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2022年2月25日金曜日

2月25日金曜日/漫才師と戦争・日の丸

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 早朝から眠りなおし、3時間ぐらいで目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「アメトーーク!」は、新企画「芸人年齢トーーク」。フット後藤、サンド伊達、出川哲朗、堀内健、濱口優というメンバーが、各年齢ごとになにをしていたのかをふり返っていく。MC側には、博多大吉、EXIT兼近が座る。大吉の「年齢学序説」(2010)という本は、発売してすぐに読んだが、たいして面白い本ではなかった。こうして並べてみると、よゐこがいかに若くして売れっ子だったかがわかる。「太田光のつぶやき英語」を観ると、こちらはNFTの特集。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」から、そのまま、午後は「中川家 ザ・ラジオショー」をつけっぱなしに。あたまからウクライナの話題に触れる中川家。剛「なんか電話せえへんのかね、バイデンさんとかが。もしもし、プーチンさん?」 礼二「はいはい、なんや?」と、すかさずミニコントに入った。「もうやめといたらて、言うてんねやけど」「なに?」「なにって、きみィ。」「ええ?」「今、今。やってるやん。」「そんな電話やったら切るで、もう。」「ちょっとね」「ほう」「岸田さんがァ」「岸田って、日本のか?」「うん、電話くれえ言うてたけど、あれしよっか? 電話するように言おうか?」「いや、もうそれ…」「(遮るように)ほんでね、プーチンさん。ちょっと遊びにきたら、うち。アメリカまで。」「いやええわ、遠いし。もう今、忙しいやんか。わかってるやんか、今。」「それを言うてんのよ。」「うん、だからその」「いや、だからな。」「一個あたま下げたらええねやって、ウクライナが。」「そんな言わんて。ちょっと遊びにきたら、うち。じゃあ、日本行ったら。岸田さんに言うとくわ。ぼく、日本行くわ、明日。」「ああそう?」「そこで、あのう、会おうか? 六本木で。メシでも食うて。」「メシ、どこ行くのよ?」「好きやんか、日本食。」「好きや。寿司行こうか、ほんなら。」「(急に話題を変えて)お疲れさん、オリンピック。」「…ああ、いやいやまあ、いろいろあったけどね、うち、また。」と、ここでふたりで笑い出し、礼二「こう、気楽にいかんもんかね。(笑)」 剛「気楽にいかへんかなあ。(笑)」 漫才師らしい、低い視線から茶化す会話が心地いい。剛「でも不思議に思うんですけど、こういう国の仕事してるかたは、一生懸命勉強すんでしょ、ちっちゃいときから。勉強して、最後、ミサイルって。めちゃくちゃやん、そんなん。話し合いで済む話やん。一生懸命、一生懸命、脳をフル回転して、勉強して、結局最後、ミサイルで解決って、むちゃくちゃですよ。すいませんね、なんか、こんな堅苦しい話。」

 録画していた今日の「徹子の部屋」もすぐに観てしまう。鈴木雅之がゲスト。途中からは、癌から復帰した桑野信義も加わった。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊新潮」の読書欄に、石戸諭「東京ルポルタージュ」の書評があり、書き手を見ると、なんと、佐野元春が書いているのでびっくりする。燃え殻の連載コラムは、永六輔と小沢昭一を喫茶店で目撃した話。「墓碑銘」の欄では松鶴家千とせを扱い、矢野誠一、吉川潮のコメントも紹介されていた。

 夕方近くなってから、用があり、駅前まで。ドトールに寄り、ブレンドと、ブリオッシュショコラを食べた。平日のこの時間にこの店に入ることもなかなかないが、お年寄りたちで、とても混んでいた。しばらく読書をする。2時間ほど経ったころには、気がつくと、店内はだいぶ空いていた。クリエイトで買いものして、すぐに帰るつもりでいたが、腹が減り、吉野家で牛丼を食べていく。


◇ 読書・テレビ

 帰宅してからも読書の続きを。いとうせいこう「小説禁止令に賛同する」をドトールで読み始め、一気に読み終えた。2020年刊、集英社文庫。初出は2017年の「すばる」。いとうせいこうの小説は今までいくつか読んでいるが、「ノーライフキング」(1988)も、「想像ラジオ」(2013)も、文学賞の候補になったわりには自分にはぴんとこないものだったが、数年前に読んだ「鼻に挟み撃ち」(2014)が面白く、そこで認識がちょっと変わったのだが、この「小説禁止令に賛同する」も、読んでみたらすこぶる刺激的だった。小説のかたちを借りた小説論というべきだろうか。小説そのものを問いただすような小説であり、近年の作のほうがはるかに実験的で、挑戦しているのではないだろうか。作中には老いに関する描写もあったが、いや、いとうせいこうほどのキャリアの作家で、この感度のフレッシュさには驚かされる。80年代にピークを迎え、その余力でメシを食ってるような作家もいると思うが、それらに比べると、やはり、80年代に活躍したいとうせいこうだが、作家としての姿勢はよっぽど立派だ。

 夜もラジオ。「問わず語りの神田伯山」を聴き、それから、Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」も聴く。昨日木曜のオープニングは、大竹まこと、小島慶子、吉住というメンバーで、小島慶子が更年期についてたっぷりと語っていた。聴きながら眠り、深夜に目覚め、録画していたテレビ番組をいくつか。「タモリ俱楽部」は、劇団ひとり、寺田恵子が出演し、「船橋総選挙」という企画。ハライチが出演した「浦和総選挙」も面白かったが、このシリーズ、グーグルマップを確認しながら観てしまう。そういえば、南船橋だけはブックオフがあるから行ったことがあると思い出した。

 観そびれていた、2週間前に放送された「ドキュメンタリー「解放区」」もようやく観た。1967年に放送されたドキュメンタリー「日の丸」を、類似した状況のある現在に、同じ手法をやりなおしてみせる。それにしても、街頭で捕まえたひとに、なんの説明もなく、いきなり質問攻めにする手法は、ちょっと暴力的に見えてしまうが、もちろん、あとからきちんと説明はされているのだろう。公式ツイッターを使った取材も、これはずいぶんお粗末じゃないかと思ったが、当然、ツイッターにもそれに近い意見は寄せられていたようだ。岸田文雄が演説している場でのインタビューで、外国人の友だちがいますかという質問に、ある女性は、親戚が外国に住んでいると答える。続けて、もし戦争になったらそのひとと戦うことはできますかと訊かれると、「それはしかたがないんじゃないですかね」と平然と答えた。1967年の「日の丸」は、ディレクターは萩元晴彦、構成は寺山修司。検索してみると、この番組は放送ライブラリーにも入っていた。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...