2021年12月12日日曜日

12月12日日曜日/「浅草キッド」を観た

◇ ラジオ

 朝8時半頃に目覚め、午前中、タイムフリーで、昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。11時台は、ビートきよしがゲスト。ニッポン放送の「浅草キッド」スペシャルウィークのラインナップには名前がなかったが、TBSのほうでゲストに招いたのは見事だ。きよしは映画はまだ観ていなかったが、その当時の話はすこぶる面白い。当時のたけしの発言の再現とはいえ、無頓着に「ブス」を連呼するきよしに笑わされる。そのあとは、ツービート以前のきよしヒストリーが語られたが、深見師匠がまるくなってから入ってきたのがたけしで、きよしはそれ以前の深見師匠が怖かった時代を知っているのだ。たけしよりも先にフランス座を出たきよしは、ゆーとぴあホープに紹介されたレオナルド熊の弟子とコンビを組む。ところが、弟子が不義理をしているというので、レオナルド熊は漫才をやらせないと怒ったという。「そんときの熊さんは、テレビ出る熊さんとぜんぜん違うから。ポン中だから、あのひと。」「だからもう、あたまがおかしいんだよ。」「枕の下から出刃包丁だよ。「お前この野郎、漫才やるんだったら指詰めろ」だからね。」

 昨日の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」も聴いた。こちらは、高田文夫先生がゲスト。コンビは関係が対等だとぶつかり合うといい、おぼん・こぼんの関係が「5対5」だとすると、ネタを書いている富澤と比べ、伊達は「6対4」の「4」だとからかう。伊達がこんなにからかわれていることが珍しい。伊達が「「高田笑学校」はやらないんですか?」と訊くと、「やんないもなにもさあ、やってもいいんだけど、浅草キッドがさあ、おぼん・こぼん状態だからさ。」「そうだよ、今のきみらとやってもいいんだよな。スタートしてもな、みんなでもう1回な。」 話はあっちこっちに飛びつつ、おぼん・こぼんやセントルイス、てんやわんややますだおかだにまで、会話のはしばしに漫才の歴史が表れる。高田先生は、ビートきよしが出演したその日の朝の「ちゃきちゃき」もしっかり聴いていた。

 録画していた今朝の「サンデージャポン」をすぐに観ると、パラリンピック開会式に出演した和合由依さんがスタジオに生出演していた。13歳の和合さんは、爆笑問題マニアなんだそうだ。13時からはまたラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をオンタイムで聴いた。14時台は、園子温がゲスト。音楽と映画ではどちらが上かというリスナーからの質問に、音楽のほうが上だと即答した。音楽はお手軽に作れるところがすごく、映画は、表現にお金が介在するからだめだという。対して太田も、漫才のいいところは誰でもただで作れるところだと。

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。文芸誌に目を通すと、「文學界」が笑いの特集をしているのが気になる。西友で買いものをして、夕方には帰ってきた。ブログの更新をしてから、早い時間に眠り、夜遅くに目覚めた。

◇ 映画

 深夜0時を過ぎてから、Netflix の利用をついに始めた。料金の計算法をきちんと確認はしていないが、日付が変わってからすぐに登録したほうが、少しは得なんじゃないかと思った。Netflix に登録したのは劇団ひとり監督の「浅草キッド」を観るためで、きちんと落ち着いて観る時間を作りたく、配信開始から3日遅れになった。さっそく観ると、映画は、現在のたけしから始まる。特殊メイクをした柳楽優弥は現在のたけしのすがたそのもので、すごいとはラジオでは聴いていたが、ここにまず驚きがあった。それから、時代はぽんと飛び、ツービートがキャバレーで漫才をする場面に移る。柳楽優弥とナイツ土屋のツービートだが、この柳楽優弥は特殊メイクではなく、たけしを演じている。この場面で、つまみ枝豆がキャバレーの支配人を演じていることと、そして、ツービートの営業の場面に、たけしが歌うホンモノの「浅草キッド」が流れると、この世界にすんなりと引き込まれてしまった。しかし、少し観ていくと、原作(新潮文庫)からはだいぶ離れているということもわかってくる。門脇麦が演じる踊り子との恋の部分は、完全にこの映画のための創作だ。深見千三郎の妻は、原作を読むと、志の川亜矢という三十代半ばの踊り子なのだが、鈴木保奈美の役名は違っていて、ここも別モノと考えていいだろう。原作では、志の川の姐さんを始め、踊り子たちの実名が多数登場し、彼女たちにかわいがられ、後楽園プールやゴーゴークラブに一緒に遊びに行ったエピソードも出てくるが、裸で歩きまわっている彼女たちを見ていると、恋愛対象というよりも仕事仲間という感じだったということも書いてある。映画は、前半のハイライトはタップダンスのシーンで、原作のディテールを拾うことよりも、芸で結ばれた師弟関係をダイナミックに描いてみせる。劇団ひとりの情熱を感じるシーンだ。原作では、ツービートの結成はじつは終盤なのだが、この映画ではそこのバランスも違っていて、ツービートとして売れていくたけしに対する深見師匠の感情を多く描いている。東八郎の登場も原作にはないものだが、いったい、なにをもとにして脚本を作ったのか。ツービートの漫才の場面は、ナイツ土屋はさすがは本物の漫才師の匂いを出すが、柳楽優弥はやはり漫才師の漫才とはまるで違う。柳楽優弥の演技には鬼気迫るものはあるが、あのビートたけしが面白いひとに見えないというのはまずいんじゃないだろうか。ここはどうしても越えられない壁かもしれないが、まあ、淋しげな青年であったたけしに焦点を絞った結果だろう。深見師匠の死、それから、最後の10分間、現在のたけしが過去のフランス座を訪れるシーンもまた、わかっちゃいるけど感動的だった。たけしが歌うホンモノの「浅草キッド」の効力を改めて感じもし、ぱっとアニメに切り換わり、桑田佳祐の主題歌とともにエンドクレジットが流れ出すところも気持ちがいい。長所も短所もあるが、とても好ましい映画だと思った。

 深夜、朝までにブログの更新をもうひとつ。

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