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2022年9月27日火曜日

9月27日火曜日/国葬の日〈前〉

◇ 国葬

 深夜に目覚めてしまい、早朝からもう少し眠りなおす。午前中から都内に。渋谷から半蔵門線に乗り、半蔵門駅で降りると、ホームからもう、花をもったひとのすがたが多く見られた。今日は国葬ということで、めったにあることではないから、どんなものかと思い、ほかに用もないのにわざわざ半蔵門までやってきた。安倍元総理の国葬が日本武道館にて行われるというのは報道のとおりだが、興味があるのは、当日の周辺の様子だ。事前に調べてみると、武道館の国葬は 14時からだが、一般献花もあり、10時から16時までと予定されている。一般献花の献花台は九段坂公園に設置され、普通ならば九段下駅が近いのだが、献花の列は、内堀通り墓苑入り口から千鳥ヶ淵緑道に並ばせるため、最寄り駅には半蔵門が案内されていた。半蔵門駅には、12時半頃に到着した。駅のトイレも混んでいる。半蔵門駅の南側の改札を出て、新宿通りに出ようとするとそちらの出口は混雑していたから、その奥の国立劇場に向かう出口から地上に出てみると、外にはすでに行列があり、千鳥ヶ淵からこんなところまで列が延びてるんだと思ったのだが、じつはそれどころじゃなかったのだ。

 最後尾がどこにあるのかもわからず、行列の向きもなんか変だなとは思ったのだが、地下で混雑していた出口、つまり、新宿通り側にある出口にまわってみると、こちらには警官が多くいる。どうやら、地下鉄を降りたひとたちは、こちらの出口に進むと、自動的に行列に並ぶようになっていたようだが、地下からはそんなことはわからなかった。ここから出ると、まず、山下書店の前を麹町方面に進ませている。そして、ふたつ先の角をぐるっと折り返し、また半蔵門側に戻らせていた。並んでいるひとたちは気がついていたかどうか、その折り返しの建物は、ちょうど、れいわ新選組の本部があるビルだった。





 行列は、東京FM通りから、最初の出口に戻り、交差点から新宿通りをまた改めて麹町方面に進ませている。新宿通りの向かい側を見ると、向こうにも行列があり、どこかで折り返しているのだということはわかる。自分は献花をするわけではないが、この行列の行方は突きとめてみたくなった。麹町駅のあたりで折り返しているのかなと思いながら進んでいくと、麹町ではまだ折り返していない。麹町でも遠いと思ったが、いったい、どこまで続いているのか。そろそろ折り返すかなと思いながら進むものの、まるで折り返す気配がない。行列もこれだけ長いと、途中、横断歩道もあり、信号待ちのたびに列は途切れることになり、行列のかたちをなさなくなっていく。ただ歩いているひとが多いというような状態で、自分も、行列をたどっているだけのひとなのに、行列の一員と区別はされないだろう。なんにせよ、新宿通りの向かい側に行列が見えているかぎりは、こちらの行列も続いているに違いないから、それを頼りに進んでいくしかないのだが、ひどいのは、列を誘導をする人間は誰もいないのだ。行列はついに四ツ谷までたどりついてしまい、半蔵門から並び、まさか四ツ谷まで歩かされるとは思わなかったが、上智大学の前までくると、「待機列最後尾」というプラカードをもった人間が立っている。





 ここを最後尾と案内しているのはいったいどういうわけなのか。すると、四ツ谷駅からやってきて、ここから並び始めてしまうひともいるのではと思うが、半蔵門からわざわざ歩かされてきたひとたちはたまったもんじゃないだろう。献花するひとたちには高齢者も多いのに、ちょっとそれはないんじゃないか。案内する人間のあいだで、情報は共有されているんだろうか。

 行列は四ツ谷駅の前を通り、アトレの前で横断歩道を渡り、ようやく新宿通りの反対側に移った。四ツ谷駅の先の交差点では道路を封鎖していて、警官の人数も多い。どこの警備を強化するというのもよくわからないのだが、ここはかなり強力で、愛知県警の制服を着た警官がずらりと並んでいた。報道のカメラのすがたもある。もうひとつ、妙なのは、土手沿いに、どうやら市ヶ谷のほうからも列が延びていて、四ツ谷からいい加減に合流してしまっているようなのだが、いったい、この行列の情報は世間にはどうアナウンスされているのか。












 支流まで追いかけているわけにはいかず、本流のみをたどっていくが、新宿通りを四ツ谷から半蔵門まで戻る際にも案内らしきものはなにもなく、この列だけを頼りにくっついていくしかない。有料のイベントだったら暴動が起きそうなひどさだが、ことの性質上か、みなさん、誰も文句を言っているような様子はない。半蔵門に戻ってから先も列の流れは複雑で、まずは、交差点から一番町のほうに坂道を下っていく。ややこしいのはこちらにも地下鉄の出口はあるので、こちらから降りたひとたちが、これから最後尾を見つけ出す苦労を考えると気の毒になる。一番町側の出口では、「顕正新聞」というのを配ってるひとがいて、せっかくだから一部もらった。

 一番町の交差点から千鳥ヶ淵方面に列は延びるが、道路の反対側にはまた折り返している列があり、すんなりとは行かせてもらえない。列はこの一角をぐるっとまわり、ローソンの脇で折り返し、また逆方向にもう一周。いかにも場当たり的に列を延ばしていったような感じがする。店の前を列でふさがれている珈琲館では、コーヒーの店頭販売を始めていた。並ぶひとたちも、まさかこんなに並ばされることになるとは思わなかっただろうから、どれだけその準備があったものか。列を抜けずに飲みものを買えるのは助かるだろう。自分は並んでないから気楽なもので、スギ薬局に寄り、クリーム玄米ブランを買い、軽く食べておいた。ここでなにやら大きな音が聴こえ、びっくりするが、それが数発続く。空砲かと思ったが、花火の音だとあとでわかった。14時になり、武道館での国葬が始まったようだ。











(後編に続く)

2022年9月26日月曜日

9月26日月曜日/デモ・新宿




◇ 永田町・赤坂見附

 朝から都内に。永田町の近くまで行く用があり、せっかくだから、自民党本部の様子を見ておきたくなった。本部の前には機動隊のクルマが停まっている。地下鉄の出口の近くと、ローソンの前にも機動隊のクルマはあった。明日は国葬。昼食は赤坂見附に出て、中国茶房8に入り、ランチメニューの鶏肉炒飯マーボー豆腐セットを食べた。550円。

 トイレに寄りたくなり、赤坂見附の地下通路に降りていくと、前を歩いていた男が、歩きながらいきなりゲロを吐き始めた。そんなことってあるのか。スーツ姿のサラリーマン風の男だ。うめき声をあげたかと思うと、壁のほうに寄り、マスクをべちょべちょにして嘔吐している。大丈夫かなとも思うが、それよりも、近寄りたくない気持ちのほうが強く、追い抜いてトイレに入ると、ゲロの男もあとから入ってきた。洗面台でマスクを洗い始めるのだが、ワイシャツもゲロまみれだし、汚えのなんの。すたすたとまた歩いてどこかに行ってしまったが、体調はいったいどうなってるんだ。

◇ 新宿

 夜は新宿に移動。国葬反対のデモの予定をあらかじめ調べておいたのだが、時間ができたので、新宿のデモに行ってみたいと考えた。しかし、スマホのバッテリーがピンチになり、新宿に移動する前に、赤坂見附のマクドナルドに寄り、1時間もいられなかったが、スマホの充電をしていった。月見パイを食べながら、少し読書もする。それから、丸ノ内線に乗り、新宿に移動するが、銀行にも寄る必要があり、そのあとにデモに向かうが、昼に食いすぎたせいか、トイレにも行きたくなった。デモは18時からだったが、15分ほど遅れて到着した。デモは新宿西口のすぐ駅前で行われていた。駅前はオーディエンスでごった返し、街宣車の上では福島みずほがしゃべっていた。「〇〇じゃないかー」というような意気込んでいるふうの言葉を、福島みずほは抑揚なく発し、語尾をだらしなく伸ばす。オーディエンスのなかにまぎれ込みながら演説を聴いていると、つぎに登場したのは小川淳也だ。今日、このデモを見物してみたいと思ったのは、小川淳也が登壇するという情報をツイッターから目にしていたからでもあった。小川淳也はしゃべり始めると、いきなり言葉に詰まり、オーディエンスからはしっかりしろという声も飛んだが、ゆっくりとした口調で、安倍元総理に哀悼の意を表した。これにはオーディエンスは困惑したような空気になったが、しかし、それとこれとは別だといって、力強い口調になり、国葬に反対する。やっぱり、小川淳也はとてもユニークな政治家であり、人間として信頼できると思った。このオーディエンスの輪の外側に向けて発信できる言葉と感覚をもっている。そもそも、そうでなければ、こんな街のなかで演説する意味なんて、本来はないはずじゃないか。対して、あとに登壇した女性は安倍批判をだらだらと語り続けた。マスコミのすがたももちろんたくさんあったが、最後まで残るわけではなく、デモをやっているという現象を伝えられればそれで仕事は終わりなのだろう。自分も 19時頃には離脱した。






◇ 読書・テレビ・ラジオ

 ブックオフに寄り、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊買っていく。もう1店、代々木のブックオフにも寄り、110円の新書を1冊だけ買った。帰りの東横線では各停に乗り、読書しながら帰った。宮沢章夫「アップルの人」を読み終えた。2009年刊、新潮文庫。「MACPOWER」の連載コラムをまとめた本だが、「MACPOWER」での連載にもかかわらず、デジタルとはまったく関係のない原稿がいくつかあったため、それらを除いた原稿が、2006年に単行本(「レンダリングタワー」)にまとめられたんだそうで、その単行本刊行後の連載原稿と、未収録の原稿を含め、改題し、文庫化されたのがこの本だという説明があとがきにあった。1956年生まれの宮沢章夫の50歳前後の原稿というわけか。ブログが登場したあたりの時代の空気を思い出しもした。遊園地再生事業団のホームページに書かれていた宮沢章夫の日記もよく読んでいた。更新されると知らせてくれるあれはなんといったか、名称も忘れてしまったが、それをチェックして、いくつものブログやホームページを巡回していた。およそ、20年前のこと。

 スマホのバッテリーは帰宅前に切れてしまった。夜遅くに帰宅し、録画していた昨日の「ボクらの時代」を観ると、熊谷真実、松田美由紀、松田ゆう姫という姉妹親子の組み合わせ。熊谷真実と松田美由紀は、山下達郎のライブに姉妹で招待してもらい、一緒にカラオケに行ったことがあるという話をしていた。シュガー・ベイブの時代から知る間柄のようだ。

 昼に食いすぎたのがよっぽど効いたか、胃の調子が悪い。横になり、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、恒例の太田からの手紙と新刊が届いたそうで、高田先生、太田の炎上についても語る。「あいつもワイドショーやってるからいろいろ大変なんだよ。こっちやって、こっちやって、いろいろなこと言うとさ、どっちからも文句がつくんだから、ああいう教会の問題なんかでもさ。そうすっと、こっちの問題もあるし、アンチはアンチでまたあるしなあ。両方あるから。まとまっちゃうからさあ、怖いんだよ。」「彼はやっぱ、孤独でひとりでいくねえ、昔のね、遠藤周作だとか今東光とか、そういうひとりぼっちのね、宗教家の作家が好きだとかっていうけど、(笑)ほんとそう思うな。」 その話から、小朝が「六人の会」を作ったときの談志師匠の言葉、「雑魚は群れたがる」を引っぱり出す。12時台は、阿部サダヲがゲスト。ラジオを聴きながら眠る。

2022年9月13日火曜日

9月13日火曜日/永田町のつけ汁せいろ

◇ 永田町・新木場

 早朝に目覚め、録画していた昨夜の「午前0時の森」を観ると、なんと、先週の放送を観ていた Cocco から、ヒットソングを出したがっていた劇団ひとりのために曲が送られてきた。それから、今週は指揮者を体験する企画があり、スタジオにオーケストラを入れて実演するが、劇団ひとりはどうも音楽ネタが得意ではない。しかし、この番組はやっぱり面白いから、引き続き観てみよう。

 今日も朝から都内に。昼食は永田町の某所、敷地内のそば屋に入り、鶏つけ汁せいろを食べた。500円。丼ものもなんにもない店で、まるで食い足りない。同じ並びにはみやげもの屋があり、外のショウウインドウを見ていたら、店のひとが顔を出し、「なかも見てってくださいー」というので、なにも買う気はないが、店内もざっと眺めていく。歴代総理の似顔絵が描かれた湯呑は有名だが、岸田総理の最新版だけでなく、安倍総理までしか描かれていない湯呑もまだ置いてある。みやげもの屋の心配をしたことも今までなかったが、在庫が余っているのなら、かわいそうだから国葬で売ればいいのにと思った。


 その後、いったん、新木場のほうに出て、地下鉄を乗り継ぎ、夜には渋谷に着く。新南口のベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーとコーヒーデニッシュを食べた。スマホの充電をしながら、読書を少し。ツイッターを開くと、ゴダールの訃報を目にした。91歳。もはや、まだ生きているという感覚もないひとだった。

◇ テレビ・雑誌

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・鶴見辰吾)と、それから、「さんま御殿」もすぐに観る。「新婚さん vs おひとり様」というテーマで、ゆってぃがこの番組には初登場。磯山さやかも活躍していた。てぃ先生が「おひとり様」側で出演していて、前回出演時にSNSの反応によっぽどいら立ったのかなんなのか、反応に対し、今回は毒を吐く面も見せていて、いや、てぃ先生に毒は誰も求めてないのではと心配になった。

 テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックも。「サンデー毎日」に「「明石家さんま」の橋渡しで「SMAP」の再結成が浮上!?」とのコラムがあり、書き手は本多圭だが、「さんまのお節介に注目したい。」という一文で締められている。この欄は、今まで読むかぎりでは、けっこう信用できそうだがどうだろうか。武田砂鉄の連載コラムは、香川照之について書いていた。砂鉄さんの文章は意外な結論にたどりつくことがまったくなく、必ず正しい結論を導き出す。なんだかAIでも書けそうなコラムだ。

 「FLASH」に掲載されていた、東出昌大の現在の写真、髭面の日焼けした風貌には驚いた。森達也の新作映画に出演していて、その撮影現場だそうだが、記事によると、なんと、水道橋博士も出演しているようだ。

 Spotify のニューリリースから、METAFIVE の新アルバムを聴き始め、聴きながら眠ろうとしていたが、なぜか眠れず、深夜1時からラジオをつける。今夜の「爆笑問題カーボーイ」は「太田光をテレビに出すな」の話題から始まるが、いちいち反論せず、4分程度できりあげ、話題は「ラフ&ミュージック」に移った。ラジオを聴きながら眠る。

2022年7月26日火曜日

7月26日火曜日/店内で待つ



◇ 竹橋・神田錦町

 雨降り。今日も朝から都内に。竹橋から神田錦町のほうに歩いていくと、学習院開校の地という碑が立っているのが目に留まる。今はあとかたもない。都内を歩いていると、いろんな碑があちこちに立っているものだ。昼は大手町に移動し、ガード下のとら八という店に入るが、まだ開店前だった。確かめずに入ってしまったが、しかし、あと数分で開店するので、店内で待たせてくれた。煮込み豆腐定食を食べる。780円。それから、新大手町ビルのドトールに入り、ひと休み。夕方にまた神田錦町のほうに戻るが、そのころには雨は止んでくれた。腹が痛くなり、竹橋駅から帰る。

◇ 読書・雑誌

 帰りの東横線で、田邊園子「伝説の編集者 坂本一亀とその時代」を読み終えた。2018年刊、河出文庫。親本は2003年刊。坂本龍一の父が河出の編集者だと知ったのは、この親本が出たころだったろうか。著者は部下にあたる女性。これは戦後文学史であり、文芸誌というものがどのようにできあがっていったかというところも関心事である。面白くて、すいすい読んだ。「坂本一亀が、既成の文芸雑誌に不満を抱いていたのは、事実であった。彼は文壇ジャーナリズムの人間関係ではなく、作品そのものを重視する編集者であった。」

 横浜西口の有隣堂に寄り、雑誌売り場を覗いていくと、「Hanada」の最新号は安倍晋三追悼号だ。ひさしぶりにぱらぱらと立ち読みしてみたら、この追悼号のなかで、高田先生の連載では、先生ひとりで小林のり一さんを追悼していた。爆笑問題の連載では、安倍晋三には触れてもいなかった。「WiLL」の最新号も安倍晋三追悼号で、「Hanada」とともに平積みにされているが、「WiLL」はいつもどおりの赤枠の表紙なのに対し、「Hanada」は黒い表紙にしている。強いていえば、ここが雑誌的感覚の有無だろう。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、おいでやすこががゲスト。昨夜の「アンタウォッチマン」は、男女コンビの特集。VTRには、南海キャンディーズ、相席スタート、蛙亭が登場。スタジオには伊集院光が出演していた。「しゃべくり007」は漫才協会特集。ナイツ、おぼん・こぼん、錦鯉、カミナリ、U字工事が出演した。コント山口君と竹田君が漫才協会に所属していることは、くりぃむしちゅーは知らないのだろう。くりぃむしちゅーと山口君と竹田君の関係に誰か気がついてもらいたかった。23時頃には眠る。

2022年7月24日日曜日

7月24日日曜日/読み心地のいい本


◇ 東京・日本橋

 今日は昼から都内に。東京駅から八重洲地下街を抜け、日本橋に出る。日本橋の小諸そばで食べようと思っていたが、行ってみると休みだった。日曜だと、こういうことがある。改めて店を探すとなると時間がかかると思ったが、近くになか卯を見つけ、ここでさっさと食べてしまうことにした。鶏唐丼とはいからうどんのセット。680円。それから、ベローチェに入り、ひと休み。そのあとの予定が大幅に縮まり、今日はずいぶん時間に余裕ができた。

◇ 読書

 横浜に戻る東海道線で、細野晴臣「HOSONO百景」を読み終えた。2017年刊、河出文庫。親本は2014年刊。「TRANSIT」の連載をまとめたもので、旅のエピソードとディスクガイドのような内容になっている。それに加えて、「PAPERSKY」というこれも旅の雑誌だが、その雑誌の連載も収録されていて、その構成を手がけているのは川勝正幸だ。じつに読み心地のいい本というか、ここ最近は政治的な本をけっこう読んでいたが、それらと並行し、この本を少しずつ読むことで精神のバランスを保っていたようなところがある。ここで紹介されている音楽は Spotify で探し、Kitty,Daisy & Lewis なんかはよく聴いていた。


◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ワイドナショー」を観ると、今週は松本が出演のほか、渋谷凪咲、西川貴教、そして、呂布カルマが初登場。松本は、自分で用意してきた「キリトリ記事禁止」という手書きのプレートを自分の前に置いた。奇しくも、先週の「東京ポッド許可局」が「切り取り論」であり、切り取りを肯定的に語る回だった。しかし、今週はおおむね芸能ニュースばかり。独立リーグに入団した話題で、ティモンディがスタジオに出演。そのあとには、「ABCお笑いグランプリ」優勝のカベポスターも登場した。TKO木本のトラブルも笑いにできる範疇であり、大阪万博の話題も少しあったが、こういう回だからこそ「キリトリ記事禁止」を出せるタイミングだったのだろう。松本の出演が隔週というのはもとから決まっていることだが、安倍晋三銃撃事件についてはうまい具合にすり抜けていて、なにも発言していない。

 今日の「笑点」の演芸コーナーは、マジシャンGOと小遊三のコラボ。マジシャンGOというひとをまったく知らなかったが、「月曜から夜ふかし」で話題のマジシャンなんだそうだ。大喜利の助っ人には、柳家わさびが登場した。

 テレビを観ていたら息苦しい症状があり、テレビは中断し、音楽を聴きながら眠ることにする。これも細野晴臣の本で紹介されていた、喜納昌吉&チャンプルーズをひさしぶりに聴きたくなった。CDももっているが、そういえば何年も聴いていなかったと思い出した。5時間ぐらい眠り、深夜に起きあがる。そのあとは記憶がない。


2022年7月15日金曜日

7月15日金曜日/鼻水が止まらず・映画

◇ 市ヶ谷・川崎

 昨夜は早い時間に眠ったものの、眠ったり起きたりをくり返し、変な夢も見るし、どうもすっきりしない。早朝に目覚めるが、鼻水とくしゃみがひどく、風邪薬を飲んでおく。今日も朝から都内に。雨降り。昼食は市ヶ谷のカレーの王様に入り、牛ハラミ焼肉カレーを食べた。990円。しっかりと栄養をつけておこうと思い、店頭の広告を見て決めたのだが、出てきたものは広告の写真よりもだいぶ貧弱で、この値段ならば、ほかのものを食べればよかったと思った。鼻水が止まらず、手持ちのティッシュは尽きてしまい、スギ薬局に寄り、栄養ドリンクと一緒にポケットティッシュを買った。ポケットティッシュを金を出して買ったのは初めてだ。昼頃、ツイッターから、山本コウタローの訃報を目にする。

 明日はなんの予定もないので、今夜は映画を観に行ってしまうことにする。本当は、水曜が安いから水曜に観ようとしていたのだが、なかなかタイミングが合わず、映画のためにいちいち出なおすくらいなら、レイトショーで観てしまったほうがいいだろう。映画の時間を調べ、川崎で観ることに決める。スマホの充電をしたかったから、まず、ベローチェに入りたかったが、川崎に着いたらひどいどしゃぶりで、しかし、どうしても外を歩かねばならず、ベローチェに着くまでに、ズボンの裾がずぶ濡れになった。アイスコーヒーと、コーヒーデニッシュを食べ、スマホの充電をしながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。高田先生、吉幾三の公演を観に行ったら、そこでばったり出会った斉藤清六のこと。そして、月曜の西村賢太のお別れ会で会った玉袋筋太郎のこと。12時台は、カミナリがゲスト。

◇ 映画

 ラジオを聴いているあいだに、雨は止んでくれたようだ。ベローチェを出て、モアーズのブックオフに寄り、220円の単行本を3冊買った。ダイスの1階のドラッグストアで、今日2本目の栄養ドリンクを買い、それから、上階のTOHOシネマズ川崎に。「リコリス・ピザ」を、21時20分の回で観た。レイトショー料金で観るつもりでいたが、シネマイレージのポイントが貯まっていて、思いがけず、無料でチケットが買うことができた。助かった。ポール・トーマス・アンダーソンという監督は「ブギー・ナイツ」(1997年)で知り、「マグノリア」(1999年)はオールタイムベスト級に好きな映画なのだが、その後の作品にはそこまで惹かれるものはなかった。今作は評判がいいから期待していたが、期待どおり、冒頭からさっそく、画面いっぱいにあふれかえるような映画的魅力は、90年代のポール・トーマス・アンダーソンが帰ってきたかのようだ。主役のふたりがまるで美男美女ではなく、ぶかっこうな恋愛ドラマがいちいち可笑しく、くり返し観ると、ますます愛おしさを感じるようになりそうな映画だった。



 しかし、ひどい寝不足の状態で、2時間以上の映画をがんばって観ているのはなかなかの疲労だ。帰りは終電になるが、左隣に座っていた男が熟睡して寄りかかってくるので、右の席が空いた隙に、右側に詰めて座ったら、今度は右側に立っていた男がふらふらして倒れかかってきた。挟み撃ちにあってはたまらない。車内はだいぶ空いてきて、立ちあがり、遠くの席に避難する。

◇ ラジオ・雑誌

 帰宅は深夜1時過ぎになった。録画していた「徹子の部屋」(ゲスト、セイン・カミュ)を観て、それから、タイムフリー切れぎりぎりで、先週金曜放送の友近の「シン・ラジオ」を最後まで聴いた。途中までは聴いていたが、3時間の放送だから、なかなか一気に聴くというわけにはいかない。17時台に安倍晋三が亡くなったニュースが入り、18時台の冒頭には、友近が「ご冥福をお祈りいたします」とひとこと。そのあとは通常どおりの放送に戻るが、さすがにトーンはやや沈んでいた。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」のたけしの連載では、安倍晋三銃撃事件と参院選について語っていた。「今回の事件があって、どのメディアも安倍さんのことをジャンジャン報じていた。少し気になったのが、安倍さんの政治的功績ばかりがクローズアップされているところでさ。安倍さんは政治家として評価されている部分も多いけど、モリカケ問題や桜を見る会の疑惑は払拭されていなかった。これまで追及してきたメディアも、今回そういう面にはフタをしちゃってるよね。もちろんオイラには真偽の程は分からない。だからこそ、ハッキリさせるためにも風化させずに公の場でちゃんと検証するべきなんじゃないかっての。」「で、事件からの流れでオイラが改めて痛感したのは、やっぱり参議院はいらないってことだよ。参院選が安倍さんが亡くなった2日後ということもあって、自民党は〝弔い合戦〟という感じだったけど、ろくに安倍さんのことを知らないような候補者が「きっと天国から見守ってくれています」と言っていたり、相変わらず売れなくなったタレントの天下り先みたいになっていたからね。」

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1月20日木曜日/「G-1グランプリ」

◇ 赤坂  早朝に目覚め、Netflix で「全裸監督」の続きを観てから眠りなおすが、からだが痛くて、なかなか起きあがれない。ツイッターからニュースを見ると、オードリー春日、ナイツ塙もコロナ感染と。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、それから、出かけるまで、「伊集...