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2023年11月15日水曜日

11月15日水曜日/ソースを選べたのか


◇ 目黒・五反田

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。しかし、どうもだいぶ疲れがたまっている感じがする。思考力が鈍っている。午前中から都内に。その前にセブンイレブンに寄り、チケット流通センターから買ったチケットを引き換えていく。なんの問題もなく、無事に完了。いい取り引きをした。

 まず、目黒に出て、それから五反田まで歩き、昼食にする。すてーき亭という店に入り、ビフテキを食べた。750円。ずいぶん前に入ったことのある店だったが、店のシステムはすっかり記憶になく、ソースを選べるとは知らず、店員に急に訊かれたものだから、考える余裕もなく、瞬間的にオニオンソースを選んだ。水がセルフサービスなのだが、その水が食券機のすぐ横に置いてあり、なのに、あとからつぎつぎに客がやってくるから、それが途切れるまでは水が飲めなかった。そのあとにはベローチェに入り、ひと休み。ツイッターを覗くと、トレンドに「ジャニー北野川」とあり、なにかと思えば、たけしが日本外国特派員協会で会見をしていて、そこで発した言葉だった。動画を探してみると、YouTube で生中継をしていた。途中からだったが終わりまで観てしまう。

 ベローチェを出たあとにはブックオフに寄り、110円の文庫本を3冊、新書を1冊買っていく。帰りは大崎広小路駅から東急線を乗り継いだ。横浜に戻ってくるが、しかし、読書をもう少し続けたく、星川で下車し、イオン天王町に寄っていく。フードコートのマクドナルドで、ホットコーヒーとスパチキを食べながら読書をした。

◇ 読書

 夜遅くに帰宅してからも読書を続け、図書館で借りた、栗原康「サボる哲学 労働の未来から逃散せよ」を読み終えた。2021年刊、NHK出版新書。栗原康という名前をいつ知ったのかも思い出せないのだが、その後、より詳しく知ることもまったくなく、1979年生まれ、自分よりも少し若いひとなんだということも改めて認識した。この書名には興味をもちながらも、読む前にはちょっと警戒もさせられたのだが、内容の面白さもさることながら、独自の文体をもっていることに驚く。文体の調子のよさに、ぐいぐい引っぱられていった。楽しい読書だった。以下、気になった箇所をいくつか引用。

P20「ところで、わたしはSNSがキライだ。(略)やればやるほど自分が何者であるのか、どんな立場にいるのかをはっきりとさせなくてはならなくなっていく。そのために意見の食いちがうやつをみつけ、どんなささいなミスでも揚げ足をとって猛バッシング。悪をたたき、みずからの正しさをまわりに承認してもらう。みんなで敵を殲滅しよう。かつて政治学者のカール・シュミットが、政治の本質は「友/敵」の関係をつくりだすことだといっていたが、SNSはそういう政治そのものになっている。どこもかしこも政治、政治。SNSは鬼である。おしゃべりがしたい。」

P28「では、アナキズムとはなにか。一般的には「無政府主義」という訳語でしられていると思う。むろんそれもまちがっていないのだが、語源をさかのぼれば、アナキズムはギリシャ語の「アナルコス」からきていて「無支配」という意味だ。それに「イズム」をつけて「無支配主義」。支配されたくない。それだけだ。」

P112「これはエリック・ウィリアムズの言葉なのだが、だいじなことなので強調しておこう。「人種差別が奴隷制に由来する」・レイシズムが奴隷制をつくるのではない。奴隷制がレイシズムをつくるのだ。」

 そのほか、人類学者のティム・インゴルドが語る人間の移動にはふたつのタイプがあるということ、すなわち、輸送と徒歩旅行。あるいは、哲学者の森田亜紀は荘子の「物化」を「中動態」という言葉で捉えかえし、中動態はアナキズムだと栗原は語る。あるいは、自発について。これがまた親鸞につながっていくんだな。

◇ YouTube

 昼にベローチェで観ていた、たけしの日本外国特派員協会の記者会見のフルバージョンを、深夜になってから YouTube で改めて確認した。学生運動の影響を受けて大学を辞めてしまったというのが現実だと、たけしの発言として聴くのは初めてかもしれないな。会見の最後にはたけしからお詫びがあり、30年か20年か前にも招待されていたことを最近になって知ったということが明かされた。当時のマネージャーなり社長なりがその情報をくれなかったが、知っていれば喜んでここに現れたので、断ったわけではないということを話していた。


ブログ アーカイブ

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