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2022年12月26日月曜日

12月26日月曜日/善玉と悪玉





◇ 飯田橋・門前仲町

 今日も朝から都内に。寒い。飯田橋から江戸川橋のほうまで歩き、途中、神社に寄り道したり、双葉社の近くを通ったりした。昼は門前仲町に移動。吉野家に入り、牛すき鍋膳を食べたいと思っていたのだが、もう終わってしまったのか。確認せずに入って失敗した。しかたがなく、さほど食べたくもなかった肉だく牛カレーを食べた。679円。


◇ 読書

 夕方には東陽町にたどりつき、ベローチェに入り、ひと休み。なにか食べたかったが、パンは売り切れていた。スマホの充電をしながら、しばらく読書をする。石戸諭「東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で」を読み終えた。2021年刊、毎日新聞社。「サンデー毎日」の連載をまとめた本だが、これは連載中にも何度か読んでいて、本になったら読みたいと思っていた。石戸諭という書き手をいつから意識し始めたか、はっきりと覚えているのは「ニューズウィーク日本版」の百田尚樹特集だが、その後、やはり「ニューズウィーク日本版」で連載していた「本好きにささげるホメない書評」のなかで、武田砂鉄さんの本を批判していたのがとても印象に残っている。今、いちばん信頼できる書き手のひとりという認識。「サンデー毎日」の連載は、2020年4月から2021年10月まで。当初は、1964年の東京オリンピックと比較した、2020年の東京を切りとったルポルタージュになるはずだった。取材対象となるのは、本屋、劇場、ライブハウス、飲食店、ホストクラブ、ゲイバー、永田町、自粛警察ユーチューバーなどなど。有名無名の人物が登場し、高知東生や東ちづる、佐野元春を取材している回もあるのだが、目次にはそんなことは書かれていない。終盤はもちろん、オリンピックの東京が描写されていく。パラリンピックのブラインドサッカー、そして、東ちづるが掲げる「まぜこぜ」のあたりには特に揺れ動かされるものがあった。

 東陽町から東西線に乗り、渋谷経由で帰るが、乗り換える前に、あまりにも腹が減り、宮益坂下の富士そばに駆け込んだ。新肉骨茶そばを食べる。630円。以前に食べた記憶よりも辛く、くちびるが痺れる。店内にはなぜかホフディランのポスターが貼ってあった。


◇ テレビ

 うっかりしていたが、先週の「エルピス」を観なければと思っていたのに忘れていた。昨夜、途中まで観たところで眠くなり、中断したんだった。帰宅してからでは TVer の視聴終了に間に合わず、やむを得ず、スマホに TVer のアプリを今さら入れて、電車内で観ていく。第9話終盤に最大の盛りあがりがあり、これは観逃してはまずかった。岡部たかしという俳優をこのドラマを観るまで知らなかったが、序盤は、パワハラやセクハラばかりのいやな上司の役だと思わされていたが、単純な人物造形ではなかった。これが連続ドラマの妙だ。週刊誌の編集長役、マキタスポーツさんも活躍する。マキタさんは岡部たかしと顔のタイプがどうも似ている。終盤の不穏な音響には、音楽を担当する大友良英の存在を初めて感じた。そして、夜遅くに帰宅し、TVer で、「エルピス」の最終回を深夜に観てしまう。実在の複数の事件から着想を得ていることについて、批判的な意見もちらほら目にしていたが、しかし、連続ドラマは最終回を待たねば、正確な分析はやっぱりできないのではないか。前週、第9話の「善玉と悪玉」が効いている。そして、「希望、あるいは災い」の意味が最後になって響いた。大根監督は牛丼が好きだなあと思った。

 そのほか、録画していた土曜の「Nキャス」をようやく。ゼレンスキーの歴史的演説をきちんと観ておきたかった。それから、あき竹城の訃報も。それから、Spotify で「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の、聴きそびれていた先週木曜の回を聴いた。ヒコロヒーがパートナー。「紳士交遊録」のコーナーでは、みうらじゅんが大森貝塚について語った。この日の放送のあと、みうらじゅん賞が土曜に発表されたということもわかり、それもツイッターで確認した。

2022年12月17日土曜日

12月17日土曜日/「東京キャラバン」

◇ ラジオ・テレビ

 早朝に起きあがり、ブログの更新をしようとするが、あたまがまわらない。タイムフリーで、先週の「HONMOKU RED HOT STREET」をようやく聴くと、1曲目は「エルピス」の主題歌から始まった。9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をオンタイムで聴く。「常連さん」は能町みね子。やはり、「M-1」の話題が多くなる。能町みね子は山田邦子支持。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「タモリ俱楽部」は「世界のボロボログルメ三番勝負」という企画。大橋未歩が出演していたが、タモリとは初対面だというのが意外だ。今朝の「週刊フジテレビ批評」では、放送作家の座談会企画があり、2022年のテレビ界を語る。伊藤正弘、たむらようこ、宮地ケンスケというメンバー。宮地ケンスケって、誰かと思えば、ニブンノゴ!のひとだ。この立場で出演しているせいもあるか、たたずまいがもう芸人のそれではなかったな。

◇ 池袋

 午後から都内に。横浜から東横線の副都心線直通に乗り、池袋まで。まず、昼食にしようと、西口に出て、池袋演芸場の周辺を適当に歩きまわってみたが、入りたくなる店がまったくない。池袋をうろつくこともあまりなかったが、歓楽街に境界がなく、気がつくとやけに風俗店が多いエリアにいたりする。駅前まで戻り、結局、富士そばに入り、カレーかつ丼をひさしぶりに食べた。620円。混んでいて、入り口からすぐの席しか空いていなかったのだが、自動ドアが壊れていて、開きっぱなしになっている。寒いから手動で閉めるが、つぎにきた客がまた開けっぱなしにしていく。再び閉めても、今度は出ていく客が同じことをする。閉める係をするのも阿呆らしいからもうあきらめたが、池袋という街はマナーが悪い人間しかいない。




◇ 演劇

 地下に降りたところにナチュラルローソンを見つけ、暖かい飲みものを買っておいたほうがいいかと思い、ペットボトルのコーヒーを買った。トイレに行きたくなり、東京芸術劇場の地下に入っていくと、間の悪いことに、ちょうど公演が終わったところだったようで、トイレに行列ができていた。外に出てみると、建物の前の広場に透明な巨大な人形が寝ている。謎のアート。これから観る公演とは関係があるのかどうか。

 西口公園の野外劇場では、10月に野外劇を観たばかりだが、そのときにもらったチラシから「東京キャラバン」という無料公演を知った。前田敦子が出演、野田秀樹が演出だというから豪華だ。これで無料ならば観ない手はないと思い、チラシを見るなり、すぐにメールで申し込み、抽選制だったが、のちにメールが届き、無事に当選した。会場に着いてみると、当日券の列もできている。検温、手指の消毒をし、スマホからデジタルチケットを見せて入場する。指定席だったが、席は入場時にわかり、これは入場順に席をふっているんだろうか。E列23番。真ん中の通路に近い良い席だった。しかし、この時期に野外公演は寒い。入場時には使い捨てカイロが配られた。




 16時半開演。会場の外から音楽が聴こえ始め、ステージ横、さっきの透明な巨大な人形があるほうから出演者たちがやってくる。浅草ジンタが「男はつらいよ」を演奏しながら、大勢の出演者たちを引き連れ、隊列を作り、ゆっくりとステージにあがってきた。琉球舞踊、アイヌ古式舞踊、日本舞踊、三社祭礼囃子、人形劇師、現代美術家、ダブルダッチチームなど、さまざまなジャンル、さまざまな文化的背景をもつ出演者たち。そのなか、ひときわ目立つ前田敦子はシャボン玉を飛ばしながら現れた。それぞれのパフォーマンスがありながら、ステージでは物語が進行していく。その物語を引っぱっていくのはもちろん前田敦子で、「不思議の国のアリス」や「ピーターパン」をモチーフとしていたものだったが、さすが、優れた女優であることはわかってはいたのだが、舞台の上では、別に熱演しているわけでもなく、トップアイドルならではの存在感がある。この部分には東京キャラバンアンサンブルという集団も共演し、この集団は俳優たちなのかよくわからなかったが、野田秀樹らしさを感じさせる過剰さや言葉遊びが多く演じられる。各パフォーマンスは、その道の名人のような芸から、高校の郷土芸能部までが参加していて、水準がわからない部分もあったが、それらの異なる文化をシャッフルしてみせるところに面白みがあった。これだけのものを無料で観られるというのは大変な贅沢だ。最後は「蒲田行進曲」の演奏とともにエンディング。前田敦子が出演者たちを紹介していき、演出の野田秀樹も名前を呼ばれた。野田秀樹は客席後方のテントにいたのだ。上演は1時間強、17時40分頃に終演した。しかし、それにしても寒かった。気候がいいときだったら、もっと楽しかったろう。

 またすぐに東京芸術劇場の地下に潜り、地下通路を抜けて、東口に移動する。サンシャイン脇のベローチェに入り、ひと休み。少し仮眠をして、それから読書もするが、あまり集中できなかった。さっきの入場時にもらった使い捨てカイロが、今ごろになって熱くなる。使い捨てカイロなんて、あんまり使ったことがないけど、最後はどう処分したらいいのか。

 ベローチェの外に出ると、雨がぽつぽつと降り始めていた。ブックオフに寄っていく。110円の文庫の棚にいいものが多く、高瀬隼子の文庫本を見つけて喜んだのだが、本を開いてみると、カバーと中身が違っていた。買う前に気がついたからよかった。一応、店員にこのカバーの中身はないかと訊いてみると、真っ先に「た」の棚を探しに行き、もう1冊在庫がないかを探したのだと思うが、この中身の本と入れ替わってないかを確かめてもらいたかったし、110円の棚ではない可能性も考えてくれるとありがたかったのだが、いちいち細かい注文を出すのもためらわれ、これはあきらめた。110円の文庫本をほかに7冊買う。

 ブックオフを出ると、雨はより強くなっていた。早足で池袋駅まで。副都心線に乗り、座席に座ると、そのはずみで唾液を誤飲し、咳が止まらなくなった。その途端、隣りに座っていた女が立ち上がってどこかに行ってしまい、不愉快な気にさせられる。ひとが苦しんでるのに逃げるとはなんだ。

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 雨に濡れながら、夜遅くに帰宅。録画していたテレビ番組をあれこれと。「Nキャス」を観て、それから、今朝の「ワルイコあつまれ」を観ると、「子ども記者会見」のコーナーに松岡修造が登場していた。なんだろうか、たいしたことは言ってない気がするのに、なぜこんなに子どもたちを惹きつけるんだろう。ひとりの女の子は松岡修造に夢を問われ、不安を語りながら涙を流してしまった。宗教家のような能力だ。松岡修造は最後に「Believe Me」と言った。

 タイムフリーで、昨日金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」のオープニングを聴いておきたいと思い、というのも、「M-1」の話をするかと思ったからだが、ぜんぜんしなかったからこれは別に急いで聴かなくてもよかった。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「FRIDAY」には、天才ピアニスト、錦鯉、はりけ~んず、コットンきょんのインタビューがあり。そのほか、仲本工事の妻、三代純歌のインタビューもあり、「週刊新潮」の悪評記事をここで否定していた。

2022年10月24日月曜日

10月24日月曜日/発明家によるコメディ

◇ テレビ・ラジオ

 早朝から3時間ぐらい眠り、起きあがり、録画していたテレビ番組をいくつか。先月9月8日放送、観そびれていた「SONGS」の石井竜也の回を観た。Char がVTR出演したのだが、石井竜也とは米米CLUBデビュー前に出会っている関係なのだな。Char「一個間違えるとコミックバンドみたいなんだけども、まあ、その要素もあって、僕的には、クレージーキャッツ、ドリフターズ、ビジーフォー以来だなっていうふうに思ってて。」「自分のミュージシャン友だちとはやっぱりちょっと違う存在」と語る。Char が「浪漫飛行」の制作にも関わっていたとは知らなかった。番組では、石井竜也が故郷の茨城を訪れ、半生をふり返るのだが、監督した映画「ACRI」の制作で10憶の借金を背負いこむことになり、それが米米の解散につながっていくというのも知らない話だった。映画公開の翌年、1997年に米米は解散している。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の「トーキョー・エフエムロヒー」を聴くと、聴いたことのある話をしているので、この放送はもう聴いたんだっけと自分の日記を確認してしまったが、ラジコの視聴履歴にもなく、聴いていないはずだ。ほかの番組でしゃべっていたんだろうか。ラジオを聴きながら眠ってしまうことも多く、それでうろ覚えにもなるのだが、この番組ではちょうど、ヒコロヒーの声は赤ちゃんが眠りやすい周波数の声だという話もしていた。昼はオンタイムで「ビバリー昼ズ」をつけておく。平井の本棚の高野ひろし展のことをしゃべっていて、高田先生も松本明子さんも訪れたようで、うちからは遠いから、ぱっと行く気にはならなかったが、ああ、行っておけばよかったな。そのあとには、ゆにおん食堂の「ゆにおん本」の話もしていた。

◇ 日ノ出町・伊勢佐木町

 午後から外出。昨日から、だいぶ気温が下がり、空気がひんやりしている。帰りに買いものをしたいのに、雨の予報が気になったが、夜に降らなければ大丈夫だろうと思い、傘はもたずに出た。まず、京浜急行に乗り、日ノ出町に出る。さっさと食べてしまおうと思い、駅前の富士そばに入り、カツ丼を食べた。500円。今だけのセール価格で、ちょっとだけ安かった。



◇ 映画

 イセザキモールまで歩き、横浜シネマリンに。「NOBODY KNOWS チャーリー・バワーズ 発明中毒篇」という上映を観る。14時5分の回。月曜サービスデー、1100円。スタンプカードを出したら、もう期限切れだった。あとふたつでいっぱいだったのに惜しい。4列目の右端の席に座る。この上映は、シネマリンのスケジュールをチェックしていて知り、面白そうだと思い、観たくなったのだが、チャーリー・バワーズという名前は今まで知らなかった。紹介文を読むと、無声映画時代のコメディアンであり、発明家でもあるという人物なのだが、なぜか歴史のなかでは埋もれてしまっていたという。こんな人物、喜劇に興味があれば、惹かれるに決まっている。上映作品は短編6本、「たまご割れすぎ問題」「全自動レストラン」「ほらふき倶楽部」「怪人現る」「とても短い昼食」「オトボケ脱走兵」。少しうとうとしてしまい、上映順もおぼろげになり、映画の前にカツ丼なんか食わなければよかったと後悔したが、たしか、1本目はアニメーション作品だったはずで、事前にきちんと確認していなかったから、アニメーション作品が含まれることをよくわかっていなくて、なにが始まったのかと思った。バワーズというひとは漫画家でもあったのだ。ほかの作品を観ても、コメディアンとしての芸よりも、作中に出てくる発明品が面白い。となると、コメディアンとしても、映画作家としても捉えにくい。なまじ、チャップリンやキートンの喜劇映画を知っているから、そのような心構えで観ては間違いだったかもしれない。発明家によるコメディというべきか。考えてみれば、そう思わせるものは今のお笑いでもある。チョコレートプラネットやななまがり、かつてのフォークダンスDE成子坂など。

 映画を観たあとはブックオフに寄り、110円の文庫コミックを2冊、コミックを1冊、220円の文庫本を2冊、単行本を5冊買った。横浜駅まで歩き、平沼のブックオフにも寄る。こちらでは、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊買う。それから、横浜から星川に移動し、マクドナルドに入り、ひと休み。しばらく読書をしてから、コーナンで買いものをして、夜遅くに帰宅した。雨には降られずに助かった。

◇ 読書・テレビ・雑誌

 星川のマクドナルドで、市来広一郎「熱海の奇跡 いかにして活気を取り戻したのか」を読み終えた。2018年刊、東洋経済新報社。めったに読まないビジネス書だが、アマゾンプライムで「熱海の捜査官」を観ていたせいで「熱海」が気になり、ブックオフで見かけて、つい読みたくなってしまった。しかし、熱海を訪れた記憶はなく、もしかすると、子どものころに連れていかれたことはあったかもしれないが、現在の熱海のことはまるでわからない。活気を取り戻したことも知らなければ、活気を失っていたことも知らなかった。観光地として衰退していた熱海の再生に取り組んだのがこの著者なのだが、2018年の本だから、その後、コロナにより、状況はまたまるっきり変わってしまっているだろう。

 夜も録画していたテレビ番組をいくつか。朝に引き続き、観そびれていた「SONGS」、10月6日に放送された松任谷由実の回を観た。過去の「SONGS」出演回の総集編のような内容でもあり、ユーミンが宇宙に興味があるというのもよく知らなかったのだが、それは小松左京に影響を受けたのだという。「さよならジュピター」の主題歌をユーミンが手がけた縁があり、その曲が「シン・エヴァンゲリオン」に使われたというのも観ていないから知らなかった。スタジオでは、SKYEの演奏で「あの日にかえりたい」を、最後はAI荒井由実と「Call Me Back」を歌った。AIにされて、これほど違和感のないひともなかなかいないだろう。「SONGS」をもう1本、先週放送された原由子の回も観ると、サザンの楽曲のなかで、原由子がどういう仕事をしているのかがわかる面白い特集だった。

 今日の「徹子の部屋」は、新沼謙治がゲスト。骨折した話と、転んで流血した話、それから、亡き妻のママチャリを愛用していたら職務質問された話など。昨日の「笑点」は、木久扇の生誕85歳特集があり、大喜利でもお祝い企画があった。これは円楽が亡くなる前の収録だったんだろう。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」の連載で、伊集院静が桑田佳祐から送られたという手紙について書いていた。伊集院静は桑田佳祐とは会ったことも話したこともないそうだが、一度だけ、遠くからすがたを見たことはあるという。四十数年前、ビクターの本社で、その年のヒット曲の表彰式があり、作詞家、作曲家の先生に混じり、サザンは「勝手にシンドバッド」、伊集院静はピンク・レディーの作詞で出席していたのだ。

2022年9月7日水曜日

9月7日水曜日/ひとりカラオケ・映画

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 早朝に目覚め、ブログの更新をしようとするが、どうも集中力がない。ツイッターを開くと、トレンドに長嶋茂雄の名があり、どきっとする。緊急搬送されたとのニュースだが、よく読むと昨日の朝の出来事で、命に別条はないとのこと。

 録画していたテレビ番組をいくつか。月曜に続き、昨夜火曜の「午前0時の森」も録画しておいた。火曜はオードリー若林と水卜麻美アナというコンビ。そういえば、水卜アナの出演番組にはなぜか今まで縁がなく、きちんと観たことがないような気がするのだが、ばつぐんの知名度のひとなのに、どういうひとなのかはあんまりよくわかっていなかった。水卜アナがこんなに楽しそうにくだけた調子でしゃべっている番組ってほかにあるんだろうか。この番組内で、「24時間テレビ」の水卜アナはA面で、こっちの番組は超B面だとも言っていたが、これで好感をもつかといったら、会話があまりにも素になりすぎていて、この視聴者との距離感にはちょっと乗れない感じもあった。しかし、A面の仕事を知らずに、いきなりB面から観ている視聴者というのもほぼいないのだろう。

 月曜の「アンタウォッチマン」は、チャンス大城の特集。スーツ姿でスタジオに登場した。1975年生まれ、同い年なんだとは今まで知らなかった。VTRには千原せいじが登場し、証言をする。せいじが大城と東京で再会したのをきっかけに、せいじの店でバイトするようになり、それから、2017年7月の「チハラトーク」に呼ばれたことから、「すべらない話」の出演、そして、吉本に復帰することにつながっていくのだ。関東在住のお笑いマニアとしては、チャンス大城というひとは大川興業時代の印象が強く、地下ライブのような場でも何度か観たことがあったが、いつの間に吉本所属になっていたんだろうというのがずっと謎だった。その経緯がここでようやくわかったが、しかし、ウィキペディアを見てみると、謎に思うまでもなく、2018年3月から吉本に復帰としっかりと書いてあった。大川興業には、2009年まで所属していたようだ。

 テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。昨日はぐったりしていて、月曜からずっと雑誌のチェックをしそびれていた。「週刊ポスト」のたけしの連載では、東国原の宮崎県知事選出馬に触れていた。しかし、水道橋博士にはこの連載ではまだ触れることはない。「週刊プレイボーイ」のオール巨人の連載では、「トップガン・マーヴェリック」を絶賛していた。「生涯で見た映画トップ5には間違いなく入ります。」 

 「サンデー毎日」を読むと、中野翠の連載では香川照之について。「ああ、何てもったいないことなんだろう! 歌舞伎役者としてだけでなく、私はNHKの「香川照之の昆虫すごいZ!」のファンなのだ。」「まあ、しばらく心を静め、才能をたいせつにして再起してほしいです。その才能が、もったいないから。」 そのほか、「徹子の部屋」の中井貴恵の回、金翁の訃報にも触れていた。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週水曜の「ビバリー昼ズ」(ゲスト・大竹しのぶ)を聴き、それから、今日の放送も聴く。学校寄席で、態度の悪い学校には昇太と幻楽団が行かされていたという話をしていた。幻楽団という名前をひさしぶりに聴いたが、態度の悪い学生たちが相手でもウケさせるのがこの2組ということだったのだろう。


◇ 日ノ出町・伊勢佐木町

 午後から外出。小雨。京浜急行に乗り、日ノ出町まで。まず、駅前の富士そばに入り、ミニ旨辛豚丼セットを食べた。530円。それから、ひさしぶりにカラオケ館で、ひとりカラオケを。夏にも何度も行きたいと思っていたのだが、夏季料金になっていたからがまんしていたのだ。受付を済ませ、いったん部屋に着いてから、ドリンクがくる前にトイレに行き、戻ってくるとドリンクがもうきていた。ここまではじつに滑らかだったが、ところが、デンモクを使おうとすると、画面が真っ暗なまま。どうやら、充電されていない。充電器に乗せてみると、しかも、ログアウトされてしまったのか、通常の画面が表示されない。これはだめだと思い、フロントに電話する。すぐにきてはくれたものの、初期設定だかを始めてしまい、時間がかかりそうだったから、部屋を替えてもらうことはできますかと訊いてみると、ふたつ隣りの部屋に移らせてもらえ、伝票も改めて発行され、利用開始時刻は部屋を移動してからになっていた。まともな対応をしてもらえてありがたかった。ありがたいなあと思いながら、1時間半歌った。会員料金30分77円、アイスコーヒーが420円、計651円。

 イセザキモールに出て、カトレヤプラザのGUに寄り、買いものをする。それから、ブックオフにも寄り、110円の文庫本を2冊、220円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊買った。ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、ラジオを聴き、そのあとにはしばらく読書をした。夜になり、外に出ると、ざあざあ降りになっていた。イセザキモールを黄金町方面に歩いていく。まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとクリームパンを買い、近くのビルの軒先で雨宿りしながら食べた。


◇ 映画

 シネマジャック&ベティで、「わたしは最悪。」を観た。21時5分の回。水曜サービスデー、1200円。D列の右端の席に座る。ヨアキム・トリアーというノルウェーの監督だが、あのラース・フォン・トリアーの遠縁にあたるらしい。ここしばらくはもっぱら、「週刊文春」の「シネマチャート」の欄を新作映画を観る際にはいちばん参考にしているが、この映画は、中野翠、芝山幹郎が好評価を与えていた。ラース・フォン・トリアーの遠縁だと知ると、救いのないドラマなのではと少し身構えてしまったが、そんなことはなく、描かれているものは誰もが身に覚えのある「最悪」なドラマではないか。序章と終章、12章からなるという構成や、時間が止まる演出、幻覚描写など、ギミックがかわいらしい。ダブル不倫のドラマだが、明け透けさもそんなにいやではなかった。環境問題やフェミニズム、意識高い系への嫌味を言いたくなるのは世界共通なのだろうか。しかし、結末はなんだったのかよくわからなかった。ネタバレ解説を探して読みたい。

 

 黄金町駅から京浜急行に乗り、深夜0時半頃に帰宅した。眠気でふらふらだが、録画残量を空ける必要があり、ダビングのセットをしなければならなかった。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴きながら、深夜1時半頃に眠る。

2022年8月7日日曜日

8月7日日曜日/シャッターに貼り紙

◇ ラジオ

 早朝から4時間ぐらい眠る。タイムフリーで、金曜に放送されたヒコロヒーの「CURIOCITY」を聴くと、なんと、ゲストが伯山だった。おすすめの本を訊くことが多い番組なのだが、伯山は笑福亭松枝の「ためいき坂くちぶえ坂」という本を紹介していた。「問わず語りの神田伯山」を聴くと、笑い屋のシゲフジくんがみなし陽性になったそうで、代役の笑い屋に瀧川鯉丸さんが登場していた。ヒコロヒーの番組に出た話をこちらでたっぷりとしていたが、しかし、これはおそらく来週放送分の話だな。

 友近の「シン・ラジオ」も途中まで聴く。新潟の長岡花火を観に行ってきたそうで、誰に教わったのか、新潟の花火の音が神奈川でも聴こえたという話をしていたが、いや、同じ日にみなとみらいでも花火大会をやっていたんじゃなかったか。今週はついに、ちゃらんぽらん冨好がスタジオに登場した。登場するなり、いきなり漫談からスタートする。冨好の語り口に手本はあるのかとリスナーから質問があり、冨好は、月亭八方の「楽屋ニュース」の語り口を盗ませてもらっていると答えていた。

 ラジオを聴いていると音声が途切れ途切れになり、ネットの接続が悪いのかと思ったが、そうじゃない。まさか、スピーカーが壊れたのかとも思ったが、どうやら電源タップの不良だ。この電源タップは何年使っているのか。6個あるコンセントの半分がだめになってしまった。

 うっかりしていたが、今日は明治座の「ビバリー昼ズ寄席」のキャンセル席の発売日だった。また忘れてしまっていた。そもそも、今日はそれがあるからと思い、わざわざ、午前中の予定を入れずにいたのに、なぜ忘れてしまうんだ。発売は 10時からだったが、気がついたときには 12時40分を過ぎていた。「漫才協会ドラフト会議」はすでに売り切れ。同日昼の公演はまだ売り切れていなかったが、画面を進めると、S席しか残っていなくて、こんな高い席は買いたくない。10時に挑戦していたら買えただろうか。ああ悔しい。

◇ 渋谷・表参道

 午後は「爆笑問題の日曜サンデー」を途中まで聴き、14時前から外出する。今日はまた少し暑さが戻った。渋谷に出て、まず、まんだらけに寄り、階段の百均から2冊買う。道玄坂を横切り、古書サンエーにも寄ってみると、シャッターが閉まっていて、今日もまた休みかと思ったが、店の前で立ち止まり、写真を撮っているひとがいる。シャッターに貼り紙があり、もしかしてと思い、近づいてみると、その貼り紙は閉店のお知らせだった。なんと、今まで知らなかったが、6月30日に閉店していたのだ。上階のフライングブックスは残るようだが、ここにはあまり寄ることはないだろう。



 ハチ公前を通り、宮益坂のほうに抜け、どこかで食べようと思いながら歩くが、なかなか決められない。宮益坂をいったん登るが、また降りてきて、結局、富士そばに入った。冷やし味玉ミニカレーセットを食べる。550円。決まらないときは安いものを食べていればいい。宮益坂を登りなおし、ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、しばらく読書をする。日曜なのに、学生みたいな子たちがやけに多かった。それから、表参道のほうまで歩き、渋谷にまた戻ってきたときにはもう夜になっていた。


◇ 読書・テレビ

 帰りの電車で、「水木しげるのラバウル戦記」を読み終えた。1997年刊、ちくま文庫。親本は1994年刊。子どものころから、水木しげるに戦争体験があることは知ってはいたが、それに関する著書を、改めて読むことは今まで一度もなかった。今年はウクライナ侵攻があって以降、戦争に関する本をずいぶん読みたくなった。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「ワイドナショー」を観る。今週は松本が出演のほか、野口聡一、中居正広、Aマッソ加納というメンバー。日本吃音協会が「水曜日のダウンタウン」に抗議した件について、松本も常識的な受け止めかたをしていてよかったのだが、それよりも、野口聡一のお笑いマニアぶりに笑ってしまう。その「水曜日のダウンタウン」を観ていただけでなく、インタレスティングたけしをごく自然に「インたけ」と略してしゃべっていたのがすごかったが、そこはさすがに松本にも指摘されていた。野口さんの年齢を確認してみると、1965年生まれで、松本よりも歳下なんだな。

 「サンデージャポン」も観ると、こちらでは冒頭から統一協会の話題を扱う。スタジオにはまた、鈴木エイトが出演していた。堀江貴文が学生時代の宗教の勧誘の話などをすると、太田が「ホリエモンと僕は世代が一緒なので」って、さらっと嘘をついていたが誰も突っ込まない。「TVタックル」では、安倍国葬賛否について。「笑点」の演芸コーナーには、ザ・ぼんちが出演していた。ラジオを聴きながら、深夜1時前に眠る。夜中なのに部屋が暑い。

2021年11月18日木曜日

11月18日木曜日/寒くなる

◇ 浜松町

 深夜、1時間おきぐらいに目が覚めてしまうが、午前中から外出するため、なんとかして、朝まで睡眠をとる。昨日から急に変な寒さになったようで、ワクチン接種と重なったため、どのくらいの寒さなのかがうまく判断がつかない。冬服の準備がなく、今までと同じく、Tシャツの上にジャンパーを着るだけのかっこうで出た。元気なし。頭痛がひどく、風邪薬を飲んでおく。電車内では、ひたすら眠る。まず、笹塚の近くに用があり、最後は浜松町に。昼食は食べそびれ、夜になり、浜松町の富士そばに入り、カレーかつ丼を食べた。580円。


 浜松町から京浜東北線で座って帰れるかと思ったが、混んでいて座れない。疲れがひどく、これはたまらない。品川でも空かないので、品川から横須賀線に乗り換えた。横須賀線も座れはしないが、東海道線ほどは混んでいない。そう思っていたら、武蔵小杉からは座れた。ちょっと眠っただけで、だいぶ楽になる。読書はまったくできない。横浜駅西口、ヨドバシカメラに寄り、プリンターのインクだけ買っていく。

 夜遅くに帰宅し、パソコンのラジコを使おうとしたら、地域判定がまた狂っている。なぜこうも頻繁に狂うのか。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のオープニングを聴きながら、23時頃には眠った。

2021年8月12日木曜日

8月12日木曜日/綾瀬・稲荷町・上野




◇ 貧乏暇なし

 朝から都内に。つい先週に綾瀬に行ったばかりなのに、また綾瀬に行くことになり、それまではめったに訪れることはなかったのに妙なものだ。昼食は富士そばで、冷麺風そうめんを食べた。珍メニューだと思って食べてみたが、あまり充実感のない食いものだった。ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーとブリオッシュクリームパンを食べる。ブックオフにも先週寄ったばかりだが、一応寄ってみると、それなりに買うものがあり、110円の本ばかり、4冊買っていく。アプリのセールが今日から始まっていて、20パーセント引きになった。セール中であれば、今日はもうちょっと、ブックオフをまわってみようかと考える。

 綾瀬から、千代田線、日比谷線、銀座線を乗り継ぎ、稲荷町に移動する。ブックオフ、2店目。この店舗もしばらく寄っていなかったが、隣りにあったジョナサンは閉店して、そのあとはセブンイレブンになっていた。110円の文庫本にいいものがさっそく見つかるが、そのあとはまったくなく、ストックを自由に見ていいという貼り紙がわざわざしてあるから、タレント本のストックを開けてみると、買うものが1冊あった。この2冊だけ買っていく。稲荷町のブックオフは、いつも、浅草の帰りに寄ることが多いが、地図で見ると、上野からの距離とあまり違わない。この距離感が、わりと最近までわかっていなかった。稲荷町から上野まで歩いてしまい、たまには知らないルートを通ってみようと思い、上野駅の西側には進まず、首都高沿いを歩いていく。小雨がぽつぽつと降り始めるが、傘を買うほどでもなし。しばらく進み、そろそろ御徒町かというあたりで、アメ横を横切り、上野広小路のブックオフにたどりついた。本日、3店目のブックオフ。かまいたち特集の「クイック・ジャパン」など、ここでは3冊買っていく。



 御徒町から山手線に乗り、品川からは京浜急行に乗って帰る。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 4989人に。神奈川は 1807人。埼玉は 1528人。千葉は 1038人。大阪は 1654人。気になるのは、福岡が 1040人になり、初の千人超え。沖縄は 732人。夜に帰宅し、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴きながら、金の計算をして、それから、オンライン将棋を1局指した。ブログの更新をひとつしてから、23時頃には眠る。

2021年7月23日金曜日

7月23日金曜日/開会式の日〈前編〉

◇ テレビ

 早朝に目覚め、昨夜、聴きながら眠ってしまった「東京ポーキュパインコレクション」の終盤を聴きなおしながら、まず、ブログの更新をひとつ。7時を過ぎると、じわじわ暑くなってくる。録画していた一昨日の「水曜日のダウンタウン」を観る。芸人が今まででいちばんすごいと思ったコメントを調査する企画は、仲間褒めのようなものばかりで、細かいスキルの指摘になってしまい、それを求められているのだからそれでいいのだが、それよりも、スタジオのゲストから挙がる例のほうがよっぽど面白かった。伊集院光はなぎら健壱のテレビショッピングでのコメントを、それから、ケンドーコバヤシは談志師匠の食道癌の会見を挙げ、実際の談志師匠の会見の映像も差し込まれた。鬼越トマホークドッキリの第3弾もあり、前回の松野明美のようなひとが仕掛けられるのは観てられないのだが、しかし、つまみ枝豆というのは、考え得るかぎりでベストの人選じゃないか。つまみ枝豆ならば、この手のバラエティ番組の意図が通じないという心配はまったくないわけで、いちばん心配になるのはそこだが、同時に、意図を飛び越える反応も期待できる。いや、期待以上のすさまじい迫力で、ドッキリだとわかれば、そのあとはぱっと切り換える。これは保存する。

 昼間はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴き、「中川家 ザ・ラジオショー」を聴き、ほどほどで切りあげて外出する。うだるような暑さのなか、ヤマトの営業所まで。クリエイトで、アイスチョコモナカを買って、歩きながら食べた。二俣川から横浜に出て、東横線で渋谷に向かう。移動中、ツイッターをちょっとだけ見るつもりが、百万年書房のサイトで公開されている北尾修一の記事を熟読してしまった。例の「クイック・ジャパン」の小山田圭吾の記事が、あるブログによって広められているということはこれを読むまで知らなかった。そして、そのブログが、元の記事を恣意的に編集したものであることを北尾修一が細かく検証している。しかし、三番目の記事は蛇足ではないのか。


◇ 東京

 渋谷には、16時半に到着する。今日は別に用があるわけでもなく、ただ単に、オリンピック開会式の日であるから、都内の空気を観察してみたいと思った。渋谷駅の地下通路は、通常の祝日に比べ、ちょっと空いているかなという感じがする。地下のデジタルサイネージには、オリンピックの広告が流れている。少し前は、ここには「全裸監督」の広告が流れていた。しかし、ヴィレッジヴァンガードの脇からセンター街に出ると、ぜんぜん空いてはいなかった。Y字路の交番の前を通り、まんだらけに寄っていく。階段の百均から、3冊買う。道玄坂を横切り、古書サンエーも覗くが、こちらではなにも買わない。上階から大きな音量で音楽が聴こえていたが、そういえば、古書サンエーにはちょくちょく寄っているのに、フライングブックスにはひさしく入っていない。富士そばに寄り、ミニ牛しぐれ煮丼ともりそばのセットを食べる。550円。渋谷駅の東側に移動し、ヒカリエを抜け、トイレに寄りたくなり、クロスタワーに入り、それから、表参道方面に歩く。中村書店が開いていて、ようやく寄ることができた。外の均一箱から、百円の文庫本を1冊買う。




 表参道に向かうと、電光掲示板に「神宮外苑周辺規制実施中」であるとか、あるいは、首都高の「入口封鎖中」といった表示がある。表参道の交差点が近づくと、道路にはコーンが並べられ、警官が立っている。極端に交通量が少ない青山通りというのも奇妙な光景だった。観光バスは通していたが、乗っていたひとたちは誰なんだろうか。表参道あたりからは、自分も含めてだが、写真を撮っているひとも多かった。歩行者は普通にいるのだ。YouTuber らしきひともいるし、外国語もちらほら耳に入ってくる。外苑前に近づくと、ディスカウントストアのオリンピックがあるのも妙なのだが、外国人が見たら、この店はなんなんだと思われないだろうか。外苑前までくると、報道陣のすがたもいて、誰かと思えばテリー伊藤だった。「サンデージャポン」の取材だ。テリー伊藤たちに着いていこうかと思ったが、歩道橋の上に登っていってしまい、さすがにそこまでは着いていけない。














 先に進み、外苑前駅の手前を左に曲がり、スタジアム通りに入っていく。このあたりはまったくなじみがなく、秩父宮ラグビー場がここにあるということもよくわかってなかったが、その先には神宮球場があり、まっすぐ進んだ突き当たりに国立競技場がある。ラグビー場の前あたりから、海外の報道陣らしきひとたちもちらほらと目にする。いや、マスコミなのか、YouTuber なのかもわからないのだが、外国語でレポートのようなことをしている。神宮球場の向かい、国立競技場の手前には、オリンピックミュージアムというのがあって、そのあたりからバスが列を作っている。さっきの観光バスはここにたどりついていたというわけか。バスは各国の報道陣やら、関係者を乗せていたらしく、先に進むとわかるが、ここで降ろして、どうやら入場の手続きをしている。その列を作るために、歩道も仕切って狭くなっていた。警官の人数もとても多くなる。自分も含めて、野次馬も多い。普段の状態がどうなっているのかわからないが、フェンスがあり、道路の向こうには渡れず、左に曲がる歩道も封鎖されていて、通り抜けることもできず、見物人はこのミュージアムの前の広場に密集していた。しかしまあ、素人の自分には正確な情報はなにひとつわからない。とにかく写真はたくさん撮っておく。


















 時間は19時前。開会式は 20時からなので、今のうちにひと休みしておいたほうがいいのではと思い、外苑前駅のほうに戻り、ベローチェに入った。アイスコーヒーとクリームパンを食べる。ここまでで気がついたことをスマホにメモしておくが、バッテリーも心配になってくる。ベローチェは 20時に閉まるんじゃないかと思っていたのだが、20時以降も開いていたようだ。20時前に、再び、ミュージアム前に戻った。開会式が始まっても、音が聴こえるわけでもなく、なにも感じとることはできないのだが、間もなく、花火が打ちあがり、それは生で目撃できた。国立競技場の目と鼻の先にいながら、スマホやらで中継を観ているひともいるが、しかし、ここにいてもつまらないと思い、離れて、周囲を歩いてみることにする。


 
 
(後編に続く)

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◇ 赤坂  早朝に目覚め、Netflix で「全裸監督」の続きを観てから眠りなおすが、からだが痛くて、なかなか起きあがれない。ツイッターからニュースを見ると、オードリー春日、ナイツ塙もコロナ感染と。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、それから、出かけるまで、「伊集...