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2021年9月30日木曜日

9月30日木曜日/油壺マリンパーク

◇ 三崎口

 早朝に目覚め、8時過ぎには出発する。雨の予報が出ているので、一応、傘をもって出た。横浜から京浜急行の特急に乗り、無事に座れて、しばらく眠っていく。そのあとは読書をしようと思っていたが、景色を見たくなり、読書はできなかった。約1時間乗り、終点、三崎口に到着。三崎口にやってくるのはいつぶりになるのだろうか。だいぶ昔に、国体の相撲の会場を作るバイトで通ったことがあったが、それ以来だ。よくもまあ、こんなところまで通っていたもんだ。ホームに降りると、油壷マリンパークの看板、広告があり、これも今日までだろうかと思い、どれもこれも、写真に撮っておきたくなった。




◇ 油壺マリンパーク

 三崎口駅前のバスターミナルから、京急バスに乗る。行列ができていたが、なんとか座ることができた。15分乗り、終点、油壺マリンパークに到着。油壺マリンパークが閉園するというニュースを知ったのはいつだったろうか。どこかのタイミングで行っておきたいなとは思っていたが、最終日に行こうという考えはなく、都合がつかずに、結果的に今日になってしまった。だいいち、最終日は混雑するに決まっていると思ったし、最終日を見届けようというほどの熱意もなく、平常どおりのうちに、ぶらっと行ってみたいというつもりでいたのだが、なかなかそのとおりには都合がつかなくても、結局、あきらめるという気にはなれなかった。思い出があるのかというと、はっきりとした記憶はないが、おそらく、子どものころには来園しているはずなのだ。連れていったという話を親に聞かされたということなのか。だとすると、記憶がないくらいの幼いころだから、四十年ぶりくらいになるのだろうか。

 チケットはイルカ・アシカショーの時間が決まっていて、10時50分の回を買ってある。バスを降りたのは 10時20分頃で、まず、外観の写真を撮ろうとするが、どうしてもひとが写ってしまうから、同じバスでやってきたひとたちが入場し終わるまで待つことになった。バス停は目の前なのに、わざわざ遠ざかって写真を撮り、それから、入り口に進み、検温、手指の消毒をして、入場したときには10時半になっていた。




 園内に入り、正面に進んでいくと、ペンギンが飼育されているプールがあり、そこでは飼育員による餌やりパフォーマンスが始まっていて、客が囲んでいた。このようなパフォーマンスが園内ではいろいろあるようで、ホームページにはそのタイムテーブルが載せてあった。餌やりを少し眺めて、それが終わっても、あしかショーまではまだ少し時間があり、手前にある水族館も先に覗いていく。すると、記憶というのは不思議なもので、入館してみると、どうもこの光景を知っているような気がしてきた。マンボウの実物大の模型があり、特にこれを見たことがあるような気がしてならないのだが、なにしろ、四十年前の記憶だとすると、なにかの錯覚じゃないかという疑いはどうしても残る。園内のなかで、四十年前から変わらない部分がどれだけあるかもわからないが、水族館だけを記憶しているというのも奇妙だ。しかし、子どものころに連れてこられたとしても、なんにも記憶に残らないのだとしたら、その体験はいったいなんだったんだろうかという気にもなる。




 イルカ・アシカショーが始まる5分前になり、「ファンタジアム」という劇場に移動する。漠然と、水泳の競技場のような会場をイメージしていたが、これがなかなか、こんな立派な劇場が園内にあるんだというような劇場で、いきなりわくわくさせられた。イルカ・アシカショーを上演するために、おそらく、きちんと設計された劇場だろう。入り口から階段を降りていき、客席に入場すると、座席は段上になっていて、いちばん下にステージがあるというかたち。当たり前だが、ステージはおおむねプールだ。下手側には幕がかかっていて、どうやら海とつながっているのだが、水位はどこかで調節しているのだろう。席はもうかなり埋まっていたが、なるべく、前のほうに座る。10時50分開演。客席とプールのあいだに、いったん、緞帳が降ろされ、それがあがると、お芝居の始まりだ。なんと、芝居仕立てであり、それにまず驚いたが、「ペンギン武将物語」というまさかの時代モノだ。主役(?)のペンギンの武将は着ぐるみなのだが、飼育員たちは和装で、アシカと剣劇をくり広げる。アシカの真剣白刃取りという珍しい芸を観ることができた。それから、アシカがオルガンを弾く芸もあり、「ああ人生に涙あり」という選曲がすごい。アシカに人生があってはたまらない。おまけに、演奏に合わせてイルカたちが歌うのだが、イルカに人生を教わるとも思わなかった。アシカの演技はプールサイドで行われていたが、真ん中のプールにはイルカが登場する。プールから高く飛びあがるだけでもダイナミックで楽しく、球を突いたり、フラフープをまわしたりしてみせる。劇場と考えると、プールは奈落と同じ効果にも感じられ、水中から飛びあがるとなれば、まるで、コクーン歌舞伎のような楽しさだ。初めて体験したこのショーは、最初で最後の体験となってしまうわけだが、「ペンギン武将物語」以外の演目があったのかも気になる。脚本家、演出家はいるのだろうか。子どものころにここにきていたとしても、うちは親がケチだから、別料金になるこのパフォーマンスはおそらく観ていないだろう。やっぱり、あきらめずに油壷までやってきてよかったと、こころから思った。パフォーマンス自体は20分弱で終わるが、そのあとに、閉園のあいさつがたっぷりとあった。2頭のバンドウイルカは、なんと、40年もここで同じパフォーマンスをしているという。イルカの年齢なんて考えたこともなかったが、同世代なのかと思うと、じんわりと感動するものがあった。カーテンコールもあり、30分ほどで終演し、名残惜しい気持ちいっぱいで、ゆっくりと劇場の外に出た。
























 イルカ・アシカショーに満足し、それからまた、園内を観てまわり、できるかぎり、写真を撮っておく。展望台から見える風景も素晴らしいが、からっと晴れているわけでもなく、これで最後かと思うと、どうも淋しい雰囲気だ。「かわうその森」というところにはカワウソが飼育されているが、みんな寝ていて元気がない。もう一度、水族館を覗くと、「魚のパフォーマンス」が始まっていたが、混雑していてまともに観ることができず、これはあきらめた。水族館内には、53年の歴史をたどる展示もあった。ちょうど昼時になり、せっかくだから、園内のレストランで食べていこうかとも思っていたが、こちらも大混雑で、まず、座る席がない。ひとり客だと、こういうときは不便だ。まあ、外に出てから食べればいいかと思い、めったにくることのない油壷であるから、周辺も歩いてみたく、正午過ぎにはマリンパークの外に出た。出口にバスの時刻表があり、バスに乗り損ねてはならないので、これを写真に撮っておく。















(続く)

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