2021年6月17日木曜日

6月17日木曜日/「日本の喜劇人」を読む(8)

◇ テレビ・ラジオ・読書・映画

 水曜の夜はどういうわけか面白いバラエティ番組が集中するようになり、その録画を観る木曜が忙しくなる。まず、「水曜日のダウンタウン」。夫婦コンビに離婚か解散かの選択を迫るドッキリに、かりすま~ず、チャイム、ウェンズデイズが出演した。若手はともかく、ベテランの2組、現実に仕事がない状況でのこのドッキリは真に迫っていた。どのコンビも解散よりも夫婦をとった。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングでは、清水ミチコとナイツが「水曜日のダウンタウン」の話をする。これがあるから、「ビバリー」を聴く前に「水曜日」は観ておかなければと思うのだ。それから別の話題に移ろうとしていたが、途中で飯田浩司アナが入ってきて、辛坊治郎が太平洋横断に成功したとかいうのでわざわざ中継が入った。よりによって、「ビバリー」に辛坊治郎というのがそぐわない。たしかにすごいことには違いないが、辛坊治郎の興奮と、スタジオの清水ミチコとナイツのテンションがまるで釣り合っていなかった。これだけかと思いきや、12時台にもまた改めて中継を入れるのでうんざりする。まったく興味がないと思いながら聴いていたが、ひとりでいるほうが孤独を感じないというのはそのとおりだろうとは思った。

 午後、ラジオは中断し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観る。こちらもちょうど、清水ミチコがゲストなのだ。33歳の娘が結婚したという話にはちょっと驚いた。娘が33歳でも不思議はないのだけど、「ビバリー」を毎週聴いていても、そういえば、私生活の話はぜんぜんしない。33年前、妊娠中に「徹子の部屋」に出演した映像も流れた。室井佑月のものまねはテレビ初披露だろうか。育ての母の話もよかった。

 夕方、駅前の郵便局まで。昼間は激しく雨が降っていたが、すっかり止んだ。今日は涼しい。レターパックをひとつ出し、コンビニに寄り、「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は、今週も、シネマヴェーラの上映作品について解説を加えている。たしかに、セレクトした理由のわからないものもある。渥美清のドラマ作品2作のうち、片方は、小林信彦は観ていないのだという。

 帰宅し、聴きそびれていた月曜の「ズーム」をタイムフリーで聴いた。この番組、2時間半もあったっけと思ったが、今週は延長版のようだ。橋下徹がゲストで、オープニングから出ずっぱり。志らく師匠はもともと、水道橋博士との一件もあって、橋下徹のことが嫌いだったというが、「ひるおび」で政治についてコメントするようになり、橋下徹のツイートになるほどと思うようになっていったという。志らく師匠は良くも悪くもこういうひとで、なるほどと思うほうにあっさりと改めてしまう。ツイッターをあまり見なくなったので、橋下徹が百田尚樹と対立しているということも知らなかったが、しかし、タイムラインだけを見ていても、そんなツイートは流れてこないかもしれない。タイムラインだけを見ていると、もっと単純な図式でしか語られていない話が多い。

 部屋で読書もする。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続き、第八章は渥美清と小沢昭一について。「上昇志向と下降志向」と題されたこの章は、新潮文庫版で、ことあるごとに読みなおしている。小沢昭一の人生が個人的にことさら気になるからだが、小沢昭一の「それはそれとして」という論理展開に小林信彦がこだわっているところは何度読んでも可笑しい。そして、このふたりとともに、この章ではジェリー藤尾にも触れられている。なべおさみとは違って、ジェリー藤尾の評価は「決定版」にもきちんと残された。

 アマゾンプライムで映画を1本。「日本の喜劇人」に書かれていた「フランキー・ブーちゃんのあゝ軍艦旗」が、ちょうどアマゾンプライムにある。1時間11分と短いので、さっそく観てしまった。ほんと、書かれていたとおり、小沢昭一が出てくると笑ってしまう。大泉晃も可笑しい。さすがにこの古さでは手放しで楽しめるとは思わずに観ていたが、思いがけず、声を出して笑う場面もあった。フランキー堺が目をまわす場面に、アニメで星を入れているのにはちょっと驚いた。ほかにも特撮らしき場面が多々あり、たぶん、当時としては新しい技術をかなり使っている。新しいセンスの映画だったのかもしれない。

 夜もテレビ。録画していた昨夜の「お笑い実力刃」を観る。今回はナイツの特集で、これも本当は、ラジオよりも先に観ておくべきだった。漫才の定番ネタを3本、初披露の大事MANブラザーズバンドのネタがすこぶるくだらない。それからコントがあり、「捜査一課長」のパロディだが、ここになんと、中津川弦さんも出演する。これを楽しみにしていたのだが、ちょっと出るだけではなく、たくさんセリフがある役だ。負担のすさまじさを想像してしまうが、堂々たる活躍だ。なんだかいつもと雰囲気が違ったが、たぶん、テレビに出るから床屋に行ったのかもしれない。劇団ひとりが「ラジオショー」出演時に土屋の演技が上手いと言っていたが、このコントを観ると、それもうなずける。この番組、次週は中川家。充実のラインナップだ。深夜2時過ぎに眠る。

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