30日火曜日

3月30日火曜日/「活弁でGO!」

◇ テレビ・ラジオ

 今朝も早起き。録画しておいた、昨夜放送の特番「太田光が問う!選挙SP」を観た。前半は立憲民主党の中村喜四郎にインタビュー、後半は若手代議士4人が出演した。若手代議士といっても彼らは四十前後なのだ。これが若者代表の意見のようにして政界では扱われている。出川哲朗のNHKの新番組「クイズほぉ~スクール」も観た。これは子ども番組だった。東大生にクイズを出させて、回答によって「ほぉ~ポイント」がもらえるという、なんというオリジナリティの乏しさなのかと思う。午後はラジオをつける。「ナイツ ザ・ラジオショー」は、今週はナイツが春休み。今日は相席ケイさんと安藤なつのコンビになり、ゲストに石出奈々子が登場した。

 15時前から外出。いよいよ暖かくなり、今季初めて、パーカーで出た。まず、ヤマトの営業所まで歩くが、駅前のれんげ食堂が閉店していたのには驚いた。よく利用している店だった。二俣川から横浜に出て、東海道線に乗り換え、新橋から山手線に乗り、有楽町に。


◇ 有楽町

 よしもと有楽町シアターに初めて行くのに、グーグルマップで場所を確認すると、すぐそばにニッポン放送がある。ニッポン放送の場所を今まで知らず、駅からこんなにすぐ近くにあるんだと初めて知った。今まで確認してみようと思わなかったのも不思議だ。よしもとの劇場はマクドナルドと同じ有楽町ビルヂングにあった。有楽町の劇場というと、よみうりホールに行くことはよくあったが、開演前にはここのマクドナルドをけっこう利用している。よみうりホールがあるビックカメラから、有楽町ビルヂングの脇の道路を皇居に向かってちょっと進むともうニッポン放送なのだ。こちらのほうをなにげなく歩くということさえまったくなかったのか。有楽町駅からは野音のある日比谷公園まで歩くことはあったが、そのときは地下を通ってしまっていた。ニッポン放送の前まで試しに歩いてみる。だからどうだということもないのだが、写真だけ撮って引き返してきた。有楽町ビルヂングの地下に降り、万世麺店で排骨拉麺を食べた。この店は初めてではないと思うけど、記憶にないくらいにひさしぶりなはず。そのあとは時間まで、マクドナルドで読書をした。



 18時過ぎになり、地下から階段を上がっていく。同じ有楽町ビルヂングの2階にある、よしもと有楽町シアターで「活弁でGO!」という公演を観る。開演は18時半。事前に予約してあったチケットを、ロビーの発券機で発行し、入場する。今が旬の人気者が多数出演する公演だが、客はあまり入っていなかった。がらがらの客席にゆったりと座る。片岡一郎さんが吉本芸人と共演するこの企画は京都国際映画祭が最初になるのか、今回で8回目だが、ようやく初めて観ることになる。今が旬のおいでやすこがを生で観ておきたいという思いもあったのだが、おいでやすこがのふたりは、「M-1」で知られるようになる前からこの公演には参加していたのだ。活動弁士というものを吉本のお客さんに認知させるのが狙いの公演だろうから、自分のような客は場違いかと思っていたのだが、客が入っていないのならもっと観ておいてもよかった。

 公演は、おいでやすこがのふたりが進行役になる。オープニングから、片岡さんと、上屋安由美さんというピアニストの女性も登場する。このメンバーがレギュラーのようで、関係はすでにできあがっている雰囲気である。今回はゲストにZAZYが登場するのも目玉になっていて、ZAZYもオープニングから登場する。客の少なさが不思議なくらいに、じつに今が旬の顔ぶれなのだが、そこに片岡一郎さんが違和感なく混じっている。この公演がどういう企画なのかは詳しくは知らなかったが、このメンバーが順番に弁士になり、短い映画を上映し、そこにアドリブで説明を加えていくというもので、大喜利の変種というような企画であった。誰が企画したのかは知らないが、吉本芸人がまともに弁士に挑戦するというわけではないのかと、ちょっと複雑な気にもなった。映画は毎回違うのだろうが、今回はニュース映像が使われた。こがけん、おいでやす小田に続き、片岡さんもこの企画に挑戦する。吉本芸人にとっては弁士は挑戦だが、片岡さんがこういう企画に参加するということにもはらはらする。しかし、さすがに片岡さんがいちばん巧みであり、それは当然だが、面白くもあった。まあ、片岡さんだけはこの映像を事前に知っているのだろうが。最後のZAZYだけは別の映画になり、片岡さんがZAZYにはこれがいいだろうとセレクトした、河童のアニメが上映された。やってみるとそのとおり、アニメの反復にZAZYの芸風がハマる場面が多々あり、片岡さんの狙いはたいしたもんだった。片岡さんはこのためにZAZYのネタもチェックしたんだろうか。5分休憩を挟み、後半はZAZYのネタから。「R-1」のときのように、フリップは4面ではなく、同じネタを1面だけでやった。普段は1面なのか。前回はおいでやすこがが漫才をやったらしく、それを観たかった。最後は片岡さんがきっちりと弁士の芸を聴かせる、溝口健二監督の「東京行進曲」を上映した。

 公演は1時間半ほどで終演。有楽町から京浜東北線でのんびり帰ってくる。深夜1時から「爆笑問題カーボーイ」を聴きながらオンライン将棋を1局。注文の梱包も済ませて、ラジオを聴きながら、深夜2時過ぎに眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...