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2021年9月11日土曜日

9月11日土曜日/ラジオばかり・本屋にも寄る

◇ ラジオ

 朝8時頃に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。午前中はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。「常連さん」はやくみつる。11時台ゲストは FUJIWARA。「ラフ&ミュージック」の爆笑問題の漫才で、フジモンがまたしつこくいじられていたことについてしゃべっていたのが面白かった。そしてもちろん、雨上がり解散についても語られる。なにが起こるかわからないというのは実感がこもっていて、言われてみれば、TKOも、オセロも、みんな同世代なのだ。

 タイムフリーで、昨日の「ビバリー昼ズ」も聴いた。前々から予告されていたとおり、ののかちゃんがゲスト。ここだけは生放送ではなく、事前収録だった。ののかちゃんがピンクが好きだというと、「湾岸戦争いつきたの、ヨルダン」と、林家ペーのものまねをすかさず始める松村邦洋。ゼリーが好きだというと、「ジェリー藤尾、死んじゃったねえ」と高田先生。エンディングでは、中川家とのクロストークもあり、剛がののかちゃんのものまねを始めて、最後まで面白かった。「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、オープニングの最後に、来月から土曜の番組を担当するサンドウィッチマンのコメントが流れた。

◇ 本屋

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、雑誌のチェックなどをする。「昭和40年男」の表紙が、ある男性の顔のアップだったが、それが錦織一清だとはすぐに気がつけなかった。文芸誌の最新号も出ていて、「文學界」の表紙に柿内正午さんの名前があった。プルーストの特集で、保坂和志と対談している。柿内さんには、ポッドキャストで「ブックオフ大学」の拙文を褒めてもらい、柿内さんのことはそれまで存じあげなかったが、たいへん励まされた。「群像」には、矢野利裕さんが小山田圭吾の一件について書いていて、これも気になった。図書館にでも行って読むか。「Casa BRUTUS」の藤子F特集にも惹かれたが、お金がないので、なにひとつ買わない。読書をするため、ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、ミートソースボロニア風を食べる。

◇ 読書

 大江健三郎「読む人間」を読み終えた。2011年刊、集英社文庫。大江健三郎の小説はまだ一冊も読んだことがないが、これは講演をまとめた本で、難しい内容もあるが、読みやすかった。集英社文庫からは大江健三郎の講演の本が2冊出ていて、もう1冊も少し前に読んだが、大江健三郎はかなりジョークを言うひとだ。講演はジュンク堂で行われたもので、本を読むことについての話をしているのだが、話はうねるように進み、読むことの話が書くことの話ともつながっている。息子のこと、伊丹十三のこと、サイードのことが多く語られていた。

◇ ラジオ

 歩きながら、タイムフリーで、「中川家 ザ・ラジオショー」の続きを聴いた。14時台は、蛍原徹がゲスト。解散後、そのことを公の場でしゃべったのは初めてといっていいくらいだったんじゃないか。関係の濃い中川家の番組だからということだろうが、関係が濃いからこそ、中川家のふたりも変に踏み込んだりはしない。とはいえ、いじることには遠慮がない。礼二とは解散発表の前日に電話をしたといい、電話する相手にはその前にショートメールを送ったというが、剛からはその返信がなく、送った、届いてないという押し問答になった。

 夜に帰宅し、今日はラジオばかりだが、聴きそびれていた先週の「天野ひろゆき ルート930」を聴いた。来月からはサンドウィッチマンが担当するこの枠は、今はなんの番組だっけと思っていたが、天野ひろゆきの番組だった。先週は内村光良がゲストだったので聴いておきたかったのだが、この番組、3時間もあるとは知らなかった。3時間の番組なのに、ラジコで分割されていないというのは、それで不満の声も出ないくらいに聴かれていないということなんじゃないだろうか。番組の構成もわからず、出演箇所を探しながら聴くが、まず、長濱ねるが先にゲストで出ていて、そこに加わるというかたちで、14時20分頃に内村は登場していた。そもそも、ゲストで登場することが珍しいひとだが、若手時代のことを語っていたのが珍しい。「お笑いスター誕生!!」でチャンピオンになったが、そのあと、番組が終わり、マセキは興業の事務所なので、営業をまわっていたという時代があり、都内のデパートの屋上や、赤坂のキャバレーに出たりもしていたという。それから、ラ・ママで、ショートコントのムーブメントが起こるという流れになる。内村「「冗談画報」っていう番組が大きかったかもしんないかな、俺らにとっては。」「出さしてくださいっつって、観てもらって、ディレクターに。ラ・ママで観てもらって、合格して、そこで出してもらったのがやっぱ大きかったかな。」「いい番組だったよ、あれ。泉麻人さんがね、司会でね。」 ウンナンとキャイ~ンの初共演は「ウンナン世界征服宣言」だそうだが、「パープリン大学」に出ているウド鈴木を、南原と土屋敏男が観ていて、それがきっかけで呼ばれたのだという。おそらく、ウド鈴木が円周率を覚える企画だ。

◇ ニュース

 録画していた「Nキャス」を、放送直後にさっそく観た。先週の襲撃事件について、冒頭から12分たっぷり、立ったままで話していたことが非常に詳細だった。たけし「しゃべりたいこと満載なんだけど、警視庁のほうで、とにかく、いろいろ、捜査に影響あるんで、黙っててくれっていう。漫才師なのになんにもしゃべれないという、けっこうつらい立場で。」 頑丈なクルマで、怪我はなかったという最初の報道だったが、たけしが乗る後部座席にまで、ガラスの破片はかなり飛んできたようだ。攻撃されたのはフロントガラスだけだったのだろうか。その瞬間をふり返り、運転手がいるのに自分の安全しか考えられなかったということをしきりに言っていて、よっぽどそのことを気にしたのか。つるはしというのも、片手でもつような小さいものだったようで、そうであれば、これも印象が変わる。たけしはトンカチかと思ったという。前に右折のクルマがあり、車列が止まっていたという事情もあったようだ。赤坂署の場所がわかっていたから、そこまで行き、覆面パトカーで送ってもらったそうで、「加害者と被害者で乗ったのは俺だけだって言ったんだけど」とギャグも挟んだ。たけしからは、容疑者が弟子入りしようとしたときの状況についても詳しく語られ、これからまだ、新たな動機が明らかになるようなことも言っていた。安住はたけしのギャグに乗ることもなく、たけしの精神状態を真剣に気遣っていた。最後に、安住からのお知らせが3点、まずひとつは、警察はなんらかの理由により、容疑者の名前は公表していないということ。ふたつ目は、TBSの敷地内で起きた出来事だが、これからの警備上のことを考え、詳しく状況を伝えるのはやめると判断したということ。みっつ目は、たけしは現在、弟子はとっていないということ。今日は、番組最後の新井恵理那の天気予報も、屋内からの中継だった。

 9月に入ってからはずっと涼しかったが、また暑くなり、夜もずいぶん蒸し蒸しする。深夜2時頃に眠る。

2021年5月4日火曜日

5月4日火曜日/カレーが安かった

◇ ブログ

 早朝5時前に目覚め、朝っぱらからこのブログの更新を4日分まとめて仕上げた。3月以降はメモをかなり残してある日が多いから、この先は更新ペースはあがるはずだ。7時頃からはまた、3時間ぐらい眠りなおした。なかなか売れなかった本が高値で売れてくれて、今日は気分がいい。


 午後から外出。パーカーを着たが、歩くといよいよ暑い。ヤマトの営業所に寄ってから、二俣川から横浜に出て、東横線に。多摩川駅で乗り換える際に、なにか食べておこうと思い、駅構内のパン屋に寄ろうとしたら、向かいの梅もとのチキンカツカレーが安く、こっちに惹かれてしまった。390円。多摩川線に乗り換え、鵜の木まで家庭教師に。先月に続き、再開後、二度目。帰る前に、えんがわinn さんに渡す「ブックオフ大学」にサインをお願いされた。この本にサインするのは初めてだが、サイン入りの古本は数多く目にしているものの、アンソロジーのサイン本なんて見た記憶がない。どうサインしたらいいんだろうと思ったが、拙稿の扉に書くことにした。サインというか、普通に名前を書いただけ。ほかの7人のサインが入ることはたぶんないだろうけど。ここしばらくは、普段、誰ともしゃべることなく生きているせいか、家庭教師でちょっとしゃべっただけで、のどが痛くなった。

 ブックオフがゴールデンウイークのセール中なので、自由が丘に寄っていく。3冊、440円から、20パーセント引き。綱島にも途中下車し、もう1店。こちらでは4冊、660円から、20パーセント引き。閉店時刻を心配したが、横浜市は通常どおり。しかし、飲食店は早く閉まる。ひもじくなり、まいばすけっとでパンを買って食べた。東横線の各停で、のんびりと読書しながら帰った。


◇ テレビ・ラジオ・読書

 夜遅くに帰宅し、録画してあったテレビ番組をいくつか。今日放送の「さんま御殿」と「ものまねグランプリ」、日本テレビのふたつの番組に、DJ松永がぶっ通しで出ていた。「さんま御殿」は浪費家と倹約家の対決で、DJ松永は倹約家の側に、「ものまねグランプリ」では審査員をやっていた。まったくテレビタレントの仕事をしている。タイムフリーで、聴きそびれていた「日曜サンデー」も聴いた。TBSラジオ開局70周年の「70年リクエスト」という企画、Aマッソがナビゲーターになり、70年史のクイズが出されたが、毒蝮さんの発言を当てるクイズには笑った。この日は「サンジャポ」に続き、こちらにも花澤香菜が出演していた。聴きながら、オンライン将棋を2局。1勝1敗。7級から、まるで上達しない。それから読みかけの本を読んでしまい、片山洋次郎「生き抜くための整体」を読み終えた。片山洋次郎の本は今までにも何冊か読んでいて、このひとの本を読むようになったのは菊地成孔がきっかけだった。数週前の「FLASH」に載っていたかが屋のインタビューで、加賀が、療養中にいちばん効いたのは整体だったと語っていたことも気になっていた。深夜1時からラジオを聴こうと待っていたが、その前に眠ってしまい、深夜2時過ぎから「爆笑問題カーボーイ」を聴いた。しかし、つけたまま、また眠ってしまった。

2021年4月12日月曜日

4月12日月曜日/川崎まで








◇ 川崎

 午前中から都内に。都内といっても、神奈川県に近く、東急多摩川線の武蔵新田で初めて降りた。商店街を抜け、多摩川に向かって歩く。用を済ませ、川崎まで歩こうと思い、グーグルマップを見ながら多摩川に出ると、目の前の神社の片隅には、「矢口の渡し跡」という石碑があった。多摩川大橋をわたり、川崎市に入る。国道1号を進んでいくと、ブックオフがある。以前に寄ったときにはたいしたものは買えず、期待していなかったが、今日は千円ほど、なかなかいいものが買えた。そこからさらに、川崎駅まで歩いた。ラゾーナに寄り、フードコートで食べていこうかと思ったが、気に入るものがない。丸善を覗いていくと、「ブックオフ大学」が1冊だけあり、目立つところに差しなおしておく。東口に移動し、アゼリアから地上に出て、チネチッタのほうに進んだ。東京餃子軒という店で、から揚げと餃子の定食を食べる。ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーを飲む。疲れてしまい、ラジオを聴きながら居眠りする。ぐったりと眠ってしまい、あたまがまるで働かない。読書も少しするが、ぼんやりしている。滞在時間、2時間半ほど。近代書房に寄ろうと思っていたが、月曜は定休日だった。以前も月曜にきた気がする。ブックスマッキーにひさしぶりに行ってみると、こちらは営業していた。しかし、なにも買わない。モアーズのブックオフに寄り、500円以上買って、100円引きのアプリのクーポンを使った。ルフロンから遊歩道を渡り、西口に戻る。ここから行き来できることをようやく覚えた。映画を観るつもりで、ミューザ川崎のマクドナルドで安く時間をつなごうかと思っていたが、狭い店で、混雑している。こんなところには長時間いられないと思い、ラゾーナのサンマルクカフェに入った。またアイスコーヒー、それと、チョコクロも食べる。ようやくあたまもまわるようになり、読書をする。映画の上映時刻までいたかったが、20時で閉店してしまい、あと30分ほど、館内のベンチで過ごした。



◇ 映画

 上階の109シネマズで、「パーム・スプリングス」を観た。20時45分開始のレイトショー。先週の「週刊文春」のシネマチャートで高評価だったので観たくなったが、導入は期待させると思ったが、なんだかどうも安っぽい。タイムループをくり返す展開になるが、だいぶごちゃごちゃしていた。しかし、バッドセンスにはところどころ笑わされる。シネマチャートではなにがそんなに評価されていたのか。アマゾンプライムで映画を観ることに慣れてからは、映画館で観るほどでもなかったかと思うことも頻繁になってきた。この映画は Hulu のオリジナル作品らしいから、アマゾンプライムでは配信されるのかわからないが。

 夜遅くに帰宅し、録画してあった「しゃべくり007」の2時間スペシャルを、かまいたちがゲストの部分だけ観た。深夜1時から「深夜の馬鹿力」を、フワちゃんの件が気になって聴いたが、それにはまったく触れず、伊集院らしい。聴きながら、オンライン将棋を1局。ラジオは途中で切りあげ、Spotify のニューリリースをチェックすると、ジミ・テナーの新譜を見つけた。聴きながら眠る。

2021年3月22日月曜日

3月22日月曜日/解除

◇ 東京・川崎・横浜

 朝から都内に。緊急事態宣言は解除になっても、電車はさほど変わった様子はない。昼食は東京駅丸の内口のなか卯で、和風牛丼を食べた。オアゾの丸善にひさしぶりに寄る。「ブックオフ大学」が並んでいるのを確認する。横浜に戻ってくる前に、時間がだいぶあったので、川崎にも寄り道をした。モアーズのブックオフで、少量だが、なかなかいい本が買えた。近代書房にも寄ろうとしたが、行ってみたら定休日だった。月曜はだいたいそうか。

 睡眠不足のせいか、鼻水がひどく、やたらと咳が出る。乾燥しているのだと思い、アゼリアのそうてつローゼンで飲みものを買っていく。京浜東北線で今度は関内に移動するが、電車内で読書をしようとするも、眠くなり、まるで読めない。うとうとしていたら、間違えて桜木町で降りてしまい、あわてて乗りなおしたが、たったひと駅なのに山手まで寝過ごし、戻ってきてようやく関内にたどりついた。ベローチェに入り、ブレンドと一緒にアップルパイを食べる。眠気がひどいまま、読書をするが進まず。腹もくだってしまい、トイレに駆け込んだ。ここ数日、ずっと胃腸がすっきりしない。

 映画を観るつもりで、ベローチェを出て、馬車道を歩いていく。生香園の前で電話をしているひとがいて、もしやと思い、近づいてみたら周富輝だった。マスクをしていたが間違いない。この店の前で何度か目撃しているが、ひさしぶりに目撃して、記憶よりもひとまわりぐらい小さくなった感じがした。




◇ 映画

 ワールドポーターズのイオンシネマみなとみらいに、「トムとジェリー」を観に行った。しかし、字幕版を観るつもりでいたが、この劇場は吹替版だった。事前に確認していたつもりだったが、どうも抜けている。まあ、吹替版でもいい。イオンシネマは月曜は安く、1100円になる。18時5分の回のチケットを買い、ロビーで待つが、10分前になってもぜんぜんアナウンスがない。変だなと思ってチケットを見てみると、18時55分と書いてある。事前に調べておいた時間から変更になったのか。緊急事態宣言が挟まったからそうなったのだ。チケットを買う前に気がつかないというのもぼんやりしている。50分も時間があり、しかたなく、1階のフードコートで、この時間にしっかり食事をしてしまおうと思う。「鉄板ステーキチャーハンの店」という店で、牛すじカレーを食べた。そのままフードコートで時間をつなぐことにして、ツイッターから、phaさんが「ブックオフをたちよみ!」にエッセイを書いたことを知り、それを読んでいた。ツイッターでは「ブックオフ大学」も紹介してくれていて、とてもありがたい。時間になり、イオンシネマに戻り、「トムとジェリー」を観るが、これは期待はずれだった。実写とアニメの合成というので、「ロジャー・ラビット」みたいなものを期待していたが、かなりかったるかった。

 

 みなとみらいを横浜駅東口まで歩いていくと、夜道を歩く酔っぱらいをひさしぶりに目にした。日産ギャラリーからそごうの脇の通路に降りていくと、セブンイレブンの横のスペースに座って飲酒しているひとが大勢いた。夜になると、電車も乗客がやや多いか。この時間帯に、両隣りの席に座られることもしばらくぶりだった。窮屈な姿勢で座っていると、からだじゅうが痛くなってしかたがない。今日は朝早くから起きているのだから当然か。22時過ぎに帰宅し、タイムフリーで「ラジオビバリー昼ズ」(ゲスト・ラッシャー板前)を聴きながら眠る。

2021年2月14日日曜日

2月14日日曜日/ラジオを聴いたり

◇ 疲労

 今朝は肉体的に疲れてしまい、なかなか起きあがる気になれなかった。遅めに起きて、録画していた昨夜の「Nキャス」と、今朝の「サンジャポ」を続けて観る。今週の田中の代役はぺこぱの松陰寺。報道番組のMCになりたいと「ロンドンハーツ」で言っていたそうで、ツイッターの裏アカで政治家に意見していることをシュウペイにばらされていた。芸人が政治を語ることについて、太田がよく例に出す志ん朝と談志の対比がここでも話される。本厚木の特集を「サンジャポ」と「Nキャス」の両方でやっていた。住みたい街ランキング1位ということになっているらしい。

 午後はラジオ。「日曜サンデー」を聴く。田中の代役として、今週は伊集院光が4時間出ずっぱり。さすがに「カーボーイ」に出たときほどの異常な昂揚感のある放送とはならなかったが、そこは伊集院が抑制する側にまわっているからだ。14時台ゲストには関根勤が登場。太田とは「27時間テレビ」の「ぜんぶ間違ってる」事件以来の初共演となるわけだが、そもそもがたいした事件ではない。「ぎんざNOW」の話が興味を惹かれるところで、「しろうとコメディアン道場」というコーナーは、関根勤のネタがたくさんあったために勝ち抜き制にしようということになったというエピソードなどが面白い。ここに伊集院がいることが過剰に豪華で、関根勤にインタビューをするのならば、また改めて別々に対談してもらいたいくらいだ。4時間の放送をすべて聴いているわけにもいかず、半分で中断。

 夕方、ヤマトの営業所に。二俣川のドトールで読書をしていく。今日は暖かく、アイスコーヒーを飲んだ。昨夜の地震のあとだと、この暖かさが少し不気味な感じもする。どういうわけか指先がやたらと傷だらけになるもので、帰りに西友で絆創膏を買った。

 Spotify で「奇奇怪怪明解事典」というポッドキャストを聴いた。しゃべっているひとたちはラッパーとバンドマンらしい。「ブックオフ大学」で検索していて、ここで話題にされていると知ったのだが、あの本の話は冒頭だけで、語られているのはおおむね彼らのブックオフ体験だった。

 Spotify で「ゴールデンラジオ」のポッドキャストも聴く。金曜のゲストが近田春夫だった。自伝が発売されたので、あちこちに出ているのだ。大竹まことが最後に思わず「楽しかったあ」と声に出す。聴きそびれていた2月4日放送の「TOKYO SPEAKEASY」も AuDee で聴く。こちらは近田春夫と下井草秀という組み合わせで、いつもはこの番組は対談をする番組なのだが、この回はほぼインタビューになっている。AuDee だと33分しかなく、放送では曲をばんばんかけていたというわけで、これは放送で聴けばよかった。


2021年2月10日水曜日

2月10日水曜日/アマゾンレビュー

◇ レビュー

 ツイッターで「ブックオフ大学」を検索していたら、アマゾンのリンクを貼っているものがあり、そういえばと思い、アマゾンレビューを初めて確認してみたら、投稿がいくつかある。よく知らなかったのだが、星をつける場合は必ずレビューを書くというわけではなく、レビューが書かれているものは3件あった。星の少ないレビューはないのだが、そのうちのひとつを読んだら、なんと、自分の文章が名指しで酷評されているではないですか。ギャグで書いてあることをまるで理解していないクソマジメな意見に、なんだこりゃと最初は笑ってしまったが、よくよく考えたら迷惑な話で、だんだんむかむかしてきた。やり場がない怒りが湧き起こり、新年からまったくツイートをしていなかったが、ついつい、スクショに撮り、フリートで投稿した。

 以下にその部分を引用する。

この新書の弱点は、9人の執筆者の文章にばらつきがあることです。
 上述の「Z」氏の直後に続く佐藤晋氏の「私の新古書店」は、ブックオフに対する複雑な思いを当人の推測と妄想にみちた癖の強い文章で綴っていますが、いくつかツッコミどころがあります。
 ブックオフは入店すると複数の店員が「いらっしゃいませこんにちは」と判で押したように連呼するのが特徴ですが、これに対して「それなりの複雑な歴史があるのかもしれない」ともやもやした気持ちを吐露しています。しかしこの連呼は、万引き防止の声掛けとして知られているものではないでしょうか。私たち店員は常にあなたをそばで見ていますよ、と万引き犯をけん制する合図として始まったと聞いていますが。
 また店員は商品を五十音順に並べるだけだから、「最初の一音さえ判読できればなにも問題ない」と佐藤は言い切っています。ですが、それは事実ではないでしょう。佐藤正午と佐藤優と佐藤健一を作家の名前順で並べるときには、下の名前の最初の漢字まで正確に把握しなければならないはず。
 さらには、先の「Z」氏が「ビームせどらー」の詳細な歴史を紹介したあとなのに、「れーざーが出る」機械を手にした金儲けを目的とした人たちが店内にいる話をざっくりと紹介しています。この新書一冊を編纂するうえでリーダーシップを発揮するひとりの人がいなかったことが透けて見えました。

 ギャグで書いていることを「事実ではない」と言われても苦笑するしかないのだが、せっかくだから反論してやると、このレビュアーが書いていることも事実ではない。佐藤正午と佐藤優と佐藤健一を、正確に五十音順に並べているブックオフがいったいどこにあるというんだ。しかし、自分の書いたものはギャグであり、そのようなつもりで書いたわけではない。

 「ギャグ」という言葉もなかなか通じない言葉で、この際、使いたくない言葉ではあるが、「ボケ」だということにしてもいいだろう。たとえば、文章のなかでずっと「ボケ」ているのだと説明すればわかってもらえるのだろうか。これが「ツッコミ」型の文章だったらこのような文句はおそらく出ないのである。(砂鉄さんのはそうでしょう?) お笑い芸人がボケ役を演じると本当に馬鹿なひとなのだと思われてしまう時代がかつてはあったが、文章でボケると、ただ間違えていると思う読者がやっぱり一定数いるのだ。現代は文字情報が肥大している。そのような読者を先まわりして封じ込めるような書きかたをするというのもひとつの手だが、自分が文章を書くとしたら、そういうガードの堅い文章は嫌いだから、やりたくはなかった。だいいち、そんなことをしたらギャグが死ぬことになる。

 もちろん、なんの問題もなくギャグとして笑ってくれている読者が多数いることもエゴサーチにより発見している。このレビュアー氏は「いくつかツッコミどころがあります」と宣言しているとおり、本人は気の利いたツッコミをやっているつもりなのだが、自分だけが見破った気になれてしまうというところがまったくのひどい勘違いである。こういう人間は、手品を観ればトリックがわかったと得意げになり、落語を聴けばオチがわかったと声に出す、そういったタイプの人間である。

◇ 二俣川

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川のくまざわ書店に寄り、雑誌の立ち読みをした。「キネマ旬報」の年間ベストテンをざっと目を通す。ドン・キホーテのサイゼリヤで、ドリンクバーとシナモンプチフォッカを注文し、2時間ほど読書をした。それから、ジョイナステラスのQBハウスで散髪を。夜になってから帰ってくる。

◇ 配信

 YouTube で「電波少年W」を初めて観た。期間限定の配信とは知らず、最初の2回は観逃してしまった。この回のゲストはテリー伊藤。過去の映像がかなり流れているようで、この部分はWOWOWの放送でないと観ることができない。土屋敏男ってひとは普段はこんなしゃべりかたをするんだということも知らなかった。

 アマゾンプライムで映画を1本。サイモン・ペッグ主演の「マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり」を観た。イギリスのコメディというと、モンティ・パイソンのイメージがあまりにも強いが、この映画はアメリカのコメディの印象と変わらない。引き続き、近年の海外のコメディをいろいろと観ていきたいと思っている。

2021年1月20日水曜日

1月20日水曜日/「黒沢清の映画術」

◇ ブックオフ大学

 ツイッターで「ブックオフ大学」を検索していたら、ブックオフのサイトに島田さんがまた登場していた。今度は単独インタビュー。いちばん下まで読むと、座談会にリンクが貼られていて、自分の顔が出てくる。ブックオフオンラインでも販売を始めているのには驚いた。冗談みたいに言っていたことにどんどん近づいているかのようだ。新たな読者に、届け、届け、届けと願う。

 午後、瀬谷のブックオフまで。110円の本ばかり、13冊買った。サイゼリヤに寄り、ハヤシ&ターメリックライスを食べ、2時間ぐらい読書してから帰る。

◇ 今日の読書

 ここ数日は「黒沢清の映画術」をずっと読んでいた。2006年刊。「映画術」というタイトルだが、ロングインタビューによって語られる黒沢清の自伝だ。黒沢清の作品は、ある時期からはわりと観るようにはなったが、作品の多さからするとたいして観てはいない。ファンというようなファンではないが、古本で安く手に入ったため、これは読んでおきたくなった。読んでみるとやっぱり、知らないことが多い。まったく知らないわけでもなく、なんとなく知っていたことがつながっていく。

 黒沢清という名前を初めて意識したのはロッキング・オンの雑誌で、(「cut」だと思っていたが、検索してみたら「SIGHT」だとわかった。)たけしと哀川翔の表紙を強烈に覚えているが、注目の映画監督のようなかたちでそこにインタビューが載っていたのだと思う。三池崇史のインタビューも一緒に載っていて、三池崇史の名もおそらくここで初めて知った。Vシネマが面白いという時代だったのだ。だから、黒沢清はVシネマから登場した監督というイメージが長らくあったが、のちに、「スウィートホーム」の監督でもあったことを知った。「スウィートホーム」という映画は、子どものころに観ていた「パオパオチャンネル」に伊丹十三が出たりして、大々的に宣伝されていたことを覚えているが、映画は観たことがない。大学生のころには、深夜にテレビで放送されていた「ドレミファ娘の血は騒ぐ」を観ているが、これは洞口依子の裸が出てくるからである。これも黒沢清の監督作だということをいつ知ったのかはわからないが、黒沢清は伊丹十三と関係が深いんだという印象をもつことになる。ところが、ネットの時代になると新たに知ることも増えて、「スウィートホーム」という作品はどうやらトラブルを抱えている作品だぞということに気がつく。それがどういう経緯でそうなったのかが、この本を読んでよくわかった。伊丹十三との不幸な関係は、伊丹の自死により、永遠に修復されないままになる。黒沢清の語る伊丹評も含めて、ここはもっとも面白い部分だった。

 あるいは、リアルタイムでの印象としては、北野映画からの影響も感じられていた。当時、ダンカンや柳ユーレイがいろんな日本映画に出演するようにはなっていたのだが、黒沢清の「ニンゲン合格」には、アル北郷、ガンビーノ小林、バター犬たろうが出演している。たけしファンとして、これにはどうしても反応する。この本のなかでは、俳優・監督としてぐんぐん出てきたころの北野武からの直接的な影響についても少しだけだが語られていた。

 黒沢清の「映画術」っぽいところでひとつ、「ある状況に置かれた人間の心の揺れのようなものを、物語と考えることができない」「心の動きが物語であるという認識がない」というところは、去年、「スパイの妻」に関するインタビューのなかでも似たようなことを語っていて、一貫してあるものなのだろう。黒沢清作品への興味が強まり、共感もする部分だった。

◇ ニュース

 夜中にテレビをつけたらニュースが映り、芥川賞・直木賞が発表されたと知った。ツイッターではなく、テレビで知るこの感覚が懐かしい。芥川賞は宇佐見りん、直木賞は西條奈加。ツイッターで詳しい情報を確認しようとすると、トレンドに田中裕二の名があった。なにかと思えば、くも膜下出血、脳梗塞で入院だというのでこれにはとても驚いた。第一報からはもうだいぶ時間が経っていて、大事には至らないという報道がすでに出ていたのでひとまずほっとはするが、それにしても動揺させられる。

 録画を観ようと思ってテレビをつけたのだが、気持ちを思いがけないほうにもっていかれてしまった。「水曜日のダウンタウン」を観る。女子中高生の好きな芸人ランキング、ダウンタウンが依然として7位にランクインしているのが不思議だったが、親世代がダウンタウン直撃世代というわけか。親世代というのはつまり、われわれの世代だ。

 

2021年1月1日金曜日

新年のごあいさつ

 

あけましておめでとうございます。

依然、まったく見通しの立たない日々ですが、もがいていくしかありません。

今年もよろしくお願い致します。

2021年 正月

ドジブックス 佐藤晋




ブックオフ大学ぶらぶら学部

  夏葉社から絶賛発売中、「ブックオフ大学ぶらぶら学部」という書籍に執筆者のひとりとして文章を寄せております。「佐藤晋」の名で書いております。よろしくどうぞ。


執筆者 :武田砂鉄・大石トロンボ・山下賢二(ホホホ座) ・小国貴司(BOOKS青いカバ)・Z(せどらー) ・佐藤晋・馬場幸治(古書ビビビ) ・島田潤一郎(夏葉社) ・横須賀拓

夏葉社 2020年11月 税込1430円

ISBN 978-4-904816-34-9

◆ 座談会

ブックオフ30周年記念の公式サイト「ブックオフをたちよみ!」のほうで、昨年公開されました座談会にも参加しております。よろしくどうぞ。

〈前編〉1日に15店も回る!? 異常にブックオフが好きな男たちのオススメ店舗は?

〈後編〉【驚愕】ブックオフ通による、ブックオフ通のための、ブックオフの楽しみ方

メルカリ&アマゾン

 各サイトで古本を販売しております。こちらがもっとも重要なドジブックスの通常業務となります。よろしくどうぞ。

 メルカリ https://www.mercari.com/jp/u/569679254/

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 FC2ショッピングカート http://dojibooks.cart.fc2.com/

2020年12月31日木曜日

12月31日木曜日/大晦日

 早朝から眠り、短い時間で目覚めてからはまた、録画残量との戦いが始まる。なんの番組を観て、どんな内容だったかも観ているそばから忘れていく。そんなことばかりしていると、時間の記憶もはっきりしない。

 東京の新規感染者数は1300人超に。

 日が暮れてから、ヤマトの営業所まで。二俣川まで出て、一応、年越しそばの気分で、相州蕎麦でかき揚げ天そばを食べた。ドトールで読書もしていく。今年最後に読んだ本は「100日後に死ぬワニ」。閉店時刻が早く、19時には閉まる。1時間しかいられなかった。西友で買いものしてから帰る。

 いつものように、ツイッターで「ブックオフ大学」の情報をチェックしていると、万城目学さんがツイートしているのを見つけた。なんと、万城目さんの「今年読んだ本4選」に選ばれている。島田さんと仲がいいんだと思うけど、それにしても、この4選はいい並びだ。いろいろなひとに読まれているということも改めて思う。自分の手柄ではないにせよ、今年最後にいい評価を目にすることができてよかった。

 夜、テレビの録画はフル稼働中のため、再生はできず。アマゾンプライムで映画を1本観る。「華氏451」の2018年版リメイク。この映画の存在すら知らなかったが、見放題が今日までだったので観ておこうという気になった。アメリカ産のテレビ映画らしい。トリュフォーと比べては凡庸な語り口だが、差別的な内容の名著を燃やしてしまおうとするところなど、現代的なテーマも含まれていて面白かった。

 映画を観たあと、ラジコのタイムフリーで「志の輔ラジオ 落語DEデート」を聴き始める。志ん生の「芝浜」を放送していたが、聴いていたら少し眠ってしまった。眠ったまま年を越してはつまらない。目覚めて、オンタイムのラジオにする。番組表を見ると、TOKYO FM では「村上RADIO」の年越し特番をやっていて、ほかの局と比べるとこれがいいだろうと思い、途中からつけた。村上春樹の番組を聴きながら新年を迎えるとは、つい数分前までは思ってもみなかった。自宅で年を越すのはいったい何年ぶりになるのか。まったく記憶にない。

2020年12月11日金曜日

12月11日金曜日/「タイタンシネマライブ」

 昨日の続きで、ひまさえあれば「ブックオフ大学」の評判を探してしまうが、インスタグラムにも感想が多数あることに今さら気がついた。ぜんぜん知らないひとが自分の名前を出して褒めてくれている。読書メーターでも名前を出して褒めてくれている感想がいくつかあるが、それは自分が書き込んだからかとも思っていた。今までさんざんツイッターばかりやってきたのに、ツイッターだけがそれがない。自分の存在が好意的な感想を妨げているのかとも考えたくなる。

 朝から「グッとラック!」で高田文夫先生を観ることができて嬉しい。明治座の会見。

◇ さがみ野

 夕方から外出。今夜は海老名に行く予定があり、その前にさがみ野のブックオフに寄り道を。

 以前、この店に大量の「ミュージック・マガジン」が売られていたのだが、その売れ残りがまだまだたくさんあった。確認してみたら、半年前のことだ。そのときにいくつか買ったものは意外と売りさばくことができなかった。ほかに買うものがあまりなく、結局また、「ミュージック・マガジン」をじっくり物色することにして、今回もいくつか買った。歌謡曲を特集した号に高値がついていたが、しかし、これは売る前に読んでおこうか。

 ブックオフを出てからツイッターを見ると、小松政夫の訃報が目に飛び込んできた。


◇ タイタンシネマライブ

 海老名のTOHOシネマズで「タイタンシネマライブ」を。うちからは海老名の劇場がいちばん近いのだが、いつもは川崎で観ることが多く、海老名にくること自体もけっこうひさしぶりだった。

 開演前に、「M-1」決勝に残ったウエストランドのコメント映像があった。ここ最近はまんじゅう大帝国の映画の宣伝が続いていたが、まんじゅう大帝国は肝心の漫才ではあまり成果がない。タイタンでは、キュウのほうが「M-1」では好成績ということになった。

 ウエストランドは今回は準決勝と同じネタだった。このネタを決勝までに少しでも磨いていこうということだろう。準決勝のときほどのいいうねりは作れていないとは思ったが、それでも確実に笑わされる箇所がいくつもある。

 ゲスト陣は、納言、ぜんじろう、友近、おぎやはぎ、BOOMER&プリンプリン。友近は「ヒール講談」。噛みまくっていて、友近らしくない。トリの爆笑問題もぼろぼろで、ベテランのミスが目立ったが、この時期はテレビタレントは多忙すぎるのではないだろうか。その点、おぎやはぎの漫才は老いに対応している。 BOOMER&プリンプリンは「鬼滅の刃」ネタ。

 エンディング、スペシャルトークの前にウエストランドが呼び出され、「M-1」決勝進出を激励するような時間も作られた。最後は爆笑問題とおぎやはぎのトーク。ありそうで意外と珍しい気もする顔合わせ。おぎやはぎが爆笑問題に突っかかるようなところもなく、落ち着いたトークになった。癌とコロナ、渡部の会見など。

◇ 訃報

 小松政夫の訃報には呆然とさせられたが、小松政夫だけでなく、ツイッターを見ていたら、横山ホットブラザーズのアキラ師匠、さらには、キム・ギドクの訃報も伝えられた。やけに訃報が重なり、ツイッターで情報を追いかけていたせいで、すっかり疲れてしまった。

2020年12月10日木曜日

12月10日木曜日/「男はつらいよ」がつなぐ二作

 「ブックオフ大学」を褒めてくれているツイートを見て、朝から気分がよくなった。サラダくん、ありがとう。 

 「ブックオフ大学」の自分の文章は、自分のことをよく知ってくれているひとには好評で、きちんと伝わっているのだと思うが、知り合い程度のひとからはまるで良い感想が聞こえてこない。この本を買ったというツイートは目にしているのにそれっきり。いったいどう思われてるのかと不安になるが、立場が逆だったとすれば、まあ、感想は書きにくいか。例年どおりだったならば、古本市で会ったひとには直接感想を訊けたりもしたはずだが。 

 とみさわ昭仁さんがブログで褒めてくれたのはとても嬉しく、救われた気になった。

◇ 神保町

 午後から外出。今日は夜に北千住まで行く予定があり、その前に神保町に寄り道をする。半蔵門線の九段下駅で降りて、靖国通りに面する店の、外に出ている均一本ばかりを眺めて歩いていくが、いつもたいして買うものがあるわけではない。今日は矢口書店で、ぼろぼろに傷んでいる「川崎徹全仕事」を300円で買った。交差点から先はすずらん通りに入り、虔十書林では落語関係の本を3冊買った。ここは3冊500円。

 東京堂書店の週間ベストに「ブックオフ大学」はもうなかった。2週連続で1位だったのだが、3週目で2位になり、4週目でランク外に。店内を覗いたら、在庫はまだまだたくさんあるのだけど。

 ここで「本の雑誌」を立ち読みしたら、とみさわさんが今年のベストワンに北野武「不良」を選んでいた。自分の文章を褒めてくれたとみさわさんがたけしの小説を評価しているとは、よりいっそう嬉しくなる。

 北千住に行くにはまだ少し時間が早く、新御茶ノ水駅近くのベローチェで時間をつないだ。買ったばかりの「川崎徹全仕事」をつまみ読み。吉本隆明や別役実が評論を書いている。


◇ 東葛スポーツ

 北千住のシアター1010稽古場1で、東葛スポーツの公演「A-②活動の継続・再開のための公演」を観た。開演前、スクリーンには「男はつらいよ お帰り寅さん」が映されていて、その偶然に驚いた。というのは、ここにくるまでの電車のなかで、滝口悠生さんの「愛と人生」を読んでいて、この小説も「男はつらいよ」をモチーフにしているからだ。はるか昔のことのようだが、「お帰り寅さん」は今年の正月に観たのだった。

 上演時間は70分ほど。東葛スポーツを好きになったのは、そもそもは、社会問題を扱うその手つきの痛烈さに惹かれてだったが、その後に観劇を続けていくと、むしろ、東葛スポーツはこの社会の苦しさそのものをくり返し描いているのだという気がしてきた。けして、イージーな突破口があるわけではないのだ。今回は特に、その苦しさの当事者として描いている。メロウなトラック、エモーショナルなリリックがいつになく切実だった。それを掻き消すように、毒っ気の強いアンコールが付け加えられていた。

◇ 今日の読書

 北千住から横浜まで戻ってきて、横浜駅西口のマクドナルドに寄り、読書をしてから帰った。

 滝口悠生さんの「愛と人生」を読み終える。滝口悠生さんと「さん付け」になってしまうのは、あいさつこそしたわけではないが、雑司が谷の「みちくさ市」でお会いしているからだ。お会いしたというのも変か。滝口さんはたしか、特別枠のようなかたちで作家仲間たちと出店していた。こっちが古本を売っているところを通りがかり、ちょうど「男はつらいよ」の本を売っていたからか、滝口さんは立ち止まって少し見ていってくれた。

 しかも、この文庫本の解説を書いているのは矢野利裕さんだ。矢野さんにもそのときの「みちくさ市」でお会いしたのだ。矢野さんにはツイッターで認識してもらっていて、このときに初めてあいさつをした。矢野さんは滝口さんたちが出店しているから遊びにきたというわけだ。

 「小説というものが、ある面においては、落語や喜劇、はたまたテキヤの口上と同じように、大衆芸能の地平にあるということだ。」「考えさせられる小説は数あれど、体を動かしたくなる小説はめったにない。」「本作は、言葉が身体とともにあるということを思い出させてくれる、すぐれて芸能-的な小説である。」

 この「小説」を「演劇」に変えると、まるで、東葛スポーツについて書いているようにも感じられる。

2020年12月7日月曜日

12月7日月曜日/ポップコーンを食うな

◇ 一日の流れ

 録画している「グッとラック!」を午前中のうちに観て、「ラジオビバリー昼ズ」が始まる時間に間に合わせたら、いい流れで一日が始まるという気がしている。

 「ビバリー」の今日のゲストは片岡鶴太郎だった。高田文夫先生を前にして、ノッているのがわかる。こんなに絶好調な鶴太郎に出会うのはひさしぶりだ。いいキャッチャーがいると、ばんばんいい球が出るもので、こんなにいい球をまだまだ投げられるひとだとは思ってもみなかった。

◇ 祖父

 先週金曜の「徹子の部屋」に池田エライザが出ていて、録画してあったその放送を観た。「徹子の部屋」も毎日録画している番組。

 池田エライザは少し前に「キネマ旬報」の表紙を飾っていて、それをぱらぱらと立ち読みしたときに読書が好きだということを知ったが、ここでもやっぱり読書についてしゃべっていた。小学生のときには父親に古本屋に連れられ、105円の小説を買ってもらっていたという。これは間違いなく新古書店だろうし、新古書店がそのような記憶として語られる世代だ。

 ギターも得意だということはこの番組で初めて知った。母親は歌手、祖父はギタリストだったと徹子に紹介されると、「ギターを片手にもったコメディアンというか」「俳優をやってたり、コメディアンをやってたり、ギターをやったりっていろんなことをしてたんですけど」と説明していた。この祖父にもものすごく興味を惹かれるが、フィリピンのかたなのかもしれない。

◇ 新聞

 夕方から外出し、平沼橋まで。「ブックオフ大学ぶらぶら学部」の書評が載っている昨日の読売新聞を買おうと、販売店を検索してみると、通り道とするには平沼橋がちょうどいい。しかし、行ってみたはいいが、いきなり入っていいものかわからない。まごついていたら、ちょうど外におじさんが出てきて、訊くことができたから助かった。買えるというのでなかに入れてもらうと、おじさんはそのへんの束から一部取り出してきてくれて、150円をそのおじさんに渡した。


◇ ドルビーシネマ

 ムービルのモスバーガーで時間をつなぎ、T・ジョイ横浜で、ドルビーシネマ上映の「AKIRA」をレイトショーで観てきた。「AKIRA」を観るのは二度目だったが、この映画に特に思い入れがあるわけではなく、ドルビーシネマをちょっと体験してみたいという気持ちがあったからなのだが、結論からいえば、ドルビーシネマの醍醐味はよくわからなかった。前面からしか音が感じられず、普通の上映となにが違うんだろうと思った。そもそも、ドルビーシネマ用に作られているわけではない旧作を、どのようにしてドルビーシネマ上映にするのかが素人にはさっぱりわからない。

 「AKIRA」を初めて観たのはたしか「MEMORIES」公開記念の上映で、「老人Z」との2本立てだった。すると、四半世紀前になるのか。たしか、新宿のどこかの映画館だったが、もはや記憶がはっきりしない。しかし、「AKIRA」というマンガはもちろんマンガ史に残る大傑作なのだが、映画はそこまでの作品ではないという感想を、初めて観たそのときにも思ったはずだ。二度目に観る今回も、思い起こされるのは初めて映画を観たときの記憶ではなく、原作マンガを読んだときの記憶だった。そのくらい、原作マンガを読んだ体験のほうが強烈なものとして残っている。

 ドルビーシネマ用の劇場はとても広く、客席はがらがらだったのだが、自分のほうが先に席をとっているのに、一列違いのすぐ目の前の席にあとからやってきた男がいた。いったいどういう神経をしていたらその席がとれるのか。どうせ誰もこないだろうと思い、自分のほうが横の席に移動したが、そいつにはこの不快感はおそらくなんにも伝わっていない。その男、山盛りのポップコーンを食っていたのが余計に腹立たしかった。ドルビーシネマのサウンドを味わおうと耳をそばだてていると、ポップコーンを食っている音が聴こえる。お前のポップコーンを食う音を聴くためにこっちは耳をそばだてているのではないのだ。映画の終盤までのんびり食いやがって、ポップコーンが減ってくると、容器のなかでポップコーンがしゃかしゃか動く音がするのまでわかるようになった。

 

2020年12月6日日曜日

12月6日日曜日/横浜銀蝿の本を読む

◇ 書評

 ツイッターから、橋本倫史さんが今朝の読売新聞で「ブックオフ大学ぶらぶら学部」の書評を書いていると知った。新聞の影響力はどのくらいのものなのだろう。ツイッターで検索してみてもすっかり落ち着いてきちゃったかなと思っていたのだが、これでまた、新たな動きが出ることを期待したくなる。嬉しい。

 読売新聞を買いに行こうかとも考えたが、今日はヤマトで出す荷物もなく、残りは明日でもいいかと思い、横着して一歩も外出しなかった。新聞は明日でも買えるんだろうと思うけど、そういう買いかたをしたことがないからちょっと心配だ。

◇ 今日の読書

 横浜銀蝿40th「ぶっちぎり最終章」を読んだ。昨日、ブックオフで買った本。いつの時代に出た本だろうと手にとってみたら、今年のあたまに出たものだった。40周年、再結成でこの名前になっている。メンバー4人のインタビューが並ぶシンプルな構成で、読み始めたら面白く、一気に最後まで読んでしまった。

 横浜銀蝿に関してはあんまりきちんとした知識がなく、曲が好きだったわけでもないのだが、なんかこのあたりの歴史は気になっていた。この本のなかでも語られていたが、銀蝿は音楽史のなかでは名を残していない、にも関わらず、絶大な知名度であるし、80年代の芸能史のなかには残っている。しかし、この本を読むと、音楽史のなかにこそ、あちこちに銀蝿のすがたがあったのだとわかる。翔以外は、解散後はじつは裏方として面白い仕事をたくさんやっているのだ。その当時に自分は子どもだったこともあり、そんなことは知らずに聴いていた曲がいくつもある。大事MANブラザーズバンドのプロデューサーがまさか嵐だったとは。あるいは、TAKUの音楽的素養がじつは複雑なものであることも。いや、そもそも、TAKUとJONNYのことは今までまるで印象になかった。銀蝿といえば、嵐と翔が印象のすべてだ。そういってしまうとあんまりだが、銀蝿が解散したときには自分は8歳だったのだからしかたがない。

◇ テレビとラジオ

 今日は珍しくずっと家にいたので、仕事をしつつ、観そびれていたテレビ、聴きそびれていたラジオをどんどん片づけていった。珍しくといっても今年はかなり家にいたわけだが、あのステイホームの時期には仕事はそんなにがんばらなかった。コロナだけでも変な年なのに、「ブックオフ大学」が出たこともあり、どうも浮ついた気分でふわふわと一年を過ごしてしまった。

 「石橋、薪を焚べる」は毎週録画してすべて保存している番組だが、この番組のゲストは、10月に入ってからは、実業家、バット職人、包丁職人、感染症専門医、酪農家、ロケット開発者、海苔漁師と続いていて、芸能人がまったく出ていない。貴重な番組。

 昼間は「日曜サンデー」に伊藤蘭がゲストで出ていた。ここで聴いた伊藤蘭の新曲のかっこよさにもびっくりしたのだが、横浜銀蝿のウィキペディアを見ていたら、嵐は伊藤蘭のファンだったことからその名にしたのだと書いてある。その偶然も面白かった。

2020年12月3日木曜日

12月3日木曜日/空転するギャグ

  昨夜は深夜に帰ってきて、日記を書くのに朝までかかってしまった。あたまがだんだんまわらなくなっていくので、まったくよくない。早朝から眠り、目覚めたのは正午近くだった。

◇ 黄金町

 すっかり日が暮れてから外出。西横浜から黄金町まで歩いた。

 伊勢佐木町の古本屋、バイアップ、川崎書店、馬燈書房を順番にまわる。といっても、外に出ている均一本を眺めていくだけだが、あんまり期待できないコース。今日は馬燈書房で一冊だけ、小林信彦「植木等と藤山寛美」を300円で購入。こちらのお店で買いものしたのはかなりひさしぶりな気がする。

 いつもなら雲雀洞にも寄るところだが、今週は所沢の古本市に行っていると事前に店主に聞いていたのでスルー。店番のひとに会いたい気もしたが。均一本ならば、先に挙げた3店よりも雲雀洞のほうがいい本が買える可能性が高い。

◇ 空転するギャグ

 シネマジャック&ベティで、山本政志監督の「脳天パラダイス」を観た。ナンセンスなギャグがふんだんに盛り込まれているが、ことごとく空転していて、観ていて怖くなった。もしかしたら、脚本では面白いのかもしれない。もしも、三木聡が監督だったらどうだろうか。あるいは、細川徹が監督だったら。

 怖くなったというのは、自分も「ブックオフ大学ぶらぶら学部」ではギャグを盛り込んだ文章を書いていたため、とても他人事とは思えなくなった。あの本の趣旨とは関係ないので強くアピールもしづらいのだが、頼まれたわけでもないのに、ギャグをたくさん詰め込んだ文章を勝手に書いたのがあの本に載っている文章だ。文章というのは映画とはまた違って、読者がこちらの狙いどおりのリズムで読んでくれる保障はない。いや、狙いどおりに読ませるのが腕の見せどころだとは思うが、それにしても、自分のせいではないところで空転している可能性があるかと思うと、恐ろしさに震えてどこかへ駆け出してしまいそうになる。

◇ 今日の読書

 大江健三郎「「話して考える」と「書いて考える」」を読み終えた。集英社文庫。ノーベル賞受賞後の、2000年代の講演録。難しいところもあったが、特に気になったのは、エラボレーションと文体についての話、そして、後半にしつこく語られていたカンヴァセーショナリズム。もう一度読みなおせばわかることもあるだろうか。

 たけしのレコードを間違えて買っちゃったエピソードもよかった。

2020年11月24日火曜日

10周年を迎えて

 ドジブックス創業10周年を記念して、ブログを新たに開始することにしました。

 今後、ドジブックスに関する告知はこちらで行っていくことになる予定です。告知といっても、始めたばかりのブログが誰の目に触れるということもないでしょうから、しばらくは記録のつもりで情報を載せていけばいいだろうという考えです。どういうかたちになっていきますかは始めてみなければわからないということで、いろいろと細かい説明はあとまわしにして、とりあえず、告知することだけは先に告知してしまおうかと思います。

 今までの告知はこちらでやっていました。 https://dojibooks.tumblr.com/

 

◆ 第4回 みなまき一箱古本市

 まずは本日11月24日火曜日から始まるこちらから。相鉄線・南万騎が原駅下車、みなまきラボにて開催されます「みなまき一箱古本市」にドジブックスとして出店してます。会期は6日間、11月29日日曜日まで。

 1月以来、10ヶ月ぶりの一箱古本市参加です。といっても、いつも参加しているような一箱古本市とは形式がかなり違うのですが、ひさしぶりに本を選んで値付けをするという作業をした本が置いてありますので、お近くのかたも、お近くでないかたも、どうぞよろしくお願い致します。

 前日に搬入してきました。


 11月24日(火) ~11月29日(日)

 会場:南万騎が原・みなまきラボ


ブックオフ大学ぶらぶら学部

  夏葉社から絶賛発売中、「ブックオフ大学ぶらぶら学部」という書籍に執筆者のひとりとして文章を寄せております。「佐藤晋」の名で書いております。よろしくどうぞ。

執筆者 :武田砂鉄・大石トロンボ・山下賢二(ホホホ座) ・小国貴司(BOOKS青いカバ)・Z(せどらー) ・佐藤晋・馬場幸治(古書ビビビ) ・島田潤一郎(夏葉社) ・横須賀拓

夏葉社 2020年11月 税込1430円

ISBN 978-4-904816-34-9


 非常にありがたい感想。


メルカリ&アマゾン

 各サイトで古本を販売しております。こちらがもっとも重要なドジブックスの通常業務となります。よろしくどうぞ。

 メルカリ https://www.mercari.com/jp/u/569679254/

 アマゾン https://www.amazon.co.jp/s?me=A3PRJ4NGXH4EUM&marketplaceID=A1VC38T7YXB528

 FC2ショッピングカート http://dojibooks.cart.fc2.com/

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1月20日木曜日/「G-1グランプリ」

◇ 赤坂  早朝に目覚め、Netflix で「全裸監督」の続きを観てから眠りなおすが、からだが痛くて、なかなか起きあがれない。ツイッターからニュースを見ると、オードリー春日、ナイツ塙もコロナ感染と。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、それから、出かけるまで、「伊集...