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2021年10月6日水曜日

10月6日水曜日/今日もテレビばかり

◇ 朝

 朝、Spotify で、リリースを楽しみにしていた折坂悠太の新アルバム「心理」を聴きながら、ブログの更新をひとつ。折坂悠太の「平成」というアルバムが好きで、くり返し聴いたが、新アルバムはどうだろうか。アマゾンから注文がひとつあったが、メルカリで販売済みのもので、キャンセルのメールを出すしかない。たまに注文があると思えばこんなことばかりだ。10月になってから、緊急事態宣言が解除されたせいなのか、注文がめっきり入らなくなった。

◇ テレビ

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をオープニングだけ聴いた。昇太師匠が東海大の客員教授に就任したことを話題にし、そのあとは、清水宏が電話出演し、「ひとり舞台フェスティバル」の告知をした。ツイッターを細かく見ていないので、こういう公演情報にはすっかり疎くなった。録画していたテレビ番組をいくつか。爆笑問題と伯山の新番組「作画プレゼン!刺さルール」を観る。お笑い芸人が世界のルールを作画でプレゼンするという番組で、初回は、ヒコロヒーと蛙亭が対決し、伯山になぜか司会をやらせている。「はなつまみ」と「シンパイ賞」が終了し、合流したような妙な番組になった。新番組をもうひとつ、「ホリケンのみんなともだち」の初回を観ると、出川、蛍原、スピードワゴン小沢という4人で、「スポーツ知ったかぶり」トークをする。これはどういう番組になるのかわからない。

 先週に放送された「金スマ」の太田プロ特集もしっかり録画しておいた。スタジオには、お笑い陣を中心に、所属タレントがたくさん出演していたが、そのわりには、歴史をきちんと語れるひとがいない。出てくる情報は、すべてトリビア的なものでしかなく、VTRには伊東四朗がせっかく出演したのに、インタビュアーの宮下草薙がお粗末そのもので、観ていていらいらさせられた。伊東四朗の証言よりも、宮下草薙が伊東四朗に緊張しているリアクションを見せるほうが大事だと考えている番組なのだと思うしかない。太田プロのタレントは誰も歴史を語れず、太田プロを辞めた爆笑問題のVTRがいちばん信用できるものだと思った。社長夫妻の人物像には興味があり、この部分は面白かった。松村邦洋が登場しないと思っていたら、社長に関する部分で、最後に登場した。秘蔵映像もずいぶん流れて、爆笑問題が若手時代に漫才をやっている「爆笑スペシャル」の映像を観ることができたが、この番組は説明なしではわかりにくい。「爆笑スペシャル」というと、爆笑問題と関連がありそうに錯覚するが、せんだみつおが司会のネタ番組だ。映像には、杉兵助やチャイルズも映っていた。そのほか、鶴太郎のおでん芸を解説するのに、TBSの番組だが「ひょうきん族」の映像が流れた。

 先週の「アメトーーク!」の「マセキ芸人」も観た。出川、バカリズム、狩野英孝、ナイツ、三四郎、パーパーというメンバー。それ以外にも、前回出演の3名、アントキの猪木、マギー審司、ドロンズ石本も客席に座るかたちで出演した。バカリズムの怖さがだいぶフィーチャーされていたが、それらは「ナイツ ザ・ラジオショー」ですでに知る話が多かった。

◇ 読書

 今日も昼間は出かけず、テレビを観て、読書をして、夜になり、スーパーに買いものに行き、すぐに帰ってきた。まあ、そのあいだにこまごまとしたこともいろいろとしているのだが。ちびちびと読んでいた、深沢七郎「言わなければよかったのに日記」をようやく読み終えた。1987年刊、中公文庫。読みかけのまま、しばらく中断して放っておいてしまったが、前半、作家たちとの交流の部分がすこぶる面白かった。「楢山節考」はあまり理解できなかったが、そのあいだに、嵐山光三郎「桃仙人」を読み、深沢七郎の人物像を知ったせいもあるか。

◇ 再びテレビ

 夜に2時間ほど眠り、それから深夜に、録画していた「水曜日のダウンタウン」を観た。先週に引き続き、おぼん・こぼん企画のファイナル。これだけはネットニュースなどで情報を知る前に観てしまわなければならなかった。先週の予告どおり、こぼんの娘の結婚式に、おぼん・こぼんはふたりそろって出席するのかというのが注目点だったが、ふたりそろって登場し、安心するが、しかし、番組はまだ序盤だ。これから1時間、なにがどうなるのかと思わされるが、なんと、二転三転あり、釘づけにさせられる。なにしろ、おぼん、こぼん、それぞれの内面で起きていることなので、まるで予測がつかない。お蔵入りにならずに放送されているということは、解散はさすがにないだろうとは思いながら観ていたが、それでもはらはらさせられた。最初のドッキリ、それから、そのあとの催眠術と、裏側の話も少し耳にしていたので、この番組の乱暴さをかなり感じてもいたが、最終的には、やりっぱなしではなく、最高の結果に着地させてくれた。しかし、結果だけを観れば、さすがは「水曜日のダウンタウン」ということになるが、非常に危なっかしい番組だとは思う。途中で、塙さんが、オンエアを犠牲にしてでも場を治めようとしていたのがリアルだった。おぼん・こぼんのBGMに、たけしの「浅草キッド」をつけていたことには違和感があり、そこは唯一の不満に感じた。深夜にすっかり興奮して、眠気が飛んだ。ブログの更新にとりくみ、朝まで。

2021年9月5日日曜日

9月5日日曜日/たけしが襲われた

◇ 事件

 早朝6時前に目覚め、まず、ブログの更新をしてから、まだ眠いが、録画していた番組を観ようとしてテレビをつけると、いきなり、たけしが襲われたというニュースが流れて驚いた。アナウンサーの声のトーンから、無事だということはなんとなくすぐに感じとったが、襲ったのは四十代の男で、つるはしのようなものでクルマを叩いたという。昨夜の「Nキャス」の生放送後に、まさか、そんな事件が起きていたとは。今朝の「サンジャポ」でも、TBSで起きた事件でもあるし、たけしの事件を冒頭で伝えていた。

 ネットニュースにもなっていたので、今朝の「安住紳一郎の日曜天国」もタイムフリーで聴くと、たけしの事件について、オープニングでしゃべっていた。「たけしさんの乗るクルマは、普段、街中で見かけるようなクルマではなくて、本当に、一国の大統領が乗るようなVIP仕様なので、びくともしなかったようですけれど、怪我なくて本当によかったなと思います。」「よく、たけしさんはお弟子さんをお取りになるので、弟子入り志願のひとがダメ元で、たけしさんのクルマめがけて、声掛けてくるっていうのは私も何回も目にしていて、また、少し熱狂的、というか、常軌を逸して、興奮しているっていうような、まあそれは、なぜ興奮しているのかはいろいろ理由があるようですけども、そういうようなひとも、たまあにね、ちょっと、声を掛けてきたりするというような、懐の深いたけしさんだからこそ、なのかもしれませんが、そういうような状況もあったので、もしかすると、そういうところの延長線でなにかあったのかなと、いうような、想像をしていますが。」

◇ ブログ

 ツイッターに、古い友だちから珍しくDMがあり、ツイッター12周年の通知が届いたそうで、12年前にツイッターを薦めたのが自分らしいのだが、まるで記憶になかった。ブログを始めたことだけを伝えたら、どうやら見つけてくれたようだが、伝えておいてなんだけれども、このブログ、どうやったら見つけられるんだろうか。だいたい1ヶ月遅れのペースで更新しているということは前にも書いたが、7月下旬のオリンピック開会式の日の更新をしてからアクセス数がやや増えていて、統計情報を確認してみると、なぜか半分以上がアメリカからのアクセスだ。1件だけ、ロシアからのアクセスもあり、まあ、海外のひとでも関心のある話題だとは思うものの、どうも不可解だ。

◇ ラジオ・テレビ

 午後は「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。パソコンのエリア判定がまた狂っていて、なぜか石川県になってしまっていたが、石川でも「日曜サンデー」は放送されていたから、問題なく聴けた。ラジコの出演者の表示が、石川の放送局では、まだ、江藤愛のままになっている。交通情報の時間は、石川ではBGMだけが流れているということも知れた。14時台ゲストは渡辺徹。聴きながらクリックポストを作り、15時前に、近所の郵便ポストまで投函に行く。

 録画していた「ワイドナショー」も観ると、東野幸治が夏休みで、田村淳が代わりにMCを務めていた。BPOのニュースを扱っていて、痛みをともなうことを笑いの対象とするバラエティを審議対象にするというものだが、ちょうど、淳と松本という当事者のようなメンバーになった。

 夜になって、ツイッターからニュースを見ると、たけしの襲撃犯は、6月に弟子入り志願をしていたという新事実が出てきた。ということは、安住がラジオで話していたことがかなり正確で、事件が起きたときにはTBSにまだ残っていたというから、警察に行ってきたという社員から、なにか情報を得ていたのかもしれない。ツイッターを見ると、この日の「Nキャス」の冒頭で、たけしが共産党に投票すると発言したというので、それを事件と結びつけてどうこう書いている連中がいたが、まともな感覚とはかけ離れているとしか言いようがない。その発言だけを切り取った動画も拡散されていて、放送を観ていればギャグ以外のなんでもないとわかるものなのに(観ていてもわからない人間もいるのだろうが)、放送直後の犯行であることを考えても、そんなはずがないだろう。

◇ 映画

 夜にスーパーまで買いものに行き、帰ってきてから、アマゾンプライムで映画を1本。黒沢清監督「DOORⅢ」を観た。黒沢清の名を初めて認識したのは「CURE」だったと思うが、ウィキペディアにあたると、この作品は1996年、「CURE」の前年に発売されたVシネマだ。田中美奈子が主演という時代だが、あの時代に観ていたら、驚くところはあったのかもしれない。「黒沢清の映画術」は売ってしまって手元にないが、参照したかった。

 タイムフリーで、聴きそびれていた金曜放送の「問わず語りの神田伯山」を思い出したように聴いたが、「ラフ&ミュージック」の爆笑問題をいじりまくっていて面白かった。伯山もやっぱり、浅草キッドの「お笑い男の星座」を読んでいるようだ。深夜0時頃に眠る。

2021年8月27日金曜日

8月27日金曜日/「タイタンシネマライブ」

◇ テレビ

 早朝に目覚め、録画していた火曜放送の「さんま御殿」を観た。「運動オンチ vs 運動神経バツグン」というテーマで、スケボーとサーフィンの金メダリストがさっそく出演していた。観ていてあれっと思ったが、VTRに、地蔵中毒の東野良平が出演していた。がじらさんが出演することでもあれば面白い。スタジオには、運動オンチ側に志らく師匠が出演していた。

◇ 横浜

 朝から横浜まで。みなとみらいから、日産ギャラリーを抜け、横浜駅まで戻り、西口に移動した。まだ正午前だったが、昼食にしようと思い、店を探すが、まだ時間が早いせいか、店はどこも閉まっている。できれば、知らない店に入ってみたいと思い、無駄に歩きまわってしまうが、ジョイナスの地下に入り、いよいよめんどうになり、北浜という店に決めた。とんかつ定食。800円。いい肉なのかわからないが、とんかつがとても薄かった。ご飯はおかわり自由だと言われたが、一杯食べるのがせいいっぱいの薄さだ。食後にはホットコーヒー付き。夏なのにホットコーヒーかと思ったが、このコーヒーのカップがまた小さい。しかし、コーヒーの質はよさそうだった。夜に予定があるが、それまでにかなり時間がある。まず、ビブレのブックオフに寄るが、一昨日に寄ったばかりで、なにも買うものはなかった。そのあとは、カラオケに行ってしまうことにした。カラオケ館で、ひとりカラオケ、90分。約1ヶ月ぶりのカラオケ。コンセントがあり、スマホの充電もできた。なんの計算もしないで入ってしまったが、会計時、1299円というのでちょっとびっくりしてしまった。カラオケ館で、今まで千円超えたことなんかないのに、もしかして、横浜店は値段が高いのか。


 カラオケの値段に動揺したまま、横浜から海老名に移動する。電車内で、読書しようとするが、眠くなり、スマホでラジオを聴いた。今日の「ビバリー昼ズ」を聴き始めたらすぐに眠ってしまい、気がついたら、つぎは大和だった。しかし、どうも変だと思い、注意すると、進行方向が逆で、どうやら海老名まで乗り、大和に戻ってきていたようだ。1時間近く眠っていたのか。大和で反対方向に乗り換え、ようやく海老名にたどりつく。かなり時間があると思っていたのに、なんだかそうでもなくなってきた。ビナウォークのマツモトキヨシで飲みものを買い、ドトールに入り、アイスコーヒーとアップルパイを食べた。

 太田光「違和感」を読み終えた。2020年刊、扶桑社新書版。インタビューを構成者がまとめた本だが、太田自身の文章と比べると、どうも言葉に緊張感がなく、発言が走っている感じがする。時事的な話題、社会的な話題よりも、談志、たけしの話題などのほうが面白かった。ツイッターを少し見ると、明日のフジテレビの特番で、なんと、松本人志と爆笑問題が共演するようだ。


◇ ライブ

 ドトールの冷房がきつく、早めに出てしまう。今日は時間がかなりあると思っていたが、どうも時間の使いかたに失敗した。TOHOシネマズ海老名で、「タイタンシネマライブ」を観る。今日は横浜に行く用があったから、川崎で観てもいいと思っていたのだが、昨夜の時点で、川崎は完売してしまっていた。始まる前にまた確認していたら、海老名も完売になっていた。18時半開演。出演順に、ウエストランド、ダニエルズ、キュウ、脳みそ夫、XXCLUB、サイクロンZ、まんじゅう大帝国、日本エレキテル連合、神田伯山、BOOMER&プリンプリン、爆笑問題。ウエストランドがトップというのも珍しい。刑務所の生活のネタで、変なことを言っているほうが入れ替わるという新パターン。XXCLUB は差別を題材にしたきわどく挑戦的なネタだった。サイクロンZは手品師のコント。あてぶりのネタでちょっと知られたひとだが、なぜそのスタイルを捨ててしまうのだろう。そして、我が道をいくエレキテルだが、一度、本人たちの作・演出ではなく、純粋な演者としてのエレキテルを観てみたいという気もする。圧巻は伯山。「慶安太平記」の14話目、「鉄誠道人」をたっぷりと読む。読むというよりも、演じるところも多い、憑りつかれたような迫力の芸で、観客をこのどろどろとした世界にぐいぐいと引きずりこんでいく。伯山の顔の不気味さを改めて感じる。伯山のあとは、BOOMER&プリンプリンのオリンピックのコント。この構成はやっぱり間違っているんじゃないだろうか。雰囲気に飲まれながらも、それがまた、余計にくだらなくて笑った。爆笑問題もオリンピックのネタ。最後に少し、雨上がり解散のネタも入れた。エンディングは、爆笑問題と伯山のトークだった。伯山が、明日の松本との共演にさっそく触れる。今日の漫才を松本の前でやるのだとしたらちょっと心配だ。終演して時計を見ると、まだ 20時半で、上演時間はいつもよりも短かったのだ。

 夜遅くに帰宅し、眠ろうとするが、暑くて眠れない。タイムフリーで、今日放送の「問わず語りの神田伯山」を聴きながら、深夜にようやく眠った。

2021年7月5日月曜日

7月5日月曜日/犬の鳴き声がする

◇ 地下鉄

 今日も朝から都内に。連日の雨降り。横浜から東横線に乗るが、座れず、ひどい眠気で、朦朧としながら立っていた。中目黒から日比谷線に乗り換え、中目黒始発でようやく座れ、眠っていくが、六本木でストップする。アナウンスによると、中目黒で線路にひとが立ち入り、確保次第、運転再開だと。ツイッターで検索すると、どうやら痴漢が逃げたようだ。そういうニュースを目にすることはあったが、実際に、自分が迷惑を被るのは初めてだ。霞が関に向かっていたが、時間がかかりそうなので、振替輸送で大江戸線に乗り換え、青山一丁目に出て、銀座線で虎ノ門に向かおうとした。ところが、慣れない駅で乗り換えたものだから、銀座線に乗るはずが、どういうわけか半蔵門線に乗っていて、半蔵門駅で気がつき、青山一丁目に戻った。改めて銀座線に乗り、虎ノ門に着いたときには、停止してから1時間近くが経っていた。これならば、運転再開を待っていても一緒だったかもしれない。

 昼食は、某省庁の地下の食道を利用することになり、日替り定食を食べた。780円。鶏の照り焼き丼、味噌汁、冷奴、ヨーグルトのセット。雨は降ったり、止んだり。午後、虎ノ門のベローチェに入るが、この店舗はもうすぐ閉店するそうで、新橋の店舗で使える割引券をもらった。この虎ノ門のベローチェは、やけに寄る機会があり、なんとなく気に入っている場所だった。


 虎ノ門から銀座線で渋谷に出て、ヒカリエでトイレに入ると、犬の鳴き声がする。誰かが犬を連れて個室に入っているのかと思ったが、よく聴くと、犬の鳴き声が、店内BGMとタイミングが合いすぎている。そのうち、鳥の鳴き声もするので、鳴き声もBGMかとさすがに気がついた。しかし、犬を連れたひとがトイレに行きたくなることは現実にあるだろう。

◇ 読書

 渋谷は昨日も寄ったばかりなので、すぐに東横線に乗り、各停でのんびり帰ってきた。電車内で、「途派文芸集 第一巻」を読み終えた。書き手は7人。元小説家志望者の作品集、という発想からスタートし、結果的にはプロアマ混合に軌道修正されたという経緯はまえがきに書いてあるが、全体を通して読むと、プロの書くものはどうも重たかった。書き手の資質がたまたまそういうバランスになったのかはわからないが、もうちょっと気楽な作品集かと思って読んだのだった。お目当ての島田さんの小説は、島田さんを知っていると、これは意外性がある。いや、島田さんのファンのみなさんのような知りかたではなく、じかに知っているから、島田さんらしいとも思うのだけど、主人公を島田さんのすがたかたちで思い浮かべてしまい、余計に面白かった。この「第一巻」が 2016年刊。一年に一冊ペースで出していくとあとがきに書いてあるが、その後は出ていないのか。

◇ ラジオ・雑誌

 夜に帰宅し、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。舞台出演中の松本明子に代わり、磯山さやかが代打で登場。12時台ゲストは矢部太郎。過去に高田先生と会ったことがあるのかはわからなかったが、矢部太郎がなにか発言するごとに、高田先生がじつに生き生きと混ぜっ返しまくる。笑いの相性がばつぐんだと思った。先週の「問わず語りの神田伯山」も聴く。細野晴臣の「Daisy Holiday」で、この番組を聴いていると言っていた話。その放送を聴いた、伯山の再現力が面白い。

 楽天マガジンで雑誌のチェックも。「週刊プレイボーイ」で、松岡ゆみこの不定期連載の対談が始まった。初回ゲストは鶴瓶。ひろゆきと志らく師匠の十回連続対談はようやく最終回に。志らく師匠は、最初はひろゆきに嫌悪感をもっていたそうだ。ラジオでは、橋下徹に対しても同じようなことを言っていた。オール巨人の連載は「ドッキリNG」の噂について。「水曜日のダウンタウン」の鬼越トマホークの発言に触れられていた。

 寝不足で疲れがひどく、ラジオを聴きながら横になり、笑っていたら、だいぶ回復する。しかし、オンライン将棋を1局指したら、馬鹿みたいにあっという間に負けたから、脳の回転はまだだめだ。録画していた今日の「徹子の部屋」(ゲスト・西川きよし&忠志親子)を観て、深夜0時前に眠る。

2021年6月27日日曜日

6月27日日曜日/「はなつまみ」が面白かった

◇ ラジオ

 午前中に、「安住紳一郎の日曜天国」の先週のゲストがみうらじゅんだったことを思い出し、タイムフリー切れ前に聴いた。「ダンシャリって立川なイメージがあって。僕は桂シュウシュウのほうだから。」「基本は掘ってる立場なんで。掘られるのが意外と気持ちいいということがわかった。」 後者は「「ない仕事」の作り方」が本屋大賞の発掘部門に選ばれたことについての談。昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」もタイムフリーで聴く。10時台、月イチの毒蝮さんのコーナーは事務所からの中継だった。談志師匠らと一緒に撮った昔の写真がスタジオにはもちこまれていて、その時代の思い出話になったのがとてもよかった。11時代のゲストは、GLAY の TAKURO。昼はオンタイムで、NHK-FM のグッチ裕三の番組をつけていたら、ゲストが八代亜紀で、浪曲の話になったりして面白かったが、ずっと聴いているわけにもいかない。



 昼から外出。まず、自由が丘に出て、ブックオフに寄っていく。4冊購入。自由が丘から多摩川に戻り、改札内の梅もとで、チキンカツカレーを食べていく。無料券でコロッケをつけてもらおうとしたら、コロッケを切らしていて、とり天ならあるというのでとり天にしてもらったが、チキンカツにとり天ではあまりにも鶏だらけだ。多摩川線に乗り換え、鵜の木に。ドトールに入り、混んでいて、離れ小島のような端っこの席に座った。昨日買った「本の雑誌」をざっと読む。P+D BOOKS の特集で、これは勉強のために読んでおく意味がある。しかし、眠気がひどく、少し居眠りしていたら、あっという間に時間がなくなった。今日は家庭教師の日で、17時からお邪魔し、2次関数の問題を順番にやっていく。高校の数学はなかなか手強いが、それでも、初見で解いて、理解できるからほっとする。学生時代に比べて、数学はできなくなるかというとけしてそんなことはなく、コンピューター的な演算能力は衰えるものの、理解力は歳をとったほうがさすがに増しているんじゃないだろうか。理解はできるが、ただし、計算するのはうんとめんどうになる。試験はもう来週だという。外苑前にある学校は、オリンピック期間中は教室を貸してしまい、生徒は予備校を使うことになるというから、ずいぶん無茶苦茶な話だ。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していた「はなつまみ」の特番を追っかけ再生で観た。志らく師匠がついに登場するのが楽しみで、これは早く観たくてしかたがなかった。伯山と志らく師匠の直接対決は期待以上の面白さで、誰が悪者になることもなく、伯山の志らく師匠に対する悪口の数々、志らく師匠の危なっかしいツイートも、すべて、このための伏線だったかのように回収してくれた。太田が師匠の側につき、一緒になって伯山を責めるのにも笑う。笑いは解毒であり、治癒の効果がある。師匠、この番組にときどき出てくれるといいのだけど。冒頭とラストに伯山の講談がある構成もよかった。

 聴きそびれいていた月曜の「ズーム」もタイムフリーで聴いた。伊沢拓司がゲストで、志らく師匠が、うちの弟子には伊沢くんみたいな好青年がいないというようなことを言っていて、弟子に好青年を求めていたのかと驚いた。続けて、金曜の「問わず語りの神田伯山」も聴くと、番組後半で「はなつまみ」の特番の話をしていた。深夜2時頃に眠る。

2021年6月4日金曜日

6月4日金曜日/「カツベン映画祭」

◇ ラジオ

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴いていたら、高田先生、渋谷で「ろくでなし稼業」を観たそうだ。もちろん、シネマヴェーラの小林信彦の喜劇映画特集だろう。そのあとに、立川企画で飲んだという話をしていて、立川企画の事務所が渋谷にあるということを初めて知った。志ららさんが巣鴨に落語カフェ(?)をオープンするという情報もあり、これは調べなければならない。

 午後から外出。雨降り。風も強く、小雨だから駅までは傘は差さずに歩いた。近所の小学校の下校時間だったが、小学生たちも傘を差さずにいる子がほとんどで、今の子どもはもう、このくらいの雨では傘を差さないほうが当たり前になっているのだろうか。東横線に乗り、電車内で、新しく文庫本を読み始めようとするが、今から読み始める本なのに、栞紐の挟まっているところを無意識に探し、そこから読もうとしてしまう。疲れているのかなんなのか、気が散漫になっているようで、こういうときは危なっかしい。




◇ 新宿

 副都心線直通で、新宿三丁目まで。紀伊國屋地下の飲食店が閉まるというので、せっかくだから、寄っておこうと思った。閉まるといってもいきなり閉まるわけではなく、貼り紙を見ると、7月15日までだというのでまだ少し先だ。モンスナックでひさしぶりに食べていく。さぞ混んでいるかと思いきや、まあ、いつもどおりの混み具合だろう。店内の壁はサイン色紙で埋め尽くされている印象があったが、入り口寄りの一角に集められてあるだけで、壁の大半はメニューの写真で埋められるようになっていた。カツカレーを食べるが、そういえば、コーンサラダが無料なのを忘れていた。向かいの客が食べているのを見て思い出したが、あとから頼むのもちょっと気が引けた。店内のどこかに書いてあったかと探したら、紙ナプキンの容れ物にその但し書きが貼ってあるが、かすれてしまってまともに読めない。これでは新たに知るきっかけはないだろう。さらさらのスープカレーだが、カツカレーは初めて食べた。以前は、皿がもっと浅かったような気がする。雨降りなので地上にはなるべく出ないようにして、サブナードのベローチェに入る。アイスコーヒーを飲み、2時間弱。





◇ 映画祭

 19時過ぎ、新宿武蔵野館で開催中の、第1回「カツベン映画祭」に。この開催を知ったのはいつだったか、記念すべき第1回となれば行かないわけにはいかないが、しかし、さすがに上映作のすべてを観るわけもなく、どれか観るとしたら、やっぱり片岡さんが弁士の回にしたいと思い、ちょうど夜の最後の回なので迷うことはなかった。チケットを予約するのが遅くなり、売り切れないかが心配だったが、先週土曜にようやく予約し、いちばん後ろの席をとれた。19時20分の回、やや早めに、20分前には到着する。グーグルマップで確認するまでわからなかったが、この劇場はどうも今まで縁がなかったようで、一度も入ったことがなかった。ビルの3階にエレベーターであがり、いったん、ロビーに入るが、チケットの引き換え法がわからずにスタッフの女性に訊くと、発券機はエレベーター前にあった。小さい劇場を想像していたが、ロビーはけっこう広い。展示をしている一角があり、ほかの客は誰も見ていなかったが、近寄って眺める。ほとんど片岡さんの所有物のようだ。自分が見ていたら、ほかの客も見るようになった。開場時間になり、客席に入る。客席内はこじんまりとしている。そしていよいよ上映。片岡さんと、ピアノの上屋安由美さんが登場。ふたりともマスクをしたまま、それぞれ、弁士、楽士の場所にはアクリル板がきちんとある。まずは片岡さんの前説から始まり、ソーシャルディスタンスで座席は半分だが、今日はすべての回が完売になったんだそうだ。コロナ禍の状況について、まじめに語る場面もちょっとあったが、すぐに自分でまぜっかえす。上映が始まったら、片岡さんはマスクを外した。上映作品は「都会の女」。初めて観る作品だが、始まってすぐ、ひとこと目でもう、一瞬、片岡さんの声であることを忘れていることに気がつき、ちょっと驚いてしまった。あっさりと自分を消す芸になっていて、片岡さんは大著を上梓したことで、心境的にもかなり余裕が出てきたんじゃないだろうか。シリアスな作品でもあり、余計な遊びもなく、しかし、印象としては柔らかかった。農作業の場面に聖書の言葉を入れるのは片岡さんの演出なのだろうか、それとも、別の弁士もやっているのか。いずれにせよ、映像そのものには表されていない言葉で、この映像からこの言葉を引き出してきたことにすごいと思う説明だった。終演後、ロビーに出ると、片岡さんと上屋さんが出口の手前に立っていて、今日はあいさつできるかと思ったが、タイミングが悪いことに、少し前にいたおばさんのお客さんが片岡さんと話し始めてしまい、話し終わるのを待っていることもないかと思い、横をすり抜けてすぐに出てしまった。一応、会釈だけはしたつもりだが、目が合うこともなかったから、気がついてもらえたかすらもわからない。外に出ると、雨は止んでいた。新宿三丁目駅に降り、東横線直通ですぐに帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画したままで観そびれていた「笑点」をようやく観た。演芸コーナーに坂本頼光さんが登場している。無観客のスタジオ収録ではなく、ようやく、地方での公開収録になっていた。頼光さんは持ちネタではなく、大喜利の座布団十枚の商品の歴史を語るという企画モノになっていて、誰が考えたのかは知らないが、これでは頼光さんの面白さは伝わらない。どうせならば、無理だろうが、日曜夕方に「サザザさん」が観たかった。続けて、これも観そびれいていた「お笑い実力刃」だが、なぜなら、じっくり観たいと思っていたからだ。前半は神田伯山、後半は山田雅人という、テレビの外で評価を得ている芸を、こんなにしっかりと放送してくれる番組はほかにない。伯山は「徂徠豆腐」の一席と、講談入門的なトークもたっぷりと。山田雅人は「アンタッチャブル物語」。太田光物語のときと同様、横に本人たちが座り、言葉も挟むかたちだが、しかし、この形式が正しいのだろうかという疑問はある。「キョコロヒー」も観ると、FUJIWARA 原西のギャグを、プロのダンサーがダンスとして解説する企画が面白かった。

 タイムフリーで、昨日木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。オープニングでは、前日の「水曜日のダウンタウン」で扱われていたハリセンボンの曲の話題から、もっと売れない曲があるだろうと、東洋館の売店にCDが売っているという話になり、オンエア中に東洋館に電話をかけた。14時台のゲストコーナーは今週は漫才協会ウィークで、最終日には中津川弦さんが登場した。ここに単独で登場するのはすごい。漫才協会の師匠たちのゴシップ満載で、もし可能ならば、これは定期的に聴きたい。

2021年5月21日金曜日

5月21日金曜日/用もないのに外出する



◇ 外出

 ここ数日、どういうわけだか、注文がまったく入らず、こんなことは初めてで、いったいなにがどうなっているのか。なにしろ、原因がわからず、どこかで悪評でも出まわっているのかと疑心暗鬼になる。注文がなければ、出かける用もないのだが、じっとしているのもつまらないので、午後に三ツ境まで歩く。小雨。気温は暖かく、Tシャツで出る。ライフの TSUTAYA に寄り、「週刊文春」の小林信彦の連載を立ち読みしていく。先週に引き続き、「日本の喜劇人」の決定版の発売に合わせ、喜劇人たちの回想が書かれていて、これにはたまらない気持ちにさせられる。読書をしようと、サイゼリヤに入った。15時前だったが、ランチメニューがあるとは知らなかった。オニオンソースのハンバーグ、サラダ、ライス、スープ、ドリンクバーのセット。600円。滞在時間、2時間ほど。そのあとは、瀬谷のブックオフまで。5冊買う。ビニール袋が無料だというのでもらったが、広告入りのものを配っているのだ。別に、コストの問題でビニール袋を有料にしたわけではないだろうに、なにかおかしいんじゃないか。

◇ 映画・テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、アマゾンプライムで映画を1本。昨日に引き続き、寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」を観た。見放題が今日で終了なので、日付が変わる前に観てしまわなければならなかった。1971年公開、ちょうど50年前の映画。今の眼で観ると、ゲリラ的な部分は面白いが、おおむね退屈なものだと思った。アングラの視覚的イメージというものが、メタ的にも、さまざまなかたちで見慣れたものになっているのだからしかたがない。

 録画していた「ミュージックステーション」の2時間特番を、ざっと早まわしで観る。小沢健二が出演するたびにざわざわさせられていた時代もあったが、なんだかもう、どんなテレビに出ようとも、なんとも思わなくなってきた。この番組にかぎらずだが、変な民主主義があって、どんなアーティストも公平に扱おうとする。そうしているうちに、特別性が溶けていく。Awesome City Club の新曲があり、ハラミちゃんの即興メドレーがあるというのも乱暴な構成だ。ハラミちゃんというひとは、どのくらいピアノが上手いのかがよくわからない。ののかちゃんがあいみょんを歌う動画が流れ、それを小沢健二がワイプで観ているという絵づらにも不思議な気にさせられる。最後はハイスタの横山健。バンド名が Ken Yokoyama というらしい。むしろ、横山健こそ、こんな番組に出るんだという感じが唯一ある。

 「ネタパレ」は、相席スタート、ハナコ、ニッポンの社長、アルピー平子&もう中学生のコラボという、コントが4本。今週は早まわしするところがない。後半の「ニュースターパレード」は再登場が多かったが、気になる組はなし。昨夜の「アメトーーク!」も観る。ソニー芸人の特集。びーちぶという劇場はもともとライブハウスだったため、吸音壁になっているので、笑いを吸いとってしまうという。だからソニー芸人は声が大きいという話にはなんだか納得した。

 「問わず語りの神田伯山」を聴いたら、番組後半、寄席のクラウドファンディングについてしゃべっていた。志らく師匠の「寄席のブロードウェイ化」というツイートにも反応しつつ、リターンの弱さに触れる。白鳥師匠がツイートで、顔付けできる権利を提案していたことは知らなかった。たしかに、実際のリターンは、落語ファンにはなにが喜ばれるだろうかという感覚が欠けている。物質的なリターンならば、オークションかなにかで直接売っても一緒じゃないのか。Spotify のポッドキャストで、昨日木曜の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」も聴いた。ゲストは、こがけんがひとりで登場。大竹まことに対して、「TVタックル」の大ファンだというアピールをするのは珍しい。歌ネタはポッドキャストではカットされていた。

 B'zがサブスク解禁になり、Spotify で少し聴いた。B'z を意識的に聴いた経験はないが、稲葉浩志とは誕生日が一緒という間柄である。カラオケで歌うと気持ちよさそうだなとは思うが、普段は聴きたくない。深夜2時半過ぎに眠る。

2021年5月15日土曜日

5月15日土曜日/テレビ・ラジオ・マンガ

◇ テレビ・ラジオ

 朝早くから、録画してあったテレビ番組をいくつも観ていた。昨夜の「ミュージックステーション」では、東京事変のファンだというフワちゃんが、東京事変の衣装ベスト3を選出する企画があった。平井堅の新曲も、ダンサーも含め、負けず劣らず、面白い衣装だった。「タモリ俱楽部」では「熱々メンチカツ手割り問題」が浮上する。メンチカツを撮影する際に、美味しく見えるように手で割ってみせるという、その手が熱いというのは、これはやった人間でないと想像もつかない。「ネタパレ」の「ニュースターパレード」のコーナーでは、TOKYO COOL がまたMVPに選ばれた。ちょっと売れ始めているのか。TOKYO COOL の前すすむとは、バカリズムは、昔、よく一緒に遊んでいたそうで、「ここで今、こうやってネタ見てると、泣けてきますよね。」と、その心情を垣間見せた。今朝の「週刊フジテレビ批評」は、番組後半に速水健朗と齋藤孝の対談があり、テレビの気になる言葉について語っていた。校閲というものがテレビ局にもあるんだということを初めて知った。そりゃそうかとも思うが、それにしては妙なテロップが多いとも思う。

 9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけっぱなしにしていた。「常連さん」は能町みね子。11時台ゲストは庄司智春。東京NSC1期生、前説時代の話などが面白い。13時からは文化放送の「田村淳のNewsCLUB」を聴く。ニュース解説は、御田寺圭という初めて目にする名前だったが、「白饅頭」という名でわかった。そのあとのゲストには、大杉潤という、ビジネス書を年間300冊読んで、ブログに書評を載せているというひとが登場した。この番組には知らないひとがよく出てくる。つまり、ネットの有名人でも、自分のツイッターのタイムラインではなかなか目にしない顔ぶれということなのだが。しかし、ツイッターもそう熱心には見なくなった。東野幸治が炎上していたというのも後追いで知ったが、炎上について、東野はラジオでしゃべったようだ。知らないことばかりだが、高橋洋一は番組共演者であり、共演者への助け舟ということであれば理解はできると思った。「マスゴミ」などの言葉も、高橋洋一がよく使うワードということらしく、むしろ、高橋洋一を茶化しながら擁護したということだろうから、東野のツイートは、第一に男気、第二にユーモアと解釈できる。東野のバランス感覚はやっぱりたしかなものだと思わざるをえないが、そのユーモアの部分が伝わらないというのは、SNSのどうしようもなく大きな欠陥だ。

 夕方、ヤマトの営業所まで。Tシャツで出ようとしていたが、外に出るとやや涼しく、引き返してパーカーを着ていった。二俣川に出て、ドン・キホーテのサイゼリヤに入る。混んでいて、待っているひとがいたが、ほかに行く店もなく、空席があるのが見えるので、おとなしく待っていたら、すぐに順番はまわってきた。片づけられていないテーブルもあり、いかにも少ない人員でまわしているような感じだ。ミートソースボロニア風とドリンクバーを注文する。読書を、20時閉店まで。1時間半しかいられなかった。

◇ 再びテレビ・ラジオ・マンガ

 夜に帰宅し、今日はテレビをよく観る日で、水曜に放送された「お笑い実力刃」を観た。今回は、アンタッチャブル、サンドウィッチマンが推薦する隠れ実力派6組が登場。アンタッチャブルは、天竺鼠、かもめんたる、ラバーガールを、サンドウィッチマンは、なすなかにし、しずる、Hi-Hi を推薦した。しずるのコントがだんとつで素晴らしく、共感ではない笑いを、たしかな演技で成立させている。天竺鼠なんかは同業者がやたらと評価するが、仲間意識を別とすれば、やろうとしていることを同業者は汲み取れるからだろうか。しかし、ごく普通の観客に伝えるだけの力量が、天竺鼠にはまるでなく、それでも、まわりも未熟な若手時代ならば、あたまひとつ抜けたりもしたのだろう。今週は乃木坂の秋元真夏がゲストで登場し、だんだん平凡な番組になっていきそうだと心配していたが、次週は友近だというのでこれは期待できる。

 ひさしぶりにマンガを手にとり、岩崎う大「マイデリケートゾーン」を読んだ。かもめんたるの岩崎う大のマンガ作品だが、これは書き下ろしなんだろうか。短編集だが、変態的な性欲をテーマにしたものがほとんどで、シモネタというような軽いものでもなく、この作品群は、着地点が笑いではない。かもめんたるのコントを観ても、そういえば、着地点は笑いではない気がする。結果として、滑稽なさまを演じているにすぎないというべきか。収録作のひとつ、「エロ本を捨てる日」は、残酷なまでの悲劇、惨劇が、喜劇になっているという点で、根本敬の世界に近いとすら感じる。性欲以外をテーマにした「僕たちのヤァ君」という一編もすこぶる面白く、からだを鍛えた一家が脇役になってしまうという悲劇(であり、喜劇)が描かれている。「マイデリケートゾーン」とはよくつけたタイトルだと、読んでみるとわかる。

 昨夜の「問わず語りの神田伯山」をタイムフリーで聴くと、伯山にドラマのオファーがあったが、濡れ場があったからカミさんに断わられたという話から、名作映画の濡れ場について語りまくっていた。ちょうど、「愛のコリーダ」は観たいと思っていたから、いいタイミングでいい放送が聴けた。

2021年5月9日日曜日

5月9日日曜日/ニシキヘビを探す

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた「ボクらの時代」を観た。先週に引き続き、松本人志、さだまさし、泉谷しげるという顔合わせの後編。松本の娘が、バレエの発表会があるときに裏方を見下した言いかたをしていたのを嫁が叱ったが、松本は、裏方をなめてかからないとトップをとれないぞと教えたという話をしていた。最終的にはスタッフを大事にしないといけないとは言っていて、言わんとしていることはわかるが、この、なにか中間がすっ飛ばされたような思考法が松本らしい。「ワイドナショー」も観た。東野が紀州のドンファンの元妻と一緒に撮った写真が出まわっているというのは知らなかった。コメンテーターには、根本宗子が二度目の登場。若い演劇人がこういうテレビ番組に出るのはいいことだと思う。正午過ぎからはラジオをつける。NHK-FMのグッチ裕三の番組を聴こうとしたら、松尾貴史の番組をやっている。グッチ裕三の番組は毎週やっているわけではないんだ。「トーキングウィズ松尾堂」を途中から聴くと、松尾潔が出ていた。松尾潔が小説を書いたという話をしていて、そこにゲストがもうひとり、三浦しをんが加わった。この番組を初めて聴いたが、本の話をする番組なのか。聴き逃し配信もあるようなので、13時からは「日曜サンデー」に替える。ラジオを聴きながら梱包作業をするが、著者ご本人からの注文というのがひさしぶりにあった。高値をつけていたわけではなくても、やっぱり恐縮する。

◇ 東戸塚

 ニシキヘビが逃げたというニュースが気になり、飼育していたマンションがあるという戸塚区名瀬町をグーグルマップで確認してみると、東戸塚から緑園都市にわたる一帯とわかった。同じ横浜市の住人としては、これは現場に駆けつけないわけにはいかない。地図で見ると、ヤマトの営業所に寄っていくと、そこからは、二俣川も南万騎が原もあまり距離が違わないようで、ヤマトの営業所に寄ってから、南万騎が原まで歩くことにした。「みなまき一箱古本市」のときに歩いているので、道はわかっている。ヤマトの営業所からは15分で着き、なるほど、たいして遠くはない。南万騎が原駅前のHACで飲みものを買っていく。いずみ野線でひと駅、緑園都市に移動。先にどこかで食べておこうと思うが、東口に出ても、安いチェーン店が見当たらない。緑園都市の住民はなにを食べて生きているのか。ガストがあり、ここしかないかということになり、から好し定食を食べる。ガストを出発し、いよいよ東戸塚を目指して歩いていく。去年、東戸塚から緑園都市まで、逆のルートは歩いたことがあり、距離の感覚はつかんでいる。こういうのは気分が重要だと思い、Spotify でDJスネイクのアルバムを聴きながら歩いた。少しすると、電柱に名瀬町という表示がある。フェリス女学院の敷地の前にあたるのだろうか、すぐ横にはカエル型のバリケードがずらりと並んでいた。ヘビを探しにきたのに、先にカエルに出会うとはまったく想定もしていない。名瀬道路に出ると、小川に沿って歩いていくことになり、視界には緑が多い。暑くもなく、歩くには心地好い気候だった。小川のそばのグラウンドでは、少年野球をやっていた。もうしばらく進むと、白神社という神社がある。ニュースの情報から推理すると、飼育していたマンションはここからかなり近いのではと思っていた。神社に寄り、賽銭箱に十円玉を放り込み、ニシキヘビが捕まりますようにと願った。神社のすぐ隣りはゴルフ練習場になっていて、神社の樹々のすきまからは芝が見える。東戸塚に向かう道に戻り、再び歩いていくが、街行くひとたちはニシキヘビにはさほど関心はないのか、うわさをする声はまるで聞こえなかった。報道陣ももういなくなってしまったのだろうか。











 東戸塚のオリンピックまでたどりつき、ブックオフに寄っていく。無論、ディスカウントストアのオリンピックである。ブックオフと同じフロアには、ちょっとしたフードコートができていた。この店はおよそ1年ぶりだが、なかなか買うものがあり、12冊買った。もう1店、駅の近くのブックオフにも寄るが、こちらでは3冊だけ。マクドナルドに入り、休憩していく。読書をするつもりが、眠気で朦朧とする。1時間半ほどで出て、東戸塚駅西口のバスターミナルから、相鉄バスで帰った。

◇ 再びラジオ

 移動中にラジオをいくつか聴いた。金曜の「問わず語りの神田伯山」を聴くと、先週の放送がネットニュースになったのか、志らく師匠がそれに対してツイートしているという。それはさておき、今週はメインは古本の話で、神保町のある古本屋のツイートを見て、すぐに駆けつけ、講談の本を大量購入したという。検索すると、どうやらアットワンダーのようだ。それから、森田健作の「青春もぎたて朝一番!」という番組も聴いた。今朝、ラジオをつけたらたまたまこの番組の放送時間で、ブッチャーブラザーズのリッキーが出ていた。森田健作とは師弟関係である。今週のマンスリーゲストだというから、先週今週とまとめて聴いた。帰宅は夜遅くなり、録画していたテレビを観ながら仕事を片づけ、深夜1時過ぎには眠ろうとするが、なぜか腹部にちからが入ってしまい、リラックスしない。なかなか眠れずに困った。

2021年5月1日土曜日

5月1日土曜日/雨が降りそう

◇ 料金

 昨夜に登録したメルカリの商品がさっそく売れてくれて、すぐに発送しようとすると、クリックポストの残額がもうなくなっている。あまりにもすぐに残額がなくなってしまうので、明細を改めてきちんと確認してみると、Spotify の料金が引き落とされていて、それはいいのだが、ほかにもアマゾンから毎月780円、謎の引き落としがあることに気がついた。よくよく調べてみたらどうやらアマゾンミュージックで、いつ契約してしまったのかが記憶にない。ぜんぜん使ってないのに、2月から3ヶ月も引き落とされていた。こういう馬鹿なことがときどき起こる。今朝は早朝に目覚めてしまい、録画してあった昨夜のテレビ番組をいくつか観た。「ミュージックステーション」は YUKI のところだけ観たが、このひとはたしか、自分よりも歳上のはずである。「ネタパレ」には、ひさしぶりのレイザーラモンHG。このひとは同い年だ。「HOT GUY」になってから初めて観た。ラジオをつけ、「木梨の会。」をオンタイムで途中まで聴いた。田原俊彦を「トシ」と呼ぶ仲だとは知らなかった。とんねるずとは同学年なのだ。



◇ 貧乏暇なし

 今日も朝から都内に。東横線で中目黒まで出て、日比谷線に乗り換え、虎ノ門ヒルズで降りるが、改札を出て、地上に出ると、方向感覚がわからなくなった。東京タワーが見えて、なぜか北にあると勘違いしたが、実際は南だった。仕事は午前中に済み、虎ノ門から銀座線に乗り、渋谷に寄っていく。古書サンエーはまだ閉まっている。まんだらけに寄ると、階段の百均にいい本がごっそりあり、おそらく同じ持ち主の本だったのだろう。千円弱買っていく。まんだらけを出てすぐの、居酒屋のランチメニューが安く、ここで食べていく。鳥道酒場という店。生姜焼き定食、550円。BEAMのなかを通っていくと、吉本の劇場は緊急事態宣言中は休館との知らせが貼ってあった。渋谷でしばらく時間をつぶすことも考えたが、ひとの多さを避けたく、横浜に戻りたくなった。緊急事態宣言といえども、連休中のにぎわいという感じがする。東横線の各停で、眠りながら戻り、夜に映画を観ようかと思い、東口のドトールを目指して歩くが、すれ違った通行人が雨になると言ったのが聞こえた。外に出ると、もう雨がぽつぽつ降り始めている。雨にはこりごりなので、まだ時間が早いけど、今日は帰ってしまうことにした。しかし、最寄り駅に帰ってきて、電車を降りたときには、ひとしきり降ったあとのような天候になっていた。ヤフーの天気予報を確認すると、夜には雨があがることになっている。だったら、映画を観てもよかったか。



◇ テレビ・ラジオ・映画

 夕方に帰宅すると、奥の部屋の本が少し崩れていた。そういえば、午前中に誰かの携帯の地震速報が鳴った。宮城県で震度5と聞いたが、揺れは感じなかった。録画していた「お笑い実力刃」を観る。第2回は、シソンヌとジャルジャル。ジャルジャルが、サンドウィッチマンと同時期に「虎の門」に出ていたというのは記憶になかった。「M-1」では富澤がジャルジャルを審査するという立場になったが、ジャルジャルのほうがむしろ、スタートは順調だったはずだ。それぞれのコントをたっぷり観せてくれるいい番組だが、来週は出演者が3組になる。だんだん薄まっていかないだろうか。テレビを観ながら本の登録を片づけ、タイムフリーでラジオをいくつか。「問わず語りの神田伯山」を聴いたら、浅草がケツまくったという言葉がひとり歩きしているようで、えのきどさんも「ナイツのちゃきちゃき大放送」でその表現を使っていたが、そもそもは落語天さんがツイートしたのが広まったようだ。月曜に放送されたニッポン放送の「ズーム」も聴いたが、ネットニュースにでもなったようで、志らく師匠のここでの発言を、一之輔、伯山が話題にしていた。

 夜になると、外は雷雨になった。映画館に行かなかったのはやっぱり正解で、天気予報はまるであてにならない。アマゾンプライムで映画を1本。「スプリング・ブレイカーズ」を観た。新作映画の「ビーチ・バム」を観たいと思っていて、その前に、同じハーモニー・コリン監督の作品をなにか観てみようかという気になった。強盗のシーンに惹かれたが、このシーンひとつで充分という映画で、ウィキペディアによると、この映画は「映画秘宝」のワーストテンに選ばれたらしい。この情報を知ったのは余計だった。深夜2時半頃に眠る。

2021年4月11日日曜日

4月11日日曜日/在庫が傷んでいく

◇ ビートたけし

 4月21日は「民放の日」なんだそうで、その特別サイトから、たけしのインタビューが YouTube で限定公開されていることを知った。11分ほどのその動画を観てみると、現在のテレビは集中させるだけの魅力がなく、環境音楽みたいなものになっているというようなことが、自戒を込めて語られていた。思い出のテレビ番組を訊かれ、「雲の上団五郎一座」を挙げていることも興味深かった。あるいは、それとは別に、ツイッターから、たけしの公式サイト(T.N.ゴンの公式サイト?)が今さら開設されたことも知った。たけしらしい笑いが随所にある嬉しいサイトだ。



◇ 在庫

 アマゾンで販売している本で、何年も前から売れ残っていた本がようやく売れてくれたが、本の山から引っぱり出してみたら、思っていたよりもどうも状態がよくない。ただ置いてあったわけではなく、ほかの本が売れるたびに山を動かし、あっちに積んだりこっちに積んだりしていたからだと思うが、状態は「良い」にしてあったので困った。これはキャンセルにすべきかと迷ったが、幸い、注文者は出版社で、資料用だろうと思い、許容範囲と判断して発送することにした。個人のお客さんだったら、ちょっと心配なものはキャンセル扱いにさせてもらう。それもクレームを恐れてのことで、お客さんのことを考えるならば傷み具合を改めて説明すべきだろうが、メールでのやりとりで状態を伝えるのも難しく、理解がすれ違う可能性はどうしても避けられない。そう思うと、キャンセルのほうが損はないかということになる。しかし、それ以前に反省すべきは、在庫の保管状態に問題があるからそうなっていることで、改善すべきこともまるで改善できないまま、まことにだらしがなく続けている。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、ドン・キホーテのサイゼリヤで読書をしていく。期間限定メニュー、ミルクアイスのせシナモンプチフォッカを食べた。読書の合間にツイッターを少しだけ見るつもりが、マリエの一件に進展があり、だいぶ追いかけてしまった。太田光代社長の謎のツイート。たかまつななの note の記事も読んだ。尾崎世界観「祐介・字慰」を読み終える。いやな小説だと思って読んでいたが、村田沙耶香の解説にもあるとおり、終盤に小説が動き出す。


◇ ラジオ

 ドリンクを飲みすぎたせいか、帰り道、低血糖症状が出て、歩いていて変な汗が出た。帰宅して、軽食でもとりながらテレビを観るつもりだったが、腹痛になり、横になってラジオを聴いた。今日の「山下達郎のサンデー・ソングブック」をタイムフリーで聴くと、村上ポンタ秀一特集だった。中原理恵の「個室」は、最近、Spotify で聴いて、山下達郎と吉田美奈子の作だと気がついたのだが、これも村上ポンタ秀一のドラムだったのだ。追悼特集は次週に続く。かが屋の「24時のハコ」という番組も聴いてみると、かが屋に太田が意味深なことを言ったとのことだが、それがなぜマリエの話になったのか。光代社長のツイートはなにをきっかけにしたものだったのか。金曜の「問わず語りの神田伯山」を聴くと、伊集院とフワちゃんの件についてしゃべっていて、これには声を出して笑った。そうこうしているうちに腹痛は治まり、深夜0時過ぎに眠った。

2021年1月26日火曜日

1月26日火曜日/観客の視線

◇ 迂闊

 朝、クリックポストを作ろうとすると、カードの利用額がなぜか足りなくなっている。なにか把握していないものに使われているというわけで、不気味に感じるが、利用履歴を確認すると、ヤフージャパンで引き落とされている。いつの間にかプレミアム会員になっていたようで、その料金だ。日付を見ると、5月開始になっているから、どうやら半年無料かなにかで登録して、そのまま忘れていたのだ。料金は11月から発生している。忘れているくらいだから、まったく利用はしていない。会員特典を確認してみるとこれからも使わないだろうと思い、すぐに解約したが、無駄に3ヶ月分も払うことになった。つねに金がないというのに、どういうわけか迂闊なことをする。

◇ 今日の読書

 今日は朝から都内に。帰りに渋谷に寄り、古書サンエーの外の百均から文庫本を1冊だけ買った。横浜に戻り、帰宅前にベローチェで読書をしていく。

 新潮文庫になった「絶滅危惧職、講談師を生きる」を読んだ。杉江松恋さんが神田松之丞のインタビューをまとめた本で、読みたいと思いながらもずっと読みそびれていた。今さら読んでもツイッターには書きづらいと思っていたせいもあるのだが、読んでみるとやっぱりとても面白く、昂揚感が湧いてくる本だった。この文庫本は2019年11月の新刊で、翌年2月に神田伯山を襲名する。単行本は2017年刊で、わずか数年前だが、そのころにはまだテレビにはあまり出てなかったんだなということに改めて気がつく。なのに、当時の感覚では、すさまじくメディアに出ているという感じがしていた。この本が出てからだいぶ時間は経っているので、ほかの媒体を通じてすでに知る話も多いが、入門前に観客の視線をたたき込んだという話は、ほかのインタビューで読んでとても印象に残っていた。談志師匠への傾倒も伯山に興味をもった大きな要因だが、毒舌が談志師匠の影響というだけではない、この観客の視線こそが談志師匠と同じに思えて、個人的には伯山への信頼度があがるきっかけとなった。

 深夜、「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで。田中の代役にはアンジャッシュ児嶋が登場。太田が児嶋に喧嘩腰になるかたちもやってみせるが、状況をまじめに伝える話もかなりあった。代役の活躍に、田中が嫉妬する心配をしているのが可笑しい。聴きながら眠る。

2021年1月25日月曜日

1月25日月曜日/バカリズムのファミリーヒストリー

◇ ラジオ

 今日も昼からラジオを聴いていた。「ビバリー昼ズ」のゲストは原田龍二。明治座の公演の話をする。「ナイツ ザ・ラジオショー」のゲストは神田伯山で、「ビバリー」のエンディングにも登場した。ナイツと伯山といえば、お年玉の一件がラジオリスナーにはおなじみだが、土屋は映画の撮影だとかでこういうときにかぎってスタジオにいない。電話でつないで、わざわざそのお年玉の一件を蒸し返すが、そもそもが強引な難癖なので、どうやっても発展のしようがないエピソードだ。寄席での関係性はリスナーにどこまで理解されているのかわからないが、ほかに聴きたい話はいくらでもある。

◇ 今日の読書

 夕方になる前に、ヤマトの営業所まで。コーナンで買いものする必要があり、二俣川から星川に移動するが、まずはドトールで読書をしていく。

 年末に買ってあった「青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!」を読んだ。2004年刊。体感的にはもっと以前の本のような気がしていたが、ゼロ年代の始めもいよいよひと昔前に感じるようになってきたな、という感慨が四十代の人間としてはある。つい先日読んだ「黒沢清の映画術」に、黒沢清の大学の後輩として青山真治の名が出てきて、その流れで今さら読もうという気になったのだが、自分よりも少し歳上のこの3人は当時はまだ三十代だ。ここでなにを評価して、誰に毒づいているか。そこにこの時代の空気がある。「黒沢清の映画術」は2006年刊で、この本と2年しか違わないことに意外な感じを受けたが、黒沢清のほうが(当たり前だが)はるかにおとなだった。

◇ テレビ

 夜、録画しておいた、バカリズムの「ファミリーヒストリー」を観た。この番組はいつもそうだが、今回も大いに感動させられた。都会的な芸風のようで、じつは荒っぽい土地で育ったひとだということはなんとなく知ってはいたが、福岡県田川市という炭鉱の町の出身なのだ。父方の祖父はもともとはこの炭鉱で働いていて、日中戦争では輜重兵というかなり有能な人物に与えられる職務についていたという。この町の風土というのがまたすさまじく、戦後の景気が悪化した時期には「スリの学校」ができたという話には笑わされた。一時期は韓国にわたり、裕福な暮らしをしていたようだが、戦後は財産を没収され、ゼロからの再出発となった。そこからさまざまな商売を始めていくこの祖父のバイタリティがすごいが、最終的には弁当屋で成功する。バカリズムの父は、集団就職で十代のころから川崎の工場で働いていたが、この弁当屋を継ぐために帰郷するのだ。その時期に母とお見合いをするが、強烈な祖父を見て、一回断ったというのが可笑しい。このあたりは藤子・F・不二雄のマンガのように、タイムマシンに乗って、結婚前の両親を目撃しているようではらはらする。

 後半は母方の家系をさかのぼるが、母方の祖父もまた別の種類の強烈な人物で、大変な資産家だったが、戦後、時代が急激に変化すると、賭けごとにのめりこんで財産を使い果たしてしまったという。バイタリティにあふれる父方の祖父とは逆に、母方の祖父は坊っちゃん気質で、生きる賢さのないひとだった。借家住まいで貧乏な暮らしをしていたという少女時代に過ごした土地を、番組では、バカリズムの母と妹が訪ねていく。坂道の途中にあるその住まいから、階段を登っていくと山の奥まで通じていて、母はそこに寝転がっていろいろなことを空想していたという。母は詩を書くのが得意な少女で、当時の先生のもとにも訪ねていくと、作家になるのではと思われるほどに文章が上手かったそうだ。こういう母から今のバカリズムは生まれた。祖父母は離婚し、生きる賢さがなかった祖父は哀れな最期を遂げる。

 バカリズムと同い年(1975年生まれ)なので、バカリズム(英知)の誕生以降は、自分の家族のその時期の状況と重ね合わせながら観ていく部分もあった。実家の弁当屋は、コンビニの時代になると経営が傾き、40歳だった父は工場に転職するが、45歳で亡くなってしまう。その1ヶ月後には、続けて祖父までもが亡くなる。母は家を売り、団地に引っ越し、新たな仕事についた。その年が1993年、高校三年生だ。野球部だったバカリズムが福岡大会に出場した映像が残っていたが、今よりも男っぽい、野球少年の雰囲気がある。空想癖のあった母の血を引くいっぽう、負けず嫌いの父の教えがバカリズムには生きている。父の死に、母からは落ち込んでいるように映っていたが、自分自身にはその感覚はなかったというが、ごく普通の18歳の少年の感覚としてはそこはむしろリアルだと思った。番組は最後に、両親の新婚時代が映されたフィルムを見せる。母が日記を26年間も書き続けていたことも明かされ、バカリズムが芸人を始めたころの様子が細かく記されていた。文章が上手かった少女は、ずっと文章を書き続けていたのだ。バカリズムは現在45歳であり、父が亡くなった年齢とちょうど同じだ。

2021年1月21日木曜日

1月21日木曜日/ラジオと雑誌と YouTube

◇ ラジオ

 今朝はまず、田中裕二の入院のニュースが気になり、「グッとラック!」を観ると冒頭から扱われていた。ラジオでもなにか話題にされるかと思い、朝は「伊集院光とらじおと」を、昼は「ラジオビバリー昼ズ」(清水ミチコとナイツ)を聴いたが、(ぜんぶ聴いたわけではないからどこかで触れていたかもしれないが、)少なくとも聴いていた部分では田中のことには触れていなかった。触れないことが余計に、デリケートに受けとめているのだと感じられた。

 午後の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、鬼越トマホークがゲスト。ナイナイ矢部、サンド富沢、チュートリアルなど、そこに毒づくかというところを攻めていく。爆笑の連続だった。おなじみのケンカのパターンはネタとして作られたものだが、トークになると、楽屋でしゃべってることを単にそのまましゃべているかのようだ。オンラインサロンをやっていながら「詐欺ビジネス」と言い切っているのにも笑う。

◇ 立ち読み

 午後、ヤマトの営業所まで。それから二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、雑誌を立ち読みしていく。雑誌以外にも話題の本がそれなりにそろっていて、こういう書店が徒歩圏内にあるのは助かる。

 「週刊文春」の小林信彦の連載は、今週は二宮和也について、映画俳優としての評価を書いていた。平松洋子の連載では、ミラクルひかるを絶賛していた。「映画秘宝」は年頭恒例の「ベスト&トホホ」で、これもぱらぱらと目を通し、気になる選者がどんな作品を挙げているかをチェックする。「映画秘宝」のベストとはいつもあまり気が合わないのだが、今年はベスト6までの作品を映画館で観ていた。公開延期が多く、観るべき映画が少なかったせいもあるだろうか。快楽亭ブラック師匠の日本映画ベストテンもいつも楽しみにしているが、7位以下は名画座で観た作品になっていた。「スパイの妻」はベストテン外で、黒沢清には点が辛いようである。

◇ 今日の読書

 そのあとは、相州蕎麦でカレー南蛮を食べて、ドトールで読書をしてから帰った。少しずつ読んでいた、山口瞳「人生作法入門」を読み終える。読んでいる最中に、四十六歳と書いてあるのを見つけて、今の自分と同じくらいの年齢に書かれたのかと思って読んでいたが、最後は阪神大震災のことが書いてあって、書かれた年代にずいぶん幅があるのだと思った。解説を読み、単行本未収録のエッセイをまとめたものだとわかるが、ならば、それぞれの初出情報を入れてもらいたい。エッセイって、いつ書かれたものかというのはけっこう重要じゃないのか。

◇ YouTube

 今週は家にいる時間が長く、聴くラジオもいよいよなくなり、YouTube のチェックが増える。「伯山ティービィー」では、山藤章二との対談が公開されていた。毎年恒例の「山藤章二の似顔絵塾」の年間大賞の審査員に、今年は伯山が選ばれた。「週刊朝日」の誌面でも読んだが、こちらの動画では誌面になかった話もしている。やはり、伯山にとって、山藤章二といえば「談志百選」だ。落語家の絵がばつぐんにいいという反面、中村江里子の絵はやる気がなかったと伯山が突っ込んでいたが、これは山藤先生自身が、談志師匠のなにかの会にゲストで出たときにまさにそんなことを言っていたのを聴いた記憶がある。その同じ客席に、入門する前の伯山もいたのではないかと思った。

 

 明日は朝早くから出かけなければならないのに、早く眠りそこねてしまった。「おぎやはぎのメガネびいき」をつけたら、この番組では冒頭から田中のことをしゃべっていた。朝のラジオではどこでも触れられなかったが、それからだいぶ時間は経過している。年末の「タイタンライブ」では、奇しくも、爆笑問題と健康の話をしていたおぎやはぎだった。

2021年1月17日日曜日

1月17日日曜日/胡散臭さの魅力

◇ 胡散臭さ

 昨日に引き続き、今日も予定の変更に翻弄される。一日、外出もせず。

 録画しておいた今朝の「ボクらの時代」を。瀧川鯉斗、神田伯山、中田敦彦という顔合わせ。これはすぐに観ておきたくなった。鯉斗、伯山の出演が先に決まっていて、もうひとり誰に会いたいかというので、(ほかに候補もあったようだが)中田敦彦があとから選ばれたという。中田は吉本をもうすぐ辞めるというタイミングだったが、この顔合わせならというので出演を快諾したようだ。中田敦彦について、「なにがいちばん魅力って、ちょっと胡散臭いじゃないですか。」と伯山。中田は欲が強いともいい、歌丸師匠は亡くなる最期まで落語家としての頂点を目指し、欲が強かったという話をする。「中田さんて、お金好きですよね?」とストレートに訊き、芸とお金の話にもなった。

 一昨日の「問わず語りの神田伯山」をタイムフリーで聴いたら、「ボクらの時代」の裏話をしていた。中田敦彦について、こちらでも、インチキ臭いのに惹かれる、胡散臭いところが魅力と語っている。中田を詐欺師と呼びつつ、「講談なんて商売もモロ詐欺師」だと伯山は言う。タレントは詐欺師集団だと思ってるという、伯山のこの態度が、芸能に対する正しい認識という気がする。

 深夜に、アマゾンプライムで映画を1本。見放題がもうすぐ終了する、テリー・ギリアム監督の「Dr.パルナサスの鏡」を観た。俳優の顔がなんだか覚えにくいなと思って観ていたら、主演のヒース・レジャーが撮影中に急逝し、3人の俳優が代役を務めたということをウィキペディアで知った。覚えられないはずだ。

2020年12月8日火曜日

12月8日火曜日/SNS的な現象

◇ SNS的

 今朝の「グッとラック!」を観ていたら、ナイキのPR動画の一件について扱っていた。差別を描いているこの動画に賛否の声が集まっているというので、ツイッターで話題になっているのはなんとなく知っていたが、最近、ツイッターをあまり見なくなっていたこともあり、詳しいことは知らなかったし、その動画も観ていなかった。「グッとラック!」では、この2分の動画をフルサイズでまるまる2回放送した。まず始めに一度見せ、取材したVTRのあとにもう一度。スタジオでの話も、差別問題に強い望月優大氏がいる曜日だったこともよかったが、バランスのいいものだったと思う。志らく師匠が危なっかしい発言をしないかと心配しながら観ていたが、じつにまっとうなコメントで、今回は事前に勉強したのかもしれない。望月氏が「賛否が拮抗しているかのように見えるのは、きわめてSNS的な現象」と語ると、望月氏はほかにもいろいろと複雑な論点について語っていたが、志らく師匠はその部分に強く共感を示していた。

 自分もやはり、こういうテーマのときは観ながらツイッターで検索を始めてしまうのだが、問題発言があれば大騒ぎするくせに、ネットニュースやコラムニストたち、名の知れた人間がこの番組を話題にしているのはまるで見つけられなかった。

 

 午後から外出。ヤマトの営業所に荷物を出しに行き、二俣川まで歩いた。松屋で、うまとろ豚たま牛めし。そのあとはドトールに。昨日のブログをドトールで書いていた。読書もしたかったが、今日はあまり進まず。スーパーで買いものをして、また歩いて帰ってきた。

◇ ラジオ

 帰り道、歩きながら、タイムフリーで先週の「問わず語りの神田伯山」を聴いた。「東京かわら版」の渡辺保の巻頭エセーに噛みつきまくりの回。ツイッターから、喜利彦山人氏がこの放送について note に書いているのを先に読んでしまい、そういう内容だと知ったうえで聴いたのだが、矢野誠一のときと同様、今回もひどい。いや、伯山もひどいがそれ以上に、伯山の言葉を真に受けてSNSではしゃぐリスナーたちがひどい。伯山がこのまま言いっぱなしにするかどうかはまだわからない。

 深夜は「爆笑問題カーボーイ」。亡くなった佐藤義和の思い出話がよかった。芸歴2年目の若造が、フジテレビの大プロデューサーの意見を突っぱねていた馬鹿さ加減が、笑いながら懐かしくふり返られていた。

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5月28日日曜日/「ハマフェス」2日目

◇ テレビ  朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「シューイチ」という番組に、新しい学校のリーダーズが出演すると知り、録画しておいた。出演といっても、VTR出演のみだったが、しかし、観たことのない番組だから構成がわからず、...