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2021年11月27日土曜日

11月27日土曜日/野球が延長していた

◇ ラジオ・テレビ

 胃の痛みが続いていて、早朝に目覚める。いよいよ、だいぶ寒くなってきた。ラジオをつけると、「木梨の会」の放送中に水谷豊から電話がかかってきてしまうハプニングがあり、改めてかけなおし、急遽、電話出演ということになった。

 朝っぱらから、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「タモリ俱楽部」は「ぬきもちいい貝決定戦」という企画。きれいに身が抜ける巻き貝を決定する。飯尾和樹と、Licaxxx が再登場。「A-Studio」は、元まえだまえだの前田旺志郎がゲスト。今朝の「週刊フジテレビ批評」は、番組後半に、速水健朗と放送作家の白武ときおの対談があり、YouTube制作について語っていた。YouTube はそれぞれの編集の文脈のなかでの面白さなので、YouTube で流行っているものを文脈抜きでテレビにもってきて失敗しているものがいちばん恥ずかしいと速水。白武ときおは、再生回数の価値が崩壊していて、再生数のランキングは参考にならないとも。

 9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。「常連さん」は田中康夫。11時台は、斉藤由貴がゲスト。午後は、ニッポン放送の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を出かけるまで聴いていた。こちらのゲストは髭男爵。ツイッターから、「THE W」の決勝進出者が発表になり、その確認もした。

 14時半頃から外出。まず、ヤマトの営業所まで。それから、二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、新刊チェックをする。ドン・キホーテのダイソーに寄り、消耗品の買いものを。上階のサイゼリヤに入り、ミートソースボロニア風を食べる。読書をするつもりだったが、眠気がひどくなり、音楽を聴きながらしばらく眠った。滞在時間、3時間ほど。

◇ テレビ・動画

 夜に帰宅し、またテレビを観る。観そびれている「お笑い実力刃」を順に観ていく。9月放送の回を2本続けて、まず、ニューヨークだけで1時間、もう1本は、陣内智則で1時間。この、ひと組だけで1時間というスタイルならば録画保存する価値はある。

 GYAO!で配信されている「M-1」の準々決勝の動画も観始めた。ワイルドカードの集計がたしか今日までだったと思っていたら、今日の15時にはもう終わっていた。集計は終わっても、動画はまだ観ることができる。とりあえず、気になるものを10組だけ。令和ロマン、わらふぢなるお、ヒコロヒーとみなみかわ、ダウ90000、ニッポンの社長、ななまがり、かもめんたる、鬼越トマホーク、ウエストランド、滝音を観た。ななまがりにいちばん笑う。ワイルドカードは投票ではなく、視聴回数で決まるのだから、そうなると、知名度がある組がどうしても勝ちあがるんじゃないだろうか。

 深夜0時過ぎ、録画していた「Nキャス」を観ようとしたら、野球が延長したようで、まだ放送が始まってもいないのでちょっと驚いた。いつ放送されるのかわからず、代わりに「お笑い向上委員会」を先に観てしまう。ニューヨーク屋敷の「地元の暴走族みたいな番組」という発言に爆笑。「Nキャス」は深夜0時20分から始まった。番組を休止にすることもなく、なんと、たけしもこの時間までちゃんと残っている。録画で冒頭だけ観て、中断して、深夜2時頃には眠った。

2021年11月25日木曜日

11月25日木曜日/二子玉川・自由が丘


◇ 二子玉川・自由が丘

 今日は午前中から都内に。横浜から東横線、自由が丘から大井町線に乗り換え、めったに寄る機会のない二子玉川まで。昼食はすき家に入り、食べラー・メンマ牛丼を食べた。用は予定よりもずいぶん早く片づき、そうなると、近場のブックオフはないかと探すことになり、グーグルマップを見ながら、上野毛のブックオフを目指して歩いていく。のんびりと歩いていたら、30分以上はかかった。なかなかいい本があり、110円の本ばかりを7冊買っていく。まだまだ余力はあり、さらに30分以上を費やし、自由が丘まで歩いた。自由が丘にはコロナの前までは月に一度は通っていたのだが、よく利用していたピーコックストアがなくなってしまっていたのには驚いた。ブックオフにももちろん寄り、220円の単行本を1冊だけ買った。









 東横線で、横浜まで戻ってくる。東口のドトールに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュショコラを食べた。しかし、ここのドトールは、地下の席に入ってしまうと電波が悪いのだった。スマホのチェックもスムーズにいかない。ツイッターから「M-1」の審査員が発表されたのを確認すると、4年連続、今年も同じメンバーだ。志らく師匠が麒麟川島に替わっていたらどうしようかと思ったけれども。1時間半ほど、読書をしていく。どうも、朝からずっと胃が痛い。

◇ テレビ・雑誌

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」の落とし穴放置ドッキリは、パンサー尾形の結末が気になり、ついつい観てしまったが、こういう企画は嫌い。正気ではいられないかを検証するという、そもそもの目的がひどい。「あちこちオードリー」は、小堺一機、関根勤がゲスト。欽ちゃんの教えが理論的であるというのが面白い。「ぺこぱポジティブNEWS」は、コメンテーターに滝沢カレンが出演した。純粋にコメントする滝沢カレンは、この番組にはぴったりなゲストだと思った。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊文春」では、(「週刊文春」の連載をまとめた)桑田佳祐の新刊の書評をいとうせいこうが書いていた。「週刊新潮」の北方謙三の連載エッセイを読むと、北方謙三は犬の散歩をしながら、伯山の真似をして小声でしゃべっているらしい。

 Spotify で、エイミー・マンの新アルバムを聴きながら、ブログを一気にふたつ更新した。一時期、「マグノリア」のサントラをよく聴いていて、エイミー・マンをそれ以来に聴いたが、すぐに気に入った。深夜1時ぐらいに眠る。

2021年10月10日日曜日

10月10日日曜日/小三治の訃報

◇ 訃報

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。午前中に「サンデージャポン」を観て、午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をオンタイムで聴いた。14時台のゲストは國村準。ラジオを聴きながら、ようやく、ワクチン接種の予約をする。予定が作れないのと、単にめんどくさいのとで、ずいぶん遅くなってしまった。10月半ばまではなにも予定は入れられず、10月20日に1回目を。しかし、昨日の振り込みの失敗があり、途端に金が心配になってきた。こんなことでペースを乱されてはたまらない。ツイッターからニュースを見ていて、小三治の訃報にびっくりする。Yahooニュースは13時45分、その1時間後に知った。ラジオをずっとつけていたのに、ラジオからはそのニュースは流れなかった。

 午後、近所の郵便ポストまで投函に行き、それから、録画していた今朝の「ワイドナショー」を観た。ハライチ岩井が出演していて、今年は「M-1」ラストイヤーで、1回戦から出場しているというので驚く。オープニングでは、おぼん・こぼんについても扱った。そのあとは、「キングオブコント」で優勝した空気階段が出演し、「キングオブコント」とは別のコントを披露した。松本に憧れの芸人を訊かれ、かたまりは「爆笑問題の太田さん」と堂々と答えた。松本「シンクロニシティといっていいのかなんなのか、みんな、見事に、ストーリー性のあるコントが集まったじゃない? これはなんなんだろう、今年から急にと思って。」 岩井「「キングオブコント」のほうが劇場寄りになったような感じがするんですけどね。なんか、テレビでやるコントっていうよりは。」

 夕方、1時間ぐらい眠り、夜にまた、スーパーまで買いものに行ってくる。ツイッターからニュースをチェックすると、毎日新聞に矢野誠一のコメントが出ていた。志ん朝、談志、小三治が亡くなり、「三巨頭がいなくなった」と語っている。続けて、「今の若い噺家は、おしなべてうまい。しかし、下手だけれども、どこか面白い人がいないといけない」って、それ、小三治とは関係ないんじゃないか。市馬会長のコメントも各紙に出ていた。「「もうあんなに沢山、薬を飲まなくてもいいんだな」と思うと、少しだけほっとします。」というのは、身近で見ていたひとならではの言葉だ。

 夜にまた、ブログの更新をひとつ。深夜0時過ぎには眠る。

2020年12月23日水曜日

12月23日水曜日/学校化したバラエティ

◇ 学校化したバラエティ

 マキタスポーツさんのツイートで知った、矢野利裕さんが note で公開した「『M‐1グランプリ』とお笑い民主主義」と題した評論がとても面白かった。バラエティ空間が学校化しているという重要な指摘。松本人志論として重要。2014年に書かれた記事の転載だが、しかし、6年経った今もなにも変わっちゃいないどころか、「M‐1」が復活したことでますます強化されていると感じる。「正解」「不正解」という言いかたに着目しているところは特に目からウロコだった。

◇ 買いもの

 今日は昼から都内に。神田から始まり、半蔵門で解散。半蔵門にきたら、東京チカラめしに寄りたくなってしまう。最盛期にはすさまじい勢いで店舗が増えていた記憶があるが、今や、都内には新宿と半蔵門の2店だけしかない。食べるのはいつも、定番の焼き牛丼。

 

 半蔵門線で渋谷に出て、まんだらけに寄っていく。百均の棚に、なんと、「黒沢清の映画術」が。天久聖一の初期作、「やんちゃブック」と「僕が固い石をぶつけると、君は「痛い」といってくれるだろうか。」も買えた。

 東横線で横浜まで戻り、ヨドバシカメラにも寄った。笑組ゆたかさんからラジオ番組の貴重なテープをお借りしていたが、テープを再生する機械が部屋から見つけられず、ラジカセを買わなければと思っていた。売っているのかなという心配がまずあったが、意外と普通に売っているのでほっとする。改めて買おうとするといくらなのかもわからなかったが、いざ現物を見てみると、今は、マイクロSDカードやUSB接続が使えるものがさほど高くない価格で売っているので驚いた。カセットテープをデータ化してパソコンに取り込もうとすると、なにも調べてなかったくせに、恐ろしく手間がかかることのような気がしていたのである。うちに眠っている古いカセットテープのことを考えれば、せっかくだからこっちのほうがいいと思い、五千円弱のものを買った。

 ゆたかさんからはCD‐ROMもお借りしていて、それをパソコンに取り込むDVDドライブも壊れてしまったのでそれも買っていく。それらを買わなければならないことを考えると憂鬱にもなったが、ヨドバシカメラはポイント還元率が素晴らしく、思ったよりもかなり安く済んだ。買いそびれていた来年の能率手帳も、ここで売っているのを見つけ、ついでに買っていく。

◇ 今日のテレビ

 深夜、年末恒例の「ビートたけしの公開!お笑いオーディション」を観る。矢野さんの評論を読んだせいで、ここはいったいどういう学校なのかと思うが、ここでは学校的な論理はまるで通用しない。しかし、この番組を学校化される以前のバラエティと考えるのもなにか違う気がする。とはいえ、たけしの趣向を知るには面白い番組で、とろサーモン、ハリウッドザコシショウがすんなり合格していた。

2020年12月20日日曜日

12月20日日曜日/「M-1グランプリ2020」

◇ 小松政夫ととんねるず

 午前中、小松政夫ととんねるずの共演動画はないかと YouTube を探していたら、最近アップされたらしい「みなさんのおかげです」の動画を2本見つけた。それぞれ、「ホーム・アローン2」と「嵐を呼ぶ男」のパロディ。後者の動画には、奇しくも最近亡くなった宅八郎が出演する「ノリユキ」のコントも収録されていた。どちらの動画もリアルタイムで観た記憶がなく、今の眼で観ればどちらもとても面白いのだが、もしかしたら、番組の勢いはもう落ちていた時期だったのかもしれない。(「ホーム・アローン2」の公開時期から、前者は1992年放送と特定できる。)どちらのコントでも小松政夫に持ちネタをやらせまくっているのだが、芝居の役から自由に出入りしてギャグをやってみせるその切り換えがコメディアンの見事さだ。タモリとのコンビのネタとしておなじみの「製材所」を、憲武とのコンビでやっている場面もある。そこでは、憲武はきちんと二枚重ねのしゃもじを使って突っ込んでいる。


◇ 吉住

 「M-1」の敗者復活戦が始まる前に、今朝放送の「サンジャポ」と「ワイドナショー」をぱぱっと観てしまう。この両番組はどちらも毎週録画している。「ワイドナショー」には「THE W」で優勝した吉住が出演し、「THE W」でやった2本のコントとはまた別のコントを披露した。正直に言って、吉住を今まではそれほど面白いと思ってはいなかったが、「THE W」からは不思議とすべて面白い。コントにいちいち感情を刺激される。

◇ M-1グランプリ

 今日は外出する予定はなにもなし。「M-1」を観るために予定を入れないようにするなんてことは今までやったことがないのだが、今年はたまたま予定を入れずに済んでしまった。予定があるときは帰宅するまでツイッターを見ることもできない。情報をシャットアウトしたまま、深夜に録画で観るというのがお決まりだったが、近年、敗者復活戦も昼間に生放送されるようになってからは特に、「M-1」を観るのはいよいよ大仕事である。 

 まずは、昼間に放送の敗者復活戦。放送時間、2時間半。少しでも時間を有効に使おうと、オンタイムではなく、追っかけ再生で観る。決勝まで間をおかず、連続で観るほうがいいと思ってそうしたのだが、決勝の放送時間に食い込んだら、公式サイトの投票は締め切られてしまった。例年、深夜に録画で観るということになるとそれはできず、今年はそれが初めてできると思ったが、締め切り時間があることをわかっていなかった。初心者だからしかたがない。番組で推奨するように、スマホで公式サイトの画面を開き、点数をつけながら観るということも初めてやってみたのだが、これも途中までしかできなかった。しかし、せっかくだから、残りも手帳に点数を記していく。

 出場者は15組。本当は16組だったが、祇園というコンビがコロナのために欠場。あれっと思ったが、ラランドも出ていない。準決勝はワイルドカード枠だったから、敗者復活戦の出場権はもともとないのか。

 以下、出演順に、金属バット、タイムキーパー、コウテイ、カベポスター、インディアンス、からし蓮根、ぺこぱ、ランジャタイ、滝音、キュウ、学天即、ゆにばーす、ダイタク、ロングコートダディ、ニッポンの社長。

 今年は準決勝も観たので、手の内はすでにわかっている15組である。自分のつけた点数では、コウテイ、ランジャタイ、キュウがベスト3になったが、ちょっと贔屓が過ぎるかもしれない。しかし、ネタ以外のコメント部分でも、ランジャタイ、キュウは目立っていて、この2組が本質的に面白いことには確信をもった。コウテイは別に贔屓ということもないのだが、圧倒的に異質である。この3組はどれも異質で、敗者復活ということを考えると、決勝に這いあがって引っ掻きまわしてくれそうなのはこの3組ではないか。純粋に、漫才の力量ということになるとまた違う点数になるかもしれない。準決勝を観たことで、いつになく、「M-1」のストーリーに飲み込まれてしまっている自分を自覚する。

 ちょっとひと息ついてから、続けて決勝を、これも追っかけ再生で観る。放送時間、3時間半超。敗者復活と合わせると、6時間におよぶ。決戦が始まるまで、たっぷりと時間をかけて盛りあげていくのは毎度のことで、用意周到にストーリーを敷いていく。「M-1」とほかの賞レースとを隔てるこのぴんとした空気はなんだろうかといつも考えているが、お笑いマニアには話題にされないが、あの場に上戸彩がいることもかなり大事なのではないか。ほかの賞レースでは役者が落ちるというやつだ。審査員の顔ぶれは3年連続で変わらず、この顔ぶれも緊張感を作っている原因と考えているが、上沼恵美子とオール巨人に辞められてしまったら、その緊張感は一気に台なしになる可能性があるだろう。松本人志よりも格上のひとがいなくなると、「キングオブコント」と変わらなくなってしまう。

 決勝の順番は今年も「笑神籤」で、そのつど決まっていく。トップはいきなり、敗者復活枠が出た。今年はステージ上の密を避けるため、発表前に上位3組までが明らかにされた。その3組とは、インディアンス、ぺこぱ、ゆにばーすで、結局、知名度のあるコンビが残ったという感じになり、視聴者投票というシステムには失望する。結果は、インディアンスが復活となった。

 出演順に、インディアンス、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ、錦鯉、ウエストランド。

 笑神籤が引かれるたびに、いい順番だなと思いながら観ていたが、結果は期待したようにはならなかった。期待というのは、非吉本の関東勢の活躍である。準決勝の出来では、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこがが個人的なベスト3と思っていたが、特に期待していたのは錦鯉で、決勝の審査員たちは錦鯉なんて大好きに決まってるだろうから、優勝はぜんぜんありえると思っていた。ところが、同じネタでも、ちょっとしたボタンのかけ違いでウケが変わってしまうから恐ろしい。錦鯉は爆発せず。続く、ウエストランドにもとても期待していたが、錦鯉もウエストランドもどうやらかなり緊張していた。総じて、吉本勢の安定感を感じたが、非吉本勢は今年はどのくらい舞台に立てていたのだろうか。東京ホテイソンもかなり緊張していたようだが、ホテイソンは緊張がいいほうに働いているように見えた。会心の出来、と思ったが、点数は驚くほど低い。オール巨人に難しいネタだと言われていたが、たしかに、準決勝を観たときにはこのネタで勝ち残るとは思わなかった。東京ホテイソンなら回文のネタだろうと思ったが、回文のネタだったら決勝には残れなかったのかもしれない。しかし、多くは準決勝と同じネタを披露したが、そうしなければいけないというルールはない。マヂカルラブリーは違うネタをもってきて、準決勝でウケたネタは最終決戦に温存したかたちになる。東京ホテイソンも先に回文のネタをもってきていたらどうなっていたか。

 もうひとつ気になったのは、やはり低得点だったアキナである。見取り図もそうだったのだが、ネタのなかに、お笑いで成功者になるイメージが含まれている。お笑いで売れること、お笑いでモテることそのものをストレートに題材にできるのは、いかにも大阪吉本的な文化に感じられて、関東で生まれ育った自分にはどうもなじめない。自分のような人間は、ウエストランドの「お笑い=復讐」のほうに心安らぐ。そして、今大会では錦鯉の年齢が話題にもなったが、渡辺隆のほうは42歳で、アキナとたいして年齢差があるわけではない。アキナの山名は40歳である。おいでやす小田は42歳、こがけんは41歳であることも思えば、アキナが未だに若者みたいな題材のネタをしているほうが異常に感じられる。

 ウエストランドのネタは去年の「誰も傷つけない笑い」に対するアンチテーゼでもあり、そこも好ましかった。ニューヨークにもその姿勢は感じた。去年、「誰も傷つけない笑い」に飛びついていた連中はなにを思っているのか知らないが、お笑いみたいなものは、反動、反発のくり返しであり、傾向が見つけられたそばからくつがえされていくというのが歴史である。準決勝では、ぺこぱ自身もその反発を表していたセリフがあったが、敗者復活ではそのセリフはなくなっていた。

 最終決戦に残ったのは、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリーの3組。最終審査は、3票、2票、2票と、見事に割れ、まさに、誰が優勝してもおかしくないという結果になった。個人的には、おいでやすこがの優勝のほうが好ましいとは思ったが、それもストーリーに飲み込まれているからそう思ったのである。マヂカルラブリーにしても、共有されるストーリーがあり、ストーリーを制したというところだ。

2020年12月2日水曜日

12月2日水曜日/「M-1」準決勝

◇ ブックオフ

 正午前に外出。夜に南大沢まで「M-1」のライブビューイングを観に行くため、めったに行かない土地に行くときはいつもそうするのだが、寄り道できるブックオフはないだろうかと事前に調べておいた。大和経由、小田急線。町田までは別の機会もあるだろうから、狙いは町田よりも先だ。まずは新百合ヶ丘店に。まあ、新百合ヶ丘に寄る機会はまだあるほうだが、今日は偶然にも注文のひとつが新百合ヶ丘からだった。ついでに直接お届けも済ませてしまう。

 新百合ヶ丘から多摩線になると、いよいよ未知のエリアだ。多摩永山店というのがあるが、グーグルマップで検索すると、駅からかなり離れている。あとに予定がなければいいが、ライブビューイングの前に疲れたくもない。今日は駅から近いところだけにしておこうか。それ以外の古本屋も探してみると、ブックスーパーいとうの本店に惹かれるが、ここもやっぱりかなり歩くことになる。永山に佐伯書店という古本屋も見つけた。永山で京王線に乗り換えればついでに寄れると思い、行ってみたが、ここでは買うものはなかった。

 京王永山から京王堀之内に移動し、ブックオフ八王子堀之内店に。結局、2店しかまわることができなかった。八王子堀之内店は新百合ヶ丘店よりもはるかに大きい店だったが、いい買いものができたのは新百合ヶ丘のほうだった。店の大きさといい本があるかはけして釣り合わない。

◇ 準決勝

 小雨が降るなか、多摩ニュータウン通りを南大沢まで歩いた。17時頃にはもう着いてしまい、fab南大沢というショッピングビルの3階にサンマルクカフェを見つけ、上映時刻までそこで時間をつないでいた。

 TOHOシネマズも同じ建物のなかにある。上映開始は19時。都内近郊は完売の劇場も多いなか、なぜか南大沢は売れ残っていて、空席だらけの客席にゆったりと座れた。ぶっちゃあさんのツイートで気がついたが、この時間には準決勝はじつはもう終わっている。ライブビューイングと謳っているが、本当はディレイビューイングなのだ。上映が始まり、スクリーンには司会のはりけ~んずが登場する。

 準決勝進出は26組。出演順に、ラランド、タイムキーパー、金属バット、ウエストランド、ニッポンの社長、ランジャタイ、MC、祇園、マヂカルラブリー、からし蓮根、カベポスター、ゆにばーす、キュウ、アキナ、MC、おいでやすこが、オズワルド、ロングコートダディ、インディアンス、東京ホテイソン、コウテイ、MC、学天即、ダイタク、見取り図、ぺこぱ、滝音、ニューヨーク、錦鯉。

 トップのラランドが大スクリーンに映されると、顔が緊張している様子がよくわかる。そのことだけでも映画館で観る意味はあると思った。

 準決勝の上映終了後は、映画館では、そのまま21時半から決勝進出者発表の生中継になる。なるほど、ここからはたしかにライブビューイングだ。全組終了後、発表までの短い時間に決勝進出者9組を予想し、ツイッターのフリートに投稿しておいた。自分の予想は、ウエストランド、からし蓮根、キュウ、おいでやすこが、オズワルド、コウテイ、滝音、ニューヨーク、錦鯉。

 結果は9組中5組が当たり。吉本勢がいつもわからなくて、3組が外れていた。吉本6組、非吉本3組という数は不思議と合っている。いちばん大好きなランジャタイは今回のネタはちょっと弱いかなと思ったけど、キュウは残ってもいい出来だと思った。やっぱり難しいかなと思ったのは東京ホテイソンで、しかし、ホテイソンは残った。予想は外れても、これは嬉しい。

 それぞれのネタにはどこまで触れていいのか、決勝や敗者復活戦ではおそらくこの準決勝と同じネタをやるので、ネタバレ禁止がアナウンスされていた。文句なしの爆笑だと思ったのはニューヨークと錦鯉。そんな2組がラスト2組だった。最初に大きくウケたと思ったのはウエストランド。おいでやすこが、オズワルドと続いたところも笑いが大きくなった。特に、おいでやす小田には空気が味方している。ベテランの苦労人が残るのは喜ばしいことなのだが、しかし、フレッシュなコンビが皆無な顔ぶれともなった。コウテイは残すのではと思っていたが。戦略もなにもない審査なのだという結果に感じられた。


2020年12月1日火曜日

12月1日火曜日/小林賢太郎の引退

 今日から日記を書きます。

◇ 南大沢 

 明日、「M-1」準決勝のライブビューイングを観に行こうかなと気軽に考えていたが、いざチケットを買おうとしてみたら、多くの劇場でもう完売してしまっていた。劇場数はけして少なくないのに、そこまでの人気だとはまるで認識してなかった。

 神奈川県は小田原のみが空席がある。都内では南大沢と府中。都心はぜんぜんだめ。南大沢というのはどこだかよく知らなかったが、確認してみると、横浜市でも県央寄りになるうちからはそんなに遠いわけではなかった。小田原に行くよりはぜんぜん楽だ。交通費のことを考えると少しためらうが、行ったことのない南大沢に行ってみるのも面白いかと思い、南大沢でチケットを購入することにした。ただ、直接行くのではつまらないから、明日までに寄り道のルートを考えておかなければならない。

 YouTube で、今さらながら、準々決勝の動画のチェックも始める。

◇ 引退

 ツイッターから、小林賢太郎が引退との報。パフォーマーとしては引退し、今後は裏方として活動するとのこと。これには驚いた。午前中には水島新司が引退とのニュースもあったが、同世代の引退のほうが驚くし、思うことは多い。

 僕らが大学の落研のときに、田辺エージェンシーが主催の「冗談リーグ」というのがあって、参加者募集のハガキが届いていた。うちの大学は参加しなかったのだけど、そこに出ていたひとたちが田辺エージェンシー所属になり、のちにトゥインクル・コーポレーションになっていったのだと思うが、正確なことはわからない。立川志ら乃さんが出ていたというのもあとで知った。笑い飯もたしか出てたんじゃなかったっけ。

 「下丸子らくご倶楽部」で観たラーメンズを強烈に覚えている。縄跳びを使ったコント。二十数年前。

◇ 今日の読書

 いがらしみきお「どうしてドステンちゃん」を読んだ。2018年刊。ブックオフで購入。

 ロバのドステンちゃんが主人公。ほのぼの系、いや、ぼのぼの系の動物マンガかと思いきや、時事ネタギャグマンガだった。ベテランのいがらしみきお、ギャグのリズムがぜんぜん枯れてないことに驚く。声を出して笑った。

ブログ アーカイブ

1月20日木曜日/「G-1グランプリ」

◇ 赤坂  早朝に目覚め、Netflix で「全裸監督」の続きを観てから眠りなおすが、からだが痛くて、なかなか起きあがれない。ツイッターからニュースを見ると、オードリー春日、ナイツ塙もコロナ感染と。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、それから、出かけるまで、「伊集...