2021年6月23日水曜日

6月23日水曜日/神保町二往復

◇ 偶然

 早朝に目覚め、生島ヒロシのラジオ番組をつけていたら、立花隆の訃報に驚いた。睡眠3時間程度で、朝から都内に。昨夜はどういうわけか、「爆笑問題カーボーイ」を完全に忘れていて、そうえいば、ラジコの地域判定が狂っていたが、とはいえ、こんなことはまずない。電車内で、タイムフリーで聴いていくが、「美の巨人たち」の永井博特集に田中が出ていたとは知らず、観逃してしまっていた。その話から、太田が観た「日曜美術館」のベーコン特集の話をたっぷりと。それから、高田先生の漫才協会外部理事の話にもなった。東横線に乗り、座れて、ラジオを聴きながら眠ってしまうが、新宿三丁目で乗り換えるために降りようとすると、隣りの席の若い男が、なんと、ピョン吉Tシャツを着ていた。

 めったに行くことのない曙橋に用があったのだが、この駅で降りるのは、それこそ、大学生のときにフジテレビに番組観覧に行って以来ではないだろうか。地下鉄の出口を出ると、ぽつぽつと雨が降っている。天気をまったく気にしていなかったが、しかし、ヤフーの天気予報を確認すると、晴れになっているからあてにならない。その後も、雨は降ったり止んだりしていたが、間がいいことに、おもてを歩く必要があるときには小雨になってくれる。昼食は赤坂見附で、ランチメニューのある店を探し、やきとん酒場ぎんぶたという店に入り、とじない豚カツ丼というのを食べた。モツスープ、豆腐、漬け物がつき、750円。

◇ 神保町

 それから、九段下に出て、神保町に寄っていく。昨日、注文があった本が見つからず、どうやらすでに売ってしまっていたようで困っていたが、もし神保町に寄れれば、新たに買ってしまえばいいんじゃないかと思っていた。「東京人」のバックナンバーだったが、雑誌ならそろっている店はあるだろうと考えていた。しかし、なにか必要のある本が決まっていて古本屋をまわるという経験は意外となく、九段下側から、ありそうな古本屋を覗いていくが、どこにでもあるだろうという気でいたが、いざ探そうとすると、ノウハウがわからない。ましてや、雨が降ったため、通常なら外に出してある均一本が出ていない店もある。交差点からすずらん通りに入り、適当に古本屋に入っていくが、こんなやりかたでは無理だと思い、検索して、ありそうな店をあたっていこうと考えるが、しかし、どう検索していいかもわからない。「東京人」では調べられず、雑誌専門店を念入りに見ていこうと、九段下側まで往復すると、古書ヴィンテージに「東京人」のバックナンバーがそろっているのを見つけ、必要な号を見つけるが、値段が高くて躊躇する。これではなんの利益も出ない。とりあえず、ほかになければここで買うことにして、もう少し粘ることにした。それにしても、疲れもあり、交差点のドラッグストアで、エクレアを買って食べた。また、すずらん通りまで往復する。マグニフという店にも初めて入った。「東京人」はなかったが、雑誌が充実している面白いお店だった。おしゃれ風な店だと思い、今までは敬遠していたが、これからは寄ってみることにしよう。三省堂の古書売り場も覗くが、「東京人」は見当たらない。「東京人」はよっぽど人気がないのではないだろうか。三省堂を出て、なにげなくツイッターで「東京人」を検索してみると、アットワンダーの店員さんのツイートが引っかかった。「東京人」のバックナンバーを大量入荷したという5月のツイート。画像を拡大すると、必要な号がある。ヴィンテージよりも安ければ、ここで買えばいいと思い、さっきも一度寄ったのだが、また、すずらん通りから戻る。二往復することになり、アットワンダーに着き、どこにあるのだろうと店内を探したが、エレベーターであがる3階の売り場があることに初めて気がつき、ここだろうと思い、3階にあがると、ツイッターの画像そのままの本棚があったが、しかし、なんと、「東京人」のバックナンバーは全号セットで販売されていた。しかたなくあきらめて、ヴィンテージで買うことにする。ヴィンテージの店員の兄ちゃんはとても不愛想だった。2時間近く歩きまわるが、ついでに買うような本もなく、まるでたいした成果が得られない。これだけの規模の本の街がありながら、まるっきり使いこなせていない。悲しくなり、余計な出費も控えようと思い、もう帰ることにした。神保町から半蔵門線に乗り、渋谷から東横線に乗り換え。各停でのんびり帰った。


 夜に帰宅し、タイムフリーで今日の「ビバリー昼ズ」を聴く。ジャングルポケットがゲスト。聴きそびれていた、月曜の「伊集院光とらじおと」も聴いた。ケラリーノ・サンドロヴィッチがゲスト。ラジオを聴きながら、オンライン将棋を指し、ブログの更新をした。録画の都合で、再生ができず、深夜にテレビを観ようと思っていたが、その前に眠ってしまった。深夜0時前。

2021年6月22日火曜日

6月22日火曜日/「日本の喜劇人」を読む(9)

◇ ラジオ・雑誌

 朝、「伊集院光とらじおと」を途中からつけると、稲川淳二がゲストだった。ライブの魅力を温泉に例えていたのは見事で、まったくそのとおり、温泉は浸からなければ意味がない。タイムフリーで、昨日月曜の「ビバリー昼ズ」も聴く。アキラ100% がゲスト。月曜のエンディングの恒例、高田先生が平野ノラの子どもの成長を訊くくだりが毎度面白い。

 楽天マガジンで雑誌のチェックも。「サンデー毎日」で、小林亜星の追悼文を岡崎武志さんが書いていた。2015年に「寺内貫太郎一家」出演者の座談会の司会をやっているのだ。ほんの6年前だが、2018年にはもう、出席者のうち、3名は故人になってしまった。「SPA!」の渋谷直角の連載マンガは、「週刊朝日」の松本人志の連載について描いている。一応、フィクションの体裁をとっていて、どこまでが実話かわからないが、同い年の渋谷直角の当時の実感はディテールまでじつに正確だと思う。たけしと松本の比較がよく議論されていたといい、この主人公はたけし派の発言にいらだち、上の世代にたけし派が多かったと書いているが、自分はまさに、渋谷直角と同い年だが、完全にたけし派だった。結果的には、たけしのバイク事故があったことで、その勝敗はうやむやになったような感じがある。「SPA!」では玉川太福の連載コラムも始まった。

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。「昭和50年男」の最新号の表紙は、なんと、コーネリアス「ファンタズマ」のデザインをそのまま使っている。アマゾンで検索すると、バックナンバーには高値がついているものもあり、これは値上がり確実ではないか。食欲なく、ドトールに入り、アイスコーヒーと一緒にクイニーアマンだけ食べておく。

◇ 読書

 小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続きを読む。第九章は「大阪の影」。冒頭に、1963年に、大阪を主にした漫才史の番組の台本の依頼がNHKからあり、ほかに適任者がいるのではと念を押したが、NHKのちからを利用して、関西の芸能の歴史を調べるのもいくらかは意味のあることかと考えたということが書かれている。「東京では漫才は傍系の芸能であるが、大阪では、主流であり、(略)漫才史と芸能史は重なり合う部分が多い。」とあり、そもそも、漫才が傍系だったということが、漫才ブームのあとの時代しか知らないわれわれの世代には、注意深く読まないと気がつきにくいように思う。そして、この章ではなんといっても、澤田隆治について多く書かれている。一見、辛辣な書きかたにも見えるが、友人とも書いてあり、澤田が書いていたことに後年感動したとも書いている。大阪の芸能界の〈煮つまっている〉人間関係を「ここでは〈批判的でありながらも友人〉といった関係は成立しない。」と書いているが、まさに、澤田とは〈批判的でありながらも友人〉だったのだろう。

◇ テレビ・音楽

 ドトールは冷房がきつく、あまり居心地がよくなかった。西友、クリエイトに寄り、買いものして、夜に帰宅する。録画していた「さんま御殿」を観る。家族特集だが、土佐兄弟だけはただの家族ではないから、この特集のなかでは邪魔だった。平野レミ(義娘と出演)の発言をきっかけに、さんまがお笑い陣にボケをふっていく流れがあったが、平野レミに向かって「余計なことしてくれたな」とは、ツッコミとしてもあんまりな言葉だ。土曜の「お笑い向上委員会」も観る。おいでやすこが、もう中学生が活躍し、こがけんがネタをやろうとしているのに、音曲漫才の師匠たちの話になってしまうという流れに爆笑した。ザ・ダッシュ、東洋朝日丸・日出丸という名が出て、ザ・ダッシュがわからなくて検索したが、松本が「ごっつ」のコントのなかで歌っていたのがザ・ダッシュのテーマ曲なのだ。それで思い出したが、たしか、「ごっつ」にはご本人が出演した回もあった気がする。このあたりのベテランの名前はさすがに、出演者のなかでも、さんま、今田、中川家しか反応しない。

 ラジオを聴こうとすると、パソコンのラジコの地域判定がまた狂っている。なぜか北海道になっているが、スマホで聴くのもわずらわしく、北海道でも放送されている「桑田佳祐のやさしい夜遊び」を聴いた。Spotify のニューリリースから、上白石萌音のカバーアルバムを聴いてみる。あんまり興味が湧かない女優だが、「ミュージック・マガジン」の表紙になっていて、注目のアルバムなのだろうか。まりんのポッドキャストでも語られていたが、配信は演奏者がわからないのがつまらない。カバーアルバムで、作詞作曲者だけわかってもしょうがないんじゃないか。深夜2時前に眠る。

2021年6月21日月曜日

6月21日月曜日/千鳥ヶ淵

◇ 散歩

 朝から都内に。靖国神社の近くで昼食になり、カレーのチャンピオンというカウンターだけの小さなお店で、ヒレカツカレーを食べた。キャベツがたっぷり乗った、フォークで食べる金沢カレー。それから、半蔵門のほうに行くことになり、そのあと、今日は時間があるから神保町に寄っていきたいと思っていたが、半蔵門からだったら、千鳥ヶ淵を歩いてみたくなった。以前、クルマで通ったときに、ここはいずれ歩いてみたいと思っていた。今日は天気がよく、暑くもなく、散歩にはちょうどいい。グーグルマップを見て、代官町通りというところを歩いていこうと思うが、土手の上が公園になっていて、せっかくだからそっちを歩いてみる。千鳥ヶ淵の上を高速が通り、水中に潜るようにして、トンネルに入っていく、その向こうに見えるビル群も含めて、面白い光景だ。竹橋に抜けるつもりで歩いていくが、左手にある公園を進むと武道館に着くらしい。武道館も九段下の側しか知らず、南側がどうなってるかなどは意識したことがなかった。今日はひとまず竹橋駅に向かうが、その手前にある国立近代美術館では、現在、隈研吾展を開催中だった。最近、隈研吾の本を立て続けに読んでいたところだったので、この偶然は嬉しい。本日月曜は休館日であり、隈研吾展はまた改めて訪ねることにしよう。








 竹橋にある毎日新聞社の前から左に進み、神保町にたどりつく。いつもどおり、古本屋をまわる。まずはアットワンダーから、外の棚から「東京人」の落語特集を買っていく。靖国通りを神保町の交差点に向かいながら、外の均一箱を順番に覗いていく。矢口書店では外の棚にある台本もじっくり物色したが、今日は買うものなし。交差点から水道橋方面に少し進み、アムールショップ、タクトまで覗くが、なにも買わず、戻ってきて、すずらん通りに。しかし、買うものなし。東京堂にも少し寄り、神保町を離れ、半蔵門線で渋谷に移動した。まんだらけに寄り、階段の百均から文庫本を2冊買っていく。松濤のベローチェに入り、ようやくひと休み。アイスコーヒーとクリームパンを食べた。

 ツイッターから、寺内タケシの訃報を今になって知った。訃報が出たのは土曜日で、二日間もそのニュースを目にしないとはいったいどういうことなのか。タイムラインを追いかけない代わりに、おすすめやトレンドはときどきチェックしているのだけど、本当に(自分にとっては)どうでもいいことしか話題になっていないのだとつくづく思う。ツイッターはともかく、土日のテレビ番組では扱われていたのだろうか。世の中、芸能ニュースといえば芸能ゴシップだと思う人間が大半で、まともな芸能史というものがまるで共有されていない。

 渋谷から、東横線の各停でのんびり帰ってくる。ダンボール板を買う必要があり、今週中に買わなければと思っていたが、20時頃には横浜に戻っていたので、今日買っていけばいいんだと気がつき、星川で途中下車、コーナンに寄り、さっそくダンボール板を買おうとすると、なんと、値上がりしているので躊躇する。ダンボールなんて、ほかにいくらでも調達する手はありそうだが、梱包の補強に使うため、きれいな無地のダンボールを使ったほうがいいだろうという考えでそうしているのだが、しかし、あんまり金をかけるのも阿呆らしい。3枚買おうと思っていたが、とりあえず、2枚にしておく。

 夜遅くに帰宅し、録画していた昨夜の「ガキの使い」を観た。ダイアン津田の24時間インタビュー。このシリーズ、インタビュアーとして小島さんが出ているのは知っていたけど、初めて観た。どういうわけか、今までぜんぶ観逃していたのか。小島さんに最後に会ったのはいつだろうか。髪が短くなり、さっぱりしていた。

 ブログを確認すると、なぜか、今朝8時台に500を超えるアクセスがある。なんだこれはと思うが、どの記事にアクセス数があるというわけでもなく、しかも、アクセス元はぜんぶアメリカになっている。書いている内容とは関係がなさそうで、なにがどうなってこうなるのか。明日は予定もなく、Spotify で寺内タケシを聴きながら、深夜0時頃には眠る。

2021年6月20日日曜日

6月20日日曜日/「野毛大道芸」

◇ ラジオ

 昼間、めったに聴かない「日曜日のへそ」(ニッポン放送)をつけてみたら、ケンドーコバヤシがゲストだった。土田晃之やケンコバの時代は今みたいに YouTube もないから、土田は勉強するために、やすきよ、紳助竜介、サブローシローのビデオを買ったという。土田とケンコバで、サブローシローの話をしているのが珍しくて面白かった。U-turn が「爆笑BOOING」に出たときに、審査員だったキダ・タローに褒められた話、あるいは、「お笑いウルトラクイズ」で春一番と同室になるのがいやだった話などもあった。

◇ 大道芸

 午後から外出。もっと早く出るつもりだったのに、だいぶ、もたついてしまった。ここ数日の涼しさからすると、今日はやや蒸し暑い。横浜から桜木町まで歩きたかったが、時間がなくなり、根岸線に乗る。ローソンストア100に寄り、パンを買って食べておく。ひさしぶりの横浜にぎわい座。いつぶりかというと、昨年9月の雲助一門会以来だった。「野毛大道芸2021 in 横浜にぎわい座」という公演。例年ならば春に行われるはずの野毛大道芸も、当然のことながら、コロナで中止となり、代わりに、にぎわい座でこういうものが開催されると知ったが、1月の1回目は情報をチェックしていなくて行きそこねてしまった。今日はその第2回公演。15時開演、20分前には入場。客席は指定席、一席ごとに空けているソーシャルディスタンス仕様。後方、真ん中の通路寄りの席をとった。前方2列と、桟敷席には客は入れていない。席にはチラシが入った透明な手提げ袋が置いてあり、そのいちばん上に「お気持ち入れ」と書かれたポチ袋が入れてある。

 開演し、幕が開くと、いつもの寄席仕様ではなく、暗幕に囲まれた広いステージになっている。この状態のにぎわい座を見るのもひさしぶりだ。まず、司会の三雲いおりが登場。それから各出演者を紹介していくのかと思えば、この紹介からもう、しっかりした構成のコメディショウになっていて、スタイリッシュに始まった。出演は三雲いおりを含め5組。トップは油井ジョージワンマンバンド。このひとは初めて観る。その名のとおり、ワンマンバンドの芸で、こういう芸はとても好き。楽しく、かっこいい。スカパラの曲をやったりして、選曲も面白かった。「前を向いて歩こう」という歌は、寿〔kotobuki〕という二人組バンドの替え歌バージョンだとすぐにわかった。寿〔kotobuki〕は「寿町フリーコンサート」の常連出演者だ。続く、空転軌道も初めて観る。3人組のジャグリング。これもかっこよく、きれいなスタイルの芸だった。ハンドベルを使った芸では、客席に降りていき、5色のベルを客に渡していく。客と関わる芸も、まあ、消毒していれば大丈夫ということなんだろう。舞台では5色のリングを使ったジャグリングをする。その色のリングを首にかけたらベルを鳴らしてくださいと指示を出し、ジャグリングのとおりに5人の客がベルを鳴らしていくと、「聖者の行進」になるという、これは驚きがあるし、洒落ていた。最後の、ベル付きのリングを使ったジャグリングもきれいだった。3番目は、めりこというポールダンサー。このひとも初めて観る。紹介する三雲いおりも女装で登場し、笑わせた。各組が終わるたびに三雲いおりが登場し、司会をしている時間が舞台を消毒する時間にもなっている。めりこは最初はひらひらのワンピースで登場し、可憐なダンスだったのが、途中からセクシーな衣装に変わり、ダンスも転調する。華麗に見せてはいるが、すさまじい筋力のはずだ。休憩を挟み、後半は三雲いおりのジャグリングから。ベテランの三雲いおりは笑わせるジャグリングだが、いつもの大道芸と違い、舞台で観るとこれがなかなかかっこよく、決めるところはびしっと決める。最後はくるくるシルク。後半2組は「野毛大道芸」ではおなじみ。くるくるシルクという3人組は特に大好きで、よく追いかけて観ていた。今日はなんと、ひとりが骨折していて、左腕があがらないようだったが、それにしてはほぼ問題なく動きまわる。マイナスをまるで感じさせないのはさすがだった。このひとたちこそ、大道で観る醍醐味をいつも味わわせてくれる芸で、だから好きなのだが、さて、舞台ではどうだろうというと、やっぱり、舞台に合わせてやりかたを変えているのだろうと思った。最後の足長の芸は、普段の大道芸では披露できないとプログラムに書いてあったが、しかし、過去に観た記憶はある。それよりもむしろ、この3人組は、普段の大道芸でしかできない芸のほうが多いんじゃないか。エンディングは全員登場、撮影タイムあり。2時間半、たっぷりの公演だった。


 17時半頃に終演し、福富町を抜けて、伊勢佐木町に向かう。どこかで食べようとイセザキモールを歩くが、なかなか決められない。てんやはどうかとふと思うが、てんやはいつの間にかなくなり、もつ煮込みの店になっていた。関内側まで歩いていくと、吉野家がなくなったのは知っていたが、向かいの富士そばもなくなっていて驚く。結局、イセザキモールの外に出て、ゆで太郎でミニカツ丼セットを食べた。ブックオフに寄り、6冊買っていく。どこかで読書をしていくにしても、時間の計算をするときびしいかと思い、すぐに帰ることにして、横浜駅まで歩いていく。しかし、歩いてみると、ひどく疲れている感じがする。いつもならば平然と歩いている距離なのだが、気温がやや高くなったせいだろうか。平沼のブックオフにも寄るが、なにも買うものなし。帰りの電車では眠り、クリエイトで買いものしてから帰る。



 夜遅くに帰宅し、疲れがひどく、横になり、タイムフリーで昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。土屋が白鳥師匠に気がつかれなかった話に笑う。「常連さん」は能町みね子。11時台ゲストはロバート秋山。続けて、「田村淳のNewsCLUB」も聴いた。聴きながら少し眠るが、首が痛くてしかたがない。深夜にテレビをいくつか観ながら仕事を片づけ、Spotify でポッドキャストを聴きながら改めて眠ろうとするが、今度はぜんぜん眠れなくなった。眠れないなんていうことは今まではぜんぜんなかったのに、ここ数日はどうも調子がおかしい。

2021年6月19日土曜日

6月19日土曜日/基本がなってない



◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から都内に。雨降り。昼食は市ヶ谷になり、カレーの王様で、ごろごろチキンカレーを食べた。それから、神田に移動することになり、万世橋を渡り、秋葉原まで歩いた。ブックオフに直行し、上階からじっくりと物色しながら降りていき、12冊買っていく。1階のレジでアプリを開こうとすると、電波が弱く、なかなか開けず、まずここからいらいらしたが、1875円の買いもので、5025円を渡し、おつりが3150円だが、研修中の札をつけた若い男の店員は、お札をそろえず、小銭もいっしょくたにして、トレイの上にばら撒くように置いた。あまりにも基本がなってない態度にむかっときたが、こういうときはなにかひとこと言ってやったほうがよかったのか。しかし、咄嗟に言葉が出ない。なんと言うのがいいのか。自分が書店員だったときも客に注意されたことはあったが、ただ、いやな記憶としてしか残らなかった。ベローチェでひと休み。アイスコーヒーと一緒にアップルパイを食べるが、やけに小さいアップルパイで、手にとったものの、戻そうかと思ったが、このコロナのご時世ではそれもためらってしまい、しかたなく買った。

◇ ラジオ・読書

 秋葉原から山手線で品川まで出て、横浜までは京浜急行で帰ってくる。夜になると、半袖ではやや寒いくらいだ。6月後半って、いつもこんなだったか。夜遅く帰宅し、聴きそびれていた先週の「HONMOKU RED HOT STREET」をタイムフリーで聴いた。1曲目、サニーデイ・サービスから始まったのにはちょっと意表を突かれる。柴田聡子の「GT」のカバーも聴けた。これはアナログ限定なのか。CKBが「ニューイヤーロックフェス」に出たときのエピソード、MCがジョー山中で、ジョー山中が読むとは知らずに「宇宙からやってきた6人の絶倫男たち!」というナレーションを渡したという話にも笑う。続けて、今週の「HONMOKU RED HOT STREET」もオンタイムで聴く。聴きながら、ブログをひとつ更新する。寒くなり、ついにパーカーを着た。

 深夜に読書。隈研吾・清野由美「新・都市論TOKYO」を読み終えた。「隈研吾による隈研吾」(だいわ文庫)が面白かったので、続けてこれをブックオフで買っておいた。2008年刊、集英社新書。現実の都市再開発に、今や、例外なくテーマパークの手法が導入されているという話からまず面白い。現実の都市のコピーであったはずのテーマパークを、いつの間にか、現実の都市がコピーするという逆転が起きているという。清野由美というひとは知らなかったが、隈研吾とふたりで、実際に街を歩きながら対談をしている。六本木ヒルズの回では、隈研吾が関わっているという事情もあるが、肯定的に語られている部分が新鮮に感じられた。森ビルの森稔は、教養人であり、芸術家でもある、とても文化的な一族であり、どうやら非常に野心的な開発だったということがわかる。この本からさらに時代が経ち、世の中がいよいよ身も蓋もなくなっていくと、なおさらここで語られていることは重要に思える。その反面、隈研吾は汐留には辛辣だ。あるいは、六本木と代官山の比較では、ロバート・ケーガンの熊の比喩を用い、熊に襲われることを想定するのがアメリカ的であり、熊が襲ってこないことを信じるのがヨーロッパ的なスタンスであるとして、六本木の都市開発は前者、代官山は後者にあたるという。ここで熊の比喩が出てくるのは、自身が「隈」だからだろうか。

2021年6月18日金曜日

6月18日金曜日/霞が関



◇ 貧乏暇なし

 まるで熟睡できず、早朝に目覚めるが、どうもからだが緊張した状態で眠っている。それ以前にまず、なかなか寝つけない。若いころにはまったくなかったことだ。朝から都内に。銀座で昼食になるが、やよい軒というつまらない選択になった。しょうが焼き定食を食べる。午後は霞が関に移動し、虎ノ門に向かって歩くことになるが、総務省、外務省、国税庁と、入り口には警備員が何人も立っているが、文化庁になると警備員がいないのが不思議だ。道路の向かいには報道の車両がいくつも停まっていた。あっちは裁判所か。夕方、ベローチェに入り、アイスコーヒーとあんぱんを食べる。虎ノ門から銀座線で渋谷に出て、まんだらけに寄っていく。階段の百均のスペースに、入荷がごっそりあったようで、カゴのまま、いくつも床に並べてあった。落語関係が多かったが、これは買うものなし。雑誌を丹念に見ていったらいろいろと面白いものがあり、13冊買った。大荷物になるが、まんだらけは袋をくれるので助かる。この量なので、紙袋を二枚重ねにして入れてくれた。東横線の各停で、のんびり帰ってくる。

◇ 読書

 電車内で、斎藤環「ヤンキー化する日本」を読み終えた。2014年刊、角川oneテーマ21。前著の「世界が土曜の夜の夢なら」が面白かったので、続けてこの対談集を読んだ。ヤンキー論でありながら、これは日本人論だ、と思いながら読んでいたが、あとがきにはまさにそれについて、「ヤンキーを論ずると、どうしても「日本人論」になってしまう。僕にはそれが不本意だった。」「しかし本書では、あえて日本人論として読まれることも辞さない、という姿勢をとっている。」と書いてあった。あらゆる日本人論はナルシシズムに通じてしまうが、この本ではわかりやすさを重視したという。巻頭で挙げられているヤンキーの特性は前著よりも整理されている。とはいえ、単純なヤンキー批判ではなく、フェアな分析をしているから面白く読んだのだ。與那覇潤との対談がとりわけボリュームがあり、1979年生まれの学者だが、ここでは政治について語られ、特に重要だと思い、難しくもあった。隈研吾との対談もあり、これは先に隈研吾の本を読んでいたから理解できることも多くなる。デーブ・スペクターとの対談では、デーブに向かって、斎藤環が「亡くなったナンシー関さんという人がいて……。」と切り出しているところには笑ってしまったが。(ナンシー関とデーブ・スペクターとで、論戦というほどでもないが、やり合っていたことがあったのをリアルタイムで読んで知っている。)

◇ ラジオ・テレビ・雑誌

 夜に帰宅し、タイムフリーで今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。佐久間宣行がゲスト。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。「さんまのまんま」の初夏スペシャルは、NEWS、花澤香菜&日高里菜、吉岡里帆、かまいたち、北村拓海&今田美桜が出演。最後に、グッズデザインをしたZAZYも登場。「ミュージックステーション」もざっと早まわしで観る。昨夜の「つぶやき英語」も観る。イーロン・マスクという人物を知らなかったが、ドージコインというものがあるというなら気にならないはずがない。日本でもっと流行ってくれないだろうか。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」に「漫才ブーム時代のツービートを語ろう」という鼎談企画があり、島田洋七、高信太郎、永峰明という顔合わせが珍しくて面白い。

 もう眠ろうとしていたところにメルカリから注文があり、梱包の準備だけしておくが、脳が緊張している状態になり、胃も痛くなる。タイムフリーで、今日の「問わず語りの神田伯山」を聴きながら、深夜2時頃にようやく眠った。ラジオでも聴いて、意識をそちらに奪われるようにしなければ、リラックスしないのかもしれない。

2021年6月17日木曜日

6月17日木曜日/「日本の喜劇人」を読む(8)

◇ テレビ・ラジオ・読書・映画

 水曜の夜はどういうわけか面白いバラエティ番組が集中するようになり、その録画を観る木曜が忙しくなる。まず、「水曜日のダウンタウン」。夫婦コンビに離婚か解散かの選択を迫るドッキリに、かりすま~ず、チャイム、ウェンズデイズが出演した。若手はともかく、ベテランの2組、現実に仕事がない状況でのこのドッキリは真に迫っていた。どのコンビも解散よりも夫婦をとった。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングでは、清水ミチコとナイツが「水曜日のダウンタウン」の話をする。これがあるから、「ビバリー」を聴く前に「水曜日」は観ておかなければと思うのだ。それから別の話題に移ろうとしていたが、途中で飯田浩司アナが入ってきて、辛坊治郎が太平洋横断に成功したとかいうのでわざわざ中継が入った。よりによって、「ビバリー」に辛坊治郎というのがそぐわない。たしかにすごいことには違いないが、辛坊治郎の興奮と、スタジオの清水ミチコとナイツのテンションがまるで釣り合っていなかった。これだけかと思いきや、12時台にもまた改めて中継を入れるのでうんざりする。まったく興味がないと思いながら聴いていたが、ひとりでいるほうが孤独を感じないというのはそのとおりだろうとは思った。

 午後、ラジオは中断し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観る。こちらもちょうど、清水ミチコがゲストなのだ。33歳の娘が結婚したという話にはちょっと驚いた。娘が33歳でも不思議はないのだけど、「ビバリー」を毎週聴いていても、そういえば、私生活の話はぜんぜんしない。33年前、妊娠中に「徹子の部屋」に出演した映像も流れた。室井佑月のものまねはテレビ初披露だろうか。育ての母の話もよかった。

 夕方、駅前の郵便局まで。昼間は激しく雨が降っていたが、すっかり止んだ。今日は涼しい。レターパックをひとつ出し、コンビニに寄り、「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は、今週も、シネマヴェーラの上映作品について解説を加えている。たしかに、セレクトした理由のわからないものもある。渥美清のドラマ作品2作のうち、片方は、小林信彦は観ていないのだという。

 帰宅し、聴きそびれていた月曜の「ズーム」をタイムフリーで聴いた。この番組、2時間半もあったっけと思ったが、今週は延長版のようだ。橋下徹がゲストで、オープニングから出ずっぱり。志らく師匠はもともと、水道橋博士との一件もあって、橋下徹のことが嫌いだったというが、「ひるおび」で政治についてコメントするようになり、橋下徹のツイートになるほどと思うようになっていったという。志らく師匠は良くも悪くもこういうひとで、なるほどと思うほうにあっさりと改めてしまう。ツイッターをあまり見なくなったので、橋下徹が百田尚樹と対立しているということも知らなかったが、しかし、タイムラインだけを見ていても、そんなツイートは流れてこないかもしれない。タイムラインだけを見ていると、もっと単純な図式でしか語られていない話が多い。

 部屋で読書もする。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続き、第八章は渥美清と小沢昭一について。「上昇志向と下降志向」と題されたこの章は、新潮文庫版で、ことあるごとに読みなおしている。小沢昭一の人生が個人的にことさら気になるからだが、小沢昭一の「それはそれとして」という論理展開に小林信彦がこだわっているところは何度読んでも可笑しい。そして、このふたりとともに、この章ではジェリー藤尾にも触れられている。なべおさみとは違って、ジェリー藤尾の評価は「決定版」にもきちんと残された。

 アマゾンプライムで映画を1本。「日本の喜劇人」に書かれていた「フランキー・ブーちゃんのあゝ軍艦旗」が、ちょうどアマゾンプライムにある。1時間11分と短いので、さっそく観てしまった。ほんと、書かれていたとおり、小沢昭一が出てくると笑ってしまう。大泉晃も可笑しい。さすがにこの古さでは手放しで楽しめるとは思わずに観ていたが、思いがけず、声を出して笑う場面もあった。フランキー堺が目をまわす場面に、アニメで星を入れているのにはちょっと驚いた。ほかにも特撮らしき場面が多々あり、たぶん、当時としては新しい技術をかなり使っている。新しいセンスの映画だったのかもしれない。

 夜もテレビ。録画していた昨夜の「お笑い実力刃」を観る。今回はナイツの特集で、これも本当は、ラジオよりも先に観ておくべきだった。漫才の定番ネタを3本、初披露の大事MANブラザーズバンドのネタがすこぶるくだらない。それからコントがあり、「捜査一課長」のパロディだが、ここになんと、中津川弦さんも出演する。これを楽しみにしていたのだが、ちょっと出るだけではなく、たくさんセリフがある役だ。負担のすさまじさを想像してしまうが、堂々たる活躍だ。なんだかいつもと雰囲気が違ったが、たぶん、テレビに出るから床屋に行ったのかもしれない。劇団ひとりが「ラジオショー」出演時に土屋の演技が上手いと言っていたが、このコントを観ると、それもうなずける。この番組、次週は中川家。充実のラインナップだ。深夜2時過ぎに眠る。

2021年6月16日水曜日

6月16日水曜日/平和の森公園






◇ 平和島・大森

 今日は朝から都内に。小雨。2ヶ月ぶりに平和島まで行くことになり、今度こそ、平和の森公園を歩いてみようと思い、グーグルマップを見ながら歩いていたら、「歩きスマホすんな!」というガキの声が頭上から聞こえた。俺に言ってるのかと思い、かっとなったが、相手にしないほうがいいと思い、そっちのほうは見向きもせずに歩き続ける。近所の家の二階の窓から言ってるような感じがしたが、まあ、ガキのほうが正しいから、かっとなるほうがおかしいが、ガキに馬鹿にされるようなおとなになっちまったかと思うと情けない。近くにデイリーヤマザキを見つけ、コロッケパンを買い、平和の森公園のベンチで食べた。もはや、平和もクソもあるかという気分である。ボートレース平和島が目と鼻の先で、2ヶ月前と同様、ここまできたら寄っていくのが成り行きかと思ったが、行ってみると、幸か不幸か、どうやら今日は開催していない。何曜日に開催しているのかもわからないくらいには素人だ。ビッグファン平和島のフードコートで食べていこうかとも思っていたが、まだ15時前だったが、半分くらいの店がもう閉まっていた。レースのない日はそんなものなのか。

 平和島から大森まで歩く。地図で見ると、京浜急行の平和島駅に行くのも、大森海岸駅に行くのも距離は違わない。途中、神社の御神木が目に入り、この木はなんの木だろう、気になる木だなと思い、気になる木を写真に撮りながら歩いた。大森海岸駅のところで曲がり、大森駅方面に進む。西友のブックオフに寄り、じっくりまわるが、いい本がぜんぜんない。1冊だけ買っていく。遅い昼食になり、ニイハオという店に入ってみた。ランチメニューの看板が出ていて、17時までランチをやってるというのでここに決めた。豚肉とキクラゲ・玉子炒め。ご飯、サラダ、スープ、杏仁豆腐がついて、たったの 600円。とても良心的な価格。帰り際、壁に有名人の写真が貼ってあることに気がつき、ぱっと見て、片桐はいりだけはすぐにわかった。どこかで読書していくつもりだったが、眠くてたまらない。京浜急行の各停なら座れるだろうと思い、大森海岸駅まで戻り、横浜まで眠っていく。有隣堂に寄り、それから、ビブレのブックオフに寄る。ここでは5冊買った。




◇ ラジオ

 夜に帰宅し、今日の「ビバリー昼ズ」と、続けて、「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。高田文夫先生が水曜日のゲストに初登場。疲れきって帰ってきたが、これを聴くまでは眠れないと思った。重大発表があるというのでなにかと思ったが、なんと、高田先生が漫才協会の外部理事に就任という発表だった。そういえば、先日の放送で、東洋館で、球児好児、昭和こいると会ったとしゃべっていたが、このことだったのだ。高田先生としゃべってると師匠がたが元気になり、蘇生されるというのだからすごい。ヒロシを連れてきて、順子ヒロシを復活させるだとか、「新のいるを探してる」など、アクロバティックなアイデアがさっそく止まらない。「OWARAIゴールドラッシュ」「高田笑学校」と、高田文夫プロデュースのライブを追いかけていたころの興奮がよみがえってきた。深夜0時過ぎに眠る。

2021年6月15日火曜日

6月15日火曜日/「日本の喜劇人」を読む(7)

◇ テレビ・ラジオ

 今朝は涼しく、気持ちよく眠れた。午前中に、録画していた昨夜の「さまぁ~ず論」を観た。ゲストは見取り図、今週は後編。三村に、MCのパンサー向井が、生き残っていかなきゃみたいな時期はあったのかと訊くと、三村は「本当のこというと、生き残っていかなきゃっていうギリの、底辺の話じゃなくて、天下獲ろうっていう上の話だからね。」と答えた。うっかりすると忘れてしまうが、バカルディの時代はたしかにそうで、ダウンタウン、ウンナンに続く存在として、ホンジャマカ、バカルディが期待されていた時代の空気があった。しかし、三村は「天下を獲れてないのよ。」と。「とんねるずさん、ダウンタウンさんとかとはちょっと違うなって、ひそかに思ってますよ。」 大竹「三村さん曰く、お笑いの歴史のね、いずれ年表みたいのが出たとしたら、俺らは載らないだろうっていうの。」  三村「そんな細かい年表なんかないから。」「こっから年表に載るにはって考えると、ピークはこの先にないと載れないのよ。」

 タイムフリーで聴いた昨日月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、劇団ひとりがゲスト。「元気が出るテレビ」の「お笑い甲子園」でのデビューから、「本能のハイキック」「リチャードホール」「ゴッドタン」と、こうして話を聴いていくと、目立ったブレイクがあったわけではなく、数珠つなぎに仕事が仕事を呼び寄せていったという感じがある。「陰日向に咲く」も、幻冬舎の編集者がライブを見て、流行りのネタ本を提案されたが、書いてみたら小説っぽかったからというので、小説の企画に切り換えたという。この切り換えも見事だ。小説が監督業につながっていくわけだが、後半は土屋も出演する「浅草キッド」の話になり、聴けば聴くほど、これは観たくなる。


◇ 読書・テレビ・ラジオ

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、相州そばに寄り、特製肉つけ麺を食べた。780円。西友のイタリアントマトに入り、読書をしていく。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続きを、暇ができた日に一章ずつ読み進めている。第七章はクレイジー・キャッツ(この本ではこの表記)。80年代以降の植木等、「スーダラ伝説」の再ブレイクについても書き足されていて、これは新潮文庫版と見比べなければならない。帰宅してから見比べてみると、なべおさみについての箇所が「決定版」ではごっそりカットされているのだ。「決定版」では、なべおさみは索引に名前すらない。

 録画していた今日の「徹子の部屋」は、小林亜星追悼になっていた。これを観るまで気がつかなかったが、「この木なんの木」は作詞が伊藤アキラなのだ。この曲は、作詞家、作曲家を、立て続けに亡くしてしまった。日曜の「笑点」を観ると、演芸コーナーに球児好児が出ていた。「ゲロゲーロ」のネタは、球児師匠がひっくり返る箇所があるが(もちろん、ひっくりカエルのシャレ)、球児師匠はもうひっくり返れない。代わりに、好児師匠がひっくり返るように変えられていて、好児師匠はお元気だ。

 タイムフリーで聴いた昨日月曜の「伊集院光とらじおと」は、林真理子がゲスト。「小説8050」という新刊が話題の中心になるが、伊集院にここまで熱っぽく語られると興味も湧く。それから、林真理子は雑誌の連載コラムなんかでも最近はずいぶん直されると言い、コンプライアンスの話にもなった。今朝の「らじおと」も、オープニングはあまり聴かないのだが、珍しく聴いてみたら、今朝は小林亜星追悼から始まっていた。今日のゲストは予告どおり、円楽が登場する。昨日の放送後に収録したもので、45分たっぷり放送した。二人会の話が中心だが、密度の濃い落語論が語られていた。伊集院が談志師匠のエピソードを話していたが、しかし、これは話が不正確だと思う。聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「FLASH」の巻末の「寄港めし」というページに伯山が登場していた。浅草の蕎麦屋を紹介しながらインタビューに答え、こちらでも談志師匠の話をしている。

 続けて、昨夜の「深夜の馬鹿力」も聴く。当然、二人会の話を期待してだが、なんと、つい先週に、にぎわい座の円楽の会にまた出ていたと知り、これは悔しくてたまらない。ツイッターで検索してみても、伊集院ファンでもこれはさすがにノーチェックだろう。しかし、「タイタンシネマライブ」と同じ日だったから、一か八かで観に行くということはなかったとは思うが、それにしても、にぎわい座に毎月通っていた時期もあるのだから、そのモチベーションがあれば、二度の出演のどちらかは観ていておかしくない。思うように落語会に行けないというのはつまらないものだ。二人会の話はたっぷりと、1時間45分過ぎにようやくコーナーに入ったが、エンディングにまた二人会の話に戻った。円楽の二席について、「一文笛」という噺を初めて聴いた驚きを、筋を説明しながらえんえんと語っていたが、ほかの部分でも、落語ファンなら知っているようなことに対しても、素朴な驚きをもって語っているというところが多々あり、考えてみると、十代で落語家になり、その後に離れたという距離感は独特だ。落語ファンの段階がなく、いきなり落語家として落語とつきあい、しかし、落語家の感覚にも伊集院はなりきらなかった。

 深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をつける。ぼんやり聴いていたら、いつから二人会の話になったのかわからず、いい加減なもので、じきに眠ってしまった。

2021年6月14日月曜日

6月14日月曜日/本格的とは



◇ 鶴見

 昼前から外出。京急大師線の東門前というところに用があり、帰りは鶴見に寄った。ラーメン屋のせたが屋でひさしぶりにカレーを食べようとしたが、食券を買おうとすると、カレーの食券が売り切れになっていて、ラーメンは食べたくなかったので、すみやかに店の外に出たが、ちょうどそのとき、食券を買う前に消毒をお願いしますと店員が声を出し、それを拒否して外に出たかのようなタイミングになってしまった。代わりに、日乃屋カレーに入り、コロッケカレーの七分盛りを食べる。この店はたしか、以前はれんげ食堂じゃなかったろうか。そのあとは、ベローチェでひと休み。冷房がきつくて、腹が痛くなった。駅の西側に移り、ブックオフに寄る。なかなか買うものがあり、10冊買った。京浜東北線で帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していた土曜の「お笑い向上委員会」を観た。3時のヒロインにクレームをつけるゲストとして登場した、あぁ~しらきのペースに、番組が支配されていく流れに笑った。日曜の「週刊さんまとマツコ」も観る。芸能人がさんまとマツコに悩み相談をするという企画で、野村萬斎の娘の野村彩也子アナウンサー(芸能人?)が登場し、二世の悩みをさんまに相談した。狂言風の天気予報をやらされ、発声に不満だったさんまは狂言をもっと本格的にやってくれと要求するが、やりなおした野村アナは「このあたりのものでござる」から始めるという、本物の家の子の考える本格的が、当然のことながら、さんまが要求するようなパロディ化された本格的とは違うのが面白かった。二番目には、ジェラードンのかみちぃが登場し、結婚について相談した。さんまが、大竹しのぶの前夫の服部晴治についてしゃべっていたのが珍しかった。

 タイムフリーで、今朝の「伊集院光とらじおと」のオープニングを、昨日の二人会が気になって聴いたが、明日は円楽がゲストで、今日、このあとに収録があるという。今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、円楽・伊集院二人会を、高田先生は行ったわけではないのだけど、こちらでも話題にはしていた。それから、新潮社からさんまの本が出るという話をしていて、高田先生も原稿を書くという。12時台ゲストは三四郎。続けて、円楽・伊集院二人会の情報を追いかけ、「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴いた。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊プレイボーイ」のオール巨人の連載は、幻のエンタツ・アチャコ襲名計画について。襲名の話があったことは知っていたが、そうか、巨人はアチャコの孫弟子にあたるんだ。

 小林亜星の訃報を夜になって知り、びっくりする。今日はツイッターを見ていなくて、メールをチェックしていて、朝日新聞のニュースメールで知った。夕方には訃報が出ていたのか。「深夜の馬鹿力」を聴こうと、始まるのを待っていたが、深夜1時前に眠ってしまった。

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1月20日木曜日/「G-1グランプリ」

◇ 赤坂  早朝に目覚め、Netflix で「全裸監督」の続きを観てから眠りなおすが、からだが痛くて、なかなか起きあがれない。ツイッターからニュースを見ると、オードリー春日、ナイツ塙もコロナ感染と。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、それから、出かけるまで、「伊集...