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2020年12月20日日曜日

12月20日日曜日/「M-1グランプリ2020」

◇ 小松政夫ととんねるず

 午前中、小松政夫ととんねるずの共演動画はないかと YouTube を探していたら、最近アップされたらしい「みなさんのおかげです」の動画を2本見つけた。それぞれ、「ホーム・アローン2」と「嵐を呼ぶ男」のパロディ。後者の動画には、奇しくも最近亡くなった宅八郎が出演する「ノリユキ」のコントも収録されていた。どちらの動画もリアルタイムで観た記憶がなく、今の眼で観ればどちらもとても面白いのだが、もしかしたら、番組の勢いはもう落ちていた時期だったのかもしれない。(「ホーム・アローン2」の公開時期から、前者は1992年放送と特定できる。)どちらのコントでも小松政夫に持ちネタをやらせまくっているのだが、芝居の役から自由に出入りしてギャグをやってみせるその切り換えがコメディアンの見事さだ。タモリとのコンビのネタとしておなじみの「製材所」を、憲武とのコンビでやっている場面もある。そこでは、憲武はきちんと二枚重ねのしゃもじを使って突っ込んでいる。


◇ 吉住

 「M-1」の敗者復活戦が始まる前に、今朝放送の「サンジャポ」と「ワイドナショー」をぱぱっと観てしまう。この両番組はどちらも毎週録画している。「ワイドナショー」には「THE W」で優勝した吉住が出演し、「THE W」でやった2本のコントとはまた別のコントを披露した。正直に言って、吉住を今まではそれほど面白いと思ってはいなかったが、「THE W」からは不思議とすべて面白い。コントにいちいち感情を刺激される。

◇ M-1グランプリ

 今日は外出する予定はなにもなし。「M-1」を観るために予定を入れないようにするなんてことは今までやったことがないのだが、今年はたまたま予定を入れずに済んでしまった。予定があるときは帰宅するまでツイッターを見ることもできない。情報をシャットアウトしたまま、深夜に録画で観るというのがお決まりだったが、近年、敗者復活戦も昼間に生放送されるようになってからは特に、「M-1」を観るのはいよいよ大仕事である。 

 まずは、昼間に放送の敗者復活戦。放送時間、2時間半。少しでも時間を有効に使おうと、オンタイムではなく、追っかけ再生で観る。決勝まで間をおかず、連続で観るほうがいいと思ってそうしたのだが、決勝の放送時間に食い込んだら、公式サイトの投票は締め切られてしまった。例年、深夜に録画で観るということになるとそれはできず、今年はそれが初めてできると思ったが、締め切り時間があることをわかっていなかった。初心者だからしかたがない。番組で推奨するように、スマホで公式サイトの画面を開き、点数をつけながら観るということも初めてやってみたのだが、これも途中までしかできなかった。しかし、せっかくだから、残りも手帳に点数を記していく。

 出場者は15組。本当は16組だったが、祇園というコンビがコロナのために欠場。あれっと思ったが、ラランドも出ていない。準決勝はワイルドカード枠だったから、敗者復活戦の出場権はもともとないのか。

 以下、出演順に、金属バット、タイムキーパー、コウテイ、カベポスター、インディアンス、からし蓮根、ぺこぱ、ランジャタイ、滝音、キュウ、学天即、ゆにばーす、ダイタク、ロングコートダディ、ニッポンの社長。

 今年は準決勝も観たので、手の内はすでにわかっている15組である。自分のつけた点数では、コウテイ、ランジャタイ、キュウがベスト3になったが、ちょっと贔屓が過ぎるかもしれない。しかし、ネタ以外のコメント部分でも、ランジャタイ、キュウは目立っていて、この2組が本質的に面白いことには確信をもった。コウテイは別に贔屓ということもないのだが、圧倒的に異質である。この3組はどれも異質で、敗者復活ということを考えると、決勝に這いあがって引っ掻きまわしてくれそうなのはこの3組ではないか。純粋に、漫才の力量ということになるとまた違う点数になるかもしれない。準決勝を観たことで、いつになく、「M-1」のストーリーに飲み込まれてしまっている自分を自覚する。

 ちょっとひと息ついてから、続けて決勝を、これも追っかけ再生で観る。放送時間、3時間半超。敗者復活と合わせると、6時間におよぶ。決戦が始まるまで、たっぷりと時間をかけて盛りあげていくのは毎度のことで、用意周到にストーリーを敷いていく。「M-1」とほかの賞レースとを隔てるこのぴんとした空気はなんだろうかといつも考えているが、お笑いマニアには話題にされないが、あの場に上戸彩がいることもかなり大事なのではないか。ほかの賞レースでは役者が落ちるというやつだ。審査員の顔ぶれは3年連続で変わらず、この顔ぶれも緊張感を作っている原因と考えているが、上沼恵美子とオール巨人に辞められてしまったら、その緊張感は一気に台なしになる可能性があるだろう。松本人志よりも格上のひとがいなくなると、「キングオブコント」と変わらなくなってしまう。

 決勝の順番は今年も「笑神籤」で、そのつど決まっていく。トップはいきなり、敗者復活枠が出た。今年はステージ上の密を避けるため、発表前に上位3組までが明らかにされた。その3組とは、インディアンス、ぺこぱ、ゆにばーすで、結局、知名度のあるコンビが残ったという感じになり、視聴者投票というシステムには失望する。結果は、インディアンスが復活となった。

 出演順に、インディアンス、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ、錦鯉、ウエストランド。

 笑神籤が引かれるたびに、いい順番だなと思いながら観ていたが、結果は期待したようにはならなかった。期待というのは、非吉本の関東勢の活躍である。準決勝の出来では、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこがが個人的なベスト3と思っていたが、特に期待していたのは錦鯉で、決勝の審査員たちは錦鯉なんて大好きに決まってるだろうから、優勝はぜんぜんありえると思っていた。ところが、同じネタでも、ちょっとしたボタンのかけ違いでウケが変わってしまうから恐ろしい。錦鯉は爆発せず。続く、ウエストランドにもとても期待していたが、錦鯉もウエストランドもどうやらかなり緊張していた。総じて、吉本勢の安定感を感じたが、非吉本勢は今年はどのくらい舞台に立てていたのだろうか。東京ホテイソンもかなり緊張していたようだが、ホテイソンは緊張がいいほうに働いているように見えた。会心の出来、と思ったが、点数は驚くほど低い。オール巨人に難しいネタだと言われていたが、たしかに、準決勝を観たときにはこのネタで勝ち残るとは思わなかった。東京ホテイソンなら回文のネタだろうと思ったが、回文のネタだったら決勝には残れなかったのかもしれない。しかし、多くは準決勝と同じネタを披露したが、そうしなければいけないというルールはない。マヂカルラブリーは違うネタをもってきて、準決勝でウケたネタは最終決戦に温存したかたちになる。東京ホテイソンも先に回文のネタをもってきていたらどうなっていたか。

 もうひとつ気になったのは、やはり低得点だったアキナである。見取り図もそうだったのだが、ネタのなかに、お笑いで成功者になるイメージが含まれている。お笑いで売れること、お笑いでモテることそのものをストレートに題材にできるのは、いかにも大阪吉本的な文化に感じられて、関東で生まれ育った自分にはどうもなじめない。自分のような人間は、ウエストランドの「お笑い=復讐」のほうに心安らぐ。そして、今大会では錦鯉の年齢が話題にもなったが、渡辺隆のほうは42歳で、アキナとたいして年齢差があるわけではない。アキナの山名は40歳である。おいでやす小田は42歳、こがけんは41歳であることも思えば、アキナが未だに若者みたいな題材のネタをしているほうが異常に感じられる。

 ウエストランドのネタは去年の「誰も傷つけない笑い」に対するアンチテーゼでもあり、そこも好ましかった。ニューヨークにもその姿勢は感じた。去年、「誰も傷つけない笑い」に飛びついていた連中はなにを思っているのか知らないが、お笑いみたいなものは、反動、反発のくり返しであり、傾向が見つけられたそばからくつがえされていくというのが歴史である。準決勝では、ぺこぱ自身もその反発を表していたセリフがあったが、敗者復活ではそのセリフはなくなっていた。

 最終決戦に残ったのは、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリーの3組。最終審査は、3票、2票、2票と、見事に割れ、まさに、誰が優勝してもおかしくないという結果になった。個人的には、おいでやすこがの優勝のほうが好ましいとは思ったが、それもストーリーに飲み込まれているからそう思ったのである。マヂカルラブリーにしても、共有されるストーリーがあり、ストーリーを制したというところだ。

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