ラベル 飯田橋 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 飯田橋 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年3月13日日曜日

3月13日日曜日/将門の首塚



◇ 飯田橋・大手町

 朝早くに起きあがり、「石橋貴明のGATE7」を途中から聴くと、清原和博がゲスト。続けて、本仮屋ユイカの「ONE-J」も、家を出るまでつけておく。朝から都内に。やや暖かくなり、服装が難しい。日曜だから、朝の電車が空いているのが助かる。どこに行くにしても帰りは疲れがちなので、朝から外出する場合は、なるべく、行きの電車で読書したほうがいいとは思うものの、混んでいると読めないのだ。昼は飯田橋に行くことになり、ブックオフの上階にある魚民に入り、ランチメニューの唐揚げ&牛焼肉定食を食べた。800円。個室で、テレビもついている。コンセントもあり、いつもは観ることのない「アッコにおまかせ!」を観ながら、食べ終わったあとも長めに残り、スマホを充電しておいた。それから、ブックオフに寄るが、ぜんぜんいい本がない。220円の単行本を、1冊だけ買っていく。

 夕方頃に大手町を通ったが、ビルの脇に将門の首塚があり、そこだけよけるようにして建物がある。将門の首塚というものがあるというのは有名だが、こんなところにあるんだということを今まで知らなかった。調べたこともなかった。




 東海道線で横浜に戻り、もう少し読書したく、東口のドトールに入る。パンを食べたかったのに、売り切れていてがっかりした。読みかけの本を読み終えたかったが、閉店時刻に間に合わなかった。帰宅前にローソンに寄り、買いたいチケットがあったのだが、Loppi からそのチケットの情報の画面には入れるのに、なぜか購入に進めない。だからといって、なんの案内もなく、不親切な仕様だ。ネットでしか買えないということなのだろうか。だとすると、とんでもない手数料泥棒だ。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、カップ焼きそばを食べながら、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「笑点」は、演芸コーナーにはナオユキが出演。そういえば、ナオユキだって「R-1」で知られるようになったひとだが、そんなことはすっかり忘れられてしまったかのようだ。大喜利の助っ人には、鶴光が登場。「TVタックル」は、ペットの問題を特集。たけし「捨てられた犬やなんかの施設、将来、俺、全財産、そこに寄付してやろうかと思うんだけど」って、さらっとすごい発言をした。たけし、以前は犬に靴を履かせるのはおかしいと言っていたと言いつつ、最近は、犬に靴を買ったり、レインコートを買ったり、エルメスの首輪をつけたりしているのだと。

 北京パラリンピックの閉会式を録画していたのだが、なぜか予定の時間よりも早く録画が停まってしまった。式が早く終わったということなんだろうか。録画中だから再生できないと思っていた今朝の「サンデージャポン」を観ると、今週も冒頭から、ウクライナのニュースにたっぷりと時間を割く。山本里菜アナの番組卒業の発表もあったが、これは先にネットニュースで知ってしまった。後任はなんと、良原アナ。ところが、タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴くと、良原アナは「サンジャポ」と「日曜サンデー」と連投になるのかと思いきや、良原アナは良原アナで、「日曜サンデー」のほうを卒業するということだ。14時台は、大和田伸也がゲスト。

 昨夜の「東京ポッド許可局」は、前半は「ゴハンどうしてる?論」。後半には珍しくゲストが入り、「うっせぇわ」の作詞作曲を手がけた syudou が出演した。今の今まで、「うっせぇわ」は作詞作曲も Ado だと思い込んでいた。syudou というひとは「許可局」のリスナーなんだそうで、ウィキペディアにあたると、なんと、1995年生まれの26歳だというからたいそうお若い。リズムネタについてしゃべっていたことがかなり面白かった。

 ラジオを聴きながら梱包をするが、注文が少なくて、じつに情けない。本はネズミに齧られるし、対策をなにもしないまま、あまりにも放置している。オンライン将棋も1局指し、待った15回で、なんとか勝った。深夜1時前に眠る。

2022年2月28日月曜日

2月28日月曜日/うっかりしていたブックの日


◇ 霞が関

 朝から都内に。電車内、読書をするが、眠くてまるで読み進められない。毎月29日はブックオフの「ブックの日」だが、2月は変則的に今日28日が「ブックの日」になっていて、うっかりしていて用事を入れてしまっていた。遅い時間からブックオフをどうやってまわろうかと考えていたが、ただでさえ、夕方までは動けないのに、さらにその予定が延びることになり、今日はもうだめだと思った。霞が関に用があり、昼食は霞が関コモンゲートの地下、阿里城という店に入り、キノコと豚肉のオイスターソース炒めを食べた。よだれ鶏、スープ、杏仁豆腐がつき、880円。満腹。その後、竹橋のほうに移動し、すっかり夜になってからようやく時間ができる。とりあえず、いちばん近いブックオフにと思い、飯田橋を目指して歩いた。九段下で、スギ薬局に寄り、飲みものとクリームパン、栄養ドリンクも買い、歩きながら飲み食いした。

◇ ブックの日

 今日1店目のブックオフ、飯田橋店にやってきたが、しかし、まるで買うものなし。110円の文庫本から、2冊はなんとか選ぶが、棚がすかすかで、何度見てもつまらない本ばかり。それでも、せっかくだから、なんとか5冊選び出す。スマホの充電をしたいと思っていたが、すぐそばのベローチェは 20時閉店。もう15分ほどで閉まるので、これじゃあ入ってもしかたがない。先に充電してからブックオフにすればよかった。JRの飯田橋駅から、総武線で代々木に移動する。改札の目の前に、そういえばマクドナルドがあり、21時まで開いているので、ここで充電することにした。しかし、充電に時間をかけているわけにもいかず、1時間程度しかいられなかったが、ツイッターを見たりしていたから、あまり充電されなかった。21時過ぎになり、2店目は代々木店。220円の単行本をなんとか3冊選ぶ。新宿まで歩き、西口のブックオフで今日は終わり。22時閉店まで、30分ほどでまわり、ここでもなんとか、220円の単行本を3冊買った。


 新宿から小田急線、藤沢行きの急行に乗り、大和まで乗り換えなしで帰ってきた。23時過ぎになり、スーパーも閉まっていて、うちに帰っても食べるものがない。しかたなく、コンビニはあまり利用したくないが、ファミリーマートに寄り、カップ麵とドーナツを買って帰った。録画していたテレビ番組をいくつか観て、それから、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」(ゲスト・城戸真亜子)を聴いた。ラジオを聴きながら、オンライン将棋を1局指し、2級から1級についに昇進する。

 楽天マガジンで「週刊ポスト」を読むと、たけしの連載では、千とせが亡くなったのをきっかけに、ツービートのコンビ名の由来をしっかりと説明していた。「新聞を見たら、どこを見ても「ツービートの名付け親」みたいなヘンな紹介されてたんだけどさ。この前の『ニュースキャスター』(TBS系)じゃ時間がないんで詳しく話せなかったけど、あれはオイラが自分でつけたんだよ。」「ネットフリックスでもそういうシーンがあったけど、由来の一つは「ツービート」「フォービート」「エイトビート」みたいな音楽のリズムにあやかったってのは間違いじゃない。だけどそれだけじゃなくてさ。「beat」って英単語には、相手を「打ち負かす」って意味もあるんだよ。あとは「ビート族」だね。第2次大戦後のアメリカで、後のヒッピーの原型になったような自由を訴える集団でさ。そういうのもひっくるめていい響きだなァと思ったんだよな。」 深夜2時頃に眠る。

2022年2月4日金曜日

2月4日金曜日/溜池山王にて


◇ 溜池山王・市ヶ谷・飯田橋

 今日も朝から都内に。溜池山王から、珍しいところに行く機会があり、昼食は市ヶ谷になり、カレーの王様に入り、復刻王様カレーというのを食べた。590円。復刻王様カレーと当たり前のように書いてあるものの、どういうものかは知らずに注文してみたのだが、つくねが4つほど乗っているだけのつまらないもので、なにが王様なのかさっぱりわからない。そのあとは飯田橋に行くことになり、ベローチェでひと休み。ブレンドと、あんぱんを食べた。407円の会計で、1007円を出したつもりが、699円のお釣りが返ってきて、なにが起きたのかわからない。一瞬、店員が打ち間違えたのかと思ったが、自分が間違えて百円玉を出したのかもしれず、損するわけでもないから、なにも言わずに財布にしまった。若い男の店員だったが、間違えて出したのなら、ちょっと訊いて、確かめてくれればいいのに。しかし、自分にもそれを言うだけの元気がなかった。コンセントだらけのベローチェで、スマホの充電をしながら、ぼんやりとラジオを聴いた。どうも疲弊している。

 ブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を2冊買い、飯田橋から南北線、目黒線直通で横浜に戻ってきた。二俣川で降り、19時寸前、ヤマトの営業所に寄ってから、歩いて帰る。夜に帰宅し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観ると、草笛光子と岸恵子がゲスト。岸恵子、89歳とは驚く。黒柳徹子も含め、同世代の3人が会話をする。こんな番組はほかにない。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、出川哲朗がこの番組にひさしぶりに登場した。出川がレギュラーだった時代も知ってはいるが、今のようにタイムフリーはないから、そんなに聴いてはいなかったかもしれない。ブログをひとつ更新してから、ラジオを聴きながら眠る。時間の記憶がないが、2時間ぐらいは眠っただろうか。深夜に目覚め、Netflix で映画を1本。ノア・バームバック監督の「イカとクジラ」を観た。タイトルの意味が、最後の最後に判明する。今のところ、この監督の作品は、観たものはどれも好き。

2022年1月19日水曜日

1月19日水曜日/早稲田・漱石山房

◇ 早稲田

 早朝に目覚め、TBSラジオの生島ヒロシの番組をつけていると、「Nキャス」のたけしの後任が三谷幸喜になったと伝えていた。朝から都内に。早稲田まで行くことになり、せっかくだから、村上春樹ライブラリーを覗いていきたくなった。早稲田大学の門のところに案内図を見つけ、探してみると、演劇博物館の手前にあるとわかる。演劇博物館は何度か行ったことがあるから場所は知っている。行ってみると、隈研吾による建物は、写真や映像で観た印象とはまた違って、周囲とのバランスもなんにもないような感じで建っている。先にホームページを確認していたが、入館はどうやら事前予約制だとわかったものの、地下には入れるのではと思っていた。しかし、理由はわからないが、入り口は閉められていて、どうも入れる雰囲気ではない。だったら、演劇博物館のほうに寄っていこうという気になり、行ってみると、1階ではまず、「家族の肖像 ーー石井ふく子のホームドラマ」という特別展をやっていた。入館無料だから気楽なもので、特に強い関心があるわけでもなく、覗いてみると、モニターでは石坂浩二のインタビュー映像を流していて、20分以上もある映像だったが、これは面白くてすべて観てしまった。館長の岡室美奈子がインタビューしている。そもそも、石坂浩二は石井ふく子に見出され、石井ふく子は芸名の命名者でもあるという関係であり、それすらも今まで知らなかった。「渡る世間は鬼ばかり」のナレーションには句読点が入らないんだそうで、主語が全体にかかるような文章なので、途中で切るわけにもいかず、かといって、ひと息で読むには苦しいので、どこかに句読点を入れられないかと橋田壽賀子に相談したら、私は書いてて苦しくないわよと言い、水泳部だったからかしらというその理由が可笑しい。しかし、あながち冗談ではない気がするのは、自分のことを考えると、自分は呼吸器が弱いからで、文章を書くと句読点を多く入れたくなるが、それはまさに呼吸器の弱さのせいなのではと初めて納得をする。2階にはまた別の展示があり、「新派 ーーアヴァンギャルド演劇の水脈」という企画展をやっていて、こちらも覗いていく。まるで知識がない世界だが、わからないながらも眺めていくと、これは知っておいて損はないと思い、なかなか刺激的だった。新派については、あまりにも漠然とした知識しかないが、コミックソングの歴史をたどると必ず出てくる川上音二郎や、あるいは、井上正夫の連鎖劇などは片岡一郎さんの本を読んでいたから知っていたりなど、興味はどこかでつながっているものだ。「サザエさん」がかなり古い時代に新派で舞台化されていることにも驚くし、そのときには長谷川町子自らが舞台装置を手掛けている。近年でも、「犬神家の一族」や「八つ墓村」、山田洋次の「東京物語」などが上演されていたことを知るが、いかんせん、チケット代が高いから、自分の視界には入りにくいようだ。1階に降りると、ミニシアターになっている部屋があり、片岡さんが説明をつけている無声映画が上映されていた。片岡さん、博物館の展示になるとはすごいな。






 大隈講堂の前に出て、地下鉄の早稲田駅のほうに歩いていくと、古本屋に遭遇する。英字の看板はなんと読むのかと思ったが、ブックスルネッサンスと書いてある。外に積みあげてある本のボリュームからして惹かれるが、店内も覗いていくと、そこらじゅうに本が積みあげられていて、ほかの客とすれ違うこともできない。こういう古本屋はとても好きなのだが、買う本は見つけられなかった。ようやく昼食にし、キッチンオトボケに入り、ジャンジャン焼き定食を食べた。650円。それから、マクドナルドに入り、ひと休み。ホットコーヒーと、カスタードパイを食べた。


 早稲田にきたならば、もうひとつ、漱石山房記念館にも寄っていきたくなった。現在、「漱石からの手紙」という展示をやっていて、そのポスターをどこかで見て、会期中に近くに行くことがあったら寄りたいと思っていた。マクドナルドを出て、グーグルマップを確認し、進んでいくと、漱石山房通りという表示がある。まるっきり住宅街だが、細い道を進み、そろそろ着くかなと思っていると、反対側から歩いてきたおばさんに声をかけられた。もしやと思うと、漱石山房記念館はどこですかというのだ。自分も今、向かっているところですと答えると、気がつけば、その場所は漱石山房記念館の目の前だった。すかさず、ここですと教えたが、なんだか妙な感じになり、外の写真を撮り、少し時間かせぎをした。





 建物内に入り、入場料300円を払う。入場するとまず、漱石山房を再現した展示があり、ここは撮影可だった。2階に進み、じっくりと展示を眺めていく。友人や門下生に宛てた手紙をおもに展示しているわけだが、せっかく現物があるのに、解説しているパネルのほうを長く読んでいるような気がして、どうも間が抜けている。知識がないからそうなってしまうので、もっと勉強しなければならないことは多いが、1時間弱でまわり、外に出ると、裏側が公園になっている。道草庵という小屋があり、管理人さんみたいなひとがなかにいて、こちらにも資料などが飾ってあった。








 早稲田駅には戻らず、神楽坂に進み、そのまま、飯田橋まで歩いた。ブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を4冊買っていく。飯田橋駅から南北線に乗り、東横線に接続し、横浜に戻ってくる。もう少し読書したく、東口のドトールに入り、ブレンドと、グランベリーチーズのパンを食べた。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、湯川れい子がゲスト。昨夜の「刺さルール」は、ライスとかが屋が出演し、吉本とマセキの事務所のルール対決という企画。ヒコロヒーは見届け人というポジションになった。ライスと爆笑問題が初共演とは意外だったが、じつは、関町は「Q10」というドラマで田中とは共演をしていたようだ。ラジオもいくつか。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、昇太師匠が体調不良のため、上柳昌彦が代役を務めていた。放送後のネットニュースから、昇太師匠はコロナ陽性だと知った。それから、聴きそびれていた先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、14時台は、お見送り芸人しんいちがゲスト。松竹出身という経歴など、初めて知ることが多かった。

 ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 7377人に。ついに過去最多を更新する。大阪は 6101人で、こちらも過去最多。福岡は 2208人、愛知は 2881人、埼玉は 2215人、神奈川は 2288人。そのほか、芥川賞、直木賞の発表もあり、芥川賞は砂川文次が、直木賞は今村翔吾と米澤穂信が受賞した。深夜0時前に眠る。

2021年12月21日火曜日

12月21日火曜日/JAPANESE UTOPIA








◇ 神楽坂

 今日も朝から都内に。飯田橋から神楽坂方面に歩き、どこかで昼食をとろうと思い、店を探しながら歩くが、手頃な店がなく、なかなか決められない。神楽坂駅まで歩き、ただ戻ってくるだけになった。赤城神社に寄り、五円でお参りしていく。飯田橋駅近くまで戻り、トレドという店にようやく入り、継ぎ足しカレーというのを食べた。850円。なにかのテレビで紹介されていたのを観たような気がするが、記憶がはっきりしない。ちょっと量が少なめで、がっかりする。そのあとは、ブックオフまで歩くが、せっかく寄っても、まるで買うものがない。忌野清志郎の文庫本を1冊だけ、110円の棚からなんとか見つけて買っていく。ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュクリームパンを食べた。スマホのラジコで、「ナイツ ザ・ラジオショー」をオンタイムで少し聴き、それから、読書もする。充電のために、椅子が高い席にまた座ってしまい、ちっともくつろげなかった。



 飯田橋から神保町まで歩き、靖国通り沿いに古本屋をまわり、交差点からすずらん通りに入り、東京堂を覗いていく。それから、三省堂にも寄り、三省堂古書館で、200円の本を2冊買った。また靖国通りにまわり、古本屋を覗きながら、交差点に戻り、神保町駅から半蔵門線に乗り、渋谷から東横線に乗り換え、各停で眠り、目覚めてからはまた読書をした。

◇ 読書

 電車内で、吉川潮「コント馬鹿 小説〈ゆーとぴあ〉ホープ」を読み終えた。2010年刊、芸文社。ゆーとぴあホープこと、城後光義の半生を描いた小説。だいぶ前から手元にあった本だが、「浅草キッド」が盛りあがっているこのタイミングで読んでおきたくなった。80年代の漫才ブーム前後の東京の演芸界を把握しようとすると、ゆーとぴあ周辺の人間模様がかなり面白いことに次第に気がついていくが、先日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」でも、ゲストのビートきよしから、ツービート以前に、ホープに紹介されたレオナルド熊の弟子とコンビを組んでいたことが語られていた。レオナルド熊というひとは、1975年生まれの自分の年齢では、テレビで観ていた人物ではあるが、さすがに子どもだったので、リアルタイムではあまり深くは理解していなかった。ゆーとぴあもコント・レオナルドも、ほぼ同時期に観ていたような気がしているが、レオナルド熊とホープの師弟関係がどんなものかというのは、この本を読まなければさっぱりわからなかった。映画の「浅草キッド」はまさに師弟関係を中心に描かれ、近年は、落語家の師弟関係などもよく物語の題材となるが、とかく美化されがちなそれらの師弟関係と比べて、レオナルド熊とホープの師弟関係はじつにひどい。いや、常識的にはひどいが、単純にひどいとも言い切れないのがここで描かれている芸人の世界だ。レオナルド熊というひとがとにかくでたらめで、もはや狂人の域なのだが、近しい間柄として登場するマギー司郎もまた、常識が反転しているようなその世界を、ソフトに受け入れているようで、やたら可笑しい。ホープやマギーらが集まる「田端グループ」の存在を知ったのは「いろもん」という番組でだったか、彼らはみな、渋谷道頓堀劇場の出身なのかと漠然と思っていたが、水島びんなんかは浅草フランス座に出ていたようで、だとすると、ウィキペディアに書いてあることは間違っている。「浅草キッド」の世界ともリンクするわけだが、この小説にはたけしも登場し、ホープは水島びんから噂を聞いていたようで、ツービート結成以前にたけしに出会い、交友関係をもつ。漫才ブーム以降は、たけしひとりが東京勢では生き残ることになるが、そのブームの渦中には、ゆーとぴあも、コント・レオナルド(レオナルド熊・石倉三郎)も、セント・ルイスもいたということは、あとの世代になるほどわからないだろう。道頓堀劇場からはその後はコント赤信号が現れ、ホープの兄弟弟子にあたるブッチー武者は「懺悔の神様」になったりもするが、漫才ブーム中心の演芸史からはつかみとれない部分を、この小説では多く知ることができる。漫才ブーム中心とは、テレビ中心と言い換えてもいいかもしれないが、そうでなければ、浅草だけで演芸史ができているような誤解が世間にはある。しかし、メインストリームから外れているところにこそ、面白い存在が潜んでいるというのは、あらゆるジャンルに共通することだろう。

 吉川潮というひとも、悪い噂の絶えないひとではあるが、著書には、面白く、重要なものがいくつもあると思っている。それと、あとがきを読んでびっくりしたのだが、この小説の執筆を提案した「担当の小田部信英氏」という名前を見て、もしやと思って確認してみると、これは立川寸志さんの本名だ。寸志さんの編集者時代の仕事だとは、まったく知らずに読んでいた。

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今夜も、録画残量の確保を優先的に考えながら観ていく。2週間前に放送された「FNS歌謡祭」もようやく観た。木梨憲武、所ジョージ、宇崎竜童のコラボを観たくて、これは録画しておいた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「サンデー毎日」の中野翠の連載コラムで「THE W」に触れていた。細かい触れかたはしていなかったが、歴代チャンピオンのなかでは、ゆりやん、阿佐ヶ谷姉妹が特に好きで、いい時代になったと肯定的であり、この好ましい流れを作ったのは80年代後半の清水ミチコと野沢直子だということを書いている。そのあとには、「ラストナイト・イン・ソーホー」をある週刊誌の映画評(「週刊文春」?)で、低評価をつけたことを反省していた。「サンデー毎日」は、石戸諭の連載が単行本になったと思ったら、新たにまた連載が始まっていた。第1回はこびとプロレス団体のオーナーに取材している。「ニューズウィーク日本版」にも目を通す。森達也の連載コラムによると、松元ヒロの「テレビで会えない芸人」が再編集されて映画になったようだ。来年1月公開。

 タイムフリーで、先週土曜の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴いた。「M-1」前日の放送だが、オープニングでは、「THE W」の話題と、審査の難しさについて、それから、伊達が出演したたけしの特番の話もしていた。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、こちらは亀井静香がゲストだった。ラジオを聴きながら眠ってしまい、深夜3時前に目覚め、「爆笑問題カーボーイ」のエンディングだけをオンタイムで聴いた。それから、アマゾンプライムで「No Activity/本日も異状なし」の第2話を観た。この回は脚本に土屋亮一の名前もあった。深夜3時半過ぎに眠る。

2021年11月13日土曜日

11月13日土曜日/かみむら文庫

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた昨夜の「タモリ俱楽部」を観ると、冒頭、いつものようにタモリの決まり文句では始まらず、いきなり、大倉孝二の芝居がかったセリフから始まった。これは珍しい回だ。劇団ひとり、ヒコロヒー、大倉孝二といういいメンバーで、テレビ局の美術倉庫で使われているという「のりダン」の特集。それから、「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴くと、11時台は野間口徹がゲスト。ナイツは野間口徹をどこまで認識しているのか、親族代表というコントユニットをやっていたことにも少し触れていたが、その時代の話をもっと聴きたかった。小林賢太郎とは関係が深く、親族代表はお笑いライブでも観たことがあるが、ナイツとは接点はなかったのか。

 午後から外出。まず、東横線で渋谷に出る。渋谷なんてしょっちゅう寄っているようで、けっこう間が空いた。まんだらけに向かい、階段の百均から2冊買っていく。道玄坂を横切り、古書サンエーにも寄るが、こちらではなにも買わない。

◇ 神保町

 半蔵門線に乗り、神保町に移動し、ボーイズで食べようかと思っていたが、今日は休みだった。残念。いつもどおり、古本屋を覗きながら、靖国通りを交差点方面に歩いていく。矢口書店の外の棚から、テレビ番組の台本を2冊買っていく。交差点からすずらん通りに入り、東京堂も覗いていく。それから、御茶ノ水方面に進み、ひさしぶりにエチオピアに入りたくなった。この店は二十年以上ぶりになるんじゃないだろうか。ビーフカリーを食べる。食前のジャガイモを食べるのもひさしぶりだったが、そのあと、どういうわけか、ビーフカリーが出てくるまでかなり待たされた。自分のが出てからは、あとからやってきた客のも立て続けに出されていて、どうもタイミングが悪かったのか。辛さはゼロを選んだが、それでもまあまあ辛い。




 白山通りに出て、水道橋方面に歩いていく。水道橋というのはやっぱり思い出の地で、裏通りを歩くと、バイトをしていた時代の感覚が懐かしくよみがえってくる。水道橋駅に近いほうのベローチェに入り、ひと休みする。滞在時間、2時間弱。ひたすら読書をしていた。


◇ 演劇

 かみむら文庫の「「桃仙人」考」という公演を観るため、「路地と人」という会場を訪ねた。ステージナタリーのツイッターからたまたま知った公演だが、嵐山光三郎の「桃仙人」は少し前に読んだばかりだったから、観てみたいという気になった。主宰の上村聡というひとは、検索してみると、遊園地再生事業団の俳優だと知り、だったら好きなタイプの芝居だろうと判断した。千円という料金も安くていい。ベローチェとは目と鼻の先で、やや早く外に出てしまい、道端で少し時間をつぶした。19時開演、15分前が開場時間になっていて、それに合わせて会場に入る。古いビルの細くて急な階段を登った2階にある小さなスペースで、席はなんと、丸イスが6個並べてあるだけだった。知り合いでもないのにこんな公演を観にくるとは、我ながらよっぽどのもの好きだ。先にひとりのおじさんが席に着いていたが、スタッフの男性に予約の名前を言い、千円を払い、座って待っていると、6個の席は次第に埋まっていった。

 19時ぴったりに開演する。入り口から、すでに演技を始めながら上村聡が入ってきた。といっても、上村聡という俳優の顔かたちを知らず、このときに初めて観たわけだが、雪駄を履き、襟つきの派手なシャツを着ている。登場したときにはマスクをつけていなかったが、登場してからまず、始めに黒いマスクを装着した。リーディングパフォーマンスというから、朗読劇なんだろうかとも思っていたが、文庫本を読むというかたちをとってはいるが、実際に読んでいるのか、覚えたセリフをしゃべっているのかはわからなかった。だけど、「桃仙人」の文庫本は中公文庫とちくま文庫から出ているが、手にしている文庫本はそのどちらでもないように見え、栞紐がついていたから、小道具としてわざわざ作った文庫本だったんじゃないか。だいいち、まともにすべて朗読していたら上演時間に収まるはずがなく、一冊の本のなかからの取捨選択はもちろんある。しかし、これは朗読ではなく、ひとり芝居であり、形式がまず面白かった。演出はジエン社の山本健介というひとだが、ジエン社の公演も今まで観たことはない。上演時間、50分弱。この狭い空間で観るひとり芝居は、観る側も気を抜くタイミングがない。不思議なもので、落語会ならば、気を抜くタイミングはまだどこかにある。ひとりの俳優の演技に、ただひたすら集中する50分だった。

 飯田橋のブックオフに寄り、110円の文庫本を5冊、220円の単行本を2冊買った。飯田橋駅から南北線、日吉から東横線に乗り換え、横浜に帰ってくる。帰宅は夜遅くなり、録画していた「Nキャス」を観てから、深夜1時前に眠った。

ブログ アーカイブ

1月20日木曜日/「G-1グランプリ」

◇ 赤坂  早朝に目覚め、Netflix で「全裸監督」の続きを観てから眠りなおすが、からだが痛くて、なかなか起きあがれない。ツイッターからニュースを見ると、オードリー春日、ナイツ塙もコロナ感染と。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、それから、出かけるまで、「伊集...