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2023年7月28日金曜日

7月28日金曜日/柴又を歩く


◇ 新橋・代々木

 ひどい暑さであまり眠れず、早朝に起きあがる。深夜よりも、朝になるとようやく涼しくなってくるようだ。朝から都内に。新橋に出ると、SL広場にテントが建てられている。古本市かと思ったら、「新橋こいち祭」という看板があり、それがどういう祭りなのかはまったくわからない。新橋から霞が関のほうに歩き、昼は千駄ヶ谷のほうに移動したんだった。千駄ヶ谷から代々木に歩き、昼食にする。駅前の代々木庵に入り、とんかつ定食を食べた。700円。この店は二度目。ブックオフにも寄り、220円の単行本を1冊だけ買っていく。

◇ 金町・柴又

 午後は大きく移動し、金町まで行くことになった。スマホのバッテリーがピンチになり、ドトールに飛び込む。コンセントがたくさんある店で助かった。アイスコーヒーとブリオッシュショコラを食べた。スレッズに投稿し、それから、しばらく読書をする。さて、このあとはどうしようかと思ったが、せっかくめったにこない土地にきたのだから、ちょっと歩いてみたいという気になった。まず、グーグルマップで古本屋を検索してみると、金町駅の南側に書肆久遠という店があり、ここを目指して歩いてみたが、しかし、到着すると、店は開いていなかった。そもそも、店舗営業をしているのかもわからなかった。



 それから、柴又まで歩いてみたいと思い、地図を見て、江戸川の土手を歩いてみようと思いついた。江戸川の土手に出てみると、じつに爽快だ。風が吹いて、とても涼しい。左側には江戸川の河川敷が広がり、右側には浄水場がある。浄水場を超えると、そこはもう柴又だ。川沿いに進んでいくと、山田洋次ミュージアムや寅さん記念館があるようだが、今日は時間も体力もないから、折れ曲がり、柴又駅に向かう。











 柴又にはたしか一度だけ、中学生のころだったような気がするが、行ったことはあり、友だちの親子に連れていってもらったんだったと思うが、自主的に行ったわけではないからろくに覚えていない。そのときはもちろん、柴又駅から向かったはずだが、今日は江戸川のほうから、つまり、駅とは反対側、裏から柴又帝釈天に入っていくことになった。写真をあれこれと撮りつつ、お詣りもしていく。それから、参道を逆流し、柴又駅まで歩いた。19時前の薄暗い時間、参道の店はおおむね閉まっていて、これがむしろ、現実の商店のようには思えず、まるでテーマパークのように感じられる。観光客も見当たらず、それも写真が撮りやすくて好都合だった。
















 柴又駅から京成線に乗り、このまま、京浜急行に接続されるのかと思っていたが、ところが、高砂方面の電車に乗ったはずが、気がつくと、金町にたどりついてしまう。この京成金町線は、高砂と金町を往復するだけの路線なのか。改めて、京成高砂で乗り換えるが、同じ京成線なのに、一度、改札を出なければならないのだ。高砂からまたひと駅だけ乗り、青砥からは京浜急行直通が出ている。久里浜行きに乗り、もう乗り換えずに横浜まで戻ってくる。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「アメトーーク!」は「商業高校芸人」。サンドウィッチマン、ウエストランド、U字工事、みやぞん、蛙亭中野、ジェラードンかみちぃが出演。「SWITCHインタビュー」は、志の輔、飯塚悟志という顔合わせ。初対面のこのふたり、志の輔師匠のほうが東京03のファンで、飯塚を指名したのだ。東京03が単独ライブを行っていた恵比寿のエコー劇場で対談する。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、東ちづるがゲスト。ポッドキャストを聴きながら眠り、時間の記憶もないが、深夜0時にはなっていただろうか。

2023年2月12日日曜日

2月12日日曜日/狂言と居眠り

◇ 狂言

 朝、録画していた昨夜の「さんまのお笑い向上委員会」を観て、そのあとは、ラジオをつけっぱなしにしておく。TBSラジオの「ONE-J」から「安住紳一郎の日曜天国」を聴きながら、ブログの更新をひとつ。ツイッターを覗いてみると、「R-1」の決勝進出者が発表されていた。昨日発表されていたのに、まったく見落としていた。しかし、まるで惹かれるところのない顔ぶれ。田津原理音というひとだけ知らないが、どんなもんだろうか。


 正午過ぎから外出。平沼橋に出て、まず、まいばすけっとに寄り、パンをひとつ買って食べておく。平沼橋から紅葉坂まで歩き、途中、セブンイレブンに寄り、チケットを引き換えてから横浜能楽堂に。先月に引き続き、今月も普及公演の「横浜狂言堂」を観にやってきた。先月は、およそ二十年以上ぶりに狂言を観たのだが、それから2ヶ月連続の狂言だ。とりあえず、興味をもったら連続で観てみるのがいちばんいいだろうと考え、今年はこの「横浜狂言堂」を毎月観てみようというつもりになった。14時開演、まずは前回と同じく、上演される狂言の解説役に中村修一というひとが現れた。こういう普通の名前の狂言師もいるんだということも新鮮だ。この解説の時間があり、そのあとは狂言が二曲、前半は「文荷」、休憩を挟み、後半は「二人袴」。前回はあまり集中力が続かず、ぴんとこないままに終わってしまったが、今回も、困ったことによくわからなかった。わからない段階からわかっていく過程が大事だということを前回は思ったのだが、しかし、なにひとつわかってきたという感触が得られないのはまずい。おまけに眠気がひどく、だいぶ居眠りもした。こうなると、さすがに、金があるわけでもないのにわざわざチケットを買って、いったいなにをしてるんだという気になる。




 終演後は県立図書館に寄り、今月も2冊、柴崎祐二「シティポップとは何か」、近田春夫「調子悪くてあたりまえ」を借りていく。高島町方面に続く坂道を降りる。バーグという店がこちらのほうにあったことを思い出し、昼食はバーグにしようかと思っていたが、行ってみると閉まっていた。平沼のブックオフに寄り、110円の文庫本を1冊だけ買っていく。アプリのクーポンで100円引き、残りの10円をポイントで支払った。東口から西口に移動し、昼食にしたいと思いながら歩いていくが、いったいどういう日なのか、龍王、金太郎、八起と、入りたいと思った店がことごとく閉まっていた。結局、ムービルまで戻り、日乃屋カレーに決める。カツカレーの七分盛りを食べた。790円。のどがやたらと乾いていたことに、ここで気がついた。水をコップに3杯飲む。眠気のひどさは水分不足のせいだったのかもしれない。ビブレのブックオフにも寄り、こちらでも110円の文庫本を1冊だけ買っていく。平沼と同じく、10円をポイントで支払う。帰りの電車内では眠る。今日はまったく読書をしなかった。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、疲れがひどいが、録画残量を作るために録画していたテレビ番組を観なければならなかった。今日の「笑点」は、一之輔さんの新レギュラー2週目。といっても、収録は先週と同じ日のようだ。宮治とふたりのオープニングで始まり、アニメの一之輔さんの箇所はまだ準備中になっている。演芸コーナーはミキの漫才。大喜利では、高橋幸宏を追悼し、「君に、胸キュン。」が使われる問題があった。

 ダビングのセットをしてから、横になり、タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴いた。14時台は、東ちづるがゲスト。そのあとの記憶はない。

2022年12月26日月曜日

12月26日月曜日/善玉と悪玉





◇ 飯田橋・門前仲町

 今日も朝から都内に。寒い。飯田橋から江戸川橋のほうまで歩き、途中、神社に寄り道したり、双葉社の近くを通ったりした。昼は門前仲町に移動。吉野家に入り、牛すき鍋膳を食べたいと思っていたのだが、もう終わってしまったのか。確認せずに入って失敗した。しかたがなく、さほど食べたくもなかった肉だく牛カレーを食べた。679円。


◇ 読書

 夕方には東陽町にたどりつき、ベローチェに入り、ひと休み。なにか食べたかったが、パンは売り切れていた。スマホの充電をしながら、しばらく読書をする。石戸諭「東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で」を読み終えた。2021年刊、毎日新聞社。「サンデー毎日」の連載をまとめた本だが、これは連載中にも何度か読んでいて、本になったら読みたいと思っていた。石戸諭という書き手をいつから意識し始めたか、はっきりと覚えているのは「ニューズウィーク日本版」の百田尚樹特集だが、その後、やはり「ニューズウィーク日本版」で連載していた「本好きにささげるホメない書評」のなかで、武田砂鉄さんの本を批判していたのがとても印象に残っている。今、いちばん信頼できる書き手のひとりという認識。「サンデー毎日」の連載は、2020年4月から2021年10月まで。当初は、1964年の東京オリンピックと比較した、2020年の東京を切りとったルポルタージュになるはずだった。取材対象となるのは、本屋、劇場、ライブハウス、飲食店、ホストクラブ、ゲイバー、永田町、自粛警察ユーチューバーなどなど。有名無名の人物が登場し、高知東生や東ちづる、佐野元春を取材している回もあるのだが、目次にはそんなことは書かれていない。終盤はもちろん、オリンピックの東京が描写されていく。パラリンピックのブラインドサッカー、そして、東ちづるが掲げる「まぜこぜ」のあたりには特に揺れ動かされるものがあった。

 東陽町から東西線に乗り、渋谷経由で帰るが、乗り換える前に、あまりにも腹が減り、宮益坂下の富士そばに駆け込んだ。新肉骨茶そばを食べる。630円。以前に食べた記憶よりも辛く、くちびるが痺れる。店内にはなぜかホフディランのポスターが貼ってあった。


◇ テレビ

 うっかりしていたが、先週の「エルピス」を観なければと思っていたのに忘れていた。昨夜、途中まで観たところで眠くなり、中断したんだった。帰宅してからでは TVer の視聴終了に間に合わず、やむを得ず、スマホに TVer のアプリを今さら入れて、電車内で観ていく。第9話終盤に最大の盛りあがりがあり、これは観逃してはまずかった。岡部たかしという俳優をこのドラマを観るまで知らなかったが、序盤は、パワハラやセクハラばかりのいやな上司の役だと思わされていたが、単純な人物造形ではなかった。これが連続ドラマの妙だ。週刊誌の編集長役、マキタスポーツさんも活躍する。マキタさんは岡部たかしと顔のタイプがどうも似ている。終盤の不穏な音響には、音楽を担当する大友良英の存在を初めて感じた。そして、夜遅くに帰宅し、TVer で、「エルピス」の最終回を深夜に観てしまう。実在の複数の事件から着想を得ていることについて、批判的な意見もちらほら目にしていたが、しかし、連続ドラマは最終回を待たねば、正確な分析はやっぱりできないのではないか。前週、第9話の「善玉と悪玉」が効いている。そして、「希望、あるいは災い」の意味が最後になって響いた。大根監督は牛丼が好きだなあと思った。

 そのほか、録画していた土曜の「Nキャス」をようやく。ゼレンスキーの歴史的演説をきちんと観ておきたかった。それから、あき竹城の訃報も。それから、Spotify で「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の、聴きそびれていた先週木曜の回を聴いた。ヒコロヒーがパートナー。「紳士交遊録」のコーナーでは、みうらじゅんが大森貝塚について語った。この日の放送のあと、みうらじゅん賞が土曜に発表されたということもわかり、それもツイッターで確認した。

2022年6月20日月曜日

6月20日月曜日/北野武「首」

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 朝に目覚め、ブログの更新をひとつ。録画していた昨日の「笑点」を観ると、まず、演芸コーナーには宮田陽・昇が出演。大喜利の助っ人は、先週の若手大喜利で座布団を多く獲得した馬るこが登場した。若手メンバーが順番に出演するようなことを言っていたが、これは勘弁してもらいたい。宮治よりも若手が出るのならばいいけれども、新鮮さもなにもない若手たちよりも、ベテランのほうが観たいよ。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」は、ナイツ土屋さんがゲスト。ほかの曜日のレギュラーなのにゲストで呼ばれるという番組も珍しい。高田先生と話していると、漫才ブームの知識が驚くほどないのだが、世代的な体験がないとはいえ、普段、Yahoo!で検索したりすることはないのだろうか。午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」。14時台は、バイきんぐ西村がゲスト。塙さんとはコールセンターのバイト仲間だったというのはこの番組でもよく語られているが、その職場では、かなり上の立場にまでなっていたんだそうで、そのような真っ当な社会性があるようにはなかなか見えない(見せない)ひとである。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊プレイボーイ」には、参院選の「注目候補」として、水道橋博士、乙武洋匡のインタビューが載っていた。インタビュアーは畠山理仁。玉袋の反応を訊かれた博士は「5月17日にメールを送りましたが、返事は今のところありません。」 別のページのゲッターズ飯田の連載コラムでは、参院選に出馬予定の有名人候補を占っている。博士については「運気は今年絶好調。夏はいまひとつですが、年末にかけてよく、来年、再来年はさらにいいでしょう。段取り、計算、理屈の星があり、政治家の星も持っていますから、将来はすごい政治家になる可能性も。」

◇ 二俣川

 シャワーを浴びて、垢を落としたら、汗が吹き出てしかたがない。ほんの少し前までは肌寒かったのに、あっという間に暑くなる。毎度思うことだが、ちょうどいい気候の時期はとても短い。15時過ぎから外出し、二俣川まで歩いた。ジョイナステラスのくまざわ書店に寄り、それから、ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、ミートソースボロニア風を食べた。眠気がひどくなるが、しばらく読書をして、夜になってからまた歩いて帰ってくる。

◇ ラジオ・テレビ・読書

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。14時台は、ヒロミがゲスト。ナイツとはほぼ共演がないというのはちょっと意外だった。言われてみればそうかという感じだが、兄のはなわとヒロミの関係が強いからどうも錯覚していた。漫才協会に誘われると、入ると即答していたヒロミだが、冗談で終わらせずにこれはなんとか実現させてもらいたい。ヒロミはともかく、デビット伊東、ミスターちんを眠らせておくことがもったいないのだ。セントルイスからホンキートンク、そして、お笑い第三世代の話にもなるが、お笑い第三世代には笑組さんもいるよと誰か気がついてもらいたかった。笑組とB21スペシャルには「テレビ演芸」の時代の因縁がある。この日はオンタイムで聴いて、メールを出せばよかったと思った。

 土曜にオンタイムで聴きながら眠ってしまった「HONMOKU RED HOT STREET」も聴きなおすと、番組後半に、横山剣さんが所ジョージからの影響を語っていた。この番組ではたびたび紹介されている「ホング・コングの逆襲」というLPだが、その収録曲、「スブタ」「女嫌い」という数秒の曲と、「中国民話・白蟹傳」を続けてかけた。所ジョージに影響を受けたとはっきりと発言したのを今まで聴いたことがなかったから、さすが、やっぱりそうかという気にさせられる。

 昨夜に放送された「ドキュメンタリー「解放区」」が気になって録画しておいた。「まぜこぜちづる」と題した、現在の東ちづるを追いかけたドキュメンタリー。マイノリティを支援し、イベントを仕掛ける東ちづるのこのボランティア団体の活動には興味があったのだ。番組内で取材されていたイベントには、清野茂樹やダンプ松本も出演していた。知っていたら行きたかった。東ちづる「そう、私、ほんと今思ったらおかしいよね。自殺マニュアル、事故死に関するもの、死体写真集とか、ものすごいもってたんですよ。精神世界の本とか。でも、病んでるっていうか、それがね、安定剤だったんですよ。病まないように、それを見て落ち着かせてたんですね。」

 夜にブログの更新をもうひとつ。少し眠ってから、深夜に目覚めて、読書の続きをした。眠気をこらえながら、北野武「首」を読み終えた。2019年刊、KADOKAWA。昼にサイゼリヤで読み始め、今日のうちになんとか読み終えたいと思い、がんばったのだが、今まで読んだたけしの小説のなかで、これがいちばん読みにくかった。書き慣れていない時代小説であるということと、登場人物がぎこちない関西弁であるせいか。それと、映画化を前提にした小説であるために、映画のプロットにしかすぎないのではないか。公開が危ぶまれているという話も目にするが、時代劇とはいえ、「アウトレイジ」系統の映画なのではと想像しながら読んだ。本能寺の変を描いているのだが、天下取りの物語を、芸能界で実際に天下をとった人物が書いている、という構図の小説は、並の小説家にはどうしてもできないことだ。たとえば、秀吉のつぎのようなセリフ。「仲間もいっぱい死んだが、俺は生き抜いた。そうなると組頭にも認められて、中間、小者に取り立てられた。出世して思ったのはつまらんということさ。」「雑兵の時は自由だった。位が上がった途端に忠義やら何やらに縛られる。気ままに生きるには下っ端か一番上かだ」といったあたりには、たけし本人の心情を重ねたくなる。木村拓哉とのCMでは秀吉を演じていたが、たけしは、自身を秀吉に重ねているのだろうか。もうひとり、曾呂利新左衛門にも自身を重ねている部分もあるのではと思え、この小説は、曾呂利新左衛門が語る噺という構造にもなっている。小説としては面白くなかったが、誰が誰を演じるのだろうかと、映画のことを想像すると楽しくはある。巻頭には、岸川真に対する感謝の言葉があり、実質、岸川真は現在の共同執筆者のような立場といっていいんじゃないか。

2021年7月2日金曜日

7月2日金曜日/「日本の喜劇人」を読む(11)

◇ 寝坊

 早朝にいったん目覚め、もう1時間ぐらい眠ろうと、眠りなおしたら、3時間ぐらい眠ってしまった。今日は朝から千葉の美術館まで行こうとしていたのだが、完全に寝坊してしまい、呆然とする。美術館に行くだけなら、そんなに朝早くから出かける必要もないが、ブックオフに寄るスケジュールを綿密に考えていたので、それを無駄にしてはつまらない。どうしようかと思ったが、本当は平日がいいと思っていたけれども、明日でもいいかと思いなおした。今日も雨降りで、出かける気も萎えた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FRIDAY」に、菅義偉、藤木幸夫、小此木八郎のスリーショット写真が載っていた。「側近であり、カジノ反対派の小此木氏を送り込むのは、菅さんが『横浜カジノは一旦、棚上げでいい』と考えていて、両者の『手打ち』という意味があると思われます。」という自民党関係者の談。タイムフリーで、ラジオ番組をいくつか。とり・みきのツイートで、寺内タケシの追悼特集をやっていたと知り、「山下達郎のサンデー・ソングブック」を聴いた。加山雄三「夜空の星」、クレイジーキャッツ「遺憾に存じます」も寺内タケシが弾いているのだ。続けて、先週の「HONMOKU RED HOT STREET」も聴いた。1曲目からいきなりいい、剣さんが歌う「しらけちまうぜ」があるなんて知らなかった。「しらけちまうぜ」は配信はないようだが、剣さん、キヨサク、SAMI-T のユニット、Tiki Tiki Tours は配信もあった。

◇ 読書

 今日はもう外出せず、部屋で読書をする。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続き、第十二章「日本の喜劇人・再説」と、最終章「高度成長のあと」を、続けて読んだ。最初の単行本が出たあとに、「定本」が出た際に追加されたのが十二章。森繫久彌、藤山寛美、由利徹のその後について書かれていて、注意深く確認はしていないが、これは新潮文庫にも載っているものとどうやら変わらない。大幅に書き変えられたのは最終章だ。まず、新潮文庫版では「高度成長の影」となっているタイトルが、「決定版」では「高度成長のあと」になっている。「あと」には違いないが、1982年刊の新潮文庫版から、40年近くが経っているのだからそうとう「あと」だ。萩本欽一についての記述にはあまり変化がないが、そのあとがまるで違う。まず、主だった喜劇人について改めて書かれていて、一貫して評価が辛いと思われていた三木のり平を、ここでは好意的に評価しなおしている。なにしろ、その直前の十二章でもきびしい書かれかたをしているので、ここは、おおっと思う部分だった。藤田まことにも、ここで改めてページを割く。「決定版」に書かれているのは、それから、いかりや長介、伊東四朗ときて、三宅裕司、風間杜夫を詳しく説明している。三宅裕司は新潮文庫版には索引に名前すらないが、伊東四朗のあとに、この流れで登場させるのはわかる。新潮文庫版では、つかこうへいについて書かれているが、ここで風間杜夫だけを特別に扱うのは意外だった。新潮文庫版の終章は、萩本欽一、ドリフターズ、山城新伍、つかこうへい、タモリ、たけしについて書かれていて、山城新伍は「決定版」ではばっさりカット。「決定版」は「ビッグ・スリー」(という表記もどうなのか?)の三人が並べて書かれ、さんまは新潮文庫版には登場しないが、タモリ、たけしについては新潮文庫版のほうがよっぽど熱がこもっていて、「決定版」ではあっさりしたものに修正されている。しかし、推測だが、けして評価が落ちたというわけではないだろう。小林信彦はおそらく、ビッグ3は「日本の喜劇人」の流れでは語れる存在ではないと結論づけたのではないか。かといって、無視できるような小さな存在ではぜんぜんない。その代わり、大きく比重が変わったのはドリフで、むしろ、新潮文庫版の時点では、ドリフこそが無視できない存在だったはずだが、たった4行しか書かれていない。「決定版」ではまず、いかりや長介について詳しく、そして、志村けんについては、タモリ、たけしよりも大きな扱いになっている。最後には大泉洋が登場するが、その前に風間杜夫について書かれているとわかると、唐突という印象は薄らいだ。新潮文庫版との比較はここまでだが、「決定版」はこのあとにまだ、「日本の喜劇人2」が収録されている。

◇ テレビ・映画

 録画していたテレビ番組をいくつか。「お笑い実力刃」を、2週分、まとめて観る。まずは、先週の中川家の回をようやく。なんと、漫才なし、コントばかり3本という構成で、それぞれ、タクシー、旅館の女将、師匠と弟子という設定。ラジオでしゃべっていたが、収録現場には、研ナオコ夫妻が見学していたという。もう1本は、今週放送のロバートの回。こちらはコント4本。ロバートも中川家と同じく、模写の芸だが、それぞれのタッチに違いがある。トークで解説されたおかげで、山本博の可笑しさが際立つ放送だった。山本ひとりに対し、異常者がふたりになるのがトリオの利点で、数の優位により、異常な世界を成立させてしまう。コントは民主主義だというのが面白かった。今日の「徹子の部屋」も観る。ゲストは東ちづる。「まぜこぜ一座」の活動に興味があったので、この放送は気になったが、その話はあまりしていなかった。金子信雄がゲストの回の映像が少し流れた。

 アマゾンプライムで映画を1本。ウディ・アレンが出演する「ジゴロ・イン・ニューヨーク」を観ようとしたが、もしかしたらと思い、ツイッターで検索してみると、どうやら公開時に観ていた。まったく記憶にないから、観なおしたってかまわないんだけども。その代わりとするにはどうかと思うが、「なにはなくとも全員集合!!」を観た。ドリフ映画の第1作のようだが、このあたりのことは疎くてよくわからない。特に面白いという評判も聞かないので、まあこんなもんかという映画だった。ドリフよりも三木のり平が活躍している。若き志ん朝も登場する。深夜0時過ぎに眠る。

2021年6月1日火曜日

6月1日火曜日/「アメリカン・ユートピア」



◇ 虎ノ門

 今日も朝から都内に。外に出ると、朝は半袖ではやや寒いくらいだった。睡眠不足で、電車で眠っていきたく、横浜駅で乗り換えるよりも空いているかと思い、二俣川からJR直通に乗るが、座れず、これじゃあどっちでも変わらない。武蔵小杉から乗り換えた横須賀線は満員電車だった。新橋から歩き、虎ノ門まで。昼食は小諸そばで、かき揚げせいろを食べた。それから、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと一緒にアンパンを食べる。何度か通っているわりには位置関係がわかっていなかったが、虎ノ門駅からすぐに特許庁がある。その隣りは霞が関ビルディングだが、霞が関駅よりもむしろ、虎ノ門駅から近いのだ。

 虎ノ門ヒルズ駅から日比谷線に乗り、東横線直通、各停で眠りながら、横浜まで戻ってきた。横浜東口、ポルタから日産ギャラリーを抜け、みなとみらいに出る。映画を観るつもりで、まだ時間があるため、付箋を買っておこうと、マークイズみなとみらいの地下に降り、ダイソーに寄っていく。みなとみらい駅から延びる長いエスカレーターに乗り、クイーンズスクエアに出た。そういえば、ここにフードコートがあったことを忘れていた。サブウェイをひさしぶりに利用してみるが、特に理由もなく、10年以上はなぜか食べていなかったような気がする。パンの種類やドレッシングなど、いちいち選ぶシステムだったことも忘れていた。てりやきチキンのサンドイッチを食べて、しばらく読書を。冷房がきつく、早めに出て、丸善に少し寄っていく。




◇ 映画

 キノシネマみなとみらいで、「アメリカン・ユートピア」を観た。19時10分の回。ファーストデイ、1200円。デヴィッド・バーンも、トーキング・ヘッズも、その音楽はぜんぜん聴いたことがないのだが、「週刊文春」のシネマチャートの高評価を見て、スパイク・リー監督作ということでも、これは観たいと思っていた。観てみると、映画のための加工はほとんどなく、完全にただライブを映している映像だ。しかし、まったく初めて触れるデヴィッド・バーンのステージに、次第にのめりこまされていく。曲だけを聴いても、そこまでは興味を惹かれなかったのではと思ってしまうが、まず、字幕で読む歌詞の面白さと、そして、なによりも、ステージの面白さだ。デヴィッド・バーンのほか、11名のバンドメンバーの、演奏であり、ダンスに惹きつけられる。全員が優れた芸人なのだ。音楽と同時に、演劇やダンスの楽しさが横溢している。これだけの優れたライブを、こじんまりした劇場でやっているのもよくて、現実に、自分がライブにどれだけ飢えているかにも気がつかされた。映画のための加工はほぼないのだが、ライブ終盤のあるプロテストソングでは、ここでやっと、スパイク・リーとデヴィッド・バーンががっぷりと組み合ったという感じがある。21時過ぎに映画が終わり、Spotify でさっそく映画のサントラを聴きながら、横浜東口まで歩いた。

 夜遅くに帰宅し、疲れて、寝っ転がり、タイムフリーで、「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。今週は漫才協会ウィークということになっていて、昨日月曜はねづっちがゲスト。そういえば、ねづっちはナイツよりも先に漫才協会入りしているのだ。協会黎明期の話が面白い。今日は、にゃん子・金魚がゲスト。石井光三オフィスで出会ってコンビを組んだというのは知らなかった。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。1日発売の月刊誌がたくさんあるが、その前に週刊誌に目を通す。「週刊ポスト」のたけしの連載は田村正和追悼。ドラマで共演していたとはまるで記憶になかった。20年前のドラマだそうだが、これは観逃してしまっている。「サンデー毎日」では、石戸諭の連載記事で、オリパラ文化プログラムを演出する東ちづるを取材しているのを興味深く読んだ。深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら、オンライン将棋をもう1局指し、それから眠る。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...